七月隆文のおすすめ小説5作品!ラノベ感覚で読める恋愛物語

更新:2021.11.25

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の作者七月隆文のおすすめ小説を、恋愛だけではなく、ライトノベルやミステリーまで幅広くご紹介します。

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ラノベから恋愛ストーリーまで手がける小説家七月隆文

七月隆文(ななつき たかふみ)は、大阪府で育ち、京都精華大学の美術学部を卒業しています。作家デビュー時は今田隆文名義で執筆していましたが、現在のペンネームを変更したのが2004年頃のこと。

七月隆文は2017年現在までに、数々のライトノベルや小説を描いており、2015年には『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』がアニメ化。さらに2016年には『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が映画化され、一躍有名となりました。

ヒミツをかかえた天使?笑って泣ける七月隆文の恋愛小説

普通の高校に、とある天使が転校してきました。翼も生えている本物の天使です。そんな天使が3人のクラスメートと協力して天国に帰ろうと奮闘します。でも実は、天使は誰にも言えない秘密を抱えていたのです......。七月隆文がおくる、ファンタジックでちょっと笑える青春ラブストーリーです。

著者
七月隆文
出版日
2016-11-10

愛知県の、一見どこにでもある普通の高校に、翼の生えた天使が転校してきました。だが、どうやら翼が見えるのはわずか三人のようです。普段は明るく持ち前の天使ギャグを連発する天使ですが、実は誰にも言えない秘密がありました……。

時々はいる天使ギャグが痛快で面白く、リズミカルに読み進めることができます。さらに、丁寧な伏線が所々にちりばめられており、読者を飽きさせない工夫もされています。天使の秘密が明らかになったとき、きっと感動とも驚きともいえない不思議な気持ちになるでしょう。

七月隆文の本作は一度読んだ後、もう一度読み返したくなるような、そんな気持ちにさせてくれる恋愛小説です。読みやすさの中に洗練された文章、セリフがあり、読み進めてもくどい感じが一切ありません。設定の斬新さも魅力的ですので、ぜひ読んでいただきたい小説です。

幽霊が見える?幽霊の幼馴染と繰り広げる壮大なラブストーリー

ある事故がきっかけで幽霊と話せるようになったぼくが、死んで幽霊になった幼馴染や元クラスメイトたちと再会します。彼女たちのそれぞれの想いを叶えるべく奮闘する、温かくて泣けるラブストーリーです。

著者
七月 隆文
出版日
2015-08-06

6年前に死んだ幼馴染と再会したぼくは、幼馴染のずっと果たせずにいた思いを知ります。様々な幽霊と話していく中で、人はみんな後悔なく死ぬことなどできないと悟ったぼくが、幽霊を救うべくあれやこれやと尽くしながら成長していきます。

七月隆文の本書は、長編でありながら短編集が合わさった作品。それぞれの物語がテンポよく進んでいき、温かでほっこりする恋愛小説です。短編でありながら最後には必ず感動する、涙なしでは読めない作品になっています。

ぼくには、ある事故がきっかけで幽霊が見え、話すことができる以外は特に能力はありません。しかし、その設定が七月隆文の本作をさらに面白くさせています。それぞれの幽霊を救うべく奮闘している姿は、とても考えさせられるものがあり、学ぶことが多い小説です。読みやすさはピカイチですので、ラノベ好きな方にもおすすめです。

甘いけど、ちょっぴりほろ苦い。七月隆文がおくる青春恋愛小説

失恋してまもない女子高生の主人公が、あるケーキ屋さんを見つけます。そこでは学校で一番かっこよく、辛辣な対応から冷酷王子とまで言われている男子高校生が、パティシエになるべく修行していました。主人公は、そんな彼と、スマートな頭脳とケーキの知識で様々な問題を解決していきます。

著者
七月 隆文
出版日
2015-10-28

いつもは辛辣で冷酷な彼が、秘密を知った主人公の女の子と色々な問題を解決していきます。ちょっぴりほろ苦い、七月隆文の青春恋愛小説です。

少女漫画を彷彿とさせる展開で、ケーキ好きの女子がパティシエ見習の男子と恋をする王道のストーリー。しかしながら、その中にも新鮮さがあり、ケーキの知識で問題を次々に解決していく様は爽快。さくさく読めて後味もすっきりしている七月隆文の作品です。普通に考えると、このシチュエーションは恋の予感がするものですが、実際はスイーツのように甘くはなく、トラブルに巻き込まれながら二人の距離が少しずつ変化していく様がうまく描かれています。

選び放題?色んなお嬢様たちと恋する痛快ラブストーリー

様々な名家の令嬢たちが通う名門精華院女学校という高校に、庶民感覚を教えるために主人公の公人が拉致されていくという、コメディ要素満載のラノベです。

著者
七月 隆文
出版日
2011-11-19

たくさんのお嬢様たちに面白がられ、言い寄られる場面は痛快です。全部で11巻にもおよぶストーリーは、読者を飽きさせることなく進んでいきます。様々なお嬢様の性格や生い立ちに翻弄されながら、一人の女性を選ばらなければならない公人は、いったい誰を選ぶのでしょうか。

この単純な設定にもかかわらず、最後までわからない描写のうまさが新鮮です。非日常にもかかわらずなぜか共感できる部分もちりばめられており、とても楽しく読み進めることができます。甘酸っぱくて爽快な学園ラブコメラノベです。

未来がわかる?絶対泣ける壮大な恋愛小説

美大生の主人公、南山高寿は、ある女の子に一目ぼれします。その後すぐに告白し、彼女の方も迷いながら承諾してくれました。付き合っていくうちに、彼女に不思議な部分があることに気づきます。壮大な秘密を巡る、七月隆文の青春恋愛小説です。

著者
七月 隆文
出版日
2014-08-06

一人暮らしをしている高寿は、誰にも言わずに自作小説を書いていました。ところが彼女はその小説のヒロインを知っていると言いだします。以前から不思議に思っていた高寿が、彼女になぜわかるのか聞いてみます。すると彼女が、「あなたの未来がわかるって言ったらどうする?」と言いだします。その言葉に隠された意味とは?彼女に隠された秘密は何か?涙なしでは読むことのできない壮大な恋愛小説です。

伏線回収や風景の描写、時間描写、セリフから読み取れる心情などがとても綺麗な作品。。最後に待ち受けるものは何か、それを思い描きながら読んでいただきたい、そんな七月隆文の小説です。

また、一度読み終わった後、少し時間を置いてもう一度読み直してください。きっと最初に読んだ時の感想とは違うはずです。むしろ、二度目の方が面白く、内容が深く入ってきます。普段あまり小説を読まない方にもおすすめです。


『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で一躍有名になった七月隆文の作品は、どれも面白く爽快で、間違いない作品です。読み進めていくうちにきっと七月ワールドにはまること間違いなしです。

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