5分でわかるCGクリエーター!職種全体の平均年収は?おすすめの資格や転職先など解説!

更新:2021.3.26

映画やゲーム、アニメーション。広告だけでなく、商品パッケージのデザインなど活用の場が広がるCGクリエーター。クリエイティブワークを楽しめるとあって学生から人気の高い職業です。 本記事では仕事内容をはじめ、就職先、資格、やりがい、年収など、CGクリエーターを目指す人や興味がある人は知っておきたい情報をざっと解説。約5分で全体像をつかめるようにまとめました。もっと深く知りたいという方は、記事の最後に紹介している関連書籍も参考にしてみてください。知識ではなくスキルが重視される業界です。大きな理想を描く前に、まずは必要なツールを使いこなすところから始めてみましょう。

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目次

CGクリエイターの仕事内容

CGクリエーターの仕事と言っても制作物はさまざまで、制作工程はかなり複雑です。本章ではそんなCGクリエーターの仕事内容の解説をしていきます。

CGクリエーターを簡潔に説明すると、PCと専用ソフトを用い、2D・3Dのコンピュータグラフィック(CG)で動画、静止画像、文字などを作成する人です。

制作物は印刷物をはじめ、Webサイト、アニメ、PC・スマホ・テレビゲームなどさまざまで、活躍の場は広告・テレビ・映画・ゲーム業界とクリエイティブなステージがほとんどです。

そんなCGクリエーターのクリエイティブな仕事には、多くの制作過程があります。一般的な工程を簡単に紹介します。

コンセプトワーク・デッサン・モデリング

グラフィックデザインは、何の準備もなしに始めることはできません。まずは依頼主の要望を踏まえ、デザインの方向性や骨子を決めていくコンセプトワークからはじまります。そして紙などにデッサンをアウトプットし原案を作り、それをもとに画像データを作り上げるモデリング作業をおこないます。

テクスチャ作成

デザインの印象に大きな影響を与えるテクスチャ作成も、CGクリエーターにとって重要な作業です。モデリングで作成したモデルに細かい柄や質感などの表現をするために、表層となるテクスチャを別で作成します。

シーン設計・ライティング

ターゲットにどのような印象を与えたいかを考え、「視点をどこに置くか」「画面の明るさや背景、影の付け方はどうするか」などを決めていきます。俯瞰にするのか、あおり気味にするのか、ライトをどの方向から当てどのような陰影をつけるのかなど、こだわってこそその作品にリアリティが増します。

CGクリエイターが活躍できる就職・転職先

主な就職先としてあげられるのは、デザイン会社、映像制作会社、ゲームやアニメの制作会社、広告代理店などです。

静止画か、動画か、コマーシャル色の強いものか、エンターテインメントな作品か、仕事にしたい内容に合わせてどの職場を目指すかを考えてみるとよいでしょう。

代表的なゲーム制作会社

ゲーム制作会社は大きな会社から小さな会社まであります。会社の規模によって携われる業務も違います。今回は代表的なゲーム制作会社をご紹介します。

  • スクウェア・エニックス
  • フロムソフトウェア
  • カプコン
  • コナミ
  • バンダイナムコスタジオ

これらの会社は大手ですので、CGのレベルが高く、さまざまな仕事をおこなうことができます。

代表的な映像制作会社

CGクリエイターははじめにゲーム制作会社への就職を目指す場合が多く、映像制作会社は人手不足と言われています。

  • 白組
  • ポリゴン
  • ピクチュアズ
  • デジタル・フロンティア

CGクリエイターを目指すうえで必須なのは、業務上必要なツールを使いこなせるかどうか。それに加えて作品やポートフォリオなどがあれば就職や転職に有利になります。

学歴よりもスキルや経験値が重視される

業界でCGクリエイターとして働くこと自体はそこまで難しいことではありません。重要なのはスキルと経験値、そして技術を磨きたいという向上心です。

仕事の特性上、就職した際には何かしらの作品を作ることから仕事がスタートします。高学歴であってもツールが使えなかったり、スキルがゼロである場合は就職自体が難しいと考えてよいでしょう。

就職・転職活動をする際は、過去に作った作品やポートフォリオは必須です。クオリティが高いものである必要はなく、現時点ではツールを使ってこれだけのものを作れますという実力の証明になります。

CGクリエイターの平均年収

仕事においてやりがいと同じぐらい重要なのが給料面です。ここではCGクリエイターの気になる給与事情について触れていきます。

CGクリエイターの平均年収

CGクリエーターの全世代の平均年収は約360万円とされています。一般的な会社員の平均年収が400万円強ですので、名指しで大手から引き合いがあるような有名クリエーターは別ですが、高給を目指すのは難しい職業といえるでしょう。

また、世代別に見ていくと以下のようになっています。

  • 20代前半:約270万円
  • 20代後半:約332万円
  • 30代:約405万円
  • 40代以上:約515万円

入社して数年は苦労もあるかもしれません。クオリティの高いものを作れるスキルを身につけることができれば、高待遇の会社への就職ものぞめるでしょう。完全実力主義なのがCGクリエイターという職業なのです。

CGクリエイターになるには?おすすめの資格

CGクリエーターになるために必要な資格はありません。ただし、能力を証明するために所持しておけば就職を有利にする資格は複数あります。そのなかで最も評価されるのは「CGクリエイター検定」でしょう。

CGクリエイター検定

本検定はCG-ARTS協会が主催する民間資格で、試験ではCG映像の制作に必要なソフトウェアの操作スキル、CG理論、映像表現技術に関する知識・能力などが問われます。 難易度ごとに「ベーシックと」と「エキスパート」の2種類があり、いずれも受験資格の定めはありません。

出題範囲は表現の基礎からCGの技術に止まらず、クリエイターとして欠かせない知的財産権についても出題されます。企業に所属している間だけでなく、独立した後にもスキル・知識の証明として活かすことができますね。

参考:CGクリエイター検定|画像情報教育振興協会

CGクリエイターの仕事に活かせる資格・検定

そのほか活かせる資格や検定はいくつかあります。

  • 「色彩検定」(色彩検定協会主催)
  • 「Photoshopクリエイター能力認定試験」(サーティファイ社提供)
  • 「Illustratorクリエイター能力認定試験」(サーティファイ社提供)

いろいろとありますが、まずは「CGクリエイター検定」にチャレンジすることをおすすめします。

CGクリエイターのやりがいはデザインする苦しさとその先にある喜び

CGグラフィックは、依頼主あっての仕事ですから、ただ自分が作りたいものだけを作っていてはお金になりません。時には自分の興味の範囲外の制作を求められることもあるでしょう。

先述した通りさまざまな工程を経るため、多くの時間と労力を投入する必要があります。決して楽な仕事ではありません。大変な面にフォーカスしてみましたが、同じくらいやりがいも大いにある仕事です。

作品を作り切ったときの達成感

デザインは考え抜く作業であり、生みの苦しみにもがく作業でもあります。しかし、緻密に練ったコンセプトがばっちりはまり、納得できる製作物が出来上がったときは何にも代えがたい達成感が味わえます。大変さの先に喜びはあるのです。

評価されたときの喜び

CGクリエーターは一般の人に向けて作品を作ることが多いため、その分反響も大きい。映画やゲーム、アニメなどの映像作品や、雑誌に掲載されるような作品を担当し、それが評価されたときや話題になったときは大きな喜びを得られます。また反響があることでモチベーションを高められるのも大きな魅力です。

スキルをアピールできるポートフォリオの作り方

著者
["佐藤 智幸", "堀越 祐樹"]
出版日

CGクリアエーターとして会社に就職するケースも、フリーランスとしてデザイン受注をしてもらうためにもポートフォリオは重要なPRツール。

本書は、ポートフォリオ制作に有効な色彩心理や視覚心理などを用いて、より魅力的で内定につながるようなポートフォリオの作成方法について実例を交えながら解説しています。

「背景モデラー志望」「キャラクターモデラー志望」「アニメーター志望」「コンポジター志望」のカテゴリ別に、実際に内定を勝ち取ったポートフォリオを見開き解説付きで掲載。自分の作りたいポートフォリオの最適解がすぐ見つかるのも嬉しい点です。

CGクリエーター検定対策はこれ1冊でOK

著者
CGクリエイター検定問題集編集委員会
出版日

ベーシックもエキスパートもCGクリエーター検定を受験する人は必携の1冊です。

過去に出題された問題などを練習問題として再編した改訂版。エキスパート、ベーシックの実践形式の問題集をそれぞれ3回分掲載されています。解説・解答が別冊となっているのもポイントで、効率のよい答え合わせできます。

全編カラー構成なので見ながら楽しく学ぶことができます。

秀逸なCGデザインに触れてワクワクしよう

著者
CGWORLD編集部
出版日

本書は映画・テレビ・CM・アニメ・ゲームなど、さまざまなジャンルで活躍する日本のCGプロダクションを紹介しています。

作品は詳細な企業データと豊富な画像で紹介され、どのように制作されたのか、何がポイントなのかもわかるようになっており、自身の制作に活かせます。資料性も高く、CG・映像に携わる人なら、手元に置いておきたい1冊です。


Webサイトやアニメーション、映画、広告、商品パッケージなど、世界のデザイン作品のほとんどには、CGクリエーターが関与していると言っても過言ではありません。クリエイティブな仕事で憧れを抱く方は多いのですが、実際仕事を進めるなかで苦労も多く存在します。

クライアントあっての制作物です。時には本意ではないデザインをおこなわないといけないこともあるかもしれません。ただし、経験を重ね知識を蓄えることで、そのような制約のなかでもクリエイティブな仕事は必ずできます。

本記事に触れCGクリエーターになりたいと思っていただけたのであれば、ぜひここでピックアップした書籍もあわせて読んでみてください。より高いモチベーションが湧いてくるはずです。