西野七瀬が出演した映画、テレビドラマの原作を完全網羅!「あな番」以外も面白い

更新:2021.11.29

誰もが守ってあげたくなる「儚さ」という魅力で、乃木坂46のなかでも群を抜いて人気を集めていた西野七瀬。乃木坂を卒業後は本格的に女優として活動を始め、ドラマ『あなたの番です』では狂気的な殺人鬼の役で注目を集めました。 そこでこの記事では、西野七瀬がこれまでに演じた役柄と作品について原作とともに紹介します。

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西野七瀬のプロフィール

まず初めに、西野七瀬(にしの ななせ)の簡単なプロフィールをご紹介しましょう。

西野七瀬は1994年5月25日生まれ、大阪府出身。

2011年に乃木坂46第1期メンバーオーディションで合格し、芸能界デビューをしました。じつはオーディションに応募したのは本人ではなく母親で、西野はその頃フランスに留学する予定だったのです。

デビュー当時から大活躍というわけにはいかず、選抜のポジションも3列目がほとんど。しかし、握手会での神対応でファンの支持を獲得、2014年4月に発売された8thシングル『気づいたら片想い』で初のセンターに選ばれました。

その後6つの表題曲でセンターを飾り、「ななせまる」「なぁちゃん」の愛称で親しまれます。しかし惜しまれつつも2018年12月31日に乃木坂46を卒業しました。

卒業後は本格的に女優として活動をスタート。とくに2019年4月に日本テレビ系で放送されたドラマ『あなたの番です』で演じた殺人鬼の役は、印象に残っている人も多いはずです。

特技は絵を描くこと。乃木坂時代にはグループの冠番組『乃木坂って、どこ?』で、「乃木坂46画王決定戦」の画王に選ばれています。趣味は漫画。ただし読むジャンルは少し変わっていて、『ジョジョの奇妙な冒険』や『ワンパンマン』、「銀牙」シリーズといった青年漫画を好んで読んでいます。

女優になっても失われない、西野七瀬の魅力とは

乃木坂46の人気メンバーとして注目を浴びながらも、卒業を選んだ西野。卒業後も人気が衰えることなく、むしろ新たなファンが増えているように感じます。

そこには可愛らしい彼女の見た目だけではない、人を惹きつける魅力があったからでしょう。

それは「儚さ」。

西野の性格を一言で表すと、大人しい女の子。前に出て自分の意見を言うタイプではなく、もともとアイドルを目指していたわけでもありません。王道のアイドル像とは少し違います。

センターに初めて選ばれたときも、「自分なんて」と感じたそう。それでもなんとか踏ん張り、センターとしてステージに立ち続けました。

その姿がファンにはたまらなく応援しがいがあったのです。自分に自信はないけど、それでもセンターとして頑張りたい……。今にも消えてしまいそうな西野の儚い姿が多くの人の目に留まり、それをきっかけに個人としてもグループとしても人気を集めていったのです。

現在はアイドルではなく女優として活動していますが、その個性は失われていません。乃木坂卒業後の西野の出世作『あなたの番です』では、まさにその儚さが発揮されていたのではないでしょうか。

そんな西野の魅力をもっと知りたいという方にはこちら!彼女の素顔が詰まった、1stフォトブック『わたしのこと』をおすすめします。

次は西野七瀬が出演した作品の中から、原作のある作品をピックアップ。彼女が演じた役や見どころを紹介します。

著者
西野 七瀬
出版日

【映画原作】『あさひなぐ』(2017年)

 

2017年に公開された映画『あさひなぐ』は、こざき亜衣による同名漫画が原作。「ビックコミックスピリッツ」にて、2011年より連載中です。

「根暗な自分を変えて強い女になる」と決意して、二ツ坂高校に入学した東島旭。そこで彼女は、あるスポーツに出会います。それが「薙刀」でした。薙刀に魅了された旭は、そのまま流されるように薙刀部へ入部。個性的な部員たちに振り回されながらも、必死に薙刀に向き合っていきます。

本作は競技人口が少なく部活動としてもマイナーな、「薙刀」を舞台にした青春スポーツ漫画。東宝での実写化企画『あさひなぐ』プロジェクトが発表され、乃木坂46のメンバーが主要キャストによる舞台化・映画化で注目を浴びました。

 

 

西野が演じたのは、映画版の主人公・東島旭。根暗で弱気な旭が自分自身に真剣に向き合い、薙刀だけでなく、精神的にも成長していく姿を見せています。

原作は青春スポーツ漫画ですが、いわゆる熱血なスポ根ストーリーというわけではありません。薙刀に取り組む少女たちの精神面は繊細に変化します。彼女たちがどんな思いで薙刀をしているのか、内面を深く掘り下げた上で、試合シーンが描かれています。

原作やキャラクターを詳しく知りたいという方は、この記事もあわせてご覧ください。

薙刀漫画『あさひなぐ』のキャラ名シーン紹介!【27巻ネタバレ注意】
 

 

著者
こざき 亜衣
出版日
2011-04-28

 

【劇場アニメ原作】『ONE PIECE』(2016年)

 

2016年に公開された『ONE PIECE FILM GOLD』は、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』を原作としたアニメの劇場版第13弾。

映画の舞台は、ラスベガスをモデルとした世界最大の娯楽都市「グラン・テゾーロ」。訪れた麦わらの一味はカジノ施設でのエンターテイメントに興じるも罠にはまり、ゾロが捕まってしまいます。ルフィたちは仲間を救うため、支配人のギルド・テゾーロの元へと向かいますが……。

 

 

本作で西野は映画のオリジナルキャラクター、アルバを演じています。アルバは、グラン・テゾーロのゴルフ場で接待するキャディガール。ルフィが大一番の勝負に出る「カメ車レース」のシーンに登場します。西野初となる声の演技にご注目です。

ストーリーは完全オリジナルとなっており、脚本の完成までに2年以上かかったとのこと。金銀財宝を狙う海賊が主人公でありながらも原作ではまだ描かれていなかった「カジノ」が舞台になっています。

また、西野が演じるキャラクター以外にも、オリジナルキャラクターが登場。大御所俳優や女優、芸人が声を演じているところにも注目です。ノベライズもされているので、本が苦手なお子さまもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

著者
["浜崎 達也", "黒岩 勉", "尾田 栄一郎"]
出版日

ここからは、西野が出演しているドラマをピックアップしていきます。

【テレビドラマ原作】『天使のナイフ』(2015年)

2015年にWOWOW連続ドラマW「日曜オリジナルドラマ」にて放送された『天使のナイフ』は、薬丸岳による同名小説が原作。作者のデビュー作で、江戸川乱歩賞を受賞しています。

保育園に通う娘と2人、幸せに暮らしていた桧山貴志。そんな彼の元に警察が訪れます。じつは桧山には、4年前に妻が殺害された過去がありました。犯人は13歳の少年3人。残念ながら14歳未満だったため、彼らは少年法によって保護され罪には問われませんでした。

今回、そのうちの1人が何者かによって殺害され、桧山が第一容疑者として挙がったのです。しかし、桧山は殺したいほど憎く思っていたものの、少年たちを殺してはいません。

なぜ今になって、彼らが狙われるようになったのか……。桧山は事件の真相を知るため、妻の事件後の彼らの動向を調べることになるのですが、物語は思いもよらない方向へと進んでいくのです。

本作は少年犯罪、少年法、そして少年犯罪の加害者と被害者という、非常にデリケートで重いテーマを扱った作品。ただのミステリー作品ではなく、「正義とは、悪とは何か」を読者や視聴者に問いかける作品になっています。

西野は本作で、桧山が店長を務めるカフェの店員役として出演。バリスタに教わったという本格的なコーヒーを淹れる演技にご注目です。

この作品には西野だけでなく、乃木坂46のメンバー、桜井玲香と松村沙友里も出演しており、うち1人は重要なカギを握ることとなりますので見逃せません。

著者
薬丸 岳
出版日
2008-08-12

【テレビドラマ原作】『電影少女』(2018年)

 

2018年にテレビ東京系で放送された『電影少女ーVIDEO GIRL AI 2018ー』は、桂正和による漫画『電影少女』が原作。読みきりとして描かれた『ビデオガール』が元になっています。

レンタルビデオショップで少年が借りたビデオテープから、実体を持つ少女が出現します。ピュアな精神の持ち主にしか見えない存在である少女と、恋に悩める少年の関係を描いたSF恋愛物語です。

 

 

 

じつは本作、原作漫画とドラマでは異なる部分がいくつかあります。

大きな違いは主人公と年代。原作の主人公は弄内洋太ですが、ドラマの主人公は洋太の甥・弄内翔。ドラマは原作の25年後を舞台にしています。

そのため、迎える結末も違います。どちらもビデオガール・アイと主人公が想いを寄せていく関係になりますので、その結末は作品をチェックしてみてください。

西野は本作で、ビデオガールの天野アイ役で出演。主人公の弄内翔を演じる、野村周平とのW主演となりました。当時は、まだ乃木坂に在籍していた西野。本作では清楚なイメージが強かった乃木坂の西野七瀬を覆す露出の多いセクシーな姿や、ラブシーンにも挑戦していました。

原作をもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

漫画『電影少女』あい編の魅力を最終回までネタバレ紹介!あのお尻は国宝もの
 

 

著者
桂 正和
出版日

【テレビドラマコラボレーション原作】「週刊少年ジャンプ」(2018年) 

 

2018年にテレビ東京系にて放送された『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』は、テレビ東京ドラマ24と「週刊少年ジャンプ」(以下「ジャンプ」)のコラボドラマ。テレビ東京ドラマ24が50作品目、そして「ジャンプ」が創刊50周年を迎えたということを記念して、企画が決まりました。

 

 

独身で営業をしている主人公・月山浩史が、「ジャンプ」を愛する大人たちが集まる秘密クラブに出会い、「ジャンプ」作品を通して様々な悩みに向き合っていくストーリー。

本作は「ジャンプ」が全面協力しており、登場人物が「ジャンプ」作品のキャラクターに扮したコスプレ姿を披露しています。同時に見どころとなるのは、漫画家たちの連載エピソードや制作秘話が見れること。人気作品がどのようにして描かれてきたのか知ることができ、漫画ファンにとっては嬉しい演出です。

西野は本編ではなく、エピローグで登場。『電影少女ーVIDEO GIRL AI 2018ー』の天野アイ役で出演しています。

 

【テレビドラマ原作】『この女に賭けろ』(2019年)

 

2019年にテレビ東京系「ドラマBiz」枠にて放送された『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』は、周良貨原作、夢野一子作画の漫画『この女に賭けろ』が原作。

よつば銀行として女性初の総合職として働く主人公の原島浩美が、バブル崩壊で業績不振になった銀行の支店を立て直していくストーリー。女性という偏見にも負けずに笑顔で、自身のポリシーや正義感を曲げることなく、様々な困難に立ち向かっていく原島の仕事ぶりは見ていてスカッとします。

 

 

西野は主人公の原島が務める台東支店の窓口係、松田葉子を演じています。松田は出世欲がなく、何かに熱くなることが苦手な、今どきの若手銀行員。銀行の顔となる役目に、西野はプレッシャーを感じながらもイメージをふくらませて挑んだそうです。

西野にとっては乃木坂46卒業後、初の連続ドラマレギュラー出演。女優・西野七瀬の演技に注目です。

原作をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

原作『この女に賭けろ』全巻ネタバレ紹介!ドラマ化漫画が色褪せない面白さ!
 

 

著者
周 良貨
出版日

【テレビドラマ原作】『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年)

 

最後に紹介するのは、フジテレビ系で2020年放送予定の『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』です。原作は2018年から「月刊コミックゼノン」で連載中の荒井ママレによる漫画。よく見る医者や看護婦ではなく、「病院薬剤師」にスポットライトを当てた医療もの漫画です。

病院の薬剤師2年目として働く主人公・葵みどりが、薬剤部のメンバー、医者、看護師、患者を通して、人間として薬剤師として日々成長していくストーリー。本作では病院薬剤師がどのような仕事をして、私たちの生活に関わっているのか。そして私たちが口にする、薬への向き合い方を教えてくれる作品です。

  

 

じつはこちらも原作と本作で、微妙に設定が違います。主人公の葵みどりが、ドラマでは新人ではなくキャリア8年目。そしてみどりの後輩、薬剤部の新人・相原くるみを西野が演じます。

 

西野が演じる相原は、医者は無理だが、薬剤師ならできそう。という消極的な理由で薬剤師になった新人。嘘がつけない性格のキャラクターです。相原が仕事に積極的なみどりを見て、どのように気持ちの変化が起きていくのかが見どころになりそうですね。

こちらの記事で原作の魅力を紹介しています。原作を詳しく知りたいという方は、あわせてご覧ください。

「アンサングシンデレラ」魅力をネタバレ!胸熱な薬剤師漫画が面白い【無料】
 

 

著者
荒井ママレ
出版日
2020-04-01

徐々にメインキャストに!西野七瀬の出演作品一覧

大人気グループの乃木坂46を卒業し、女優の活動を本格的に始めた西野七瀬。ここでは彼女が乃木坂46時代から出演していた作品を、一覧にしてご紹介します。

ここまで西野七瀬が出演した作品を、いくつか紹介させていただきました。主演作から脇役と様々な役柄を演じていて、どの作品も観てみたいと思ったのではないでしょうか。 
そこで皆さんにおすすめしたいのが、原作を読むということ!原作のほうが映画やドラマよりも、登場人物の心情や伏線が細かく描写されています。映像やドラマをより楽しみたいなら、この機会に原作となった漫画を読んでみてはいかがでしょうか。

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