グロ漫画おすすめ16選!初心者向けから難易度順に紹介!

更新:2020.12.8 作成:2017.12.29

古来よりグロテスクな作品は、主流にはならずとも密かに愛好されてきました。不気味で異様で奇怪なものが、人の心を平常な世界から解放させるのです。今回は特にグロ漫画にスポットを当てて、おすすめ作品を軽いものから順番にご紹介していきます。

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【グロ初級】惨劇の真相を見抜けるか?大ヒットゲームコミカライズ!

1983年、主人公の前原圭一は都会から雛見沢という田舎の村に引っ越してきます。小中学生が1つのクラスで学んでいる学校に転入した彼は、新しい友達とも打ち解けて平和に暮らしていました。

しかし圭一は、ひょんなことからある噂を知ってしまいます。それは毎年のように雛見沢村で不可解な事件が起こっているということ。軽い気持ちで真相を調べ始めた彼は、誰も信じることのできないような恐ろしい事件に巻き込まれていくのです……。

著者
竜騎士07 鈴羅木 かりん
出版日
2005-12-22

本作は2005年から「ガンガンパワード」で連載されていた竜騎士07原作、鈴羅木かりん作画の作品。

元々は同人ゲームで発表されたものが徐々に口コミで広まり、漫画やアニメなど幅広くメディアミックスされた超人気作です。タイトルや、ある意味本作の代名詞ともいえるヒロインの「嘘だッ!」というセリフをご存知の方も多いでしょう。

漫画版『ひぐらしのなく頃に』はゲームのシナリオを再現していることから、本作「鬼隠し編」を含んだ全8編で構成されています。前半の4編で事件の概要と謎が提示され、後半4編で解答が行われる仕組み。「鬼隠し編」は出題パートの1番最初の物語で、いわば第1章に当たります。

最初の物語ということで、『ひぐらしのなく頃に』の要素がほとんどすべて入っていると言っていいでしょう。可愛らしい絵柄でほのぼのとした日常モノと思わせて、突如訪れるサスペンス、ミステリー要素。おぞましいとも表現できる中盤からの展開には、序盤のほのぼのした空気のギャップに凄まじい衝撃を受けるはずです。

バットを用いた惨たらしい撲殺に、喉を掻き毟っての自死……これら凄惨な描写には怖気をもよおしますが、それ以上に衝撃的なのはヒロインの変貌ぶり。その姿は主人公同様、読者を精神的に追い詰めるのです。
 

ただ前述したように「鬼隠し編」はまだまだ序の口。この後に続く、長い長い狂気の果てに明かされる惨劇の真実を、あなたは目撃することができるでしょうか?

『ひぐらしのなく頃に』については<漫画『ひぐらしのなく頃に』が無料!結局どれが面白い?それぞれの魅力とは?>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

【グロ初級】変貌した未来の地球!恐怖の世界が小学生を襲う

悪戯好きでやんちゃな小学生の高松翔。いつもはそんなことはないのですが、ある日たまたま母親と喧嘩した状態で登校してしまいます。

そのことを悔やみながら授業を受けていると、学校全体が激しい揺れに襲われました。そして気が付くと、生徒や教師全員が、小学校の校舎とともに不毛の大地と化した未来に放り出されていたのです。

子どもたちは先生を頼ろうとするも、大人は真っ先に理性を失って自殺をし、姿を消してしまいました。寄る辺を失った子供たちは、病気や未知の生物に怯えながらも、自分たちだけで過酷な世界を生き延びようと奮闘します。

著者
楳図 かずお
出版日
2007-10-30

本作は1972年から「週刊少年サンデー」で連載されていた楳図かずおの作品。

今では作者の人となりが先行して知られていますが、楳図はホラー漫画の大御所です。そんな彼が手掛けた本作には、集団心理のパニック、未知のモンスターや病気などへの恐怖が生々しく描かれています。今風ではない絵が真に迫るようで、かえって恐ろしく感じられます。

物語の大筋は、小学生が協力してサバイバルをするというもの。頼りの大人は発狂してしまったため、子供たちだけで生き抜いていかないといけません。その心細さたるや、容易に想像できるでしょう。

そんな彼らには、数々の試練が降りかかります。不毛の大地のどこからともなくやってくる怪虫、大小無数の脚を備えた巨大なサソリのような怪物……それらが際限なく押し寄せてくるのですからたまりません。犠牲者が続出し、無惨な光景がひろがります。

さらに直接的な恐怖のほかにも、飢餓のすえの食人行動や病気など、人間の内なる部分の恐怖までまざまざと見せつけられる作品です。

【グロ初級】戦いに終わりはあるか。ハードボイルド・ミリタリー・マジカル・アクション!

かつて地冥界(ディスアス)の侵略によって危機に瀕した人類は、特殊な力を身に付けた「魔法少女」と呼ばれる少女たちによって救われました。

侵略の終結から3年。魔法少女のひとり、大鳥居あすかは、普通の女の子として平穏な生活を送っていたのですが、ある事件に巻き込まれてしまいます。危機が去ったはずの世界で、再び戦いが幕を開けるのでした。

著者
["深見 真", "刻夜 セイゴ", "田村 尚也"]
出版日
2015-10-24

本作は2015年から「月刊ビッグガンガン」で連載されている深見真原作、刻夜セイゴ作画の作品です。

魔法少女モノといえば、ファンタジックな魔法とファンシーな衣装、それに明るい展開と希望の物語というのが大方のイメージでしょうか。ところが本作は違います。これらの要素でいうと、魔法と衣装ぐらいしか満たしていません。

本作では、飛び交う銃弾、血糊、死体のオンパレード。五体は無残にも切断されていきます。しかも魔法少女が相手にするのは、未知の侵略者ではなく、国際的なテロリストや不毛な内戦なのです。

通常、この手の作品は侵略者を打倒してハッピーエンドで終わるものですが、本作は冒頭で侵略者の退治が完了。しかし物語はそこでエンディングを迎えることなく、あらゆる意味で戦禍の残る現実として続いていくのです。いわば、救いのない後日談やエピローグとしての物語かもしれません。

魔法がある、魔法少女がいる、という以外は極めてハードボイルドな世界観です。ミリタリー色が強くてアクションも激しく、惨たらしい描写が満載。しかも魔法少女はそれぞれが戦いによるトラウマを抱えていて、肉体的にも精神的にも酷い目に遭うのです。

地獄と見紛う過酷な現実で戦わざるを得ない彼女たちが、本当の意味で平和な日常に戻れる日は来るのでしょうか。

【グロ初級】現代社会の裏側にある弱肉強食の世界

主人公の金木研(かねきけん)は、東京の上井大学に通う読書好きの青年です。彼は共通の趣味で仲良くなった神代利世(かみしろりぜ)とデートをするのですが、その最中、金木は豹変した利世に襲われてしまいます。

東京では「喰種(グール)」と呼ばれる食人の怪物が密かに跋扈していることが問題となっていました。彼女はそのうちのひとりだったのです。

金木は偶然にも事件現場に鉄骨が落ちてきたことで難を逃れますが、重傷。そして搬送先の病院で、嘉納明博(かのうあきひろ)という医師の判断により、利世の臓器を移植されました。

それ以来、金木の体質は変わってしまいます。従来の食事を口にすることができなくなり、食人衝動を覚えるようになってしまいました。

人間と人外の間で揺れる金木は、喰種を巡る暗闘に否応なく巻き込まれていきます。

著者
石田 スイ
出版日

本作は2011年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた石田スイの作品。2014年からは物語の数年後を描く続編『東京喰種トーキョーグール:re』が始まり、2017年現在も連載が続いています。

グールと言えば、ファンタジーなどでもお馴染みのゾンビに似たモンスター。しかし、本作に登場するそれは、限りなく人間に近くて人間ではないモノです。非常に強靱な筋力を持ち、異様にタフで回復能力が高い……イメージとしては吸血鬼に近いでしょうか。
 

本作の舞台は現実世界によく似た東京で、人間社会に紛れて人間を食らう喰種が暮らしています。彼らは生態として人を食べなければ生きていくことができず、それは望まず喰種になってしまった金木も同様です。

しかし後天的に喰種になってしまった彼は、人間の部分を引き摺っていて、喰種であることを割り切れません。そんな金木の内面の葛藤が、本作に深みを与えているのでしょう。

作中では喰種の存在がある程度認知されていて、人間側でも彼らへの対策が講じられています。人間vs喰種という構図に、人間から喰種になってしまった金木が加わることで、変化が生まれていくのです。

生存競争にも似た激しい戦いのなかでは、虐待や拷問などショッキングな展開もありますが、ストーリー自体も面白く、グイグイ引き込まれていってしまうでしょう。

【グロ初級】エログロSM!愛しているから支配されたい

 

主人公の中原虚人(なかはらきよと)は、コミュ障気味の青年。会社を辞めて1年が経っていました。とにかく対人能力をつけたほうがよいと、ネットゲーム仲間から「少女ペット」を薦められます。

それはペット感覚で理想の少女を調教できる、話題のリアル育成ゲームでした。虚人は、中学生時代に憧れていた川嶋咲姫をモデルにしてペットの発注をします。

後日自宅に届けられたそれは、まさに咲姫そっくり。しかし無垢な犬のようです。彼は歪んだ願望を満たすべく、ペットをかつて自分をいじめていた咲姫そっくりに育成していくのです……。

 

著者
瑞木 彩
出版日
2014-09-11

2013年からWebコミックサイト「少年エッジスタ」で連載されていた原作・作者不詳、作画・瑞木彩の作品です。

まずお伝えしておきたいのが、本作には変態と狂人しか出てこないということ。まともな人間は登場せず、物語は狂気で彩られた破滅的な展開をしていきます。

加虐と被虐は、どちらか一方だけでは成立しません。虚人は中学時代にいじめられたことから、加虐者だった咲姫を心から求め、ペットをわざわざ自分をいじめるように調教していくのです。

暴力は当たり前。放尿行為はむしろご褒美……やがて咲姫本人や少女ペットの関係者が登場し、エログロサスペンスなストーリーがさらに泥沼化していきます。

『少女ペット2nd season』いう続編も発表されているので、気になる方はそちらもあわせてチェックしてみてください。

『少女ペット』については<『少女ペット』が無料で読める!狂人だらけの鬱漫画の魅力を全巻ネタバレ!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

【グロ初級】人体改造スプラッタコメディ!

 

斑木(まだらぎ)博士の娘とされている、天才美少女の斑木ふらん。しかし彼女、実は博士に作られた人造人間でした。

技術的にも道徳的にも一般常識を持ちあわせていない彼女のもとには、優れた外科技術を頼って多くの依頼者が訪れます。ふらんは彼らの体の問題を次々と解決していくのですが、なぜか毎回どこかズレた結果になってしまい……。

 

著者
木々津 克久
出版日
2007-11-01

 

2006年から「チャンピオンRED」で連載されていた木々津克久の作品です。基本的に1話完結型で、各話に表現規制ギリギリのエログロシーンが盛り込まれているのが特徴です。

ふらんは「フランケンシュタイン」をモチーフとしたキャラクター。つぎはぎ跡や電極がついているものの、かなりの美少女です。

しかし中身がぶっ飛んでいて、目的のために手段を選ばなさすぎて、問題を解決するために新たな問題を生み出してしまいます。

また血や内臓をはじめ、その他もろもろがポロリするのも当たり前。単純な人体改造ではない、目を疑う冒涜的な表現が満載のスプラッタなホラーコメディです。

 

【グロ中級】秘境の村で密かにおこなわれる淫靡な惨事

オカルト研究部に属する公平と中田と郷田という3人の男は、偶然知り合った女の紹介で、地図には載っていないとある村を訪れました。

村の若い女にもてなされ、彼らは骨抜きにされていきます。

しかし中田が行方不明になったことを境に、徐々に異様な雰囲気に。村人の様子を窺いながら、彼らは中田を探すのですが……。

著者
窪茶
出版日
2016-12-19

本作は2016年からWebコミックサイト「裏サンデー」で連載されていた窪茶の作品です。連載に先だって第0話が公開されたところ、その内容があまりにもショッキングなため、数日のうちに公開中止されたという代物。単行本には公開中止された分も併せて収録されています。

ショッキングな内容とは、人体の解体。虫も殺さないような見目麗しい巫女姿の女たちが、談笑ついでに人体を切断し、解体していく様子が克明に描かれていたのです。しかも彼女たちの話しぶりからすると、解体された人体を調理して食すようで、絵柄と残虐さのギャップが凄まじいです。

第1話からは、村を訪れてしまった男たちが女の誘惑にはまって捕らわれる様子が語られます。若い女性に夜這いされ、油断したところを拉致されるという恐ろしい展開。性交の場面がまた妖しくてエロチックなのです。

秘境の寒村で毒牙にかかってしまった男たち。彼らは無事に生きてここから脱出することができるのでしょうか?

【グロ中級】日本を震撼させた衝撃のサイコ・サスペンス

主人公は雨宮一彦を自称する男です。彼はかつて小林洋介という名で、正義感の強い刑事でした。しかし自身の追う事件の犯人に恋人を殺されてしまします。怒りから復讐を実行し、それ以来、小林洋介に変わって雨宮一彦という人格が表に出てきたのです。

雨宮は非常に優秀な頭脳を持っており、服役後は最先端のプロファイラーとして私設の伊園犯罪研究所に雇われました。

加害者がすべて左目にバーコードを持つ、という奇妙な事件を追ううちに、彼は自分の出生の秘密へと迫っていきます。

著者
["田島 昭宇", "大塚 英志"]
出版日

本作は1997年から「月刊少年エース」、「コミックチャージ」、「ヤングエース」などで連載されていた大塚英志原作、田島昭宇作画の作品。

世の中には、サイコホラー、サイコスリラーにジャンル分けされる作品が多数ありますが、日本のサブカルチャーにおいて本作が与えた表現の影響は計り知れません。それこそ、『多重人格探偵サイコ』以前と以後で分けられるほどなのです。

第1話にして、主人公の恋人が手足を切断されて性的暴行を受けるという衝撃の展開。それをなんと少年誌上でやってのけ、以降も無惨な臓器の露出や歪んだ犯罪者の精神が生々しく描写され、現実の各界に波紋を呼び起こしました。
 

あまりにもセンセーショナルなその作風により、発行元から印刷を止められたり、各都道府県で有害図書に指定されたりするほどにまで発展しました。

本作が世に出たことによって、グロ表現のレベルが格段に上がったと言っても過言ではないでしょう。まるでサイコパスの精神を反映しているように、物語も最後まで先が読めません。

グロ漫画を楽しむうえでは避けてとおれない試金石となっています。

【グロ中級】これは、日本のどこかであったかも知れない話……

日々の生活。日常のどこか。いつもと変わらない暮らしのなかで、ふとした瞬間に垣間見える異常があります。

ほとんどの人はそれに気付くことはありません。しかし、不幸にもそれに気付いてしまう人が一定数いるのです。

著者
中山 昌亮
出版日

本作は2002年から「チャンピオンRED」で連載されていた中山昌亮の作品。2007年には「週刊少年チャンピオン」に移籍し、『不安の種+』と改題した事実上の続編が連載されました。

1編は数ページ程度で、短編よりも短いショートショートのオムニバス作品集となっています。ほとんどの話が独立していて、関連性はありません。唯一共通しているのは、伝聞形式であること、都市伝説じみた怪談であること、物語の顛末がはっきりしないということです。

特に、物語の顛末がはっきりしないところが本作の最大の特徴だといえるでしょう。

人間が抱く恐怖とは、突き詰めると未知なるものへの根源的な恐れです。知らない、わからない、理解できない……見えないからこそ、暗がりの奥底に異形をイメージしてしまうのです。

本作では、我々の馴染み深い街のそこかしこを舞台にして、未知なるものの存在を予感させます。それを目撃した後にどうなってしまうかが描かれることはありません。読者のなかで、形のない恐怖が増大していく仕掛けになっています。つまり不安の種が撒かれて、芽が出るわけです。

直接的なグロというよりも、精神的なグロテスク。想像力が豊かであればあるほど恐ろしくなるという、特殊な作品になっています。

【グロ中級】人面フレンズ大集合!

 

主人公の神宮マサトは、7年振りに故郷に帰り、かつてよく通っていた「不二サファリワールド」という動物園を訪れます。お世話になった飼育員の中田、象のハナヨと再会。しかし園内は、以前の雰囲気とはかなり違って見えました。

翌日、幼馴染の翠川ヒトミと再び再び動物園にやって来たマサト。そこでなんと、檻から解き放たれ人間を襲う「人面動物」を目にします。文字通り動物の体に人間の顔を持ち、大暴れする「人面動物」のせいで、街はパニックに陥るのでした。

 

著者
カトウ タカヒロ
出版日
2017-01-12

2016年から「サンデーうぇぶり」で連載されている、カトウタカヒロの作品です。

ゾンビのごとく人間を殺してまわる動物に、人の顔が付いている……たったそれだけのことなのにここまでグロテスクでおぞましいものになっているのは、ひとえに作者の力と言わざるをえません。

象やキリンなど慣れ親しんでいる動物なだけに、妙にリアルな人面がついているビジュアルの違和感がものすごく、身震いするほどの恐怖になります。

自ら「ジンメン」と名乗り独立を宣言する動物たちは、なぜこのような姿になってしまったのでしょうか。ストーリーも謎めいていて読みごたえがあります。

『ジンメン』については<『ジンメン』の10巻まで見所をネタバレ紹介!新しいキモグロホラー漫画!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

【グロ中級】連続猟奇殺人事件!「カエル男」の目的とは?

 

ことの発端は、女性が生きたまま犬に食い殺されるという凄惨な事件でした。現場には「ドッグフードの刑」というメッセージが残されており、それ以後関連を匂わせる変死事件が次々と起こります。

警察の捜査によって、カエルのマスクを被った人物が犯人として浮上しました。そして捜査官の沢村久志は、「カエル男」を追ううちにいつしか自身の周りにも魔の手がおよんでいることに気が付くのです。

 

著者
巴 亮介
出版日
2013-11-06

 

2013年から「週刊ヤングマガジン」で連載されていた巴亮介の作品。一連の事件のキーマンとなるのは、雨の日にだけ現れるカエルのマスクを被った人物です。

一見コミカルな容貌とは裏腹に、犯行の手口は残忍そのもの。そのギャップが恐ろしさを引き立てています。

事件には何らかの意図が隠されているようで、たとえば「ドッグフードの刑」は被害者が犬にした仕打ちを再現したもの。「母の痛みを知りましょうの刑」ではニートに母親の苦しみを思い知らせるため、出生時の体重と同じ重さの肉を切り殺害……このほかにも、生前のおこないを改めさせるような惨たらしい私刑が続きます。

えぐい表現が多いものの、ストーリー自体も重厚なため、ついつい引き込まれてしまう作品です。

 

【グロ中級】冒険に必要なのは勇気と無謀。その先に待つのは残酷な現実

 

人類最後の秘境、大穴「アビス」。そこには未知の生物や数々の遺物があるとされ、「探窟家」と呼ばれる人々が何人もアビスに挑んでいました。

アビスの周縁には探窟家が根城にしている「オース」という街があり、孤児院では次世代の探窟家の養成がおこなわれています。主人公のリコもそのひとり。彼女は伝説的探窟家・ライザの娘で、1日も早くアビスに挑戦することを夢見ていました。

ある日リコは、アビスの表層でロボットの少年レグと出会います。そして2人は導かれるように、アビスの奥底を目指しはじめるのです。

 

著者
つくし あきひと
出版日
2013-07-31

 

2012年から「WEBコミックガンマ」で連載されているつくしあきひとの作品です。

ほのぼのとしたタッチの絵柄、胸躍る冒険の世界……一見すると古き良き冒険小説かファンタジーのようですが、それだけで終わらないのが本作の恐ろしいところ。

序盤のウキウキとした雰囲気は、アビスに深く潜れば潜るほど不穏な空気へと変わっていきます。身体不調が肉体を蝕み、おぞましい未来を予見させるのです。

ロリ、ショタ、ケモ、かつリョナでグロという罪深い作品で、見た目に似合わないハードな内容なのでうっかり手を出すと後悔してしまうかも?目覚めている人は病みつきになるでしょう。

 

【グロ上級】未来の共依存!

有機人形(オルガドール)、それはヒト遺伝子を基に生み出された人工生物です。限りなく人間に近い存在ですが、人間ではありません。軍事用有機人形として作られたものが民間転用され、現在では愛玩用、つまり性処理用の道具として改良されています。

本作は、そんな有機人形にまつわる8編の短編集。人は有機人形を求め、有機人形は人を求める……。
 

著者
蜈蚣Melibe
出版日
2014-11-20

本作は2013年からWebコミックサイト「ぽこぽこ(現Ohta Web Comic)」で連載されていた蜈蚣Melibeの作品。

有機人形とは要するにアンドロイドのこと。誰かを所有したり、あるいは誰かに所有されたりという人格を無視したモノ扱いが平然とまかりとおっています。登場人物ないし有機人形にとっては、その状態が平常で、幸福ですらあるのです。

心地良く気持ち良く所有する、所有されるためには、改造や変形も当たり前。性衝動も暴力行為も精神的興奮という点では同一で、同じ次元で淡々と語られていきます。静かだからこそ逆に明瞭になる異常性が本作の特徴だといえるでしょう。
 

この未来像は、あなたにとってユートピア?それともディストピアでしょうか?

【グロ上級】いつか犯した殺人、これから犯す罪

 

中村信太郎、豊島椿、神崎明、二枚堂竜、永瀬遥は幼馴染の仲良し5人組。確かな友情で結ばれ、爽やかな青春を送っていましたが、彼らにはある秘密がありました。

5年前、11歳の夏。人を殺して、死体を埋めたのです。それ以来5人は、毎年夏祭りの日に埋めた死体を確認し、友情と秘密の共有を誓ってきました。

しかし16歳の夏。隠していた白骨死体が何者かによって持ち去られていることがわかったのです。5人は死体を盗んだという者から脅迫を受け、指示通りに行動せざるを得なくなってしまいました。

 

著者
内海 八重
出版日
2016-10-07

2016年から「マンガボックス」で連載されていた内海八重の作品です。幼馴染が抱える後ろ暗い秘密……5人があれよあれよという間に泥沼にはまっていく、ミステリー仕立てのクライム・サスペンスとなっています。

彼らの間にも実は複雑な人間関係があり、それが一連の事件にも密接に絡み合います。5年前になぜ殺人を犯したのか、死体を盗んだのは誰なのか、そして友情のゆく末は……。

精神的にショッキングな展開もあり、特に脅迫者の指示で死体の解体をするシーンはかなりのグロさ。ご注意ください。

 


『骨が腐るまで』については<漫画『骨が腐るまで』に潜む謎を7巻までネタバレ考察!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

【グロ上級】極限のエログロ。妖しい世界観に精神を蝕まれる……

傷痍軍人の夫を持つ須永時子。彼女は戦争から帰ってきた夫を何年間も甲斐甲斐しく世話しています。かつてシベリアに出兵した須永中尉は、両手両脚を失い、聴覚も、そして言葉さえも失っていました。

食事や下の世話まで行う時子。世間は彼女を立派な妻だと褒め称えます。

しかし、ただ食べて排泄するだけの肉塊と化していても、夫には旺盛な性欲があったのです。時子は彼の性処理もおこなうのですが、それはもはや、彼女自身の肉欲を満たす行為ともなっていました。

著者
["江戸川 乱歩", "丸尾 末広"]
出版日
2009-10-26

本作は2009年から「月刊コミックビーム」で連載されていた作品。かの文豪・江戸川乱歩の問題作を、エログロの鬼才丸尾末広が描き出します。

出会うべくして出会ったとしか言いようのない絶妙な組み合わせで、乱歩独特の妖しい世界観が、丸尾の手によって耽美に表されるのです。

時子の夫はほとんど寝たきりで、食べることも、服を着ることも、排泄も、介助されなければできません。そのもの言わぬ肉塊を「芋虫」と表現する乱歩のセンスたるや。

そして世間的には良妻でも、その実夫をモノとして蔑み、ある種の自慰の道具とする不逞妻。なんと冒涜的で背徳的なことでしょうか。丸尾はその原作にあったエッセンスを一切損なうことなく、むしろビジュアル化することでより際立たせています。

この作品を正気で読むことができるでしょうか?

【グロ上級】異常の垣根を越えた不気味な性癖の羅列

モノには価値がありますが、何にどれだけの価値を見出すかは人それぞれです。端から見て異常なモノほど、コレクターの正気度が測れるかもしれません。

意中の男子が触れたモノを集める女子高生に、自分の性器を咥えさせた写真を集める男、エログロなカードに夢中な小学生……。
 

著者
駕籠 真太郎
出版日

本作は、2002年から「マンガ・エロティクス・エフ」で連載されていた駕籠真太郎の短編集です。駕籠はエログロ、猟奇、スカトロなどアブノーマルなジャンルを得意としていて、それらの性癖を一挙に詰め込んで煮詰めたのが本作だといえるでしょう。エグいのはもちろんですが、度を超した狂気がもはやギャグにもなっているのです。

直接的なグロもありますが、それよりも先行するのは気持ち悪さ。下手にグロ耐性のある人ほど、本作の異様な狂気に背筋が凍るのではないでしょうか。
 

作中の「あつめもの」というシリーズは、タイトルどおり毎回別々の主人公が異なるアイテムをコレクションしていきます。女子高生が好きな人のモノを集める、というのは可愛らしくも聞こえますが、悪化すればストーカーです。さらにそれも度を超えると……。

女性に男性器を咥えさせて写真に収める男の話や、わざと堕胎して水子霊に取り憑かれようとする女の話は、悪趣味をとおり越して生理的嫌悪感を抱くかもしれません。

意表を突く展開や、常人の想像を超えた設定は天下無双。面白いのに気持ち悪い、2度と見たくないのに見入ってしまう……これがクセになれば、あなたもグロ漫画の上級者です。

いかがでしたか?初級、中級まではグロ耐性がなくともなんとか読めるかもしれませんが、上級に位置付けられた作品は、読むにはある程度覚悟が必要です。チャレンジする際はくれぐれもご注意下さい。