橋本環奈主演で実写映画化決定した注目作『シグナル100』をネタバレ紹介! 本作の主人公は、特定の行動を合図に自殺を引き起こしてしまう「自殺催眠」を、担任の先生に仕掛けられた高校生たち。合図となる行動は100個。何が自殺の引き金になるか分からない極限状態の中で、壮絶なデスゲームが繰り広げられる衝撃作『シグナル100』から目が離せません! この記事では、本作の見どころを全巻分ご紹介していきます。
高校生たちが理不尽な死に巻き込まれるさまを描いた本作。原作は『不能犯』『虐殺ハッピーエンド』など、衝撃的なサスペンスに定評のある宮月新です。
生徒の非行が問題になっているあるクラスで、追い詰められた担任教師がとった行動は、「自殺催眠」でした。日常的にとる行動を「禁止行動(シグナル)」となっており、その禁止行動をとってしまうと、その生徒は自殺してしまいます。
生徒たちの生き残りをかけたデスゲームは、常に死と隣あわせ。スリルを感じることができるでしょう。
今回はそんな本作の魅力と見どころを全巻分お伝えしていきます。ネタバレを含むのでご注意ください。
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私立聖新高等学校の2年C組担任、下部(しもべ)。生徒たちからは「下僕(げぼく)」と呼ばれ、誰も彼の言うことを聞きません。いわゆる学級崩壊の状態。担任は校長からも「早急に手を打たないと厳正な処分を下す」と言われるほど追い詰められていました。
窮地に立たされた彼がとった行動は、生徒たちに「自殺催眠」をかけること……。
「後催眠」と呼ばれるそれは、催眠中に仕込んだ暗示を目覚めと同時に1度忘れさせてから、その後特定の「合図」をきっかけに催眠状態に引き戻し、暗示を実行させる催眠誘導法です。
その事実を聞いた少年が下部に殴りかかると、「他人に暴力を振るう」ことが「合図」となり、少年は自ら壁に頭を打ち付けて死んでしまいました……。
自殺発動の「禁止行動」は、全部で100。催眠を解く条件は、「クラスメイト全員の死を見届けること」です。つまり生き残れるのはたったひとりだけ……。
こうして生徒たちの、生と死を賭けたデスゲームがはじまりました。
生徒の行動によってゲームが進んでいく本作。彼らの動向に注目することで、より一層作品を楽しめます。そこで、注目すべき生徒たちを紹介します。
本作の主人公。彼女の目線で物語が進んでいきます。担任いじめには加担していなかったものの、助けるような行動も取らなかったため、ゲームに巻き込まれます。しかし今回のゲームでは死者を出さないと公言し、その姿勢は崩しません。榊に助けられた過去を持つ。
投稿していなかったためたまたま催眠がかけられていなかった生徒。しかし、樫村に恋心以上の好意を見せており、彼女が助かるためならとゲームに参加することになります。天性のリーダー気質で、ゲームから抜けだそうと生徒を取りまとめていきます。
いつも担任のことをいじめており、学級崩壊に導いた不良生徒。榊とは逆の意味で、カリスマ性があり、和田グループを作ります。自分が生き残ることしか考えておらず、周りの生徒を利用することも。
クラスのいじめられっこ。行動をよく観察しておくべき生徒。
- 著者
- 近藤しぐれ
- 出版日
- 2016-02-29
生死を賭けた凄惨なゲームが開始される1巻。表紙に描かれている樫村怜奈(かしむられな)の視点で物語は進んでいきまいきます。
彼女は学級崩壊に加担しておらず、担任の下部に対しても逆らっていませんでしたが、C組全員に対する報復に巻き込まれてしまいました。
そんななか、不良グループのリーダー格で下部いじめを先導してきた和田という少年は、自らの身を危険にさらしながらも、日常生活に欠かせないある程度の行動は自殺の合図にはなっていないということを証明します。
このことから彼はクラスの実権を掌握し、発言力を得るようになるのです。しかし和田は、クラスメイトを自由に操り、最終的には自分だけが生き残ろうと画策していました。権力を振りかざして他の生徒を自殺に追い込んでいきます。
彼の手によって送迎バスによる一斉自殺がおこなわれようとした時、現れたのが、停学処分を受けていたために催眠をかけられていない榊(さかき)です。進路相談で学校を訪れた際に偶然樫村と会い、一部始終を聞いた彼は、和田の一斉自殺計画を食い止め、もうひとりのリーダーとしてクラスを導いていきます。
和田と榊の対立構造は、この後も全編とおして描かれていくので、注目してくださいね。
何が自殺の引き金になるかわからず、おのおのが疑心暗鬼に陥ってしまっているなかで、ルールの外から現れる支援者は頼りがいがあります。
さらに樫村、和田、榊の三角関係も明らかになり、今後の展開が気になるところです。
- 著者
- 近藤しぐれ
- 出版日
- 2016-05-27
2巻では、新しい生存条件が追加されます。「ボーナスタイム」と呼ばれる制限時間内で、ある条件をクリアすることができれば、生き残ることができる新ルールです。
そして本巻の最大の見所は「指名制ボーナスタイム」。封筒の中には2つの合図が書かれている紙が入っており、どちらかが本物、どちらかが偽物です。
封筒を手にした「指名者」から指名された者は1つを選択して合図とされている行動をとらなければならず、偽物を選ぶことができればクリアとなります。
このボーナスタイムで、実はクラス内に下部の内通者……いわゆる「裏切り者」が存在することが発覚します。生徒たちには、さらに疑心と恐怖が蔓延していきます。
また救世主だと思っていた榊も、和田など卑劣な行動をとる人に対しては明確な殺意を向けるなど、危うさを見せはじめ……。緊迫の展開が続きます。
- 著者
- 近藤しぐれ
- 出版日
- 2016-10-28
3巻では、下部をないがしろにしていた教師たちも交えての殺戮ゲームがはじまりました。教師と教師の家族に対しても自殺催眠がかけられていたのです。
強制的にC組の生徒たちを殺さなければならなくなった教師たちが、武器を携えて集団で襲ってきます。生徒たちは生き残るために、彼らを撃墜しつつ逃げ続けることを余儀なくされました。教師も生徒も、それぞれの事情を抱えながらそれでも殺し合いをしなければならないという構図は、すさまじい悲壮感を漂わせます。
そんななか、催眠を解く新たな方法を模索する場面が本巻の見どころだといえるでしょう。別行動をとりながら催眠の解除法を求める榊と、教師たちに追われながらも彼を信じて待つ樫村をはじめとする生徒たち。手に汗握る展開です。
- 著者
- 近藤しぐれ
- 出版日
- 2016-11-29
終わりなく続くかと思われたデスゲームが、ようやく終結する最終巻。多くの犠牲者を出しつつも、物語はいよいよクライマックスに向けて加速していきます。
最後に課せられたルールは、生き残った生徒ひとりひとりの背面に書かれた条件をクリアするというもの。これにより、榊と和田の因縁にも終止符が打たれることになります。
そしてゲームの最後に、誰も予想していなかった衝撃の事実が判明。これまでの壮絶な殺し合いを、さらに絶望的なものにしていきます。狂気に満ちた本作のエンディングにふさわしいものになっているといえるのではないでしょうか。
見どころは、やはり生死を懸けた最後の戦い。もはや誰も彼もが生き残ることに必死ななかで、互いの感情をさらけ出していきます。結末はぜひ皆さんの目で確かめてみてください。
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- 著者
- 近藤しぐれ
- 出版日
- 2016-02-29
壮絶なデスゲームがくり広げられる本作。しかし本当の魅力は、刺激的な表面上のものだけでなく、極限状態における人間の心の美徳に触れられるところではないでしょうか。
自分勝手な判断をしたものから死んでいき、誰かのためを考えて行動できたものが生き残る。実は当たり前の誠意が大切だと感じられるはずです。
そんな本作は、スマホの漫画アプリ「マンガPark」で無料で読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね。
本作は、2020年1月に実写映画化されました。キャストは、橋本環奈、中村獅童、小関裕太、瀬戸利樹など実力派俳優が揃っています。監督は竹葉リサが務めます。
映画のキャッチコピーは「狂気と絶望が暴れ出すノンストップの88分」です。まずは予告編映像からご覧ください。
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さらなる詳細が気になる方は、映画『シグナル100』公式サイトをご覧ください。
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