単独ライブ「セロ弾きのポーズ」も終え、大躍進中の真空ジェシカ。このコラムではツッコミ・嘆き担当のガクさんが、自分の人生に影響を与えた漫画を紹介します。#2は、今でも絶妙な距離感だというお父様とのエピソードを公開します!
おはようございます。
真空ジェシカのガクです。
眠い目をこすりながらページを開いて頂きありがとうございます。
そのまま寝転がりながら読んでください。
(午前5時向けの挨拶しか用意できませんでした。ごめん。)
ガクが好きな漫画を、読んでいた当時を思い出しながら紹介させて頂く連載。
2発目の今回紹介するのは『らんま1/2』です!!
最強漫画家の1人、高橋留美子先生の書いたスーパー名作。
僕はいっちゃん好きな漫画を聞かれた時『めぞん一刻』と答えさせてもらってるんですが、今回は僕が初めて触れた高橋留美子作品の『らんま1/2』の方を紹介させて頂きます。
小学生の時に読んで、たぶん僕が人生で最初にどハマりした巻数多め漫画だと思います。
- 著者
- 高橋 留美子
- 出版日
簡単にあらすじを説明すると、中国で武道の修行をしていた「乱馬」という少年が、親に勝手に決められた許嫁である「あかね」の家で暮らす事になる事から始まるドタバタラブコメディ。
あと乱馬は「水をかぶると女になる体質」というオモロ設定があります。
最近のキモい言い方をすると”TSもの”です。
乱馬は中身は男なので、家の中で普通に上裸で寛いだりします。
女の状態でも平気で上裸になるし、昔の漫画なので余裕で乳首が出ます。
そして女らんまはとても可愛いのです。
それだけで小学生の僕にとってはどハマりする十分な理由になり得ます。
基本的にはギャグメインなのですが、バトルもあるし、恋愛要素もある、加えてエロもあるという男の子が好きな要素全部乗せ漫画なんです。
あと1〜3話くらいで1つの話が完結するのでとても読みやすい。何巻から読んでも入っていける。
移動時間や待ち時間とかに読むのにとても適しています。そういう時にぜひ読んでみて欲しいです。
僕がこの漫画を読み始めたきっかけは、父親が買ってきて家に置いてあったから。
最初は数巻しか家になかったけど、何日かに一回父親が仕事帰りにブックオフで続きの巻を買ってきてくれて、それだけが生きがいの日々がありました。
父親が読みたくて買ってきていたのか、父親が読みたくて買ったけど思いのほか僕がハマったから次々と買って来てくれてたのか、そもそも僕のために買ってきてくれてたのか。
そういえばなんで父親がらんまを買ってくれてたのか全然知らないですね。
当時僕はあんまり父親と会話してた記憶はなくて、らんまに関しても母親から「お父さんが新しいらんま買ってきてくれたよ」って聞いてた気がします。
かといって口を聞かないわけでもないし、仲が悪いとかでもない。
父親とはずっと妙な距離感でした。
小学生の頃はたまにドライブに連れてってくれてたんだけど、父親が運転する横で僕はずっとゲームをしていたし、父親の趣味の釣具屋さんに入ると「あんま興味ないな」と思いながら父親の後をついて回ってました。
その間、全然会話はしてなかったと思います。
けどまたドライブに誘われたら行く。一人じゃ行けない所に連れてってもらう特別感は好きでした。
父親はあの時どういう気持ちだったんだろうな。
なんかずっとお互い人見知りしてたような気がします。
そして、今でもその距離感は変わらないままです。
父親との会話で覚えているのは、就職せずに芸人になると告げた日の事。
まず母親に芸人になる事を伝えると「なんとなくそんな気がしていた、私はいいけどお父さんにもちゃんと言いなさいよ」と言われました。
大学時代ずっとお笑いサークルで活動していたので、僕が芸人になることは覚悟していたらしい。
そして父親とはほとんど会話していなかったので、何を言われるかビクビクしながら芸人になりたいと言いました。
僕の将来について父親がどういう風に考えていたか全くわからなかったけど、今まで比較的好きなようにやらせてもらっていたのでなんか快諾してもらえるのかなと思ってました。
けど返答は「本当にいいのか?ずっと続けていけるのか?本当にやりたい事なのか?」と、想定していたよりも前向きな感じではありませんでした。
僕はもう決めてしまっていたので「大丈夫です。芸人をやりたいです。」と言うと、父親は「まあ、言っても聞かないか。お前は、俺の息子だもんな。」と、めちゃくちゃ格好つけた事を言ってきました。
父親がどんな人間が全然知らなかったので、イキりたいタイプの人なんだとそこで初めて知ってすごくビックリしました。
なんならそのセリフを決めたいがために一回反対する感じの雰囲気を出したんじゃないかという気すらしました。
そもそも父親がどんな生き方をしてきたかも僕は知らないのに。
そんで多分、一つの会社で実直に働き続けてきたサラリーマンなのに。
なんにせよ芸人になる事を認めてもらえたのでありがたいんですが。
今となってみたら、その時をきっかけに父親がどんな生き方をしてきたのかとか聞いて打ち解けるべきだったんですが、その時は芸人になる許可をもらった事で頭がいっぱいでそんな事には全く気づいていませんでした。
ビッグチャンスを逃した。
その後も順調に妙な距離感を保ち続けてきてしまいました。
父親に敬語でラインを送ってたら「お前、俺が怖いのか?」と言われた事もありました。20代も半ばぐらいの頃。
そろそろ何かきっかけを作って仲良くなりたいものです。
本当は仲良くなりたいけど素直になれないっていうのはらんまとあかねの関係みたいですね。
あの2人は高校生ですが僕はもう31歳。
もう「そんなんではみっともない」という域に達してきているので、早いとこ親とちゃんと話せるようになりたいです。
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