寺田寛明のどる×こみ!【連載第5回】

寺田寛明のどる×こみ!【連載第5回】

更新:2021.6.2

自らもアイドルオタクとして【ファン心理】を誰よりも心得るマセキ芸能社所属のピン芸人・寺田寛明によるコラム、どる×こみ!全6回のこの連載もいよいよセミファイナルです。 ここ1か月を振り返り、「大喜利とアイドル現場に行く」しかしていないという寺田さん。それ以外は…?と伺ったところ、いろんな柄シャツを買ったそうです。夏がもうすぐですね。

マセキ芸能社所属のピン芸人。現役塾講師がゆえの豊富な語彙と、代名詞ともいえる「大喜利」を活かしたロジカルな正統派フリップが持ち味。関東のフリップ界では右に出る者がいないほどの人気と実力で、R-1ぐらんぷり2019準決勝進出。また主催する大喜利ライブ「大喜利千景」は、プロアマ問わず大喜利を楽しむ人々に長年愛され続けている。……と、知性を感じる肩書きと並んで、自ら重度の「アイドルオタク」を公言しているギャップも魅力。男女問わずファン心を掴んでやまない、今後も活躍に期待大の芸人、いや、ドルオタである。【マセキ芸能社公式プロフィール】https://www.maseki.co.jp/talent/teradahiroaki 【寺田寛明Twitter】https://twitter.com/teradann 【寺田寛明note】https://note.com/teradann
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青田買いすぎる⁉アイドル×懐かしの老舗ギャグ漫画

どうも、アイドルオタクです。

TSUTAYA O-Crestの入り口の階段が思ってるより3倍の段数あって汗だくになる季節がやってきました。すっかり夏ですね。

好きな漫画とアイドルを同時に紹介できるこのコラムも残り2回ということで、ラストの回に書くことは当初から決まってたので今回がどの漫画、グループについて書くか1番悩みました。本当は二丁目の魁カミングアウトのことも書きたかったし、リルネードも963もRingwanderungも書きたかったです。さっきから何語?

 

さて、本日お話したい漫画は金田一蓮十郎先生の『ジャングルはいつもハレのちグゥ』です。

テレ東の夕方でアニメもやってたし有名も有名ですけど、中学高校あたりでずーっと読んでました。

(アニメの話でいうとオープニング曲が3期ともすごい良くて、誰が作ってるんだと思って調べたら『オラはにんきもの』作った人でした。そりゃすごいわ。)

ジャングルに住む少年・ハレが、居候としてやってきた謎の少女・グゥに振り回されるギャグ漫画です。

グゥが普通の少女だったらラブコメのような内容になるところなのですが、魔法のような不思議な能力で虫を人間の形にできたり、人を丸呑みして体内の四次元空間で生活させていたりとナンでもアリの存在です。このままでは「お前は何を言っているんだ」とPRIDE男祭りのときのミルコの画像を張られてしまうと思うのですが、文字で説明するとこうなるので漫画を読んでください。

著者
金田一 蓮十郎
出版日

基本的には悪ガキのグゥに振り回される常識人ハレという構図のギャグ漫画で舞台もジャングルという変わった設定で現実離れしたものなのですが、かと思うと登場人物の過去が妙にリアルで重たいものだったり、シリアスな展開もあったりして非常に読みごたえがあります。

僕がこの漫画の好きなところは、主人公ハレの妙に大人びた発言と、小難しいツッコミのフレーズです。4、5巻あたりからハレのツッコミがどんどん長くなっていくのですが、それを読んで日本語の面白さみたいなものに興味を持ったというか「国語を勉強する意味ってこういうことかもな」と思ったのを覚えています、

『ジャングルはいつもハレのちグゥ』4巻

 

さて、そんな「ハレグゥ」といっしょにご紹介したいアイドルはPANDAMICというグループです。

パンダみっくと読みます。かなりよい名前だと思うんですけど、パンデミック(感染症などが世界的に大流行すること)のもじりなので去年あたりから本当にその名前で良いのかと心配にはなってます。

おそらくPANDAMICは現存するグループの中で僕が1番長く現場に足を運んでいるグループで、こういったコラムを書く際にはまっさきに書くはずなのですが、メンバーが13歳~15歳の5人組で、僕もいまあらためて調べて「マジ?」ってなってます。塾講師をやってる芸人としては語るのに勇気がいる年齢のグループなのですが、そういうことではないというのも含めてお話させて頂ければと思います。

10代前半アイドル・PANDAMICの二面性がハレとグゥ

まず「ハレグゥ」との共通点として、年齢の割に大人びている部分があります。

僕がPANDAMICを好きになったきっかけはカバー曲です。僕はもともとアイドルネッサンスという様々なアーティストのカバー曲を披露するグループが好きで、音楽に詳しくない僕はアイドルを通して知らない名曲を知ることができるのが楽しかったんです。

そんなアイドルネッサンスを見に行った対バンでPANDAMICを見つけました。そのとき僕が一目惚れしたのが、ナンバタタン(南波志帆+タルトタタン)の『ガールズ・レテル・トーク』という曲のカバーでした。当時のメンバーは小学6年生の5人組で、アイドルがたくさん出るライブの中でメンバーと楽曲のギャップが異質な存在でした。他にも相対性理論、ヨルシカ、vivid undress、ふぇのたす、フーバーオーバー、パスピエなど「絶対に運営の誰かの趣味だろ」というラインナップをカバーしていて、こういった楽曲を若い子たちがカバーでパフォーマンスすると原曲とまた違った表現が浮かび上がってきて、カバー元の曲と聞き比べてどっちも好きになるし良いことだらけだと思います。

あと動画見てもらいたいんですけど、本当にこれ13歳か?って子がいます。これは各々見て確認してください。PANDAMICの年齢を上から順に並び替えるクイズを出されたら間違える自信があります。

難しすぎるカバー曲「シャッタードール」

 

そんな大人びたハレの部分もあればグゥ的な面も併せ持っていて、思い付きで突飛なことを行うことがあり、パフォーマンスとのギャップも含め大事な魅力のひとつです。

ライブで時たまメンバー自身で台本を書いた演劇「劇団PANDAMIC」という催しが発生するのですが、本当にちょうど我々が理解できるかできないかのギリギリのラインを攻めていて、四次元空間に飲み込まれたみたいな感覚になります。先日、メンバーの辻村羽来(ぱこ)さんの生誕企画ライブを見に行ったのですが、普通こういう時は突然バースデーソングが流れてほかのメンバーがケーキを持ってくるサプライズをやるのですが、この時は誕生日である辻村さんが突然自分でケーキを持って出てきて、みんなで『どんぐりころころ』を歌う謎の時間がありました。

PANDAMICはちょっと前までYouTubeに動画があんまりなかったのですが、最近は公式動画も増えたし、オタクが定期公演でかなり良い機材で撮影して自主的に編集してアップしてるかなり画質の良い動画とかもあるので見てみてください。

「ハレグゥ」とPANDAMIC、あわせてぜひ。


編集追記(編集者より)

今回紹介いただいたPANDAMIC、どんなメンバーがいるの?などなど気になった方は<PANDAMIC OFFCIAL SITE>や<PANDAMIC (@pandamic6) | Twitter>、LIVE映像は<PANDAMIC公式YouTubeチャンネル>で!

さて、この連載は次回で最終回ホンシェルジュTwitterもしくは寺田寛明さんのTwitterを引き続きフォローしてください。

過去のどる×こみ!はこちら。

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【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】から電子書籍『青インク ~R- 1グランプリ 2021 ファイナリストのリアルタイム日記も収録~』を出版した寺田寛明さん。そちらも色々な一面を知ることができる1冊になっていますが、当連載では「アイドルオタク」としての寺田さんについでに漫画も紹介してもらっています!

 

電子書籍『青インク』でしか読めない真意に迫る

青インク ~R-1 グランプリ 2021 ファイナリストのリアルタイム日記も収録~ 【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】

2021/4/18
寺田寛明 (著) 
代官山ブックス

 

寺田寛明さんがついに作家として正式にデビュー⁉【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】から『青インク ~R-1グランプリ 2021 ファイナリストのリアルタイム日記も収録~』が電子書籍として出版され、好評発売中。読みたい方はこちらから試し読み、購入ができます。

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