武井咲が女優復帰!これまでに実写化出演した映画、ドラマの原作ともに振り返る

更新:2021.11.29

多くのテレビドラマや映画だけでなく、CMにも出演し見かけない日はないというほど人気の女優武井咲。妊娠を機に活動を休止していましたが、復帰という嬉しいニュースも飛び込んできました。この記事では復帰作公開前におさらいしておきたい、武井咲の出演作のなかでも、原作付きの作品を中心にご紹介していきます。

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武井咲が結婚・出産から復帰で注目!プロフィールを紹介

まずはプロフィールからご紹介していきましょう。

武井咲(たけいえみ)は、1993年12月25日生まれ、愛知県名古屋市港区の出身です。「咲」と書いて「えみ」と読む名前は本名で、花が咲くように笑みが絶えない子に育ってほしいという願いを込めて漬けられました。

中学1年生だった2006年にオスカープロモーション主催の「全日本国民的美少女コンテスト」でモデル部門賞、マルチメディア賞を受賞し芸能界へ。ファッション雑誌「Seventeen」モデルとして活動開始します。

その翌年映画『櫻の園』で女優デビュー。翌々年には『オトメン(乙男)~夏~』でテレビドラマデビューをすると、数多くの作品に出演するようになります。『青山ワンセグ開発パラピク女子』でドラマ初主演、『愛と誠』で妻夫木聡と映画W主演を果たしました。同年には大河ドラマ『平清盛』に常盤御前役で出演しています。

2017年9月1日にドラマ『戦力外捜査官』で共演した、ダンス&ボーカルグループ「EXILE」のTAKAHIROとの結婚と妊娠を発表しました。テレビドラマ『今からあなたを脅迫します』撮影終了後に産休に入り、2018年3月に女児を出産しています。

数多くの作品に出演する人気女優というイメージの強い武井咲ですが、本人は元々モデル志望で女優になるとは想像していなかったそうです。女優の仕事が初めて来たときには驚きましたが、形にしたいとひとつずつ一生懸命こなしてきました。

ブレイクしたきっかけとなったのが、テレビドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』。教師役の三浦春馬と関係を持ってしまう生徒という物語のキーとなる役を、800人というオーディションから役を射止めました。しかし武井咲のなかでは失敗というイメージが強い作品。泣くシーンで思うように泣くことができず、できなかったことが恥ずかしかったとインタビューで明かしています。

武井咲といえば着物が似合う女優としても広く知られています。CMでもお馴染みの姿ですが、ドラマ『黒革の手帳』では特に美しい着こなしが話題になりました。凛とした姿はもちろんのこと、とっさにできない仕草をするなど、所作が美しいと着物のスタイリストも絶賛しています。

また、武井咲のような、透き通った肌にナチュラルで清純な顔になりたいという女性が続出。武井咲風メイクも研究がなされるなど、女性からも注目を集めています。

男女問わず注目を集める武井咲の、気になる仕事への復帰状況ですが、2018年7月にCM撮影で仕事に復帰はしたものの、ドラマや映画には出演していませんでした。しかし、映画『るろうに剣心』シリーズ最新作、『るろうに剣心 最終章 The Final』および『るろうに剣心 最終章 The Beginning』に、神谷薫役での出演を発表、ファンにも嬉しい女優復帰作となりました。(映画『るろうに剣心最終章』2部作は2021年GWに公開が延期されています。

「とりあえずやってみる」武井咲の魅力

女優としてデビューしてから、数多くの作品に文字どおり引っ張りだこ。産休に入るまでの短い期間を駆け抜けたという表現がぴったりとハマる武井咲の魅力をご紹介していきましょう。

武井咲の魅力といえば、清楚ながらも凛とした力強さを感じる美貌が最初に浮かぶのではないでしょうか。楚々とした近寄り難い雰囲気から、大和撫子という言葉そのもののように感じられますが、実はかなり自然体な人物であることはあまり知られていないのではないでしょうか。

インタビューでも特に何かを隠すことも無く、自然に話をしていることが伝わってきます。さらに個人のSNSでもラフな格好でおそらくすっぴんの顔を公開するなど、飾らない人柄であることが窺えます。また、家族を大切にしており、家族と過ごしているときが1番リフレッシュできるのだとか。家族仲がとてもよい様子が伝わってきます。

そして、自他ともに認めるポジティブな性格。夢を叶える秘訣は「とりあえずやってみること」と言い切るなど、かなりサバサバした回答をしています。また、作中にラブシーンがあるときも、流れとして必要だと納得すれば変に意識しないといいます。思い切りの良さで、共演者や監督を驚かせる場面もありました。

女優としての魅力は、役のことを深く考えていること。自身と役は別人と考えるタイプだからこそ、役について考える時間が多い様子。役について語るときは、友人や家族のような親密な距離感なのだそう。

常に自然体で飾ったところがなく、役に対して真摯な姿勢で一生懸命挑んでいる、そんな人間性が武井咲の最大の魅力ではないでしょうか。もちろん、出産後も変わらない抜群のプロポーションや、メイクをしていなくても整った容姿も魅力的。武井咲の可愛さ美しさを堪能したい方はフォトブックをぜひご覧ください。

著者
マリ, アミタ
出版日

【ライターおすすめ】武井咲が1番輝く『黒革の手帖』

 

出演作品の数が多いので選ぶのに苦労しましたが、ライターがおすすめするのは2017年7月に放送された連続ドラマ『黒革の手帖』です。松本清張の小説が原作で、銀行員の女性原口元子が、紆余曲折あって銀座のクラブのママに転身。客や同業者たちとの腹の探り合いをしながら、欲望渦巻く銀座でのし上がっていくという物語です。

端的に言うと、武井咲の演じる原口元子という役は悪女です。元職場でお金を横領して銀座でクラブを開業、お客を上手に転がしながら、さらなる利を得ようと画策します。清純なイメージの彼女が悪女を演じるという点でまずインパクトが大きいですが、原口元子の性格自体は真面目なため、武井咲本人のイメージと真逆ではないところに、配役の妙が感じられます。

この真面目そうな空気が、夜の世界で健気に働く女性らしさを醸し出しており、意外なハマり役であると感じられるのではないでしょうか。夜の世界とは対極のイメージを持つからこそ、過去何度も映像化された作品のなかでも、唯一無二ともいえる原口元子像を演じることができたのです。

また、美しい着物姿を堪能したいという方にもおススメ。こんな女性にならば騙されてみたいと、つい考えてしまうような魅力が詰まっています。

 

様々な女性を演じてきましたが、やはり悪女のイメージがないため、特に印象に残る作品となりました。次からは武井咲が出演した作品のなかでも、原作付きの作品の魅力をご紹介していきましょう。この作品の原作は、こちらでも紹介しています。

 

【映画原作】武井咲の堂々たる映画デビュー作『櫻の園』(2008年)

まずは映画の原作作品についてご紹介していきましょう。

映像化された作品が多い漫画家、吉田秋生が女子高校の演劇部を舞台に描いた本作。多くの桜の木があり、「桜の園」とも呼ばれる桜華学園。学園では、創立記念日のある春にチェーホフの『桜の園』を演じることが伝統となっていました。中心となる4人の少女が主人公となった、4章からなるオムニバス作品になっており、章タイトルは桜の季語にちなんでいます。同年代の読者が共感できる部分が多くありますが、思春期を過ぎた読者にも、思春期特有の複雑な感情を思い出させてくれます。

2度映画化されており、2008年版は大ヒットした1990年版のイメージを一新した作品。設定の一部も変更があり、より現代的な内容になっています。武井咲が演じたのは、舞台監督を務める水田真紀役。デビュー作という空気を感じさせない、大人びた雰囲気があります。三つ編みにセーラー服というお嬢様学校スタイルは必見ですよ。

著者
吉田秋生
出版日
2013-09-05

【映画原作】武井咲の可憐な歌声に注目『愛と誠』(2012年)

身分差のある恋愛は、困難が多くよりドラマティックに感じるものです。梶原一騎原作、ながやす巧作画の漫画『愛と誠』は、身分差のある恋を中心とした青春恋愛物語。

財閥令嬢の早乙女愛は、幼い頃に自分を救ってくれた少年を、白馬の騎士として想いを寄せていました。蓼科高原で偶然再会した命の恩人、太賀誠は愛を助けたことで負った傷が元で人生を狂わされており、愛を憎んでいたのでした。

不良少年と彼を信じて愛を貫こうとする財閥令嬢の純愛物語で、「きみのためなら死ねる」という名言を産んだ作品でもあります。登場人物それぞれの抱く感情の熱量がすさまじく、濃厚な人間ドラマと荒波のような感情の渦に飲み込まれてしまいます。

たびたび映像化されてきた名作ですが、2012年版は過去の作品とは違ってミュージカル調となっており、ポップな印象。武井咲はヒロインの早乙女愛を演じており、お嬢様らしさ全開のビジュアルはもちろん、可憐な歌声に注目です。

著者
ながやす 巧
出版日
2001-05-11

【映画原作】ヒロイン・神谷薫を熱演『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(2012年)

和月伸宏の『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』は、明治初期の日本を舞台にした時代活劇漫画作品。頬に大きな十字傷を持ち、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられていた過去を持ちながら、「不殺」を誓って各地を放浪していた剣客・緋村剣心が、東京の道場で師範代を務める少女・神谷薫と出会ったところから物語が始まります。道場に住み始めた剣心は、様々な事件や過去の因縁に巻き込まれ、刀を振るうことになります。

人を殺さないという信念を持ちながらも、凄腕の剣客という剣心やその仲間と、敵となる剣客との激しい戦いが最大の見所。様々な時代を舞台にした続編やスピンオフ作品も多く、最新作は新たな登場人物を加えた「北海道編」の物語が展開されています。

映画はほぼ原作どおりの物語展開となっており、ニセ抜刀斎や武田観柳が登場する2012年の第1作に始まり、志々雄真実との対決が中心となった「京都編」を描く2014年公開の第2作と第3作、公開を控える第4作、第5作は剣心の過去に迫る物語が展開されていくようです。武井咲が演じているのは、ヒロインである神谷薫。可憐な容姿で剣術小町と呼ばれていますが、道場の師範代として武芸をきわめており、戦う場面もあります。特に「京都編」では薫がメインの戦いもあり、アクションに要注目。恋する少女らしい繊細な演技からも目が離せません。

映画も公開予定の2作を含めると、5作品となる息の長いシリーズ。今からでも原作をおさらいしたい、隠された秘密や小ネタが知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。

<漫画『るろうに剣心』の知られざる事実10選!剣心にはモデルがいた!?>

著者
和月伸宏
出版日
2010-11-01

【映画原作】地味女子モードの武井咲もアリ『今日、恋をはじめます』(2012年)

多くのヒット作を生み出した少女漫画家・水波風南の5作目にあたる作品です。真面目ながら要領が悪く、努力してもなかなか成果がでない日比野つばき。おしゃれに興味があるものの、半ばあきらめていました。高校に入学し、クラスの中心的なイケメン男子、椿京汰に目を付けられたつばきは、突然ファーストキスを奪われてしまいます。

遊ばれているとわかっていながらも、京汰に惹かれていくつばきと、遊びのつもりが本気になっていく京汰の心の揺れ動きに胸キュンする本作。物語が進むにつれ、自分らしく可愛くなっていくつばきの姿が印象的です。

映画は原作のエピソードを抽出しつつ、オリジナルの設定や展開で物語が進んでいきます。武井咲が演じたのは、ヒロインの日々野つばき。おしゃれになってからはもちろん可愛いですが、地味女子モードは大変貴重。これはこれで可愛いという境地に至れます。

著者
水波 風南
出版日
2008-01-25

【映画原作】ホテル業界の大人のラブシーンも話題『クローバー』(2014年) 

大人の恋愛は、仕事と切り離すことはできないもの。稚野鳥子『クローバー』は、ホテル会社に勤務する鈴木沙耶が主人公。

短大卒業後ホテル東洋に入社した沙耶は、ドジでミスが多く仕事はイマイチ。恋愛でも、中学生の頃に別れた彼のことを引きずっていました。そんな時、容姿も仕事も完璧で沙耶にも厳しく接するため苦手意識を持っていた上司・柘植に交際を申し込まれ動揺するのでした。

ドジっ子沙耶とクール系男子柘植の恋ですが、沙耶が過去の恋を拗らせていたりと、じれったい展開。沙耶を見守る大人な柘植にきゅんとなる女性読者も多いのではないでしょうか。また、ホテル業界のことがわかるお仕事漫画としても楽しむことが出るところが、本作の魅力です。

映画では一部の設定が変更されており、沙耶の過去の恋がより絡んだ内容になっています。武井咲が演じたのは、主人公の鈴木沙耶。新米OLらしく仕事に一生懸命なところはもちろんのこと、体当たりで挑んだラブシーンは要注目です。

著者
稚野 鳥子
出版日

【映画原作】衝撃のシーンに武井咲本人もびっくり『テラフォーマーズ』(2016年)

常識を逸した速度で移動する進化系ゴキブリと共存できますか。絶対したくないなと思わされてしまうのが、貴家悠原作原案、作画を橘賢一が担当する『テラフォーマーズ』です。人が住めるように惑星を改造していく、というテラフォーミング。火星ではテラフォーミング用に苔とゴキブリが撒かれていました。西暦2599年、地表に残っているゴキブリを駆除するためにやってきた若者たちは、想定外に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と遭遇します。

2m近い筋骨隆々の体躯を持ち、並外れた知能と身体能力を誇る「ゴキブリ」との戦いと、「テラフォーミング計画」に関わる人間たちのドラマが展開されていきます。なんといっても見所は敵となるゴキブリの異常さ。火星じゃなくてよかったと思わされること必至です。

映画は原作1巻「バグズ2号編」のエピソード基に、一部設定を変更して映像化。武井咲は複雑な過去を持つ秋田奈々緒を演じています。奈々緒は早い段階で衝撃的な展開が待っているのですが、武井咲自身も驚いたという意外な姿で登場。繊細な演技からも目が離せません。

「バグズ2号編」自体は短いですが、その後に繋がる重要なエピソードです。原作は20年後の物語が中心となりますが、進化したゴキブリとの戦いはどうなるのか、気になる方はこちらの記事もご覧ください。

『テラフォーマーズ』20巻までネタバレ考察!ゴキブリ(じょうじ)がすごい

著者
橘 賢一
出版日
2012-04-19

続いてテレビドラマの原作作品についてご紹介していきましょう。

【テレビドラマ原作】少女漫画家の兄を支える妹役『オトメン(乙男)』(2009年)

男らしさ、女らしさという言葉自体についても考えさせられることが多い昨今、本作は、男のなかの男と評されるスペックながら、女子が好むものを愛する高校生が主人公の物語です。

高校2年生の正宗飛鳥は各種武術を極める剣道部主将であり、眉目秀麗、成績優秀な模範的な生徒です。しかし彼は、家事や裁縫を得意とし、少女漫画や可愛らしい小物を好むという、乙女趣味という秘密を持っているのでした。

正宗が転校生の都塚りょうに一目惚れしたことで巻き起こる騒動が描かれますが、本作の大きな特徴は男女ともに「らしさ」が逆であるということ。周囲の価値観に振り回される様子はコミカルですが、自分らしさを確立していく登場人物たちに勇気づけられます。

テレビドラマは「夏」「秋」に分けて、特別編成で放送されました。武井咲は橘久利子役で出演。少女漫画家「幸花ジュエル」をしている橘充太の妹で、アシスタントもしています。兄を支えるしっかり者の妹として存在感を示しています。

正宗や充太以外にも、様々なタイプのオトメンが登場、気になる方はこちらの記事もご覧ください。

漫画「オトメン」が無料!3人のイケメンの秘密を最終回までネタバレ紹介!

著者
菅野 文
出版日
2007-01-19

【テレビドラマ原作】16歳ながら大人っぽい武井咲が登場『LIAR GAME』(2009年)

独自ルールのゲームに命と大金をかけて参加するという、スリル満点の作品が甲斐谷忍『LIAR GAME』。本作では謎の組織「ライアーゲーム事務局(LGT)」が主催するトーナメント制の大会が開催されています。

周囲からバカ正直と評されるお人好しな女子大生・神崎直はある日自分の宛に届いた小包をよく見ずに開封してしまいます。開封したということは、ゲームへの参加に同意したということ。直は知らないうちに「1億円争奪ゲーム」に参加することになってしまうのでした。

ルールがそこまで複雑ではないものの、独自のルールが設定されているゲームが本作最大の見所。もう1人の主人公である天才詐欺師、秋山深一との対極な性質を持つからこその絶妙なコンビネーションも魅力の1つです。

テレビドラマは2007年にシーズン1、2009年にシーズン2が放送。他にも2010年と2012年に映画化、出演者や主人公を変更してのスピンオフドラマなどが制作されました。武井咲は「シーズン2」の第5話から最終話まで登場する佐伯ヒロカ役で出演しています。当時16歳ですが、ギャルっぽい服装のせいか大人っぽく見えるのではないでしょうか。

著者
甲斐谷 忍
出版日
2005-09-16

【テレビドラマ原作】作業着姿で紅一点の高校生活『アスコーマーチ!〜県立明日香工業高校行進曲〜』(2011年)!

工業高校あるあるといえば、女子生徒数が極端に少ないというのが挙げられるのではないでしょうか。アキヤマ香『アスコーマーチ!〜県立明日香工業高校行進曲〜』は、県立の工業高校を舞台にした青春学園漫画です。

吉野直は志望していた女子校に熱を出した影響で不合格となり、補欠入試で県立明日香工業高校に入学することになってしまいます。新入生148人中、女子はわずか4人。しかも、クラスで直は唯一の女子として高校生活を送ることになってしまうのでした。

受験の失敗から希望の進路とは別の道を進むことになった直。各キャラクターの関係はもちろんのこと、なかなか内部を見ることができない工業高校の日常漫画としてもおすすめです。

テレビドラマでは一部の設定や展開が変さらになっているほか、原作よりも恋愛色が強めな物語となりました。武井咲は、主人公の吉野直役で出演。男子だらけの中の数少ない女子という設定ですが、周囲を振り回していく元気とエネルギーに満ちています。工業高校なので作業着姿という、だいぶレアな姿を堪能できます。

著者
アキヤマ 香
出版日
2010-09-24

【テレビドラマ原作】武井咲が一人二役に挑戦『Wの悲劇』(2012年)

大富豪の一族が集まると必ず事件が起こるというのは、推理小説の王道。夏樹静子『Wの悲劇』も、とある大富豪の一族内部で発生した殺人事件の顛末が描かれています。

日本有数の製薬会社、和辻薬品の会長和辻与兵衛の一族は、ある年の正月に山中湖畔の別荘に集まっていました。夜になると、一族の前で女子大生の摩子が与兵衛を殺したと告白します。様子を見に行ってみると、胸にナイフを刺された与兵衛の遺体が横たわっているのでした。

本当に摩子が犯人なのか。一族内での軋轢や腹の探り合いなど、華麗なる一族に隠された闇が明るみになっていきます。1983年に初めてテレビドラマ化されて以降、幾度も映像化されてきた人気作品。摩子も多くの名女優たちが演じてきました。

2012年に放送されたテレビドラマ版で摩子を演じたのが、武井咲です。本作では摩子そっくりな女性が登場する、というオリジナル設定が加えられており、他の映像化作品とは違った摩子の描き方がされました。武井咲も摩子に加え、売春などをして生計を立てる倉沢さつきも演じており、同一人物であることを感じさせない演じ分けが見所。1つの作品の中で様々な表情をみることができます。

原作では摩子に似た女性は登場しませんが、事件がどのような顛末を迎え、和辻一族がどうなっていくのか、見届けたい方はこちらの記事もご覧ください。

小説『Wの悲劇』家族で起きた殺害事件を結末までネタバレ!6回目のドラマ化

著者
夏樹 静子
出版日

【テレビドラマ原作】日本を代表する探偵の共闘『金田一耕助VS明智小五郎』(2013年)

古今東西、様々な国に名探偵が存在しますが、どの探偵が1番優秀なのか。ミステリファンならばついつい考えてしまいます。パスティーシュものは、そんな読者の疑問と妄想を満たしてくれる、夢のようなジャンル。

芦辺拓の小説『金田一耕助VS明智小五郎』は、横溝正史が生んだ稀代の名探偵金田一耕助と、江戸川乱歩作品に登場する、日本の元祖私立探偵ともいうべき明智小五郎が登場し、ある薬問屋を巡る問題など様々な難事件に挑んでいきます。

本作では金田一がまだ駆け出しの探偵で、明智小五郎が先輩探偵として手を貸す場面が見られるというのが大きな特徴です。対決というよりも共闘という印象が強いですが、怪人が登場するなど、原作となっている作品の要素も盛り込まれており、ファンにはたまらないのではないでしょうか。

テレビドラマは原作を元に制作されました。武井咲は騒動の元である薬問屋本家鴇屋蛟龍堂の長女・初恵役で出演。大店の娘らしい、楚々とした美しさに魅了されます。

著者
芦辺 拓
出版日
2013-03-23

【テレビドラマ原作】テレビドラマ初主演TAKAHIROとの出会い『戦力外捜査官』(2014年)

警察を舞台とした作品は数多くありますが、警視庁捜査一課所属のキャリア組なのにドジっ子ヒロインが主人公という、一風変わったテイストとなっているのが似鳥鶏の小説「戦力外捜査官」シリーズです。

海月千波は警視庁捜査一課火災犯捜査2係に所属していますが、ドジで捜査能力もイマイチ。お守りを任された設楽恭介は千波とともに連続放火事件の捜査にあたりますが、捜査現場で大失態を犯し2人そろって「戦力外通告」をされてしまうのでした。

独自捜査をする千波と恭介のコンビが、複雑な事件の謎を解いていきます。コミカルな空気もありさらっと読めますが、テーマは重く事件の複雑さに驚かされるのではないでしょうか。ドラマは2014年1月から3月にかけて放送、2015年3月にはスペシャルドラマ『戦力外捜査官 SPECIAL』が放送されました。

原作を大幅にアレンジしており、まったく違った作品世界を楽しむことができます。武井咲は、主人公の海月千波役を演じました。頭脳明晰な推理オタクで極度の方向音痴というドジっ子仕様、常に前向きで明るい様子に元気をもらうことができます。プライベートに関わる出会いがあった作品でもあるため、ついニヤリとしてしまうはず。

著者
似鳥 鶏
出版日
2013-10-08

【テレビドラマ原作】武井咲がリケジョに『すべてがFになる』(2014年)

理系が好きな女性のことを「リケジョ」と称して話題になりましたが、理系好きな女子が登場するミステリー小説といえば森博嗣の『すべてがFになる』。犀川創平と西之園萌絵を主人公とした「S&M」シリーズの第1作目にあたります。

国立大学の工学部建築学科で助教授をしている犀川の研究室のメンバーと萌絵は、旅行で愛知県にある、天才真賀田四季が所属している真賀田研究所にやってきました。そこで犀川たちは、研究所職員とともに、不可思議な形で殺害されたらしき四季の死体を発見するのでした。

大人気となった理系ミステリーシリーズの第1作目です。天才真賀田四季がなぜ殺されたのか、過去の事件も絡んできますが、科学者らしい殺害方法と動機に驚きを隠せません。ミステリーファンならば一度は触れたことがある本作、難解であるというイメージも強い作品ですが、連続ドラマとして放送されました。

「S&M」シリーズのうち5作品を原作に、2話完結の形で放送。武井咲は西之園萌絵を演じました。実年齢そのままの、溌溂とした女子大学生といった印象。綾野剛演じる犀川とのコンビらしい演技に注目です。

著者
森 博嗣
出版日
1998-12-11

【テレビドラマ原作】働く女性の代弁『エイジハラスメント』(2015年)

昨今「ハラスメント」という言葉をよく耳にするようになりました。嫌がらせをするという意味を持つこの言葉は、様々な状況や環境に当てはめられることで、嫌がらせの実像を浮かび上がらせます。

内館牧子の小説『エイジハラスメント』は、年齢を問題にした作品。パート先で叔母さん扱いされ、夫は若い女性と浮気をしてしまうという34歳主婦、大沢蜜を主人公に、女性の年齢に関する問題にスポットを当てていきます。

女性は年齢を重ねると価値がない。そういう風潮がぬぐえません。また、若いことを理由に相手を中傷するような言葉も、エイジハラスメントに含まれます。言葉にされることで傷つく人がいると知るだけでも、無意識に口から出てしまう言葉について、考える機会になるのではないでしょうか。

テレビドラマでは、主人公を主婦から総合商社の新入社員に変更。会社内で不遇となっている女性たちの奮闘を描きました。武井咲は主人公・吉井英美里役。若く美しい容姿だけを持て囃され、能力を必要とされない現状に不満を抱いています。自身の信念を貫き通す、意志の強いキャラクター。爽快な決めセリフは必聴です。

著者
内館 牧子
出版日

【テレビドラマ原作】病理医の専門的な実情を描いた『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』(2016年)

医療漫画が数多く発表された影響か、より専門的な内容を描いた作品が増えてきました。草水敏原作、恵三朗が作画を担当する『フラジャイル 病理医京一郎の所見』は、病院内の各科から持ち込まれた検体や細胞などの標本を元に、病気の原因や診断を確定する病理医を主人公とした物語。

天然パーマと鋭い目つきが特徴で、偏屈なトラブルメーカーでありながら知識は豊富な病理科長、岸京一郎が様々な症状を持つ患者の病気を暴いていきます。

病気は医師が診察するものですが、この作品に触れて初めて総合病院のシステムや、医師同士の連携があるということを知ったという読者も多いのではないでしょうか。様々な症状の患者が登場するので、つい自身の健康状態も気になってしまいます。

テレビドラマはタイトルを『フラジャイル』と短くしている他は大きな変更はありませんが、岸が原作よりも熱血だと感じられるかもしれません。武井咲は内科から病理科に転属する新人医師宮崎智尋を演じています。真面目で一生懸命な医師を熱演していますが、続編の噂の行方が気になるところ。成長した智尋の姿を、ぜひ見たいですね。

著者
恵 三朗
出版日
2014-11-21

【テレビドラマ原作】不倫か、純愛か『せいせいするほど、愛してる』(2016年)

数多くの少女読者の胸をきゅんとさせてきた北川みゆきは、徐々に大人の読者を対象とした恋物語を描くようになりました。『せいせいするほど、愛してる』は、化粧品会社の広報を担当する栗原未亜が主人公。

プロポーズを断ったことでストーカー化した彼氏の存在に困っていた未亜は、偶然出会った三好海里に助けられます。実は海里は、未亜の勤める会社の副社長でした。恋人のフリをしたことで、未亜は海里に惹かれていきます。

海里には妻がいることが後に判明し、未亜と海里は不倫関係になったりライバルが登場したりと、泥沼の恋愛関係が展開されていくかと思われる本作。海里の持つ秘密が明かされた時、未亜と海里の関係が純愛と呼べるのか、深く考えさせられます。

テレビドラマでは、ティファニージャパン全面協力という豪華仕様。未亜や海里も、ティファニージャパンの社員という設定になりました。武井咲は主人公、栗原未亜役。周囲の状況に翻弄されながらも、相手を想い続ける健気な姿が印象的です。

著者
["美加, 豊田", "みゆき, 北川"]
出版日

【テレビドラマ原作】意志の強さを感じる目力が必見『瀬戸内少年野球団』(2016年)

ピンク・レディーの「UFO」や石川さゆりの「津軽海峡冬景色」など、作詞家として数々の名曲を世に送り出した阿久悠の自伝的小説が『瀬戸内少年野球団』です。

昭和20年、敗戦後の淡路島では、新婚早々に夫の正夫が出征し戦死したと知らせを受けた教師、中井駒子が婚家を出るか否かで迷っていました。そんな時、片足を失ったものの正夫が帰還。駒子は島にとどまり、野球経験のある正夫と協力して目標を失った子どもたちに、野球を教えようと思い立ちます。

阿久悠自身をモデルとした、足柄竜太ら戦後を生きる子どもたちが、野球を通して成長していく姿を描く青春物語。辛い中にも希望が見える中、徐々に明るさを取り戻していく姿が印象的です。

1984年夏目雅子主演での映画が有名な本作。幾度も映像化されましたが、2016年武井咲が中井駒子を演じ、スペシャルドラマとして放送されました。辛い状況のなかでも立とうとする意志の強さを感じさせる目力が印象的。子どもたちと一緒に野球をする、溌溂とした輝きも、まぶしく映ります。

著者
阿久 悠
出版日

【テレビドラマ原作】凛とした着物姿がお似合い『四十八人目の忠臣』(2016年)

年末年始の風物詩として定着しているのが、忠臣蔵を題材としたドラマや映画の放送です。浅野内匠頭が起こした刃傷沙汰により、お家断絶となった赤穂藩。家臣である四十七士は吉良上野介の邸宅に討ち入りを決意するという仇討物語、四十七士の活躍の陰に隠れてしまった女性にスポットライトを当てたのが、諸田玲子の歴史小説『四十八人目の忠臣』です。

藩主の妻の侍女として仕え、後に磯貝正久十郎左衛門と恋仲になる少女、きよの立場から見た討ち入りの顛末、その後のきよの人生が描かれました。

本作の大きな特徴は、赤穂藩側だけでなく、吉良側からの目線でも物語が描かれているという点。四十七士から見れば悪である吉良上野介夫妻の意外な姿に、読者の心も揺らぎます。

テレビドラマは『忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜』とタイトルを変更、2016年9月から2017年2月という長い時間をかけて放送されました。武井咲は波乱の多い人生を送る主人公・きよを演じています。どんな状況でも、凛とした佇まいを崩さない様子は、運命を切り開いていく力強さを感じさせます。着物だからこそ映える美しい所作も要注目ですよ。

著者
諸田 玲子
出版日

【テレビドラマ原作】強気で空回りしてしまう女探偵『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』(2017年)

古今東西様々な探偵が存在しますが、麻耶雄嵩の連作短編小説『貴族探偵』および『貴族探偵対女探偵』の主人公である貴族探偵ほど、特異な探偵は存在していないのではないでしょうか。

上流階級出身の謎の多い紳士で、趣味は探偵。しかし自分で推理することはなく、執事や運転手、メイドたちで事件を調査し推理して事件を解決していきます。貴族は何をしているのかといえば、紅茶を飲み女性を口説くだけという安楽椅子探偵っぷり。しかし、この何もしない探偵と使用人たちの連係プレイに読者は魅了されてしまうでしょう。

テレビドラマでは、原作の推理を組み替えるなど一部変更点があったり、『貴族探偵対女探偵』で初登場する女探偵こと高徳愛香が最初から登場するため、愛香の披露する推理はドラマのオリジナル要素となっています。

原作の雰囲気を壊すことなく映像化したことで、原作ファンからも高評価を得た本作、武井咲は女探偵の高徳愛香を演じました。愛香は正義感が強く能力はあるものの、空回り気味。貴族に対しての物言いが強めで、勝気なところが新鮮に映ります。

著者
["麻耶 雄嵩", "きろばいと"]
出版日

【テレビドラマ原作】武井咲の悪女ぶりが新鮮『黒革の手帖』(2017年)

社会派推理小説のブームを作った松本清張『黒革の手帖』は、銀行員として働いていた女性が主人公。コツコツ横領した資金を元手に銀座のクラブのママとなり、お店の拡張を目的に客を手玉に取りながらのし上がっていきます。

主人公・原口元子は東林銀行千葉支店勤務の普通の銀行員でしたが、職場の人間関係は芳しくありません。そんな元子は、銀行が秘密裏に用意していた脱税用の資金を横領し、銀座に自身の店を開くのでした。

元子は店を開くだけでは飽き足らず、経営が厳しくなったり他の店を買収するために、顧客を騙して金を強請取ろうとします。地味さはどこにいったというくらいの悪女っぷりですが、元子と客たちの騙しあいが見所の1つ。また、クラブの経営に関する細かい数字が出ているところも特徴で、作品が書かれた1970年後半時期のクラブ事情が垣間見られます。

テレビドラマでは武井咲演じる原口元子に両親から相続した借金があるなど、オリジナル設定が登場。お金を必要とする必然的な理由があるため、真面目だった女性が夜の世界で生きていく説得力が増しました。そんな元子の背景があるせいか、悪女であるのにどこか健気に感じられます。ライターおすすめでもご紹介しましたが、着物姿は必見ですよ。

テレビドラマでは健気に夜の世界で生きる女性という描かれ方をした元子ですが、原作ではしっかり悪女なので、ドラマとのギャップに驚くのではないでしょうか。悪女元子の末路に納得するか否か、気になる方はこちらの記事もどうぞ。

小説『黒革の手帖』衝撃的な結末のネタバレ考察!だまされたのは自分だった?

著者
松本 清張
出版日
1983-01-27

【テレビドラマ原作】注目を集めたミステリーシリーズ『今からあなたを脅迫します』(2017年)

藤石波矢の小説作品『今からあなたを脅迫します』は、かなりインパクトのあるタイトルです。一見するとサスペンス作品なのかと思われますが、実際は相手を脅迫することを生業としている「脅迫屋」が巻き込まれた事件を解決するという、ダークヒーローが探偵を務めるミステリー作品。

飄々とした性格の脅迫屋千川完二と、人違いから脅迫屋と知り合うことになった、無駄にお金を持っているお人好しの女子大生、金坂澪のコミカルなやり取りが見所です。

「脅迫屋」シリーズとして人気の本作ですが、物語が進むにつれ千川がなぜ脅迫屋をやっているのか、過去が明かされていきました。テレビドラマでは、そんな千川の過去の部分にも触れて物語が作られています。年齢などのキャラクター設定の一部が変更。登場人物も増えています。

武井咲は、ヒロインの金坂澪を演じました。実は政界の実力者である祖父を持つこともあり、金銭面では不自由のない澪。そんな彼女の、おおらかさやお人好しの部分が、武井咲の持つ柔らかな雰囲気にマッチしています。やはり、お嬢様キャラクターが似合うと再認識させられるのではないでしょうか。

著者
藤石 波矢
出版日

【出演作品一覧】武井咲はデビューから結婚まで映画やテレビドラマに出ずっぱり!

プロフィールや作品にまつわるエピソードをご覧いただきましたが、女優の道を歩み始めてから、一生懸命作品に向かい合ってきたという武井咲の、仕事に対する真摯な姿勢が伝わったのではないでしょうか。こちらでは、出演作品を一覧でご紹介いたします。

【映画】

『櫻の園』(2008年) 原作『櫻の園』 1990年に原作の基映画化し、2008年版は1990年版をリ・イメージ化したもの

『愛と誠』(2012年) 原作『愛と誠』

『るろうに剣心』(2012年) 原作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』

『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)

『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)

『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021年公開予定)

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年公開予定)

『今日、恋をはじめます』(2012年) 原作『今日、恋をはじめます』

『クローバー』(2014年)  原作『クローバー』

『テラフォーマーズ 』(2016年) 原作『テラフォーマーズ』

『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(2016年)

【ドラマ】

『オトメン(乙男)〜夏〜』(2009年) 原作『オトメン(乙男)』

『オトメン(乙男)〜秋〜』(2009年)

『ライアーゲーム シーズン2』 第5 - 最終話(2009年) 原作『LIAR GAME』

『青山ワンセグ開発 パラピク女子高生マコト』(2010年)

『GOLD』(2010年)

『大切なことはすべて君が教えてくれた』(2011年)

『アスコーマーチ〜明日香工業高校物語〜』(2011年) 原作『アスコーマーチ!〜県立明日香工業高校行進曲〜』

『夏の特別編2011「同窓会の知らせ」』(2011年)

『夏の特別編2016「病棟の看取り図」』(2016年)

『平清盛』 第14 - 43話(2012年)

『Wの悲劇』(2012年) 原作『Wの悲劇』

『息もできない夏』(2012年)

『東京全力少女』(2012年)

『お天気お姉さん』(2013年)

『金田一耕助VS明智小五郎』(2013年) 原作『金田一耕助VS明智小五郎』

『The Partner 〜愛しき百年の友へ〜』(2013年)

『海の上の診療所』(2013年)

『戦力外捜査官』(2014年) 原作『戦力外捜査官』

『戦力外捜査官 SPECIAL』(2015年)

『ゼロの真実〜監察医・松本真央〜』(2014年)

『すべてがFになる』(2014年) 原作『すべてがFになる』

『エイジハラスメント』(2015年) 原作『エイジハラスメント』

『フラジャイル』(2016年) 原作『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』

『せいせいするほど、愛してる』(2016年) 原作『せいせいするほど、愛してる』

『瀬戸内少年野球団』(2016年) 原作『瀬戸内少年野球団』

『忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜』(2016年) 原作『四十八人目の忠臣』

『貴族探偵』(2017年) 原作『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』

『黒革の手帖』(2017年) 原作『黒革の手帖』

『今からあなたを脅迫します』(2017年) 原作『今からあなたを脅迫します』

デビューから結婚し、産休に入るまでの短い期間でこれほど多くの作品に出演していたのかと驚いたのではないでしょうか。一覧にしてみると、現代ものから時代劇まで、幅広いジャンルの作品に出演していることがわかります。

いかがだったでしょうか。様々な女性を演じてきましたが、こうして一覧にしてみると武井咲だからこそ演じられた役というのも多いように感じられます。原作の登場人物の持つイメージを、自身の持つ魅力とうまく融合する力を持っている女優さんだなと再確認させられました。演じられたキャラクターも魅力的ですが、原作を知るからこそ、その魅力がわかるもの。原作を楽しみつつ、武井咲の本格復帰を待ちましょう。うまく

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