吉良吉影は大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部において、ラスボスを担った悪役です。ところが敵にも関わらず人間味があり、ファンからも人気。そんな彼がなぜ人気なのかその秘密に迫ってみましょう。 また、彼の出てくる4部はスマホアプリでも読むことができるので、そちらもどうぞ。
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部は、これまでとは打って変わって日本の地方都市「杜王町」を舞台として、地域に密着した敵と戦っていく物語です。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
杜王町で多発する奇妙な事件の裏側には、ひっそりとうごめく連続殺人鬼がいました。殺人鬼の名前は吉良吉影(きらよしかげ)。一人称は教養を感じさせる「私」で、誕生日は1966年1月30日、年齢は33歳です。
身長175cm、体重65kgと長身痩躯の二枚目イケメンな上に独身のため、女子社員からの人気もそこそこあります。社員――そう、彼は普段、チェーンデパート「カメユー」で働く平凡なサラリーマンなのです。しかも健康に注意して規則正しく生活し、タバコは吸わず、酒もほとんど飲みません。彼のことにやたらと詳しい同僚に言わせれば、付き合いの悪いつまらない男なのだそうです。
服装は一見するとオシャレに気を遣った普通の様相ですが、よく見るとドクロの意匠が入った小物(ネクタイ等)を身に付けています。他は平凡を下回るほど平凡な男。
「ジョジョ」史上最悪の殺人鬼ながらも、このように一般人に紛れて普通に生活している、というのが吉良の最大の特徴です。
もちろん、それは表の姿で、本性は他者の「手」に異常執着するサイコパス。物体を爆弾化させる脅威のスタンド「キラークイーン」などを駆使して、痕跡1つ残さず16年間も犯行しながら隠れ続けています。
テレビアニメ版の声優は森川智之。あの『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしと同じなのに、イメージの違いに驚きます。
また第4部は実写映画が作られましたが、第1章の時点で存在は示唆されるものの吉良は未登場。北村一輝と予想するファンも多いですが、実際にどうなるかは不明です。
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- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1994-02-01
第4部では当初、ボス格の敵キャラクターが固定されず、展開によって変動していました。
吉良の初登場回は、物語も中盤を過ぎてからだったのです。しかもその時点では、どんな人物か謎のまま出てきました。まるで通りすがりの一般人かのように現れて、その日常生活が描かれ、異常性の一端を読者に見せ付けたのです。
これは作者の荒木飛呂彦によると、吉良の心理状態の表現だったそう。異常性癖のある連続殺人鬼が、なんのてらいもなく、心理的に平穏すら感じているというシーンなのです。
第4部には「日常に潜む恐怖」というテーマがあるのですが、特に吉良の周辺にはそういった恐怖感が常に漂っています。
名は体を表すと言いますが、吉良吉影の名前にはすでに殺人者の要素が入っています。苗字の「吉良」は、英語で殺人者を意味する「Killer」に由来するのです。また荒木は「ジョジョ」のように同じ音や字を続けることを好んでおり、苗字を決めてから名前も同じ字で「吉影」と設定したそうです。
吉良は1983年に初めて殺人を犯し(その被害者は杉本鈴美という女性)、以後48件も繰り返し犯行し続けるシリアルキラー。最初の時点ではスタンドに目覚めておらず、証拠(遺体)を残してしまったとされています。
作者の荒木は吉良の設定を考える以前、80年代に映画『羊たちの沈黙』で殺人鬼ブームになるのと前後して、殺人鬼関連の本を読んでその心理に興味を持ったそうです。一般人と殺人鬼の差、不気味な行動原理にインスパイアされ、日常に潜む恐怖の殺人鬼という発想に至ったのです。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1996-01-01
最後の名言でもご紹介しますが、吉良の信条は植物のような平穏。45巻でそのことを自ら語っています。
誰にも邪魔されず、誰とも争わない。吉良吉影は静かに暮らしたい。まるで禅の境地か、さもなくば自己啓発本の一節のように思えますが、これこそが殺人鬼吉良の本音なのです。
殺人衝動という激しい欲望とは裏腹に、吉良の人間的部分は非常に落ち着いています。また、とにかく穏やかに過ごすことこそが至上の人生とも考えており、それが彼の来歴にも現れています。
たとえば卒業大学は2流で、会社でも目立った働きはしないせいで出世コースから外れ、使いっ走りだけ。これは自身の高い能力を発揮すると、嫉みや恨みを買うことになり、平穏とほど遠くなるためわざと目立たないようにしているからです。
吉良はそのことに早くから自覚的で、幼少期からなんでもそつなくこなせた彼は、どんな大会でもあえて3位入賞ばかりしていました。その割りに様々な賞を取っていますが、これは得意科目を他人に悟らせず、人物像をぼやけさせるためです。
まさに能ある鷹は爪を隠す、ですね。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1994-05-01
実在するシリアルキラーの中には、殺した人間の部位を収集する者が少なくありません。
吉良は特に女性の「手」に執着しており、被害者の手首から先を切り取って、普段から持ち歩いています。その手をことさら隠すことなく(人目に付かないようにはしていますが)、まるでアクセサリー感覚で懐に忍ばせているのです。
手首に対して1人会話し、恋人か何かのようにままごとにふける様子は、見ているだけで寒気がします。
そういったシーンは作中でいくつか出てきますが、印象的なのは37巻でベーカリーショップ「サンジェルマン」に行ったエピソードです。出来たてのパンを「手」とともに物色する姿は不気味の一言。そこに登場するカツサンドが、とてもふかふかで美味しそうに描写されているのがまたなんとも……。
このように吉良が極度の手フェチになったのは、子供の時に画集で見たモナリザが原因と語られています。その優美に組んだ手に性的興奮を覚えたとか。
吉良は心と体の平穏を大切にする男です。生活リズムにも気を配っており、就寝前にするお決まりの行動が語られています。
夜更かしは決してせず、夜11時までには床に就きます。8時間の睡眠が健康にいいことを熟知しているからです。よく「夜10時から深夜2時までは成長ホルモンが出て美容によい」という話がありますが、それも意識しているのかも知れません。ちなみに実際には入眠時間より、毎日規則正しい就寝サイクルを保つことが重要なようです。
また吉良は就寝前にホットミルクを飲んで、20分ほどストレッチするとも言っています。これも質のよい睡眠のためには良さそうですね。
こうすると疲労やストレスを蓄積させず、朝はバッチリ目覚めることが出来るそうです。
吉良を語る上でもう1つ特徴的なのは、爪の収集という独自の奇癖。
吉良は手や足、指の種類を問わず、切った自身の爪を小瓶に保存しており、年月日と伸びた数値を詳細に記録しているのです。これは彼流の体調占いも兼ねており、伸び率で好不調を見ていたのです。特に1年で30cm以上伸びる時期は、心身ともに絶好調だとしていました。
荒木は実際にこうやって爪を保管し、体調を見る人の話をどこかで見て着想を得たようです。ただ別のインタビューでは、使い潰した仕事道具のペン先を、針供養の日にまとめて捨てる習慣から思い付いたとも語っています。
いずれにしても他人の目からは奇異に映る習慣ですね。
吉良は悪党なの健康志向、殺人鬼なのに平和主義、残虐なのに紳士的、と相反する要素が非常に特徴的なキャラクターです。
その特異なキャラクター性から、作者の思い入れが強いお気に入りの敵役でもあり、「ジョジョ」読者にも根強いファンがついています。
その人気を反映するかのように、第4部のテレビアニメ放送と連動して、吉良吉影にまつわるグッズが販売されました。いずれも吉良が身に付けていた、あるいは身に付けそうなアイテムのファッショングッズです。
馴染み深いドクロ柄のネクタイに、靴下や牛革財布。ベルトから名刺入れ、キーケースに至るまで多種多様、豊富なバリエーションが取り揃えられました。これらのうちいくつかは、2018年6月現在でもプレミアムバンダイで販売されています。
吉良吉影とは直接関係ありませんが、その正体に迫る手がかり発見の場となったのが、靴屋の「靴のムカデ屋」です。
第4部の杜王町は架空の街ですが、作者の生まれ育った仙台市がモデルになっており、実在する地名や店舗がいくつか出てきます。「靴のムカデ屋」もそのうちの1つ。本物は、仙台市青葉区のアーケード街に店を構える老舗和装店「むかでや」です。
「ジョジョ」ファンの間で非常に有名なこの店は、いわゆる聖地巡礼でファンも多く訪れます。そんなファンへのサービスから、同店で買い物をしてから申し出ると、特別に「吉良吉影」名義の領収書を切ってもらえるそう。
備考欄にちゃんと「ボタン付け代として」と書き添えてくれるなど、非常に嬉しい心配りもしてもらえます。近くへ立ち寄った際には、ぜひ訪れてみたいお店です。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1996-03-01
46巻の東方仗助と吉良吉影の対決前哨戦は、不意打ちが功を奏した吉良側有利で進みました。
吉良はそこでこれまでになかった2種類の遠距離攻撃を使うようになります。1つは触れたものを即座に爆破する「接触弾」、もう1つは任意の地点で爆破出来る「着弾点火弾」です。
この着弾点火弾、障害物に当たっても無意味に爆発しないというメリットがあるのですが、大まかにしか操れない上に射出した自分からも見づらいというデメリットがあります。
それを克服するために吉良がして見せたのが、指間接と腕の長さによって相手の身長から距離を測るというものでした。これは2つの三角形が同じ形なら、各辺の比率が等しいという「三角形の相似」を応用した距離の測り方です。
これは自分と指と腕の長ささえ正確に把握していれば、かなり正確に距離を測ることの出来る、ライフハック的な技です。
吉良吉影のスタンドはとても強力な能力を持っていました。そのスタンド名は、「キラークイーン」。単純なパワーの点では、もっと強いスタンドはいくらでもいます。問題は物体を爆弾に変える第1の爆弾、第2の爆弾である自動追跡戦車「シアーハートアタック」という2つの必殺技にあります。
人間が生活する上で、物に触れずに過ごすことは不可能です。そのため、知らないうちに身の回りの物が爆弾化されていたら即アウト。しかも爆破した対象は跡形もなく消えて、追跡は困難です。
実際に吉良は劇中で、攻略がきわめて困難な「しげちー」こと矢安宮重清のハーヴェストに対して、不意打ちから完勝してみせました。さらにシアーハートアタックで「無敵」と称される空条承太郎のスタープラチナをも破ったのです。
攻撃したことを気付かせない、徹底して痕跡を残さないキラークイーンは、相手にするには非常に厄介な敵なのです。
すでに少し触れましたが、第4部の舞台である杜王町は宮城県仙台市がモデルです。作者の荒木飛呂彦は仙台市で生まれ育ったのですが、そこでの体験が作品に反映されているのです。
作品のテーマとなっている「日常に潜む恐怖」は、荒木の幼少期に近所に立てられた新興住宅地が原点。慣れ親しんだ家並みとは違う、唐突に現れたピカピカの無機質な住宅地に、荒木は不気味さを感じたそうです。
家があって人が住んでいるのに、何かが違うという違和感。おそらく、年月を経ていないことから来る人気のなさが荒木少年にそう思わせたのでしょう。
よく知っているのにどこかおかしい、そんな奇妙な感覚が杜王町のイメージとして引き継がれたのです。
吉良吉影は劇中で、異常な殺人者と普通の人間性が内面に同居した奇妙な人物として描かれます。たとえば「ジョジョ」のリミックス版を刊行するにあたって吉良関係のエピソードを集めたところ、6冊分になってしまったほど第4部とは切っても切れないキャラクターです。
しかし、彼自身についてこと細かに描写される反面、生い立ちや家族関係についてはほとんど触れられていません。
本編で明かされていない裏設定として、吉良は母親に虐待されていたという過去があります。荒木は吉良が母親にせっつかれ、父親には顧みられなかった(だから死後見守っていた)という、悲しい設定を考えていたそうです。ですが、悪役として吉良を描いた時、悲劇のキャラクターとして同情されてしまうことを危惧し、これらの設定を没にしたようです。
吉良が広瀬康一を執拗にいじめるシーンがありましたが、これももしかすると母親による過剰な躾の反動だったのかも知れません。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
スタンドは使い手の精神を反映します。がむしゃらでハングリーであればあるほど、強力な力が発揮されます。
その点で、終盤の吉良は文字通り必死でした。正体がバレないよう、露見しても大丈夫なように振る舞い、ついには時間を戻す第3の爆弾「バイツァ・ダスト」にまで目覚めました。こうなるとトドメを刺すことが非常に難しくなります。
……が。物語の結末には、ついに倒されました。それは正体を暴いた川尻早人の頑張りであり、追い詰めた仗助の戦果であり、足跡を辿っていた岸部露伴や承太郎の努力であり、康一の機転のおかげでした。
そうして倒された吉良は、救急車に轢かれて最期を迎えます。誰の手によってでもなく、言わば杜王町の見えざる意志によって裁かれたのです。
追い詰められた吉良は、エステ「シンデレラ」で別人の身分と顔と指紋を手に入れました。辻彩のスタンドによる整形は、もはや変身と言うべき完璧な仕上がりでした。
こうして川尻浩介になりすました吉良は、川尻という人格を演じていきます。彼は吉良とはタイプの違う出世欲のある営業マンでした。当初は偽物の川尻として問題なく暮らしていましたが、少しずつメッキが剥がれていきます。もともと川尻が結婚していて子供もいたため、挙動のおかしさがどうしても伝わってしまったのです。
夫婦仲が冷めていたのに、妻しのぶに手料理を振る舞ってしまったり、関わりのなかった息子早人に馴れ馴れしく接したりしたことが、その最たる原因でした。特に早人との入浴は傍目には親子水入らずなのに、極限の緊張が感じられる緊迫したシーンでした。ちなみに当然全裸だったのですが、川尻は普通のサラリーマンと思えない見事な肉体美を披露しました。
そして川尻の正体にいち早く勘付いたのは息子の早人でした。これはSF好きな荒木によるフィリップ・K・ディック「お父さんのようなもの(原題The Father Thing)」のオマージュ。別人と化した父親の正体に息子だけが気付いている、という話を描きたかったそうです。
吉良は川尻家の生活で早人に勘付かれてしまいましたが、妻しのぶにも影響を及ぼしていました。
川尻浩作としのぶは学生時代、軽い気持ちで付き合っていたら子供=早人を妊娠したため、仕方なく結婚した夫婦でした。そのため互いに愛情はなかったのですが、吉良が川尻に成り代わったことで状況が一変します。
吉良の紳士的態度、秘めた悪性にしのぶが惹かれて行ったのです。吉良もまた愛情らしきものを見せていました。
しかし、ご存知のように吉良=川尻は打倒され、帰らぬ人に。川尻家では早人だけが事情を知っていますが、しのぶに顛末を話せるわけがありません。
一家の大黒柱を失った川尻家はどうなるのでしょうか? 早晩、しのぶが働きに出るのは間違いありません。ですが川尻家も吉良事件の被害者なので、当面は秘密裏にSPW財団が援助するのではないかとも考えられます。
吉良の信条は大まかに「心の平穏を保つこと」、「トラブルを抱えないこと」、「敵を作らないこと」の3つです。彼は社会において悪目立ちせず、これらを心がければ幸せに暮らせると言います。
フィクションとはいえ殺人鬼の言うことに同意したくはありませんが、どれもこれも的を射ており、実に頷ける話です。
現実的には、分を越えた労働をしない、他人と競わない、自分の時間を作る、規則正しく生活する、と言ったところでしょうか。とかく現代日本は競争社会と言われますが、そのあり方自体に疑問を呈する吉良の生き方に、現代人は見習うべきかも知れません。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1996-03-01
吉良は殺人鬼の本性はともかく、思想や人間哲学には頷ける部分があります。ちょっと共感出来る台詞を中心に、印象深い吉良の名言を5つピックアップしてみました。
第5位:
「質問を質問で返すなあーっ!!
わたしが『名前』はと聞いているんだッ!
疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?」 (『ジョジョの奇妙な冒険』44巻より引用)
別人になりすまし、大人しくしていた吉良=川尻浩作が、ついにとあるカップルを襲った場面です。混乱して聞き返した女性に激しく一喝しました。ジョジョらしいロジックの名言。類型の台詞が第7部のマウンテン・ティムによっても言われており、応用性の高い台詞です。
第4位:
「わたしは人を殺さずにはいられないという『サガ』を背負ってはいるが……………
『幸福に生きてみせるぞ!』」(『ジョジョの奇妙な冒険』40巻より引用)
広瀬康一と空条承太郎の働きによって追い詰められ、そして東方仗助に正体を見破られた吉良。万事休すと思いきや、思わぬ方法でピンチを脱し、その時に呟いた台詞です。決して一般人とは相容れないけれど、それでも前向きに生きる意志が感じられます。これでやってることさえ外道でなければ、素直に共感出来るのですが。
第3位:
「激しい『喜び』はいらない…」
「そのかわり深い『絶望』もない………
『植物の心』のような人生を……」
「そんな『平穏な人生』こそ、わたしの目標だったのに…………」 (『ジョジョの奇妙な冒険』45巻より引用)
追っ手から完全に逃れた吉良が、ただの小学生である川尻早人によって窮地に立たされた瞬間です。再び追い詰められ、牙を剥く悪人とは思えない人生哲学を語りました。これも人殺しでさえなければ見習いたい姿勢です。
第2位:
「『命』を『運』んで来ると書いて『運命』!
…………フフ、よくぞ言ったものだ」 (『ジョジョの奇妙な冒険』45巻より引用)
正体が露見し仗助、虹村億泰コンビとの不意の遭遇戦で言った台詞です。吉良は数の上で不利かと思われましたが、直前に早人が吉良打倒のために持ち込んでいた切り札を逆利用し、圧倒的優位を築きました。思わず笑みがこぼれるほど改心の出来事。
第1位:
「いいや!『限界』だ 押すね!」 (『ジョジョの奇妙な冒険』46巻より引用)
最終決戦の大一番、吉良による最後の抵抗。空条承太郎に会いたくない一心で発現した、「キラークイーンレクイエム」とも呼べる時間逆行(ループ)能力、「バイツァ・ダスト」の手動スイッチを押した瞬間です。またしても吉良は逃げ切れるのか……!
一連の緊迫したやりとりは4部の中で最も熱い戦いです。
ジョジョの世界では仗助たちに倒されてしまった吉良吉影でしたが、そんな彼のその後を描いた作品があるのをご存知でしたか?
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
荒木飛呂彦先生が1999年に発表した『デッドマンズQ』という短編作品は、幽霊となり記憶とスタンド能力を失った吉良吉影が、あの世で殺し屋稼業を営むという外伝作品です。
『死刑執行中脱獄進行中』という短編集に収録されていますので、吉良吉影ファンの方はぜひ読んでみて下さい!
いかがでしたか? 吉良吉影の魅力がおわかり頂けたでしょうか。所業はともかくとして、吉良の姿勢には大いに見習うべきところがあるのです。ぜひ『ジョジョの奇妙な冒険』の名言やシーンをご一読ください。