大人気マンガであり、現在も連載中の「ワンピース」。その世界において、絶対的な強者として新世界に君臨する4人の大海賊が「四皇」です。 2020年現在、現四皇である「カイドウ」「ビッグマム」「シャンクス」「黒ひげ」や、過去の大海賊「白ひげ」「ロジャー」の懸賞金が遂に明かされました。そして、かつて四皇を部下として束ねていた「ロックス」という名の大海賊の存在も明らかになりました。 本ページでは、「ワンピース」における歴代の四皇、そして「ロジャー」「ロックス」の秘密を、強さや懸賞金から徹底考察いたします。かなり長い記事になってしまいましたので、目次から興味のある部分をご覧ください。
「四皇」とは、偉大なる航路(グランドライン)の後半の海、「新世界」に君臨する4人の大海賊の総称のこと。いずれも大規模な数の船員、領土、傘下の海賊を手中に納めており、海賊王に最も近い存在です。
2020年現在、「四皇」と呼ばれているメンバーは「カイドウ」「ビッグマム」「シャンクス」「黒ひげ」の4人です。「白ひげ」もかつては「四皇」の1人でしたが、死去に伴い、入れ替わりで「黒ひげ」が加わりました。
船団の規模だけでなく個人の強さ、懸賞金の額もその名にふさわしいものを持っています。各メンバーの詳細についてはこの後ひとりずつ解説いたします。
先ほどもお伝えしましたが、かなり長い記事になっていますので、目次から気になるポイントをご覧になるのもおすすめです!
「四皇」ひとりひとりを見る前に、それ自体の物語での立ち位置を整理しておきましょう。
「四皇」は、『ワンピース』における3大勢力の1つ。このほかに「海軍本部」「王下七武海」があり、この3大勢力のバランスが崩れると世界の均衡が失われるといわれるほど強大な力を持っています。
「海軍本部」「王下七武海」は「四皇」を食い止めるための抑止力の役目も担っています。しかし決して仲間というわけではありません。一枚岩の「海軍本部」と巧妙に悪事を重ねる「王下七武海」の海賊たちは相容れない関係です。
これ以下、「海軍本部」「王下七武海」に所属する代表的な人物をご紹介します。
ちなみに「ワンピース」58巻などで描かれた頂上戦争編では、「海軍本部」と「王下武海」が一堂に会しました。彼らについて知りたい方は、そのシリーズを読むのもオススメです!
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-06-01
海軍本部
「海軍本部」とは、「偉大なる航路(グランドライン)」を管轄とする世界政府直属の軍隊組織。最も高い階級は「元帥」、次いで「大将」→「中将」→「少将」→「准将」→「大佐」と続いていき、全部で18階級です。
中将以上の者は皆、「覇気」を習得しており、「悪魔の実」の能力者も多数存在します。大将以上となると海軍の最高権力と呼ばれるほどに高い実力を備えています。
海軍本部 元帥 「赤犬」
2020年現在、海軍のトップの座についているのは通称「赤犬」、本名「サカズキ」です。「マグマグの実」の能力者で、体をマグマに変え、巨大な氷塊を一瞬で焼き切ることもできます。
また、「徹底的な正義」を信念に掲げており、「悪」を根絶やしにすることに徹底しています。自分の信ずる「正義」に反するものには味方であっても手を下すほどです。
白ひげ海賊団と海軍本部による「頂上戦争」においては大将として戦線に立ちました。その後、決戦時の元帥である「センゴク」の退任に伴い、世界政府上層部の推薦のもと、「青キジ」と対戦。頂上の座をかけた戦いに勝利し、元帥の座に就きました。
王下七武海
王下七武海とは、世界政府へ上納金を収めることを条件に、他の海賊や政府未加盟国からの略奪を許可された7人の海賊です。「政府の犬」と呼ばれる一方で、強さを基準に選定されたその実力は確かなもの。
また、世界政府の傘下でありながら、忠誠心は持ち合わせていません。命令に応じることもほとんどなく、巧妙に悪事を重ね、大きな武力、権力を手に入れることを考えている者も多いです。
ジュラキュール・ミホーク
王下七武海の1人「ジュラキュール・ミホーク」は、主要人物の一人であるロロノア・ゾロも目標とする世界最強の剣士です。その強さは、最上大業物の黒刀「夜」を武器に、氷山や巨大戦艦も一振りで真っ二つに切り裂いてしまいます。
「ミホーク」は予測不能な天候、多くの猛者で溢れた大海をたった1人で、小さな棺船だけで放浪している人物。他の七武海たちは仲間や手下を集めてしのぎを削っているなか、誰とも手を組むことなく1人で七武海の座に就きました。
片腕を失う前の「シャンクス」とは何度も戦いをくり広げたライバルでもあり、その戦いは伝説として語り継がれています。
さて、ここまで「海軍本部」「王下七武海」をざっくりとご紹介しましたが、これ以降、本題の「四皇」ひとりひとりについて見てきましょう!
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ここでは、四皇の1人であり、百獣海賊団の船長の「カイドウ」について紹介します。彼は「百獣のカイドウ」「この世における最強生物」といった異名を持つ人物。懸賞金は46億1110万ベリーで、おそらく物語中、生存している者の中では最高額です。
そんな彼は、強い自殺願望の持ち主。空島からの飛び降り自殺をしたり、他の四皇や海軍に戦いを挑んでは敗北したりしたそう。しかしどうしても死ねないほど強固な肉体を持っています。
その強さはギア4を使用したルフィの連続攻撃を正面から受けてもダメージがまったくなかったほど。逆に金棒の一振りでルフィを倒してしまいました。
悪魔の実の能力者であることは間違いないですが、正式な実の名称は明らかになっていません。しかし、巨大な龍の姿に変貌していることから、ゾオン系幻獣種の能力者であると考えられます。龍になると口からブレスを出したり、空中を滑空することが可能です。
ちなみに、かなりの酒豪で、突発的な泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸が発生します。取引相手であるドフラミンゴがルフィに敗れた際には、泣きながら彼の身を案じていました。
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- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2019-03-04
ここでは、カイドウ率いる百獣海賊団についてご紹介します。
この海賊団は「カイドウ」を筆頭として、「大看板(三害)」と呼ばれる3人の幹部、その下に「最悪の世代」の「ホーキンス」や「ドレーク」が所属する「飛び六胞」が主な実力者です。その他にも数百人以上の船員が「SMILE」による人工悪魔の実の能力を与えられています。
以下に、代表的なメンバーとして「大看板(三害)」の「ジャック」、「クイーン」、「キング」の3人を紹介します。
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ここからは、「四皇」2人目、「ビッグマム」についてご紹介しましょう。
本名はシャーロット・リンリンで、ビッグマム海賊団の船長であり、万国(トットランド)の女王でもあります。懸賞金は43億8800万ベリーで、ソルソルの実の能力者です。他人から魂を奪い、無機物に人格を与えることが可能です。
また、雷雲や太陽には自分の魂を与え、それらを使って雷を落としたり、火炎を放射したりすることも可能。肉体も非常に強固で精神が弱っていない限り、たいていの攻撃はダメージとなりません。
そんな彼女は、「食い煩い」という特異な体質を持っています。発症すると特定のスイーツを口にするまで我を忘れて暴走を続けます。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2017-11-02
ここではビッグマムが率いる海賊団について見ていきましょう。
主要メンバーのほとんどは、ビッグマムの血縁関係にある子供たちです。足長族、魚人族、三つ目族などさまざまな種族の者が在籍していますが、過去の因縁から巨人族だけはメンバーにいません。
科学者・シーザーを利用して人体の巨人化を図ったり、サンジの家族であるヴィンスモーク家の科学力を奪うために政略結婚を結ばせようとするなど、世界征服にために力を注いでいます。
メンバーも「スイート三将星」を筆頭に、多数の実力者が存在します。以下に代表的なメンバーを紹介しましょう。
ビッグマム海賊団については<「ワンピース」ビッグ・マム海賊団メンバー一覧【ネタバレ注意】>で紹介しています。あわせてご覧ください。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2018-06-04
つづいて「四皇」3人目、通称「赤髪のシャンクス」についてご紹介しましょう。
懸賞金は40億4890万ベリーで、2020年現在、能力者であるような描写はありません。ルフィのあこがれの人物で、彼を近海の主から救うために片腕を失いました。「グリフォン」という名のサーベルを武器として使用しています。
大抵のことは笑って済ませてしまうほど能天気、温和な性格で、世界に名を馳せる大海賊でありながら海軍の「センゴク」からもある程度の信頼を得ています。
マリンフォードの戦争を終結させたり、白ひげにエースの敵討ちを止めるように忠告したりと、世の中の平和のために尽力しています。現四皇の中で唯一、悪役としての印象がないキャラクターです。
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- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2002-09-04
シャンクスが率いるのが、「赤髪海賊団」。海賊船は「レッド・フォース号」という名です。船首が赤い竜の形をしています。前述のように戦争を終結させたり、白ひげの首を狙うカイドウを止めるなどの活躍をしています。
船員に関する情報、能力は、2019年現在ほとんど明らかになっていません。しかし副船長の「ベン・ベッグマン」やウソップの父親である「ヤソップ」など実力者ぞろいであることは確かです。
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「四皇」最後のひとりが、通称「黒ひげ」と呼ばれる「マーシャル・D・ティーチ」。22億4760万の賞金首で、ヤミヤミの実とグラグラの実の能力者です。
物語初登場の時点では懸賞金0の無名の海賊でした。しかし、エースを倒し海軍に身柄を渡したことで一度「七武海」になり、その地位を利用して「インペルダウン」の凶悪な囚人たち数人を仲間に加えました。
さらにマリンフォードの決戦では、手負いの白ひげにとどめを刺し、グラグラの実を自分のものにしました。結果、引力をあやつる闇の能力と自身の能力の2つを持つことになり、白ひげに代わり四皇と呼ばれるようになりました。
また本来不可能なはずの2つの実を得ていること、物語のキーワードである「D」の文字を名前に持っていることなど、いまだに謎の多いキャラクターです。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-08-04
黒ひげ海賊団は初登場時はたった5名で構成された海賊でした。しかしエース、白ひげとの抗争でみるみるうちに名をあげ、新世界で領土を増やしました。また方法は不明ですが、悪魔の実の能力を他者から奪い、船員に悪魔の実の能力を付与しています。
海賊船は巨大な丸太を3つつなげた筏のような形状。四皇となってからはいくつもの船団が結成されており、各船団に1人船長がいます。前述のような「能力者狩り」を行い、力を蓄えていることから、今後も大きな戦いに加わってくることが予想されます。
初期のメンバーは「バージェス」「ラフィット」「ドクQ」「ヴァン・オーガー」です。そこからインペルダウンで「シリュウ」「アバロ・ピサロ」「カタリーナ・デボン」といった凶悪な者達も仲間に加わっています。今のところ黒ひげに次ぐ実力者だと思われる「シリュウ」について、以下に紹介します。
黒ひげについては<「ワンピース」黒ひげの懸賞金の意味やロックスとの関係は?6つの事実を紹介>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
(旧)四皇のひとりでもある「白ひげ」についてもご紹介していきましょう。50億4600万ベリーの賞金首で、かつて海賊王と肩を並べた存在とされています。「ロジャー」が死去してからは世界最強の男としてすべての海賊から恐れられています。
グラグラの実の能力で津波を引き起こしたり、島ごと揺らしたりすることが可能です。しかし、世界最強といえど、老いと病から体調は良くないようで、それが原因となってか頂上戦争にて敗北、死去しました。
自分の船員を息子と呼び、また友人である「ネプチューン」の国を平定させるために魚人島を自らの領土とするなど、情と懐が非常に深いキャラクターです。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-08-04
白ひげ海賊団についても見ていきましょう。
「白ひげ」を筆頭に16人の隊長で構成されており、それぞれの隊長が大きな実力を備えています。海賊船は「モビーディック号」でクジラの形状をしています。
白ひげ海賊団およびその傘下の海賊たちはエースの処刑を止めるため、マリンフォードにて海軍本部に戦いを挑みましたが敗北し、白ひげとエースを失いました。その後の残党達の消息は不明で、大きな動きを見せていませんが、今後何かしらの形で物語に関わってくると予想されます。
これ以降は、「四皇」についてのいくつかの考察をご紹介していきましょう!
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-03-04
「ロックス」や「ロジャー」もかつては四皇だったのでしょうか?ロックス海賊団には若かりし頃の「白ひげ」「カイドウ」「ビッグマム」が所属していたことがわかっています。したがって、「ロックス」「ロジャー」の時代に彼らは四皇ではなかったと考えられます。
「ロックス」「ロジャー」が四皇であったとすると他に2人、四皇が存在するはずですが、2020年現在、それらしい名前は浮かび上がっていません。四皇制度は「ロックス」、「ロジャー」が消えた後にできた呼び名であるかもしれません。
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麦わらの一味の船長・ルフィはビッグマム海賊団との戦いを得て、15億ベリーの懸賞金になりました。一部ではすでに5番目の皇帝とも呼ばれるようになりましたが、実際にはどうなのでしょうか。
これまでの戦いの様子などを踏まえても、船団の規模はまだまだ他の四皇に及ぶレベルではないというのが答えでしょう。黒ひげも「お前にはまだ早い」とつぶやいています。
2020年現在、物語では麦わらの一味とカイドウとの戦いが描かれています。もしカイドウを倒すことができたら、カイドウの代わりに四皇、もしくは加えて「五皇」と呼ばれる日が来るかもしれません。
四皇の懸賞金の高さは順に「カイドウ」「ビッグマム」「シャンクス」「黒ひげ」となっています。懸賞金は強さ、危険度、戦力などを合算して決められたものと考えられるので、かならずしもこの順番で強いとはいえません。
また、「黒ひげ」が台頭してきたのは比較的最近であるため懸賞金は相対的に低くなっていると考えられます。
「カイドウ」「ビッグマム」を比較すると、個人の強さはほぼ互角に思えます。しかしメンバーの懸賞金がカイドウの率いる「百獣海賊団」のほうが上回っていることから、戦力としてはカイドウのほうが上でしょう。
「シャンクス」の能力に関してはいまだ未知数です。「黒ひげ」は強力な能力を2つも有していることや、インペルダウンの凶悪な部下を多数従えていること、能力者狩りをおこなっていることから今後さらに強大な敵になるでしょう。
以上のことから、最終的に最強となるのは「黒ひげ」ではないでしょうか。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2019-12-28
「ワンピース」で気になるのが、最終的に誰がラスボスになるか、というもの。四皇はそれぞれ大きな力を持っているので、このなかにいると考えるのもひとつの可能性ではないでしょうか。それではひとりひとり可能性を考えてみましょう。
2020年現在、「カイドウ」「ビッグマム」との戦いが描かれていますが、まだ回収していない設定などを考えると、ここでストーリーが終了することはないでしょう。その回収されていない内容として、「シャンクス」の思惑や能力がありますが、敵として立ちはだかるのは考えにくいかと思います。
以上のことから、ラスボスは「黒ひげ」になると考えられるのではないでしょうか。彼は初登場からの成り上がりの過程も描かれていますし、ルフィにとってはエースの仇でもあります。
また物語のキーワードである「D」の名を持っていることからも「ワンピース」の世界の歴史に大きな関わりのあるキャラクターでもあるでしょう。「カイドウ」との闘いが終了したら、いよいよ「黒ひげ」との戦いが本格的に始まるかもしれません。
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