5分でわかる助産師!年収があがってるって本当?開業する方法や資格試験について解説

更新:2021.12.4

お産をする時に支援をし、産後の女性や赤ちゃんに対するケアや相談をおこなう専門家である助産師。出産を経験したことのある女性にとってその存在はありがたく、頼れるものだと耳にします。 そんな助産師ですが、意外と仕事内容や資格試験については知っていることが少ないです。今回の記事では、そういった現状も踏まえ、実際に筆者の知人や友人である現役助産師に調査をしました。 仕事内容や働き方や年収事情、開業から転職にいたるまで、現場で働く助産師たちのお話を参考書籍とともにご紹介したいとおもいます。これから助産師を目指す人、目指したいと考えている人必見の内容です。

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助産師とは?仕事内容と年収について

助産師の役割とは

助産師ってなんだろうと、考えたときにでてくるわかりやすいイメージは、「産婆さん」ではないでしょうか。赤ちゃんを取り上げるのを介助する仕事というのが一般的に広く認知されている業務だとおもいます。2002年の法律改定にともない名称が助産師となるまで、かつて産婆の名称で呼ばれていたことからそのイメージが強くついてしまったのだと考えられます。

国が定める「保健師助産師看護師法」によると、助産師の役割は下記のように記載されています。

厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦もしくは新生児の保健指導をおこなうことを業とする女子

助産師の仕事内容とは

助産師の花形業務といえば、「分娩介助」ではないでしょうか。多くの現役助産師の方たちも、お産の介助をしたくて、助産師をめざした方がほとんどでしょう。

しかし、助産師の仕事内容は、それだけではありません。実際に妊娠・出産を経験した方であれば、なんとなくご存じの方も多いでしょうが、助産師の仕事は妊娠期から分娩・産後まで、女性と新生児や乳児のケアや指導をおこなうのが、業務とされています。

 

  • 妊婦の生活・健康指導
  • 妊婦の産前教育
  • 分娩介助
  • 入院中の母親の母乳指導
  • 乳児の保健指導 など

勤めている施設により、近年では不妊治療に関する指導や管理、産後の授乳指導や育児指導もおこなうことが増えています。

病院勤務であれば、産科だけではなく、婦人科診療をしていることもあるでしょう。手術もおこなっている病院であれば、手術前後の急性期看護も担わなくてはなりません。

帝王切開をおこなっている病院ならば、帝王切開の手術介助にも立ち会う必要があります。手術に関する知識や技術を要していることも求められます。当日ただ分娩介助にたずさわるだけでなく、出産前後のケアや準備などを総合的に担うのが助産師の役割なのです。

助産師の年収は?

日本看護協会に「2019年病院看護実態調査」のデータによると、新卒看護師の初任給(大卒)は27万2018円となっています。その基本給に加え、分娩を介助するごとに資格手当が2円〜1万円ほど支給されます。また夜勤手当などもあります。

助産師の主な年収としては、500万円前後というのが一般的のようです。ですが、後述する資格を取得し資格手当を得ることで、年収アップを目指す方法や、自分自身で産前産後の講義や、セミナーを主催し副収入を得る手段もあります。

不妊治療を積極的におこなっているクリニックなどに所属した場合、自由診療費の売り上げによっては、手当てが多くつくこともあるので、一般病院より年収が高くなる傾向もあります。ですので、500万~700万程度のぞめるケースもあるでしょう。

助産師が開業する方法は?開業後の年収について

助産師が開業するには 

筆者の知人のなかには、自分で開業し、経営している助産師がいます。「公益社団法人日本助産師会」が提言する開業の最低条件は、下記のようになっています。

①5年以上の助産師経験
②分娩介助経験が200件以上
③妊婦検診経験が200例以上
④新生児検診が200例以上
⑤家庭訪問が30例以上
⑥母乳相談が200例以上
⑦産後4週までの健康診断が200例以上
 

参照元:分娩を取り扱う助産所の開業基準

助産師が自分自身で開業するとなれば、いわゆる「助産所」が多いでしょう。ですがそれだけでではなく「母乳育児のためのおっぱいケア専門」の施設や、「離乳食や育児相談専門」の施設としても設立することができます。

上記の条件は師長級のキャリアを期待した理想の数値となっています。日本における出生率は2016年以降、現象傾向にあることから分かるように、助産師としての経験が不十分であると考えられているため、その点も考慮した条件となっているようです。

実際に開院した助産師の声

筆者の知人である助産師は、「母乳育児専門の助産院」を開院していますが、その開院にいたった経緯を聞いてみました。

施設に所属しているときは、自分の理想とするケアを提供することができませんでした。たとえ最新の技術や知識を根拠を用いて示しても、組織の方向性や伝統などのしがらみから認められることはなく、何よりも医師の考えが最優先される環境が合わなかったんです。

自身で会員すれば納得できないような技術やケアの提供をする必要がなくなります。学会などにも足を運び、常に知識や技術をアップデートさせながら、自分自身で厳選したケアを提供し続けることが、喜びや充実感につながっているようです。開院することで毎日が忙しいながらも、楽しく過ごせることも少なくないようです。

◾️個人の院でのケアは1対1

筆者は実際に、知人の母乳育児専門の助産所にお世話になりました。開業している助産師の方が1人で運営・処置をおこなっています。
 

基本的には1対1でケアをおこない、プライべートな空間で密接な時間を過ごせるので、悩み事や困っていることを相談しやすく、親密感も得やすいと思います。患者さんのほとんどが、紹介やリピーターで、連日ひっきりなしに、患者さんが来院されていたのが印象的でした。

◾️助産院を継続させるために大変なこと

ただその分、大変なこともたくさんあるようです。助産院を継続させるためには、患者さんに来院していただくのが必至条件になるため、できるだけ患者さんのご希望にそった時間調節をする必要があります。そのうえで、患者さんの理想とするスタイルと必要なケアを見きわめて最適のプランを提案し、二人三脚で進めていきます。

施設に所属していた時よりもプライベートとの時間の区切りが難しく、自身の子供を連れて旅行などにもいけないなどといった大変さもあるようです。

◾️開業後の年収は?

助産院で提供しているサービスや分娩数などは異なるので、開業助産師すべてがとは言い切れませんが、500万円前後が多いと言われています。年収だけでみれば病院勤務の時とあまり変わりはないかもしれません。

しかし女性の支持を得て、経営を軌道に乗せることができるならば500万円以上の年収も夢ではありません。自分がよいと思うお産やケアを提供し、忙しいとはいえ施設に勤務していた時とは違った充実感がありますから、上記の金額でも満足度は高いといえるのではないでしょうか。

助産師になるの道のりと国家資格について

助産師になるには看護師免許が必要

助産師を目指すにはまず看護師国家試験に合格し、正看護師の免許を取得する必要があります。

資格を最短で取得する方法としては、4年制の学校で看護師国家試験と助産師、保健師の国家試験を同時受験し、同時取得をめざすカリキュラムを組んでいる学校があります。しかし複数の国家資格の同時取得を目指すため、勉強や実習などで忙しく、相当な努力と精神力、体力が求められます。

看護師になるまでの道のりについては「5分でわかる看護師!実際の仕事内容や試験の難易度などを現役看護師が解説!」という別の記事としてまとめていますので参照してみてください。

できれば看護学校受験時に助産学校への推薦枠があるかどうかなどの確認もしておけば、少し余裕をもって看護師国家試験にのぞめる可能性が高まります。助産師免許取得を目指す人は、看護学校の選択時から、助産学校へのルートも視野に入れて、検討するとよいでしょう。

助産学校は、看護師免許を取得しているならば1年で科目の履修と臨床実習をこなし、国家試験の受験資格を得ることができます。

助産師国家試験の内容は?

助産師国家試験は毎年2月におこなわれます。午前と午後にわかれて基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健や助産管理に関する問題が出題されます。

  • 午前:一般問題40問、状況設定問題15問(75分)
  • 午後:一般問題35問、状況設定問題20問(80分)

試験地は北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県の12都道府県です。地方ごとに試験地が設けられています。

助産師国家試験の合格率は?

合格率のボーダーラインは60%以上の点数を取得する必要があるといわれています。合格率は例年高く、平均してみても85〜90%と難易度はそこまで高くないことがわかります。

91.8%(2011年)
90.1%(2012年)
88.8%(2013年)

新卒者の合格率は90%を超えるともいわれていて、既卒者でも50%以上です。万が一初年度に不合格となってしまっても再挑戦する価値は十分にあるといえそうです。

資格習得のために必要なこと

助産師の国家試験は、過去問を参照しながら勉強・実習をしていれば、充分点数につなげられる内容だといわれています。国家試験の出題傾向や出題領域の範囲は、例年大きく変わることは少なく、過去問をしっかりと反復しながら、実践のなかで身についていけるようにしましょう。

助産師国家試験を受験する人の多くは前年度に看護師国家試験を受験したばかりなので、基本的な医療の知識はまだ十分新しい。助産領域に関しても実習や普段の勉強をおろそかにしていなければ、おのずと身についているといえそうです。

現役助産師の人たちにインタビューしてみても、看護師国家試験より難易度は低かった印象があるとのことでした。

ただ、それよりも大変なのは臨床実習なのだとか。実習単位を履修しないと、助産師国家試験の受験資格も取得できません。実習単位を取得するには、必要件数のお産を経験しなくてはいけないそうです。お産はどうしても、タイミングが合わないと経験することができません。

派遣される実習先がお産件数の少ない施設であれば、なかなか機会がやってこないかもしれません。また必ずしも実習時間中にお産があるとも限りません。お産の経験については、タイミングや運の要素もあるといえそうです。

必要数を経験していない助産学校の生徒は、普段の休日や、夏休み・冬休み返上して学校に泊まりこみ、お産の連絡がはいればすぐに現場にかけつけられるよう学校で待機をしている生徒もいるとのことでした。

助産師として働くうえで役立つおすすめの資格

助産師として働いていくなかで、持っておいて損はない資格がいくつかあります。助産師業務のひとつに産後の新生児や、乳児のケア・指導があるのですが、その際にとても役立つ仕事が「ベビーマッサージ」や「ベビーサイン」です。

ベビーマッサージ、ベビーサインの資格

「ベビーマッサージ」や「ベビーサイン」の資格は、助産師資格がなくとも取得することができますが、やはり助産師がケアを提供することで、新しくパパやママになった方たちにより安心感をもって受講してもらえるのではないでしょうか。

万が一、講義中にベビーちゃんの異変があっても、助産師ならばすぐに異変に気付き、初期対応をすることもできます。実際に筆者の友人も取得しており、病院内での母親学級や両親学級、地域での講座を開催していることもあります。

アドバンス助産師の資格

もうひとつ、助産師として保有おくうえで、おすすめの資格が「アドバンス助産師」です。

そもそもアドバンス助産師とは、『助産実践能力習熟段階(CLoCMiP)レベルⅢ認証制度といわれ、助産師の実践能力を審査し、一定の水準に達しているかどうかを認証する仕組みのことを指します。

CLoCMiPレベルⅢ認証の目的は、妊産婦や褥婦、新生児に対して良質で安全なケアを提供し、助産師自身が継続的に専門性を高めること、それらを客観的に評価することを目的としています。(日本助産評価機構HPより抜粋)

まず、受験を申請するには、いくつかのステップをクリアする必要があります。最初に所属している承認者(主に勤務先の上司など)から、一定のレベルに到達していると承認されなければなりません。一例ですが、分娩件数を100件以上こなしている、健診件数を200件以上経験しているなどです。

その後、必須とされる各研修を受け、必要とされる学会に参加したうえで、受験資格を得ることができます。

受験資格を得ることは大変です。しかし試験に合格することができれば、働いている施設によっては資格手当をもらうことができますので、さらなる年収アップが望めそうです。

現場で働く助産師に聞いた業務の実態

助産師に聞いた業務の実態

助産師の95%以上の人は、お産を取り扱っている病院や、クリニックに勤めています。ここからは、実際に筆者の友人である助産師にインタビューした内容をお届けします。

筆者がインタビューした助産師は、産婦人科外来や産科病棟、一般内科クリニックなど、さまざまな経験を経て、2020年6月現在もなお現役で産科病棟で助産師をしています。

◾️病棟勤務の場合

助産師の業務も、その働いている部署によって変わってきます。病棟であれば実際に、自分でお産を取り上げ、お産前後のケアをする、周産期(※妊娠22週から生後7日目までのことをいう)管理がメインとなるでしょう。

◾️外来勤務の場合

外来勤務であれば、妊婦検診や母親教室・両親教室など、お産に向けてのケアや指導がメインで、施設によっては、不妊治療に対する指導やケアがメインの業務となります。出産退院後の赤ちゃんの1カ月検診や、母乳指導・育児指導を担当する機会もあります。外来勤務であれば、お産を見ることはなくなる場合が多いでしょう。

助産師にとって、外来における指導も実は重要な業務です。とくに体重管理について指導する機会が多くあるのですが、その際にあまりにも肥満傾向の助産師からの指導を受けると説得力にかける場合もありますので、自分自身の体重コントロールも重要です。

お産は、産婦さん一人ひとり、まったく異なります。ですので毎回刺激的で、学びも多く、何年勤務しても新鮮さがあります。初産なのにあっという間に産んでしまう人や、経産婦さんなのにとても大変な人。同じ産婦さんでも、1人目の出産のときと、2人目の出産のときでまったく違う経過をたどる人、本当にさまざまです。

ですので、その時々にあった対応力や分析力も求められます。産婦さんとともに、分娩経過を追うことができるように、体力や精神力も必要です。

助産師の仕事で厳しいことって?

◾️休日でも呼び出されることがある

お産はいつ起こるかわからないので、人員配置も予想がつかない場合が多く、たとえ休日でもお産件数が多く現場の配置人数で対応できない時は、呼び出されることも多々あります。

とくにお産は、満月が近くなると増える傾向にあるそうで、(根拠はありませんが、統計学的には立証されているそうです)助産師の人たちは、ムーンカレンダー付の手帳を持ち歩いている姿をよく見かけます。

◾️不妊治療に関する業務

不妊治療に関しての相談や指導は、かなりデリケートな業務です。患者さんへのプライバシーに十分配慮し、心理的な側面も分析しつつ対応しないとクレームとなることもあります。不妊治療は多くの場合、自費診療なので、病院側からも十分配慮した対応を求められます。

◾️中絶対応や養子縁組の対応も

助産師の業務で特に大変なのが、中絶対応や養子縁組の対応です。あまりオープンな話題にはなることはありませんが、事情があって産むことができない人、育てられない人がいるのも事実で、不幸な子供が世に出ないよう配慮、対応するのも助産師の業務のひとつです。

とても心苦しくてつらい業務ではありますが、命の誕生の喜びばかりが業務内容ではないことをしっかりと認識し、業務に従事していかなくてはならないという覚悟は必要です。

助産師の業務には、大変なことや辛いこともたくさんあります。多くの命に向かいあう覚悟と精神力、そしてそれらをこなしていく体力を求められる仕事といえます。

それでも、新しい命に立ち会える喜びはひとしおです。たくさんの辛い業務や苦しい業務があっても、乗り越えられる生き甲斐が、助産師の仕事とだといえるでしょう。

助産師の仕事内容を知りたい人におすすめの1冊

著者
WILLこども知育研究所
出版日
2015-02-27

「助産師とは?」の疑問にわかりやすく答えてくれる書籍が『助産師の一日』です。こちらの書籍は、さまざまな職種の1日を実際に業務に従事している人に密着し、写真つきでわかりやすく解説しています。

助産師の仕事内容だけでなく、資格取得に必要な助産師の学校の説明、さらに助産師にはどんな人が向いているのかについても知ることができます。また初めてのお産を迎える妊婦が読めば、助産師さんの仕事の幅や持っているスキルなども分かるので、きっと安心してお産を迎えられるでしょう。

これから助産師を志す人が、助産師のイメージを具体的につかむためには必見の1冊です。

助産師国家試験は過去問題を解くのがカギ

著者
["真理, 葉久", "一友, 大橋"]
出版日

助産師国家試験の勉強法のひとつである過去問を徹底的に網羅する場合に役立つのが、『出題基準別 助産師国家試験問題』の問題集です。

この問題集は、過去5年分の過去問を出題基準と照らし合わせながら、詳しく解説している内容となっています。一般問題、技術問題、状況設定問題と、各助産領域ごとに内容がまとめられており、自分自身の弱点管理や振り返りなどが、しやすい内容になっています。

解説内容については、各種資料やエビデンスなどと、あわせて掲載されているので、明確な根拠とともに、知識の振り返りをしやすいようになっています。

看護師国家試験のときと同じように、過去問を解き、書き込みながら、自分自身の対策として作り上げていくのもよいですが、助産師国家試験の場合は、こちらの資料がわかりやすくておすすめです。

アドバンス助産師の資格取得にむけて

著者
[]
出版日

アドバンス助産師の資格は、5年ごとの更新制です。日本助産評価機構ホームページでも参考テキストの案内はされていますが、実際の試験対策としての書籍は少ないため、『アドバンス助産師への道 ガイドライン掘りさげドリル』をおすすめします。

こちらの本はメディカ出版から発売されている、周産期医療従事者向けの、「ペリネイタルケア」シリーズの中から抜粋したものです。とくに「アドバンス助産師」を目指す方には必見で、今までなんとなく「そう教えられてきたから」や「こういうケアの仕方がルーチン」といったような内容を、エビデンス(※根拠)やガイドラインとともに記載しています。

実際に、現役でアドバンス助産師を取得している助産師も参考にしている書籍のようですので、内容の充実度はお墨付き。助産師を目指しながら、アドバンス助産師の取得を考えているならば、ぜひ一度参考にしてみてください。

こちらの「アドバンス助産師への道」のみならず、周産期医療にたずさわるなら、この「ペリネイタルケアシリーズ」は特におすすめです。

助産師が開業する前に読む本

著者
[]
出版日

助産師の開業率は、助産師全体の5%ほどといわれています。絶対数は少ないですが、自分自身の主体性をもって、患者さん個々人と密接な時間をとり対応・ケアを提供できることが、最大のメリットといえそうです。

助産師資格を用いて開業をするのに、おすすめの書籍が『助産所開業マニュアル 』です。この書籍は、助産所を開業するにあたっての開業基準や、業務の実際、助産所の管理の方法や、保険・税金対策まで、助産所を管理運営するためのノウハウが1冊にまとまられています。

近年は開業条件のひとつとして、提携先の産科を持つことが条件とされ、妊娠・分娩等における異常時の対応先を持つようにする必要があるので、助産所開院への登竜門はやや狭まっています。ですが、それでもアットホームで、自分自身にあったスタイルで分娩を行いたいとする妊婦さんも多くいますので、助産院の需要は、まだまだあるのではないでしょうか。

いかがでしたか。助産師の仕事は決して楽しいことばかりではなく、生命を取り扱う現場だからこその辛いことが多々あります。しかし生命の誕生という神聖な場面に立ち会うことのできる尊い職業でもあり、その喜びはひとしおです。働くには看護師資格を取る必要があるのでその大変さは想像もつきませんが、その分、年収も高い傾向にあります。仕事としてのやりがい、金額面とバランスの取れている職業かもしれません。もし助産師という仕事に興味があるようならば、おすすめした書籍も一度手に取ってみてください。もっと詳しく助産師という仕事の理解を深めることができますよ。

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