【第3回】パンプキンポテトフライ谷拓哉の「本飲み がぶがぶがぶがぶ本」/犬じゃなくて猫の意味がある

更新:2022.4.29

5月末に行われる単独ライブのチケットが即完!ということは、記事公開直後ホンシェルジュのサーバーが落ちてもおかしくないコラム「本飲み がぶがぶがぶがぶ本」。第3回は「がぶがぶ」にちなむ本を選んでいただきました。

泡の子

ギリおいていかれない感

はい

 

酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす

 

これタイトルです。

読ませていただきました

 

著者は酒村ゆっけ、さん

 

この方はYouTubeで知りました

基本的にはすごくお酒を飲んですごく食事をする方です。

 

そういう方はよくおられるんですが、ゆっけさんの特徴は「表現」です。

ただ飲酒し、食べ物を摂取していくのではなく、ナレーションとテロップを入れています。

その表現、ボキャブラリー、比喩がとても心地いいんですよ。

僕的にはアニメの『化物語』を見ている時のような、ギリおいていかれない感があって大好きです。

 

あとめちゃめちゃ顔が好きです。

すみません

 

動画内では自身の職業を「ネオ無職」と称しながら、ものを書く仕事をしているということもちらほらおっしゃっています。

 

前述の通り、僕はゆっけさんの表現がとても好みなので、書籍があると聞き早速読ませていただきました。

 

こっから感想です

この本は短編集で、全10話で構成されています。

もちろん全て読ませていただきまして、幸せでした。

 

中でも「外の世界を知らない猫」という話が印象的でした。

この話は、引きこもりの女性と暮らす猫の話で、猫目線で描かれています。

 

ゆっけさんは実際に猫を飼っています。そして自身のことをよく引きこもりだとおっしゃっています。

そしてこの話に出てくる女性の特徴からして、自分と飼い猫のことを飼い猫目線で書いているんだと思います。

完全に推測ですが

 

内容は何気ない日常を猫目線で書いているんですが、犬じゃなくて猫の意味がある気がしてすごく素敵でした

 

猫、

話中で女性の愛情表現をまっすぐに受け止めないシーンがいくつか出てきます

何をされても人間のエゴ、迷惑と感じている猫は反抗期のクソガキ感があります。

僕は嫌いです

犬とも猫とも話せたことがないのでわかりませんが、僕は犬は従順で素直、猫は自由で生意気というイメージがあります

あと犬はおす、猫はめすに見えます。全部

とにかくこの話に出てくる猫は僕のイメージ通りでした。

 

ある種かわいくないというか、可愛げがないというか、そこが可愛いというか

ツンデレ的な

僕にはあまりわかりません。

 

犬派なんで。

シンプルに甘えてくる人懐っこさや複雑じゃない感が好きです

あと顔がめちゃめちゃ好きです

 

もちろんこの話の猫が犬だとしても、お話は成立する気がします。

ただ猫であること、掴みどころがなく気ままであることで、ゆっけさんの深読みが誘発されていて、想像力をかきたてられている気がしました。

 

猫好きな人って人間バージョンでも掴みどころがないのが好きなんかなあ、何かミステリアス的なそういう、

 

あと全体を通して文章がすごく読みやすく感じました。

僕が思う、ギリおいていかれない感はあまりないようにおもいました

普段のYouTubeに入れられている文がまとう雰囲気とはまた違う感じがして得した気分です

 

少し前にライブで一緒になったニッキューナナの峯くんが、映像のコントとライブのコントは別物と言っていたのを思い出しました。

 

とまあね

 

散文、失礼いたしました

 

著者
酒村 ゆっけ、
出版日

次回は5月27日(金)、パンプキンポテトフライ第1回単独ライブ「ぶた」の前夜に公開予定です!更新のお知らせはホンシェルジュTwitter、ご感想は#がぶがぶがぶがぶ本でぜひ。

酒村ゆっけさんが気になった方は本とあわせてYouTubeもご覧ください!

 

過去のがぶがぶもどうぞ。

【連載初回】パンプキンポテトフライ谷拓哉の「本飲み がぶがぶがぶがぶ本」/好きな表現の話

【第2回】パンプキンポテトフライ谷拓哉の「本飲み がぶがぶがぶがぶ本」/作品を書いている本人を知っている

この記事が含まれる特集

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る