【経済学】大人の学び直しにおすすめの本6選!文系でも理系でも読みやすい

更新:2021.11.22

経済とは、「世を治め民を救う」という意味の「経世済民」が語源です。経済学は、お金儲けではなく、社会の仕組みを知って人々の生活をよりよくする学問だといえるでしょう。しかし、万人に関わるものでありながら、苦手意識をもっている人が多いのが現状です。この記事では、文系でも理系でも理解できる、大人の学び直しにおすすめの経済学の本を紹介していきます。

ブックカルテ リンク

大人の学び直しにおすすめの入門書『経済学サクわかり』

 

「日本は借金1000兆円で破綻寸前」「貿易赤字で国力衰退」など、世間で話題になる経済問題は、実は中学校や高校の教科書に書いてある内容で解決できるんです。

日々のニュースで耳にする経済の基本をおさえられる一冊になっています。

著者
菅原 晃
出版日

 

2018年に刊行された菅原晃の作品です。菅原は現役の高校教師で、「経済教育学会賞」を受賞したベストセラー『高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学』の作者として知られる人物。

本作は同書をさらにかみ砕いた、入門にぴったりの作品です。中学校や高校の教科書の内容と照らし合わせながら、経済学的思考の基礎、国際経済の仕組み、行動経済学などを解説します。

経済学というと、大学に進学してから学ぶ専門性の高いものだと思いがちですが、義務教育の内容で基礎は学べることに気づくでしょう。苦手意識をもっている人にもおすすめできる一冊です。

経済学の基礎をおさえたおすすめ本『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』

 

社会人としてこれだけはおさえておきたい、というテーマを厳選し、解説した作品。

1項目30分を全20項目、合計10時間で、大学4年間で学ぶ経済学の基礎をまとめていきます。

著者
井堀 利宏
出版日

 

東京大学で20年以上経済学を教えている井堀利宏の作品。2015年に刊行されました。

前半はミクロ経済学、後半はマクロ経済学という構成で、この1冊で経済学の全体像をしっかりつかむことができます。多少の専門用語は出てきますが、計算式を極力使わずに説明し、難易度も高くないため、学び直しや初学者が手に取る2冊目におすすめです。

項目ごとに「30秒でわかる」と題してポイントがまとめられているのも嬉しいでしょう。

経済学の歴史を学べるおすすめ本『課題解明の経済学史』

 

これまで人々は、経済問題をどのように解決してきたのでしょうか。そしてそこから得られた経済理論を、実際の政策にどのように落とし込んでいったのでしょうか。

産業革命以前の16世紀から近現代まで、経済の流れをわかりやすく解説していきます。

著者
橘木俊詔
出版日

 

労働経済学と家計の経済学が専門の、橘木俊詔の作品。2012年に刊行されました。

16世紀ヨーロッパの重商主義にはじまり、古典派経済学、新古典派経済学、近代経済学、マルクス経済学などそれぞれの特徴を解説。各政策が採用された背景とともに記されているので、課題と経済発展の関係を理解することができるでしょう。

学術書ではなく、経済の歴史を物語のように学び直したい人におすすめです。

苦手意識を克服できるおすすめ本『学びなおし経済学』

 

社会人になって経済学の重要性を認識し、「もう1度学び直したい」と思っている人を対象にした本格的な入門書。

経済の仕組みや理論を、体系的に解説していきます。

著者
中矢 俊博
出版日

 

2016年に刊行された、経済学博士である中矢俊博の作品。作者は「経済学はすべての人が学ぶべき原理」として、初心者向けの書籍を多く発表しています。

ビジネスの場では、雑談として経済関係のニュースが話題にのぼることも多いでしょう。本書は、経済に苦手意識があり苦い経験をした人や、経済学を一から学び直ししたいと思っている人に向けて書かれたものです。計算式など専門的な記述は省きつつも、経済理論の根幹から教えてくれるので、表面的な理解で終わることはありません。

また各章末に掲載されたコラムも、知的好奇心をくすぐる内容で人気です。巻末には「学びなおしのための経済学キーワード集」もついているので、見直しにも役立ちます。

学び直しをしたい人の最初の1冊におすすめ『意味がわかる経済学』

 

経済学の理論や数字が一体何を表しているものなのか、その意味を理解するために実際の政策と結びつけながら解説した作品。

教養レベルの知識を凝縮し、高校生から読むことができるでしょう。社会人の学び直しにもぴったりです。

著者
英世, 南
出版日

 

2017年に刊行された南英世の作品。南はおよそ40年間、高校で社会科を教えてきた人物です。「経済学を知ることは幸せな人生に繋がる」という考えのもと、若者に向けて発信しています。

本書では、歴史や財政、金融、社会保障、国際情勢など各分野で最低限必要な知識を解説。グラフや表を用い、具体的な例を挙げながら紹介してくれているので、理解しやすいでしょう。

経済学を学び直したいけど、どこから手をつけていいかわからないという人にこそおすすめ。巻末の図書案内も参考になります。

中学レベルで学び直し!大人のための教科書『経済学のおさらい』

 

「経済」と聞くだけで苦手意識が出てしまう人におすすめの作品。「そもそも経済ってなに?」というところから、「上手な買い物の研究」など興味深いテーマまで、中学生でも理解できるレベルで解説してくれます。

まずは思いたった時に、気になるページを開いてみるだけで大丈夫。経済学の基礎の基礎を学べる作品です。

著者
["小早川 浩", "現代用語の基礎知識"]
出版日

 

経済分野を得意とする文筆家、小早川浩の作品です。2011年に刊行されました。「中学レベルでさらりとおさらい」というコンセプトの「おとなの楽学」シリーズで、経済を学びます。

経済学全体の概要がわかり、体系的に整理をできるので、最初の1歩に最適。学びはじめれば世の中の見え方が少し変わってくる、大人のための教科書です。

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