クールで、ミステリアスな印象が強い小松菜奈。モデルとしてデビューしたのち、多数の映画やドラマに出演しています。その出演作には、漫画原作のものが多いことが特徴。 この記事では小松菜奈が出演した作品を、原作のあらすじや見どころとともにご紹介します。「だからこんな作品にも引っ張りだこなのか!」と新たな発見があるかも。ぜひ、最後までご覧くださいね。
小松菜奈(こまつなな)は、1996年2月16日生まれの山梨県出身。 ハーフのような端正な顔立ちですが、純日本人です。
2008年、雑誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー。その後『NYLON JAPAN』『装苑』『JILLE』などの雑誌で、モデルを中心に活動を行っていました。
女優としてのキャリアを本格的にスタートさせたのは、2014年。 中島哲也監督の映画『渇き。』で、ヒロインに選ばれたことがきっかけです。 中島監督も思わずびっくりしてしまうような演技が評価され、翌年には日本アカデミー賞新人賞を獲得し、彼女の名を広めました。
その後、数々の話題作に出演。マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』でハリウッドデビューも果たしました。 『さよならくちびる』では劇中のアーティスト「ハルレオ」として歌手デビューも!
そんな幅広い役柄で観客を魅了する小松。実生活ではどんな様子なのでしょうか?
趣味は、カメラや古着。フィルムカメラが特にお気に入りのようで、必需品だと話しています。自身のInstagramには、撮影したフィルムカメラの写真をアップしていることも。
彼女のことに、興味が湧いてきましたか?次に、小松が出演した作品をまとめてみることにしましょう。
小松菜奈が出演した作品は、下記のとおりです。
【映画】
『シャボン玉』(2010年)
『ただいま。』(2013年)
『渇き。』(2014年) 原作『果てしなき渇き』
『近キョリ恋愛』(2014年) 原作『近キョリ恋愛』
『予告犯』(2015年) 原作『予告犯』
『バクマン。』(2015年) 原作『バクマン。』
『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016年) 原作『黒崎くんの言いなりになんてならない』
『ヒーローマニア-生活-』(2016年) 原作『生活』
『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年)
『溺れるナイフ』(2016年) 原作『溺れるナイフ』
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 (2016年) 原作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
『沈黙 -サイレンス-』(アメリカ2016年・日本2017年) 原作『沈黙』
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年) 原作『ジョジョの奇妙な冒険』
『坂道のアポロン』(2018年) 原作『坂道のアポロン』
『恋は雨上がりのように』(2018年) 原作『恋は雨上がりのように』
『来る』(2018年) 原作『ぼぎわんが、来る』
『サムライマラソン』(2019年) 原作『幕末まらそん侍』
『さよならくちびる』(2019年)
『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』(2019年) 原作『閉鎖病棟』
『糸』(2020年)
『さくら』(2020年初夏公開予定) 原作『さくら』
【テレビドラマ】
『近キョリ恋愛〜Season Zero〜』(2014年) (映画と同様)
『夢を与える』(2015年) 原作『夢を与える』
『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2015年) (映画と同様)
『スリル!赤の章〜警視庁庶務係ヒトミの事件簿』(2017年)
『スリル!黒の章〜弁護士・白井真之介の大災難』(2017年)
【WEB配信ドラマ】
『高台家の人々』(2016年) 原作『高台家の人々』
『恋は雨上がりのように 〜ポケットの中の願いごと〜』(2018年) (映画と同様)
このように、出演作は原作のあるものの実写化がズラリと並んでいます。いったい彼女のどのような魅力に、実写化のオファーが殺到しているのでしょうか。
ハーフと間違われるほどの大きな瞳と、高い鼻筋、整った眉……。ミステリアスな印象を与える小松菜奈は、映像のなかに存在するだけで空気を支配してしまう存在感があります。その現実離れした美しさが、実写化オファーの殺到するゆえんでしょう。
しかし、魅力はその端正な顔立ちだけではありません。
俳優の仕事では、勉強熱心でストイック。雑誌のインタビューでは「厳しい監督と聞くと、興味が湧いて撮影に参加したくなる」とのこと。演技に対する意欲を感じます。
1人の映画好きとして気になった映画を分析することも。見るものを圧倒する演技は、地道な努力の上に成り立っているんですね。 モデル出身だからこそ、その場面にふさわしい自分の見せ方を心得ているというのも強みです。
また、意外な食の好みが話題になったことも。
母の影響から、焼肉では「豚足」が好物なようです。好きすぎるあまり、豚足を食べている時に前歯を折ってしまったこともあるようで……。好物には目がない性格なのかも。
そんな小松のスタイリッシュな一面を見たい方は、10代最後の姿が収められた写真集『Trabzon』もおすすめです。
トルコの東北部トラブゾンで撮影が行われた今作。衣装やアクセサリーや民族衣装を見にまとい現地の人たちとふれ合う姿は、この作品でしか見ることができません。一見の価値ありですよ。
- 著者
- ["小松 菜奈", "後藤 啓太"]
- 出版日
時折お茶目な表情も見せてくれる小松菜奈。ますます目が離せません!
ここからは、彼女の出演した作品のなかから、原作があるものをすべて紹介していきます。役柄や作品を知ると、より彼女で実写化された理由も納得できるでしょう。
2014年に公開された『渇き』の原作。深町秋生による推理小説で、「このミステリーがすごい!」を受賞しています。
元刑事で警備員の藤島は、離婚した妻からある人物の捜索依頼を受けます。その人物は、彼の娘である加奈子。部屋に覚醒剤を残して行方不明になってしまったのです。
藤島は捜索をおこなう中で、加奈子が地元の裏社会とのつながりを持っていることや犯罪行為の中心人物になっていることを掴みました。いったい、加奈子の目的は?藤島は夢見た幸せな家族を取り戻せるのでしょうか。
謎に包まれた加奈子を演じるのが、小松。高笑いを繰り返す狂気じみた演技は、初の長編映画とは思えないほどの演技です。原作と合わせてチェックしてみてください。
- 著者
- 深町 秋生
- 出版日
今作で「史上最強のツンデレ主人公」枢木ゆにを演じた小松は、演技の幅広さを世間に広めていきます。
成績優秀・学年主席で、IQは180。天才少女の枢木ゆには、英語だけが苦手。代理担任の英語教師、櫻井ハルカのことが大嫌いながらも、2人だけの特別補習でやさしさに気付き、好意を抱くように。お互いはやがてカップルになります。ハルカが学校の教師である間は、周りに秘密の関係でしたが、元担任が2度目の懐妊で期間が延長になってしまいます。
ゆにの一途な恋愛は見どころのひとつ。また、原作と映画ではキャラクターの設定が大きく異なっているのが特徴です。映画ではゆには清楚で静かな印象を受けましたが、原作ではコメディ要素満載の少し変わったヒロイン。思わずクスッと笑えて、キュンとしてしまいます!
- 著者
- みきもと 凜
- 出版日
- 2008-03-13
「ジャンプ改」にて連載されていた筒井哲也原作のマンガが、原作となっています。
ある日、動画投稿サイトに、新聞紙を被った男からの犯行予告動画が投稿されます。その後、ターゲットの会社は放火の被害を受けてしまいました。新聞紙を被った彼らの正体は、通称「シンブンシ」。シンブンシは、SNSで不正を働く学生や企業に対し制裁を下していくのです。警視庁サイバー対策課の吉野絵里香は、彼らの犯行動機を探り調査を始めるのですが……。
小松はラーメン屋で働く店員、楓を演じています。ある人物に想いを寄せられる、アイドル的な存在です。
たびたび問題になる、SNSでの炎上や会社の不正を題材に取り扱っているため、物語に入りやすいのがポイント。気づいたらシンブンシを応援している……かも。
原作の見所をより詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
『予告犯』全3巻の見所ネタバレ紹介!社会派ダークヒーロー漫画に泣ける!?
- 著者
- 筒井 哲也
- 出版日
- 2012-04-10
『DEATH NOTE』で知られる、大場つぐみと小畑健によるマンガが原作の『バクマン』。
舞台は、2008年の埼玉県谷草市。真城最高(ましろもりたか)は高い画力を持つ中学生。作家を目指す高木秋人(たかぎあきと)から漫画家の誘いを受けつつも、そのたびに断っていました。しかし、声優を目指す亜豆美保(あずきみほ)との約束を果たすため、漫画家としての道を目指すことに。2人は亜城木夢叶(あしろぎむと)という共同のペンネームを使って、ジャンプ連載作家としての道のりを歩んでいくのでした。
小松は、亜豆美保を演じています。映画では女性キャラクターが亜豆だけに絞られていて、彼女のかわいさが強調されています。原作と映画の結末もまったく異なったものとなっているので、気になる方は両方楽しむのがおすすめ。
原作の魅力を紹介したこちらの記事もおすすめです。
- 著者
- ["小畑 健", "大場 つぐみ"]
- 出版日
地味で暗い自分を変えるため、高校デビューした主人公・赤羽由宇(あかばね ゆう)。
優しい「白王子」こと白河タクミと、ドSの「黒悪魔」黒崎晴人のいる学生寮に入るところから物語は始まります。あることがきっかけで、黒崎くんに絶対服従を命じられる由宇。好きなのは白河くんのはずなのに、黒崎くんが気になりだして……。黒白の間で揺れ動く、由宇の恋のゆくえはどうなるのでしょうか。
由宇を演じたのが小松。原作同様ドキドキさせられる演出は見どころ!
映画ではテンポのいい展開でクライマックスを迎えますが、原作では黒崎くんや白河くんと徐々に関係を築いていく様子を楽しむことができます。
- 著者
- マキノ
- 出版日
- 2014-06-13
コンビニで働く青年と、ニット帽を被った少年が街の悪人を成敗する物語。やがて女子高生やオジさんも仲間に加わり、自警団として組織は大きくなっていくのですが……。
本作は、福満しげゆきが原作。連載を一時休止していたことから、「未完の傑作」と称されていました。2009年よりwebにて連載が再開され、翌年に完結しています。
映画では、キャラクターや都市の設定が追加されより魅力的な作品に。
小松は女子高生の寺沢カオリ役を演じています。青年と少年を見るやいなや、「警察に通報しないかわりに仲間に入れろ」と少し変わった役のよう。三つ編みや、メガネをかけたインパクトのある姿で登場しており、ちょっと過激な発言をするなど普段の小松と違った一面が見られますよ!
- 著者
- 福満 しげゆき
- 出版日
『ピースオブケイク』の実写が話題になった、ジョージ朝倉の作品。10代のほとばしる感情や感覚・恋愛を描いた青春物語です。
舞台は、東京から在来線で5時間の田舎、浮雲町。人気モデルの小学6年生、望月夏芽は、父親の故郷である浮雲町で暮らすことに。退屈な日常の中、「コウちゃん」こと長谷川航一朗と出会って夏芽の生活は変わっていくのです。ただの恋愛ストーリーとは言わせない、それ以上に大きなうねりのある「何か」を感じ取れる作品です。
そんな力強いパワーは、映画でも忠実に再現。夏芽を演じる小松も、撮影中は緊張のまままったくリラックスできなかったそうです。それだけ、作品に集中していたのでしょう。映像と同じ熱量を、漫画でも感じ取ることができます。
- 著者
- ジョージ 朝倉
- 出版日
- 2005-03-11
映画『ぼくは明日、昨日の君とデートする』の原作は、七月隆文による同名小説。『ぼく明日』という名称で、口コミを中心に累計発行部数150万部を突破するヒットとなりました。
美大に通う南山高寿(みなみやまたかとし)は、電車の中で出会った福寿恵美に一目惚れ。思い切って声をかけ、仲を深める2人はやがて付き合うようになります。しかし、恵美には秘密があり、知ってしまった高寿との関係が少しづつすれ違っていくことに……。
映画は原作のストーリーを忠実に再現しており、小松は恵美を演じています。彼女が涙もろいのは、映画でも同様。秘密を知った後の2人の関係性を想うと、こちらまでもらい泣きしてしまいます。
京都の観光地が数多く登場するのも見どころですよね。作品に触れた後は、聖地巡礼にいくのもよいかもしれません!
- 著者
- 七月 隆文
- 出版日
- 2014-08-06
クリスチャンである遠藤周作が書き下ろした、歴史小説が原作です。国語の授業で作者を覚えたという方も多いかと思いますが、なんとハリウッドで映画化されています。
舞台は、17世紀の江戸時代。キリスト教を弾圧する時代です。宣教師のフェレイラが日本で捕らえられ、棄教したとの知らせがローマに入ります。フェレイラの弟子であるロドリゴとガルぺは、日本人のキチジローの協力により五島列島に潜入しますが、虚しくも政府によって捕らえられてしまいます。
棄教しないロドリゴ。次々と犠牲になっていく隠れキリシタンの村人たち。 自身の信仰心を守るのか、それとも棄教して苦しむ村人たちを救うのか、選択を迫られるのでした。
隠れキリシタンの村人の一人、モニカを演じるのが小松。夫のジュアンとともに、政府に捕らえられて棄教を迫られます。家族の死を前にした激しい演技に、監督のスコセッシも驚いたそう。
小松は若い人たちに見てもらいたい作品だとアピールしています。英語での演技や、ハリウッドならではの演出も見どころ。小説と合わせてぜひチェックしてみてくださいね。
- 著者
- 遠藤 周作
- 出版日
- 1981-10-19
「週刊少年ジャンプ」に連載されていた、『ジョジョの奇妙な冒険』。映画では、第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写化しました。
日本のM県S市にある架空の街、杜王町(もりおうちょう)。「スタンド」と呼ばれる特殊能力を持つ東方仗助(ひがしかたじょうすけ)が物語の主人公です。ある日、海洋冒険家となった第3部の主人公、空条承太郎(くうじょうじょうたろう)が仗助の元へやってきます。
そこで杜王町に邪悪なスタンド使いがいることを知らされるのでした。仗助は、邪悪なスタンド使いによって祖父を殺された過去を持っており、杜王町と人々を守るため立ち上がります。
特徴的なキャラクターが登場する今作。小松は、クールな性格でハイスペックの山岸由花子を演じています。仗助らの仲間である、広瀬康一のお世話係。康一に恋心を抱いていますが、その「ドS女子」っぷりには思わず見ているこちらも怯んでしまうほど。原作ファンも思わず納得してしまうような、見事な実写化を成し遂げました。
その他のキャラクターやストーリーについては、こちらの記事がおすすめです。
『ジョジョの奇妙な冒険』4部ダイヤモンドは砕けないの魅力をネタバレ紹介
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 2006-05-22
原作は、「このマンガがすごい! 2009」オンナ編で1位を獲得している注目作で、1960年代を舞台としています。
男子高校生の西見薫は、父親の仕事で横須賀から長崎の佐世保へ転校することに。新しい学校で出会ったのが「札付きのワル」と恐れられている川渕千太郎と、千太郎の幼なじみの迎律子。2人と触れ合う中で、薫は徐々に心を開いていきます。そして、ジャズを通じて薫と千太郎はさらに友情を深めるのでした。
律子を演じるのが小松。千太郎に思いを寄せるも、薫の恋心に動かされていく姿を繊細に演じているのが見どころです。
原作では、キャラクターの恋愛模様がより強調されているのも特徴。映画と一緒に楽しんでみてくださいね。
より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
『坂道のアポロン』は古くて新しい青春漫画だった!【ネタバレ注意】
- 著者
- 小玉 ユキ
- 出版日
- 2008-04-25
冴えないファミレス店長に想いを寄せる、女子高生の恋愛模様を描いた作品です。作者である眉月じゅんの代表作となりました。
女子高生の橘あきらは、陸上部に所属しエースとして活躍していました。しかし、練習中の怪我により部活に顔を出さなくなってしまいます。病院帰りに立ち寄ったファミレスの店長、近藤正己との出会いにより恋心を募らせていくあきら。それに応えることが出来ない正己のやりとりはもどかしく、気がついたら応援したくなります。
そんな繊細な恋心をスクリーン上で表現しているのが、小松の演じるあきらです。原作に忠実なビジュアルは、思わず話に引き込まれていくこと間違いなし。けして「かっこいい」とはいえない中年男性に恋をしてしまう彼女に、共感できるという女性も少なくないのでは。
結末までのストーリーは、こちらの記事で紹介しています。
漫画『恋は雨上がりのように』の魅力を最終回まで全巻ネタバレ紹介!映画化!
- 著者
- 眉月じゅん
- 出版日
- 2015-01-09
澤村伊智(いち)によるホラー小説の、『ぼぎわんが、来る』。澤村電磁(でんじ)名義で応募した作品であり、「日本ホラー小説大賞」を受賞しました。
イクメンパパの田原が、ライターの野崎に相談を持ちかけるところから物語が始まります。その内容が、田原の周りで不可思議な怪奇現象が起こるというもの。
霊能力者で、キャバ嬢の真琴とともに調査をおこなうにつれて浮かび上がる「ぼぎわん」という妖怪。三重県に代々伝わる妖怪で、古文書にも言及されるなどリアルな設定が怖さをかき立てます。野崎たちはエスカレートしていく怪奇現象を、果たして止められるのでしょうか……。
真琴を演じる小松は、今作で大胆なピンク色のショートカットに。目張りの濃いメイクでパンク姿を披露しました。前々からホラー作品で演じてみたいと語っていた彼女。念願叶って、新たな一面を見られますよ!
- 著者
- 澤村伊智
- 出版日
- 2018-02-24
『超!参勤交代』で原作・脚本を務めた土橋章宏の作品です。『超!参勤交代』は興行収入15.5億をヒットし、アカデミー賞を受賞しているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
本作の舞台は幕末。「安政遠足(あんせいとおあし)」という、歴史上の実話を題材にしたストーリーとなっています。遠足とは、現代でいうマラソンのこと。そんな遠足で起こる様々なストーリーをオムニバス形式で描いています。
小松演じる雪姫は、本作の映画化『サムライマラソン』でより重要なキャラクターの位置付けがなされています。これは、監督自ら雪姫を掘り下げるストーリーを創作したようです。圧巻のアクションシーンも見られますよ。
原作と映画で雰囲気が異なる今作。どちらとも楽しんでみては?結末までの詳しいストーリーは、こちらの記事でも読むことができます。
原作本『幕末 まらそん侍』の面白さ5分でネタバレ解説!佐藤健主演で映画化
- 著者
- 土橋 章宏
- 出版日
- 2015-06-13
とある精神科病院が舞台の小説、『閉鎖病棟』。ある日、院内で殺人事件が起こり、平穏な日常は終わりを告げます。彼の犯行の動機は何だったのか……。苦しい過去を背負った人々が、懸命に生きる姿に胸を打たれます。
小松演じる島崎由紀もその一人。精神病院へ通う彼女の理由は、原作と映画で設定が異なります。原作が発刊されたのが1995年。それから、現代の社会問題と照らし合わせて設定も変更されたようですね。
タイトルから、サスペンスやホラーを想像するかもしれませんが、患者の内情にフォーカスを当てた、温かみのある作品となっています。それも、作者の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)が現役の精神科医であり、現場を見てきた経験があるからなのでしょう。
より詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
小説『閉鎖病棟』あらすじ、5つの見所をネタバレ!作者は精神科医【映画化】
- 著者
- 帚木 蓬生
- 出版日
- 1997-04-25
『サラバ!』や『きいろいゾウ』の著者、西加奈子が2005年に発表した今作。累計発行部数が50万部を突破した大ヒットセラーです。
『さくら』の作品のテーマは、家族の崩壊と再生。 誰にでも愛されていた兄の死をきっかけに、幸せな家族は崩壊してしまいました。
「僕」は、家族から離れ、東京で一人暮らしをしています。そんなある日、音信不通になっていた父から手紙が届きます。内容は、年末には家に帰るというもの。チラシの裏に心細そうな文字で書かれていました。一度は壊れてしまった、家族の時間が再び動き出そうとしています。
小松が演じるのは、可愛らしい外見とは裏腹に、荒っぽくクールな一匹オオカミの美貴。大好きな兄を失ってからは、引きこもりがちな性格になってしまいます。
愛犬のサクラが導く、家族の再生の物語。涙なしには見れないでしょう。 実写映画は2020年に公開予定です。原作の内容は、こちらの記事でより詳しく解説しています。
映画化小説『さくら』6の魅力をネタバレ!西加奈子が描く家族の崩壊と再生、愛。
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2007-12-04
ここからは、出演ドラマのなかから原作がある2作品を紹介します。
原作は、『インストール』『蹴りたい背中』に続く綿矢りさの3作目。テレビドラマはWOWOWにて放送されました。
子役としてCMやテレビに出演し、国民的アイドルとなった少女・夕子。しかし、激情的な母親や周囲の大人たちによって振り回されていき、徐々に精神をすり減らしていくことに。さらに、初めての彼氏正晃とのスキャンダルに巻き込まれてしまい……。
現実社会を彷彿とさせる物語に注目が集まった今作。夕子を演じた小松も、「夢を与える」芸能界がリアルに描かれていると話しています。
一見華やかで楽しそうに見える芸能界も、様々なしがらみや人間関係の上に成り立っているもの。笑顔の裏に隠された夕子の葛藤は、考えさせられる内容です。
- 著者
- 綿矢 りさ
- 出版日
- 2012-10-05
妄想が趣味の地味なOL、平野木絵。そんな彼女の会社に、イケメン社員の高台光正が転勤してきます。美形でエリートですが、人の心が読めるため人間関係は慎重派。
木絵の妄想と人柄に興味を持った光正は、彼女と付き合い婚約まで結びついたのでした。
しかし、光正の母由布子から結婚を反対されてしまいます。木絵と光正の恋の行方はどうなるのでしょうか……。
小松が由布子を演じたのは、dTVで配信されたドラマ『高台家の人々』。由布子の学生時代の話で、原作では3巻に収録されています。
本編の由布子は気が強い性格ですが、学生時代はかわいらしい一面もありますね。
マンガでも人気のストーリーは、ぜひドラマでもご覧ください。
- 著者
- 森本 梢子
- 出版日
- 2013-09-25
小松菜奈の出演している映画・ドラマをまとめてご紹介しました。実写化作に引っ張りだこの理由が、おわかりいただけたでしょうか。紹介を読んで、気になった作品は原作からチェックしてみてくださいね。映画と合わせることで倍楽しめますよ!