山田孝之のカメレオン俳優ぶりを語る!実写化した映画、テレビドラマの魅力を紹介

更新:2021.12.7

皆さんご存知の実力派俳優。シリアスからコミカルな役まで、どんな役柄も演じ切り「カメレオン俳優」とも呼ばれている山田孝之。その役々で強烈なインパクトを与えてくれます。 ドラマ・映画・CMで幅広く活躍中で、ミュージシャンとしての活動もされていています。この記事では、俳優のみならず引っ張りだこの山田孝之の出演作品や役柄の紹介していきます。

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山田孝之のプロフィール

まずは、山田孝之(やまだたかゆき)のプロフィールを紹介していきましょう。

1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。身長は169㎝。

スターダストプロモーションに所属しています。あまり知られていませんが、歌手のSAYUKIと女優の椿かおりは実の姉。椿かおりとは、山田孝之の主演映画『ミロクローゼ』で共演しています。

しかも、これが偶然のキャスティングで、映画スタッフは撮影終了まで姉弟である事を知らなかったというエピソードも。

趣味は、音楽鑑賞だそうで、ミュージシャンとしての活動のルーツはここにあるのかもしれません。他にもマンガや旅行、ビリヤードなど多趣味のようです。

男性にしては高くない身長ですが、その分ムキムキな筋肉は、奥さんと子供を守るために筋トレしているとか。山田孝之出演作品を観る時は、少し気にして観てみてください。腕っぷしが逞しいです。

山田孝之のデビューは、1999年。『サイコメトラーEIJI2』で俳優としてスタートします。ミュージシャンとしてのスタートは、意外に早く2002年の『真夏の天使~All I want for this Summer is you~』。

その後2003年に人気を博した『Woter Boys』でテレビドラマデビューし、経験を積みます。

初の映画主演作である、『電車男』2005年はあまりに有名です。2010年の「世界の注目俳優10人」に日本人としてただ1人紹介されています。

その後も国内外の名だたる映画祭で、受賞経験があるのも実力派と言われている裏付けです。

2014年には、ミュージカル。2016年には、トランス・コスモス株式会社と共同でECプラットフォームという会社を設立するなど、ビジネスの世界にも進出しています。

出演すれば山田孝之カラーに染まる、映画・テレビドラマ一覧

【映画】

『ドラゴンヘッド』(2003年) 原作『ドラゴンヘッド』

『ジェニファ 涙石の恋』(2004年)

『電車男』(2005年) 原作『電車男』

『手紙』(2006年) 原作『手紙』

『そのときは彼によろしく』(2007年) 原作『そのときは彼によろしく』

『舞妓Haaaan!!!』(2007年)

『クローズZERO』シリーズ 原作『クローズ』

『クローズZERO』(2007年)

『クローズZERO II』(2009年)

『イキガミ』(2008年) 原作『イキガミ』

『252 生存者あり』(2008年)

『鴨川ホルモー』(2009年) 原作『鴨川ホルモー』

『MW-ムウ-』(2009年) 原作『MW』

『大洗にも星はふるなり』(2009年)

『シーサイドモーテル』(2010年) 原作『MOTEL』

『十三人の刺客』(2010年)

『乱暴と待機』(2010年)

『GANTZ』シリーズ 原作『GANTZ』

『GANTZ』(2011年)

『GANTZ:PERFECT ANSWER』(2011年)

『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』(2011年) 原作『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』

『アンフェア the answer』(2011年)

『指輪をはめたい』(2011年) 原作『指輪をはめたい』

『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012年) 原作『荒川アンダー ザ ブリッジ』

『闇金ウシジマくん』シリーズ 原作『闇金ウシジマくん』

『闇金ウシジマくん』(2012年)

『闇金ウシジマくん Part2』(2014年)

『闇金ウシジマくん Part3』(2016年)

『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016年)

『BUNGO〜ささやかな欲望〜 告白する紳士たち 「握った手」』(2012年) 原作『握った手』

『のぼうの城』(2012年) 原作『のぼうの城』

『悪の教典』(2012年) 原作『悪の教典』

『その夜の侍』(2012年)

『ミロクローゼ』(2012年)

『らくごえいが 「ライフ・レート」』(2013年)

『俺はまだ本気出してないだけ』(2013年) 原作『俺はまだ本気出してないだけ』

『凶悪』(2013年) 原作『凶悪 -ある死刑囚の告発-』

『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014年) 原作『土竜の唄』

『MONSTERZ モンスターズ』(2014年)

『新宿スワン』(2015年) 原作『新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜』

『バクマン。』(2015年) 原作『バクマン。』

『信長協奏曲』(2016年) 原作『信長協奏曲』

『テラフォーマーズ』(2016年) 原作『テラフォーマーズ』

『何者』(2016年) 原作『何者』

『CINEMA FIGHTERS パラレルワールド』(2017年)

『映画 山田孝之3D』(2017年)

『銀魂』(2017年) 原作『銀魂』

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』第一章(2017年) 原作『ジョジョの奇妙な冒険』(Part4)

『点』(2017年)

『50回目のファーストキス』(2018年)

『ハード・コア』(2018年) 原作『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』

『ステップ』(2020年) 原作『ステップ』

【テレビドラマ】

『サイコメトラーEIJI2』(1999年) 原作『サイコメトラー』

『六番目の小夜子』(2000年) 原作『六番目の小夜子』

『葵 徳川三代』(2000年)

『ちゅらさん』シリーズ

『ちゅらさん』(2001年)

『ちゅらさん2』(2003年)

『ちゅらさん3』(2004年)

『示談交渉人甚内たま子“裏”ファイル』シリーズ

『示談交渉人甚内たま子裏ファイル』(2001年)

『示談交渉人甚内たま子裏ファイル2』(2002年)

『示談交渉人甚内たま子裏ファイル3』(2004年)

『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』(2001年)

『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』(2002年) 原作『漂流教室』

『大好き!五つ子4』 (2002年)

『ランチの女王』(2002年)

『陰陽師☆安倍晴明〜王都妖奇譚〜』(2002年) 原作『王都妖奇譚』

『実録 福田和子』(2002年) 原作『涙の谷—私の逃亡、十四年と十一カ月十日』

『赤ひげ』(2002年)

『はたち-1982年に生まれて-』(2003年)

『WATER BOYS』(2003年)

『FIRE BOYS 〜め組の大吾〜』(2004年) 原作『め組の大吾』

『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年) 原作『世界の中心で、愛をさけぶ』

『H2〜君といた日々』(2005年) 原作『H2』

『電車男』 (2005年) (映画と同様)

『スタートライン〜涙のスプリンター〜』(2005年) 原作『スタートライン 盲目のスプリンター』

『白夜行』(2006年) 原作『白夜行』

『タイヨウのうた』(2006年)

『BOSS』(2009年)

『わが家の歴史』 (2010年)

『闇金ウシジマくん』シリーズ (映画と同様)

『闇金ウシジマくん』 (2010年)

『闇金ウシジマくん Season2』(2014年)

『闇金ウシジマくん Season3』(2016年)

『ANOTHER GANTZ』(2011年) (映画と同様)

『勇者ヨシヒコ』シリーズ

『勇者ヨシヒコと魔王の城』(2011年)

『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』(2012年)

『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(2016年)

『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2011年)(映画と同様)

『アオイホノオ 』(2014年) 原作『アオイホノオ 』

『信長協奏曲』(2014年) 原作『信長協奏曲』

『山田孝之の東京都北区赤羽』(2015年) 原案『東京都北区赤羽』

『REPLAY & DESTROY』(2015年)

『山田孝之のカンヌ映画祭』(2017年)

『破獄』(2017年) 原作『破獄』

『やれたかも委員会』(2018年) 原作『やれたかも委員会』

『コンフィデンスマンJP』(2018年)

『dele』(2018年) 原作(同時企画)『dele』

『今日から俺は‼』(2018年) 原作『今日から俺は‼』

【ネット配信ドラマ】

『REPLAY & DESTROY』(2011年)

『闇金ウシジマくん』(2014年) (映画に同様)

『全裸監督』 (2019年) 原作『全裸監督 村西とおる伝』

山田孝之の魅力は、やはり演技にあり。

数々の映画やドラマに出演してきた山田孝之の魅力にフォーカスしてみたいと思います。

太めの眉毛に、筋肉質なガッチリ体形。とはいっても整った顔で、コミカルかと思いきやシャイな面もあり親近感を感じさせます。

それが魅力の1つではありますが、やはりどんな役柄もピカイチの演技を見せてくれる点ははずせません。

デビュー初期は、『WOTER BOYS』や『世界の中心で愛をさけぶ』などでキラキラした王道イケメン俳優として活躍していましたが、徐々に癖の強い難しい役柄にも挑戦し、見事に演じ切ってきました。『電車男』や『勇者ヨシヒコ』などはその代表格でしょう。

青年役から中年役まで演じ、役の年代にも振り幅が広い。『凶悪』では、スクープ雑誌記者の藤井を演じ、取り憑かれたかのように取材に没頭する姿をシリアスに演じています。

男性にしては、身長が高くはありませんが、喧嘩が滅法強い不良少年役での『クローズ』やワイルドな役の『闇金ウシジマくん』『新宿スワン』では、身長を感じさせない威圧感や風格を漂わせています。

『バクマン。』では主人公がマンガを持ち込んだ先の出版社担当役として、ワンポイント出演でしたが、これがまた特徴的で存在感大でした。

このようにわずかな出演ですらインパクトのある演技で魅了してくれます。

これまでの作品で、数多く共演してきた小栗旬と仲がよく、家を行き来する仲だとか。小栗旬も実力派俳優で、演技に対しての情熱がともに熱い2人は、切磋琢磨しながら演技を磨いて来たのでしょう。

このように、ピカイチの演技力で視聴者やファンを魅了するだけの実力が山田孝之の魅力ではないでしょうか。応援したくなりますよね!

まだまだ謎に包まれている山田孝之を知りたい方は、ワニブックス出版の『実録山田』の書籍もおすすめです。

著者
山田 孝之
出版日

ここからは、出演作のなかから、原作つきの作品をチョイスして紹介していきます。

【映画原作】『ドラゴンヘッド』(2003年)

望月峯太郎の漫画が原作の映画です。映画では高橋ノブオ役を山田孝之が演じています。

それまで、普通の高校生活を過ごしていたテル(妻夫木聡)、アコ(SAYAKA)、ノブオ(山田孝之)。

京都の修学旅行の帰途、大規模な災害に遭遇。乗っていた新幹線はトンネル内で脱線事故を起こし閉じ込められてしまいます。

車内は、地獄絵図で、生き残ったテルとノブオとアコは、この状況に混乱します。正気と極限状態入り乱れながらも3人は、トンネルから脱出しようとします。

ノブオを犠牲にしながらも脱出したテルとアコは、トンネルの外の世界を見て唖然。トンネルの外もまた災害により荒廃していました。

テルとアコは、生き抜くために奮闘します。生と死、極限状態に追い込まれた少年たちの苦悩と取り巻く暴力。人間の生きるという本質を感じるおすすめの作品です。

原作の魅力をもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
 

漫画『ドラゴンヘッド』全10巻分の魅力をネタバレ徹底考察!
 


 

著者
望月 峯太郎
出版日
1995-03-01
山田孝之の出演映像を観る

【映画原作】『電車男』(2005年)

単行本である『電車男』の著者は、中野独人(なかのひとり)とされていますが、これは洒落のようなものです。 実際にはネット掲示板に集まる人達の1人という意味で特定の人物がいるわけではありません。 

翌年に公開された映画『電車男』の主人公電車男を山田孝之が演じています。

生まれて一度も彼女ができた事がない典型的なオタクである電車男は、ある日電車で酔っ払いに絡まれている美しい女性を助けます。 そのことで、女性との接し方も分からない電車男が、ネットの住人にアドバイスをもらいながらも、恋愛を成就させる物語です。 

あるデートで、準備した手順通りに進めることばかりに気をとられ余裕の無い電車男は、彼女をないがしろにしてしまう事で、デートは失敗してしまいます。 恋を諦めかける電車男でしたが、見た目や経歴に囚われてはいけない事に気づくことで、恋は進展していきます。 最後は、ネットのアドバイスばかりに頼らず、自分の力で彼女に自らの気持ちを一生懸命伝えるのです。 

恋愛の本質や、ネット社会において、自分らしく生きる事の本質を考えさせられます。 また、電車男の慌てふためく姿が、コミカルでリアルに描かれた見所満載のおすすめ作品です。 

 

著者
中野 独人
出版日
2004-10-22

【映画原作】『手紙』(2006年)

原作は東野圭吾の小説で、ミリオンセラーになった作品です。

兄、剛志(玉山鉄二)と弟の直貴は2人暮らし。兄は、弟の大学進学の費用を何とか準備しようと空き巣に入り、居合わせた住人の老婆を殺してしまいます。 進学も就職も芸人になる夢も何をするにも「強盗殺人犯の弟」というレッテルを貼られ、思うようにいかず周囲の人間と距離をおいた日々の直貴。 

いつしか、獄中の中で平穏に暮らす兄との縁を切りたいと思います。 けじめと思い訪れた遺族宅で見た、兄が遺族に送ったたくさんの手紙。兄もまた、獄中で苦しんでいることを痛感します。 

そんな兄のために、兄の収監されている刑務所で、慰問のお笑いの単独ライブを行います。 兄はその弟の姿を見て涙するのです。 

山田孝之は直貴を演じます。本来心優しき兄の心情と、苦難を強いられる弟の、心のすれ違いが見所で待ち受けるであろう現実と心情を、犯罪加害者家族の視点から丁寧に描かれた作品です。

 

著者
東野 圭吾
出版日

【映画原作】『そのときは彼によろしく』(2007年)

市川拓司の恋愛小説が原作です。

主人公、遠山智史を山田孝之が演じています。小学生の頃に転校してきた智史。廃バスをきっかけに仲良くなった幼馴染の智史、花梨、佑司の3人は、それぞれの時を過ごし大人になり、ある日再会を果たします。 

智史の事が好きだった花梨は、昔から患う病気が進行し眠ったら起きない病気でした。佑司もまた、事故や詐欺に会い難しい人生を送っていました。

想いを寄せる智史のそばに来ることができた花梨が、自らの病気で智史を苦しめてしまう事への葛藤や、智史の心の動きが描かれた作品です。

花梨と智史の想いのすれ違いが、もどかしくもあり、切なさを感じるところが見所になっています。

甘酸っぱく切ない作品が好きな方には、ぜひ見てほしい作品です。


 

著者
市川 拓司
出版日

【映画原作】『クローズ』(2007年)

高橋ひろしの漫画クローズを原作とした2007年公開の映画です。映画名は、『クローズZERO』。続編として『クローズZEROⅡ』が2009年に公開されています。

学力は低く、不良の猛者が集まる鈴蘭高校でくり広げられるNo.1争いを描いた映画です。

鈴蘭高校では、かつてNo.1になった者はおらず、鈴蘭高校のNo.1は社会に出ても通用すると言わしめたほど。そんな鈴蘭高校の実力者の1人である芹沢多摩雄を山田孝之が演じています。 

不良エリートで、派閥に入らず一匹狼の滝谷源治(小栗旬)と、芹沢多摩雄が纏める芹沢軍団とのもつれで、最後は事実上No.1を決めるタイマンに。

拳と拳の真剣勝負の結果はいかに。

男と男の譲れないチカラ勝負を、イケメン俳優揃いの魅力あるキャスティングと、個性的な登場人物で作品を一層面白いものにしていておすすめです。

 

著者
高橋 ヒロシ
出版日
2006-06-08

【映画原作】『イキガミ』(2008年)

政府が発行する死亡予告証、通称 逝紙 (イキガミ)。これを受け取ると24時間以内に必ず死んでしまうといいます。 若者たちが残された24時間に何を考え何を思うのか、そしてどう行動するのかを捉えた作品になっています。 

そんな若者の1人、飯塚さとし役を山田孝之が演じています。若者それぞれのエピソードは涙腺崩壊間違いなしです。

作中では「国家繁栄維持法』という法律で、18歳から24歳までの若者が1000人に1人の確率で死亡するように、小学校入学時の注射で仕込まれています。

現実社会では、そのような驚愕の法律も24時間のタイムリミットも無いにしても、若者の今を生きる大切さを考えることができぜひ見てほしい作品です。

著者
間瀬 元朗
出版日

【映画原作】『鴨川ホルモー』(2009年)

小説家万城目学の青春ファンタジー小説が原作。映画の他にも、小説を原作にした漫画も出版されています。

安倍明(山田孝之)は、2浪してやっと入った京都大学で、得体のしれない「京大青竜会」というサークルに誘われ、何とも奇妙なホルモーと呼ばれる競技をすることに。物語は、そのホルモーと言う競技を舞台に、学生たちの奮闘が描かれていています。 

見ながらにしてホルモーを理解していくことも、またこの作品の面白い点です。 作中、様々な京都の名所が出てきますので、そういう視点で観てみるのもいいと思います。 

パパイヤ鈴木が振り付けを担当し、面白おかしくホルモーを楽しめる事でしょう。 山田孝之ならではのコミカルな演技が、作品の世界観を作り上げます。

著者
万城目 学
出版日
2009-02-25

【映画原作】『MW』(2009年)

原作は手塚治虫。

過去の傷に囚われ暴走するエリート銀行マンの結城美知男(玉木宏)を、神父を父に持つ賀来裕太郎(山田孝之)が阻止しようとする、サスペンス・アクション映画です。 原作では、同性愛と猟奇殺人が題材にされていますが、映画では同性愛に関して、暗示させる程度になっています。 

過去の傷は少年時代に遡り、有毒ガス漏洩により住んでいた小島の島民はほとんどが犠牲になったことでした。 これは政府の失態で、政府はそれを隠ぺいしようと生き残った島民を虐殺し、からくも生き残ったのが結城と賀来でした。 

2人は、その事件に関わった関係者に復讐をしていくという物語です。何が善で何が悪なのかを考えさせられる内容になっています。

映画では先の読めない緊迫感が見所で、原作のみならずぜひ観てほしい作品になっています。

著者
手塚治虫
出版日

【映画原作】『MOTEL』(2010年)

映画のタイトルは『シーサイドモーテル』。海もなく山に囲まれているのに「シーサイド」と名付けられたモーテルが舞台です。

4つの部屋でくり広げられる4つのエピソード、11人の強烈キャラクターが入り乱れながらの一夜の物語です。そして物語は予期せぬ展開に。群像劇が好きな方にはハマる作品でしょう。

山田孝之は、ギャンブラーの朝倉陽介役で一風変わった役柄で出演。個性派俳優による個性派キャラクターは、見応え十分です。衣装やモーテル内装・外観等の美術にも凝った映画です。

著者
岡田 ユキオ
出版日
2008-01-11

【映画原作】『GANTZ』(2011年)

SFアクション映画です。『GANTZ』の他、続編に2011年公開の『GANTZ:PERFECT ANSWER』があります。 

石ノ森章太郎の『がんばれ‼ロボコン』のガンツ先生が『GANTZ』の名前の由来とも言われています。

大学生の玄野と、進学せず働いている加藤が、駅のホームで線路に落ちた男性を助けようとしますが、2人共電車に轢かれて死んでしまいます。 死んだはずの2人が、現実では無い不思議な世界で目を覚まし、謎の球体GANTZに召喚され、解放のために星人たちとの戦いを強いられます。 

現実と非現実が入り乱れくり広げるサバイバル。正義とは何かを問う作品です。アクションシーンのクオリティも高くおすすめの映画です。この映画で山田孝之は重田正光というGANTZの真相を追う公安の刑事を演じています。

著者
奥 浩哉
出版日

【映画原作】『タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日』(2011年)

映画名は『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』 。

第2次世界大戦中、サイパンでの戦いで実在した大場栄陸軍大尉と、その部隊の活躍を描いたドン・ジョーンズの長編実録小説が原作です。

サイパン島で、激戦に次ぐ激戦で消耗した日本軍。大場大尉とその部隊が、僅か47人の日本兵で4万5千人のアメリカ兵に巧みに挑んだ奮闘を描いています。

原作となった著書のタッポーチョと言うのは、サイパンで重要拠点となる山の名前で、その山の中で姿を見せずアメリカ軍に被害を与える大場大尉に、いつしかアメリカ軍は、フォックスと言う名をつけます。

この映画で、木谷敏男と言う曹長役を山田孝之が演じています。

著者
["ドン・ジョーンズ", "中村定"]
出版日

【映画原作】『指輪をはめたい』(2011年)

伊藤たかみの原作とする映画です。映画では、原作を大胆にアレンジし、違う作風になっていて、登場人物の名前と基本ストーリー以外は別物になっています。

主演で片山輝彦役を山田孝之が演じています。

3股をかけていた独身サラリーマンの輝彦は、スケートリンクで頭を打ってしまい、その前後の記憶が無くなってしまいます。 購入済の婚約指輪を交際中の3人の誰に渡すつもりだったのかを一緒に忘れてしまい、相手を思い出そうとしますが思い出せません。 

そもそも本気で結婚したかったのか……。そこには、2年前にフラれた恋人、絵美里から言われた言葉が影響しています。

中身のある人間とは、何かを感じる作品で、山田孝之の滑稽な演技を見ることができるおすすめ作品の1つです。

著者
伊藤 たかみ
出版日

【映画原作】『荒川アンダーザブリッジ』(2012年)

映画名は『荒川アンダーザブリッジTHE MOVIE』で原作は中村光の漫画作品。

テレビ東京でアニメ、TBS系列でテレビドラマが放送され、その後同じキャストとスタッフによる実写映画版が公開されました 。東京荒川河川敷を舞台にした、奇想天外なコメディ映画です。 

この映画で星を山田孝之が演じます。村長役で出演している小栗旬の希望で山田孝之の出演が決まったそうです。役柄の「星」というところも興味が湧いてきます。

主人公の市ノ宮行、通称リクは、大企業の御曹司。「他人に借りを作るな」「他人を信用するな」が教訓の家に育ったエリートです。荒川河川敷開発計画を任されることになり、荒川に出向きますが、誤って川に転落します。 それを助けた通称ニノやその怪しい仲間達との接点を通し、しだいにニノ達の住む荒川を守りたくなっていくリクの姿を描いた映画です。

「借りを返す」ことは出来たのか、リクの変化していく心情が描かれていて見所の1つです。

こちらの記事では、キャラクターの名言と共に原作の魅力を紹介しています。原作をもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

漫画『荒川アンダーザブリッジ』が無料!ホームレスたちの名言ネタバレ紹介w
 

著者
中村 光
出版日
2015-11-20

【映画原作】『闇金ウシジマくん』(2012年)

真鍋昌平の漫画が原作で山田孝之は本作で主演の丑嶋馨役を演じています。 2010年にはテレビドラマも放送されています。 

映画では、『闇金ウシジマくん』の続編『闇金ウシジマくんPart2』『闇金ウシジマくんPart3』『闇金ウシジマくん ザ ファイナル』も公開されています。

非合法な金利の「カウカウファイナンス』の社長丑嶋馨は貸した金はどんな事をしても回収する闇金。社員の高田、柄崎と協力し頭脳的に、時には暴力で降りかかるトラブルを治めていきます。

同時にカウカウファイナンスでお金を借りた人の人間模様、特に「欲」や「甘え」が描かれています。 絶対に回収する冷徹な丑嶋ですが、時に債務者に慈悲を与えるのがこの作品最大の見所です。 

原作をもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

『闇金ウシジマくん』が無料で読める!最新42巻までの見所をネタバレ紹介!
 

 

著者
真鍋 昌平
出版日
2004-07-30

【映画原作】『握った手』(2012年)

映画名は『BUNGO ~ささやかな欲望~告白する紳士たち『握った手』』。

2010年にTBSで短期テレビドラマシリーズとしても放送。その時のタイトルは『BUNGO-日本文学シネマ-』でした。

岡本かの子原作の『鮨』、坂口安吾原作の『握った手』、林芙美子原作の『幸福の彼方』の3小説を元に作られたオムニバス映画です。

山田孝之は、『握った手』の松夫役として登場します。3作品とも素晴らしいストーリーでぜひ観てほしい作品です。文豪たちの隠れた名作に引き込まれていきます。


 

著者
坂口 安吾
出版日

【映画原作】『のぼうの城』(2012年)

和田竜の歴史小説が原作になっています。城戸賞を受賞した『忍ぶの城』を、映画用に執筆し直した作品です。

領主である成田氏一門の成田長親は、豊臣秀頼の命令で忍城を攻めに来た石田光成と籠城戦を繰り広る事になります。山田孝之は、豊臣側の大谷吉継を演じています。

物語は、武勇も智将とての力も無い成田長親が、忍城を守るために奮闘する姿を描いています。力が無い=でくのぼう=「のぼう」と言われていたのです。

この作品のポイントは武将としての力がなくても、長親には民から好かれるという一面を持っている事です。

忍城で苦戦する長親を見て、民が加勢するという展開が見所になっています。 力とは、何なのかを感じる作品です。 

著者
和田 竜
出版日

【映画原作】『悪の教典』(2012年)

貴志裕介の小説が原作となっています。山田風太郎賞受賞、直木三十五賞候補作、本屋大賞にもノミネートされた話題作です。漫画化と映画化もされています。

舞台となるのは、私立晨光学院町田高校。映画では晨光学院高校です。

生徒やその家族から熱心で慕われている教師、蓮実聖司は、サイコキラーという裏の顔も持っています。 都合が悪くなった人間を次々と抹殺していくサイコスリラー映画です。 

高校の淫行教師、柴原徹朗役を山田孝之が演じていて、柴原徹朗もまた蓮実に殺害されてしまいます。蓮実の行く末はいかに。 「台本を読んでストーリーや役に惹かれた」と山田は語っています。

著者
貴志 祐介
出版日
2012-08-03

【映画原作】『俺はまだ本気出してないだけ』(2013年)

青野春秋の人気漫画『俺はまだ本気出してないだけ』が原作の映画です。だらしがなく、とりえも無い中年男である大黒シズオ。彼のそんな生活を描いたコメディタッチの作品です。

映画版は、『勇者ヨシヒコ』シリーズでメガホンを取った福田雄一が監督・脚本となっています。

仕事を辞めバイトをしてもミスの連発、娘からは借金、朝からTVゲーム三昧のダメダメ人生からヨシオは脱却できるのかを描いています。

主演の大黒シズオを堤真一。大黒と一時は行動をともにする市野沢秀一役を、山田孝之が演じています。2人の共演も見所です。

著者
青野 春秋
出版日
2007-10-30

【映画原作】『凶悪-ある死刑囚の告発-』(2013年)

映画版でのタイトルは『凶悪』。

ノンフィクションのベストセラー小説『凶悪-ある死刑囚の告発-』が原作で、2012年にはフジテレビ系バラエティ番組『奇跡体験!アンビリバボー』でも取り上げられた作品です。

山田孝之は、主演でスクープ雑誌記者の藤井修一を演じています。

藤井は東京拘置所に出向き、殺人犯の取材を命じられます。気分が乗らない仕事でしたが、取材対象の須藤が藤井だけに話したのは、まだ表に出ていない余罪の話でした。

須藤は「先生」と呼ばれる首謀者を追い詰めたい思いから、藤井に話したのでした。

しだいに取り憑かれたかのようにのめり込んでいくいく藤井。惨く、恐恐とした内容に引き込まれていく作品です。

著者
「新潮45」編集部
出版日

【映画原作】『土竜の唄』(2014年)

原作は、高橋のぼるの人気漫画が原作。映画名は『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』で三池崇史が監督です。脚本を『木更津キャッツアイ』『舞妓Haaaaan!!!』を手掛けた宮藤官九郎。

警察の問題児である主人公の菊川玲二は正義感を見込まれ、ある暴力団の会長逮捕のために、潜入捜査官(モグラ)となります。 盃を酌み交し兄弟分となった玲二。強靭な精神力と優れた洞察力、それに並外れた危機回避能力でやくざの世界で、出世していきます。 

モグラであるがゆえに、見方を敵に回し敵を守らねばならない難しい立場で玲二が活躍する姿をコミカルに描いています。

コメディアクション映画で、アクションも見所の1つです。 玲二が潜入する暴力団の月原旬役を山田孝之が演じています。 

原作やキャラクターをもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。

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著者
高橋 のぼる
出版日

【映画原作】『新宿スワン~歌舞伎町スカウトサバイバル~』(2015年)

映画名は、『新宿スワン』となっています。和久井健のベストセラー漫画が原作です。 2007年にはテレビドラマ化もされています。 

知っている人は少ないと思いますが、原作の和久井健は日本一の元スカウトマン。実在したスカウト会社を舞台に、フィクションを交えての体験談が元になっています。

新宿歌舞伎町、お金も行く場所もなく、自暴自棄の白鳥竜彦(綾野剛)は、スカウト会社バーストの真虎に拾われます。

クラブのスカウトをする事になった白鳥竜彦でしたが、最初は失敗ばかり。しかししだいに自分なりのやり方で急成長していきます。 しかし、ライバル会社との勢力争いに巻き込まれていきます。作中でキーマンとなる南秀吉。 

実は、南秀吉と白鳥竜彦には意外な接点があったのです。 この重要な役の南秀吉を山田孝之が演じています。 

白鳥竜彦のスカウトの信念は、必ず幸せにする事。彼の奮闘を描いた作品です。

著者
和久井 健
出版日

【映画原作】『バクマン。』(2015年)

大場つぐみ原作、作画小畑健の大人気漫画が原作です。こちらも大人気を博した『DEATH NOTE』に次ぐ、大場小畑コンビで注目です。

高校生の真白最高と、秀才の高木秋人がコンビを組んで漫画家を目指す物語です。作中では真白が作画、秋人が原作。 そんな2人が、恋愛も織り交ぜながら、高校生の純粋な思いと奮闘を描いた作品です。 

山田孝之は、2人がマンガを持ち込んでくる出版社の担当服部哲を演じています。 原作では服部哲は、情に厚く小綺麗にしているキャラですが、映画の服部哲は山田孝之が、独特のキャラを演じてくれています。 

佐藤健神木隆之介のW主演が話題になった作品で、ぜひ観てほしい作品です。

こちらの記事では、原作の魅力を紹介しています。原作をもっと詳しく知りたいという方は、こちらもあわせてご覧ください。

漫画『バクマン。』の魅力を徹底考察!【ネタバレ注意】
 

著者
["小畑 健", "大場 つぐみ"]
出版日

【映画原作】『信長協奏曲』(2016年)

石井あゆみの原作漫画の映画版です。高校生のサブロー(小栗旬)は、戦国時代にタイムスリップしてしまいます。

そこで偶然、織田信長(小栗旬)と出会います。顔が瓜二つだった2人は、共謀して入れ替わることに。そしてしだいに2人の想いは、平和な世の中を作る事を目指していくのです。

しかしそんな中、羽柴秀吉は、過去に織田信長から焼き討ちにあった恨みを晴らそうと企てます。その羽柴秀吉を山田孝之が演じ出ています。

サブロー・織田信長の運命はいかに。最後に驚きの展開が待っています。そこには、「平和への想いは繋がる」というメッセージが込められています。

著者
石井 あゆみ
出版日
2009-11-12

【映画原作】『テラフォーマーズ』(2016年)

漫画『テラフォーマーズ』が原作。かなり未来の設定ですが、文明の進歩が滞ってしまい人々は現代と同じレベルの生活をしていました。しかし現代よりも様々な問題が深刻化しているという設定です。 

何百年も前に火星に送り込んだゴキブリが、進化しバケモノになってしまいます。それを 退治する任務に15名の人間が火星に送り込まれます。 

物語は、15名の隊員がバケモノ化したゴキブリに挑んでいく様が描かれています。また、敵がゴキブリだけではなかったという驚きの展開が見所になっています。

生き残った人間は小町と蛭間の2人。その蛭間を山田孝之が演じています。

原作をもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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著者
橘 賢一
出版日
2012-04-19

【映画原作】『何者』(2016年)

浅井リョウの小説が原作。直木三十五賞受賞の作品です。

大学生で就活に励む拓人、瑞月、光太朗、理香の4人と、学生でありながら就活をしておらず自由に生きようとする隆良の5人。 主人公拓人は、そんな隆良に思うところがありました。 

なかなか内定がもらえない拓人他4人は、SNSを情報共有の手段に使っていましたが、それは逃げ道の1つでもありました。 仮想の人物にもなり、真実の人物にもなれるSNS。若者たちはそんなネット社会の沼にハマってしまい、自分らしさを忘れてしまっていました。 

なぜ、拓人はどこにも合格しないのでしょうか。 就活という苦境を通じて、現代のSNS社会や若者の闇を問う内容です。 自分らしく生きるために何が必要でどうあるべきかを考えさせられます。

拓人は、サワ先輩に相談や愚痴をこぼしたりする場面があります。サワ先輩は、そんな拓人を諭すよき理解者で、山田孝之がサワ先輩を演じています。 作中、サワ先輩の存在がスパイスのようで作品を良いものにしています。 

著者
朝井 リョウ
出版日
2015-06-26

【映画原作】『銀魂』(2017年)

高層ビルと江戸の町が共存している変わった世の中の設定で、天人と呼ばれる宇宙人の襲来により、幕府は天人から操られていました。 

よろず屋を営む銀さんこと坂田銀時は、鍛冶屋から父の打った「紅桜」という妖刀を探してほしいと依頼されます。

妖刀を機会に盟友である高杉率いる鬼兵隊を討つことになるという物語です。

作中に登場するエリザベスの声優を山田孝之が演じています。

映画では、面白可笑しくコミカルに仕上げてあり、カウントダウンTV風になったり、「とくダネ」ならぬ、「えどダネ」というパロティ的なTV番組が登場したりと、見所満載です。

原作やキャラクターの魅力を知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

漫画『銀魂』のキャラクターを徹底考察!【ネタバレ注意】
 

著者
空知 英秋
出版日
2004-04-02

【映画原作】『ジョジョの奇妙な冒険』(2017年)

映画名『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』第一章。荒木飛呂彦の名作漫画が原作です。原作の第4部が映画化されています。 

主演・仗助(ジョジョ)役に山崎賢人。片桐安十郎(アンジェロ)役に山田孝之です。

猟奇的な殺人を繰り返すアンジェロとジョジョとの戦いの話。彼らは、『スタンド』という不思議な能力をもっていて、そのスタンドの戦いを描いています。独特な設定を持つ作品なので、映像グラフィックも駆使して制作されていて見所の1つです。

仗助のスタンドは、触れた物や生き物を修復する能力。戦いの際は、近距離タイプでパンチの速度は時速300㎞ほどです。 一方、片桐安十郎のスタンドは、水に混ざって人の体内に侵入することができ、内部から攻撃したり操る事ができる能力でした。 

「日本犯罪史上最低の殺人鬼」というタレコミの片桐安十郎は、20年を刑務所で過ごした根っからの悪人。 見た目からしても猟奇的な雰囲気を山田孝之が醸し出しています。 

こちらの記事では、第4部にフォーカスして魅力を紹介しています。原作を詳しく知りたいという方は、こちらもあわせてご覧ください。

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著者
荒木 飛呂彦
出版日
2006-05-22

【映画原作】『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』(2018年)

映画名は、『ハード・コア』。いましろたかしの漫画が原作のカルトムービーです。

この映画で山田孝之は、プロデュース兼主演を努めています。

世間に順応できない主人公、権藤右近(山田孝之)。対照的なエリート街道を進む弟の左近(佐藤健)。親友の牛山(荒川良々)の3人はある日1体のロボットを拾います。

そのロボットは、驚異的な性能をもっていますが、3人はロボットにより人生を狂わされていきます。主人公役の山田孝之と、佐藤健の兄弟役が見所です。

著者
狩撫 麻礼
出版日

【映画原作】『ステップ』(2018年)

本作の原作は、重松清の同名の小説です。

妻を亡くし、31歳でシングルファーザーとなった武田健一(山田孝之)。娘の美紀。映画は2人が、壁にぶつかりながらも少しずつ前に進む10年間の姿を描いた「泣ける」作品です。

作中では、娘の美紀役を成長に合わせて3名の子役が演じています。

育児と育自。家族愛。周囲のサポートもこの作品の心温まるポイントです。映画もさることながら、原作の小説もぜひ読んでほしい作品です。

作中にもある『あとから公開しても思い出は増やせないんだ』が印象に残ります。

原作を詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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著者
重松 清
出版日
2012-03-23

ここからは、テレビドラマの原作を紹介していきます。

【テレビドラマ原作】『サイコメトラー』(1999年)

安童夕馬、作画:朝基まさしによる漫画が原作です。少年マガジンで1996年から2000年まで連載され、1997年に第1期『サイコメトラーEIJI』と1999年に第2期『サイコメトラーEIJI2』としてテレビドラマ化されました。

物や人に触れると、それに残った過去の記憶の断片を読み取ることができるというサイコメトリーの能力を持つバンドマン。明日真映児が主人公。 警視庁の女刑事志麻亮子と、難事件を解決していくという物語です。 

第2期から登場する城北レーベルという不良グループのメンバーを山田孝之が演じています。俳優デビュー作となった本作では、まだ可愛らしい頃の彼の姿を見ることができますよ。

漫画・テレビドラマともに人気で、番外編と続編もあり、テレビドラマに関しては、高視聴率を叩き出した作品です。

著者
["朝基 まさし", "安童 夕馬"]
出版日

【テレビドラマ原作】『六番目の小夜子』(2000年)

奥田睦の同名小説が原作です。新潮社のファンタジーノーベル大賞で最終選考まで残った作品です。原作では高校が舞台ですが、テレビドラマでは中学校に変更されています。

主人公の潮田玲は、明るく元気で、みんなから好かれる子でした。 玲は、学校に「サヨコ」という不思議な言い伝えがある事を知ります。 それは、3年に1度サヨコと名乗る生徒が選ばれ3つの約束を果たすと、大いなる扉が開かれ、3年後にまた新しいサヨコが現れるという伝説です。 

その伝説を巡り、謎が謎を呼ぶ展開で引き込まれる作品です。

主要な登場人物であるクールで大人びた性格の関根秋を山田孝之が演じています。

著者
恩田 陸
出版日
2001-01-30

【テレビドラマ原作】『漂流教室』(2002年)

テレビドラマ名は『ロング・ラブレター~漂流教室~』。楳図かずおの同名の漫画が原作です。

主人公の浅海暁生は、生徒たちに慕われる気のいい先生。親の営む花屋を手伝うヒロイン三崎結花は、2年前まで浅海の務める高校の教師でしたが、教え子の起こした暴力事件の責任を取り退職した経緯を持っています。

結花は、過去の暴力事件の件で偶々訪れた高校で、地震に会い、浅海や生徒達、学校もろとも未来にタイムスリップするのでした。 そこは荒廃した未来。そこで繰り広げられる浅海・結花と生徒達の人間模様を描いています。浅海と結花達は、現代に戻ることができるのでしょうか。 

2年生で落第生の高松翔。彼はその日、母と朝から喧嘩して学校に来ていました。「もう戻れないかもしれない」「母と喧嘩したまま再会できないかもしれない」。 そんな主要な17歳の生徒役を山田孝之が演じています。 

未来にタイムスリップした現代人から現代人へ、何かしらのメッセージが隠されているのかもしれません。

著者
楳図 かずお
出版日

【テレビドラマ原作】『王都妖奇譚』(2002年)

テレビドラマ名は、『陰陽師☆安倍晴明~王都妖奇譚』で原作は岩崎陽子の少女漫画が基になっています。

自在に鬼神を操り、魔を祓う。天才陰陽師の安倍清明。藤原将之と2人で、都を滅ぼそうとする橘影連との死闘を描いています。

陰陽師と言う実写化不可能と言われた本作を、特撮やコンピューターグラフィックスで表現しています。主要登場人物のキャストでは、1番若い俳優が山田孝之で当時18歳。晴明の弟子・藤哉を演じています。

若い頃の彼に、気付かなかったという方もいるでしょう。当時から、顔立ちのはっきりしている彼には時代劇がしっくりきます。ぜひ探してみてください。

著者
岩崎 陽子
出版日

【テレビドラマ原作】『涙の谷-私の逃亡、十四年と十一か月十日(2002年)

テレビドラマ名は、『実録 福田和子』となっています。1982年に起きた「松山ホステス殺人事件」の犯人である福田和子の半生を、本人の手記を基に原作出版化したのち、実写化したテレビドラマです。

15年の時効まであと21日と迫った1997年7月29日、衝撃的な逮捕劇。実際のニュースを見た人もいるのではないでしょうか? 福田和子の複雑な生い立ちや、14年11カ月10日にも及ぶ逃亡生活の隠された真実などに迫った作品です。 

福田和子がどんな気持ちで逃亡生活を過ごしていたか、何がそうさせたのかを感じる作品です。彼女の人間像を思い浮かべることができます。

福田和子の最初の夫との間にできた長男役という難しい役を山田孝之が演じています。

著者
福田 和子
出版日

【テレビドラマ原作】『め組の大吾』(2004年)

テレビドラマでのタイトルは、『FIRE BOYS~め組の大吾~』となっています。 原作は、曽田正人の同名漫画です。 

幼いころに火事に遭い、消防士に救出されたことがきっかけで消防士になった朝比奈大吾。

使命感と正義感に燃える大吾は、一見やる気の無さそうな「めだかヶ丘出張所」通称め組に配属されるも、消防のプロフェッショナルが集う命を懸けた最前線でした。

突っ走る大吾。紆余曲折しながらも、一人前の消防士へと成長する大吾の姿を描く物語です。

この物語の主人公、朝比奈大吾を山田孝之が演じています。

この作品では最新CG技術を駆使して制作されているシーンも見所の1つです。

著者
曽田 正人
出版日

【テレビドラマ原作】『世界の中心で愛をさけぶ』(2004年)

小説家、片山恭一の同名の青春恋愛小説が原作です。 漫画、映画、ラジオドラマ、テレビドラマ、舞台にもなった、大ベストセラーの人気作品です。 

主人公の男子高校生の朔太郎と同級生の亜紀との甘く切ない恋愛模様を描くドラマです。作中では、大人になった主人公、朔太郎の回想シーンに合わせて物語が進んでいきます。

2人の純粋な恋愛は、長くは続かず亜紀は、急性骨髄性白血病に侵されてしまいます。 動揺する朔太郎でしたが、高校生ながらも亜紀のためにすべてを捧げていきます。 

やがて別れは訪れます。愛する人を失い、途方に暮れる朔太郎でしたが、亜紀のためにも前に進むことを決意するのです。この作品の主人公、松本朔太郎役を山田孝之が演じています。山田孝之の純粋で一途なな男子高校生役の演技が見所です。

著者
片山 恭一
出版日

【テレビドラマ原作】『H2』(2005年)

テレビドラマ名は、『H2~君といた日々』(2005年)。原作はあだち充。週刊少年サンデーで掲載されていた大人気だった同名漫画を基に制作されています。

主人公・国見比呂役を、山田孝之が演じています。

国見比呂は、中学時代に関東大会優勝という輝かしい成績をおさめた野球部のエースピッチャー。 しかし、肘を壊し高校ではサッカー部に入部します。 

そこで野球同好会のマネージャー引き抜きを巡り、野球同好会とサッカー部の野球の試合をする事になります。 それがきっかけで、野球同好会に入ることになった比呂。甲子園を目指すことになった比呂と部員やマネージャー達の奮闘を描いています。 

校長からの解散命令、恋、部員のトラブルなど次々に起こる問題。毎放送見応え十分の作品です。

この記事では、原作の魅力を紹介しています。原作を詳しく知りたいという方は、こちらもあわせてご覧ください。

名作漫画『H2』の面白さを考察して見えてきたの6つポイント!ネタバレ注意
 


 

著者
あだち 充
出版日

【テレビドラマ原作】『スタートライン 盲目のスプリンター』(2005年)

テレビドラマでは、タイトルを『スタートライン~涙のスプリンター~』とされています。

原作は、原夏美の小説です。原夏美という名は、テレビプロデューサーの栗原美和子のペンエームで、彼女が著した作品です。 自らのプロデュースでテレビドラマ化させた作品でもあります。 

難病で夢を絶たれた陸上選手が、盲目の少女と出会い、彼女とパラリンピックを目指すという内容になっています。

この作品で山田孝之は陸上選手の今井駿を演じています。脳腫瘍で余命わずかと言われた今井が、鈴木杏演じる盲目の少女・瞳に、自分の夢を重ね合わせています。2人の取り組む様子が描かれていて元気をもらえるような作品内容です。

著者
原 夏美
出版日

【テレビドラマ原作】『白夜行』(2006年)

東野圭吾原作の同名小説が原作です。元々連作短篇でしたが、長編に構成しなおして刊行されました。テレビドラマ放送後に人気が出て、100万部を突破しています。

また、テレビドラマ化された後に、韓国でテレビドラマ化、日本で映画化もされた人気の作品です。

19年前に起きた殺人事件の被害者の息子・亮司と、加害者の娘・雪穂。 亮司を山田孝之、雪穂を綾瀬はるかが演じています。 

過酷な運命を背負い、心を失った2人の悲劇的な愛。過去の事件とを紐づける新たな殺人が次々と起こります 。予測できない緊迫した展開がこの作品の魅力です。 

原作をもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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著者
東野圭吾
出版日

【テレビドラマ原作】『アオイホノオ』(2014年)

島本和彦の同名漫画が原作で、自身をモデルにした自伝的作品です。

大阪の芸術大学に入学した主人公モユル(柳楽優弥)は、漫画家を志し、根拠のない自信を持っていて、いつの日かデビューできることを信じてやみません。ライバルたちの才能と実力に、根拠の無い自信は砕け散ることになるも、奮闘しながら仲間達と成長していく姿が描かれています。

モユルと同じように自信をもって夢を追いかけ、壁にぶち当たり挫折するという経験をしたことがある人は、少なくないはず。そういう意味でモユルを自分に重ね合わせてみるとモユルや、作品に親近感が沸き楽しめる作品です。また、モユルを応援したくもなる作品です。

山田孝之は最終回に登場します。モユルのライバル役という設定で、見た目はかなりいけてないような風貌ですが、シュールで面白い役を演じています。

著者
島本 和彦
出版日
2008-02-05

【テレビドラマ原案】『東京都北区赤羽』(2015年)

テレビドラマのもととなった原作は、清野とおるによるエッセイ漫画作品ですが、テレビドラマ名は、『山田孝之の東京都北区赤羽』。山田孝之が舞台地でもある赤羽で2014年の夏を過ごした密着映像を、ドキュメンタリー風にドラマ化した作品です。 

俳優の仕事でスランプに陥った山田孝之が、赤羽で生活し自分をらしさを見つけるという内容です。

山田孝之が、赤羽の至る所を散策したり、街の人と交流したりする姿が描かれています。

制作サイドの意図なのか、意図せずの事なのか不明ですが、シュールでじわじわ来る面白さがあります。素の山田孝之を見ることができる点がおすすめのポイントです。

著者
清野 とおる
出版日
2009-06-16

【テレビドラマ原作】『破獄』(2017年)

吉村昭の長編小説が原作です。読売文学賞受賞作品でもあります。 実在の天才的脱獄犯(白鳥由栄)に纏わる話を、もとにしているそうです。 

準強盗致死罪で無期刑囚の佐久間清太郎と、佐久間の脱獄を阻止しようとする刑務官達との戦いを描いています。

長きに渡り佐久間の刑務に関わった刑務官の浦田進役にビートたけし。 佐久間役に山田孝之となっています。あらゆる手を使って脱獄する佐久間と、佐久間をよく理解する刑務官浦田進との愛のある戦いを描いています。 

ちなみにテレビドラマ版は1985年版と2017年版があり、ビートたけしは、1985年版に佐久間清太郎役でのオファーが来たそう。

雪の中を走るのが嫌で断ったそうですが、2017年版で今度は、刑務官の役でのオファーであっため挑戦したというエピソードがあるそうです。

歴史小説(ドラマ)としての見方もできおすすめの作品です。

著者
昭, 吉村
出版日

【テレビドラマ原作】『やれたかも委員会』(2018年)

漫画家吉田貴司の恋愛コメディ漫画が原作です。

毎回違う相談者からのエピソードを、佐藤二郎・白石麻衣・山田孝之が委員会メンバーとなり、男女の「やれた」「やれなかった」を審査します。 山田孝之は、委員会メンバーのオアシスと言う名のミュージシャンの設定で登場しています。 

見所は、委員会メンバーの塾長能島譲とオアシスが、エピソード独白者の男性に同調し、「やれた」の札を上げますが、唯一の女性メンバー月綾子(白石麻衣)が、冷静な女性目線の意見で「男の勘違い」と論評する場面です。

シュールで面白おかしく見ることができ、男女のもどかしくなる場面もリアルで面白いポイントです。

著者
吉田 貴司
出版日
2017-06-28

【テレビドラマ原作】『dele』(2018年)

依頼人の死後、スマホやパソコンに残るデータを抹消するという業務の会社で、一定期間スマホやPCの操作がなされないことで仕事が始まります。 

ひょんなことで雇われる事になった真柴祐太郎と所長の坂上圭司。

業務の性質上、図らずとも依頼人の遺したデータや思いに触れていく事になります。依頼人に干渉しない圭司と、できるだけ遺した物を理解しようとする祐太郎。相反する2人がお互い葛藤しながらも絆を深めていくストーリーです。

坂上圭司を山田孝之、真柴祐太郎を菅田将暉が演じています。

著者
本多 孝好
出版日

【テレビドラマ原作】『今日から俺は‼』(2018年)

西森博之の人気不良漫画が原作です。主役の三橋貴志と伊藤真司は、それまで冴えない普通の学生でしたが、偶然に同じ高校、同じタイミングでヤンキーの高校デビューを果たします。背伸びした2人は、通常の高校生活なら起きない揉め事に次々に巻き込まれていきます。そんな2人のドタバタな高校生活を描いた作品です。

また、本作品では、2人を取り巻く女子高生に注目です。伊藤が好きな京子役に橋本環奈。三橋が恋する相手の理子役に清野菜名が出演しています。

ムロツヨシ演じる金八先生風の教師、椋木がキーマンとして登場します。その椋木の通う店の店員に山田孝之がゲスト出演しています。ムロツヨシと山田孝之の勇者ヨシヒコ的な掛け合いが面白く見所です。

原作やキャラクターをもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

原作『今日から俺は!!』が最高に面白い!登場人物の名言、名シーン徹底紹介
 

著者
西森 博之
出版日

【ネット配信ドラマ原作】『全裸監督 村西とおる伝』(2019年)

ドラマ名は、『全裸監督』。本橋信宏によるノンフィクションが原作です。

会社は倒産し、妻に浮気され、黎明期のAV界を突き進んだAV界の帝王である村西とおる監督。彼の型破りで波乱万丈な生きざまを、公私ともに長きに渡り、取材してきた評伝が基になった作品です。常識を覆す作品内容は見応え十分です。 テンポ良くストーリーが進んでいくのも、面白くさせている点でもあります。 

観た人が口を揃えて言うのは、「山田孝之の演技力すごかった!」。扱うテーマや服装はきわどく、主人公のまくしたてるような喋り方には、俳優・山田孝之のすべてが熱量高く注ぎ込まれています。彼の代表作となるであろう作品、これは見るしかありません。

彼の演じる村西とおるという人間について、より知ることができる本作も手に取ってみてください。

著者
本橋 信宏
出版日

 

いかがだったでしょうか?正直、文章だけでは山田孝之の魅力は伝えきれません。ご紹介した映画・テレビドラマでぜひ、実際に山田孝之を観てほしいと思います。どんな役でも全力で演じていることが、肌で伝わってきます。

また紹介した映画・テレビドラマの原作を辿ってみるのもまた面白い楽しみ方だと思います。ぜひ原作にも触れてみてください。

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