実は小説がお好きなパンプキンポテトフライ谷拓哉さんが、語りたい作品を気の向くままに語るこのコラム。第2回にして早くもイレギュラー回の予感です。
お久しぶりです、パンプキンポテトフライの谷っていいます。
今月はどの本をがぶがぶしてやろうかと思ったんですけど
すみません
2回目にして早くもトリッキーなことさせてもらいます。
というのも事情がありまして。
愛する池永陽さんのどの作品について書こうかなあ、くらいまでかたまってた時にですね
先輩のモンローズのマエノリュウタさんという人からラインがきまして
小説を書いたと。読んだら感想ちょうだいと。
うん、変な人。
もちろん読ませていただきました。
読む前はこの小説についてここで書くなど微塵も思ってなかったんですけど、事情が変わりまして。
とにかくいろんな気付きがあって、書きたくなりました。
書きますね。
まずタイトルは【なに食べよう】でした。
内容は、主人公の小学校の新人教師が生徒に"最後の晩餐に何を食べるか"を聞かれて様々な角度から何がベストなのかを考えていくシンプルなお話。
感想をぺにょぺにょに言うと面白かったです。はい
ただ書きたいのはそこではないんです。
僕自身読み始めて気づいたんですけど"この作品を書いている本人を知っている"という状況が初めてでした。
もっと言うとこの作品を書いた人はどういう性格で、どういう私服で、どういう笑い方をする人かまでを知っている状況が初めてだったわけですよ。
そうなると、ぜーーんぶが気になるんです。驚きました
例えば主人公の名前。
加藤真一。
なんでこの名前?
田中洋平でもなく高木直人でもなく
加藤真一。
例えば池永陽さんが主人公の名前を加藤真一としても、加藤真一なんだーとしか思わないです。
ただ知り合いのマエノさんとなると、引っかかるんです。
まあ自分の名字のマエノとか、名前のリュウタは使いたくなかったんやな。相方は宮本、これも避けるか。普通が嫌な人やから田中太郎系はさすがになしね。でも狙いすぎた名前にしても丸出しで下品になるってなったやろな、、、
こんな感じで。
次にテーマ、最後の晩餐。
この普遍的なテーマをなんで選んだんだろう。
漫才でも往々にして扱われるテーマでもあるので、ネタを書いててその流れで小説書いてみよかなってなったんかな。いや、漫才にも使えるテーマで小説を書いて、何かしら漫才に還元しようとしてんのかな。まあ何となくか?
こんな感じで。
あとギャル。ギャルの使い方。
お話の流れとして、最後の晩餐はその人が何をどれくらい大事にしているかでそれぞれのチョイスに差が出てくる、というものでした。
そこで終盤に幼なじみのギャルが出てきます。描かれ方としては、何も考えずに喋っているようで、本質を捉えている。真理をついている。見えていなかったことを気付かしてくる。
要するにギャルに正解を教わる場面が多く出てきます。
これも普通の小説なら"一般論としてギャルは意外とバカじゃない"と描かれている、で済む話です。
ただ、これを書いたのはマエノさん。
マエノさんめっちゃギャル好きなんかな。そういやあの人ネイルしてたな。もうギャルになりたいんかな。てか幼なじみ?ギャル?そういうの憧れてんのかな。それか実際最近ギャルとごはんとか行って、なるほどって思わされまくったんかな。いや、そんなんじゃなくて最近そういうエッチなやつ見たんかな。
こんなんなっちゃいます。
はい。
何が言いたいかと言うと、何が言いたいのかはわかりません。
知り合いの書いたものは読めないというわけでも、寧ろおすすめというわけでもないです。
ただこんな気持ちになりましたって報告です。
報告でした。
報告でした!!
あと最後に
会話にならないとされてる男性教師が出てくるんです。最後の晩餐が二郎系だの焼肉だの言う。
その人のキャラクターがほとんどマエノさんの相方の宮本さんでした。
勘違いであることを願います。
モンローズマエノリュウタさんの小説「なに食べよう」はnoteで読むことができます。
この連載は、来月も最終金曜日に更新予定です。更新のお知らせはホンシェルジュTwitter、ご感想は#がぶがぶがぶがぶ本でぜひ。
第1回の記事はこちらからご覧いただけます。
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