ここ最近は、ずっと稽古をしている。

朝起きて、劇中で歌う歌の練習をして、用意して、稽古場に行って、稽古して、帰って台本読んで、歌の練習をして、寝る。

このルーティーンを繰り返している。

起きてから寝るまで、「墓場、女子高生」で頭がいっぱいだ。

たった2時間のお芝居に、出演が決まったときから準備をしてきた。

私は人より体力も精神力もないから、川沿いを歌いながら走った。夏は暑かったし、口の中に虫が入ったこともあった。

まだまだ時間が足りない。

毎日、根本さんを中心にあーでもないこーでもないと話し合いながら、作る。

演劇ってこんなにしんどかったっけ?とつらくて死にそうだった。

ある日、東京に大型台風がやってきた。

その影響で電車が止まり、昼間なのに満員電車だったことがあった。

普段なら10分の距離を1時間かけてゆっくり進んでいった。

ぎゅーぎゅーだし、中々着かないし、暑いし、イライラした。

会社員の人は毎日こんなつらい電車に乗ってるのか、と思った。

そのとき、気付いた。

演劇のお客さんは満員電車に乗って、一生懸命仕事をして稼いだお金でチケットを予約して、何カ月も前から、演劇を楽しみにして、劇場へ足を運んでくれる。

そう思うと、何だか泣けてきて、当たり前のことなんだけど、良いものを作りたいと思った。

よし、明日も仕事頑張ろう。勉強頑張ろう。と思えるような作品を作っていきたい。

「墓場、女子高生」頑張ります。

まさかジープで来るとは

著者
["せきしろ", "又吉 直樹"]
出版日
2014-04-10

これは知り合いの人に勧められて買った。又吉さんとせきしろさんの自由律俳句集。小説のように物語があるわけでもなく、1ページに1自由律俳句が載っている。ときどき、自由律俳句から少し長めの文章になる。ボーッとしたいときに、何も考えたくないときに、オススメです。カーテンの話が好きでした。この本を読んでいると、何だか良い案が浮かびそうです。お二方は発想力の天才だと思います。日常をどれだけ面白くピックアップできるかの才能が凄まじいです。憧れます。

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