胸キュン恋愛漫画『ひるなかの流星』の厳選名シーンを考察!【ネタバレあり】

更新:2021.11.27

映画化が決定した大人気恋愛漫画『ひるなかの流星』。先生と同級生、そして友達との四角関係を描いた切ないラブストーリーです。今回は本作の名シーンを各巻ネタバレとともにご紹介します!

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あらすじ

田舎で暮らしていたすずめは両親の仕事の都合で東京に住む叔父の諭吉のもとにあずけられることになります。諭吉の家までの道すがら、不慣れな土地に迷ってしまうすずめ。諭吉が営むカフェの常連客、獅子尾に助けられます。翌日新しい学校に登校すると、そこには獅子尾の姿が。彼はすずめの担任だったのです。担任であり、住んでいる家が営むカフェの常連ということもあり、すずめと獅子尾は徐々に仲を深めていきます。

慣れない都会暮らしで不安に思うこともあるすずめですが、獅子尾のおかげもあり少しずつ友人を増やしていきます。となりの席になった馬村はクールなようでいて、実は女性恐怖症なだけ。美少女のゆゆかは実は毒舌で腹黒い、でも面倒見がいい。みんな本当は優しく、すずめは少しずつこの土地に馴染んでいきます。

しかし、人間関係は複雑に。ゆゆかは馬村を、馬村はすずめを、すずめは獅子尾を好きになってしまうのです。そして獅子尾は……?

 

著者
やまもり 三香
出版日
2011-10-25


『ひるなかの流星』は、やまもり三香の可愛いイラストで展開される、先生と生徒の甘酸っぱい恋愛漫画。登場人物それぞれがなかなか素直に相手に想いを打ち明けられず、見ていて切なくなってしまいます。

好きな人が、自分以外の人が好き。しかも主人公のすずめが好きになったのは担任の先生。余計に想いを隠すしかありません。

なかなか両思いになれない様子は、ままならない恋をしたことのある人誰もが共感できるものではないでしょうか。今回はそんな切ない恋愛漫画『ひるなかの流星』を、各巻の名シーンとともにご紹介します!ただし若干のネタバレもあるのでご注意を。

『ひるなかの流星』1巻はここにキュン!<非日常 in カーテン>

まず要チェックの名シーンは、1巻の6話にあります。おしゃれにあまり興味が無く、ださすぎるすずめを、放課後、ゆゆかがイメチェンしたときのこと。その変身っぷりはすさまじく、友人たちは驚きながらも可愛いと褒めてくれます。嬉しくなって浮かれるすずめ。みんなでプリクラを撮ろうとなり、すずめは教室にカバンを取りに走ります。

ちょうどその時、教室に獅子尾も戻ってきてしまうのです。からかわれる!と慌てるすずめ。隠れる場所がなく、カーテンに入り込みますが、すぐ見つかります。更にダサい靴下のせいですずめだとバレてしまい、カーテンをめくられて……。

出典:『ひるなかの流星』1巻

しかし獅子尾はなんの反応も見せません。それに少しがっかりするすずめ。そしてそのがっかりした自分に、獅子尾に対する想いが少しずつ変化していくのを感じるのです。担任の先生から一歩踏み込んだ淡い気持ち。

一方その頃、獅子尾はタバコを吸いながら「………あれはビビるわ」とつぶやくのです。

古くは平安時代ののれんで女性が異性から顔を隠す仕草、現代ではカーテンの中でのキスなど、外界を隔てる1枚の布があることによって様々な恋愛シーンが盛り上がってきました。「いつも」から離れた「非日常」がそこにはあるのです。

『ひるなかの流星』ではこのカーテンをめくる1ページで、いつもとは違ったすずめと、教師と生徒の関係から少しずれた瞬間、ふたつの非日常の空気感がダイレクトに伝わってきます。その舞台が学校という日常感満載の場所なので余計にキュンキュンしてしまう名シーンです。

『ひるなかの流星』2巻はここにキュン!<不意打ち赤面kiss>

2巻からはすずめが獅子尾への気持ちを確信してどうにか抑えようとする切ない展開が続きます。しかし、苦い展開だけではありません。すずめのことが何となく好きだろうなーという描写はあったものの、特に何か行動を起こす訳ではなかった馬村が動きます!それは2巻収録の11話でのこと。

すずめはクラスのみんなといっしょに諭吉のカフェで勉強することになります。そんな中、はずみですずめは馬村の女子恐怖症の秘密をバラしてしまうのです。みんなが帰った後にそのことを謝り、殴っていいよ、と何とも男前な解決案を提示をするすずめ。馬村は「歯くいしばれよ」と言ってから……。 

出典:『ひるなかの流星』2巻

はいキましたー!

不意打ちのキスどーん!!

少女漫画ではありがちな展開ですが、いいのです、やまもり三香のイケメンがいれば。そして彼の照れ顔が見られれば。

「これでゆるす」と赤くなりながら帰って行く彼の背中を見ながら、すずめ、呆然。そして「は?」と一言。おいおいとつっこみたくなるような、少女漫画の主人公にあるまじき色気のない反応。この女子力の無さも、すずめクオリティです。

そして馬村はそのあとも読者をキュン死にさせにきます。それは12話でのこと。

馬村と気まずくなってしまい、どうにかせねばとここでも男らしく彼を呼び出して真っ向勝負で切り出すすずめ。「なんであんなことしたの?」と聞く彼女の頭を触り、顔を赤らめながら名台詞を言うのですが……。その詳細は作品で。確実に乙女心の中心を刺しにくる名スナイパー馬村の美技をご覧ください。

王道少女漫画でキュンキュンしよう

著者
やまもり 三香
出版日
2015-02-25


全12巻で完結しているので、ハマったらその勢いのまま最後まで読むことができるのも嬉しいポイント。映画化もされた話題作は、話題作りのためにも要チェックですよね。

『ひるなかの流星』にはこの他にもまだまだネタバレしていない名シーンが盛りだくさん!ぜひあなたの好みのシーンやセリフを見つけてみてください。


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