5分でわかる占い師!仕事内容や収入、占い師のなり方など体験談つきで解説

更新:2021.12.5

「占い師って職業なの?」「占い師になるにはどうしたらいい?」「どんな業務が占い師の仕事になるの?」など、占い師の実態はかなり謎に包まれている部分がありますよね。 易者や風水師、占星術師などと呼ばれることもありますが、占術を用いて運勢を鑑定するお仕事が世の中では一般的に「占い師」の仕事とされているようです。宇宙からのメッセージを伝える役割も担うことがある「占い師」。今回は筆者が見聞きしたり、実際に占い師の先生からアドバイスを受けたことを参考にしながら、働き方や収入、資格など占い師の実態についてご紹介したいとおもいます。

ブックカルテ リンク

占い師とは?働き方や収入について

占い師とは

「占い師って?」って考えると最初に何を思い浮かべるでしょうか?

日本人での古くからの有名どころは「卑弥呼」や「安倍晴明(彼は正確には陰陽師とされています)」ではないでしょうか。占いにより物事の吉凶を占ったり、政治をおこなったりしていたのはあまりにも有名ですよね。

卑弥呼についての本5選。邪馬台国時代の謎を倭人伝や小説から読み解く
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/1538

陰陽師・安倍晴明を知れる本おすすめ5冊!小説、漫画、秘伝の占術まで
https://honciergejp/articles/shelf_story/2206

生活のなかでなじみ深い占いといえば、朝の情報番組や雑誌の占いコーナーなどがあるとおもいます。ですが、実際に占いを生業としている人に出会うことは多くはありません。自分自身が占い好きで、実際に占い師に鑑定を依頼する機会でもないと、直接占い師の方にお会いすることはないかとおもいます。 

占い師として働く主なスタイル 

占い師の働き方はさまざまです。個人で鑑定をおこない、鑑定料なども自分の言い値でおこなういわゆる「個人経営」の占い師もありますし、占いを提供している組織や会社などに所属する「会社員」としてのスタイルもあります。業務委託などで収入を得るスタイルも増えているようです。

  • 自宅や喫茶店などで行われる対面鑑定
  • 「占いの館」などに所属すし、店舗在住型鑑定
  • 電話占いなどで鑑定をする電話占い師
  • メール占いなどで鑑定するネット鑑定
  • アプリなどを介して鑑定をする占い師
  • テレビや雑誌の情報コーナーで鑑定結果を提供する占い師
  • 「四柱推命」などの書籍を執筆し収入を得る占い師
  • 占いについてのセミナーなどを開いて、その収入で利益を得る占い師
     

近年は占いの技術をアプリ上で提供し、やり取りできるシステムなどもありますので、以前よりも占い師として活躍できる場は多くなっています。

ですがそのぶん人気を独占するのはむずかしくなり、鑑定料の価格の下落競争も激しくなっているようです。
 

占い師の収入はどうなってる?

占い師には資格が不要です。ですので開業するのは簡単ですが、実際に職業として生計を立てていくには非常に難しい職業となります。
 

占い師としてきちんとした生計を維持していくには、相当の努力と根性、占いそのものの知識や技術、コミュニケーション能力などさまざまなスキルを必要とします。 これらを保持したうえで専属占い師となり収入を得るにはかなりの人気が必要となり、一定のリピーターを確保するのが必須条件でしょう。 

多くの占い師は、副業としての占い師か、メインの収入がある上でそのサポートとしての収入を得ているパターンが多いとおもいます。 

これらを考えると多くの占い師は年収数十万~200万円ほどだと考えられます。書籍を出版するくらい人気の占い師であれば、1000万円以上の収入ものぞめるでしょう。かなりの収入差になりますが、ごくごく一握りの人しか高収入は望めないようです。

占術にはどんな方法があるの?

占い師を目指すのであれば、まずどの占いを用いて鑑定をおこなうか考える必要があります。占いにもさまざまな種類があり、その占術によって占い師との相性などもあるため、まずは自分に合った占術を見出すことが重要です。

占術法はおもに以下としての分類にわけられます。

命占(めいせん)

西洋占星術、 九星気学、四柱推命、紫微斗数、算命学、数秘術など

「命占」は、生年月日や出生時間、出生場所など今後も変わらない不変的な情報をもとに占う方法です。 性格、性質、才能、運命、宿命、使命など長期的な運勢やバイオリズムなどを細かく占うのには適していますが、人の気持ちなどを占うには不向きだと言われています。

卜占(ぼくせん)

媒体となる道具を使用し、偶発的に導き出された結果をもとに占う方法

「卜占」では、タロット 、ルーンストーン、ダウジング、カルトッシュカード、オラクルカードなどを使って占いをおこないます。人の気持ちや行動による吉凶、短期的な未来を占うのに向いている方法で、宿命や長期的運勢には向きません。

観相・相占(かんそう・そうせん)

姓名判断 、手相、人相、家相、風水、夢占いなど

容貌、外観などのものの形から占う方法です。持って生まれたものを大まかに占うことに長けているため、指摘された部分を変えることで開運をすることができるのも特徴です。

その他の占術

その他には、持って生まれた霊感や、ある日突然開花したインスピレーションをもとに占ったり、水晶玉や占術道具を使用して占ったりすることもあります。

扱う占い師により、占術方法や取り扱い方はさまざまですし、何を占えるか、鑑定できるかもその占い師により異なります。

鑑定者の相談内容をまんべんなく、さまざまな角度から鑑定するには、できれば上記の種類を網羅できるよう、最低でも3種類は学んでいた方が鑑定結果を導き出すのによいとされています。

占い師になるには?独学でも大丈夫です

占い師になるには

先ほども述べたとおり、基本的に占い師に資格はいりません。ですので、自分の鑑定について自信をもって提供できるのであれば、その日から占い師を名乗ることができます。

そのためにはまず、どのような占いを提供できるのか、勉強をする必要があります。

まずは占術の方法を決め、(多くの占い師が多角的見解をとらえられるように複数の占術を学んでいます)学習し、実際に他者を鑑定します。その後、その鑑定結果を検証し、実際に占った人にも結果がどうであったか確認をして自身の鑑定結果の精度を上げていきます。

自分が提供している占いに自信が持てるようになり、お金をもらうことに対して自身が持てるようになればそれが占い師としてデビューをするという1つの目安となるでしょう。

占い師になるための勉強方法

 

  • 独学
  • 占いスクール
  • セミナー
  • 占い師の方に師事する

 

近年はネット上での鑑定や電話占いなど占い師の活躍の場もずいぶんと広がってきているので独学で学ぶ方も多くいます。

独学やスクール・セミナー、弟子入りなどさまざまなスタイルがありますが、それぞれにメリットデメリットがあります。お金をかければまんべんなく学習することができるのはスクールやセミナーのメリットですし、独学は自分のペースを保持できる、弟子入りは確実にスキルを身に着けることができるなどの特徴があります。

近年はお弟子さんを取る占い師の方は少なくなってきているので、手っ取り早くということであれば、弟子入り以外を選択するとよいでしょう。

占い師に求められることはなに?必要なスキルは?

占い師になるにはまず以下の3つの力を養うことが大切といわれています。

 

  • 直観力(インスピレーション)
  • 解析力(アナライゼーション)
  • 伝達力(コミュニケーション)

 

解析力

占いをするためにはまず、占った結果を解読する能力やセンスが求められます。統計学的根拠を用いて占術していく方法もありますが、偶発的結果を分析して解読することが求められる方法もあるので、その際にはその読解力が重要となってきます。

伝達力

そして、その読解した内容を鑑定に来たお客さんに対して、適切に伝わるよう伝達する能力も重要です。言葉の表現やタイミングを間違えば、誤解を受けることもあるでしょう。お客さんのキャラクターによっては激昂する人もいるかもしれません。

占いの結果を正確に、かつ鑑定を受けに来たお客さんに対し誤解のないよう、スムーズに伝えられる表現の仕方と、説得力を持ったコミュニケーション能力がもとめられます。

共感力

どのような内容の相談を受けるかはわかりませんが、どのような内容であっても、共感する姿勢は大切です。占い師に求められるのは、説教をすることではなく、お客さんを元気にしたり、前向きになれるようサポートすることです。

場合によっては「占いが当たらなかった」「ぼったくりだ」などとクレームをいうお客さんもいるでしょう。特に個人で占いをおこなっているようならば、その対応も個人でおこなわなくてはなせん。クレーム処理などの危機管理能力もあわせ持っておく必要があります。

体力

占い結果として常に宇宙的観点からのメッセージやインスピレーションを受ける鑑定をする場合は、実はとてもハードなので体力も必要です。相談者さんの相談内容によっては、精神的にかなり重たい内容であることもあるでしょう。相談内容によっては気力を要する場合もあるでしょう。占い師には体力と精神力がもとめられます。

お客さんに寄り添い、共感し、悩み事をしっかりと受け止める聞く力と占い結果をしっかりと解読するセンスは判断力、何よりお客さんを元気づけたり前向きにする力が求められます。

占い師の先生に師事していた時の体験談

最初はとにかくカードに触ってみる

筆者は、学生時代パワーストーンショップでアルバイトをしていました。そのショップではときどき占い師の先生が鑑定をおこなっていることもあり、それがきっかけで筆者もタロットを用いた占いをしてみることにしたのです。

筆者の場合、基本的には独学で、自分自身や身内を占うことから始めました。最初に先生にいただいたアドバイスが「とにかくカードに触ってみて慣れること」ということだったので、毎日の運勢を自分で占ってみることから始めました。

少しずつカードに慣れることによって、場に出ているカードたちの関連性や順番などから、カードの読解力自体をあげることになるのですが、どうしてもどのように解釈してよいかわからない場合などは、先生に相談したりしながら鑑定結果を分析する日々が続きました。

鑑定後の結果を教えてもらう

カードの読解力をある程度、鍛えた後は、鑑定料をもらわずに友人や知人、身内の人を占うことを始めました。

他者を実際に鑑定した後は、鑑定結果を分析する。できれば結果がどうだったかも教えてほしいと伝えたうえで鑑定をおこなってきました。

そのうち徐々に「当たっていたよ」とか「見透かされているかと思った」というお声もいただくようになり、筆者自身も占うことに自信が持てるようになってきました。

鑑定を繰り返すうちになんとなくですが、対人関係の分析能力が高くなってきた実感がありました。話し方や姿勢などから「この人、本当は違うことで悩んでいるんじゃないだろうか」と、本当に訴えたいことは何だろうというアンテナが冴えるようになってきた気がします。

占う能力や技術を高くすることも大切ですが、対人関係での分析能力は占いを生業とする上で大切なことなのではないかと思います。

占いをおこなう上でのタブーがある

占い師の先生に占いをおこなう上でのタブーを教わりました。それは「人の生死や、合否、ギャンブルについて占ってはいけない」ということでした。よくないことおこなうと、宇宙からのエネルギーが降りてこなくなるので、能力がなくなってしまうそうです。

筆者は、生業としての占いはおこなっていません。しかし、自分自身の状況や今後を判断するうえで占うこともありますし、知人や身内を占うことはあります。(もちろん無料です!)

自身の方向性や展開にちょっと迷ったときに、占いを参考にすることもあります。占いのいいなりになり、すべてを占い通りに、一喜一憂するのはちょっと困りものですが、参考にしたうえでの判断材料の一つとするには有効な活用の仕方だと思います。

手相や姓名判断であれば、統計学からの占い方なので、覚えてさえしまえばどこでもどんな人が相手でも占うことができます。この2つの占術はとくに他者とのコミュニケーション手段ともなりうるのでおすすめの占術でもありますよ。

占い師になるさまざまな方法を学ぶ

著者
西 彰子
出版日

こちらの書籍には、「無料でたくさんの人を鑑定・検証し100人もの人を鑑定すれば、 プロとしてやっていける自信がつきます」と述べられています。これから占い師を目指す人の導入書としてはおすすめの1冊です。
 

「まずは副業で……」とか、「占いが大好きで、他人の鑑定もしてみたいけど、どうやってやったらよいのかわからない」という方は必見です。

占い師としてデビューするためのプロセスや体験談、実際にどのように活動していくかなど、わかりやすくまとめられています。
 

占い師を目指す方のほとんどは、自分自身が占い好きだったり、占うことで人から喜ばれることにやりがいを感じている方なのではないでしょうか。自分の好きなことや楽しいことが収入につながるとなるとまさに一石二鳥ですよね。

実際に世の中の大半の占い師は、副業として鑑定をおこなっています。そんな駆け出し占い師を目指すための参考書として読んでみてはいかがでしょうか?

占術の方法を知り、自分の占術スタイルを見つける

著者
["占術隊", "高平 鳴海"]
出版日

こちらの書籍は、いろいろな占いについてとその時に使用する道具や歴史などについて書かれています。文章だけではなく、イラストや写真など、さまざまな情報が簡単にまとめられています。

「占いが好きだから、初めてみたいけど何から始めたらよいかわからない」という方にとくにおすすめの1冊となっています。

占いの種類によって項目ごとに紹介されているので、前述した3種類を検討してみたい方や、まず導入として何を選ぶか悩んでいる時には必見です。

こちらの書籍を手にとってみて「これだ!」と思うものが、あなたの運命の占術になるかもしれませんよ。

お客さんの心に寄り添う占い師になるには?

著者
雄斗, 佐藤
出版日

『聴く 話す ほめる 稼ぐ 占い師のお仕事:心に寄り添う接客と集客・収益アップのレッスン124』は、占い師としてとくにコミュニケーション能力が必要だと考えている方におすすめです。

優れた能力を持っているのに、伝える力や言葉の選び方、聞く態度によって、お客さんからの信頼を得ることができなかったり、不信感を持たれやすい場合には、自身の対応の仕方を改善する必要があります。そんな時におすすめの1冊です。

この本は対人能力についてのポイントが詳しく書かれていますので、占い師に限ったことではなく、営業や接客業の人にもおすすめです。

人の心をつかむためのポイントや、どうしたら喜ばれるかなどのコツがわかりやすく載っています。

駆け出しの占い師だけではなく、いまいち営業成績の伸びない営業職や接客業の方にもぜひ一度読んでいただきたい書籍です。

自分の市場価値をアプリで診断

占い師は、かなり特殊な職業でもあり、実態がつかみにくいとは思います。ですが、資格は不要で、独学で勉強したりセミナーに通ったりすればすぐにでもなれるという意味では挑戦しやすい職業でしょう。人気や評判があれば、収入にもつながりますし、人を元気づけられて前向きにできるとてもやりがいのある職業ともいえます。また、対人関係のコミュニケーションスキルを伸ばすよい訓練ともなるでしょう。 
「占い師」に興味のある方はぜひ一度紹介した書籍も手に取ってみてくださいね。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る