『銀魂』に登場する謎の生物エリザベス!存在は知っていても、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?実は作中ではメインの回もあるほど『銀魂』には欠かせない存在なのです。 今回はそんな謎多きエリザベスの知られざる一面を徹底紹介していきます!
エリザベスは『銀魂』のマスコットとして必要不可欠な存在です。
某アニメのキャラクターにそっくりすぎる着ぐるみのようなものを着ており、見た目はかなり異質でどこに居ても目立つ姿をしています。
喋ることは滅多になく、普段はプラカードで会話をしているエリザベス。桂含め周囲の人には基本的に敬語を使っていますが、怒った時やピンチの時は命令口調になる事もしばしばです。
時々着ぐるみの下から毛深い足が見え隠れしており、被り物をした人間なのではないかという疑惑は深まるばかりです。桂は中の人など居ないと信じ切っている様子ですが、62巻で銀さんはエリザベスの局部の真下で寝ていました。その様子は完全に人間で、中身がオッサン説は濃厚になったといっても過言ではないでしょう。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2011-09-02
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2004-09-03
桂とは行動をともにすることが多いです。3巻に収録されている「飼い主とペットは似る」で桂の旧友である快援隊の坂本からペットとしてもらったのが2人の出会いのきっかけとなりました。
粗食を好む桂の元、エリザベスも質素で武士らしい生活を送るようになっていきます。
また、おバカキャラの桂に合わせているのではないかと思われるシーンもあるのです。16巻で披露しているカツラップでは、エリザベスも一緒に踊りながら桂のラップの合いの手をしています。プラカードも有効に使っていて、意外なノリの良さを知ることができます。
そんな2人ですが、ピンチの時はお互いに助け合う関係性。
11~12巻の「紅桜篇」では鬼兵隊に襲われた桂を探すため、桂一派を引き連れて敵のもとに乗り込む勇敢さを見せました。本気で桂のことを心配している様子が見てとれ、エリザベスにとって桂は大切な存在であることは間違いないでしょう。桂の安否を心配する浪士達の中で、彼だけは桂が生きていると信じて疑わない様子が描かれており桂の強さも認めていることが分かります。
エリザベスは桂にとって右腕のような存在なのではないでしょうか。息の合ったコンビの登場回は必見です。
桂の魅力を紹介した<『銀魂』桂小太郎の15の魅力!天然なようで、実はめっちゃかっこいいヅラ!>の記事もおすすめです。あわせてご覧ください。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2015-06-04
着ぐるみ?に身を包んだエリザベスですが、戦闘能力はかなり高いと言われています。
その見た目からギャグ要因かと思いきや、シリアスな戦闘シーンにもバンバン登場しています。プラカードで敵を撃退したり、口の中に大砲を仕込んでいたり、その戦闘スタイルはエリザベスならではといえるでしょう。
「紅桜篇」では自ら桂一派の攘夷志士達をまとめあげており、判断力も冷静沈着でもはや戦闘のプロです。強い敵と戦う時も傷ひとつ負っておらず、見た目とのギャップは『銀魂』イチではないでしょうか。
59~61巻の「さらば真選組篇」では重症を負った桂を背負いながら奈落達を一人で撃退しており、相当な強さを持っています。戦いながらプラカードで会話をしている時もあり、もはや超人といっても過言ではない程です。
普段の立ち振る舞いからは考えられないですが、とてつもなく強くて頼りがいのある生物には違いないでしょう。ここまで強いマスコットが見られるのも『銀魂』ならではです。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2011-09-02
まだまだ謎に包まれたエリザベスですが、41巻の「蓮蓬篇」では本当の正体が明らかになりました。
万事屋一行は、桂からエリザベスが居なくなったと相談を受けます。話を聞いていくと、プラカードの書置きを最後に姿が見えなくなったというのです。
桂の記憶を辿っていくと、紙芝居屋のおばあさんが関係していることが明らかになります。エリザベスは彼女のことを気にかけていましたが、正体はナイスバディの美女だったのです。
このおばあさんに扮した「ふみ子」はエリザベスの元カノという衝撃的な設定があり、彼女もこのエピソードのキーマンとなっていきます。ふみ子も着ぐるみを着ているのですが、中の姿は人間そのものです。エリザベスもすね毛がちらちら見えていますが、やはり中の人はおっさんに違いないでしょう。
エリザベスは「蓮蓬」という傭兵部族であり、その強さは「夜兎」「辰羅」などと並ぶほど。そしてもともとは地球を侵略するためにやってきたことが明らかになります。ペットとして桂の元に身を寄せることとなったのは、地球にやってくる途中で坂本に遭遇したためだったのです。彼もふみ子も地球人の優しさに触れていくうちに、侵略するのではなく地球を護ろうと思うようになっていきます。
しかし、蓮蓬のトップにより地球侵略が現実のものとなっていきます。銀さんや桂は蓮蓬を止めるために彼らと戦うのですが、果たしてエリザベスはどうなってしまうのでしょうか。
エリザベスと桂の絆が描かれているこの回は、笑いあり涙ありの感動に包まれたエピソードです。2人が互いにとって無くてはならない存在であることが伝わってきます。
しかし読者をこれだけ感動させておきながら、エリザベスは週に1度レギュラーエリザベスからヘルプエリザベスにチェンジしていたことが明らかになります。「蓮蓬篇」の時はレギュラーが長期休暇を取っており、登場していたのはヘルプだったというとんでもないオチが待っていました。
また、このエピソードではエリザベスの正体だけでなく、あの大物政治家に激似のキャラクターが登場するある意味衝撃的な回となっています。掲載して大丈夫なのか、読者でもヒヤヒヤしてしまうのでそちらも必見です。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2005-08-04
8~9巻に収録されている「ゴニンジャー篇」ではエリザベスが何物かによって捕えられてしまいます。
桂達は救出すべく奮闘するのですが、無事に見つかった彼はある民家に居ました。桂が安心したのも束の間、何と後ろには人間の女の姿が。そして同じ着ぐるみを着た子供までいるではありませんか。
「お父ちゃん」と呼ばれているエリザベスを見て桂は開いた口が塞がりません。子供の言葉からすると、どうやら妻の間は冷え切っており、彼女は毎晩のように他の男と出掛けているという何だか切ないエピソードまで描かれています。
いつもは桂と行動をともにしているエリザベスですが、いつの間にか結婚して子供までいるとは桂だけでなく読者さえもあんぐりとしてしまう展開になってしまいますね。実は、以前から彼には怪しい女性関係があったのです。
6巻では、マダオが入院していた病院に勤める可愛い看護師さんと手を繋いでいるエリザベスが目撃されており、周囲の人たちを驚かせていたことがありました。言葉を発することができないからこそ、独自の手法で女性を手玉に取ることができるのでしょうか?
上記で述べた家族はこの回以来登場していませんが、何だかんだうまくやっているのでしょうか。地味に気になるところです。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2004-11-04
4巻では新八が怪しい男から願いが敵う人形を買ったのですが、宇宙怪獣ステファンという名が付いたその人形はどう見てもエリザベスにそっくりです。新八は半信半疑で持ち帰りますが、機嫌が悪い姉の妙によってボロボロにされてしまいます。
ステファンがたくさん並んでいるとより可愛いく見え、実際に欲しいと思う読者もいるのではないでしょうか。ただ、このステファンは本当にただの人形であり、後のエピソードに影響する伏線でも何でもありません。
ちなみに41巻の「蓮蓬篇」のラストシーンで、長期休暇を取っていたレギュラーエリザベスが旅のお土産に買ってきたのもこの宇宙怪獣ステファンでした。騙されていた銀さん達によって桂がボコボコにされ、返り血を浴びたステファンはもはやホラーです。
ボロボロにされたり血を浴びたり、切ない扱いばかりのステファン。少しいたたまれない気持ちになってしまいます。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2014-07-04
一応攘夷志士の一員であるエリザベスは、普段は真選組とは敵対した関係にあります。一員である斉藤はそのなかでも群を抜いてシャイな人物であり、滅多に言葉を発することはありません。
55巻の桂が真選組に潜入した回が2人の出会いになりました。斉藤はエリザベスのエサやり当番を設けるほど可愛がっており、エリザベスもまんざらでもない様子を見せています。もちろんこれを見た桂は衝撃を受けていました。
59~61巻の「さらば真選組篇」では無口な斉藤もプラカードで会話をするようになるのですが……。
周囲の人達に話を聞いてほしい2人は、互いのプラカードをかぶせ気味にしてしまい怒ったエリザベスが斉藤をボコボコにしてしまいます。その後も喧嘩は続き、土方からは「お前らの仲のほうが問題」だと言われる始末です。
しかし戦闘シーンでは息の合った様子を見せています。エリザベスの後ろに隠れていた斉藤が敵を倒したり、互いに背中を預けて戦うシーンは本当にかっこいい2人を見ることができます。
喧嘩もする彼らですが、似たもの同士としてお互いに強さを認め合っているのでしょう。作中でも後の方で誕生したコンビですが読者からの人気も高く、また真選組と攘夷志士という共闘することのなかった2人であることも魅力の一つと言えます。言葉を発することのない彼らが、言葉なくとも通じ合っている様子に胸を打たれる人も多いのではないでしょうか。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2017-04-04
68巻はハタ皇子の登場により、エリザベスの本当の正体が明らかになった衝撃の回でした。いじられキャラとして定着しているハタ皇子で設定を忘れている人も多いかもしれませんが、彼は央国星の立派な皇子です。
ハタ皇子の過去の回想によると、第3皇子であるハタにはドラゴニアという長兄が居ました。ドラゴニアは幼い時から自他ともに認める強さを誇っていましたが、不慮の事故により崖に転落したことで周囲からは亡くなっていると思われていましたが……。
果たしてドラゴニアは生きているのでしょうか?そしてこれらはエリザベスの正体とどんな関係があるのか、真相はコミックスで確かめていただければと思います。
正体が明らかになったエリザベスは、今まで以上にかっこいい(?)見た目になっています。異常に強い理由も含まれているこのエピソードは必見です。
これまでエリザベスの知られざるエピソードを紹介してきましたが、もう一つ爆笑せずにはいられない回があります。その回は「ニセザベス回」と呼ばれており、アニメオリジナルエピソードで173話に収録されています。
いつものようにエリザベスを連れている桂ですが、その様子が何だかおかしいことに万事屋の3人が気づきました。しかし肝心の桂はまったく気が付いていない様子。いつもは真っ白の体がクリーム色になっており、普段の着ぐるみよりもピチっとしたタイプの被り物に身を包んでいるその姿は、誰が見ても『オバケの○太郎』のド○ンパにそっくりです。
エリザベスに欠かせないアイテムであるプラカードの代わりにDSのパロディのTSというゲーム機を使って会話をしており、何とロシア語が喋れるという国際的なコミュニケーション力まで兼ね備えている謎の生物。
ついにはキャバクラで豪遊したり、もはや完全に別の生物であることは明らかなのですが、桂だけは本物だといって聞かない頑固ぶりです。
本物のエリザベスは一体どこに行ってしまったのか、桂は偽物だと気が付くのか、ゆるゆるなギャグ回ですがずっと笑っていられるほどの面白さのこのエピソードは見て損はないでしょう。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-02-03
「おらァ!!」
(『銀魂』11巻より引用)
エリザベスは戦闘中も常にプラカードで会話をしています。敵に向かっていく時のかけ声までプラカードで表現しているというのもエリザベスならでは。代表して「紅桜篇」でのこのセリフをご紹介させていただきました。作中では色んなシーンでこのような些細な言葉もプラカードで表現されているので、ぜひ確認してみてください。
「俺の後ろに立つな」
(『銀魂』11巻より引用)
こちらも「紅桜篇」からです。新八が後ろに立つと急にキレたエリザベス。過去に何かあったのでしょうか。『ゴ○ゴ13』の主人公のような顔をするレアな彼が見られますよ。
「ってーな 離せよ ミンチにすんぞ」
(『銀魂』11巻より引用)
新八にキレられた際、プラカードを使わず自分の口で喋った言葉です。あんなに強気だった新八を一瞬で黙らせる迫力に驚いてしまう人も少なくないでしょう。
「俺には護らなければいけないものがある
たとえ地球を滅ぼす事になろうとも
たとえあの人と戦う事になろうとも
友の背中を護るのが友というもの
そうあの人が…地球の友が教えてくれたから」
(『銀魂』41巻より引用)
地球が滅んでも自分の大切なものを護る、これは桂の教えなのでしょう。地球の友とは桂のことであり非常に感動する名言なのですが、実はヘルプのエリザベスの言葉というオチがあります。
「今度はさっさと帰ってきてくださいよ」
(『銀魂』11巻より引用)
「紅桜篇」での桂に対するセリフです。自分に黙って、一人敵地に乗り込んでいった桂に対する想いやりを含んだ言葉です。桂の強さを認めているからこそ、帰ってくることを前提に話をしているのですね。