堀北真希の14年間総覧!実写化出演した映画、テレビドラマの魅力を原作ともに紹介

更新:2021.12.11

2017年の引退まで、数々の映画・テレビドラマに出演した女優・堀北真希。初期はあどけない女子高生から、成人後は妖艶な悪女まで、幅広い役柄で演技力を発揮し多くの人を魅了しました。 この記事では、堀北真希が出演した作品と役柄について、原作の見所とともに紹介していきます。

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堀北真希のプロフィール

堀北真希は1988年10月6日生まれ、身長160cm、東京都出身の女優です。

和食が好きで、料理も得意。趣味はサイクリングと読書だそうです。 

彼女は中学生の時に、部活の帰り道にスカウトされ、芸能界へ足を踏み入れることになりました。

初出演は2003年のドラマ『いつもふたりで』。この時は最終回に数秒だけの出演でしたが、同年に映画『COSMIC RESCUE』のオーディションでヒロインに抜擢され、映画デビューを飾りました。

その後、『ALWAYS三丁目の夕日』『野ブタ。をプロデュース』など、順調に映画やドラマへの出演を重ねます。

日本アカデミー賞新人俳優賞など数多くの賞も受賞し、その演技力は評価されてきました。2012年の朝ドラ『梅ちゃん先生』ではオーディションなしでヒロインに抜擢され、女医を目指す主人公・梅子を演じています。

2015年に俳優の山本耕史と結婚し、翌年には第一子を出産。妊娠・出産を機に、出演数が減り始め、その後2017年2月28日を最後に、芸能界を引退することが発表されました。

本人の希望を尊重した結果とのことですが、彼女の引退は多くのファンから惜しまれるものでした。

堀北真希の魅力。実はストイックな一面も

老若男女幅広い層からの人気を得た堀北真希は、2000~2010年代を代表する女優の1人と言ってよいでしょう。

『ALWAYS 三丁目の夕日』の監督・山崎貴によると、「見た目はのんびり見えるが、実はかなりストイック」とのこと。クランクイン前からセリフや方言を完璧に覚えてきたことがインタビューで語られており、彼女の真面目な性格や、役作りに対する真摯な姿勢が窺い知れます。

デビュー当時まだ中学生だったこともあり、初めは女子中高生の少女役を多く演じていた堀北真希。どこかあどけなさを残した顔立ちが可愛らしい彼女でしたが、年齢とキャリアを重ねるにつれて、大人の凛々しさや色っぽさも増していきます。演じる役柄も、職場の頼れる先輩や妖艶な悪女など、さまざまな大人の女性を演じていきました。

最新写真集『堀北真希写真集 Dramatic』では、自然の中でリラックスした笑顔から、大人の女性のつややかな表情まで、さまざまな一面を見ることができます。表情はもちろんですが、鍛えられた腹筋や背中など、彼女のストイックさが感じられる美しい身体のラインも印象的です。万華鏡のように美しく、さまざまな一面をあらわす彼女の魅力を知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。

著者
ND CHOW
出版日

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ここからは、堀北真希が出演した映画・テレビドラマを原作と一緒に紹介していきます。

【映画原作】『世界の中心で、愛を叫ぶ』(2004年)

主人公・サク(朔太郎)が、白血病で亡くなった恋人・アキとの思い出を振り返る形で綴られた物語です。

2人が恋人同士になる過程は青春の甘酸っぱさも楽しめますが、病気が判明してから日に日に弱っていくアキと、彼女を見守るサクの健気さには心が痛みます。

病身のアキをオーストラリアへ連れて行こうと奮闘するサクの行動は、一見無謀に思えるかもしれません。しかしそれでも、愛する人のために何かせずにはいられないサクの一生懸命な姿に、読者は切なさで胸がいっぱいになるでしょう。

原作はアキとの思い出が中心ですが、映画ではそれを振り返る大人になったサクと、その婚約者・律子にもスポットが当てられたストーリーにアレンジされています。

堀北真希は写真のみの出演。サクたちを見守る老人・重蔵の初恋の相手で、彼女の若い頃の姿として写真が登場します。

著者
片山 恭一
出版日

【映画原作】『逆境ナイン』(2005年)

あまりの弱さから廃部を宣告された私立全力学園野球部。廃部阻止のため、甲子園優勝を目指してキャプテン・不屈闘志が奮闘する物語です。

 堀北真希は野球部のマネージャー・月田明子を演じています。 

スポ根漫画にはよくある「弱小校が甲子園を目指す」という展開。しかし、本作の真の面白さは、次々と野球部を襲う逆境と、それを乗り越える不屈の勢いと熱さにあります。

たとえば「試合中に気絶から目覚めると最終回で100点以上の差がついていた」など、降りかかる逆境は非現実的なものばかり。しかしどんな逆境も、不屈が持ち前の熱血さと強引さでねじ伏せてしまうのです。

ギャグとして大いに笑って楽しめる一方で、

「自分の枠を越えようとしない奴に勝利はあるか?」
(『逆境ナイン』4巻より引用)

など、熱血セリフが胸に刺さるシーンも多数あります。 不屈闘志の熱さに触発されて、読後はどこかポジティブな気持ちになれる作品です。

著者
島本 和彦
出版日

【映画原作】『深紅』(2005年)

小学校の修学旅行先で、突然家族の死を知らされた主人公・秋葉奏子。

事件から8年がたち、殺人犯の死刑が確定しました。そして、殺人犯に自分と同い年の娘がいることを知った奏子は、自分の素性を隠してその娘・未歩に会いに行くのです。

殺人事件の被害者の娘・加害者の娘という、緊張感に満ちた出会い。

初めは親しくなっていく2人でしたが、奏子はやがて未歩が殺人を犯すように仕向けていきます。2人の関係がどうなっていくのか、先の展開が気になりハラハラが止まりません。

堀北真希は主人公・奏子の少女時代を演じており、彼女のトラウマでもある「空白の四時間」のシーンに登場します。

著者
野沢 尚
出版日
2003-12-10

【映画原作】『三丁目の夕日』(2005年)

1974年から連載がスタートした、鈴木一平を中心とする人々の日常を描いたオムニバスです。漫画の既刊は2020年1月時点で67巻まで発売されおり、巻数は多いですが、オムニバス形式なので途中のどこから読んでも楽しむことができます。

昭和30年代のレトロでノスタルジックな雰囲気に、どこか懐かしい気持ちに浸れる作品です。人情話も多く、読んでいてほっこりした気持ちになれるでしょう。 

堀北真希が演じている星野六子は、原作では星野六郎という男性キャラクターにあたります。田舎から就職のために上京してきた素朴さに、親しみが感じられる人物です。

著者
西岸 良平
出版日

【映画原作】『春の居場所』(2006年)

作者・鷺沢萠が亡くなった後に発見された未完の小説で、単行本『ビューティフル・ネーム』に収録されています。作者自身の高校時代を描いたものといわれ、女子高生の片思いの思い出に切なくなる作品です。

未完のため、物足りなさを感じるところもあるかも知れませんが、「この後はどうなったんだろう」と想像を膨らませて余韻を楽しむことができるでしょう。

映画は内容を補完して作られており、高校時代に失恋した相手と、大人になってから再開するというストーリーになっています。堀北真希は主人公・柏尾芽衣子の高校時代を演じました。

著者
鷺沢 萠
出版日

【映画原作】『着信アリ』(2006年)

携帯電話の普及率が7割に達した2004年に発表された小説です。

聞き覚えのない着信音でかかってくるそれは、持ち主の死を予告するメッセージ。身の回りで続々と起こる奇妙な死亡事件の謎を、主人公たちが追っていきます。

携帯電話という身近なアイテムが使われていることもあり、読者の日常にも同じ呪いが忍び寄ってくるのではないかという恐怖が煽られます。また、着信が自分自身の番号からかかってきたり、履歴が未来の日付になっていたり、携帯電話の機能を活かした不気味な現象も特徴です。

堀北真希が松田明日香役で出演しているシリーズ最終章・『着信アリFinal』では、メールとともに呪いを「転送」するギミックも追加されます。パニックに陥った人たちが呪いを他人に押し付け合う様子には、呪いと同じくらい背筋が凍りそうです。

著者
秋元 康
出版日

【映画原作】『アルゼンチンババア』(2007年)

病気で母を亡くした娘・涌井みつこ。その直後、母の死を受け入れられない父・悟が失踪してしまいます。失踪から半年後、ようやく悟が見つかったのは町はずれの古い洋館。そこには、変わり者と評判の「アルゼンチンババア」、ユリが暮らしていました。

本作で、堀北真希は主人公のみつこを演じています。母を亡くし、父が失踪しながらも、捻くれることなく生きていこうとする姿が健気です。

そして、家族の喪失という悲しみを背負った父娘を、ユリはあたたかく見守ってくれます。

ユリが持つ独特の雰囲気とおおらかな愛に包まれて、少しずつ癒されていく父娘の様子に、読者も優しい気持ちになれるでしょう。

著者
["よしもと ばなな", "奈良 美智", "奈良 美智"]
出版日

【映画・テレビドラマ原作】『クロサギ』(2008年)

詐欺師を騙し返す専門の詐欺師「クロサギ」として活躍する主人公・黒崎高志郎の物語。

豊富な法律知識と巧みな演技力を駆使して、黒崎が次々と悪人たちを手玉に取っていく様子は痛快です。さまざまな手口の詐欺師が登場するので、読者自身も詐欺にあわないように参考にできるでしょう。

堀北真希が演じるヒロイン・吉川氷柱は検事を目指す大学生。黒崎が詐欺を働いていることは許せませんが、彼と関わるうちに恋愛感情を抱き、葛藤していきます。2人の関係がどうなっていくのかも気になる見どころです。

著者
["黒丸", "夏原 武"]
出版日

【映画原作】『ドラえもん』(2008年)

いじめられっ子ののび太とのもとへ現れた、22世紀のネコ型ロボットドラえもん。未来のひみつ道具を使ってのび太を助けたり、冒険へ出かけたり、「すこし不思議」(=SF)で楽しい日常が短編形式で描かれていきます。次にどんな道具が出てくるのかワクワクしながら読めるでしょう。

堀北真希が出演する映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』は、原作のエピソード「さらばキー坊」をさらに膨らませたストーリーです。堀北は、「緑の星」の王女リーレの声を担当しています。

著者
藤子・F・不二雄
出版日

【映画原作】『失くした記憶の物語』(2010年)

『誰かが私にキスをした』のタイトルで映画化。原作はアメリカの高校が舞台となっていますが、映画では日本のインターナショナルスクールに変更されています。堀北真希は主人公のナオミ役です。

不慮の事故で過去4年間の記憶を失くしたナオミは、それまで付き合っていた恋人と別れ、新たな恋人・ジェームズと付き合い始めます。

ジェームズのどこか影のある雰囲気に惹きつけられます。やがてナオミが記憶を取り戻し、2人の関係が変化していく様子からも目が離せません。

著者
["ガブリエル ゼヴィン", "Zevin,Gabrielle", "志野舞, 堀川"]
出版日

【映画原作】『大奥』(2010年)

奇病によって男性が極端に少なくなってしまった江戸時代の日本が舞台。幕府の将軍は女性になり、大奥には男性が集められているという設定です。

8代将軍吉宗の時代、貧乏武家の息子・水野祐之進が大奥に入るところから物語はスタートします。

堀北真希が演じるのは薬種問屋の娘・お信。水野とは幼馴染で両思いでしたが、身分違いの恋に苦しむ姿が健気でした。

本作特有の男女逆転の世界観や奇病の設定と、実在の人物や史実の出来事が絡み合って物語が展開するので、歴史とファンタジーの両方の面白さを味わうことができます。

著者
よしなが ふみ
出版日
2005-09-29

【映画原作】『白夜行』(2011年)

始まりは19年前の殺人事件。質屋を営む男性が殺され、その容疑者とされていた女性も亡くなりました。事件当時小学生だった被害者の息子・亮司と容疑者の娘・雪穂は、それぞれ別の人生を歩んでいきます。 
 

堀北真希が演じる雪穂は類稀な美貌の持ち主で学業も優秀ですが、彼女に関わる人たちは次々と不幸になっていきます。 一方、亮司はゲームソフトの偽造など、後ろ暗い仕事に手を染めていました。 

初めは無関係に見える2人の人生ですが、物語が進むにつれて複雑に絡み合っていることが分かっていきます。雪穂の本性が明らかになると、その恐ろしさにゾッとさせられるでしょう。

著者
東野圭吾
出版日

【映画原作】『赤塚不二夫のことを書いたのだ‼』(2011年)

『おそ松くん』や『天才バカボン』などで知られる漫画家・赤塚不二夫について、彼を35年間担当した編集者・武居俊樹が記した回想録です。 
 

映画『これでいいのだ‼映画★赤塚不二夫』では、赤塚との対比をより強調するため、武居にあたる編集者を女性に変更しています。堀北真希が演じているのが、この女性編集者・武田初美です。

子供の頃に『おそ松くん』などの作品を読んだ読者は「あの作品はこうして生まれたのか」という感慨を得られます。あまり赤塚作品に詳しくない読者も、彼の漫画に対する情熱がありありと感じられるでしょう。

著者
武居 俊樹
出版日

【映画原作】『県庁おもてなし課』(2013年)

高知県庁に実在する「おもてなし課」と作者の間で実際にあったやりとりがベースになった物語です。 

主人公・掛水は、やる気に満ちているけれどお役所感覚に染まった県庁職員。おもてなし課の企画について、作家の吉門から辛辣なダメ出しをくらったことをきっかけに、課の仕事と県の観光業をより良くしていこうと奮闘します。仕事を通じて成長していく掛水の姿は、見ていて応援したくなるでしょう。

また、掛水たちの仕事を通じて高知県の魅力を知ることもでき、読み終わる頃には高知旅行に行きたい気持ちが募るかもしれません。

映画で堀北真希が演じているのは、アルバイトとして掛水とともに働く明神多紀。 掛水と明神が仕事を通じてお互いを意識していく恋模様も、胸がキュンキュンする見所です。 

著者
有川 浩
出版日
2013-04-05

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有川浩の作品はあらゆる世代からの人気が高く、映像化したものも数えきれないほど。本好き読者による2011年の好きな作家ランキング女性編では、堂々の1位を獲得している作家。そんな有川浩の人気作品をご紹介します。

【映画原作】『蜩ノ記』(2014年)

江戸時代、豊後国羽根藩を舞台にした時代小説。直木賞も受賞している名作です。 

城内で事件を起こした檀野庄三郎は、切腹を免れる代わりにある役目を課せられます。それは、3年後の切腹が決まっている戸田秋谷の監視と、彼が取り組んでいる家譜の編纂を手伝うこと。

秋谷は、7年前に藩主の側室と不義密通した疑いで罰せられていました。しかし庄三郎は、ともに過ごすうちに秋谷は尊敬できる人物だと感じ、その罪の真偽に疑問を持ち始めます。事件の真相を探るミステリーとしても楽しめるでしょう。

定められた死を見つめながらも、取り乱さず清廉潔白に生きる秋谷の強さに胸が打たれる作品です。堀北真希は秋谷の娘・薫役で映画に出演しています。

著者
葉室 麟
出版日
2013-11-08

【映画原作】『ファンタスティック・フォー』(2015年)

原作はアメリカンヒーローコミック。宇宙での実験中に、未知の光線を浴びたことで特殊能力を持ってしまった若者たちが、ヒーローとして活躍していくストーリーです。 
 

ゴムのように体が伸び縮みする天才科学者リード、姿を透明にできるスーザン、全身に炎を纏って空も飛べるジョニー、岩のような体で怪力を発揮するベンと、それぞれ個性的な能力を持つ仲間が集っています。

ヒーローたちが困難を打ち砕いていく姿に、爽快感を味わうことができるでしょう。

堀北真希は映画の日本語吹き替えで、インビジブル・ウーマンことスーザン・ストーム役を担当しています。

著者
["ピーター デイヴィッド", "David,Peter", "三平, 鎌田"]
出版日

【テレビドラマ原作】『動物のお医者さん』(2003年)

北海道のある大学を舞台に、獣医師を目指すハムテルこと西根公輝と周りの人々、そして動物たちの日常を描いた物語。シベリアンハスキーのチョビ、三毛猫のミケ、ニワトリのヒヨちゃんなど、さまざまな動物が登場します。 
 

動物たちは漫画的なデフォルメが少なく、写実的な絵で描かれているので、リアルな可愛らしさをそのままに楽しむことができるでしょう。

特にチョビは、顔の模様から作中で「般若のような顔」と言われていますが、利口で人懐っこい仕草が可愛らしく、見ていて癒されます。

堀北真希は、テレビドラマ第4回内の「タカの孫自慢」で登場する安西珠子役。飼っている小鳥の具合が悪くなり、西根家に助けを求めにやってくる女子高生です。


 

著者
佐々木 倫子
出版日

ここからは、堀北真希が出演したテレビドラマのなかで原作がある作品を一気に振り返ります。

【テレビドラマ原作】『人間の証明』(2004年)

アメリカ在住の黒人青年が東京で殺害された事件から始まる推理小説。麹町署の刑事・棟居弘一良が事件の謎を追う物語です。 
 

手がかりは被害者の青年が言い残した「ストウハ」「キスミー」などの奇妙な言葉。これらがどのように事件解決に繋がっていくのかが気になり、どんどん読み進めてしまいます。そしてついに棟居は犯人を突き止めるのですが、惜しくも物的証拠がありません。

解決には、犯人の自供が不可欠です。棟居は証言を引き出すため、犯人の人間性に賭け、事情聴取に挑みます。

真相が分かると、被害者と犯人の関係性や、彼らの想いのすれ違いにほろ苦い気持ちになるでしょう。

ドラマ版では、事件に関わりのある郡恭子(原作では八杉恭子)の娘・さやかを堀北真希が演じています。

著者
森村 誠一
出版日

【テレビドラマ原作】 「明智小五郎」シリーズ、「金田一耕助」シリーズ(2005年)

芥川龍之介の「明智小五郎シリーズ」と横溝正史の「金田一耕助シリーズ」に登場する人気キャラクターを登場させたクロスオーバー作品。ドラマ『明智小五郎VS金田一耕助』はオリジナルストーリーです。警視庁内で拳銃自殺をした三枝警視監の娘・真理奈を堀北真希が演じています。

明智小五郎は推理だけでなく、得意な変装も活かして犯人を暴き出す探偵です。その推理と変装術に驚かされ、ワクワクしながら読み進めてしまいます。

金田一耕助はボサボサ頭にヨレヨレの格好で一見頼りなさそうな探偵です。しかし、人懐こい笑顔と巧みな話術で情報を集め、事件を解決に導いていきます。時には犯人に同情し、事件解決後も落ち込んでしまうほど繊細な一面があるのも魅力です。

著者
芦辺 拓
出版日
2013-03-23

【テレビドラマ原作】『電車男』(2005年)

2ちゃんねるの書き込みをもとにしたラブストーリー。原作は実際に掲示板に書き込まれた内容を一部抜粋したものです。 

アキバ系オタクの主人公・電車男が、電車で酔っ払いに絡まれている女性を助けたことをきっかけに恋に落ちていきます。

掲示板の参加者からアドバイスや励ましをもらい、電車男が冴えない自分を変えていく様子や、徐々に進展していく恋模様にはワクワクさせられるでしょう。掲示板の書き込みという形式もあり、友達の恋バナを聞いているような楽しさがあります。

ドラマ版ではストーリーや登場人物に脚色が加えられ、堀北真希は主人公の妹・山田葵として登場しました。最初は毛嫌いしていた兄を、徐々に見直していくところが可愛いです。

著者
中野 独人
出版日
2004-10-22

【テレビドラマ原作】『野ブタ。をプロデュース』(2005年)

クラスの人気者・桐谷修二が、いじめられっ子の転校生・野ブタこと小谷信太を人気者としてプロデュースしていく物語。 
 

ドラマ版では信太を女子に変更したキャラクター・小谷信子を堀北真希が演じました。また、修二の相棒ポジションとなる彰というキャラクターも追加され、ストーリーも学園青春ものの要素が強いです。

原作は修二の一人称視点で、彼が内心で周りを見下していたり、人気者になっていく信太に嫉妬したりなど、彼が心に暗いものを抱えていることが読み取れます。

また、人気者といじめられっ子の立場が逆転していくという意外な展開にも驚きです。修二がこれからどうなっていくのか、続きが気になることでしょう。


 

著者
白岩 玄
出版日

【テレビドラマ原作】『翼の折れた天使たち』(2006年)

 

「ケータイ小説のパイオニア」と呼ばれるYoshiが、自身の元に寄せられた読者からのメッセージを題材に描いたオムニバス短編小説。 
 

普段あまり本を読まない人も手に取りやすいよう、軽やかで読みやすい文体で書かれているのが特徴です。

それぞれに悩みや心の傷を抱えた女性たちが描かれ、最初は鬱々とするかも知れません。しかし、彼女たちはそれを乗り越えて成長していくので、最後は前向きな気持ちになれます。

堀北真希が演じたのは、ドラマの第二夜「ライブチャット」に登場する優奈。トラブルで恋人を傷つけてしまった過去を持ち、再び罪を犯すことを恐れている女性です。

 

著者
Yoshi
出版日

【テレビドラマ原作】『鉄板少女アカネ‼』(2006年)

 

失踪した父を探すため、奇跡の鉄板「一鐵」を積んだワゴン屋台で神楽アカネが全国を旅する料理漫画。堀北真希が演じる神楽アカネは、見た目の可愛さと、気風がいい性格のギャップが魅力的な主人公です。 
 

彼女の鉄板焼きへの情熱は凄まじく、アツアツの鉄板に触れても火傷しないほど手が鍛え上げられているというから驚きです。

お好み焼きをはじめとする鉄板料理が美味しそうで、読んでるうちにお腹が空いてしまうかもしれません。そして、鉄板料理に情熱を捧げるアカネの熱血ぶりにも圧倒されます。

 

著者
["ひとし, ありが", "健生, 青木"]
出版日

【テレビドラマ原作】『生徒諸君!』(2007年)

 

主人公・ナッキーこと北城尚子と、仲間たちの青春や成長を描いた長編漫画。 
 

明るく元気な尚子が、仲間たちと「悪たれ団」を結成し、面白おかしく学校生活を楽しんでいます。一方で楽しさだけではなく、恋や人間関係、家庭についての悩みに向き合っているところも見所です。

いつも天真爛漫な尚子ですが、その裏には複雑な家庭環境があります。病弱な双子の姉・真理子と、姉を優先する母親のため、尚子は愛情には恵まれませんでした。そのような環境でもいじけず、前向きに頑張っている尚子の姿に、読者も励まされるような元気をもらえるでしょう。

堀北真希が樹村珠里亜役で出演する「教師編」は、中学校教師となった尚子がクラスの問題児たちと向き合う物語。大人を信じられない珠里亜や生徒たちの心を、尚子がどうやって動かしていくのかに注目です。

 

著者
庄司 陽子
出版日

 

【テレビドラマ原作】『花ざかりの君たちへ』(2007年)

堀北真希が演じる主人公・芦屋瑞稀が、性別を偽って男子校の桜咲学園に転入します。憧れの走高跳の選手・佐野泉に会いたい気持ちから、桜咲学園へやってきた瑞稀。しかし、佐野は怪我が原因で走高跳をやめていて……。 
 

ハプニングだけでなく、瑞稀の天然な言動のせいで、たびたび周りに彼女の正体がバレそうになるので、ハラハラが止まりません。

実は、佐野は瑞稀が女性であることにいち早く気付いているのですが、瑞稀はバレていないと思っているので男性のフリを続けます。2人はお互いに恋心を抱くようになりますが、このすれ違いによってなかなか想いを打ち明けられずにいるところがもどかしいです。

果たして瑞稀は正体を隠し通して学園を卒業できるのか、佐野との関係はどうなっていくのか、続きが気になってどんどん読み進めてしまうでしょう。

原作である漫画『花ざかりの君たちへ』を紹介した<『花ざかりの君たちへ』登場人物の魅力をその後までネタバレ紹介!>の記事もおすすめです。

著者
中条 比紗也
出版日
2007-06-19

【テレビドラマ原作】『出るトコ出ましょ!』 (2007年)

堀北真希が演じる主人公・亀井静は裕福な家庭に育った女子高生でしたが、父親が借金を残して失踪し、貧乏生活に。そんな静を助けてくれたのは、敏腕弁護士・野中弘務でした。静は野中の事務所でアルバイトとして働き始め、さまざまな事件に関わっていきます。 
 

弁護士や法律というテーマを堅苦しく感じる人もいるかもしれません。しかし、本作は全体的にコメディ調で描かれているので、楽しく読み進めることができます。野中がただの優秀な弁護士ではなくて、女子高生マニアという変な趣味をもっているギャップも面白いです。

もちろんためになる法律知識に触れられて、勉強にもなるでしょう。

著者
稲光 伸二
出版日

【テレビドラマ原作】「ガリレオ」シリーズ(2007年)

物理学者の湯川学と、警視庁捜査一課の草薙俊平のコンビが、まるで超常現象のような事件を科学の力で解決していくミステリー作品。 
 

非現実的に見える事件の謎が、科学的な解説によって解き明かされていく様子は痛快です。

ドラマ版では、草薙の後輩である内海や岸谷が湯川の相棒となっているため、彼の出番は少なくなっています。堀北真希は第1シーズンの第六章「夢想る」で、森崎礼美として登場。森崎邸に侵入した男が、まだ16歳の礼美と「17年前から結ばれる運命にあった」と主張するという、不可解な事件が起こります。

著者
東野 圭吾
出版日
2002-02-10

【テレビドラマ原作】『カバチタレ!』(2010年)

ビルメンテナンス会社を理不尽に解雇された主人公・田村勝弘。途方に暮れていたところを、行政書士の大野に助けられ、その後は大野の事務所で働き始めます。

カバチタレとは、広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を熟知した行政書士が、カバチをタレて依頼人のために戦う物語です。漫画的な誇張はありますが、困った時に頼るべき法律など、勉強になる部分もあります。

ドラマ『特上カバチ‼』では、舞台が広島から東京に変更されました。堀北真希が演じる住吉美寿々は、田村の指導者となる行政書士。元ヤンキーで口調もキツいですが、仕事では頼りになる先輩です。

著者
["東風 孝広", "青木 雄二", "田島 隆"]
出版日

【テレビドラマ原作】『地獄先生ぬ〜べ〜』(2014年)

左手に封印された鬼の力を持ち、さまざまな悪霊や妖怪から生徒たちを守る教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介の活躍を描いた学園コメディ&アクション漫画。

単なる妖怪とのバトルアクションに限らず、本格的なホラーエピソードや、風刺コメディ、時にはラブロマンスなど、バラエティ豊かなストーリー展開が楽しめます。

日常ではだらしない一面もあるぬ~べ~ですが、生徒を守るために妖怪と戦う姿はとてもカッコいいです。

ドラマ版では、毎回オープニングにシークレットナレーターが登場し、視聴者がそのナレーターが誰かを当てるという企画が行われていました。堀北真希は、第2話のナレーターとして出演しています。

著者
["岡野 剛", "真倉 翔"]
出版日

【テレビドラマ原作】『霧の旗』(2014年)

死刑囚の兄の無実を信じる柳田桐子は、弁護士・大塚欽三に調査を依頼しますが断られてしまいます。そのまま兄は獄死し、恨みに思った桐子は大塚への復讐を誓うのでした。 
 

その後、大塚の愛人が殺人犯の疑いをかけられ、その無実の証言を桐子に依頼するという皮肉な展開になります。この殺人事件を、桐子がどのように復讐に利用していくのか、常に漂う不穏な空気に、読者はハラハラさせられるでしょう。

たった1人でも復讐を成し遂げる桐子の執念には恐ろしさを感じます。 堀北真希は柳田桐子役で、復讐に燃える悪女の妖艶な演技が印象的でした。

著者
松本 清張
出版日
1972-02-01

【テレビドラマ原作】『妻と飛んだ特攻兵 8・19 満州、最後の特攻』 (2015年)

実在の特攻兵・谷藤徹夫とその妻・朝子について綴られたノンフィクション。 ドラマ版では夫婦の名前が山内節夫・房子に変更されており、妻・房子を堀北真希が演じました。 

まず、タイトルだけでさまざまな疑問が浮かび、内容が気になります。いったいどのような経緯で特攻兵の飛行機に妻が同乗することになったのか?なぜ戦争が終了したはずの8月19日に特攻したのか?知られざる太平洋戦争の歴史に驚くとともに、惹き込まれていくでしょう。

夫婦の関係に注目すると、純愛や絆の強さに感動しますが、戦争によってその命が奪われていったことを思うと胸が痛くなります。

著者
豊田 正義
出版日

【テレビドラマ原作】「怪盗探偵 山猫」シリーズ

悪人から金を盗み、同時にその悪事を暴く怪盗山猫。その仕事ぶりはまるで義賊のようですが、ある事件で殺人の疑いをかけられてしまいます。 
 

濡れ衣を晴らすため、山猫は雑誌記者の勝村とともに事件の真相究明に乗り出しますが……意外な黒幕につながるストーリー展開から目が離せません。スマートに怪盗の仕事をこなしていく山猫のカッコいい姿にも惹き込まれます。

ドラマ『怪盗山猫』では、第6話に堀北真希が出演しました。これは、同時期に放送されていたドラマ『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』とのコラボ企画で、堀北はヒガンバナの主人公・来宮渚として登場しています。山猫役・亀梨和也との過去の共演作である『野ブタ。をプロデュース』を思い起こさせるやりとりがくり広げられ、ファンの間で話題になりました。

著者
["神永 学", "鈴木 康士"]
出版日

【出演作品一覧】堀北真希があらゆる姿を見せてきた映画、テレビドラマの数々!

堀北真希の女優生活・14年間で出演した作品を振り返ってみましょう。主演から特別出演まで、膨大な作品に引っ張りだこだったことがわかります。

清純な少女から妖艶な大人の女性まで、さまざまな役柄を演じてきた堀北真希。その幅広い演技力は、ストイックな努力に支えられています。原作を読むことで、その演技の裏に秘められた登場人物の気持ちを知ることができ、彼女がどんな想いで役に挑んできたかを知る手掛かりになるでしょう。 
また、原作とは異なる展開の出演作もあるので、見比べると新たな解釈や面白さの発見もあるはずです。ぜひ原作を手に取ってみることをオススメします。

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