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井上真央の子役時代から最新まで出演作まとめ!実写化映画、テレビドラマの振れ幅に注目

更新:2020.11.29 作成:2020.6.9

大ヒットテレビドラマ『花より男子』シリーズ、朝ドラ『おひさま』のヒロインで人気を確かなものにした井上真央。庶民的で明るいイメージで幅広い年齢層に人気です。まさに国民的女優といえるのではないでしょうか。 5歳から子役として活動しているため、その出演作品も多岐にわたります。この記事では、そんな井上真央が演じた役柄と作品を、原作と合わせて紹介いたします。

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井上真央のプロフィール!あどけない子役から、確かな演技派女優へ

井上真央は1987年1月9日、神奈川県横浜市に生まれました。山羊座のO型。4歳の時に劇団東俳に所属、5歳で『真夏の刑事』で子役としてドラマデビューしました。

12歳から出演していた『キッズ・ウォー』は昼ドラとしては異例の高視聴率を記録。井上真央の知名度も上がりました。

2004年、大学受験のため芸能活動を一時休止しています。そして努力の甲斐もあり、明治大学文学部文学科演劇学専攻に見事現役で合格しました。まさに才色兼備な女優さんですね。

大学在学中に芸能活動を再開。『花より男子』で人気を不動のものにしたのち、朝ドラ『おひさま』でヒロインを好演。2015年には大河ドラマ『花燃ゆ』で吉田松陰の妹・文役で主役を演じ話題となりました。

その演技力が評価され『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。『白ゆき姫殺人事件』で優秀主演女優賞を受賞しています。

2016年、所属していた事務所・「セブンスアヴェニュー」から岸部一徳さん所属の「アン・ヌフ」に移籍しています。その陰では、交際していると噂の嵐・松本潤との結婚準備かと囁かれました。

井上真央の趣味はドライブや手紙を書くこと、特技は日本舞踊など古風な一面も。また『おひさま』の中で彼女が実際に書いた手紙が「達筆すぎる!」と話題になったこともありました。

あまりプライベートを明かさない彼女。インスタなどのSNSもやっていないようです。

井上真央の魅力とは。真面目さとお茶目さでお茶の間のヒロイン!

子役時代からの様々なテレビドラマ・映画出演で、若くして実力派女優となった井上真央。その太陽のような笑顔と、芯の強さが垣間見える大きな瞳が印象的です。

どんな人物を演じても、その確かな実力で役柄に説得力を与えます。実際に真面目で努力家の彼女。幼いころからの芸能活動でも、母親に「調子に乗るな」と言い聞かされて育ったといいます。高校時代も成績優秀で、オール5を取っていたという話もあるほど。寝る間も惜しんで受験勉強に励んでいたようです。

大学に受かり芸能活動を再開した彼女ですが、多忙な芸能生活のなかでも必ず1限目から授業に出席していたそう。「寝ている友達の分までノートを取っていた」、という話もあります。

真面目さゆえ、見えないところでかなりの努力をしてきたのだろうと想像できます。そのひたむきさが、お芝居にも表れているのでしょうね。 

そんな彼女ですが、意外といたずら好きでひょうきんな一面も。同い年の女性マネージャーへ仕掛けたいたずらを、テレビ番組で暴露されています。いたずらをして喜んでいる彼女も、きっと可愛くて許されてしまいそうです。

真面目でも決して固すぎずキュートな井上真央。あまり見ることのできない貴重なビキニ姿も納められた写真集が2007年に発売されています。ハタチの彼女の初々しさがたっぷり詰まった写真集、ぜひご覧ください。

著者
["樂滿直城", "井上真央"]
出版日

ここからは、彼女の出演した映画やテレビドラマの見所を原作とともにたっぷり紹介。はかなげで脆い女性の役も勝気で芯の強い女性の役も、天性の勘で自分のものにしてしまう彼女の魅力がいっぱい詰まった作品が並びます。

【映画原作】『チェケラッチョ‼』(2006年)

沖縄の高校3年生4人組の透、唯、暁、哲雄。ある日、人気ヒップホップグループ「ワーカホリック」のライブを見たことをきっかけに、自分たちもバンドを組むことに。

「098」というヒップホップグループを組んだ彼らですが、今までまともに楽器を触ったこともありません。ひょんなことから「ワーカホリック」の前座としてステージに立つことになりましたが、結果は散々で……。

井上真央は幼なじみの透にほのかに想いを寄せる唯を演じました。透とは距離が近すぎていつも喧嘩ばかり、素直になれません。しかも透は年上の女性にひとめぼれ。そんな複雑な青春時代の心の揺れを瑞々しく表現しています。

原作の小説は、脚本家の秦健日子が映画と同時進行で執筆するという珍しい手法で描かれました。脚本家なだけあってテンポよく読み進められるこの原作。映画とは異なる内容になっているそうなので、ぜひチェックしてみてください。

著者
秦 建日子
出版日
井上真央の出演映像を観る

【映画原作】『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)

誰もが知る、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』の初の実写映画化。VFXという映像技術を駆使して作られた超大作にしてそのキャスティングも大いに注目されました。

鬼太郎や仲間の妖怪たちが暮らすゲゲゲの森。のんびりと暮らしていた鬼太郎たちでしたが、恐ろしい魔力が秘められた「妖怪石」を巡り、妖怪界と人間界を巻き込みながらの大きな戦いに巻き込まれてしまいます。

偶然妖怪石を手に入れてしまった人間の三浦姉弟の姉・実花役を演じたのが井上真央でした。映画オリジナルのヒロインで幼い弟を守るしっかり者の姉、実花。最初は戸惑いつつも、心優しい鬼太郎にほのかに惹かれていきます。

実は猫娘役かと期待していた彼女は、人間役で残念でしたと語っています。映画は大ヒットし、続編も作られました。今あらためて原作を読み返してみるのもいいですね。

著者
水木 しげる
出版日

【映画原作】『真景累ヶ淵』(2007)

落語や歌舞伎の演目として知られる『真景累か淵(しんけいかさねがふち)』を元に描いた愛憎劇。

三味線の師匠である豊志賀は、出入りしていた美しい男・新吉に心を奪われ、やがて愛し合うように。嫉妬深い豊志賀はふとしたことから新吉と言い争いになり、顔に傷を負ってしまいます。傷がひどくなっていく彼女の元を去った新吉。ある日彼のもとに一通の手紙が届き……。

井上真央は、新吉に想いを寄せるお久を演じました。豊志賀の存在がありながらも新吉への想いは止められず、やがて情念と陶酔の世界へ堕ちていってしまいます。これまでの元気で爽やかなイメージを封印し、健気で繊細な町娘を好演しました。

著者
三遊亭 円朝
出版日

【映画原作】『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)

ハタチまで生きられない病に侵されている垣野内逞と、その主治医の娘・種田繭。お互いに初恋の相手である彼らは、「大人になったら結婚しよう」と誓い合っていました。

しかし、タイムリミットが近づいてきているのを感じた逞は、繭を遠ざけます。それでも必死で彼を愛し続けようとする繭。悲しい運命に翻弄される2人の純愛の行方は?

主人公の種田繭を演じたのが、井上真央です。ひたすらまっすぐに彼を思い続ける姿が涙を誘いました。彼女の瞳の強さが繭の想いの強さと重なり、こんな女の子に愛されたら幸せだと観る者に思わせたといえます。

数々の実写化で女性に大人気の漫画家、青木琴美によるベストセラーが原作です。

著者
青木 琴美
出版日

【映画原作】『ダーリンは外国人』(2010年)

漫画家を目指すさおりは、漢字を愛する語学おたくの外国人トニーとお付き合いを始めます。文化の違いによる理解しがたい言動や、お互いを思うあまりに生じたすれ違いを繰り返す2人。互いの両親の理解を得て無事に結婚できるのでしょうか。

井上真央が演じたのが主人公のさおりです。外国人のトニーの言動に戸惑いつつも、理解しようと努力し奮闘するさおりを健気に演じています。

ストーリーの合間に挟まれる外国人カップルのインタビューやアニメもいいスパイスになっており、ほのぼのと温かい気持ちになる映画に仕上がっています。

漫画家・小栗左多里の大人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』シリーズの実写化。シリーズでは、ベビーが誕生したりベルリンに移住したりと、2人の生活はまだまだ続いているので、原作もぜひチェックしてみてください。

著者
小栗 左多里
出版日

【映画原作】『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』(2011年)

舞台は太平洋戦争末期のサイパン島。サイパン陥落後もわずか47人の兵で4万人のアメリカ軍と戦い、敵を翻弄した大場栄陸軍大尉は、米兵から「フォックス」と呼ばれ恐れられていました。誇り高きその姿に感動した兵士・ドン・ジョーンズが書き記した実話に基づき、『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』のタイトルで映画が製作されました。

この中で日本兵とともに立て籠もる看護師を演じたのが井上真央です。米兵を殺したいほど憎み、思いつめた彼女の演技はこの映画にインパクトを与えました。

16ヵ月もの間、残された民間人を守りながら戦い抜いた日本人兵士たちの真実の話。詳しく知りたい方は原作も手に取ってみてください。

著者
["ドン・ジョーンズ", "中村定"]
出版日

【映画原作】『八日目の蝉』(2011年)

幼い時に父の不倫相手に誘拐されて育てられた過去のある秋山恵理菜は、父を許せない母親と何も言わない父親に心を閉ざしたまま大学生になりました。そんな時、自身もまた不倫相手の子供を妊娠したことを知った恵理菜。彼女は苦悩しながらも自分の過去と向き合う決意をします。

主人公の恵理菜を演じた井上真央は、この役でアカデミー賞最優秀主演女優賞を手にします。

自分の存在意義に疑問を持ち死んだような眼をしていた恵理菜が、愛情に包まれて育っていた過去を知ることで、自らの母性も目覚めていく。そんな複雑な役を見事に演じました。

母性とは何か、愛情とは何かを深く考えさせられるこの物語の著者は、角田光代。エッセイストとしても定評のある作者の小説です。

著者
角田 光代
出版日

【映画原作】『永遠の0』(2013年)

自分の本当の祖父が、特攻隊として戦死した宮部久蔵という人物であることを知った佐伯健太郎。彼がどんな人物だったのか興味を持った健太郎は、姉と一緒に宮部について調べることに。生きることに執着していた彼がなぜ特攻兵に志願することになったのか、その謎を探るうちに驚きの真実へとたどり着きます。

宮部が生きて帰ることにこだわっていた1番の理由、妻の松乃を演じたのは井上真央です。娘・清子とともに夫の無事を祈り、待ち続けた松乃。結果的に宮部は悲しい決断をしてしまいますが、悲しみのなかでも娘を守る母の強さがその姿から感じられました。

大ヒットしたこの映画の原作者・百田尚樹はこの他にも数々の実写作品や名作を生み出しています。

【映画原作】『白ゆき姫殺人事件』(2014年)

しぐれ谷で発見された、美女・三木典子の惨殺遺体。ワイドショーのディレクター・赤星雄治は、1人の同僚女性に疑惑の目を向け、その周辺を取材し始めます。疑惑はいつしか確信に変わり、誰もが彼女の犯行だと信じ魔女狩りのように噂が広まっていきますが……。加熱する報道やSNSの恐怖を描いた、現代社会のリアルさを感じさせるストーリーです。

彼女こそ残酷な殺人を犯した魔女だと、憶測だけで犯人に仕立て上げられていく女性・城野美姫を演じた井上真央。大人しく地味な女性という設定に、当初はミスキャストかと思われた配役でした。しかし、卑屈で陰気な顔と気が弱く口下手な顔の2つの人格を見事に演じ、話題をさらいました。

SNS の口コミやマスコミ報道を効果的に使用した展開で見るものを飽きさせない原作も、ぜひチェックしてみてください。

著者
湊 かなえ
出版日
2014-02-20
ここからは、テレビドラマ出演作を原作とともに紹介していきます。

【ドラマ原作】『鍵師―カギ穴からのぞいた人生模様』(1994年)

どんな錠前でも開けてしまう……そんな天才鍵師の主人公・水谷浩二が、様々な事件に巻き込まれていくストーリー。鍵にまつわるトラブルに巻き込まれる主人公と、その周辺の人々の奮闘を笑いを交えつつ描いています。

まだ小学校低学年の頃の井上真央が子役として出演しています。水谷が留学していたロサンゼルス時代の友人・野平勉の娘・香織役。まだあどけない彼女のたどたどしい演技が見られるのは、ファンとしても嬉しいところです。

テレビ局の美術部から、いつしか鍵の魅力にとりつかれた著者の遭遇した様々な珍事件。読んでいるといつしか引き込まれてしまうこの原作もぜひ手に取ってみることをおすすめします。

著者
大谷 二三男
出版日

【ドラマ原作】『藏』(1995年)

毎日新聞の朝刊への連載中から評判を呼んだ長編小説をテレビドラマ化した本作。逆境に立ち向かう女性の強さを書き続けた宮尾登美子が作者です。

大正8年、越後の造り酒屋に生まれた盲目の少女・田乃内烈を軸にくり広げられる、家族の壮大な運命を描きます。

烈の幼少時代を演じたのが井上真央です。可愛く勝気な烈を演じ、子役ながらきらりと光る存在感を魅せていました。

ハンディを乗り越えて過酷な運命に立ち向かっていく烈の燃えるような強さに、観ているこちらもつい力が入り涙してしまう名作です。

著者
宮尾 登美子
出版日
1998-01-01

【ドラマ原作】『明日に別れの接吻を』(1996年)

将来を嘱望された若手官史だった須賀原は、妻を犯した不良学生を殺めた過去がありました。情状酌量で執行猶予中の彼のもとに、「人を殺した。アリバイ作りに協力してくれ」と旧友・浦松が訪ねてきます。友情か自分の人生か?選択を迫られた須賀原は……。

本作では、井上真央は小早川有里沙という役を演じています。火曜サスペンス劇場の10話目に放送されたこの作品は今では見ることが難しいですが、小学生の彼女がどのような役を演じたのか気になるところですね。

須賀原がどのような決断をしたのか、誰もが驚くアリバイトリックとは?ミステリー好きのみならず、人間ドラマを覗きたい人にもおすすめです。気になった方は原作もぜひご覧ください。

著者
笹沢 左保
出版日

【ドラマ原作】『半七捕物帳』(1997年)

岡本綺堂が、「シャーロック・ホームズ」に着想を得て執筆を始めた、元祖・捕物帳(とりものちょう)。元腕利きの岡っ引き・半七が、江戸の町で起きた数々の難事件を解決していく捕物劇になっています。江戸を舞台にした探偵ものと聞くと、少し興味を惹かれてしまいますね。

1953年からテレビドラマ化されたものを、1997年に真田広之主演でリメイクされた本作。こちらでも子役時代の井上真央の初々しい演技がご覧いただけます。

大正時代から書き始められた作品と思えないほど、古臭さはまったくありません。江戸の町の様子が実に生き生きと描かれているこの原作も、ぜひ手に取ってみてください。

著者
岡本 綺堂
出版日
井上真央の出演映像を観る

【ドラマ原作】『寺子屋ゆめ指南』(1997年)

江戸時代の寺子屋を舞台に、ひょんなことから教師を引き受けることになってしまった旗本の若き次男坊が、子供たちとぶつかりながらも成長していく時代劇。今でいう「学園ドラマ」らしいストーリーともいえ、また主人公の桂木正二郎の恋や町民たちとの触れ合いも描かれています。

寺子屋の生徒・お咲として出演していた井上真央。高橋和也扮する正二郎の熱い指導を受ける生徒の1人でした。

観ているこちらも、だんだんと彼らの成長を見守り時には涙してしまうこの物語の原作も、ぜひ読んでみてください。

著者
大川 タケシ
出版日

【ドラマ原作】『緋の稜線』(1998年)

昭和元年、胡桃澤家に三女として誕生した瞳子。日本が太平洋戦争へと突入する中、15歳になった彼女は、自分の願いとは裏腹に強引に見合いをすすめられてしまいます。しかしこの出会いが、彼女の運命を左右する大きなきっかけとなったのです。戦前から現代までの女性たちの生きざまと、その家族の生涯を描いた大作になっています。

瞳子の元夫・各務昇吾と芸者の扶美香との間に生まれた望恵(もえ)を演じたのが井上真央です。血の繋がらない兄の健吾に、実ることのない想いを抱くという複雑な役柄を体当たりで演じました。

原作は全25巻、64年という歳月が描かれています。テレビドラマ化にあたって設定を変えた部分も多くあり、瞳子と昇吾の関係性もまた変更されています。

原作をじっくり味わいたいというあなた。まずはこちらの記事からチェックしてみてください。

漫画『緋の稜線』が骨太!昭和を駆け抜けた女の人生を全巻ネタバレ紹介!

著者
佐伯 かよの
出版日

【ドラマ原作】『櫂』(1999年)

舞台は大正から昭和戦前の高知県。主人公の喜和は15歳という若さで岩伍と結婚します。岩伍は芸妓紹介業を営み、やがて愛人との間に出来た綾子の世話を喜和に押し付けるように。すれ違いの生活を送る2人でしたが、やがて喜和はある大きな決断をします。

夫の愛人の娘でありながら、喜和が深い愛情を注いで育てた綾子役を井上真央が演じました。宮尾登美子原作・松たか子主演の3部作の3作目にして、1作目で幼少時代を演じた井上真央が、今回は娘役として参加しました。

喜和が綾子に、「私の本当の娘ではない」と告白する場面では、まさに2人の女優の演技のぶつかり合いとなっており、彼女の成長も感じさせるシーンとなっています。


著者
宮尾 登美子
出版日
1996-10-30

【ドラマ原作】『花より男子』(2005年)

言わずと知れた井上真央の代表作、『花より男子』シリーズ。2005年に初めてテレビドラマ化され、2007年には『花より男子2(リターンズ)』として第2シリーズ、さらに次の年には映画化もされ大ヒットしました。

もちろん主演の牧野つくしを演じるのは井上真央。嵐・松本潤演じる道明寺司率いるF4とトラブルになったことから巻き起こる、学園ラブコメディです。貧乏だが正義感が強く、雑草のように踏みにじられても根性で立ち上がるつくしを、圧倒的なエネルギーで演じました。

熱狂的なファンも多かった原作ですが、「つくし役は井上真央以外ありえない!」との声も多くあがるほどのはまり役でした。

そんな原作は全37巻とかなりの長編。テレビドラマでは描き切れなかった登場人物や数多くのエピソードも気になります。

著者
["竹内 志麻子", "神尾 葉子", "神尾 葉子"]
出版日

【ドラマ原作】『火垂るの墓』(2005年)

戦争の悲惨さを訴えた不朽の名作、『火垂るの墓』高畑勲監督でアニメ化され日本中が涙したこの作品が、視点を変え実写化されました。

戦争によって両親を亡くした清太と節子の兄妹。彼らを引き取った叔母・久子の側からこのテレビドラマは描かれました。アニメでは悪役ともとられる久子ですが、貧困によってどうすることもできなかった様子に胸が痛みます。そして彼らに対する仕打ちやその後の悔恨。登場人物ひとりひとりに深い事情があり、想いがあると気付かせてくれるストーリーです。

久子の娘・澤野なつと、60年後の現代でなつの孫にあたる恵子の2役を演じた井上真央。戦争のやるせなさ、現代の自分たちにとっても決して他人事ではないんだという想いが、彼女の最後のセリフに込められています。

著者
野坂 昭如
出版日

【ドラマ原作】『リア王』(2007年)

あまりにも有名なシェイクスピアの『リア王』をモチーフに制作された、現代版のリア王。会社経営者の刈谷一は、狭心症で倒れたことをきっかけに自分の人生を見直し始めます。3人の娘たちを膨大な財産を餌に釣り、誰か1人と一緒に暮らそうと画策するのですが……。

父親の財産に目の色を変える長女や次女とは対照的に、父親の身体を気遣う3女、さくら。そのさくらを演じたのが井上真央でした。この一風変わった親子の物語。芸達者な役者達の中で、彼女は臆することなく堂々と演じています。

テレビドラマは悲喜劇といった様相でしたが、本物の『リア王』は完全なる悲劇です。そのあまりの救いのなさから、「終わりのない悲劇」と称される原作。

気になったあなたはまずはこちらの記事をご覧ください。

簡単にわかる『リア王』!あらすじ、登場人物、結末などをネタバレ解説!

著者
ウィリアム シェイクスピア
出版日
1967-11-28

【ドラマ原作】『あんみつ姫』(2008年)

甘辛城のお姫様・あんみつ姫は、じゃじゃ馬でおてんば、そしてまだ恋をしたことがありません。度重なるお見合いの話に嫌気がさしたあんみつ姫は、とうとう城を飛び出して憧れだった城下町へ!大興奮の彼女は大暴れ、やがて騒動に巻き込まれてゆくという時代劇コメディーです。

井上真央が演じたのが、主人公のあんみつ姫。気が強く元気なイメージはそのままですが、本作ではアイドルのようなキュートな笑顔を振りまいています。キラキラの髪飾りに豪華な着物姿、可愛らしくコロコロと変わる表情……まさにはまり役でした。

2008年第1弾が放送され、次の年にも2が放送されました。このテレビドラマの主題歌『ダイアモンド』はあんみつファミリーとともに井上自身が歌っています。

原作は倉金章介による漫画、その後テレビアニメ化に合わせて竹本泉が描いています。これまで何度も実写化されてきたこの作品。長年愛される秘密を知りたい方はぜひ原作を読んでみてください。

著者
["倉金 章介", "竹本 泉"]
出版日

【ドラマ原作】 『天国で君に逢えたら』『神様がくれた涙』(2009年)

主人公は、がん治療センターで患者の心のケアをする精神科医の野々上純一。ある日患者から受けた依頼をきっかけに、患者たちの最期の想いを書いた手紙を届ける「手紙屋」を始めることに。慌ただしい毎日に疲れた人々の心を癒す、優しく温かいストーリーです。

井上真央は、主人公・野々上医師の妻、夏子役。大きな愛情で包み込むような空気感をうまく演じています。夫役の嵐・二宮和也にそっと寄り添う姿は本当の夫婦のようで、ファンにやきもちを妬かれるほど。

実際にがんで余命宣告を受けたプロウィンドサーファー・飯島夏樹による原作。『天国で君に逢えたら』と、その続編である『神様がくれた涙』の2作を元にテレビドラマ化されました。

遺される人たちに何かを与えたい、残したいという、死を目前にした患者達の願い。作者の希望も感じられるこの原作を手に取ってみてはいかがでしょうか。

著者
飯島 夏樹
出版日
井上真央の出演映像を観る

【ドラマ原作】『樅ノ木は残った』(2010年)

主人公・原田甲斐は仙台藩の重臣。3代藩主・伊達綱宗の叔父・兵部らの藩乗っ取りの陰謀を察知した甲斐は、藩を取り潰しから回避するため、自らの命を懸けて藩を守ろうと画策します。

これまで藩を裏切った悪人とされてきた原田甲斐が、山本周五郎によって、実は忠臣であったのではないかという新しい解釈で描かれた作品です。

井上真央は、甲斐に救われ養女になった娘・宇乃役を好演しています。甲斐を信じひたすらついていく宇乃を可憐に演じました。

たとえ悪者と勘違いされたとしても、自らの信念を貫き通した甲斐。その生きざまを、原作でも確かめてみてはいかがでしょうか。

著者
山本 周五郎
出版日

【ドラマ原作】『獣医ドリトル』(2010年)

腕は確かだが口が悪く、金持ちと飼い主に厳しい獣医・鳥取健一、通称ドリトル。「獣医はビジネスだ」が口癖の彼ですが、動物たちの声なき声を聴き、問題を抱えた飼い主たちの心までをも救っていきます。

ひょんなことからドリトルの助手となる多島あすかを演じるのは井上真央。少しどんくさいながらも動物に深い愛情を注ぐあすかは、ドリトルからも徐々に信頼されていきます。『花より男子』から3年ぶりの小栗旬との共演も話題になりました。

命の大切さに真摯に向き合ったこの物語の原作も、ぜひお読みください。
著者
["ちくやま きよし", "夏 緑"]
出版日

【ドラマ原作】『トッカン 特別国税徴収官』(2012年)

税金の滞納者から、滞納している税金を徴収する特別国税徴収官、略して「トッカン」。

主人公・鈴宮深樹は、東京国税局の新米徴収官として上司の鏡雅愛の元で働くことになります。言いたいことも言えずグッと我慢してしまう深樹についたあだ名は「ぐー子」。そんなぐー子が、税金にまつわる様々な出来事に遭遇しながら成長していく物語です。

井上真央が演じるのは主人公のぐー子です。世の中で最も嫌われているといわれる「トッカン」という仕事。上司に振り回されたり強烈な出来事に巻き込まれながらも、葛藤し奔走する姿を生き生きと演じています。

日本が抱える大きな問題を題材にした原作ですが、堅苦しくなく読めてしまいます。

著者
高殿 円
出版日
2012-05-24

【ドラマ原作】『ぱじ』(2013年)

間もなく結婚式を迎えるももは、幼いころに父親と母親を亡くし祖父の茂吉に引き取られて育ちました。パパ代わりのおじいちゃんなので「ぱじ」と呼んでいた茂吉との日々。ぱじは5歳のももにたくさんの魔法をかけてくれました……。

25歳のももを演じたのは井上真央です。原作のファンだった彼女は、出演シーンは少ないながらも「いつか実写化されると思っていた。この作品に携わることが出来て嬉しい」と語っています。劇中で美しいウェディングドレス姿も披露しました。

ぱじともものほのぼのした日常に心が温かくなるストーリー。クスっと笑えて泣ける原作もぜひお読みください。

著者
村上 たかし
出版日

【ドラマ原作】『乱反射』(2018年)

本当は悪いことだと思いながら、つい目をつむってしまう「小さな罪」たち。そんな「小さな罪」が積み重なって、やがて幼い男の子の命を奪う事故が起きてしまいます。

息子を失い、事件の真相を探り出した新聞記者の加山聡。その妻・光恵を演じたのが井上真央です。しだいに追い込まれていく壮絶な夫婦の姿を、見事に演じました。

人間の少しの悪意を巧みに描いたこの作品。スペシャルドラマとして放送された本作ですが、上海国際映画祭にて異例ともいえる公式上映を果たし、高い評価を得ました。

テレビドラマで描き切れなかったエピソードも数多くあります。「ミステリーの魔術師」貫井徳郎の原作が気になるあなたはこちらの記事をどうぞ。

小説『乱反射』誰もが犯罪者になり得る恐怖。あらすじ、内容などネタバレ紹介

著者
貫井徳郎
出版日
2011-11-04

【ドラマ原作】『悪童 小説 寅次郎の告白』(2019年)

誰もが知る国民的映画、『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎。その少年時代を描いた山田洋次監督の小説を実写化した作品です。

昭和11年2月25日、226事件の起こる前夜に団子屋の軒下に置かれていた赤ん坊。彼こそがのちの「寅さん」こと車寅次郎でした。この家のちょっとダメな主・平造の妻である光子は、その赤ん坊を育てることを決意します。限りない愛情を注いで育てる光子と、その愛を受けてたくましく元気に成長する寅次郎。映画おなじみの登場人物たちも勢ぞろいし、笑えて泣ける人情コメディです。

寅次郎の育ての母・光子を演じるのが井上真央。時には優しく、時には厳しく寅次郎に接し、大きな愛情で包み込む彼女の姿は観る者に涙と感動を与えました。

女優・井上真央が再評価されたこの作品。原作では、寅さん自身が生い立ちを振り返るという形式で描かれています。原作を読む前に、こちらの記事もぜひご覧ください。

『悪童 小説寅次郎の告白』が面白い!寅さん少年時代に見る昭和【ドラマ化】

著者
山田 洋次
出版日
2018-09-07
井上真央の出演映像を観る

【ドラマ原作】『二月の勝者-絶対合格の教室-』(2020年)

激変する中学受験界に現れた、最強で最悪の講師・黒木蔵人。現実的で過激な黒木の指導方針に反感を持つ塾講師や保護者達でしたが、彼の的確かつ鋭い洞察力と行動力に、心をつかまれていきます。

あることをきっかけに、黒木の意外な一面を知ることになる新米塾講師・佐倉麻衣を井上真央が演じます。プロデューサーの熱意に押され出演を決めたという彼女は、実際に自身も体験した受験のリアルさと、テレビドラマならではのエピソードを大事に演じたいとコメントしています。

中学受験の圧倒的なリアリティを追及しながら家族や現代教育の問題にも切り込んだ問題作。ぜひ原作を手に取ってご覧ください。

著者
高瀬 志帆
出版日
2018-02-09

【出演作品一覧】子役から映画やテレビドラマで大活躍の井上真央

まさに実力派女優の井上真央。芸歴も長いだけあって恋愛ものからミステリー、時代劇などかなり幅広い作品に出演しています。

こちらからは彼女のこれまでの出演作品を一覧で紹介いたします。

【映画】

『チェケラッチョ‼』(2006年)原作『チェケラッチョ‼』

『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)原作『ゲゲゲの鬼太郎』

『怪談』(2007)原作『真景累ヶ淵』

『花より男子F』(2008年)

『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)原作『僕の初恋をキミに捧ぐ』

『ダーリンは外国人』(2010年)原作『ダーリンは外国人』

『シュアリー・サムデイ』(2010年)

『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』(2011年)原作『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』

『八日目の蝉』(2011年)原作『八日目の蝉』

『綱引いちゃった!』(2012年)

『謝罪の王様』(2013年)

『永遠の0』(2013年)原作『永遠の0』

『白ゆき姫殺人事件』(2014年)原作『白ゆき姫殺人事件』

『焼肉ドラゴン』(2018年)

『カツベン!』(2019年)

『一度も撃ってません』 (2020年)

『大コメ騒動』(2021年)

『閉じ込めた吐息』(公開時期未定)


【テレビドラマ】

『真夏の刑事』(1992年)

『学校があぶない』(1992年)

『いつみても波瀾万丈』(1992年)

『月曜・女のサスペンス 潰された顔! 残酷な写真・渡良瀬川甦る殺人残像』(1992年)

『波多町(なみだまち)』前後編(1993年)

『鍵師2』(1994年)原作『鍵師―カギ穴からのぞいた人生模様』

『真夜中の乗客』(1994年)

『忍者戦隊カクレンジャー』(1994年)

『藏』(1995年)原作『藏』

『元気をあげる〜救命救急医物語』(1996年)

『朝日に別れの接吻を』(1996年)原作『朝日に別れの接吻を』

『暴れん坊将軍VII』 第17話(1997年)

『水戸黄門 第25部』第14話(1997年)

『新・半七捕物帳』(1997年)原作『半七捕物帳』

『グルメミステリー 女出張料理人が行く‼』(1997年)

『金のたまご』 第3話(1997年)

『寺子屋ゆめ指南』(1997年)原作『寺子屋ゆめ指南』

『金さんVS女ねずみ』 第8話(1998年)

『緋の稜線』(1998年)原作『緋の稜線』

『櫂』(1999年)原作『櫂』

『キッズ・ウォー〜ざけんなよ〜』 (1999年)

『キッズ・ウォー2 〜ざけんなよ〜 』(2000年)

『キッズ・ウォー3 〜ざけんなよ〜』(2001年)

『キッズ・ウォースペシャル 〜ざけんなよ〜』(2002年)

『キッズ・ウォー4 〜ざけんなよ〜』(2002年)

『キッズ・ウォースペシャル 〜愛こそすべてだ!ざけんなよ〜』(2002年)

『キッズ・ウォー5 〜ざけんなよ〜』(2003年)

『キッズ・ウォースペシャル 〜これでファイナル!ざけんなよ〜』(2003年)

『父さん』(2000年)

『ホームドラマ!』(2004年)

『救命病棟24時 第3シリーズ』 第1〜4話(2005年)

『花より男子』(2005年)原作『花より男子』

『花より男子2』(2007年)

『火垂るの墓 -ほたるのはか-』(2005年)原作『火垂るの墓』

『シェイクスピア ドラマスペシャル 第1夜『王様の心臓〜リア王より〜』』(2007年)原案『リア王』

『ファースト・キス』(2007年)

『花いくさ〜京都祇園伝説の芸妓・岩崎峰子〜』(2007年)

『新春スペシャルドラマ あんみつ姫』(2008年)原作『あんみつ姫』

『新春スペシャルドラマ あんみつ姫2』(2009年)

『華麗なるスパイ』 第1話(2009年)

『緊急救命病棟24時〜救命医・小島楓』 第4話(2009年)

『天国で君に逢えたら』(2009年)原作『天国で君に逢えたら』

『世にも奇妙な物語 秋の特別編 「検索する女」(2009年)

『樅ノ木は残った』(2010年)原作『樅ノ木は残った』

『獣医ドリトル』(2010年)原作『獣医ドリトル』

『おひさま』(2011年)

『トッカン 特別国税徴収官』(2012年)原作『トッカン 特別国税徴収官』

『ぱじ〜ジイジと孫娘の愛情物語』(2013年)原作『ぱじ』

『花燃ゆ』(2015年)

『明日の約束』(2017年)

『乱反射』(2018年)原作『乱反射』

『少年寅次郎』(2019年)原作『悪童 小説 寅次郎の告白』

『二月の勝者-絶対合格の教室-』(2020年)原作『二月の勝者-絶対合格の教室-』


いかがでしょうか。時代劇から誰もが知る名作、少女漫画のヒロインまで、その長い芸能生活の中で多岐にわたる人生を演じてきた井上真央。彼女の魅力がいっぱい詰まった作品が並びました。原作と見比べて、さらに彼女のファンになること間違いなしです。