5分でわかるレポーター!年収事情や必要な資格とは?他業種からの就職、転職事情なども解説!

更新:2021.12.8

レポーターという職業は、アナウンサーやキャスターと区別がつきにくい仕事のため、一言で説明するのは難しい。いずれも「自らの声で情報を伝える」という点は共通していますが、役割がやや異なります。レポーターは、自ら現場に取材に行って、情報を伝えることが主な役割です。テレビではニュース番組が主戦場であり、現場の状況を正確に、リアルに伝えることが大切です。本記事では、レポーターの具体的な仕事内容や就職先、やりがい、年収などについて解説します。また、本文を読んでもっと詳細に知りたいと思った方は、関連書籍も紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

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レポーターの仕事内容

レポーターは出来事を伝えるだけの仕事ではありません。情報の仕入れ、いわゆる取材も大切な仕事です。本章ではレポーターの仕事内容を紹介します。

レポーターの仕事内容

テレビ番組やラジオ番組のほか新聞や雑誌などのメディアで、取材した情報を世間の方に伝えることが主な仕事です。 アナウンサーやキャスターは、スタジオでの仕事がメインですが、レポーターはどちらかといえば取材先が主要な現場となります。

取材テーマは、政治から芸能、スポーツ、ファッション、グルメまでさまざまで、ときには災害や事故の最新情報を伝えるためにヘルメットをかぶって現場に入ることもあります。

取材はコントロールできない部分が多く、勤務時間は不規則になりがち。取材前の打ち合わせなども入念におこなうため、朝早くから夜遅くまで拘束されることも少なくありません。

レポーターになるには

レポーターになる方法として最もポピュラーなのは、アナウンサーや記者としてテレビやラジオの放送局に就職することです。そのほか制作会社やタレント事務所などに入って、放送局からレポーター仕事の依頼を受けるといった活躍の仕方もあります。

放送局(特にキー局)は募集に対して応募数が圧倒的に多いうえ、アナウンサーや記者、レポーターの枠は決して多くないため狭き門といえます。

レポーターになるために必要になる資格はありませんが、高い情報処理能力やコミュニケーション能力が求められる仕事です。就発声や発音、話し方の基礎のほか、フリートークなどの応用力なども身につけておくとよいでしょう。

レポーターになる人の適性とは

要点を聞き出す能力

レポーターは、取材相手と世間話をするわけではありません。世の中が欲していることを伝えるためには、必要な情報をどう引き出すかを考えなければなりません。そのため事前の準備はもちろんですが、コミュニケーションや質問の仕方などの総合的な能力としてのインタビュー力が必要となります。

情報処理能力

取材で得た情報の要点をまとめ、わかりやすく視聴者に伝えるのがレポーターの役目。そのため必要な情報を取捨選択し、正確に伝えるための言葉を自分の頭で考えることが何よりも重要になります。

レポーターに必要な資格とは

レポーターになるのに必ず必要な資格はありません。ですが、レポーターは現場のリアルな状況と画面越しの方々に正しく伝えることが仕事です。たとえば、アナウンサーの方々が受けるような、話し方の講座や検定などはレポーターの仕事に活かすことができるでしょう。

  • 日本語マナー検定
  • アナウンサー講師検定
  • 広報スペシャリスト検定

これらの検定は、日本アナウンサーキャリア協会が実施する検定です。話す力・伝える力を養うことに重きを置いている検定なので、レポーターとして活躍する場合にも活かせる技術力をつけることが可能です。

階級が分けられていて、基礎から応用まで学ぶことができます。受験資格なども定められていないため誰でも受験が可能なので、社会人からレポーターへの転職を志す方も時間を見つけて受講するのがおすすめです。

参照:日本アナウンサーキャリア協会

レポーターの年収事情

メディア関係の仕事は高級職が多い印象がありますが、レポーターはどうなのでしょうか。ここでは年収をベースにレポーターの給与事情について解説します。

レポーターの平均年収は、400万円~650万円となっています。一般的な会社員の平均年収は400万円ほどと言われているため、やや高めの給与と言ってもいいでしょう。

雇用形態や仕事量、人気や知名度、実力により差があり、さらにキー局と地方のテレビ局でも差があります。実力のあるキー局のベテランレポーターであれば年収1000万円以上稼ぐ方も少なくないようです。

レポーターの仕事の魅力・やりがい

レポーターになるためには厳しい競争を勝ち抜かなければなりませんが、その先には魅力的な仕事が待っています。本章では仕事の魅力ややりがいについて説明します。

取材を通じて世の中のリアルを体験できる

レポーターの仕事の魅力は、自ら現場に足を運び、生の情報に触れられることです。災害などがあった場合は、被災地に出向き被害状況などを見たり聞いたりすることができるため、スタジオでは感じ取ることが難しい臨場感を肌で感じることができます。

人から聞いた話ではディテールまで伝えることは困難ですが、肌で感じた得た情報のためリアルなレポートができます。

使命感を持って働ける

レポーターは、社会への影響力が大きな仕事です。放送した情報がきっかけで、ブームが起きたり、ときには世論が動いたりもします。自分の仕事が社会に貢献できていることを実感でき、使命感を持って働くことができます。

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放送局への就職を目指す方におすすめの採用試験対策本

著者
相澤 静
出版日

著者は元NHKキャスターで、現在はアナウンススクールの代表である相澤静さんです。4年間の就職活動をおこなった末、26歳でNHK室蘭放送局のキャスター・レポーターへの就職を叶えています。

放送局においてはアナウンサー、キャスター、レポーターの採用枠は基本は同じなため、採用試験対策も基本同じ。面接での受け答えやエントリーシートの書き方などテクニック面での指南だけでなく、心構えも学べます。マインドセットの本としても優秀な1冊でしょう。

レポーターになるのを諦めず、夢を叶えたいと考える方にとって勇気づけられることもあるはずです。

レポーターたるもの正しい日本語を使えなくては恥をかく

著者
加藤 昌男
出版日

レポーターの役目は現場を取材して、伝えること。本書は、NHKの元アナウンサーが放送アナウンスに求められる文体、発音や語彙、ニュースの伝え方などについて解説してくれます。

 テレビで使われる日本語の変遷を学びながら、言葉選びの大切さや報道する側の心構えなども一緒に学べます。

誕生当初は穏やかだったテレビが、今やどの番組を見ても饒舌な語り口になったのはなぜなのかという問いの考察から、これからのテレビ番組を考えるヒントも得られるはずです。

レポーターは聞き方と質問にこだわる

著者
幸夫, 松本
出版日

優秀なレポーターは、言葉を引き出す能力に長けています。本書は、より正確で詳細な情報を聞き出すためのヒントが詰まったビジネス書です。

 相手の話を「否定しない」「遮らない」「盗まない」といった基本的なメソッドから、シンプルでありながら効果的な質問法までを一挙紹介。聞く力と質問力を同時に磨ける1冊です。

レポーターやキャスター、アナウンサーなど、話すことをメインにおこなわない職業についている方にもおすすめです。人との会話がうまくなりたい、楽しめるようになりたいと思う方なら多くのことを学べるでしょう。聞き方教室の決定版として、実践的な内容が詰まった1冊です。

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レポーターはキャスターとアナウンサーは混同されがちですが、違いを理解してもらえたでしょうか。とはいえ、キャスターとアナウンサーと採用の入り口はほとんどd同じえあるため、就職活動では厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。

合格を手繰り寄せるためにも正しい発声や発音、表現力、ジャーナリズムなどのスキルや知識などを学んでおきましょう。また、ここで紹介しました書籍は、レポーターになるための力を身につけるために必ず役立ってくれます。ぜひ、参考にしてみてください。

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