小説家としてもデビューをしているつぶやきシロー。しかしどうやら、読書に対してはかなりの抵抗があるらしい。彼に「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。 第7回の今回は、昨今話題のとあることを学んでもらいました。
「北の国から」ってドラマ知ってる?
若い子は見たこと無いかもしれないけど、国民的ドラマだと僕は思っている。
2クール全24話に加え、数々のスペシャル版では、横山めぐみや裕木奈江をデビューさせ、宮沢りえを復帰させた。
特に純と蛍の演技力はすばらしい。あんな小さいのになんであんな演技ができるのだろう、天才だ。演者もスタッフも、みんな天才だ。
人間の機微を描いたドラマは、北海道の寒さに負けじと暮らす家族をテーマにした、あたたかい親子の感動物語、というイメージだろう。けれど、最初は違う。
東京に住んでいた父・五郎は、ある日妻の帰りが遅いので、純と蛍を連れて、妻を驚かせてやろうと、職場である美容室に迎えに行った。
しかし、お店は閉まっている。3人は裏口へ廻った。ドアの鍵が開いていたので中を覗くと、妻は男とベッドの中にいた。
そして五郎は、離婚を決意し、純と蛍を連れて北海道の富良野で生活を始める。
そこからは、皆さんご存知の通り。
最初は、不倫だった。
意外と知られてないんだよね。
タイトル「はじめての不倫学」
- 著者
- 坂爪 真吾
- 出版日
- 2015-08-18
前回、この本読んでみよって言っちゃったからね。
それにしても、「学」って!
何でも最後に「~学」をつけると崇高なかんじがするね。何でも最後に「~番長」をつけると、その中で一番偉いみたいな。
この「不倫学」、「おっぱい番長」に通ずる言葉のギャップが好奇心をそそる。
不倫を学んでどうするんだ?
ちゃんと理解して不倫をしなさいっていう指南書なのかな?
あんまり気が進まないな~的な感じを出しているけど、内心ちょっとワクワクしている。
著者は、現代の社会が、個人間で常に連絡の取れる携帯電話やSNSの普及で、歴史上もっとも不倫しやすい社会だと言っている。
「しやすい」ってことは、「されやすい」ってことだもんね。悪いことすると自分に返ってくるんだよね。
中学の頃自転車に乗っていて「ポイ捨て禁止」って看板のところに、軽くポイって捨てるのはダメだけど、「ワー捨て」(おもいっきりワーって投げ捨てること)ならいいんでしょって屁理屈でゴミを「ワー捨て」したら、帰り、自転車のカゴに空き缶が入っていた。悪いことはしちゃいけないね。
あと、ひと昔前は「浮気は男の甲斐性」なんて言われて、男性が不倫相手の女性を経済的援助するケースが多く見られたが、今は「援助してもいないし、されてもいない」が不倫している人の74%を占めているんだって。男性にとっては、不倫はお金がかからないものになった。
ってことは、不倫のひとつでもしてないと、よっぽど甲斐性のない男ってことになるね。
相当収入がないかブサイクかのダメンズだ。
あと、法的には一回の性的交渉でも不貞行為とされるが、離婚理由になるには反復的に不貞行為を行っていることが必要とされるんだって。
相手の行動がなんか怪しいと思っても、すぐに糾弾せず、何回か泳がすってことね。
未然に防げるのに、犯罪を犯すまで待つんだね。隠れている白バイと一緒だ。スピード出し易い道路で、見えるとこに白バイがいれば抑止力になるのに、隠れていて、スピード違反したら出てくるというね。
そうすれば、離婚して慰謝料が取れる。
っていっても、相場は300万円程度で、弁護士費用や調査会社への費用などコストはかかるし、何より精神面がやられちゃうよね。
「不倫しやすい男性」は、好奇心が強く芸術性や創造性を高く持ち、型にはまらない思考をする知的な性格。職業で言うと、歌手、俳優、会社役員、経営者だって。
やっぱ、地位と名声のある金持ちじゃーん!
別に悔しいわけじゃないけどね。
「不倫しやすい男性」って言うより、
「不倫ができる男性」じゃーん!
別に悔しいわけじゃないけどね。
では「不倫しやすい女性」はと言うと、
努力する意志や几帳面さに欠け、計画的に物事を進めることができない、誠実性が低い人だって。
男性と違ってボロクソ言うな。
女性に関しては、こんなデータもある。
「結婚前に性的経験の多い人ほど、結婚後に不倫をしやすくなる」
「同棲経験のある人は、ない人に比べて、浮気の危険性が5倍高まる」
「過去に離婚経験のある人は浮気する確率が高い」
「初婚年齢の低い人ほど浮気する確率が高い」
なんとも、女性のネガティブデータが多い。
でも不倫後、仮に現在のパートナーと別れて不倫相手と結婚しても、うまくいくのは25%で、75%は別れるというデータもあるらしい。
ん~他人の不幸は蜜の味。
いやいや、うまくいかないもんだね~。
ここまでで、本の序盤しかレポートできなかったけどね。あとは、書店で購入して読んでね。
でも『はじめての不倫学』って本をレジに持って行くのちょっと勇気いるよね。
まるで今から不倫するみたいだもんね。
かといって、「プレゼントなんで包んでください」ってのもね。
店員さんも、とかなんとか言って、どうせ自分で読むんでしょって思っていると思うと恥ずかしいしね。
不倫願望のある男女が、書店で同時にこの『はじめての不倫学』に手を伸ばして、「あ!」ってなった時が、本当の不倫のはじまりかもね。
つぶやき読書
お笑い芸人のつぶやきシローさん。小説家としてもデビューをしています。しかし、「本を1冊読むのに数ヶ月かかることもある」など、読書に対してかなりの抵抗があるらしい。「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。隔週金曜日更新!