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漫画『弱虫ペダル』の魅力を最新刊54巻までネタバレ紹介!

更新:2020.11.26 作成:2017.10.21

『弱虫ペダル』は自転車競技部に所属する小野田坂道をはじめとする総北高校のメンバーの自転車に懸ける青春を描いた作品です。インターハイ優勝を目標に掲げた各高校の熱いバトルに心を動かされます。自転車を知らない方でも楽しめますよ! 2020年8月には実写映画化もされるので、そちらもお見逃しなく!

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漫画『弱虫ペダル』の魅力を最新54巻まで全巻ネタバレ紹介!

『弱虫ペダル』は青春のすべてを自転車に捧げる高校生たちの熱い戦いを描いた作品です。「週刊少年チャンピオン」にて連載されており、2013年から何度もアニメ化されるほどの人気作となっています。

なによりの魅力は、特徴の異なる各プレイヤーが「勝利」という唯一の目標に向かって戦い、成長していく姿です。

出てくるキャラクターはどれも個性的でみんな実力者ですが、レースで優勝できるのはたったひとり……。そんな勝負の厳しさや残酷さがありながらも、常に前を向き勝利だけを見据えて戦う彼らにきっと感動するでしょう。

今回はそんな本作の全巻分のストーリー、新巻の見所などから魅力をご紹介します!ネタバレを含むので未読の方はご注意ください。

著者
渡辺 航
出版日
2008-07-08

ちなみに『弱虫ペダル』がお好きな方は以下の記事もおすすめです!


また、見逃せない実写映画の公開日は2020年8月14日!映画公式サイトなどで詳細をご覧になってみては?

漫画『弱虫ペダル』の熱い戦いに引き込まれる!【あらすじ】

『弱虫ペダル』は自転車に出会ったオタク高校生、小野田坂道をはじめとする総北高校自転車競技部のメンバーが、インターハイで優勝するため、切磋琢磨する物語です。

同じく優勝を狙う箱根学園や京都伏見高校のキャラクターも交えながら、才能の有無による非情な現実、勝負の厳しさ、友情の暖かさ、自転車そのものの魅力を教えてくれます。

特にリザルトと呼ばれる各レースの要所を取るための戦いは、興奮必至の名シーンばかりとなっています。

ロードバイク・仲間との出会い【1〜5巻】

主人公の小野田坂道は冴えないオタクの高校1年生です。アニメが大好きでアキバ通いが日課の彼は、高校ではアニ研(アニメ研究会)に入ろうと決意を固めていました。

しかし、アニ研はすでに活動休止状態で、部活を再開するにはメンバーが5人必要とのこと。現状は小野田ひとりだけなものの、それでも彼は諦めず、メンバーを集めようと奮闘します。

そんな小野田は交通費節約のため、いつも校舎の裏門にある急な坂をとおってアキバに通っていました。その距離、なんと往復90km!そこをママチャリで通っているところを、サイクリング部に所属する同級生の今泉にたまたま目撃されます。

最強のロードレーサーになるため、気になる要素はすべて払い除けておきたい今泉は、「負けたらアニ研に入る」という条件のもと、小野田に裏門坂でのバトルを申し込みます。

数々の大会で優勝してきた今泉はハンデをつけてスタートしますが、小野田が本領を発揮し、勝負はかなりの接戦にもつれ込みました。小野田の上り坂に強いクライマーとしての隠れた才能が伺えます。

結局、経験者の今泉に敗れる小野田でしたが、予想外に善戦し、自転車競技部のマネージャーである寒咲は彼に注目しはじめました。

さらに、出かけたアキバでド派手な赤い髪をした同じ年の男子に声をかけられる小野田……彼は同じ高校に通い、自転車競技部に入ろうとしている鳴子章吉でした。

今泉や鳴子と出会い、思っていた形とは違うものの友達も増え、自転車への興味を増していった小野田は、自転車競技部への入部を決意します。

著者
渡辺 航
出版日
2009-01-08

そうして迎えた入部初日でしたが、なんといきなり1年生同士でのレースがおこなわれることに……!突然のことに驚く小野田でしたが、今泉や鳴子と一緒に走りたい一心から、ママチャリでレースに参加します。

しかし自転車の性能が違いすぎるため、実力者の今泉、鳴子はおろか、他の1年生にもまったくついていけません。絶望し、リタイアが頭をよぎったそのとき、寒咲から小野田にロードバイクが届きます。

リタイアするか否かを聞かれた小野田ですが、入部したい一心から前を向いて走ることを選びます。彼の何よりの武器は、素直な心と、仲間のために走る気持ちでした。

1年生のレースを走っていくなかで、小野田にクライマーの資質があることが判明します。レース中盤にある得意の坂では、山岳リザルト(山頂でのトップゴール)を懸けて今泉と激突することに。

自身の野望のためどんな小さなレースでも負けられない今泉は、全力で小野田を迎え撃ちます。小野田も鳴子に教えられた方法で負けじと食らいつき、最後は山岳リザルトを勝ち取りました。

今まで人と争うことを避けてきた小野田でしたが、初めて自らの意志で勝負し、勝利をつかんだ瞬間です。

彼の奇跡の追撃に驚きを隠せない上級生たちでしたが、その素直な心と、純粋に走りを楽しむ姿に惹かれていきます。

しかしそこで力尽きた小野田はレースをリタイア。充実感の反面、フルコースをとんでもなく早いタイムで走る今泉たちとの実力差を痛感しました。

彼は決意を新たにし、より力をつけようと考えるのでした。

インターハイメンバー選抜合宿!VS2年生【6〜8巻】

各自の実力を上げるため、合宿に来た総北の一行でしたが、それは課題解決も兼ねた過酷な合宿でした。

小野田、今泉、鳴子の3人は、それぞれの課題に合わせてシフター(自転車のギアを変える装置)、下ハンドル、ホイールに仕掛けを施され、思うように力が出せないよう自転車を改造されます。

これらの課題を克服し成長していく3人でしたが、実はこの合宿、インターハイのメンバー選びという側面も持っていました。

著者
渡辺 航
出版日
2009-08-07

裏の事情を重々承知している2年生の手嶋と青八木は、1年生3人に勝負を仕掛けます。2人は3年生の田所によく面倒を見てもらっていたため、一緒に走れる最後のチャンスである今回のインターハイに必ず出ると誓っていました。

勝負は1年生VS2年生。勝ったほうがインターハイへの切符を手にするという条件です。普段の練習から大方の実力を把握していた今泉と鳴子は、当初はこの勝負を楽勝とふんでいました。

しかし手嶋は、実は相当頭の切れる策士だったのです。地形や競技場内のルール(夜間は追い越し禁止など)、体力の温存など、あらゆる戦略を練って1年生3人を追い込みます。

しかしここでも小野田の意外性が爆発します。なんと今泉、鳴子でも抜けなかった手嶋を坂で1点突破したのです。まわりのアドバイスを素直に聞き入れひたむきに練習をする小野田は、手嶋の予想以上のスピードで成長していたのでした。

そして迎えたゴール間際では、5人並んでのスプリント勝負となりますが、見事1年生の3人が勝利を手にしました。

絶対王者、箱根学園登場【8巻】

8巻では、絶対王者、箱根学園が登場します。

箱根学園は毎年インターハイを制している高校で、選抜されたメンバー全員が、各学園にひとりしかいないであろうエース級の実力を持ち、その圧倒的な総合力で優勝を欲しいままにしてきました。

そんな箱根学園で史上初めて1年生でメンバーに選ばれたのが、真波。箱根学園の今回のメンバーは、3年生が福富、荒北、新開、東堂の4人、2年生が泉田、1年生が真波の計6人です。

著者
渡辺 航
出版日
2009-11-06

実はこの真波、総北の合宿を偵察に来ており、小野田と接触をしています。小野田は彼との約束がキッカケでインターハイに出場したい、と強く思うようになりました。彼は後に小野田のライバルとして、長い付き合いになる人物です。

さらに箱根学園の福富はエース兼キャプテンとしてチームを束ねる最重要人物ですが、1年前のインターハイで総北の3年生、金城と接触事故を起こした過去があります。

自らの弱さと過ちを自覚し、それを糧にしてさらに強くなった福富と箱根学園が、金城たち総北の前に立ちはだかります。インターハイでの熱いバトルは必見です!

第1回インターハイ1日目。3強のゴール争い!【9巻〜13巻】

いよいよ第1回のインターハイが開幕します。

レースの最初の見せ場は、スプリントリザルト。各校のスプリンターがしのぎを削るなか、総北からは田所と鳴子の両名が飛び出します。

順調に他校を抜いてトップに躍り出る彼らでしたが、そんな2人を箱根学園の泉田が追いかけます。泉田はインターハイのみに合わせて調整した研ぎ澄まされた肉体を武器に、2人を引き離しました。

とっておきの秘策を出す田所と鳴子でしたが、泉田のスピードについていくのが精一杯……このまま勝負が決してしまうのかと思ったところで、最後の最後、カラーコーンが道中に転がってきます。

最小の動きでコーンを避け、自らの勝ちを確信する泉田でしたが、田所と鳴子はコーンなど意に介さずまっすぐ進みました。結局その差が決定的なものとなり、スプリントリザルトは田所が手にします。

その後、息つく暇もなく山岳リザルトをかけての競い合いが始まりました。箱根学園は、山神と呼ばれる東堂、総北からはエースクライマーの巻島が参加を試みます。

しかしクライマーの小野田がトラブルに巻き込まれ、チームに合流できないため、巻島は勝負を諦めました……。

著者
渡辺 航
出版日
2010-08-06

実は東堂と巻島は、これまで7勝7敗の勝負をくり広げており、お互いにライバルと認める仲でした。2人ともインターハイでの決着を心待ちにしていましたが、チームを優先する巻島は勝負に乗ることができません。

しかし、ここで小野田が手嶋のアドバイスを聞き、持ち前の素直さを発揮して見事チームに合流します。小野田にチームを任せられるようになった巻島は即座に飛び出し、東堂との勝負に向かいました。

最高の舞台で最高の勝負をくり広げる2人の熱い友情と、負けられない誇りをかけたバトルに目を奪われるシーンです。

そしていよいよ、インターハイ1日目のクライマックスを迎えます。先頭を走るのは、総北の金城と今泉、箱根学園の福富と荒北の4人です。

優勝はこの2チームのどちらかに絞られたかと思った矢先、ダークホースの京都伏見高校のエース、御堂筋が先頭に追いつきます。

御堂筋は今泉が倒したいと切望する相手であり、1年生ながらに3年生にも引けを取らない実力を持ちます。また彼は全キャラクターのなかでも、トップクラスでインパクトの強いキャラです。

その独特の言動やライディングスタイルのため周りから気持ち悪がられることも多いですが、本人はまったく意に介していません。

相手に罵詈雑言を浴びせることも多い御堂筋ですが、その言動のすべては自らの求める勝利のためであり、その貪欲さはライバル選手も認めています。

この御堂筋を含め、最後は金城、福富、御堂筋の三つ巴でゴール争いになります。闘争心を剥き出しにする彼らの迫力あるゴール争いは必見です!

第1回インターハイ2日目。躍動の御堂筋【14巻〜18巻】

インターハイの2日目、総北は序盤から田所の不調により、チーム内が不穏な空気に包まれます。そんなか、トップを走る箱根学園と京都伏見高校の2校はスプリントリザルトを賭けて勝負をしました。

戦うのは箱根学園のエーススプリンター新開と、京都伏見高校エースの御堂筋。新開は福富が「最速の男」と呼ぶほどの実力者で、泉田よりも速いスプリンターです。

箱根学園の威信をかけて勝負を受ける新開ですが、なんと御堂筋に弱点を調査されていました……。

著者
渡辺 航
出版日
2011-03-08

新開の弱点、それは過去にウサギを引いてしまったトラウマにより、コースの左側から相手を抜くことができない、というものでした。

弱点を突きながら狡猾な罠を張る御堂筋に対し、新開は自らのトラウマを克服しようともがきます。そして遂に、本領を発揮する新開。御堂筋も予想外の事態に対し、全力を出して迎え撃ちます。

新開の苦悩とそれを切り開く意志の強さ、そして御堂筋の勝利のために張り巡らせた作戦と全力勝負は、弱虫ペダル全巻をとおしても名勝負に数えられるバトルのひとつです。

最後は御堂筋がわずかな差で勝ちますが、この勝負が2日目の趨勢に大きな影響を与えることとなりました。2日目は山岳リザルトもそのまま御堂筋がとり、勢いに乗ります。

完全にレースを支配したと思っていた御堂筋でしたが、潰したはずの箱根学園と総北がともに追いついてきます。

進化する今泉、復活したエーススプリンター新開をアシストに据え、2校は御堂筋を猛追。2日目のゴールシーンでは、くしくも1日目と同様、3校のエース対決となりました。

持てる力のすべてを出し切った3人の勝敗は果たして……?

第1回インターハイ3日目。第1回インターハイ決着!【19巻~27巻】

インターハイの3日目は最終日というだけあり、波乱の連続です。

箱根学園はメンバーがそれぞれのやるべきことを理解して全力を尽くし、役割を果たしたメンバーから順に脱落していきます。そのさまはまるで、荷物を減らしながら加速していく列車のようです。

一方の総北はメンバー全員で進むことを選択するも、途中で田所が脱落します。さらに金城の古傷が悪化してしまい、最後の勝負どころに絡むことが難しくなりました。

そんな金城からのラストオーダーは、巻島と1年生の3人で、総北のジャージをゴールに真っ先に届けるというものでした。

著者
渡辺 航
出版日
2013-03-08

各校が激しく先頭争いをくり広げるなか、選ばれたものしか辿り着けないラストステージに残ったのは、今泉、小野田、福富、真波、御堂筋の5人。そして1番最後のクライムでは遂に小野田と真波の2人が優勝をかけて勝負をします。

仲間の想いを乗せて走る小野田と、自らの生の実感を求めて走る真波は、走っていくなかで限界を突破し、ともに成長していきます。いつもはのんびりとした雰囲気を漂わす2人ですが、最後は両校の優勝を賭けて、激しくぶつかり合うのです。

この人格のギャップもまたレースならではの醍醐味となっており、勝負を引き立てます。小野田VS真波のラストクライム、見逃せない名勝負です!

世代交代【28巻~34巻】

インターハイを終え、3年生が卒業していくなか、各校で世代交代が進んでいきます。見事優勝を果たした総北には入部希望者も多数集まり、恒例の1年生レースがおこなわれました。

新人のなかでは、中学生の時から実績を残している鏑木と段竹の2名が有力視されています。そこへ、2年生の杉元が特例で1年生レースへの参加を手嶋に打診しました。

インターハイで同期の頑張りを見て刺激を受けた彼は、これまでの甘えを捨て、次のインターハイのメンバーに選ばれるべく努力を積みます。

著者
渡辺航
出版日
2013-05-08

開始された1年生レースでは、当初の予定どおり、鏑木と段竹が頭角を現しました。しかし杉元は当初の下馬評を覆し、その2人に食らいついていきます。初めは彼を軽視していた鏑木たちでしたが、その底知れぬ執念に危機感を抱きはじめました。

2年生の意地を見せる杉元は最後の最後まで食らいつき、いよいよラストのスプリントまで勝負がもつれこみます。

これまで実力のあるメンバーの陰に隠れて自らを追い込むことを拒んでいた杉元が、変わろうと必死に努力する姿に心打たれる場面です。控えだった選手の心情も丁寧に描き、その苦悩や成長がみられるのも本作の魅力になっています!

第2回インターハイ1日目。王者完全復活!【35巻~41巻】

各校、世代交代を経て迎えた日光インターハイ。総北、箱根学園、京都伏見高校もそれぞれ新たな戦力を加え、万全の態勢で挑みます。

昨年のリベンジを果たすべく全力を尽くす箱根学園は、スプリントリザルト、山岳リザルトを連続で獲得し、その圧倒的な力を見せつけるのでした。

著者
渡辺 航
出版日
2015-04-08

そして迎えた最終局面、やはり京都伏見高校の御堂筋が絡んできます。彼の奇策により出遅れた総北と箱根学園のメンバーでしたが、鳴子だけがその奇策に反応しました。

地元の関西で御堂筋に敗れていた鳴子はリベンジを誓い、このインターハイに臨んでいます。そしてその2人を後ろから追うのは、箱根学園のニューエース、葦木場です。

最後は意地と意地のぶつかり合いで三つ巴の戦いに。しかし2mを超える身長を有する葦木場が身体の差で勝利し、1日目は箱根学園がすべての局面で勝利をもぎとり、完全勝利をしました。

この1日目のインターハイでは、1度王者から陥落した箱根学園の意地と大会にかける気迫が伝わってきます。完全復活を経た王者を相手に挑戦者であることを再確認した総北は、決意を新たに2日目に臨むのでした。

第2回インターハイ2日目。ダークホース小鞠VSハコガクキャプテン泉田【43巻~48巻】

インターハイ2日目、総北は早々に鏑木が団体から離れてしまい、さらには手嶋も初日の疲れが残っていて、チームのペースが落ちてしまいます。

リベンジを誓う鳴子は単独で御堂筋を追いかけますが、今泉はチームがそろうことを優先させました。しかし一向に好転しない状況に自らの判断が誤っていたと考え、心が折れてしまいます。総北はチームがバラバラになっていました。

一方、トップ争いでは箱根学園vs京都伏見高校の戦いがくり広げられます。昨年の新開の雪辱を果たそうと、キャプテンの泉田自らがスプリント勝負に名乗りをあげますが、京都伏見高校が出してきたのは、小鞠という謎の1年生でした。

一見、泉田が圧勝するかに見えましたが、小鞠は筋肉を触ることに対して特殊な欲望を持っており、その欲求が彼を突き動かします。泉田にも同様に仕掛け、筋肉を触ることで彼の力量を見極めたうえで、自らの勝ちを確信しました。

しかし泉田もだてに1年間鍛えてきたわけではありません。あらゆる逆境と試練を乗り越え、小鞠に勝利します。泉田の苦難とプライドに心動かされる場面です。

著者
渡辺航
出版日
2016-03-08

カラーゼッケンすべてを手にし、絶好調に見えた箱根学園でしたが、策を張り巡らす御堂筋の手中に徐々にはまっていきます。

その頃、総北はチームが全員揃い、息を吹き返していました。先を走る2校を猛追し、遂に先頭争いに舞い戻ります。そして迎えた最終局面、優勝のゆくえはまたも総北、京都伏見高校、箱根学園の三つ巴となりました。果たして2日目の勝者は?

第2回インターハイ3日目。手嶋の危機【49巻〜51巻】

総北キャプテンの手嶋がチームからはぐれ、後方集団に紛れ込んでしまう展開が描かれます。青八木は手嶋を助けるため、自らも後方集団に向かい、2人で先頭集団へ追いつくべく奮起します。

しかしそんな2人の前に、集団を操っていた広島呉南工業高校の浦久保が立ちはだかります。彼は地元の大会で優勝を重ねる実力者でした。

著者
渡辺航
出版日
2017-06-08

先頭に追いつこうとする2人に、浦久保は勝負を仕掛けます。なんとそれは記録用チップをかけてのデスマッチ。負けたほうは今年のインターハイを走った記録が残らない、という凶悪なものでした。

体力が底をつきかけている手嶋と、膝を負傷している青八木。しかし2人は勝負を受け入れます。総北のキャプテンとして絶対に負けられない戦いが始まりました。

いよいよ佳境を迎えた第2回インターハイ……先頭争いからも目が離せません!1日目は箱根学園、2日目は京都伏見高校が勝利を奪いましたが、果たして総北は総合優勝を勝ち取れるのでしょうか?

浦久保と庭妻の過去【52巻ネタバレ注意】

浦久保と同じ呉南工業高校の庭妻は、かつての浦久保を回想します。つかみどころがなく、人付き合いが苦手だった彼をなぜか放っておけず、いつも遊びに誘っていた庭妻。

それからいったん付き合いがなくなり、中学に上がった頃に浦久保の姿を見かけ、声をかけます。しかし久しぶりに会った彼は、将来の目標だった漁師という仕事を父親がやめたことをきっかけに、虚ろな様子になってしまっていたのでした。

そんな彼を見て、今までにないほど覇気がないのを感じた庭妻は、浦久保を自転車に誘ってみるのでした。

一度は夢が途絶えてしまった浦久保でしたが、自転車に「大物を仕留める」という何か共通するものを感じます……。

著者
渡辺航
出版日
2017-09-07

幼い頃から互いのことを思いやり、友情を深めてきたふたり。浦久保と庭妻の結束力は固いものがありました。

しかし手嶋と青八木も負けていられません。それぞれ満身創痍ではありますが、ギリギリになって青八木があるアイディアを思いつき……。

果たして青八木は何を思いついたのでしょうか?また、総北の他メンバーたちに追いつくことができるのでしょうか?

52巻の見所はやはろ呉南のふたりの過去エピソード。人間味がなく、恐ろしいだけの存在だった浦久保が最後に流した涙は、庭妻への感謝の気持ち、勝利をプレゼントしたかったという強い気持ちが感じられます。

青八木が鏑木に託したもの【53巻ネタバレ注意】

浦久保たちの妨害を乗り越え、何とかチームと合流できた青八木と手嶋。53巻の序盤は青八木が先頭を走ります。

箱根学園に追いつければいい、そこまで膝が持ってくれればいいと最後の力を振り絞ります。そして全力を注ぎ、その後ろ姿で鏑木に先輩としての走りを見せるのです。

著者
渡辺航
出版日
2017-12-08

鏑木はそれに涙しますが、周囲はもう青八木の走りが離脱前提のものであることを悟っています。嫌がる鏑木に前を向けと告げる今泉。彼の気持ちを受け継いでゴールまで走ることが今すべきことだ、と言うのです。

そして先頭を走っていた青八木は減速し、リタイア。総北の前には箱根学園の後ろ姿が見えるのです!

そこからはクライマー同士の戦いがヒートアップ!鏑木は銅橋に雪辱を果たすことができるのでしょうか?

53巻の見所はやはり、最後のインターハイにも関わらず、リタイアすることでチームの勝利を優先した青八木の姿、それを受け継いで全力で走る鏑木の姿でしょう。

チームレースだからこそのアツさ、感動を感じさせられます。

デッドヒートには、伏兵あり!?【54巻ネタバレ注意】

箱根学園と総北がデッドヒートを繰り広げる中、その後ろでは3人になった京都伏見が追い上げてきています。どう見ても不可能な距離を離されている京都伏見ですが、御堂筋は箱根学園と総北がトップを走るのは計算のうちだとニヤつきます。

実は御堂筋はレース展開を箱根学園一強で進ませないよう、場を荒らすことで、そこにできる隙をついてゲームに勝利しようという気持ちがあったのでした。なので、今の展開も計算のうちだと話すのです。

しかもそんな疑念を指摘した水田を捨て駒として使い、自分と小鞠で先頭陣に追いつくこともすでに決めていたこと。本当に恐ろしい人物です。

他チームとは異なる変化球の戦略。御堂筋の予測どおりにことが運んでしまうのでしょうか?

著者
渡辺航
出版日
2018-01-05

そんな京都伏見に対し、先頭ではさらに勝負が加速しています。

しかしついに箱根学園が前を行く展開になり、700mもの差をつけられてしまう総北。しかし、そこでも小野田たち2年生はあきらめていません。

鳴子は小野田と今泉で肩でも組んでゴールしようか、という軽口まで叩くのです。それは3人でインターハイがスタートした時に交わした言葉でした。

絶望的な状況でもまったく諦める様子のない彼らの言葉を聞いていた手嶋は、このチームのある強さに気がつき……。

54巻もチームプレイ、そして総北ならではの強みが存分に描かれます。特にこの雰囲気をつくっている小野田の地味ながら強いスター性には唸らされるものがありますね。詳しい内容はぜひ作品でご覧ください。

果たしてOBたちの待つ山頂に、総北は1位でたどり着くことができるのか?京都伏見の追い上げは今後レース展開をどう左右するのか?いよいよクライマックスに近づいてきています!

『弱虫ペダル』実写映画化2020年8月4日!主演はキンプリ永瀬廉!

本作の実写映画化が決定し、8月14日に公開されることが発表になりました。アニメや舞台、小説やドラマなど多様なメディア展開を見せてきた本作も、ついに豪華キャストによってスクリーンに映し出されます。

主演を務めるのは、人気アイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉。今泉を伊藤健太郎、寒咲を橋本環奈が演じ、『旅猫リポート』『“隠れビッチ”やってました。』でも書籍の映画化を手がけた三木康一郎監督がメガホンをとります。

主演の永瀬は、「気づくと朝になっている」ほど原作の物語に夢中になっているとコメント。声をかけられる前から原作が好きだったという寒咲役の橋本は「学生時代のこれぞ青春!というような瑞々しさ溢れる物語」として、彼女のうちにある本作のイメージを演技にぶつける意気込みは十分のようです。

その他キャストのコメントや公開情報の詳細は、映画『弱虫ペダル』公式サイト - 松竹にて随時発表される予定です。主演の永瀬による映画『弱虫ペダル』の見所を解説した動画も届いています。

オリンピック・パラリンピックに日本中が盛り上がるこの夏にぴったりの映画です。ぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

『弱虫ペダル』は何かに一生懸命打ち込んだ経験がある人であれば、必ず感情を揺り動かされる作品です。目標としているものに手が届かないときの挫折や悔しさ、それを乗り越えたときの勝利……ひとつひとつの細かい成長に共感できるのではないでしょうか。

またキャラクターの個性もしっかりしていて、元々圧倒的な才能を持っている人やそうではない人など、さまざまなタイプの戦いが描かれています。自転車に興味のない方でも絶対にハマることができます。熱い気持ちを味わいたい、勝負の醍醐味を味わいたい、という方はぜひ手にとってみてくださいね。