時代に即したミドルマネジメントを学ぶことができる、「ビジネスマネジャー検定」が注目されています。資格取得をとおして、管理職の心構えを一生のスキルにしてみてはいかがでしょうか。この記事では、資格の魅力や試験内容、難易度、おすすめの試験対策テキストなどを紹介していきます。
「ビジネスマネジャー検定」とは、マネジャー=管理職を中心に多くのビジネスパーソンから注目されている、東京商工会議所主催の検定です。
試験では、たとえば労働安全衛生法など管理職に必要なスキルが問われます。
社員のメンタルヘルスなど、管理職に責任が問われる事案も増えている昨今。部下がもつ能力を最大限発揮でき、なおかつ業績をあげられる方法は、人の数だけあるはずです。そのなかでもビジネスマネジャー検定は、あらゆるマネジャーが共通して身につけておくべき基礎知識を、効率的に学べるものになります。
ビジネスマネジャー検定を取得する最大のメリットは、検定対策の内容をそのまま業務にいかせることでしょう。
たとえば心理学にもとづいた自己分析など、セルフマネジメントも学習内容のひとつです。管理者自身が自己分析をおこなうことで、部下の個性もみえてくるため、これからのミドルマネジメントにおいて注目すべき考え方だといえます。
何かトラブルが起きた際は、原因究明や改善策を求められる管理職。ビジネスマネジャー検定の取得は知識があることの証明にもなるので、職場での信頼にも繋がります。
ビジネスマネジャー検定の試験は、例年7月と12月におこなわれています。マークシート方式で、試験時間は2時間。100点満点中70点が合格ラインです。
試験内容は、次の4つのカテゴリに分けられています。
労働安全衛生法やメンタルヘルスなどはもちろん、災害や感染症などのリスク管理についても出題されるので、幅広い対策が必要です。
一方でこれらの知識は、すべての社会人にとって知っておきたい内容だといえるもの。実は管理職以外の一般社員にも、多くの受験者がいるのです。
また東京商工会議所のHPには、次のように記されていました。
マネジャーのミッションは「チームとして成果を出すこと」です。
ビジネスマネジャー検定試験は、マネジャーとして活躍が期待されるビジネスパーソンに対し、その土台づくりのサポートを目的とし、「あらゆるマネジャーが共通して身につけておくべき重要な基礎知識」を効率的に習得する機会を提供します。
管理職の役割は、「人」「業務」「リスク」を総合的にマネジメントしながら結果を出すことだといえます。それは簡単なことではありませんが、だからこそビジネスマネジャー検定が注目されているといえるでしょう。
ビジネスマネジャー検定試験の受験者は、主に製造業・サービス業・卸売小売業だといわれています。役職としては課長クラスがもっとも多く、次いで一般社員、係長クラス、部長クラスです。
では難易度はどれくらいなのか、合格率を見ていきましょう。
ビジネスマネジャー検定試験の合格率は、おおむね55%前後。対策をしっかりしておきたい数値です。
- 著者
- 東京商工会議所
- 出版日
ビジネスマネジャー検定試験は公式テキストにもとづき出題されるので、受験を決めたらすぐに読みたい一冊です。
「マネジャーの役割と心構え」「人と組織のマネジメント」「業務のマネジメント」「リスクのマネジメント」 と4つのカテゴリごとに構成されています。
また実際に試験を受けない人にも、管理職に必要な知識がコンパクトにまとまっていると重宝されているそう。デスクに置いておいてもいいでしょう。
- 著者
- ["山崎秀夫", "酒井美重子"]
- 出版日
公式テキストをもとに作成された、暗記用の赤シート付き過去問題集です。テキストの内容をイラストにしているので、ただ暗記するのではなく、視覚からアプローチできるのも嬉しいポイント。
一問一答の章では、自分の苦手分野に気づくことができるでしょう。通勤など、短い時間でも効率的に知識のアウトプットができるのも魅力です。