ゆうきまさみのおすすめ作品ランキングベスト5!

更新:2021.11.23

独特の間合いで笑いとり、ぶれない世界観で常に私たちを魅了する、ゆうきまさみのおすすめ漫画をご紹介いたしましょう。名作から最新作まで、しっかりご確認ください。

ブックカルテ リンク

掴み切れないテンポと間合いの達人ゆうきまさみ

ゆうきまさみは1980年「月刊OUT」に『ざ・ライバル』が掲載されデビューします。サラリーマンをしながら、アニメ誌などの雑誌で活動。退職後の1984年『きまぐれサイキック』が「週刊少年サンデー」に掲載され、以降長い間同誌で活躍していました。

2003年に活躍の場を青年誌にかえ、2013年から、不老不死の一族をテーマにした『白暮のクロニクル』を連載しています。

独特の間合いと愛嬌のある個性豊かなキャラ、取材を元にしたしっかりとした世界観に多くのファンを抱える作家です。

5位:みんなで幸せになろうよ『機動警察パトレイバー』

ロボットテクノロジーの発達によって、レイバーと呼ばれる生物型建設車両が普及した、近未来の東京が舞台となる物語です。

レイバーを悪用した犯罪「レイバー犯罪」の多発により、それを対処すべく警視庁警備部内に設置された特科車両二課パトロールレイバー中隊、通称パトレイバーが、犯罪レイバーたちを相手取り、捕物帳を繰り広げます。

著者
ゆうき まさみ
出版日

言わずと知れたゆうきまさみの代表作ですね。アニメ化映画化実写化とメディアミックスも盛んでした。

ロボットものと敬遠しないでください。中身は個性豊かなキャラクターたちがレイバー事件を中心に織りなす群像劇で、読み始めからあっという間に引き込まれること間違いなしな作品です。

緻密な世界観や、政治的背景、若者の青臭い悩みまで描かれ、それを味のあるキャラクターたちのユニークなやり取りでするすると読ませてくれます。

4位:やぁ。『究極超人あ~る』

私立高校の光画部(こうがぶ 一般でいうところの写真部)に所属する生徒・OBたち(主にこの辺)がまき起こす珍妙非常識な事件の毎日を描いた学園コメディ漫画の決定版です。

主人公R・田中一郎はアンドロイドというとんでもない設定ですが、周りはそれをナチュラルに受け入れ、恋愛相手にだって組み込んじゃいます。
 

著者
ゆうき まさみ
出版日

連載当時は、部活ものといえば、熱い友情を交わすスポ根ものが幅を利かせていましたし、文系クラブといえど、コンテストや夢に熱い展開がとにかく多かった時代でした。そこにゆるっと現れたのがこの作品です。

今のゆるゆる日常モノの走りなのかもしれません。まるで永遠の放課後のように、バタバタダラダラの日々を描き切ったお話です。新入生争奪線や文化祭、生徒会との戦争などなど、こんな学生生活送りたいわ~という集大成じゃないでしょうか。

どこまでもマイペースに、どこまでもハイテンション(主にOB)に、学生時代のだらだらした空気もあいまったゆうきまさみワールドをご堪能いただけるでしょう。

『究極超人あ~る』については<『究極超人あ~る』の名言を10巻までネタバレ紹介!30年振りの名作復活!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

3位:ゆうきまさみの原点がここにある『鉄腕バーディー EVOLUTION』

ある事件がきっかけで宇宙連邦警察の女性捜査官・バーディーと身体を共有させられた一般人・千川つとむが物語の主人公になります。

一つの体に二つの心を抱える事となったふたりが、凶悪宇宙人を相手に地球の平和を守ろうとする、ゆうきまさみ流SF漫画作品です。

著者
ゆうき まさみ
出版日
2009-02-27

『鉄腕バーディー』という何十年も前に雑誌掲載された、ゆうきまさみの原点とも言うべき作品が元となります。怪力の女の子が活躍するアクションものは当時珍しく、それをこんな風に描けるのだというところを見せたかったと作者がインタビューで述べています。

一時期の沈黙を置いて、セルフリメイクされ、掲載誌を替えたことがきっかけでタイトルがこちらになりました。そんなゆうきまさみの愛ある少女アクション、じっくりご覧ください。


『鉄腕バーディー』について紹介した<『鉄腕バーディー』を最終回までネタバレ解説!古典×4畳半の本格SF!>の記事もおすすめです。

2位:朽ちる事のない彼らの年代記『白暮のクロニクル』

不老不死の種族「オキナガ」というものが存在する世界で、厚生労働省の新米公務員・伏木あかりが配属されたのはその「オキナガ」を管理する部署、そこから物語が始まります。

あかりのバディは見た目は少年、中身は88歳老人にして殺人事件マニア・雪村魁で、彼と共に時を越えて生きるオキナガが関わる「オキナガ案件」に関わっていくのです。

著者
ゆうき まさみ
出版日
2014-01-30

殺人事件が軸となっているので少々血なまぐさいな表現もありますが、歴史、法律、政治などが関わってきて奥深さを感じます。そんな重苦しくなりやすい素材を扱いながら、ゆうきまさみ特有のとぼけたやりとりが空気を軽くしていて、とても読みやすい仕上がりになっています。

悲しき不老不死たちの抱える謎に、色んな伏線がスパイスとして効いてくるのです。気が付けば引き込まれてしまう、ゆうきまさみのミステリーにハマってください。

1位:大賞だもん、貰えるものは貰うわよ『でぃす×こみ』

漫画家を目指す女子高生・渡瀬かおるは、どんなに頑張っても毎回賞には選外と奮いません。めげずに投稿していたある日、ビッグな新人漫画賞受賞の知らせが入り意気揚揚授賞式に出向いたのですが、とんでもない事実を突きつけられます。

著者
ゆうき まさみ
出版日
2015-01-09

愉快で肩の力が入らなくていい作品も、ゆうきまさみの魅力の一つですよね。

話が進むにつれ、出るわ出るわの個性的なキャラに振り回されながらもヒロインはちょっと図々しくて、調子に乗ろうとするとまわりにぶった切られる流れに、プッと笑わずにいられません。

漫画のノウハウも面白いので、興味がある方は是非ご一読ください。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る