今日はストレスを発散したい!そんな時は思いっきり感動できる漫画で涙を流してすっきりしませんか?今回は泣ける感動漫画の中でも女性が主人公のおすすめ作品をご紹介します!
主人公は女子高校生の本田透。母親を無くす天涯孤独の身となった彼女は、テント暮らしを余儀なくされました。しかし透は、気づかずに同級生の草摩由希の一族の所有地にテントを張ってしまいます。度重なる不幸に見舞われ、透は由希の家に居候させてもらうことになりましたが、そこで透は草摩一族の秘密を知ってしまい……?
- 著者
- 高屋奈月
- 出版日
- 2015-09-04
本作では主人公、透の素直な優しさに感動します。この漫画には様々なキャラクターが出てきますが、透は一人として他人を拒絶したりはしません。自分のことが嫌いな人、自信過剰な人、人付き合いが苦手な人。その全員を透は救おうとします。飾らない優しさで周囲の人間と関わっていく透は、理想の人間像なのかもしれません。
設定はファンタジー色が強く出ていますが、内容は人の深層心理を追求した奥深い内容になっています。簡単には処理できない汚い感情。それを抱えながら生きるのが人間です。
事実、草摩一族の人々も自身にコンプレックスを抱えていたり、親族同士でいがみ合ったりしています。そんな彼らを受け入れ、絶望から救ってくれるのが透という存在です。透のその心の広さや真っすぐさは、眩しいほどに輝いていて、読んでいて心が洗われます。
偽善や綺麗事を超えた先にあるのが透の優しさ。裏表のない彼女の性格が周りの人間を変えていきます。きっと読者である貴方も変わることができるでしょう。読むと優しい気持ちになれる、そんな物語です。
『フルーツバスケット』については<漫画『フルーツバスケット』全巻の見所をネタバレ!アニメ化の名作が無料!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
前世の記憶を持つ少年少女たちの現世での交流を描いたSF漫画。主人公は植物の声を聞くことができる内気な少女、坂口亜梨子(ありす)。彼女は転校した高校の中庭でクラスメイトの小椋迅八と錦織一成の会話を偶然聞いてしまったのをきっかけに、「ムーン・ドリーム」を知ることになります。少年少女が見る不思議な夢「ムーン・ドリーム」。それは彼女たちの前世の記憶でした。
- 著者
- 日渡 早紀
- 出版日
前世ブームの火付け役となったこの作品。SF漫画の中でも超が付くほどの傑作です。少年少女たちは前世の記憶と現世での想いに悩まされながら、愛とは何か?平和とは何か?その答えを探していきます。
前世を1つの大きなテーマにしながらも、戦争や自然破壊などについても触れられていくこの作品。子供たちが引き起こす残酷ともいえる行為の裏には、前世での悲しい記憶が関係していました。自分たちの正体を知った時、少年と少女は何を思うのか?巻を追うごとに前世の記憶を取り戻していく亜梨子たちの揺れ動く心情には、緊張感さえ覚えます。
少々重たい印象も受ける作品ですが、読んでみればその壮大なストーリーに夢中になることでしょう。単なるSF漫画とは違い、命の尊さを読者に訴えかける作品です。前世での記憶に苦悩しながらも、正しい生き方を模索し続ける彼女たちの姿に涙すること間違いありません。
この作品は大切な人を救うため、現実に向き合って未来を変えようとする物語です。今この瞬間を全力で生きる難しさや大切さ、そして大切な人を思う心の素晴らしさが描かれていて、読むと大切な人に会いたくなる作品です。
16歳の女子高生の菜穂のもとに、ある1通の手紙が届きます。差出人は10年後の自分。手紙には、菜穂の未来を言い当てるような文章ばかりです。成瀬翔が転校してくることも、菜穂が翔を好きになることも。そして手紙を読み進める中、菜穂は衝撃的なメッセージを見つけます。
「この手紙を書いたのは、16歳の私にこの後悔を一生残してほしくないからです。10年後の今、翔はここにはいません。」
「翔は17歳の冬、事故で亡くなりました。みんなや、私達との約束もすべて置いて。私達が後悔しているのは、翔は救えた ということ。」(『orange』より引用)
菜穂は翔を救うため、そして後悔を引きずる10年後の自分を変えるため、勇気を出して行動する決意をするのです。菜穂は遠慮がちで内気な性格のため、好きになった翔にうまく気持ちを伝えることが出来ません。しかし翔を救うため、勇気を出して未来を変えようと行動します。彼のために自分の殻を破っていく菜穂の力強い姿に心が打たれます。
また、手紙に書いてある「未来」を叶えるだけでなく、本当に翔のためになることは何なのか考えながら、菜穂たちは翔を思います。全力で支えようとする姿は感動的で、強く美しい友情に心が温まるもの。菜穂たちは、翔を救うことが出来るのでしょうか。まっすぐな恋愛漫画を読みたい方におすすめです。
- 著者
- 高野苺
- 出版日
- 2013-12-25
「この手紙を書いたのは、16歳の私にこの後悔を一生残してほしくないからです。10年後の今、翔はここにはいません。」
「翔は17歳の冬、事故で亡くなりました。みんなや、私達との約束もすべて置いて。私達が後悔しているのは、翔は救えた ということ。」(『orange』より引用)
菜穂は翔を救うため、そして後悔を引きずる10年後の自分を変えるため、勇気を出して行動する決意をするのです。菜穂は遠慮がちで内気な性格のため、好きになった翔にうまく気持ちを伝えることが出来ません。しかし翔を救うため、勇気を出して未来を変えようと行動します。彼のために自分の殻を破っていく菜穂の力強い姿に心が打たれます。
また、手紙に書いてある「未来」を叶えるだけでなく、本当に翔のためになることは何なのか考えながら、菜穂たちは翔を思います。全力で支えようとする姿は感動的で、強く美しい友情に心が温まるもの。菜穂たちは、翔を救うことが出来るのでしょうか。まっすぐな恋愛漫画を読みたい方におすすめです。
『め組の大吾』の作者・曽田正人作の本格バレエ漫画。女優・黒木メイサ主演で映画化もされました。この作品を制作するにあたり、曽田正人自身もバレエスクールに入校してバレエを学んだそうです。なので、バレエ経験者でも、そうでない方もこの作品の世界観に一気にひきこまれるのではないでしょうか。
- 著者
- 曽田 正人
- 出版日
物語は主人公の少女・宮本すばるが13歳のまだバレエに出会っていない時から始まります。辛い経験を糧にバレエの世界に飛び込み、家族、友人、ライバル、指導者達を通じてダンサーとして、人として成長していく物語です。
すばるは病気で入院して外に出られない弟・和馬にその日の出来事を毎日「踊り」で伝えようとしていました。ある日、すばるはバレエ教室の体験に行きます。そこで彼女のダンサーとしての才能が見出だされるのです。
バレエの楽しさと自分の才能にすばるが浮かれている中で、最愛の弟・和馬の容体は急変、ついには死んでしまいます。そしてすばるは和馬の死によっては心に一生消えることのない深い傷を負うことになります。
これを期にすばるは「踊る」という重い宿命を背負って生きていくことになったのでした。弟をなくしてからというもの、自己中で他人に八つ当たりをするきつい性格になってしまった彼女ですが、なぜか周りの人間はすばるのことをほうっておけません。そんな主人公の波乱万丈すぎる人生や主人公の破天荒さもまた見どころの1つです。
そんな彼女の演技は、心の傷が深ければ深いほど、鬼気迫る魅力をもって見るものを惹きつけます。天才であるがゆえにその踊りを求められる息苦しさを感じるようにもなる彼女。そして期待に答えるには自分の葛藤こそが魅力になっているのだということにも気づいていき……。
ダンサーとして、人として13歳の少女がどのように成長して大人になっていくのかが見られる本作品。『昴』全11巻、続編『MOON -昴 ソリチュードスタンディング-』は全9巻の読み応えある作品です!大人から子供まで幅広い年代の方におすすめの泣ける感動漫画です。
本作品では音楽活動で生計を立てていくことの過酷さ、生活の圧力のようなものがえがかれています。特にバンド活動をしている方、昔バンドを目指してたことがある方は共感できるのではないでしょうか。人間の黒い部分も描かれていて、全2巻ですが、かなり読み応えのある作品となっています。
- 著者
- 浅野 いにお
- 出版日
- 2005-12-05
主人公芽衣子はどこにでもいる普通のOL。芽衣子の彼氏・種田はアルバイトをしながらバンド活動をしているバンドマンです。そんなふたりは徐々にすれ違いばかりの日々を過ごすようになっていました。しかし、芽衣子が会社を辞めて種田もバンド一筋に生きると決めたことで、お互いのパートナーとしての存在を再確認するのです。
そんな中、種田が交通事故で死んでしまいます。芽衣子は種田が最後に残した『ソラニン』という曲を種田の代わりにステージで歌うのでした。
身近にバンドを感じることができる作品となっていて、アルバイトをしながらバンド活動をしている」というところがバンドを組んでいる人の苦労が感じられるでしょう。そして、芽衣子が無事メジャーデビューできるのかにも注目です。
切ない恋と音楽家として働くことの大変さ、社会の現実をありのままに描いているので自分と芽衣子を重ねて作品に入り込むことができます。この作品を読み終えた後に味わうことができるちょっとした切なさと、何とも言えない爽快感がたまりません。まるでライブを聞き終わった後のような漫画の余韻も感じられます。
こちらの作品も2010年に宮崎あおい主演で映画化されています。もっと『ソラニン』の余韻に浸りたい方は見てみてください。
宮崎あおいが出演した作品を見たい方は、こちらの記事もおすすめです。
宮﨑あおいになごむ!実写化出演した映画やテレビドラマの原作作品の魅力を紹介!
本作品は10代男女の淡く切ない恋物語。 学校社会、独特の人間関係がリアルに表現されています。小中高校生の方々は、この作品の学校社会の人間関係にも共感できるのではないでしょうか?
- 著者
- ジョージ 朝倉
- 出版日
- 2005-03-11
主人公の望月夏芽は容姿端麗でモデルの仕事を東京でしていました。まさに10代のカリスマです。そんなキラキラした生活を送っていた中、父から引っ越しを告げられます。夏芽が引っ越した先は東京とはまるでかけ離れた田舎の町。物足りない日々を過ごしていたそんなある日、不思議な少年・コウと出会います。夏芽は不思議な彼のことが頭から離れなくなっていき、コウもまた徐々に夏芽に惹かれていくのでした。
コウと夏芽2人はお互い惹かれあっているにもかかわらず、お互いの気持ちの揺れからなかなかすんなりと気持ちがフィットすることがありません。まさにそれぞれが自分自身でも持て余すような気持ちが描かれています。
そして彼らは小学生、中学生、高校生、社会人へと読み進めていくと成長していきます。夏芽やコウ達が大人へとどのように成長していくのでしょうか?主人公達の容姿も成長とともに変わっていく様子を見事に見事に描いた、ジョージ朝倉の絵も見どころです。
全17巻ですのでたっぷり切ない恋を味わうことができます。こちらは2016年に小松菜奈、菅田将暉主演で映画化されているので、原作のエッセンスを見事に取り入れた映像美も楽しんでみてはいかがでしょうか。
『海月姫』『ママはテンパリスト』『東京タラレバ娘』を手掛けている東村アキコ作、作者自身がモデルとなっている笑いあり涙ありの自伝エッセイ漫画です。
林明子は絵を描く天性の才能が自分にはあると信じてはいるものの、毎日漫画ばかりを読みふけって育ちます。高校生3年生のある日、明子は友達の通っている日高絵画教室の美大進学コースに入塾。そこの先生がなぜか超体育会系のスパルタ教師だったのです。
- 著者
- 東村 アキコ
- 出版日
- 2012-07-25
そしてこの先生・日高健三との出会いがきっかけで明子は自分は天性の才能の持ち主ではなく、血の滲むような努力をしなければ絵を書くことを仕事にはできないのだと気づかされます。この漫画の日高絵画教室の先生のモデルは林アキコの師であるアーティスト・日岡兼三だそうです。
物語の始めは日高健三のスパルタぶりが面白おかしく描かれています。その後徐々に物語はシリアスな展開になっています。彼女が大学に入学して自堕落に「生活」の力に負けて過ごしていく様子、日高健三がガンを患い余命が短いことが発覚すること。作者の師である日岡兼三に対する想いが綴られている場面は胸が締め付けられます。
林アキコが歩んできた人生をを全5巻の漫画で楽しめます。この作品が家族、友人、先生、自分の身近な人たちの存在の大切さを改めて感じさせてくれるでしょう。
『かくかくしかじか』については<『かくかくしかじか』の名言全巻ネタバレ紹介!東村アキコと日高先生の絆とは>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
『千と千尋の神隠し』『天空の城ラピュタ』など数々の名作を生みだした宮崎駿監督の名前が世界に知られるきっかけとなった作品です。
火の七日間(巨人神と呼ばれる人型人工生命体によってわずか七日間で人類が作り上げた文明を焼き払われた歴史的事件)から1000年後、腐海とそこに住む巨大な蟲によって世界が徐々に浸食されつつありました。人々が腐海と蟲におびえる中で風の谷に住む16歳の少女ナウシカは蟲と心を通わせられる不思議な少女です。
- 著者
- 宮崎 駿
- 出版日
ある日、近辺国・ペジテの避難民を乗せた輸送船が墜落し、その避難船に乗っていたペジテ王女・ラステルから秘石を託されます。そこへ秘石の調査のため風の谷へやってきたクシャナ達がやってきます。彼らと一騎打ちになりますが、なんとか追い返すことに成功。
しかし、その直後トルメキアと土鬼(ドルク)が戦争を始めます。トルメキアと同盟関係を結んだナウシカ達はトルメキアの従軍として戦争に参加することになったのでした。戦争の中でナウシカは腐海が存在する意味や、この世界に生きる人々の真実に迫っていきます。
ナウシカがこの世界の人々の存在意義を知ったときどんな決断をするのか、トルメキアと土鬼の戦争の行方はどうなるのでしょうか。
読めば読むほど作品の魅力の深みにはまっていきます。それは読み返すたびに新発見があるほどの作り込まれた設定にあるのではないでしょうか。映画では語りきれなかった世界観の設定やナウシカの表情が楽しめます。宮崎駿作品だけあってストーリーの斬新さにも心を掴まれるでしょう。
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