5分でわかる住まい方アドバイザー!仕事内容や年収は?活躍できる職業も紹介

更新:2021.4.13

個々人に合わせた「快適な住まい方・暮らし方」をアドバイスできるようになる資格「住まい方アドバイザー」。収納のコツや効率的な掃除の方法、電化製品や家具の配置など、あらゆる方面のノウハウを提供し、依頼者の暮らしをサポートするのが仕事です。 本記事では、住まい方アドバイザーという資格について、働き方や年収といった基本情報から、資格取得の方法などを解説します。住まい系の似た資格や、一緒に持っておくとスキルアップに繋がる資格などにも触れています。

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住まい方アドバイザーの仕事内容

「住まい方アドバイザー」は、2014年に「アメニティアドバイザー」から名称変更され誕生した資格です。仕事内容は名称の通り、個々人に合わせた「快適な住まい方・暮らし方」をアドバイスすること。収納のコツや効率的な掃除の方法、電化製品や家具の配置など、あらゆる方面のノウハウを提供し、依頼者の暮らしをサポートします。ほか、商業施設を快適に造るアドバイスなど、店舗のコンサルティング業務なども担います。あまり耳慣れない資格ですが、2017年時点では全国で80名弱が資格を取得し、年々その数は増えています。

住まい方アドバイザーの働き方

住まい方アドバイザーは、大きく分けて2つの働き方が挙げられます。

◾️フリーランスで働く

ひとつは住まい方アドバイザーを専業として、フリーランスで働くスタイル。講演会に登壇し快適な住まいの作り方のノウハウを提供したり、個々人から依頼を直接受け、暮らし方のアドバイスをおこなったりします。ですが、住まい方アドバイザーを専業として安定的な収入を得ることは難しく、フリーランスでも、インテリアコーディネーターや整理収納アドバイザーといった住まいに関わる別の資格をあわせて取得し活躍する人が多いようです。

◾️住宅業界の会社に就職する

もうひとつは、住宅業界の会社(住宅会社・工務店・インテリアショップなど)で給与をもらい働くスタイルです。こちらもフリーランス同様、住まい方アドバイザーの資格のみで就職することは難しいとされています。他の資格をメインで取得し、スキルアップとして住まい方アドバイザーの資格を取得するという場合がほとんどです。

住まい方アドバイザーの年収

上記の通り、住まい方アドバイザーは専業のフリーランスとして安定的に働くことは難しく、他の資格をメインとして働く人がほとんどです。

フリーランスとして働く場合は、インテリアコーディネーターや整理収納アドバイザーの資格をメインに持っていれば、年収300万円〜700万円程度が見込めます。

別の資格もあわせて取得し企業に就職した場合は、年収は300万円〜500万円が相場といわれています。インテリアコーディネーターなどの年収自体が日本の平均年収よりも低めのため、住まい方アドバイザーの資格を有していても、大幅な給与アップには繋がらないようです。

 


 

住まい方アドバイザーと整理収納アドバイザーの違い

住まい方アドバイザーと似た職業として、「整理収納アドバイザー」という職業が挙げられます。この2つの資格の大きな違いは、アドバイスの目的にあります。

整理収納アドバイザーは「整理・収納」のみに焦点を当て「片付けられない」といった悩みを解決することを目的としているのに対し、住まい方アドバイザーは「空間・人・時間」の3つの観点から、人が暮らしやすい住まいをつくりあげることを目的としています。

人が暮らしやすい住まいを作るために、適切なサイズの家具を適切な場所に置いたり、個々人に合わせた効率的な掃除方法をアドバイスしたり、時には整理・収納に関してアドバイスしたりと、整理収納アドバイザーよりも幅広い視点でノウハウを提供します。

住まい方アドバイザーになるためには

住まい方アドバイザーになるためには、本資格の第一人者でもある近藤典子氏が代表理事を務める「一般社団法人日本住まい方アドバイザー協会(NSAA)」が主催する資格認定試験に合格する必要があります。ただし、NSAA主催の認定試験を受験資格を得るためには、近藤典子氏が講師を務める「住まい方アドバイザー養成講座」のカリキュラムを受講しなければなりません。

住まい方アドバイザーの養成講座とは

近藤典子氏自身が講師を務める「住まい方アドバイザー養成講座」は、全10回のカリキュラムを月1回、毎年4月〜翌年1月までの10ヶ月間にわたり開講されます。東京校と大阪校があり、10回分35万円(税別)の受講料が必要となります。

養成講座では、近藤典子氏が手がけるテキスト「住まい方ハンドブック」を用いながら授業がおこなわれます。住まい方アドバイザーの基本から片付けの手順、住まいの各エリア(キッチンやリビング、寝室など)に応じた快適な住まいの作り方にまつわるノウハウを解説。全10回の授業が終了した翌2月に、その年の住まい方アドバイザー資格認定試験がおこなわれます。

住まい方アドバイザーの資格試験の内容は?

毎年2月に開催される資格認定試験では、授業で使用される「住まい方ハンドブック」の内容や、講座内容を中心に問題が作られます。家の各部屋に求められる役割や機能、効率よく収納するためのコツ、片付けの改善プロセスである「整理→収納→整頓」についてなど、まんべんなく講座・テキスト内容について問われます。

の資格試験は2020年までに計4回おこなわれています。合格率は、以下の通りです。

・2016年…92%
・2017年…91%
・2018年…87%
・2019年…100%

この数字を見るにかなり合格率の高い試験といえるでしょう。

住まい方アドバイザー資格試験の受験者は、住宅業界で働く人がほとんどです。住宅営業、一級建築士、リフォーム営業・設計、住設機器の商品開発・企画担当者といった住宅に携わる人や、店舗デザイナーなど商業施設設計に携わる人も。ほか、「自身の暮らしを快適にしたい!」と、住宅業界以外の会社員や主婦が受験することも少なくありません。

住まい方アドバイザーに向いている人
 

住まい方アドバイザーの資格取得は住宅業界で働いており、さらにスキルアップを図りたい人にとっておすすめです。カリキュラムを受講する必要がありますが、得られる知識は依頼者の暮らしを豊かにするために役に立つはず。インテリアや住まい方・暮らし方という言葉に興味がある人も、住まい方アドバイザーに向いているといえるでしょう。

ほか、住まい方アドバイザーは自身の住まいを綺麗に片付けたいという人にもおすすめです。論理に基づいた効率的な収納・整理整頓方法も学べるため、片付けが苦手という人、家具が多くて家が雑多な印象になってしまう人にとって有益な資格となるでしょう。

住まい方アドバイザーと一緒に持っておきたい資格

住まい方アドバイザーは前項で紹介した通り、専業で安定した収入を得ることは難しい資格でもあります。住まい方アドバイザーの資格以外にあわせて持っておくと就職に有利になる資格を解説します。

インテリアコーディネーター

住宅やインテリアについて専門的な知識を有し、一般住宅や商業施設に配置する商品全体をプロデュースする仕事。資格を取得することで、住まいにおける色の使い方や、科学的根拠に基づいた住空間の作り方を提案できるようになります。

インテリアコーディネーターの資格とあわせて住まい方アドバイザーの資格を持っていることで、さらに依頼者それぞれに合わせた快適な住まいづくりのアドバイスができるようになります。

インテリアデザイナー

「日本デザインプランナー協会」が主催する資格。インテリアコーディネーターが完成した空間にインテリアを提案していくことに対し、インテリアデザイナーは、依頼者の希望や暮らし方をヒアリングし、ゼロの状態からインテリア全体をつくりあげていきます。インテリア商品の色や質感にまでこだわり、空間をデザインします。

インテリアデザイナーもまた、住まい方アドバイザーの資格を持っていることで、家に「住んでから」の住まいの使い方・暮らし方について深くアドバイスできるようになります。

自宅で挑戦できる!家具と人のサイズから最適な収納を考える教本

著者
近藤 典子
出版日

日本住まい方アドバイザー協会の代表理事を務める近藤典子氏が手がけるノウハウ本。住まい方アドバイザーにとって避けては通れない「整理・収納」について、「サイズ」という観点から論理的にストレスフリーな収納術を教えてくれる1冊です。

たとえば、収納術のひとつとして、本書では「棚の奥行きは3つのサイズを用意する」という法則が紹介されています。3つのサイズに合わせて収納することで衣類もすっきりと片付くなど、著者の経験から導かれた具体例が満載。

要点を絞って掲載されているため、気軽に読み進められます。住まい方アドバイザーとしてさらに深く収納に関する知識を学びたいという人におすすめです。

近藤典子氏の自宅を解剖!住まいの作り方を学べる1冊

著者
近藤 典子
出版日

「収納のカリスマ」とも呼ばれる近藤典子氏の自宅を解剖したムック本。自宅を建てる際に参考として手に取る人が多いようですが、住まい方アドバイザーの資格取得を目指す人であれば、本書に掲載されているさまざまな住まいの工夫は参考になること間違いなしです。

本書では、豊富な写真とともに、近藤典子氏の工夫が散りばめられた自宅を紹介しています。実際に家づくりをおこなう家庭から、完成した住まいの内部を解説。使い勝手のよい収納、動く収納スペースなど、豊かな発想から生まれたさまざまな収納・暮らし方のアイデアが詰まっています。

住まい方アドバイザーを目指す人であれば、アドバイスをおこなう際の参考アイデアがたっぷり。アドバイスをする上での着眼点を養うことができます。

家屋設計の観点から「収納」について知ることができる書籍

著者
鈴木信弘
出版日

家の設計時点から動線や収納に配慮した住まいづくりを提案する1冊です。イラストや例え話を多用し、図鑑のように気軽に読むことができるでしょう。

本書では、常に片付いた家をキープできる設計時点での「片付けやすい仕掛け」を紹介しています。人の動きをもとに導き出されるリビングやキッチン、浴室の設計について、物をしまう上で必要な収納の設計についてなど、これから家を建てる人にぴったりな書籍です。
 

住まい方アドバイザーを目指す人が読むことでプラスの知識が蓄えられ、より住まいに寄り添ったアドバイスができるようになるでしょう。

個々人にあった「住まい方」の考え方が身につく本

著者
京子, 石阪
出版日

住まい方アドバイザーとして依頼者に的確なアドバイスをするためには、個々人の暮らし方・住まい方にまで踏み込む必要があります。そんな時、本書は「しない家事を生み出す」というひとつの考え方を養ってくれます。

本書では、料理をする際には洗い物が増える調理をしない、掃除ではたくさんの道具を使わない、洗剤の使い分けはしない、日用品では来客用の布団は持たないなど、あらゆる観点から毎日の生活を簡単に快適にするポイントを紹介しています。

書かれたポイントを実践することで、自然とムダのないすっきりとした暮らし方が叶うという1冊。読んでおくことで、住まい方・暮らし方のアドバイスをする上でのヒントを得ることができるでしょう。

クローゼットの使い方に注目した収納の提案ができる本

著者
霜鳥 まき子
出版日

好きで買ったはずの服がなんだか似合わない、着たい服が見つからない…といった服に関する悩みを、「クローゼットの整理」に焦点を当てて解決へと導く1冊です。

本書は、クローゼットの中を綺麗に見せようという収納ノウハウだけでなく、残す服選びの基準や、そもそもの服の買い方などについても、無駄なくおしゃれを楽しむためのコツを教えてくれます。

収納や整理の方法を変えるだけで、おしゃれがぐんと楽しくなることを教えてくれます。住まい方アドバイザーを目指す人にとっては、クローゼット収納のアドバイスする上でのヒントが盛りだくさんな1冊です。

自分の市場価値をアプリで診断

家での快適な生活を送るために、幅広い視点からアドバイスをするのが、住まい方アドバイザーの役目です。昨今は収納などに悩みを抱える人が増えていることもあり、住まい方アドバイザーのニーズは高まっていると考えられます。仕事のスキルアップとして資格取得を目指す人が多いものの、しっかりと学べる養成講座を受けられることから、自分の快適な住まいづくりのために資格試験を受験するという人も少なくありません。気になった人はぜひ、関連書籍にも手をとって「住まい方」について知識を深めてみてはいかがでしょうか。

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