2020年、『MOTHER マザー』や『星の子』といった話題の映画が2本も公開された大森立嗣監督。その作品の特徴は、社会の外側にいる人々を描いているということです。小説や漫画の映画化を多く手掛ける大森作品は、内外でも高い評価を受けおすすめのものばかり。この記事では、そんな大森立嗣が監督を手掛けた作品について原作とともに紹介します。
大森立嗣(おおもりたつし)は、1970年9月4日、東京都生まれ。
舞踏家で俳優の麿赤兒(まろあかじ)を父に持ち、実弟も俳優の大森南朋という芸能一家の長男です。大森監督作品では、親子で仕事をする姿が多くみられます。
大学在学中から自主製作映画に参加し、卒業後は俳優として活動。一方で荒井晴彦、阪本順治、井筒和幸らの助監督も務めていました。2005年、『ゲルマニウムの夜』で長編映画監督デビューを果たします。その後も事務所に所属し俳優として活動しつつ、映画監督としても精力的に映画作りを続けます。
2013年公開の『さよなら渓谷』がモスクワ国際映画祭のコンペ部門に出品され、日本映画として48年ぶりとなる審査員特別賞を受賞しました。同年、実話をベースとした『ぼっちゃん』でもブルーリボン賞監督賞を受賞し、内外で高い評価を受ける大森監督。
直木賞作家・三浦しをん原作をいくつも手掛け、『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前狂騒曲』に続き『光』で3作目となりました。また2020年には監督作が2本も公開されることに。再び実話をもとにした『MOTHER マザー』は主演の長澤まさみの熱演が話題となりました。最新作は芦田愛菜主演の『星の子』。中学生の少女の繊細な心を描く感動作です。
大森監督作品は原作ものからオリジナルまで幅広く、その作品力には定評があります。自身も俳優ということもあって大森監督の演出はキャストからの信頼も厚く、2020年現在最も注目される映画監督の1人です。
俳優の父と弟を持ち、自身も役者として活動する異色の経歴を持つ映画監督・大森立嗣。学生時代から自主製作映画に参加する中で、作る側に興味を持ち卒業後は助監督に。その後、2005年に映画監督デビューを果たします。
2020年は監督作品が2本も公開されるほど精力的に活動。そんな大森監督の作品の魅力とは一体どんなところにあるのでしょうか。
大森監督の作品の多くは「世間からちょっと外れたところにいる人たち」を描いています。それは大森監督が好んで選ぶ映画のテーマです。
その理由を次のように語っています。「そういう人たちは、道徳とか法律とか、社会で作られたものに規制されない。映画の中では魅力的に映る瞬間が多いんじゃないか」と。社会の中で言葉にできない心の揺らぎを持った人に興味を覚えるのだといいます。
大森作品を見ると、そういう人たちの感情に目を向けていることがわかります。人間を見つめ、その心を描いていく。それが大森作品の魅力ではないでしょうか。観客には映画に答えを求めるのではなく、映画に向き合ってほしいという想いがそうさせるのでしょう。
また俳優だからこそできる演出も大森作品のみどころのひとつ。各俳優に任せながら、信頼関係を築いていきます。そうすることで、俳優陣はより自身の感情と向き合うことができ、自然な演技へとつながっているのでしょう。大森作品で俳優の評価が高いのも、そうした大森監督の映画へのアプローチがなせる業。今後の活躍がますます楽しみな監督ですね。
大森立嗣をもっと詳しく知りたい人はこちらがおすすめです。
- 著者
- ["新井敏記", "内田正樹"]
- 出版日
社会の外側にいる人を撮り続ける大森立嗣監督。そのなかでもさまざまなタイプの作品を映画化していますが、今回は異色のコメディ映画『セトウツミ』をおすすめします。
『セトウツミ』は此元和津也原作の漫画作品。2013年から「別冊少年チャンピオン」で連載され全8巻のコメディ漫画です。
舞台は大阪の川沿いにある遊歩道。そこで交わされる高校生男子2人の放課後のなんてことはない会話劇を描いています。特別なことはなく、ただ暇をつぶすだけの瀬戸と内海のダラダラとした会話の連続にも関わらず、その面白さは折り紙付きです。
ともすれば映像化しづらいのではと思われがちなこの原作を実写映画化したのが大森立嗣監督。主演に池松壮亮と菅田将暉を迎え、2人の抜群のコンビネーションも魅力のひとつです。
この2人の自然な演技に加え、なぜか切ない音楽に映像ならではのスローモーションなども使い大森監督のセンスが光ります。原作漫画、俳優、監督のバランスが絶妙な傑作です。
ここから先は、大森立嗣が監督した作品の中から原作とともにその魅力を紹介します。
芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』は、花村萬月の傑作小説です。2005年、大森立嗣がこの原作をもとに、同名の実写映画として映画監督デビューを果たしました。
修道院兼教護院で育った青年・朧は、ある時、衝動的に若い男女を殺害してしまいます。そこで、身を隠すため修道院へ戻ることに。しかし、そこでも暴力を使って、ほかの人間を支配し冒涜の限りをつくすのでした。エロスやバイオレンスを通じて人の偽善を問う衝撃の問題作です。あまりに過激で暴力的な表現に、賛否の分かれる作品となりました。
映画ではこの非常に難しい役柄である朧を新井浩文が熱演しています。特に主人公が神父を懺悔室で対峙するシーンは原作においても映画においても名シーンです。
また、上野公園東京国立博物館敷地内に「一角座」という劇場を開設し、実験的な公開がされたことも話題となりました。デリケートな内容に深く切り込み、実写化した大森監督の才能が開花した作品です。
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- 著者
- 花村 萬月
- 出版日
- 2008-10-04
『まほろ駅前多田便利軒』は、三浦しをん原作の大人気小説シリーズの第1作目。直木賞を受賞しました。
架空の地方都市「まほろ市」。そこで便利屋を始めた多田は、高校時代の同級生・行天と再会します。それをきっかけに事務所に居ついてしまう行天。そんな多田と行天が、まほろ市に住む人々の願いを叶えるべく便利屋に励む日々を描きます。
ぶっきらぼうだけど優しい便利屋の2人とまほろという街の魅力が相まって、本当に存在しているような親近感を覚えてしまう作品。ただの便利屋にも関わらず、一筋縄ではいかない依頼が多いのも物語の魅力のひとつです。
この原作をもとに、2011年、同名で実写映画化をしたのが大森立嗣監督。主演の多田を瑛太、行天を松田龍平が演じています。もともと親交のある2人が演じる多田と行天は本当の友人のよう。三浦の原作からも滲み出るバディ感は、この俳優陣なくしては成立しなかったかもしれません。
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- 著者
- 三浦 しをん
- 出版日
- 2009-01-09
海外でも高い評価を受ける芥川賞作家・吉田修一の長編小説『さよなら渓谷』。これまでいくつもの吉田原作が映画化されてきましたが、今回、本作に惚れ込み監督を務めたのが大森立嗣監督です。同名で実写映画化しました。
あるレイプ事件の加害者と被害者が、事件から15年の歳月を経て、世間から身を潜め夫婦のように暮らしていました。その隣家で幼児殺害事件が起こります。実母が逮捕されるも、夫が共犯だとその妻が警察に密告。なぜ妻は嘘をついたのか、2人の関係性とは。現実にはあり得ないような設定の中、極限の愛を描く吉田修一の傑作です。
映画では、主演の妻に真木よう子が体当たり挑んでいます。夫には、『赤目四十八瀧心中未遂』の大西信満(しま)。映画でも2人の愛のようなものが生まれる瞬間を見事に描きました。また大森監督の実弟である大森南朋が、事件を追う週刊誌記者を演じています。
作者の吉田は、夫婦の家の近くに渓谷があることにこだわりました。映画でも登場する渓谷は、光と影のコントラストが作品の明暗を表しているようでした。
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- 著者
- 吉田 修一
- 出版日
- 2010-11-01
三浦しをん原作のベストセラー小説『まほろ駅前』シリーズの第3作目にあたるのが『まほろ駅前狂騒曲』。これをもとに同名の実写映画化のためメガホンをとったのは、『まほろ駅前多田便利軒』に引き続き大森立嗣監督です。2013年には同キャストで別監督のテレビドラマも放送されるほどの人気シリーズとなりました。
架空の地方都市・まほろ市で便利屋を営む多田と相棒の行天。行天が居候となって2年が経ちました。そんなある日、行天の元妻から4歳の女の子・はるを預かることに。子どもの世話などしたことのない2人は悪戦苦闘するも、ある事件に巻き込まれてしまうのでしたが……。
皆に愛された『まほろ駅前』シリーズも本作で最後。多田と行天は、まほろを悪の手から守れるのか。大波乱の大団円が待っています。
映画でももちろん主演は瑛太と松田龍平が続投。そのほか大森作品の常連が総出演です。多田と行天の2人の掛け合いやクセのあるまほろの人々ともこれで最後かと思うと寂しい気持ちでいっぱいですが、最後の最後まで笑いあり涙ありの大森流エンターテインメントは健在でした。
- 著者
- しをん, 三浦
- 出版日
『セトウツミ』は、2013年から「別冊少年チャンピオン」に連載されていた此元和津也の漫画作品です。男子高校生の会話劇をゆるく描いたコメディ漫画。2016年に大森立嗣監督により同名で実写映画化され、2017年にはキャストも監督もまったく異なりテレビドラマ化された人気シリーズです。
関西弁の高校生男子、瀬戸と内海は放課後になると、ある川沿いで暇つぶしにしゃべるのが日課です。瀬戸は元サッカー部の天然ボケな性格に対し、内海は塾通いの秀才。こんなちぐはぐな2人がくり広げる何もないまったりした青春を描いた物語です。時には、内海に恋する樫村などの女子も登場。此元和津也の天才的な面白さが炸裂し必見の価値ありです。
映画では、内海を池松壮亮、瀬戸を菅田将暉という豪華キャストが演じることに。またヒロイン樫村を中条あやみがキュートに演じました。主演の2人は、原作の面白さそのままに素晴らしい掛け合いをみせています。そんな2人を見事に生かした大森監督の才能光る1作です。
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- 著者
- 此元 和津也
- 出版日
- 2013-12-06
『まほろ駅前』シリーズで知られる三浦しをんが新境地を開いた小説が『光』です。
ある島が巨大な災害に見舞われます。生き残ったのは、そこに暮らす中学生の信之と同級生の美花、信之を慕う輔と数人の大人たちだけ。そんななか、事件が起こりますが、信之と美花だけが知る秘密のはずでした……。
タイトルの『光』とは三浦曰く「人を暗いほうに導く光」のこと。本作では徹底的に人間の持つ闇を描いています。人間の持つ業とは。そんなことを考えさせられる物語です。
この原作を同名で実写映画化したのが、『まほろ駅前』シリーズも監督を務めた大森立嗣監督。主演に井浦新を迎え、瑛太、長谷川京子、橋本マナミと豪華キャストが集結しました。
映画版で印象的なものに音楽があります。激しいテクノミュージックが暴力的な部分を浮き彫りに。また美しい映像美が作品をより恐ろしく感じさせてもいます。特に小説と映画のラストが異なっていますので、ぜひ確認してみてください。
- 著者
- 三浦 しをん
- 出版日
エッセイストの森下典子が、25年間通った茶道教室での日々を綴った『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』。このエッセイを原作とし、大森立嗣監督が『日日是好日』というタイトルで実写映画化しました。タイトルの『日日是好日』は「にちにちこれこうじつ」と読みます。禅語のひとつで、毎日毎日が素晴らしいという意味です。
作者が人生で経験したつらい出来事や悲しい出来事。そこにいつも寄り添っていたのが「お茶」でした。たまたま習い始めたお茶でしたが、決まり事ばかりの作法の先に待っていたのは心の自由だったのです。そして、季節を五感で感じる喜びは彼女の生き方に欠かせないものとなっていくのでした。
現代に生きる私たちに生きる勇気をそっと教えてくれる、そんな作品です。こんな風にお茶を描いた作品は森下が初めてだといいます。
映画では、主演に黒木華、彼女と一緒にお茶を習ういとこに多部未華子。本作が遺作となった樹木希林が彼女たちのお茶の先生を演じました。樹木演じる武田先生の語る言葉の一つひとつが素晴らしく、人生の指標を示してくれます。珠玉の感動作です。
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- 著者
- 森下 典子
- 出版日
- 2008-10-28
本作は、宮川サトシ原作の自伝的エッセイ漫画です。WEBサイト「くらげバンチ」で2013年から連載されていました。
原作者の宮川サトシが体験した母との日々を綴っています。最期のお別れから葬儀、その後の母のいない生活を母への愛情をたっぷりに描いていく物語です。
タイトルの『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』は、作者の母が骨になった時、実際に母を自分の体の一部にしたいと思ったことからつけられました。この作品がSNSで話題となり、大きな反響を呼んだのです。
そこで大森立嗣監督が2019年、この原作を同名で実写映画化。泣き虫の主人公サトシを演劇ユニット「TEAM NACS」の安田顕が演じ、明るく強い母を倍賞美津子が演じました。
原作の持つこの上ない家族への愛を、映画という形で温かく描いた大森監督。そんな監督の才能の豊かさを感じる作品となっています。
- 著者
- 宮川さとし
- 出版日
『星の子』は、芥川賞作家・今村夏子原作の長編小説です。2020年、主演に天才子役と注目された芦田愛菜を迎え、大森立嗣監督がメガホンをとり同名の実写映画化が実現しました。芦田愛菜の6年振りの主演映画となり本格女優への記念すべき第一歩と話題です。
主人公の林ちひろは中学3年生。病弱だった幼少期のちひろを心配し、両親は彼女を救いたい一心であやしい宗教にのめり込んでいきます。しかし、これまで両親のことを疑うことなく信じていたちひろの心に少しずつ疑いの気持ちが芽生えていくのでした。
中学生という多感な時期の少女に生まれる両親への疑惑。そんな少女の複雑な感情を見事に描いた作品です。そして、その難しい役どころに挑んだ芦田愛菜の演技は、女優として確かな輝きを放ち好評を博しています。
こんな時代だからこそ、少女の健気な姿により心を打つのかもしれません。原作小説の持つ繊細さと芦田演じるちひろの強さ、それら全てを大きく包み込む大森監督の演出は私たちに勇気を与えてくれることでしょう。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<芥川賞候補作『星の子』の不思議な世界観に引き込まれる。芦田愛菜で映画化>
- 著者
- 今村夏子
- 出版日
- 2019-12-06
ここからは、テレビや配信ドラマで監督を務めた作品を原作とともに紹介します。
直木賞作家・角田光代の短編小説集『かなたの子』は、泉鏡花文学賞を受賞しました。表題作『かなたの子』をはじめとする計8作で構成されています。
これらは、作者が日本各地を巡り伝え聞いた物語をもとに執筆されたもので、私たちの日常に潜む「闇」を描いていきます。この原作の中から『巡る』『道理』『同窓会』『かなたの子』の4作を中心としたテレビドラマ『かなたの子』が放送されました。
監督は大森立嗣。ドラマでは、『巡る』に登場する豆田日都子を主人公に、過去に犯した罪にさいなまれながら人生を辿る姿を登山になぞらえ描いていきます。
原作の短編に一貫してあるのは、過去の罪や罪悪感を抱えながらも生きようとする人たちの業や命について恐ろしくも美しく描いているということです。テレビドラマでは、そのことを損なわないよう大森監督が心を込めて監督している様子が窺えます。
- 著者
- 角田 光代
- 出版日
『深夜食堂』は、元CMディレクターという異色の漫画家・安倍夜郎原作の漫画作品。「ビッグコミックオリジナル」で連載中です。
新宿の歓楽街の路地裏にある小さな飯屋、通称「深夜食堂」。深夜0時から朝の7時頃が営業時間なので、常連がみなそう呼んでいます。メニューはわずかしかありませんが、食べたいものを注文してマスターが作れるものなら何でも作ってくれる一風変わったお店。そこに集うさまざまな事情を抱えた人たちとマスターの交流を温かく描いた物語です。
2009年にテレビドラマが放送されてから、その人気に火が付きシリーズ化されていきました。映画や海外でのリメイクドラマなど止まることを知りません。松岡錠司監督や山下敦弘監督など映画監督が多く演出を担当し、登場する人たちの思い出の食事についてのエピソードを思い思いに演出しているところも魅力です。
大森立嗣監督もNetflixオリジナルドラマ『深夜食堂: Tokyo Stories』の1本である第35話の「たまご豆腐」を担当しました。親子の絆を描いた心温まる物語です。小林薫演じるマスターの人柄と日本の定番料理たち。漫画もドラマや映画も料理が美味しそうな上に、ホロっとさせてくれます。心癒される作品です。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
- 著者
- 安倍 夜郎
- 出版日
オリジナル作品だけでなく、多くの小説や漫画を原作とする映画やドラマを監督してきた大森立嗣。原作となった小説や漫画はどれも魅力的なものばかりです。彼の監督作を見ると、原作に対しての尊敬の念を持ちつつ映像化していることがわかります。大森監督が大事に実写化した原作も映画やドラマと同じように堪能してください。