沢尻エリカの芸能生活まとめ!実写化出演した映画、テレビドラマの原作作品を一覧で紹介

更新:2021.2.9

鮮烈な美貌と演技力を持つ沢尻エリカ。デビュー以来、様々なドラマや映画に出演し活躍していましたが、同時にその言動で騒動や事件を引き起こすこともありました。 それでも沢尻エリカの出演した作品の中にはたくさんの名作、衝撃作があります。この記事では、沢尻エリカが演じた役柄と作品について紹介します。

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目次

沢尻エリカは体を張った演技も高評価を受けた平成の名女優!【プロフィール】

沢尻エリカは、1986年4月8日に、日本人の父とフランス人の母の間に生まれたハーフの女優です。小学校6年生でモデルとして芸能界デビューを果たし、ドラマや映画などに出演するようになりました。

10代の頃には父や兄を亡くすという悲しい出来事もありましたが、2005年に出演した映画『パッチギ!』での演技が高い評価を受けます。この作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したことをきっかけに、その名前を広く知られるようになります。

また、今は女優としてのイメージが強くありますが、昔は別名義で歌手活動などもしており、その時はデビューシングルで史上初の初登場から5週連続TOP3を果たすなどの快挙も記録しています。

20代になると、自身の失言などもあって芸能生活は波瀾万丈なものなっていきます。失言騒動からしばらく芸能活動を休止していましたが、26歳の時に出演した『ヘルタースケルター』では体を張った濡れ場を披露し大ヒット。本格的な女優復帰作となりました。

それからは7初のSNSであるインスタを開設したことなどでも話題になります。数々のテレビドラマや映画でそれまでとは違う役柄なども演じるようになり、女優として活動の幅を広げていました。

しかし、33歳の時に2019年に薬物使用により芸能界を事実上引退する形となってしまいました。

沢尻エリカの魅力。嘘がつけない真っすぐな性格

沢尻エリカの魅力といえば、まずはその演技力が挙げられるでしょう。沢尻エリカの名前を一躍有名なものにした『パッチギ!』を始め、『ヘルタースケルター』での体当たりな演技や、『不能犯』の男勝りなかっこいい演技など、幅広い役を演じてきました。

また、その美貌にも触れざるをえません。持って生まれたものと言えばもちろんそのとおりなのですが、その裏には美を保つための努力があることも忘れてはいけません。美の習慣について語っています。

日々のスキンケアはもちろんのこと、睡眠や栄養バランス、ヨガや体幹トレーニングなどの美の習慣について明かしています。体を動かすのは苦手だという沢尻エリカですが、女優として大切な美を保つための努力を欠かさないところは、さすがのプロ意識といえるのかもしれません。

彼女の性格はどうでしょうか。見た目や過去の失言騒動から、どこかプライドの高い印象も受ける沢尻エリカですが、時が経つにつれて柔らかい印象を受けることも多くなりました。

『ヘルタースケルター』や『人間失格 太宰治と3人の女たち』などで監督を務めた蜷川実花は、彼女には少女のようにピュアで素直なところがあると言っています。『猫は抱くもの』のオファーを受けた際には、監督への信頼から即答で承諾したというエピソードも。彼女の真っすぐな性格が想像できます。

蜷川実花は、『ヘルタースケルター』に出演した沢尻エリカの写真をまとめた写真集『蜷川実花写真集 ヘルタースケルター HELTER-SKELTER MIKA NINAGAWA』も刊行しています。映画の世界観を体現している沢尻エリカを見たい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

著者
蜷川実花
出版日

【ライターおすすめ】沢尻エリカが一番輝く『ヘルタースケルター』

 

蜷川実花らしい極彩色の映像に心を掴まれた方も多いでしょう。誰もが憧れる美貌でトップモデルへと上り詰めたりりこの成功と崩壊を描いた作品。りりこにとって最大の武器ともいえる美貌は、全身整形によって作り上げられた偽物でした。

整形の副作用で少しずつ崩壊していく肉体や、生まれ持った美貌を持つ15歳の新人モデルの登場など、りりこの成功が音を立てて崩れ落ちていくさまを描いています。本作を原作にした映画で、沢尻エリカは主演としてりりこを演じました。

この作品に出演するまで、沢尻エリカはかの「別に」騒動で長く女優業を休んでいました。そのため本作は、沢尻エリカにとってのスクリーン復帰作でもあります。

りりこは、一言でいえば悪役です。全身整形で手に入れた美貌でトップモデルになりましたが、その振る舞いは奔放で横暴。自分のマネージャーをこき使うのは当たり前、性にも奔放でアブノーマルな関係を楽しんだり、薬物にも手を出します。

とにかく衝撃的で過激な描写の多い作品ですが、全ての事の始まりは、りりこの幸せになりたいという強い思いがあったからでした。トップモデルとして社会的に成功し、誰もが憧れる存在になったりりこでしたが、その裏で行われているりりこの言動を見ると、社会的な成功がりりこの幸せだったとは思えません。

では、りりこの幸せとは何だったのか、と考えてしまいます。過激な描写に目を奪われがちですが、同時に人の幸せとは何かを考えさせられる作品です。

 

ここからは、彼女の出演作のなかから原作があるものをピックアップ。本記事の後半では『ヘルタースケルター』の原作紹介のセクションもあります。ぜひ最後までお楽しみください。

 

【映画原作】等身大の高校生の描写が魅力『問題のない私たち』(2004年)

女子高生の笹岡澪は、クラスメイトの潮崎マリアをいじめる主犯格でした。気に入らないという理由で自分のいじめを正当化する澪でしたが、新谷麻綺が転校してきたことによってその立場は逆転。一転して、澪がいじめられる側になってしまいました。
 

沢尻エリカが演じたのは、転校生の新谷麻綺です。本作は何よりも、等身大の高校生達のリアルな描写が魅力的な作品です。いじめをしている澪も、親の離婚や再婚で居場所を失くしているなど、心の拠り所がないゆえの苦しみを抱えています。

もちろんそれでいじめが正当化されるわけではないですが、大人と子供の間を揺れ動く微妙な心情は、誰しも身に覚えがあるものではないでしょうか。主人公達と同世代の方はもちろん、大人が読んでも心に刺さる1冊です。 

著者
["牛田 麻希", "木村 文"]
出版日

【映画原作】沢尻エリカを一躍有名にした『パッチギ!』の原作『少年Mのイムジン河』(2005年)

映画『パッチギ!』の原案となった本作。かつて、「イムジン河」という歌があったのですが、その内容が朝鮮半島の分断について触れるものであったために、政治問題に巻き込まれることを恐れたレコード会社が発売中止にしてしまいました。そこに至るまでの話を自伝的小説として描いたのが本作です。 
 

映画『パッチギ!』で沢尻エリカは、主人公が一目ぼれする少女・キョンジャを演じました。原案ということで、映画とは内容が異なりますが、作者の松山猛が体験した朝鮮中級学校との交流が描かれており、自伝的小説だからこそ心に訴えられるものがあります。

差別や政治問題など様々な問題のある今だからこそ読んでみたい1冊ともいえるでしょう。

著者
松山 猛
出版日

【映画原作】異能バトル好きにおすすめ『甲賀忍法帖』(2005年)

本作は映画『SHINOBI-忍-』の原作となった作品です。甲賀と伊賀の忍一族は、源平の昔よりお互いを憎み合う関係でした。しかし時は流れ、甲賀の首領の孫である弦之介と伊賀の頭目の孫である朧が好き合う関係となり、結婚することが決まります。 
 

そのことをきっかけに遂に甲賀と伊賀も和解するかと思われていたのですが、そんな時、後継者選びに悩んでいた将軍家康が、忍達にとんでもない命令を下します。それは、3代将軍の座を誰のものにするか、甲賀と伊賀の殺し合いによって決めるというものでした。

映画で沢尻エリカが演じたのは、伊賀の忍である蛍火という少女でした

本作は、言ってみれば和製ロミオとジュリエット。お互いに想い合っているのに、忍の使命に翻弄され、殺し合わなければならないのはまさに悲劇の恋愛劇です。また、恋愛だけではなく、伊賀と甲賀のそれぞれ選りすぐりの忍が登場してくり広げる忍法合戦も本作の醍醐味。異能バトル系が好きな方に、特におすすめです。

著者
山田 風太郎
出版日
1998-12-11

【映画原作】まったくモテない兄弟の30代の青春『間宮兄弟』(2006年)

間宮明信と間宮徹信の2人は、大人になっても仲のよい兄弟です。出かける時も寝る時もいつも一緒の2人は、毎日を楽しく過ごしていました。 

そんな時、兄弟は自宅でカレーパーティーを開くことにして、行きつけのレンタルビデオ店の店員である本間直美と、小学校の教師の葛原依子を誘います。その本間直美を沢尻エリカが演じました

数人の男女を取り巻く日常の物語です。 兄弟はすでに30歳を超えた大人ですが、まったくモテません。しかし子供のように仲が良く、そしてとても素直な性格の2人です。   

何気ない日常の中に幸せを見つけることができる兄弟の姿は、読んでいてとても幸せな気分にさせてくれます。兄弟と同世代の大人にこそ読んで頂きたい1冊です。   

著者
江國 香織
出版日

【映画原作】甘くて苦い10代の恋愛を沢尻エリカが好演『風味絶佳』(2006年)

献身的に尽くしてくれる年上の彼女がいながら別の女と体を重ねる鳶職の男、ガソリンスタンドで働く男と女……。肉体労働に従事する彼氏と、その彼氏の心を掴みたい彼女達の少し変わったカップルをオムニバス形式で描いた短編集です。 
 

映画で沢尻エリカが演じたのは、ガソリンスタンドのアルバイト・渡辺乃里子です。当時16歳の柳楽優弥にとって、初めてのキスシーンの相手となっています。

山田詠美にしか書けないしっとりとした描写が魅力の本作。男女の様々な恋愛感情を引き出し、それが絡み合う様子をまざまざと目に浮かべることができるのは、さすが谷崎潤一郎受賞作といったところでしょうか。短編集なので、まずは気軽に読んでみてください。  

著者
山田 詠美
出版日
2008-05-09

【映画原作】純愛小説のバイブル『天使の卵-エンジェルス・エッグ』(2006年)

美大受験に失敗し、普通の大学にも入れなかった一本槍歩太は、ある日、心を病んで入院している父の主治医である五堂春妃と出会い、急激に惹かれていきます。8才も年上で、しかも恋人未満な同級生・斉藤夏姫の実の姉という事実も、歩太の恋心の前には何もないも同じ。しかし春妃には、とある悲劇的な過去がありました。 
 

沢尻エリカが演じたのは、春妃の妹の斉藤夏姫です

年の差、同級生の姉、さらに父親の主治医と、ある種王道の障害が盛りだくさんの純愛恋愛小説なのが本作です。涙なしでは語れないラストは、良くも悪くも記憶に残ること間違いありません。丁寧な筆致から生み出される恋愛物語をぜひ楽しんでみてください。   

著者
村山 由佳
出版日
1996-06-20

 

【映画原作】孤独な主人公を支える沢尻エリカ『手紙』(2006年)

高校3年生の武島直貴は、兄の剛志と2人暮らし。ある日、剛志は直貴の進学費用欲しさに空き巣に入り、しかもその事件は強盗殺人にまで発展してしまいます。いきなり強盗殺人犯の弟になってしまった直貴に待ち受けていたのはとても過酷な現実でした。 
 

沢尻エリカが演じたのは、直貴の恋人で、彼の良き理解者となる白石由実子という女性です。原作にならい、関西弁で話しています。

直貴は、世間から犯罪者の家族というレッテルを貼られ、進学にも就職にも恋愛にも、普通の人なら味わうことのない苦労を強いられることになります。主人公に感情移入をして読むと、どうしても世間の差別意識や不寛容さに苛立ってしまうこともあるでしょう。

しかしそれも、現実にあり得る話だと感じるからかもしれません。懸命に生きる直貴が最後に幸せを手に入れることができるのか、ぜひ手に取って確認してみてください。  

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<東野圭吾『手紙』を5分で解説!あらすじ、5つの見所、結末などネタバレ紹介>

著者
東野 圭吾
出版日

【映画原作】推理小説家の描く恋愛小説!『クローズド・ノート』(2007年)

小学校の教員を志す女子大生の堀井香恵は、引っ越し先の部屋で、前の住人の忘れ物らしいノートを見つけます。そこには、真野伊吹という女性の日々の事柄が描かれていました。しかし、読み進めていくうちに、香恵が密かに好意を寄せている石飛リュウと伊吹には何か関係があるということがわかっていき……。 
 

映画では、主人公の堀井香恵を沢尻エリカが演じました

優しく温かな恋愛小説と思いきや、途中から思いがけない人間関係も見え隠れして最後まで飽きることなく読むことができます。特に終わり方は切なさや優しさがいっぱいに満ちているので、涙なしに語ることはできません。全体的に穏やかな1冊なので、のんびりとした気分で読みたい方におすすめです。   

著者
雫井 脩介
出版日
2008-06-25

【映画原作】負の感情を詰め込んだ沢尻エリカの演技が鮮やか『ヘルタースケルター』(2012年)

りりこは、その美貌と素性不明というミステリアスな魅力で大人気のトップモデル。しかしその美貌は、全身を美容整形で改造して得たものでした。モデルだけではなく映画に出演するなど活躍するりりこでしたが、作り物の体はすでに限界を超え崩壊寸前。しかも様々な理由で秘密が暴かれていってしまい……。 
 

主役のりりこを沢尻エリカが演じました。妬み、裏切り、執着など人間のあまり見たくない部分をこれでもかと詰め込んで、読んでいると多少なりと暗い気持ちになることもあるでしょう。しかし、それがまた魅力的に見えるのが本作のすごいところです。

目を背けたいのに目が離せない、そんな魅力を持つのは、過激に内面を抉り出す作者の岡崎京子のなせる技。ラストは誰もが予想できない衝撃的な展開になっているので、ぜひ最後まで目を離さず読んでみてください。   

著者
岡崎 京子
出版日
2003-04-08

【映画原作】風俗嬢役の沢尻エリカが他出演者も魅了⁉『新宿スワン』(2015年)

上京したばかりの白鳥龍彦は、スカウトに絡まれボコボコに殴られていました。しかし、それがきっかけでスカウト会社に入社し働くことになりました。会社の同期であるヒデヨシや、風俗嬢のアゲハと出会いや交流を経て、裏の世界で暴れまわっていきます。 
 

映画で沢尻エリカが演じたのは、風俗嬢のアゲハです。デビュー後の役柄とは真反対の役柄ですが、他の役者もアゲハに惚れ込んでしまうほど演じ切りました。

実は、本作を描いた作者は元スカウトマンだそう。そんなこともあって登場するスカウトの世界には迫力があります。スカウトマンのリアルを知る方はあまり多くないと思いますが、それでもリアリティを感じながら読むことはできるのもすごいところです。裏の世界を垣間見たい方にもぜひおすすめしたい作品です。   

著者
和久井 健
出版日

【映画原作】正義を貫く刑事役で新境地『不能犯』(2018年)

とある電話ボックスに殺してほしい相手を書いた手紙を貼ると、誰かが殺してくれるという噂。その噂の正体は、宇相吹正という男でした。正は直接手を下す訳ではなく、マインドコントロールによって相手を自殺に追い込むという「不能犯」だったのです。 
 

映画で沢尻エリカが演じるのは、多田友子という正義を貫く女性刑事です。アクションシーンも軽快にこなしました。原作では男性キャラクターでしたが、映画では女性キャラクターへと変更になっていました。

原作は1話完結型の作品で、毎回「不能犯」と呼ばれる正がマインドコントロールでターゲットを追い詰めていく様子は、まるで超能力のようにも見えて、面白さと同時に恐ろしさも感じることができます。

また、正は依頼を受けて動きますが、復讐屋という訳ではありません。その辺りにも闇深さを感じる作品です。  

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。  

<漫画『不能犯』の魅力を8巻まで徹底ネタバレ紹介!グロい!怖い!鬱展開!>

著者
神崎 裕也
出版日
2014-01-09

【映画原作】沢尻エリカがオファーに即答『猫は抱くもの』(2018年)

「ねこすて橋」と呼ばれる橋の下では、毎夜、猫達が集まっていました。猫達はそこで、猫達の幸せとは何かと話し合っているのです。ある日の議題は、ロシアンブルーの良男についてでした。捨て猫の良男は、自分のことを人間だと思い込んでおり、飼い主の沙織との再会を願っているのですが……。 
 

映画で沢尻エリカが演じるのは、良男の飼い主・大石沙織です。「グーグーだって猫である」でも知られる監督の犬童一心作品ならと、一つ返事でオファーを引き受けました。犬童監督らしい、遊び心と切なさが散りばめられています。

映画では沙織が主人公となって描かれますが、漫画では猫視点の描写も多く、漫画ならではの物語を楽しむことができます。猫と人間の絆を描く心温まる感動物語となっているので、猫好きはもちろん、心が温かくなる物語を読みたい方、泣きたい方などにもおすすめの作品です。

著者
大山 淳子
出版日

【映画原作】食と性との親近性をあぶり出す『食べる女 決定版』(2018年)

美味しいものも男も美味しく頂く女達。恋人に裏切られ、気ままに卵かけご飯を食べ、深夜のラーメン屋でくり広げられる男女の出会い……食にも性にも奔放に自由に生きる女達の姿を描く短編集です。 
 

沢尻エリカが演じるのは、映画に登場する8人の女達のうちの1人・小麦田圭子、通称ドドです

本作のテーマは「食」と「性」。「性」というテーマには、惹かれる方も避ける方もいらっしゃるかもしれません。しかしどれもまったく下品にならず楽しく読むことができるので、気軽に読むことができると思います。食べるという行為の奥深さを感じることができる1冊です。

著者
ともみ, 筒井
出版日

【映画原作】福沢諭吉の名言も飛び出す『億男』(2018年)

大倉一男は、図書館で司書として働く男。しかし弟が3千万もの借金を残して失踪してしまったため、一男が代わりに返済するハメになってしまいます。そのことがきっかけで離婚し、大切な娘とも簡単に会えない日々を送る一男でしたが、福引でなんと3億円もの大金が当選し、一夜にして億万長者に!
 

しかし、大金を手にした人の末路は悪いものばかりだという話を聞いた一男は、金持ちの九十九に会いに行くことに。しかし九十九は一男が寝ている間に3億円とともに姿を消してしまいます。    

映画で沢尻エリカが演じるのは、九十九の秘書の安田十和子という女性です。  

本作は、一男が3憶とともに姿を消した九十九を追いかけながら、お金と幸せの在り方について考えていくというお話です。中にはドストエフスキーや福沢諭吉、ビル・ゲイツなど様々な偉人達の格言も書かれていて、読み進めるうちに、自然とお金とは何か、幸せとは何かということを考えられるようになっています。  

決して難しい話ではなく文章が読みやすいのも嬉しいポイント。お金について、幸せについて、ふと立ち止まって考えてみたくなる1冊です。   

著者
元気, 川村
出版日

【映画原作】映画とともに未完の名作を堪能してみては?『人間失格』(2019年)

大葉葉蔵は、人間の営みということが理解できない子供でした。それでも人と関わらない訳にはいかない葉蔵は「道化」を演じ、自分の気持ちを殺しながら生活していくことにします。おかげで表面的には平穏に暮らしていた葉蔵でしたが、成長するにつれ、「道化」を見抜く者が出てきて、彼の心は再び不安定なものへとなっていくのです。 
 

映画で沢尻エリカが演じているのは、太田静子という役

静子は映画での主人公・太宰治の弟子で、同時に愛人でもある女性です。「恥の多い生涯を送って来ました」という文章でも有名な、太宰治の代表作です。読んだことがなくともタイトルは知っているという方も多いのではないでしょうか。

小説ではありますが太宰治自身の人生が色濃く反映されているとされ、自伝的な要素の多いといわれています。また、連載途中に太宰治が自殺してしまったことから未完のまま終わってしまいました。  

太宰治の人生観や思考について思いを巡らせながら読むことのできる奥深い作品となっています。読書にあまり馴染みのない方にとって太宰治の作品は少しハードルが高いと感じることもあるかもしれませんが、映画と合わせて読むことで理解もしやすくなりますので、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。  

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。  

<5分でわかる『人間失格』!出てくる男女がヤバい?!【あらすじと名言】>

著者
太宰 治
出版日

ここからは、沢尻エリカが出演したテレビドラマの原作を紹介していきます。

【テレビドラマ原作】沢尻エリカ連続テレビドラマ初主演!『ホットマン』(2003年)

女優の降谷百合子は結婚離婚を繰り返した末に亡くなりましたが、亡くなる前、子供達に家を残しました。残された子供達は5人、全員父親が違います。美術教師の長男・円造とその娘の七海を始めとした兄弟達が、家族や身の回りの人達を巡る問題を解決していく物語です。 
 

テレビドラマで沢尻エリカは、5人兄弟の次男・灰二に恋をしている女子高生として出演していました。沢尻エリカにとっては、本作が連続テレビドラマ初出演となりました。

5人兄弟の長男・円造が教師ということもあって、時に考えさせられる内容もありますが、基本的には家族を巡る物語です。父親が全員違うという結構重い設定や、ストーリーが進むと割と辛い話もありますが、家族というものをあらためて考えることのできる作品です。

著者
きたがわ 翔
出版日

【テレビドラマ原作】父と息子の関係を見直すきっかけになる1冊『無名』(2004年)

脳出血で倒れた父を看病する息子の沢木耕太郎さん。闘病する父に付き添いながら、耕太郎は父について考えを巡らせます。子供の頃は財を成した祖父のもとで何不自由なく育った父も、戦後は苦労の連続でした。1合の酒と食後の1冊の本を楽しみに生きてきた父。耕太郎は父と自分の関係を見つめなおしていきます。 
 

テレビドラマ化されたのは2004年で、当時18歳だった沢尻エリカも出演していました。  

作者である沢木耕太郎さんはノンフィクション作家として知られており、本作もノンフィクションとなっています。喧嘩をしたことがなかったという作者と父。印象的なのは、息子である作者が父を守るべき存在だと感じていたという部分です。

これは決して父が弱かったというわけではなく、息子が守りたいと思うほど父は息子に自分の全てを注いでいたという話です。親子という関係をあらためて考えさせられる1冊です。

著者
沢木 耕太郎
出版日

【テレビドラマ原作】お笑いコンビがタイムスリップ『THE WINDS OF GOD』(2005年)

田代誠と袋金太は、お笑いコンビ・てんこ盛りを結成している2人組ですが、ある日、ダンプカーにはねられ、なぜか1945年の8月1日にタイムスリップ!しかもただタイムスリップしただけではなく、2人はその時代の岸田守海軍中尉、福本貴志海軍少尉と入れ替わっていました。岸田と福本は、航空隊所属の特攻隊員で……。 
 

テレビドラマで沢尻エリカが演じたのは、大原美咲という金太の幼馴染みの短大生です。このキャラクターは、ドラマ版オリジナルの存在でした。もともと戯曲として作られ、その後、小説やドラマとなった作品です。

もとが舞台ということで、背景が戦時中の特攻隊という重いものであるにも関わらず、お笑い芸人という明るさやコミカルさが入っているおかでで、暗くなり過ぎずに読むことができます。

戦争の物語は辛いもの、悲しいものも多いのでつい手が伸びないこともあるかもしれませんが、たまにこういった1冊を読むことで、当時に思いを馳せるのもよいかもしれません。

著者
今井 雅之
出版日

【テレビドラマ原作】沢尻エリカといえばコレ!『1リットルの涙』(2005年)

作者の木藤亜也は中学3年生の時、難病である脊髄小脳変性症を発症しました。その病気は、少しずつ手足の自由、言葉の自由など体の機能を失っていくものです。闘病生活を始めた亜也は日記を書きます。それは、手が動かなくなるまでずっと書き続けられました。 
 

テレビドラマでは、原作での木藤亜也に当たるキャラクターで、主人公の池内亜也を沢尻エリカが演じました

本作は、亜也が記し続けた日記をまとめたものです。体がどんどん動かなくなるという過酷な運命と向き合う姿は、多くの人の心を揺さぶり、200万部を超えるロングセラーにもなりました。読めば必ず生きる意味や勇気を与えてくれる1冊です。

著者
木藤 亜也
出版日

【テレビドラマ原作】沢尻エリカがハマり役『悪女について』(2012年)

転落死を遂げた女実業家・富小路公子。しかし、その死は謎に満ちていました。公子はもともと貧乏な家で育ちましたが、勉学、嘘、同情、隠し子……あらゆる手段で少しずつ財を成し、女実業家としてその名前を世に知らしめていくのです。 
 

2012年のテレビドラマでは、この女実業家・富小路公子を沢尻エリカが演じました

物語は、公子の死後、彼女に関わる人々へのインタビューという形で進められていきます。様々な人の口から語られる公子の悪女としての顔、波瀾万丈な人生。

公子について語る人々は、当然、公子との関係性もそれぞれ違いますし、考えも違います。そうなるとその人々が語るものが真実なのか嘘なのか、それもよく分かりません。しかしそれがミステリアスで、最後のページまで一気に読むことができるでしょう。

ラストで謎が解明されるのかどうか……ぜひ手に取って確認してみてください。

著者
佐和子, 有吉
出版日

【テレビドラマ原作】一気読み必須のサスペンス『ようこそ、我が家へ』(2015年)

倉田家の大黒柱である倉田太一は、ある日、帰宅途中の駅のホームで、割り込み乗車をしている男を注意しました。しかし、その翌日から倉田家では謎の嫌がらせが続くようになります。花壇が荒らされ、瀕死の猫が放り込まれ、さらには盗聴器が設置されるなど、どんどんエスカレートしていく嫌がらせ。倉田家を追い詰める姿の見えない恐怖を描く物語です。 
 

テレビドラマでは、原作とは少しキャラクターの配置や年齢が変わっています。沢尻エリカが演じたのは、テレビ版での主人公で太一の息子の倉田健太に、嫌がらせ事件の取材を申し込む記者・神取明日香です

本作では、倉田家で起こる嫌がらせ事件と、太一の職場で巻き起こる不正事件の2つが平行して描かれていきます。家庭での事件は正体の分からない恐怖、職場での事件は不正の絡むハラハラと、種類の違うサスペンスを1冊で味わうことができるでしょう。

そして、臆病で真面目な太一が家族のために事件に立ち向かう姿には感動を覚えることもできるはず。恐怖も謎も感動も1冊で味わえる一気読み必至の1冊です。

著者
池井戸 潤
出版日
2013-07-05

【テレビドラマ原作】事実は作り話よりも熱い『光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ』(2016年)

中学教師の新井淑則は、28歳の時に突然網膜剥離を発症。両目の視力を失ってしまいました。突然の失明に絶望のどん底に落とされる新井でしたが、同じく視覚障害を持つ高校教師との出会いを経て、教師に復職することを決意します。 
 

テレビドラマで沢尻エリカが演じたのは、主人公の妻・新井真弓でした

本作はノンフィクションであり、新井が自ら筆を取り、書いたものです。突然目が見えなくなり一度は絶望するものの、そこから立ち上がり、努力していく新井の姿に、読者は勇気をもらうことができるでしょう。

新井を支える家族や周囲の人々の存在にも胸が熱くなるものがあります。同時に、障害を抱える方々を取り巻く環境や問題点なども見えてきて、様々なことを考えるきっかけとなる1冊です。

著者
新井 淑則
出版日

【テレビドラマ原作】読みごたえありの経済小説『ハゲタカ』(2018年)

「ハゲタカファンド」とは、経営危機などにお行った企業から株式や債券を安く買い叩いて売り飛ばすことで巨万の富を得る投資ファンドです。鷲津政彦は、アメリカでハゲタカファンドの世界でゴールデン・イーグルの異名を持つ凄腕のファンドマネージャーでした。日本に帰国した鷲津は、不良債権の一括売却をする予定の三葉銀行の芝野健夫と出会います。 
 

テレビドラマで沢尻エリカが演じたのは松平貴子という、鷲津とは敵対する関係の女性です

実は、本作で描かれている物語は実在の事件をモデルとしたものです。そのためか会社組織や企業再生、合併、買収など様々な仕組みについてもリアルに描かれており、人によってはビジネスの参考になると感じることもあるかもしれません。

もちろん小説としてハラハラドキドキする展開が描かれているので、経済に詳しくなくても楽しむことができます。読みごたえのある経済エンタメ小説です。  

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。  

<小説『ハゲタカ』で経済が学べる!?目が離せないあらすじ、結末などネタバレ>

著者
真山 仁
出版日
2013-09-13

【テレビドラマ原作】プールサイドでの沢尻エリカの濃厚なラブシーンも『白い巨塔』(2019年)

卓越した医療技術を持つ財前五郎は、次期教授を狙う野心家の男。対する里見脩二は、患者第一で研究一筋の男。何かと対照的な2人を取り巻くのは、様々な思惑に満ちた病院の医師達、そして腐敗した医学の世界でした。 
 

これまで何度もテレビドラマ化されている本作ですが、沢尻エリカは2019年版のドラマで、財前五郎の愛人のホステス・花森ケイ子を演じました。彼の唯一の理解者として、陰ながら支える姿が見所です。

数々の社会は小説を書いた山崎豊子のなかでも特に傑作と言われているのが本作です。登場人物が多く内容も濃いため、読書に慣れていない方だと混乱することもあるかもしれません。しかし、それも裏返せば、それだけ重厚な作品であるということです。  

どの登場人物も個性が描き分けられ魅力的。そんなキャラ達のドロドロした思惑が絡み合うのも、最後までドキドキしながら読むことができます。熱中すること間違いなしの1冊です。  

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。  

<小説『白い巨塔』あらすじなどをネタバレ解説!財前にはモデルがいた⁉>

著者
山崎 豊子
出版日
2002-11-20

【出演作品一覧】沢尻エリカは映画やテレビドラマでこそ輝く女優

【映画】

『問題のない私たち』(2004年) 原作『問題のない私たち』 

『パッチギ!』(2005年) 原作『少年Mのイムジン河』 

『阿修羅城の瞳』(2005年)  

『SHINOBI -忍-』(2005年) 原作『甲賀忍法帖』 

『間宮兄弟』(2006年) 原作『間宮兄弟』 

『シュガー&スパイス 風味絶佳』(2006年) 原作『風味絶佳』 

『オトシモノ』(2006年) 

『天使の卵』(2006年) 原作『天使の卵-エンジェルス・エッグ』 

『手紙』(2006年) 原作『手紙』 

『クローズド・ノート』(2007年) 原作『クローズド・ノート』 

『ヘルタースケルター』(2012年) 原作『ヘルタースケルター』 

『新宿スワン』(2015年) 原作『新宿スワン』 

『不能犯』(2018年) 原作『不能犯』 

『猫は抱くもの』(2018年) 原作『猫は抱くもの』 

『食べる女』(2018年) 原作『食べる女 決定版』 

『億男』(2018年) 原作『億男』 

『人間失格 太宰と3人の女たち』(2019年) 原案『人間失格』 

 

【テレビドラマ】  

『ノースポイント フレンズ』(2003年)  

『ホットマン』(2003年) 原作『ホットマン』 

『ひと夏のパパへ』(2003年)  

『桜咲くまでに』(2004年)  

『冬空に月は輝く』(2004年)  

『天国への応援歌 チアーズ』(2004年)  

『無名』(2004年) 原作『無名』 

『あいくるしい』(2005年)  

『零のかなたへ〜THE WINDS OF GOD〜』(2005年) 原作『THE WINDS OF GOD』戯曲をもとに小説化・映画化 

『1リットルの涙』(2005年) 原作『1リットルの涙』 

『タイヨウのうた』(2006年)  

『天使の梯子』(2006年) 原作『天使の卵-エンジェルス・エッグ』 

『1リットルの涙 特別編〜追憶〜』(2007年) 原作『1リットルの涙』 

『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』(2012年)  

『悪女について』(2012年) 原作『悪女について』 

『時計屋の娘』(2013年)  

『ファースト・クラス』(2014年)  

『ファーストクラス』(2014年)  

『ようこそ、我が家へ』(2015年) 原作『ようこそ、我が家へ』 

『大奥 第一部 「最凶の女」』(2016年)  

『大奥 第二部 「悲劇の姉妹」』(2016年)  

『盲目のよしのり先生〜光を失って心が見えた〜』(2016年) 原作『光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ』 

『母になる』(2017年)  

『不能犯』(2017年) 原作『不能犯』 

『ハゲタカ』(2018年) 原作『ハゲタカ』 

『白い巨塔』(2019年) 原作『白い巨塔』

いかがでしたか? 様々な事情があるにせよ、沢尻エリカがこれまで多くの作品で素晴らしい演技を見せてくれたことは間違いありません。純粋できれいな役から毒を持った役、文字どおり体を張った役など、沢尻エリカだったからこそ輝いた役もあったでしょう。過去のテレビドラマなどは見ることができる機会も少ないかもしれませんが、原作はいつでも読むことができます。これを機会にぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。