アニメや漫画、アイドルと推しに愛が溢れているオタクがメインの漫画を厳選。みんな違って生態がみんなおもしろい!なにかに熱中しているオタクなら共感できて、自分の推し活動に前向きになれる9作品を紹介します。
「魂がオタク」なアラサー女子の友情・想像力・推しで構成されるハッピーな日常を描いたコミックエッセイが『裸一貫!つづ井さん』です。
Twitterのフォロワー数は30万人以上と、大変な人気を誇るつづ井さん。すでにご存知の方も多いのではないでしょうか?
普段は会社員として働く腐女子であり夢女子であるつづ井さんと、個性豊かな友人たちの日常を描いた本作。おもしろい人の周りにはおもしろい人が集まるのかと思うほど、友達も発想が豊かで言動一つひとつがおもしろい!
推しへの愛ゆえの行動に共感しつつも、なんでも前向きに楽しもうとするつづ井さんの姿に明日もまた頑張ろうとなんだか勇気をもらえます。
人生を楽しむヒントがもらえる作品です。最近パッとしないな、なんて考えている方に特におすすめです。
- 著者
- つづ井
- 出版日
エロゲが好きなさよりと腐女子のタキがルームシェア。笑いあり、ケンカもありな気の合うオタク仲間と楽しいルームシェア生活!
『オタシェア!』というタイトルのとおり、ルームシェアをしている2人のオタク女子の日常を描いたコミックエッセイです。
ジャンルが違うからこそお互いの萌えを思う存分に語り合えたり、時にはお互いの趣味を押しつけあったり……。ケンカや争いはたくさんあれど、だからこその楽しさが存分に伝わります。
一度は憧れる趣味の合う友人とのシェアルーム。エッセイなので、オタク同士が暮らした時の生態がよくわかり、さよりとタキのリアルなパワーバランスも見所の1つ。ルームシェアを考えている方は参考になるでしょう。
お互いが趣味を尊重しつつも、好きなものを2人で楽しむ姿に読んでる私たちまで楽しくなります。
また専門用語には注釈がついており、アニメやマンガのオタクではない人も読みやすくておすすめです。
オタシェア!〜エロゲ女子×腐女子×ルームシェア〜
2016年12月15日
会社員として働く46歳のおじさんが、テレビで偶然見かけたK-POPアイドル「APOLLO」に一目惚れ。CDショップでたまたま出会った先輩ファンでギャルのマミコに弟子入りし、オタクとして成長していく姿を描いたコメディ作品が『おじさん、ドル活はじめました』です。
謙虚ながら熱くオタクの道を歩み始めたおじさんと、おじさんを受け入れ優しく教える姉御肌のギャルのコンビは見ていてほんわかします。なんといってもおじさんが年下のことも敬い、新しいものを取り入れる姿勢が素晴らしい。第2の青春を謳歌する姿は爽快です。イケオジが好きな方も楽しめる作品でしょう。
握手会の前にたくさん準備をしたり、ドキドキで眠れなくなったり、初めてのアイドルに会ったときの感情の昂り……アイドルオタクなら共感のすること間違いない描写が多く、いままでのオタ活を思い出すでしょう。頻出するオタク用語も必見です。
何歳になってもときめきを感じられ、何歳からでもオタクを始めていいんだと勇気をもらえる作品です。
おじさん、ドル活はじめました!
2020年07月08日
「推し武道」との略称でも親しまれ、アニメ化もされた『推しが武道館に行ってくれたら死ぬ』。岡山を舞台に、まだマイナーな地下アイドルグループとアイドルファンの関係を描いた作品で、アイドルではなくオタクがメインの作品です。
全てを推しの舞菜に注ぐ熱狂的なファンのえりと、そのえりに好意を抱きつつも押しの強さのあまり塩対応になってしまっているアイドルの舞菜。2人の関係が中心に描かれています。
なかなか近づかない2人の距離にヤキモキすることもありますが、えりが舞菜のどんな対応もプラスに受け取り全力で推す姿に思わず笑ってしまします。
その他にもメガネに小太りな体型の典型的なオタクのような見た目の人や、推しとの恋愛関係を夢見るリア恋勢など、リアルな現場でよく見かけるアイドルオタク達も登場。オタク像を忠実に再現しています。
作者の平尾アウリが実際にアイドルオタクで、様々な現場に足を運んでいるからこそ描ける作品。そんな作者の描くアイドル達は繊細なタッチで描かれておりとてもかわいいので、彼女たちからも目が離せません!
推しが武道館いってくれたら死ぬ1
2016年02月13日
『海月姫』はアニメに映画、テレビドラマとメディア化され、すでにご存知の方もご存知の方も多いのではないでしょうか?
男子禁制の「天水館」の住人は何かしらのオタクで、ニート。主人公でクラゲオタクの倉下月海はおしゃれとは縁がなく、いわゆる冴えない少女でした。
そんな月海が女装男子・蔵之介と出会います。自分の居場所を守るために、そして恋のために、壁に当たりつつも自分の力で少しずつ成長していくのでした。
この作品の魅力はなんといっても、個性的なキャラクター達です。クラゲオタクの月海や女装男子の蔵之介、裁縫上手な千絵子、三国志オタクのまややなど……。自らを「尼~ず」と名乗っており、この他にもたくさんのキャラクターが出てきます。
普段は自分の興味のあることにしか動かない彼女達が、「天水館」のために持っている力を最大限に発揮している姿に注目です。
オタクゆえの言動が個性的でおもしろい!漫画でぜひチェックしてみてください。作者・東村アキコによるストーリーは王道であるため、オタクでない人も楽しめる作品になっています。
海月姫(1)(KC KISS)
2009年03月13日
真鍋昌平が『闇金ウシジマくん』とともに歩んできた15年間の中で、取材を通して感じ取った「魂」を救う短編集です。
『アガペー』にはその題名をテーマとした4つの作品が収録されています。短編のどれもが、「アガペー」と称したアイドルとドルオタの愛の繋がりを描いています。
会社員をしながら収入や仕事以外の時間をアイドルに捧げるノリちん、FXで稼いでると嘘をつきながら親の遺産で暮らしアイドルオタクを続けるひろたん、ヤリチンと噂されているが本当は童貞のオカモト。それぞれが見栄を張りつつ、お互い心の中で見下し合うという関係性がリアルです。
彼らに推されるアイドルもなかなか報われないなかで卒業を決定。しかし運営側には卒業もお金稼ぎの道具として利用されるという、やりきれなさも描いています。
人物、情景の描き方が圧倒的にリアルで少しだけ胸が痛くなりますが、アイドルオタクの宿命を表した終わり方で少しだけ救われるでしょう。
アガペー (ビッグコミックス)
2019年05月30日
「おっかけ」をするきなりとこむぎがルームシェア。若手俳優好きの2人は、男の子に追われるより「追いかけたい」というタイプ。おっかけ女子の生態を描いた作品です。
CDをたくさん買ってしまったり、キャスト発表でお互いに喜び合ったり。俳優のおっかけ女子ではなくても、何かに熱中している人なら共感すること間違いなし!
推しの出演する劇の台本が面白いとは限らない……などなど、楽しいばかりではなくとも、夢中になってしまうオタクあるあるが楽しめます。
主人公ののきなりは染色家、こむぎはパティシエとして働く立派な社会人。30代前後でオタク活動をすることに対しての周囲からの冷ややかな目も、本作はリアルに描きます。作者・ 竹内佐千子いわく、実際の社会人オタクにとって、応援の意味も込めて制作したとのこと。
また、ほかの漫画にはないような絵のタッチや、蛍光色を背景にあしらうといった色使いも斬新で引き込まれる作品です。
独特なゆるい雰囲気ときなりとこむぎの関係性にほのぼのとした気持ちになります。癒されたい人におすすめの作品です。
2DK 2013 WINTER(KCデラックス)
2013年12月20日
一代目は2002年から2006年まで、二代目は2010から2016年まで連載されていた『げんしけん』。椎応大学の「現代視覚文化研究会」を舞台にオタク達のリアルな日常を描いた作品です。
オタク達が主役の作品で、オタクサークルの活動やリアルなノリの会話などを体感し楽しむことができます。大学が舞台ということもあり、サークルの人間関係や恋愛などさまざまな悩みを通して成長していく姿も見ることができます。
それぞれがそれぞれの事情を抱えていて、葛藤しながらも時に協力しあいながら向き合っていく姿に注目です。成長した姿に勇気をもらえること間違いなしです。
いつもとは違った学園ものを読んでみたい方にもおすすめの作品です。
『げんしけん』については<『げんしけん』の魅力をネタバレ紹介!斑目のその後、三代目が見たい……>の記事で詳しく紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
げんしけん(1)(アフタヌーンKC)
2002年12月18日
学校では正反対のキャラのギャルのまりあと地味な音無。まりあは萌え系アイドル「TEN」の大ファンであることを学校では隠していましたが、ひょんなことで音無にバレてしまったのでした。そんな音無は実はアイドル「TEN」だったのです……。
音無がTENと知ってからも学校では友達として接するまりあと、そんな彼女を手の上でうまく利用する小悪魔な音無。ギャップのある関係性に萌えます。
アイドルの幸せを願い、熱く応援するまりあの姿はまさにアイドルオタクの鏡。それでいて、音無とは友達として普通に接する彼女のサバサバした性格に惚れてしまうでしょう。ギャルの魅力も再発見できます。
2人の関係を中心に描かれているので、かわいい女の子に癒されたい人におすすめの作品です。
ギャルとオタクはわかりあえない。(1)(MFCキューンシリーズ)
2016年07月27日
いかがだったでしょうか?ほのぼのした関係性に癒されたり、成長していく姿に勇気をもらえたり、はたまた自分の推し活がもっと楽しくなるヒントを得ることができたりするでしょう。ぜひ推し活動の一休みとして読んでみるのはいかがでしょうか。