5分でわかる行政書士!仕事内容や年収、試験の難易度などをわかりやすく解説

更新:2020.5.29

書類作成と提出代行業務のプロフェッショナルである「行政書士」。暮らしのなかで困ったことがあれば、民間と行政のあいだに入って、相談から書類作成、行政手続きまですべてお任せできる頼もしい存在です。この記事では、行政書士の仕事内容や働き方、試験などについてわかりやすく解説していきます。おすすめのテキストと過去問題集も紹介するので、参考にしてみてください。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena

行政書士とは。どんな仕事なのか具体的に解説!

 

行政書士は、書類作成と提出代行業務のプロフェッショナル。私たちの暮らしに関わるさまざまな分野で活躍しています。

総務省のHPによると、その業務内容について次のように記されています。

(1) 官公署に提出する書類(電磁的記録を含む。以下同じ。)その他権利義務又は事実証明に関する書類を作成すること
(2) 官公署に提出する書類について、その提出の手続及び当該官公署に提出する許認可等に関して行われる聴聞又は弁明の機会の付与の手続その他の意見陳述のための手続において当該官公署に対してする行為(弁護士法第72条に規定する法律事件に関する法律事務に該当するものを除く)について代理すること
(3) 行政書士が作成した官公署に提出する書類に係る許認可等に関する行政庁に対する不服申立ての手続について代理し、及びその手続について官公署に提出する書類を作成すること
(4) 契約その他に関する書類を代理人として作成すること
(5) 行政書士が作成することができる書類の作成について相談に応ずること

官公署へ提出する書類や、権利義務や事実証明に関する書類の作成、許認可申請の代理、さらにはクライアントから相談を受けてアドバイスをする相談業務もあります。

1951年に「行政書士法」が成立したことにともない成立した国家資格で、2000年代に入りそのニーズが急速に多様化していきました。

具体的な仕事内容としては、日本国籍を取得したい人のための帰化申請や、法人設立、開業に関する書類作成、離婚の書類、銭貸借契約書、自動車の名義変更手続きなどがあります。国際的な業務から暮らしに密着した業務まで、幅広いフィールドで活躍しているといえるでしょう。

関係がこじれているわけではないため弁護士や警察に相談はしないけれど、法的な書類は残しておきたい時などにも役立つことがわかります。

また混同されがちな法律系の資格に弁護士がありますが、弁護士は法的争いの事後解決をするのに対し、行政書士は法的争いが起こらないように予防しているといえるでしょう。

 

行政書士の働き方と年収を解説!資格を取得するメリットは?

 

行政書士の就職先は、金融不動産系の企業や一般企業の監査や法務部門など。独立を目指す人が多いほか、副業として資格の取得を目指す人も多いようです。たとえば福祉サービス専門、離婚相談専門など、オリジナリティを売りにして業績をあげる人も。また社会保険労務士や宅地建物取引士とダブルライセンスを取得し、活動範囲を広げる人もいます。

フィールドが広いので年収にも幅がありますが、最低ラインは300万円ほど。専門性によっては安定して1000万円以上を得ることも可能です。

2014年には行政書士法が改正され、「特定行政書士制度」が創設されました。

先述した総務省のHPに

行政書士が作成した官公署に提出する書類に係る許認可等に関する行政庁に対する不服申立ての手続について代理し、及びその手続について官公署に提出する書類を作成すること

と記してあるとおり、許認可等の申請から不服申立てまで一貫して代理できるようになったのです。それまでは不服申立てに関する手続きは弁護士を介さなければいけませんでしたが、改正により行政書士の職域はよりいっそう広くなりました。

行政書士になるには。試験科目や内容を具体的に解説!

 

行政書士試験は、一般財団法人「行政書士試験研究センター」が例年11月に実施しています。特別な受験資格は必要なく、年齢や国籍を問わず誰でも受けることができます。

試験科目は以下のとおりです。

行政書士の業務に関し必要な法令等(46問)

択一式と記述式:憲法、行政法、民法、商法、基礎法学

行政書士の業務に関連する一般知識等(14問)

択一式:政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

なかでも行政法の正答率が高いといわれています。ボーダーラインは法令等科目で5割、一般知識等科目で4割、なおかつ全体として6割以上の得点が目安とされています。

受験者は30代から40代がボリュームゾーンです。

行政書士試験は独学で合格できる?勉強時間、合格率、難易度などを解説

 

行政書士試験を受ける際、初学者の勉強時間はおよそ600時間を確保するとよいでしょう。基本的には独学で学ぶ人が多いそう。ただ法律の学習にはテンポと確実性が求められます。仕事や学業との両立は簡単ではなく、自分の学習のペースを作ることが大切です。

合格率は以下のとおりです。

  • 2017年度 受験者数:4万449人 合格者数:6360人 合格率:15.7%
  • 2018年度 受験者数:3万9105人 合格者数:4968人 合格率:12.7%
  • 2019年度 受験者数:3万9821人 合格者数:4571人 合格率:11.5%

行政書士試験を受ける人におすすめのテキスト

著者
伊藤塾
出版日

 

法律科目のある資格試験や公務員試験の合格を目指す人のための伝統的予備校「伊藤塾」によるテキストです。

フルカラーなうえ、重要度がビジュアルでわかるよう記載されているのが魅力的。構成はシンプルで、知識を着実にインプットしながら読み進めていける内容です。

条文学習に役立つ小サイズの六法付き。さらに演習問題が収録されたスマホコンテンツを使えば、移動時間をアウトプットにあてられます。受験生の目線に立った、おすすめの一冊です。

行政書士試験を受ける人におすすめの過去問題集

著者
["行政書士試験研究会", "豊泉 裕隆", "高良 正弘"]
出版日

 

肢別過去問題集の極みといわれる作品。昭和から令和までの行政書士試験の過去問題を分析し、これからの受験生に最適な問題集です。

見開き構成なのが嬉しいポイント。答えと解説をすぐに確認することができ、学習のペースを掴みながら着実に知識を身につけられます。

アウトプットとして過去問を解きつつ、別肢の意味を再確認することで、インプットのすき間がないかをチェックしていきましょう。