貿易に関わる仕事をするうえで、持っていると有利にはたらく「貿易実務検定」。貿易実務に関する民間の資格のなかではもっとも有名といっていいでしょう。この記事では、検定の特徴や試験内容、難易度などをわかりやすく解説していきます。またおすすめのテキストや過去問集も紹介するので、チェックしてみてください。
貿易実務検定とは、日本貿易実務検定協会が主催している検定試験。貿易実務と貿易英語の能力を測るものです。
国家資格ではなく民間資格ですが、貿易事務の求人では応募資格として求められることが多くあります。貿易実務検定に合格しておくと、自身の実力の証明に繋がるため、貿易実務関連の仕事に就職や転職をする際には有利になるでしょう。
A級B級C級と難易度が分かれていて、初めて目指す方はまず基礎レベルのC級から挑戦することが多いようです。
貿易実務検定は、A級、B級、C級と3種類に分かれています。
まずは1番難易度の低いC級。定型業務をこなすために必要な知識が求められる基礎レベルです。初学者はC級から挑戦することをおすすめします。科目は貿易実務と貿易実務英語の2つ。特別な受験資格は必要ありません。試験は年に5回実施されています。
B級は、実務経験1~3年程度のレベルの貿易実務経験者が対象です。科目は貿易実務と貿易実務英語に加え、マーケティングの3つです。試験は年に3回実施しています。
A級は、実務経験3年以上のレベルを求められます。受験科目はB級と同じですが、問題数が異なります。年に1回実施されているので、受験をする際は日程を確認し、しっかりと準備して臨みましょう。
先述したとおり、貿易実務検定の難易度はC級、B級、A級とあがっていきます。それぞれの難易度や合格率を見ていきましょう。
C級
B級
A級
貿易実務検定には、日本貿易実務検定協会が提供するオフィシャルの通信講座も用意されています。
C級対応
B級対応
上記3つのほか、DVD、eラーニング付きの貿易実務初級・中級講座も用意されています。
通信講座のメリットは、自分でスケジュールを組み、自分のペースで受講できること。また自分の勉強の理解度によって注力するポイントを変えられることです。
対面で直接教えてもらえるわけではありませんが、効率よく知識をつけたい方におすすめです。
- 著者
- 日本貿易実務検定協会
- 出版日
試験の主催者でもある日本貿易実務検定協会のオフィシャルテキスト。貿易実務検定C級の試験内容すべてを網羅しています。
文章だけでなく、理解しづらい貿易取引などを、流れに沿って図や表を使って説明してくれているのが特徴。初心者でもわかるよう工夫されているので、試験用のテキストとしてはもちろん、貿易実務の基本を知る読み物としてもおすすめです。
- 著者
- 日本貿易実務検定協会
- 出版日
貿易実務検定のC級とB級の過去問題、解答、解説を収録した一冊。試験合格のためには、インプットも大事ですが、学んだことをアウトプットすることも同じくらい大切です。
くり返し問題を解くことで、理解を深め、知識を身に着けることができるでしょう。