『さんかく窓の外側は夜』怖いのにエロい魅力をネタバレ!【実写映画化】

更新:2021.2.18

怖いのに、読む手が止まらない作品ってありますよね。漫画『さんかく窓の外側は夜』もそのひとつ。詩的なタイトルですが、BL色の強い本格的なホラー漫画という異色作です。この記事では、岡田将生、志尊淳など豪華キャストで実写映画化する本作の魅力をネタバレありでご紹介していきます。

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目次

『さんかく窓の外側は夜』が2021年実写映画化!原作漫画をネタバレ紹介!

『さんかく窓の外側は夜』は、2人の男性が活躍するバディもの。ホラー描写が独特で、淡々としながらも奥底から湧き上がってくるような恐怖感を味わうことができます。また、BL色が強いというのも本作の大きな特徴。性行為はありませんが、思わずドキッとしてしまうようなシーンが満載です。

ヤマシタトモコの漫画作品です。主人公は幼い頃から霊が見える特異体質に悩まされてきた書店員、三角康介。ある日、店にやってきた除霊師の冷川理人に才能を見出され、除霊事務所で働き始めます。日々寄せられる除霊の依頼に対応しながら、2人は1年前に発生した連続殺人事件の謎を負うことになるのでした。

2020年10月30日に実写映画の公開が予定されていましたが、2021年1月22日に公開が延期されました。キャストは岡田将生や志尊淳、平手友梨奈など話題の俳優陣が名を連ねています。詳しい公開情報は、 映画『さんかく窓の外側は夜』公式サイトで確認できます。

こちらの記事では本作のあらすじや登場人物などのほか、魅力や最新刊についてもご紹介していきます。

岡田将生・志尊淳主演!キャスト・登場人物紹介

まずは登場人物をご紹介していきましょう。

主人公の三角康介(みかどこうすけ)は書店員として働く24歳、幼い頃から霊的な物が見えていました。視力自体はあまりよくないのに、霊ならばはっきりと見えます。普段は生者と区別するため、また見えすぎることを防止するために眼鏡を外すことも。見えすぎるせいか霊には恐怖感を抱いています。

三角を演じるのは志尊淳。原作とはまた違った、繊細な印象を受けます。

続いては、三角の才能を見出すことになる除霊師、冷川理人(ひやかわりひと)。物件鑑定・特殊清掃をおこなう「COOLEAN」という会社を経営し、依頼を受けて除霊を行っています。冷川は霊をぶん投げて除霊するという、特殊なスタイル。性格は飄々として掴みどころがなく、謎の多い人物でもあります。

演じるのは岡田将生。凄腕霊媒師というカリスマ性が感じられます。

重要人物の1人、非浦英莉可(ひうらえりか)は16歳の女子高校生。一見普通の女の子に見えますが、実は人を呪うことができる能力を持ち、「呪い屋」として活動しています。演じる平手友梨奈もミステリアスな雰囲気を持っており、ファンからもイメージどおりとの声が聞かれました。

三角と冷川に捜査の依頼をしながらも霊的な物は信用していない警視庁の刑事、半澤日路輝(はんざわひろき)滝藤賢一が、英莉可の護衛を務める強面の男、逆木一臣(さかきかずおみ)は、新納慎也が演じます。

 

 

他にも、映画には登場しませんが華やかな外見の占い師、迎系多(むかえけいた)や、英莉可も関わりのある宗教法人の2代目教祖、通称「先生」など、個性的かつ謎の多いキャラクターが登場。様々な事件の謎とキャラクターの持つ謎が複雑にからみ合います。

 

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『さんかく窓の外側は夜』はホラーなBL漫画?【あらすじ】

キャラクターをご紹介しましたが、いったいどんな物語なのか気になったのではないでしょうか。物語は三角と冷川が出会うところから始まります。

三角の働く書店では、以前から幽霊が出るという深刻な噂が流れていました。店長は半信半疑ながらも冷川に除霊を依頼、そこで三角と出会います。一目見ただけで「運命」といえるほどの相性の良さを感じた冷川は、自身の除霊事務所に三角を勧誘しますが、霊に恐怖を感じる三角は断るのでした。

後日、三角は冷川の手伝いに駆り出されることになりました。自殺があったというマンションの一室の除霊依頼に付いていった三角は、除霊のあまりの気持ちよさと報酬金額に陥落、冷川の事務所で働くことになるのでした。

著者
ヤマシタ トモコ
出版日
2014-02-10

『さんかく窓の外側は夜』魅力その1:BL×ガチホラー!描写が怖い【ネタバレ注意】

『さんかく窓の外側は夜』魅力その1:BL×ガチホラー!描写が怖い【ネタバレ注意】
『さんかく窓の外側は夜』1巻

あらすじを見ると、霊が登場するホラーものなのだなということがお判りいただけたかと思います。そして、やや三角と冷川の距離が近いな、と感じたのではないでしょうか。お気づきかと思いますが、本作はBLに分類される作品です。

BLというと恋愛が主なテーマとなりますが、本作はかなり本格的なホラー作品。この本格ホラーであるところが1つの魅力です。霊がはっきり見えるという三角の目を通した描写はとても鮮明。

死者は死体の状態で現れることもあって損壊は珍しくなく、顔や体の一部が黒ずんで隠れているものも。何か異変が起こっている生者の顔や体もそれとわかるような描写がされており、視覚的にしっかりと恐怖を味わうことができます。

また、特異な描写のひとつが英莉可の使う呪いの力。英莉可は死者を体内の取り入れ、力を借りて呪いを作り出すことができるのですが、言葉に呪いを乗せることが可能です。

英莉可が呪いの力を使っているときのセリフの描写はこの漫画特有の描写。黒に白抜きの1つの吹き出しに、呪いの言葉とそのとき口に出している言葉がかぶさるように書かれます。見た目の禍々しさはもちろんですが、あまりに自然な様子に恐怖を感じます。

『さんかく窓の外側は夜』魅力その2:三角形の意味とは?謎だらけの秘密に迫る【ネタバレ注意】

2つめの魅力をご紹介しましょう。ずばり、謎の多い物語とキャラクターです。本作は怖いだけでなくとにかく謎の多い物語。除霊に関する謎だけでなく、各キャラクターの背景も謎に包まれ、物語が進むにつれて徐々に明かされていきます。

謎のひとつは、三角モチーフです。本作は随所に三角モチーフが登場します。三角の腰元に三角のあざが出現し、冷川が作る結界も三角です。冷川が関わっていることも多いことから、理由が三角だけにあるわけではなさそうな様子。冷川の三角に対する執着を表す形ともとれるため、ファンの間では様々な考察がなされています。

また、物語序盤での大きな謎は英莉可とその背後についている宗教法人の存在でしょう。「掌光の教え」はいかにも怪しげな新興宗教ですが、その力は本物。謎は作中で明かされますが、「掌光の教え」以上に謎が多いのが2代目教祖「先生」という人物です。過去の事件だけでなく、三角との意外なつながりも明かされ、ますます謎が深まります。

『さんかく窓の外側は夜』魅力その3:除霊シーンがエロくてどきどき【ネタバレ注意】

『さんかく窓の外側は夜』魅力その3:エロくてどきどき【ネタバレ注意】
『さんかく窓の外側は夜』1巻

作品の魅力を語ってきましたが、忘れてはいけない魅力がとにかくエロいというところです。BL作品の多くは性描写がありますが、本作には一切直接的な描写はありません。一緒の布団に寝ることはありますが、文字どおり寝るだけでお触りはなし。セックスはおろかキスもしないのです。でもなぜかエロい。

とても色っぽいなと感じる場面の多くは、除霊のシーンに集中しています。冷川の除霊方法は霊を掴んでぶん投げるという荒業なのですが、三角と出会ってからは三角の身体に指を埋め込み、魂越しに霊を掴んでぶん投げます。

魂に触れられると三角は身体が動けなくなるうえに、非常に気持ちよくなります。この時の気持ちがよいは、身体ではなく魂で感じているもの。赤面し、小刻みに震えるなど明らかに敏感になっている三角に対し、冷川はまったく顔色を変えませんがとても気持ちよいのだとか。

「除霊ってこんなにエロくていいの?
(『さんかく窓の外側は夜』1巻より引用)

という三角のセリフからも、相当気持ちがよいというのは伝わるはずです。

肉体的な接触ではなく、魂の接触で快感が得られるという設定もエロさを感じるポイントではないでしょうか。冷川が三角との出会いを「運命」と称しましたが、魂レベルで快感を得られる相手はやはり運命であるのでしょう。BLのなかでも精神的なつながりが重要!という方にはぴったりの作品です。

バディものとして秀逸!映画『さんかく窓の外側は夜』の見所!

本作は2021年1月22日に実写映画が公開されます。原作はBL要素が感じられるホラー作品ですが、映画はどのような作品になるのでしょうか。公開はまだ先ですが、公表されている情報と原作を元に、見所をご紹介していきます。

物語冒頭の流れは、原作と大きな違いはない様子。書店で働いていた三角が冷川と出会い、除霊事務所で働き始めます。やがて刑事の半澤から未解決の殺人事件の調査を依頼された2人は、調査を続けるうちに謎の人物の存在にたどり着きます。そして、呪いを操る女子高生・非浦英莉可が姿を現すのでした。

原作序盤の内容が元になっていますが、映画ではサスペンスやミステリーの要素が強め。ホラー独特の重い空気も感じられます。気になるのは、冷川の独特な除霊方法。接触している画像が多くみられるので、原作同様三角を通して霊を見て除霊をおこなうのではないでしょうか。平手友梨奈演じるミステリアスな英莉可も見所です。

『さんかく窓の外側は夜』最新9巻をネタバレありで紹介

『さんかく窓の外側は夜』の魅力が少しでも伝わったでしょうか。本作は連載が長く続いており、現在9巻まで発売されています。ここで8巻までの軽いあらすじと、最新刊となる9巻の内容をご紹介しましょう。

冷川の事務所で働き始めた三角は、刑事の半澤からの依頼で謎の女子高生・非浦英莉可と出会います。英莉可の背後にある宗教法人「掌光の教え」の悪意ある企みが徐々に明らかになるなか、冷川や三角の隠された謎も明らかになっていくのでした。そして2代目教祖、先生と本格的に対峙していきます。

8巻の最後、喧嘩別れしてしまった三角と冷川。3日間冷川が帰ってこず、自身の態度を気に病みながらも冷川を取り戻すため、そして先生と再び退治するために仲間たちと動き始めます。その頃、冷川は先生と対峙し、自身の過去や想いと対峙することになるのでした。

著者
ヤマシタ トモコ
出版日

今まではどちらかと言えば、冷川が三角の支えになるという場面が多くありましたが、9巻は三角のターン。冷川のことを受け止めると決意した三角の強さが感じられます。

映画の時間内では描き切れない、2人の信頼関係や嫉妬といった繊細な感情の変遷は漫画ならではの楽しみ。ぜひ映画をきっかけに本作を知った方も、漫画のストーリーでじっくりと2人が保つ絶妙なバランスを見守ってみてはいかがでしょうか。

BLだけじゃなく女性描写に定評あり!作者ヤマシタトモコとは?

本作が好きな方には、同作者の他の作品もおすすめです。そこで作者のヤマシタトモコについてご紹介いたします。

ヤマシタトモコは、1981年5月9日生まれ。サークルでの同人活動を経て2005年に漫画家デビュー。講談社の「アフタヌーン四季賞」がデビューのきっかけでしたが、以後はBL作品を数多く発表しており、2007年『くいもの処明楽』が話題となりました。

一般誌でも作品を発表しており、女性たちの本音を描くオムニバス短編集『HER』や、女子高生が裸族男子と同居することになる青春コメディ『ドントクライ、ガール』が宝島社「このマンガがすごい!2011オンナ編」で上位を独占し話題となりました。

注目作品『違国日記』は、中学3年生の少女とアラフォー女性が同居するという異色作品。素直な性格の中学生の朝と、人見知りが激しく大人らしくない槙生が日常生活を送るのですが、どこか歪ながらも温かい家族の形にほっこり。随所に心を打つセリフが散りばめられており、とてもきれいな物を見ている気持ちにさせてくれます。

『さんかく窓の外側は夜』とテイストは異なりますが、作者らしい繊細で美しい人物描写は堪能できます。ぜひ手に取ってみてください。

 

ヤマシタトモコの作品は以下の記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。

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シンプルなタッチの絵柄でありながらも、キャラクターの表情やセリフはもちろん、多様な視点から、人間の様々な感情をリアルに表現していると評される、ヤマシタトモコ。今回は、そんな作者の描く、人気BL漫画を紹介いたします。

著者
ヤマシタトモコ
出版日
2017-11-08

魂レベルの繋がりという、もはや最強のコンビではと思わせてくれる三角と冷川。原作ではコミカルなやり取りも多い2人ですが、映画ではどのような関係に描かれるのでしょうか。原作では物語が佳境に突入し、2人の関係がどうなるかも気になるところ。まずは既刊をじっくり読んで、来るべき日に備えましょう。