代官山蔦屋書店の「junaidaが描くミヒャエル・エンデ」フェア/本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~【第3回】

更新:2022.8.2

本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。 今回は大人をも魅了する深い世界観を持つ絵本作家・junaidaの新刊発売によせて開催された、代官山蔦屋書店のフェアをご紹介します。

ブックカルテ リンク

2人の作家性が交わる「junaidaが描くミヒャエル・エンデ」フェアをご紹介

junaidaが描くミヒャエル・エンデ」はこんなフェア!

画家のjunaidaが、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの世界を描いた作品『EDNE』と『ロドリゴラウバインと従者クニルプス』2点の刊行を記念したフェアです。

junaidaといえば、細部まで丁寧に描き込まれた芸術的な画とオリジナリティある世界観が特徴の絵本作家。ミヒャエル・エンデは『モモ』や『はてしない物語』で世界中に親しまれているドイツの児童文学の作家です。

そんなエンデとjunaida、2人の作家性のふしぎな交わりをお楽しみいただけます。

店頭、オンラインショップでは、書籍、オリジナルグッズを展開しており、期間限定で複製画の受注も受付中です。

担当者がおすすめ!フェアの見どころ

junaidaが折に触れ読み返すというエンデの『鏡のなかの鏡』は難解でテーマも重いもの。可愛かったりきれいだったりするjunaidaの作風とは一見離れて感じるかもしれませんが、実はファンタジーの捉え方に共通点があるのではないでしょうか。

エンデの言葉をjunaidaがどう描いたのか、それをどう捉え、どう感じるかに正解はなさそうです。ただ、これでまたjunaidaさんの魅力が深まったことは確かに感じられるでしょう。

新刊2点もjunaida作品らしいクオリティでこだわりの装丁になっています。

ぜひお手にとって、思いを巡らせる時間を楽しんでみてください。

フェア担当書店員・瀬野尾真紀さんからのメッセージ

作品ごとに新たな試みがあるjunaidaさんの新刊はいつもとても楽しみにしています。今回もまた期待をこえる作品が届きました。

前回のフェアで大好評だった複製画を新刊のカバー画で作っていただきました。もっと手軽にjunaidaさんの画を楽しみたい方にはポスターがおすすめです。

書籍をはじめ、新作グッズも全てオンラインショップでお求めいただけます。ぜひご利用ください。

フェア概要

会期:2022年7月15日(金)~2022年8月28日(日) 

時間:営業時間の通り

場所:蔦屋書店1号館 2階 ブックフロア

フェアの詳細は公式サイトTwitterInstagramでもご覧いただけます。

 

街に、人に開かれた書店|代官山蔦屋書店の魅力

代官山蔦屋書店のご案内

代官山蔦屋書店は各フロアにコンシェルジュがおり、フェアやイベントの企画をしています。それぞれの個性が発揮されて、いつも多彩な売り場が出来上がっています。

おかげさまで昨年2021年に10周年を迎えました。お客様のニーズの変化に合わせて、都度改装も行っております。

昨年は新たにシェアラウンジをオープンしました。ドリンクやライブラリーを楽しみながら自分の書斎のように使えるスペースです。ぜひご利用お待ちしています。

住所:渋谷区猿楽町17-5 

営業時間:2022年現在、変更になっていますので公式サイトをご確認ください。

 

ここからは「junaidaが描くミヒャエル・エンデ」フェアで集約した本の中から、瀬野尾さんが特におすすめしたい5冊をご紹介します。(書籍情報は代官山蔦屋書店オンラインショップからの引用です。)

おすすめフェア本①『EDNE』

EDNE

2022/6/3
junaida/著
白泉社

 

『モモ』や『はてしない物語』で知られるミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡―迷宮―』をjunaidaが読みとき、画と言葉であらわした作品。

junaidaの見開きページのシンメトリーのような画に短い言葉が添えられ、その言葉はコニー青木によって英訳されています。画集のような、作品集のような1冊。

 

おすすめフェア本②『ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス』

 

ミヒャエル・エンデの未完の遺稿にドイツの児童文学作家ヴィーラント・フロイントの加筆によって完成した物語。

欧州の各国語に翻訳され、ミュージカルとしても上演された物語の邦訳版。

カバーイラスト、挿絵をjunaidaが担当。

こわいもの知らずの少年クニルプスは、誰もが恐れる盗賊騎士ロドリゴ・ウラバインの住処を訪れる……

 

おすすめフェア本③雑誌「MOE」 8月号 / junaida EDNE[エドネ]鏡の迷宮へようこそ

 

白泉社の月刊誌MOEの2022年8月号。

メインの特集はjunaida。ヨシタケシンスケとの対談やコズフィッシュのアトリエ訪問など。

描き下ろし表紙絵のB2サイズポスターの付録付き。

 

おすすめフェア本④『街どろぼう』

 

山の上にひとりで住んでいる巨人は、あるときさみしくてさみしくてたまらなくなり、ふもとの街へおりてゆきます。

『Michi』『の』『怪物園』に続くjunaidaの絵本。

クロス装で、絵本としては小さなサイズ感が大切な人へ届けたくなる一冊です。

 

おすすめフェア本⑤『IHATOVO〈01〉』

 

宮沢賢治が物語の舞台として作り上げた架空の理想郷「イーハトーボ」。

童話や詩の中に現れる多種多様な宮沢賢治の世界の断片を、画家junaidaがイメージ豊かに描きました。

 


取材にご協力いただいた瀬野尾真紀さん、ありがとうございました!

代官山蔦屋書店では、このフェアの他にも全館で「POP」をテーマにフェアやキャンペーンを8月28日まで開催しています。アートを家族で楽しみたい方や、新しい趣味と出会いたい方に特におすすめ。夏の特別な体験を見つけに、書店を訪れてみてはいかがでしょうか。

POP -DAIKANYAMA TSUTAYABOOKS 2022 SUMMER-」メインビジュアル

ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。

次回もお楽しみに!

この記事が含まれる特集

  • 本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~

    ホンシェルジュでは書店オリジナルのフェアを「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名。 本屋さんへの取材を通してフェアのテーマや選書を紹介、アーカイブ化する特集です。 ぜひお気に入りの本屋さんを見つけてください。

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