バトル漫画の定番となる武器が刀です。刀の戦闘シーンはかっこよく、侍が使っていたということもあって持ち主の多くが心身ともに研ぎ澄まされています。王道少年漫画「ワンピース」にもやはり刀は多く登場しているのでそれらを紹介していきたいと思います!
漫画「ワンピース」の世界では名刀にランクがつけられており質の良いものから「最上大業物」12工、「大業物」21工、「良業物」51工とされています。名刀は名のある剣士たちと運命的な出会いを果たし数々の戦闘を経て愛刀と呼ばれるようになるのです。
今回はそんな名刀の持ち主、ランク、エピソード、特徴などを紹介していきたいと思います。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 1998-06-01
ランク:業物
所有者:ロロノア・ゾロ
持ち主は主人公ルフィが船長を務める麦わらの一味の戦闘員ロロノア・ゾロです。初登場時は東の海(イーストブルー)で海賊狩りとして恐れられていました。そんなゾロは海軍に囚われていたところをルフィに助けられ麦わらの一味のメンバーとなります。
戦闘員を役割としているだけあって戦闘における実力はかなりのもので船員たちからの信頼が厚く、強力な敵の相手を任されることが多いです。そして常に冷静沈着で状況判断に優れ海賊団の中で最古参ということもあり副船長のように場を取り仕切ることもありました。
戦闘にはもちろん刀を使うのですが戦い方はかなり異色で、両手に刀を持ち、口にもう一本刀を咥えた三刀流という我流を幼少期から続けており、そのスタイルはゾロの代名詞となっています。
麦わらの一味が各々修行していた2年間、ゾロはクライガナ島のシッケアール王国にいました。ゾロはルフィをはじめとした仲間たちのため、そこを住みかとしていた世界一の大剣豪ジュラキュール・ミホークに剣の教えを乞います。その修行による成長はかなりのもので、新世界に入ってから戦闘による大きな傷は負っていません。さらには刀に武装色の覇気を纏わせ黒刀にするという技を体得しています。
ゾロと三代鬼徹の出会いはグランドラインに投入する前に立ち寄ったローグタウンでのことです。世界最強の剣士ジュラキュール・ミホークとの戦闘で刀を二本折られてしまっていたゾロはグランドラインに向けて急ごしらえをするため武器屋に入りました。名刀にこだわらないゾロは5万ベリー均一の刀からたしぎの勧めで業物三代鬼徹を手にし、すぐに妖刀と気づきます。
初代鬼徹、二代鬼徹はさらなる名刀でありこの三代鬼徹も100万ベリー以上の価値がある品ですが過去にその刀を使用した名だたる剣豪たちが不運の死を遂げているため一度は店主に販売を拒否されました。しかしゾロはその呪いと自らの運のどちらが強いかを示すために、回転をかけ真上に投げた鬼徹の下に自分の腕を伸ばします。普通なら腕を失う暴挙ですがなんと刀の刃は腕を避けるようにして回転し何にも触れることなく地面に突き刺さり、ゾロは自分がこの刀の持ち主にふさわしいことを証明しました。
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ランク:大業物
所有者:ロロノア・ゾロ
幼少期にゾロが通っていた剣道場の道場主コウシロウの娘であり、ゾロの好敵手だった女流剣士くいなの形見です。生前、女流剣士としての悩みを打ち明けたくいなに対してゾロは、どちらかが世界一の大剣豪になるという約束を交わしました。その後くいなは階段から転落死してしまいゾロはくいなとの約束を果たすことを誓ってコウシロウからこの和道一文字を譲り受けます。
直刃、白塗鞘太刀拵の名刀です。幼少期から使い続けているゾロの愛刀であり一刀流の時に使います。三刀流の際は口にくわえて使用しており王下七武海の一人ジュラキュール・ミホークとの戦いでは惨敗した上に二本の刀を折られたもののこの和道一文字だけは折られませんでした。
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ランク:大業物
所有者:ロロノア・ゾロ
もともとは鎖国国家であるワノ国の侍リューマの使う刀でした。ワノ国は鎖国しているためその内情があまり外部に知られていませんが、侍と呼ばれる凄腕の剣士達がいると言われています。その中でも伝説となるほどの強さを持つ侍がリューマでした。その実力は巨大な竜の首を切り落とすほどのもので、自国でも英雄として崇められているため彼の使っていた秋水は国宝となっています。ちなみに、同一人物かはわかりませんが、リューマという剣士は尾田栄一郎の短編集『WANTED』の「MONSTERS」に登場し、竜の首を切り落としています。
リューマは死後、墓で眠ることなりますがその墓が荒らされるという事件が起きました。リューマの死体と秋水は持ち出されてしまい国中が涙したそうなのですがその犯人は王下七武海の一人であるゲッコー・モリアでした。モリアの持つ悪魔の実の能力は生きている人間の影を奪い、別の人間または死体に入れることでその戦闘力を付与するというものです。
モリアは世界一の外科医として知られるDr.ホグバックと手を組むことでリューマの死体を強化して剣士であるブルックの影を入れゾンビにしてしまいました。その後ブルックは影を取り返しにモリアの海賊船であるスリラーバークへ戻りますが、自らの剣術とリューマの肉体を持ったゾンビに負けてしまいます。しかしスリラーバーク編で麦わらの一味と出会うと、再びスリラーバークにたどり着きリューマのゾンビと再戦しました。
結果は1戦目と同じものでしたがブルックの敗戦後に、エニエス・ロビーで雪走を破損させもう一本刀を必要としていたゾロがリューマのゾンビと戦うこととなります。そしてゾロは辛くも勝利を掴むことができ秋水を譲りうけ、ブルックは影を取り戻しました。
乱刃大逆丁字、恐竜の踏みつけを受けようが1ミリも曲がらないというほどの硬さを誇る黒刀です。重量があるため扱いやすさの面で雪走に劣りますが攻撃の威力が高いものとなっています。
ランク:良業物
所有者:破損したため持ち主なし
ローグタウンの武器屋でゾロの剣士としての心意気に惹かれた主人が夢とともにゾロに託した刀です。その時店にあった最高の刀として家宝の雪走をゾロに譲りました。その後、数々のシーンでゾロの刀の一つとして活躍します。しかし、ロビン救出のために乗り込んだエニエスロビーで麦わらの一味はバスターコールの的ととなり無数の海兵達と戦っている際に、海軍大佐シュウが持つサビサビの実の能力によって雪走が使用不可となってしまいました。
戦闘には使えなくなったものの刀を三本持っていないとしっくりこないゾロはスリラーバークまで雪走と冒険を共にします。そこでゾンビとなった伝説の剣豪リューマから黒刀秋水を受け取ったゾロはブルックが所属していたルンバ海賊団のメンバーとともに雪走を供養しました。
造りは黒漆太刀拵(くろうるしたちこしらえ)、刃は乱刃小丁字(みだればこちょうじ)ローグタウンにある武器屋の主人いっぽんマツの家の家宝です。軽くて切れ味も鋭いため扱いやすくゾロは左手に持って使っていました。
ランク:業物
所有者:たしぎ
持ち主は海軍中将スモーカーの右腕として常に行動を共にしている女剣士、海軍大佐たしぎです。共に行動するスモーカーに似て正義感が強く、無類の刀好きで世界中の悪党達の手に渡った名刀を集めて回っています。
ゾロの亡き幼馴染であるくいなに見た目が酷似しているためゾロにとっては苦手な相手です。素早い抜刀術を持ち覇気も扱えるため実力はありますが、自身よりも強力な相手と対峙することが多く敗戦ばかりが描かれています。
新世界編ではスモーカーとともにG-5支部に配属され麦わらの一味を追っています。パンクハザードでは島に誘拐されていた子供達を保護し、スモーカーの指示により各自の家へと送り届けるために部下達と出航しました。
戦いにおいて一方的にやられることの多いたしぎは時雨を使った技をあまり見せていません。しかしパンクハザードでのモネとの戦いで唯一繰り出した技があります。それが斬時雨です。ゾロの大辰憾のより大きく内的なダメージを負ったモネに対してのトドメがこの技でした。瞬時に敵との間合いを詰めてすれ違いざまに斬りつけるというものです。
ランク:良業物
所有者:たしぎ
王下七武海の一人サー・クロコダイルが社長を勤めていた秘密犯罪会社バロック・ワークスのオフィサーエージェントMr.11が所有していた刀です。しかしMr.11はアラバスタにてスモーカーとたしぎに捕まってしまい、たしぎによって刀は回収されました。会社はその後ユートピアという作戦のもとアラバスタをネフェルタリ家から乗っ取り、そのどこかに眠るとされる古代兵器プルトンを見つけ出そうとします。
しかし会社の幹部達や社長クロコダイルはことごとく麦わらの一味に負けてしまい作戦は失敗に終わりました。その手柄は海軍中将スモーカーのものとなり、バロックワークスのメンバーが海軍に捕まる形で会社は無くなってしまいます。
ランク:最上大業物
所有者:ジュラキュール・ミホーク
世界最強の剣士「鷹の目」ジュラキュール・ミホークの愛刀です。ミホークは初登場の際にこの刀を使ってゾロの奥義「三千世界」を刀二本もろとも打ち砕きました。政府から海賊行為を許される選ばれた海賊7人、王下七武海のうちの1人で、海賊団には属しておらず普段1人でグランドラインやそのほかの海を航海しています。シャンクスがフーシャ村近海の主によって片腕を失うまではライバルとして競い合っており、その実力はほぼ互角でした。
暇つぶしで、グランドラインに入って間もないドン・クリークの艦隊を壊滅させ東の海まで追ってくるなど、悠々自適な海賊人生を送っています。基本的に政府の招集には応じませんが麦わらの一味に興味を持っており彼らの関わる会議には参加します。
自由気ままに行動していますがマリンフォードの頂上戦争での任務を果たしていることから、王下七武海の座は守りたいようです。麦わらの一味が各々の修行をしていた2年間は住みかとしているクライガナ島に飛ばされてきたロロノア・ゾロに剣を教えました。
そんなミホークの持つ夜は数ある刀の中でも最高ランクとされる最上大業物に分類されています。何よりも特徴的なのがその大きさで、全体の長さは人間の背丈ほどあります。見かけだけでなく持ち主の技量と相まった攻撃力もかなりのもので、刀を振った弾みに飛んだ斬撃が超巨大な氷山を真っ二つにしてしまいました。重量もかなりのものと見られるこの刀は持ち主を選ぶこと間違いありません。
ミホークについて考察した<「ワンピース」ミホークの強さとは?世界最強剣士の七武海解散後の懸賞金を考察!>の記事もおすすめです。
初代鬼徹
ランク:最上大業物
所有者:不明
二代鬼徹
ランク:大業物
所有者:不明
ともに鬼徹一派の内の一本です。ゾロの持つ三代鬼徹と同じく妖刀と言われています。
ランク:なし
所有者:トラファルガー・D・ワーテル・ロー
死の外科医として知られるハートの海賊団船長トラファルガー・ローの愛刀です。ローはルフィ、ゾロと同じく最悪の世代の1人として知られておりパンクハザード編からは麦わらの一味と海賊同盟を組んでいます。麦わらの一味が修行していた2年間のうちに海賊の心臓100個を政府に届けて王下七武海に加入したりロッキーポート事件という事件で世間を賑わせ残虐な男として知られています。
恩人を殺害したドフラミンゴへの復讐を誓っていたローは麦わらの一味とともにドンキホーテ・ファミリーを打ち破りました。
ゾウ編では四皇の一人カイドウを倒すために忍者海賊ミンク侍同盟を組みゾロ、錦えもんらとともにワノ国へと向かいました。
鬼哭は妖刀でランクもなく謎に包まれた刀です。ローの身長と同じくらい長く腰に据えることはできないためローはいつも手に持っています。ローの持つオペオペの実の能力と併用され通常の剣戟で見られるような使い方はされないため切れ味や強度などは不明。扱い方を見ると重いようではなく刀身が長いことは間合いにおいてアドバンテージになりそうです。鬼哭には「浮かばれない霊魂があまりの恨めしさに泣くこと、またその泣き声」という意味があり、かなり不気味な刀となっています。
ランク:不明
所有者:藤虎イッショウ
藤虎イッショウは黄猿、緑牛と並ぶ海軍大将の1人です。盲目ですが見聞色の覇気が優れており、戦闘における実力は革命軍のNo.2と言われる参謀総長サボに引けを取りません。初登場のドレスローザ編ではハートの海賊団と麦わらの一味の海賊同盟を討伐するため、ドレスローザ国王であるドフラミンゴと手を組んでローを追い詰めました。しかしその後、露呈したドフラミンゴの悪事を受けて海賊同盟への攻撃をやめます。
海賊同盟とドフラミンゴ・ファミリーの戦いが決着を迎えるまで終始干渉を避けていました。そしてその戦いが決着を迎えドフラミンゴが破られると部下達を引き連れて前国王のリク王に土下座で謝罪し、その一部始終を映像電伝虫で近隣国に中継します。そんな海軍の名誉に関わる行動に海軍元帥サカズキは激怒し、海賊同盟を捕えるまで海軍基地には入らせないと言い放ちました。
海賊同盟のメンバーはドフラミンゴとの戦いの後ドレスローザで休養していましたが、彼らを悪とするという判断ができなかった藤虎はサイコロで捕まえるかどうかを決めていました。戦いが終わって数日後やっと動き出しましたが、他の海賊達やドレスローザ国民による海賊同盟への援護により取り逃がしてしまいます。
正義感の強い藤虎は海軍大将でありながら海軍の正義に対して疑問を抱いており、今までの海軍の指令を忠実に遂行していた大将達とはまた違った雰囲気を持っています。盲目の彼は戦闘などによる傷で視力を失ったのではなく、世の中にたくさんある薄汚いものを見たくないから自ら光を絶ったそうです。表情をあまり変えない彼は敵でありながらもルフィのことを気に入っており、ルフィから嫌いじゃないと言われた時は思わず吹き出していました。
そんな藤虎の持つ重力刀(グラビとう)は作中であまり紹介されていませんが藤虎が悪魔の実の能力を使う時は決まって重力刀を振っていることから、この刀が悪魔の実を食べている可能性が考えられます。そんな藤虎の戦闘は重力を使ったもので、隕石を落としたり重力を横向きに発生させたりしていました。重力刀という名前からも重力を感じさせられます。
ランク:不明
所有者:キャベンディッシュ
世界屈指の名刀と言われるデュランダルの持ち主は海賊貴公子キャベンディッシュです。キャベンディッシュはドレスローザ編でメラメラの実を狙うコリーダコロシアムの出場者として初登場しました。自分の人気を霞めてしまった最悪の世代をひどく嫌っており、当時ルーシーとして出場していたルフィの正体に気づくと命を狙って追いかけ続けていました。
コロシアムでは結果的に負けてしまい、ドンキホーテファミリーのシュガーによっておもちゃにされました。その後ウソップに助けられると海賊同盟のドフラミンゴ撃破に手を貸します。その道中ではルフィとローを愛馬のファルルに乗せ移動したり、幹部の一人デリンジャーを倒したりするなど多くの活躍を見せました。戦いの後は麦わらの一味の出港前にルフィと子分盃を交わし麦わら大船団を結成しました。
目立ちたがり屋で愛馬には拡声器を乗せており、スピーチの際に使っていました。かなりのイケメンで母国のブルジョア王国では人気ありすぎの罪で国外追放されてしまい、美しき海賊団を結成することとなります。
デュランダルのランクは明かされていませんがキャベンディッシュの財力などからかなりの名刀であることが予想されます。
持ち主のキャベンディッシュは剣術の天才で努力をせずにその名を上げましたが、その高額賞金の最大の理由は夢遊病です。キャベンディッシュが寝るとハクバという第二の人格が目覚め、第一人格をはるかに凌駕する高速の剣術で周りの者を切りまくる通り魔となります。
キャベンディッシュはハクバに語りかけることも可能で人格を半分ずつ目覚めさせた状態でハクバの高速移動を利用してロビンを危険な場所から逃しました。コリーダコロシアムのCブロックでは一瞬で選手達が倒れこむという珍事が起きましたが、これはハクバの通り魔行為によるものです。しかしハクバになっていない状態でもドン・チンジャオの頭突きを受け止めるなどかなりの実力を持っています。
ランク:不明
所有者:シャンクス
四皇の1人、赤髪のシャンクスが持っている刀ですがその名前は明らかになっていせん。シャンクスはルフィが海賊を目指すようになったきっかけでした。山賊に連れ去られ海に捨てられて溺れているルフィを片腕と引き換えに助けます。そしてルフィにゴール・D・ロジャーからもらった麦わら帽子を授けてフーシャ村を後にしました。
エースが黒ひげを追っていた時は白ひげに黒ひげを見逃すことを要求します。マリンフォード頂上戦争では白ひげの死後に登場して終戦を迎えさせました。
片腕を失うまで世界一の大剣豪と呼ばれるジュラキュール・ミホークと渡り合っていたため世界トップクラスの剣士であると考えられます。白ひげの薙刀や赤犬のパンチを片腕で受けたことからその腕力、また剣の強度が伺えます。
ランク:不明
所有者:シルバーズ・レイリー
海賊王ゴール・D・ロジャーの船で副船長を務めていた冥王シルバーズ・レイリーの刀ですが名前は明らかになっていません。レイリーは後にグランドライン最後の島ラフテルに到達するロジャー海賊団最初のメンバーです。海賊団の解散後はシャボンディー諸島でコーティング職人をしています。初登場時は人間オークションで身売りに出されていましたが難なく爆弾つきの錠を解除しました。
その後海軍が島に来ると麦わらの一味を狙う海軍大将黄猿を足止めします。その際は黄猿と剣戟を繰り広げました。修行期間の2年間はルフィに覇気を教えました。
シャッキーからは酒と遊びと美女が大好きなジジイと言われています。かなり冷静に物事の判断をすることができる人物で、一線を退いたとは言えど海軍大将と張り合う実力を持っていることから現役時代の強さが伺えます。ルフィのことを弟子として認めており魚人島への出航を手助けしました。
ランク:不明
持ち主:シリュウ
黒ひげ海賊団2番船船長雨のシリュウの刀ですが名前は明らかになっていません。シリュウはもともと海底監獄インペルダウンで看守長を務めていましたが囚人を虐殺していたことが問題となりインペルダウンに収監されてしまいました。インペルダウン編ではルフィの侵入と大勢の脱走、そして黒ひげ海賊団の襲撃という事件が起きた際に手を貸すことを条件に所長のマゼランによって解放されます。
しかし解放されるや否や署員を切るなど反省の色は見られず、マゼランの毒で瀕死の重体を負った黒ひげ海賊団を助けその一員となりました。その後はマリンフォード頂上戦争で白ひげ殺害に加担し、黒ひげの悪魔の実の併用を成功させ新世界へと向かいます。麦わらの一味が修行していた2年間のうちに船長の黒ひげは四皇の1人となりました。
剣士なのですが悪魔の実の能力者であるマゼランとほぼ互角の実力を持つと思われます。人を殺すことに快感を覚える異常者です。
ランク:不明
所有者:スパンダム
世界貴族直属の諜報機関CP-0のスパンダムが持つ剣です。スパンダムはもともとは諜報機関CP9の司令長官でした。部下にロブ・ルッチをはじめとした優秀な部下を抱えており古代兵器プルトンを狙ってニコ・ロビン、フランキーを捕まえることに成功します。しかし麦わら海賊団をはじめとしたならず者達をエニエス・ロビーに侵入させてしまい2人を取り返された上にバスターコールで島を破壊しました。その大失態によりその後はCP-0のメンバーとされました。
そんなスパンダムの持つ像剣(ファンクフリード)は動物系悪魔の実ゾウゾウの実を食べており、スパンダムの意思でその一部を自由に巨大な像へと変化させることができます。剣自体は強いですが持ち主がかなり弱く、この剣がなければ常人にすら劣る戦闘力です。
ONE PIECE 0
ランク:不明
所有者:シキ
桜十、木枯しは金獅子として知られる大海賊シキの使っていた刀です。シキは海賊王ゴール・D・ロジャーや白ひげエドワード・ニューゲートと同じ時代に大艦隊を率いて海賊をしていました。ロジャーのライバルとして何度も殺し合いをしましたが、その実力は認めており自分の右腕になることを要求するほどでした。しかし絶対的支配を目指すシキの要求を支配に興味を持たず自由を追い求めるロジャーが飲むことはありません。
やがてロジャーがラフテルに到達し海賊王と呼ばれるようになりました。それからほどなくしてロジャーの処刑がイーストブルーで行われるという情報がシキの耳に届きます。しのぎを削り合い実力を認めていたロジャーが海軍に捕まり最弱の海と呼ばれるイーストブルーでその人生を終える。そんな事実に耐えきれなかったシキは海軍本部に乗り込みますが、センゴクとガープによって捕らえられ海底監獄インペルダウンに収監されます。
両足に海楼石の錠をされているため身動きが取れなかったシキは自らの両足を切断してしまいフワフワの実の能力でインペルダウン初の脱獄者となりました。その後はロジャーが最弱の海で処刑されたことを許すことができずイーストブルーを滅ぼすという計画を進めましたが、麦わらの一味によって阻止されました。
本編には名前が出てくるくらいで登場はせず劇場版の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」にて麦わらの一味と戦います。そして大海賊時代が始まる前の話「ワンピース零巻」にてロジャー達との話が描かれました。
冷酷非情かつ狡猾で部下をすぐに処刑してしまうような厳しさや残忍さと同時におちゃらけた陽気な一面も持っています。かなり計画的で目的を果たすためなら20年かけてでも遂行しようとします。しかし激情すると後先考えない行動にでることもある人物です。エッド・ウォーの海戦というロジャーとの戦いで嵐に襲われその場を切り抜ける際に舵輪が頭に突き刺さり抜けなくなってしまっています。
インペルダウンに収監されるまでは二刀流として桜十と木枯しを使っていましたが基本的には能力による戦闘だと思われます。脱獄の際にこの2本を取り返していることから刀に対するこだわりが伺えます。脱獄後は桜十と木枯しを義足としました。
「ワンピース」に登場する刀とその持ち主について紹介しました。同じ種類の武器を使うとは言えどその戦い方や持つキャラクター性は千差万別で面白いです。これからも多くの名刀が登場していくと思われるので楽しみにしていきましょう。
ワンピース
「ワンピース」の考察や「ワンピース」好きにおすすめの漫画を「ワンピース」好きのホンシェルジュがお届けする特集です。