「伝えたいことがあるのに、うまく言葉にできない」「人前で話すのが苦手」——そんな悩みを抱える人は少なくありません。 YouTubeチャンネル「しゃべくり社長」でも人気の川瀨翔さんが、このたび“話す力”を体系化した一冊『話し方革命』を出版しました。 ビジネスはもちろん、日常生活でも役立つ「伝える技術」の本質が詰まった一冊です。 本記事では、著者本人によるコメントをお届けします。(編集部)

私はこの10年間、イベントや講演会のプロデュースに携わり、自らも人前で話す経験を積み重ねてきました。ビジネスの現場でプレゼンを教える中で気づいたのは、「話すこと」はビジネスパーソンに限らず、すべての人にとって欠かせないスキルだということ。
主婦、学生、子どもたち――話すことは誰もが日常的に行う行為です。そしてその「話し方」次第で、人の才能が開花したり、可能性が広がったりすることに気づき、自身の経験と知見を一冊にまとめようと決意しました。本書『話し方革命』は、その集大成です。
- 著者
- 川瀬 翔
- 出版日
本書では、話す前の準備、話の組み立て方、実際の話し方のステップに至るまで、実践的なノウハウを網羅しています。さらに、「相手にしっかり伝わる」「相手の行動を促す」ための構成や言葉の選び方まで、私が重視してきたポイントを丁寧に解説しました。
特徴的なのは、人それぞれに合った“話し方の型”を紹介している点です。テンポよく話すタイプもいれば、ゆっくりと穏やかに話すスタイルが合う人もいます。本書では、それぞれのタイプに応じた効果的な話し方を実例とともに紹介し、誰でも自分に合ったスタイルを見つけられる構成になっています。
また、「時間がない」「何から始めたらいいかわからない」という方のために、日常の中で簡単に取り組めるトレーニング方法も紹介しています。ビジネスパーソンだけでなく、話すことに苦手意識を持っている方にもぴったりの一冊です。
この本を手に取ってほしい人は、ビジネスで成果を出したい人、話し方に自信がない人……だけではありません。むしろ、すでに「自分は話がうまい」と感じている人にこそ読んでほしいのです。
なぜなら、コミュニケーションは「話した内容」ではなく「どう伝わったか」がすべてだからです。実際、自分ではうまく話せていると思っていても、周囲からは「伝わっていない」と評価されているケースは珍しくありません。
話すことは、仕事、子育て、パートナーとの関係、友人との会話――あらゆる場面で必要なスキルです。だからこそ、この本を通じて、“話す力”が人生を変える技術であることを多くの人に届けたいと思っています。
『話し方革命』の目的は、単に話し方を上達させることではありません。大切なのは、その話し方の“奥にある考え方”や“姿勢”です。
私は、プレゼンの本質を「相手に気づきを与え、行動のきっかけをつくること」だと捉えています。言葉には、人を傷つける力もあれば、人を励まし、勇気づけ、人生を変える力もあります。そしてその違いを生むのは、話し手のマインドセットです。
「自分の言葉が誰かにどんな影響を与えているのか」を意識しながら、責任を持って伝える――その力を本書を通して身につけてほしい。一貫してこの想いを軸にして書き上げました。
『話し方革命』は、話すことに携わるすべての人に贈る、“伝える力”の本質に迫る一冊です。