芳根京子はシリアスからギャグまで実力派!実写化映画、テレビドラマでの魅力を解説

更新:2021.4.20

CMやドラマ、映画など数多くの作品に出演している芳根京子。朝ドラで見せた清純そのものといった役柄から、骨太な刑事やおとぼけキャラまで。幅広い演技と豊かな表情が魅力です。 急増したCMの出演によって彼女知った方も多いかもしれません。しかし彼女のキャリアは意外に長いのです。この記事では、芳根京子が演じた役柄と作品について紹介します。

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芳根京子のプロフィール

彼女を語る上で欠かせない、プロフィールからご紹介します。

芳根京子は1997年2月28日東京都生まれ、血液型はA型です。兄が1人います。

中学1年生でギラン・バレー症候群という難病にかかります。この病気は急性の根神経炎で、主に筋肉を動かす運動神経が侵され、四肢に力が入らなくなる病気です。難病ですが予後は悪くなく、中学生のうちに完解した芳根京子の回復方法がユニークだと話題になったこともありました。

高校1年生の時に、たまたま観に行ったライブ会場でスカウトされ、芸能界入りを果たします。

デビューは2013年、篠原涼子主演のフジテレビ系ドラマ『ラスト♡シンデレラ』でした。このドラマの中で、主人公の親友の娘を演じています。

翌年、オーディションを受けて『物置のピアノ』で映画デビューを主演で果たします。同年NHK朝ドラ『花子とアン』で主人公の親友・蓮子の娘を演じました。まだあどけなさが残る彼女が、錚々たる面々の中で見せた初々しい演技が印象的です。

その翌年には青春映画『幕が上がる』に出演。同年1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜き、ドラマ『表参道高校合唱部!』の主役を演じました。この作品での瑞々しい演技が評価され、ドラマのアカデミー賞などを受賞。

その後、NHK朝ドラ『べっぴんさん』で板東すみれを、月9ドラマ『海月姫』で倉下月海をと、いずれも主人公を演じました。

映画では2018年公開の『累―かさね―』で土屋太鳳とダブル主演を務め、これまでになかったサスペンス要素満載の役を見事に演じ切りました。作品は海外の映画祭で観客賞を受賞。芳根は同年公開となった『散り椿』で日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲ったほか、演技を評価されています。

存在感あふれる演技を見せる彼女ですが、身長は159センチと小柄な方です。特技はピアノ、フルート、持久走で、これまでにいくつかの作品でピアノ演奏を披露しています。

幅広いジャンルの映画・ドラマに出演する芳根京子。出演作品一覧

ふんわりした雰囲気と、明るい表情が魅力の芳根京子ですが、プロフィールを見てみると実に様々や役を演じていることが分かります。

では、実際にどんな作品に出演してきたのかを見ていきましょう。

【映画】

『物置のピアノ』(2014年)

『幕が上がる』(2015年) 原作『幕が上がる』

『向日葵の丘・1983年夏』(2015年)

『先輩と彼女』(2015年) 原作『先輩と彼女』

『64 -ロクヨン- 前編・後編』(2016年) 原作『64 (ロクヨン-)』

『心が叫びたがってるんだ。』(2017年)

『わさび』 (2017年)

『累 -かさね-』(2018年) 原作『累 -かさね-』

『散り椿』(2018年) 原作『散り椿』

『居眠り磐音』(2019年) 原作『居眠り磐音』

『今日も嫌がらせ弁当』(2019年) 原作『今日も嫌がらせ弁当』

『記憶屋 あなたを忘れない』(2020年) 原作『記憶屋』

『峠 最後のサムライ』(2020年) 原作『峠』

【テレビドラマ】

『ラスト♡シンデレラ』(2013年)

『リーガル・ハイ スペシャル』(2013年)

『仮面ティーチャー』(2013年) 原作『仮面ティーチャー』

『ハクバノ王子サマ 純愛適齢期』(2013年) 原作『ハクバノ王子サマ』

連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)

『探偵の探偵』(2015年) 原作『探偵の探偵』

『表参道高校合唱部!』(2015年)

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年)

『モンタージュ 三億円事件奇譚』(2016年) 原作『三億円事件奇譚 モンタージュ SINCE 1968.12.10』

連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016年)

『小さな巨人』(2017年)

『海月姫』(2018年) 原作『海月姫』

『イノセント・デイズ』(2018年) 原作『イノセント・デイズ』

『高嶺の花』(2018年)

『チャンネルはそのまま!』(2019年) 原作『チャンネルはそのまま!』

『TWO WEEKS』(2019年)

『コタキ兄弟と四苦八苦』(2020年)

連続ドラマW『大江戸グレートジャーニー 〜ザ・お伊勢参り〜』(2020年) 原作『駄犬道中おかげ参り』

芳根京子の魅力

優しい顔立ちと、まっすぐな瞳、まるい頬とぽってりした唇が印象的な芳根京子。上品なお嬢様の役柄から、暗い過去や心に闇を抱える女性まで幅広く演じ分ける演技力には定評があります。

コミカルな作品でもシリアスな作品でも、その演技に対する姿勢は変わりません。監督や共演者には「役に没入するタイプ」や「いつも全力投球」と言われ、周囲のスタッフには「謙虚な人」と言われる彼女。朝ドラのヒロインという大役をこなした後でも、初めて会う人には「芳根京子と『申します』」と腰が低いそう。スタッフにも彼女のファンが多いのも頷けます。

実際、北海道をロケ地に撮影されたドラマ『チャンネルはそのまま!』のメイキングでは、そんな彼女の様子が見受けられます。自身のブログでも、ファンに対する感謝とともに何気ない日常を切り取り、親しみの持てるキャラクターを存分に魅せてくれています。

また、2017年に発売された初の写真集『ネコソガレ』では、興味深そうな表情で自分の髪の毛を切ってゆくショットも収められています。そのプロセスで見せる表情は女優・芳根京子のものの見方を表現しているかのようです。

「次の作品ではどんな表情を見せるのだろう?」と視聴者に思わせる魅力の秘密が、この写真集には詰まっています。

著者
["芳根 京子", "塚田 亮平"]
出版日

では、これからは芳根京子が出演し、原作がある作品についてご紹介していきます。

【映画原作】『幕が上がる』(2015年)

 

平田オリザの同名小説を原作とする青春映画です。

 

 

地方の高校の弱小演劇部が舞台。指導者が実質不在の状態だった演劇部に、かつて「学生演劇の女王」と呼ばれた教師・吉岡が赴任してきたことから、物語が大きく展開していきます。

吉岡の「肖像画」の演技を見たことで部員達の潜在能力が目覚めてゆく様子は圧巻です。

芳根京子は演劇部の新入部員・袴田葵を演じました。やわらかな笑顔が印象的な役どころでした。

映画では部員全員が女子ですが、原作では男子部員もいたり、さおりが3年生時の新入生歓迎公演の演目が違ったりと、映画と原作の間にはいくつかの違いがあります。ラストシーンも原作とは違うので、どうなっているのかを見比べるのもおもしろいですよ。主人公である「さおり」の一人称での口語で記述されているので、青春を一緒に体験しているような気持ちで読むことができます。

 

著者
平田 オリザ
出版日
2014-12-12

【映画原作】『先輩と彼女』(2015年)

 

原作は、南波あつこによる同名漫画です。高校に入学したばかりの都築りかが、部活の先輩となる美野原と出会い、一途に彼を追いかけるストーリーです。彼は自分の1年先輩の葵という女性にずっと想いを寄せていますが、りかの一途な思いを無碍にもできません。どんなに追いかけても想いが届かないことに傷つくりかですが、やがて近づいてくる彼の引退と卒業を前に、行動を起こすことを決意。一方美野原も、2人への気持ちの間で揺れるのでした。

 

 

芳根京子は、主人公である都築りかを演じました。元気で自分の気持ちに素直なりかを、持ち味である明るい表情を生かして演じ切っています。

映画は原作にかなり忠実に制作されています。原作でストーリーのハイライトにもなっているチュッパチャップスをばら撒くシーンも実写化されており、「実際にやるとこうなるのか!」と衝撃を受ける人も多いのでは。漫画での表現方法の豊かさを痛感する作品でもあります。 

 

著者
南波 あつこ
出版日

【映画原作】『64-ロクヨン―』(2016年)

 

横山秀夫による同名小説を原作にした作品です。

昭和64年のたった7日の間に起こった少女誘拐殺人事件(通称「ロクヨン」)。その時効を1年後に控えた人々の思いや闘いなどを描いた作品です。苦しむ被害者家族に対し、事件解決を目指して捜査を続ける捜査官達の葛藤、さらには上層部の隠蔽工作まで発覚し……。

広報官の三上が事件解決へ奔走していくなか、嘲笑うかのようにロクヨン事件の模倣事件が起こります。この事件に隠された真実を追い求める一方、警察組織に対する葛藤を抱き、ひとりの父親でもある三上の、あり方を問われる物語です。

 

 

芳根京子は主人公の娘・三上あゆみを演じています。あゆみは、醜形恐怖がある16歳の女の子です。元ミス県警の母とは似なかった自分の顔を憎み、整形手術を受けようとするものの、両親に反対されて家を飛び出してしまうという役どころ。心に闇を抱えた人物を、鬼気迫る演技でこなしました。

原作も映画も、ミステリーの名手・横山秀夫が描き出す心理描写に、圧倒されること間違いなしの物語になっています。

 

著者
横山 秀夫
出版日
2015-02-06

【映画原作】『累-かさね―』(2018年)

醜い顔を持ち、周囲に心ない扱いを受け続ける少女・累。彼女は美しい女優である亡き母から譲り受けた口紅で、「キスをした相手と顔を入れ替えることができる」ことを知り、その力と自身の持つ演技力を武器に舞台へ。しかし実は母も他人の顔を奪って生きていたのだということに気づきます。 

かつての母の協力者・羽生田と出会った累は、丹沢ニナという美人女優の顔を奪って活躍するのですが、若い演出家・烏合の登場で2人の共同作業は思わぬ展開を見せてゆきます。

累は母のように、人の顔を奪い続けて女優として成功することができるのでしょうか?

 

 

芳根京子は、土屋太鳳とW主演で累を演じています。心に深い闇を抱えながら、素晴らしい演技の才能を持つ葛藤に満ちた役どころ。土屋太凰演じるニナと闘いながらも共同作業をするしかないという苦しみと悲しみを、圧巻の演技で表現しています。

原作にはないシーンに映画ならではの要素がたくさん盛り込まれており、特にラストシーンは必見です。なぜあのセリフが呟かれたのか?それを考えるとさらにゾクゾクすること間違いなしです。

原作をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

漫画『累』の魅力を最終14巻までネタバレ考察!女って本当に怖い……

著者
松浦 だるま
出版日
2013-10-23

【映画原作】『散り椿』(2018年)

 

架空の扇野藩を追われた瓜生新兵衛が、最愛の妻の最期の願いで帰京するところから始まる物語です。藩で起きた不正事件を訴えたものの認められず、追放された新兵衛の帰郷により、かつて事件に関わった人々の様々な思惑が渦巻いてゆきます。かつての親友とも闘うことになってしまう新兵衛ですが、過去の事件の真相や、愛する妻が遺した言葉の真意を突きとめるために奔走します。 

 

 

作品の語り部となるのは新兵衛の義弟・坂下藤吾。芳根京子はその妻候補である篠原美鈴を演じています。時代劇が初めてとは思えないたたずまいに目を奪われること間違いなしです。

原作とはいくつかの設定は違いますが概ね忠実に制作されています。原作の登場人物のきめ細やかな描写を生かすべく、言葉に頼らず映像でそれを表現しようとしたシーンにもご注目です。

 

著者
葉室 麟
出版日
2014-12-25

【映画原作】『居眠り磐音』(2019年)

 

この作品は、佐伯泰英による時代小説シリーズを原作としています。

テレビドラマ化もされている今作。生活のために昼間はうなぎ屋、夜は用心棒として働きどおしの磐音という浪人の物語です。

豊後関前藩で起きた事件によって、愛する許嫁・奈緒を残して脱藩した過去を持つ磐音は、今では江戸の町人たちとの暮らしに馴染み、人々に慕われる存在。穏やかな暮らしが続くと思われたのですが、幕府が流通させた新貨幣をめぐって巻き起こった陰謀に巻き込まれてしまうのでした。

 

 

芳根京子が演じたのは、磐音の最愛の許嫁・奈緒です。 奈緒は、磐音への想いを貫くために妾の誘いを拒絶し、吉原に売られて花魁となって練り歩くシーンがあるのですが、凛とした姿はとても美しいです。 

この原作小説は実に51巻にも及ぶ作品ですが、映画はこの第1巻をアレンジしたもの。物語の最初の部分が描かれているので、故郷のシーンも脱藩に至るシーンも丁寧に描かれています。磐音や奈緒が生きた世界の時代背景もよく理解できます。

 

著者
佐伯 泰英
出版日
2019-02-08

【映画原作】『今日も嫌がらせ弁当』(2019年)

 

ブログの内容からお弁当画像と日記を抜粋したエッセイ本。高校生になって反抗期に突入した次女とのコミュニケーションのために、娘の嫌がるキャラ弁を作り続けた母親の物語です。 

芳根京子は、この作品で母・かおりとバトルをくり広げる高校生の次女・双葉を演じました。

 

 

撮影された時にはすでに20歳を超えていた芳根ですが、高校の制服姿でクラスメートと話すその様子は高校生そのもの。反抗期で、親に暴言を吐いたりする役どころは彼女にとっては珍しいキャラクターでしたが、その年齢ならではの悩みや親に対する葛藤を、見事に演じています。 

原作と映画にはいくつも違いがあるようで、原作を読んでから映画を観た人は驚くかもしれません。著者の境遇の違いや、後半の病気になるシーンは映画化のために創作された部分も。しかし、作られた弁当は実際に著者が作ったものを再現しています。映画の弁当と、原作本の写真を見比べたり、エピソードを読み比べたりするのも楽しい1冊です。

 

著者
Kaori(ttkk)
出版日

【映画原作】『記憶屋』(2020年)

 

主人公の遼一は、恋人・杏子にプロポーズが成功して幸せの絶頂にいます。しかし、プロポーズの翌日から杏子は姿を消し、数日後に見つけた彼女はなんと遼一のことを全部忘れてしまっています。人の記憶を抹消できる「記憶屋」という人物の噂を思い出す遼一。 

過去にも人の記憶が一部抜け落ちる経験がある遼一は、その当事者である幼なじみの真希と、大学の先輩で弁護士の高原に手伝ってもらいながら記憶屋を探しだし、杏子の記憶を返してもらおうとします。やがて遼一は、杏子が記憶屋を探していた理由と、驚愕の真実にたどり着くのでした。

 

 

芳根京子は、この作品で遼一の幼なじみ・真希を演じています。

明るい性格ながら、驚くべき秘密を抱えていた真希を、全編広島弁で持ち味の笑顔と朗らかな声を生かして演じています。

映画のタイトルは『記憶屋 あなたを忘れない』。映画化にあたって原作と変わった点が多くあります。映画を観てから原作を読むと、その書き換え方に驚くと思います。原作では細やかに杏子の抱える問題について描写しているので、読んでから観ると、遼一のもどかしい気持ちに感情移入しやすいでしょう。登場人物の年齢などの細かい設定が違ったり、エピソードのいくつかが変わっていたりと、原作からの新しい発見が多くて楽しめる作品です。

 

著者
織守きょうや
出版日
2015-10-24

【映画原作】『峠』(2020年)

 

『峠 最後のサムライ』として映画化された本作。司馬遼太郎の長編時代小説『峠』を原作にしています。

幕末から戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之助が、新しい時代に向けた鋭い視点を持ちながらも「武士」としての生き方から逃れられず、長岡藩の家臣として新政府軍に挑む悲劇を描いた作品です。

 

 

芳根京子は、領民思いの継之助の顔なじみの娘・むつという女性を演じています。難しい局面が続く継之助が一息つく場面に登場し、素朴な笑顔を見せる女性です。芳根の素直で明るい表情や、観る者を和ませる優しい口調などが魅力的な役どころです。

原作は、前述したように司馬遼太郎の長編小説で、今回が初めての映像化です。時代小説の名手・司馬遼太郎が描きたかった「サムライ」の本質を観ることができる映画が出来上がり、今一度原作で「河井継之助」という生き方を堪能するのもオススメです。

原作をもっと知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

小説『峠』司馬遼太郎の名作歴史小説の、あらすじなどを紹介!映画化決定!
 

 

著者
司馬 遼太郎
出版日

ここからは、ドラマの原作について紹介していきます。

【テレビドラマ原作】『仮面ティーチャー』(2013年)

近未来を舞台に、荒れた学校環境を修正しようとする政府のプログラム「仮面ティーチャー」。その一員である荒木剛太の活躍と、生徒との格闘を描く作品です。『GTO』の藤沢とおるならではの教師と生徒のぶつかり合いが見られます。

芳根は、主人公に恋する女子高生・加奈子を応援する小松七海を演じました。近未来で価値観が現実とはかなり違う世界にあって、芳根の普通っぽい姿にはほっとさせられます。

著者
藤沢とおる
出版日
2007-04-19

【テレビドラマ原作】『ハクバノ王子サマ』(2013年)

『ハクバノ王子サマ 純愛適齢期』は主人公は優香演じる原多香子に変更されて展開してゆくドラマです。大人の女性が、様々な選択肢に心を揺らしながら毎日を懸命に生きる物語で、多くの社会人女性の心をつかみました。 

芳根は、主人公の多香子が担任を務めるクラスの生徒・北涼子を演じています。当時16歳の芳根は、自分と同じ歳の涼子を瑞々しく演じています。

原作とは主人公を入れ替えることで、視点を広く豊かにしたドラマになっています。原作では描かれなかったキャラクターそれぞれの描写も見どころです。

著者
朔 ユキ蔵
出版日

【テレビドラマ原作】『探偵の探偵』(2015年)

容姿端麗・頭脳明晰の主人公が、亡き妹のために探偵を追う探偵となり、悪徳探偵を追い詰めてゆくストーリー。 

芳根は、主人公・紗崎玲奈の妹、咲良を演じています。ストーカーに狙われ、1人親戚の家に匿われる役ですが、甘えん坊の妹を見事に演じています。

原作とドラマでは、年齢設定などの違いや、犯罪の手法などの違いがいくつか見られます。原作は『鑑定士Q』のシリーズなどでも人気のミステリー作家・松岡圭吾ですので、ぜひ両方見て比較してもらいたいドラマです。 

著者
松岡 圭祐
出版日
2014-11-14

 

【テレビドラマ原作】『三億円事件奇譚 モンタージュSINCE1968.12.10』(2016年)

スペシャルドラマ『モンタージュ三億円事件奇譚』の原作漫画です。1968年に実際に起きた「三億円事件」をモチーフに描かれた物語で、現代と「三億円事件」前後の時代の物語が交錯しながら描かれます。

芳根が演じるのは、主人公・大和とともに殺人の嫌疑をかけられて逃走する小田切未来。兄妹同然に育った大和が犯人に捕えられ、1人で犯人を追いつめてゆくスピンオフドラマも放送されました。大きな陰謀に1人で立ち向かってゆく未来を、しなやかに演じています。

重厚な原作を元に、ややコミカルな雰囲気もあるスピンオフの方が芳根の出番は多いのですが、どちらも役に没入する彼女ならではの演技を見られます。

著者
渡辺 潤
出版日

【テレビドラマ原作】『海月姫』(2018年)

東村アキコの同名漫画を原作にした連続ドラマです。

「オタク」たちが共同生活をする「天水館」で巻き起こる様々な難題を、住人である「尼~ズ」と月海に恋する女装男子・蔵之介が協力して乗り越えてゆく物語です。

芳根は、主人公の月海を演じ、自分に自信を持てないオタクである彼女が、様々な経験をしてゆくプロセスを瑞々しく演じています。

原作の最初のクライマックスのシーンまでが描かれており、その後が気になる人はぜひ漫画を読んでほしい作品です。「尼~ズ」の再現率に驚愕すること間違いなしです。 

原作をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

漫画『海月姫』の登場人物の魅力を最終回までネタバレ紹介!【ドラマ化】
 

著者
東村 アキコ
出版日
2009-03-13

【テレビドラマ原作】『イノセント・デイズ』(2018年)

 

早見和馬による同名ミステリー小説を原作にした連続ドラマです。

死刑判決を受けた幼なじみ・幸乃の無実を晴らすため、奔走する佐々木慎一という男性の物語です。なぜ彼女は死刑を受け入れたのか、知りたいと思えば思うほど辛い現実が突きつけられます。

 

 

芳根は、幸乃が服役する刑務所の刑務官・佐渡山瞳を演じています。

幸乃を近くで見守りながら、面会者との応対の様子や手紙をチェックするうちに、幸乃は冤罪なのではないかと疑いを持ち、慎一に協力してゆく役どころです。葛藤が多い役ですが、真摯な眼差しが印象的な演技を見せています。 

ドラマは原作に忠実に制作され、非常に細やかな演出がなされています。日本推理作家協会賞の長編および連作短編集部門を受賞している原作も、読みごたえがありおすすめです。

 

著者
和真, 早見
出版日

【テレビドラマ原作】『チャンネルはそのまま!』(2019年)

 

佐々木倫子による同名漫画を原作にした連続ドラマです。

北海道のローカルテレビ局を舞台にした群像劇で、佐々木倫子らしいコメディ要素とともに、人間ドラマが描かれた作品。

 

 

芳根が演じたのは、通称「バカ枠」で採用された雪丸花子を演じています。 この役どころは、これまでの彼女にはなかったような、キャラクター。一般常識にはまったく縛られず、息をするようにドジを連発します。続く出演作にもコメディが多くなりますが、こちらを観ておけばまったく違和感なく観られること間違いなしです。 

原作の持ち味を生かしつつ、漫画との違いを探してみるのもおもしろい作品となっています。


 

 

【テレビドラマ原作】『駄犬道中おかげ参り』(2020年)

 

連続ドラマW『大江戸グレートジャーニー 〜ザ・お伊勢参り〜』の原作小説です。

かつて江戸最強の賭博師と呼ばれた辰五郎が、ツキに見放された人生を好転させようとお伊勢参りに出かける物語です。途中で様々な人に出会い、事件に巻き込まれてゆく珍道中。

芳根は、辰五郎が出会い、ともに旅をするすぐ死にたがる美女・沙夜を演じています。すっかり時代劇の装いが板についた芳根ですが、コメディ要素満載のこのドラマでは訳ありの女性に扮しています。これまでの出演作で培われた経験が遺憾なく発揮される作品になっています。

原作では、現代でも観光名所としても有名な「伊勢神宮」に参拝する昔の人々の道中が、生き生きと描かれています。ぜひ同時進行で読みたい作品です。

著者
章宏, 土橋
出版日

芳根京子のこれまでの出演作と、原作をご紹介してきました。実に多様なキャラクターを演じてきたことが分かります。彼女はそれぞれをどう読み説いて演じていたのでしょうか。ぜひ原作も手にとってみて、どんな世界を彼女の役が生きたのかを感じてみてほしいです。

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