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オダギリジョーが出演した映画やテレビドラマ一覧!役どころから見る俳優としての魅力

更新:2020.12.1 作成:2020.7.3

オダギリジョーは『仮面ライダークウガ』で、イケメン俳優としての知名度を大きく上げた人気俳優です。茶目っ気のあるキャラからシリアスな人物まで、多彩な役柄を演じ分けるのが魅力で、見る人に強烈な印象を残す名優です。 この記事では、オダギリジョーが演じた役柄と作品、そして原作作品について映画・テレビドラマから逆引きして紹介していきます。

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『仮面ライダー クウガ』で有名に!オダギリジョーのプロフィール

オダギリジョー(本名、小田切譲)は1976年2月16日生まれの俳優、映画監督です。出身地は岡山県で身長は176cm、血液型はO型。所属事務所は鈍牛倶楽部です。

オダギリジョーは学生時代、国立大学理工学部に合格するほどの秀才でしたが、大学入学金で留学したいと親を説得し、カリフォルニア州立大学フレズノ校に留学しました。

1999年に俳優デビューした後、2000年の特撮ドラマ『仮面ライダークウガ』主役の五代雄介に抜擢され、一躍有名になりました。俳優として多くの作品に主演・助演し、『ゆれる』や『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』などで日本アカデミー賞には何度もノミネートされています。

役のためにスペイン語や外国語の方言を何か月もかけて習得し たこともあります。また俳優として演じる以外にも、自らで脚本・監督を務め『さくらな人たち』や『ある船頭の話』などの作品を生み出すという多彩な面も。

私生活では2007年、映画の共演をきっかけとして香椎由宇と結婚。香椎由宇との間には3人の子供をもうけています。しかし2015年に生まれた2人目の息子は、腸閉塞の一種のため生後1年で死去しました。

頻繁に髪型を変えるため、おしゃれに気を遣う俳優としても知られています。2010年頃には、とあるアルパカの画像とそっくりな髪型になったため、ネット上で話題になりました。

オダギリジョーの魅力とは。脚本・監督も務める知的好奇心

オダギリジョーはドラマ、映画、あるいは舞台やCMなどあらゆる場面に引っ張りだこの人気俳優です。彼の魅力の源とは、いったいなんでしょうか?

まず目につくのは、その風貌でしょう。彫りの深い顔立ちは老若男女問わず好印象を抱かせます。髪型や髭に気を遣い、清潔感と大人の男性の色気を両立しているといえます。それでいて役に合わせて、大胆にイメチェンすることもあります。

オダギリジョーは「枠に捕らわれない」ということが信条らしく、常に新しいことに挑戦する知的好奇心を持った人物です。色々な役を体当たりで演じるので、その分だけ成長し、演技の幅が広くなっているのだと考えられます。

また俳優業だけにとらわれず、自身で脚本を書いたり監督して映画の撮影にも挑んでいます。自ら監督するほどクリエイティブな視点を持っていることも、役を演じる上でプラスになっているのは言うまでもないでしょう。

見た目、経験、演技力。そのすべてが合わさっているからこそ、オダギリジョーは長年に渡ってファンに愛される人気俳優となったに違いありません。

オダギリジョーは基本的に私生活を面に出さない人ですが、2006年に発売された写真集『four years ago(フォー・イヤーズ・アゴー) 』では、彼の素顔に密着した写真が多数掲載されています。もう見られないオダギリジョーの若かりし頃を振り返る意味でも、ファンならぜひ抑えておきたいアイテムです。

著者
["オダギリジョー", "黒田 光一"]
出版日
ここからは、オダギリジョーの出演する映画やテレビドラマのなかから、原作がある作品をピックアップして紹介していきます。

【映画原作】オダギリジョーの映画デビュー作『呪縛—金融腐蝕列島2』(1999年)

1997年の日本。バブル崩壊後、朝日中央銀行(ACB銀行)は不正融資などで経営危機に陥っていました。主人公の北野浩は同期の仲間と協力して利権に居座る上司と対峙し、銀行再生へと乗り出します。

オダギリジョーが演じたのは、名もなき記者です。台詞のない役柄で、彼は本作が映画デビューでした。

原作は実際にあった第一勧業銀行事件を元にしており、バブル崩壊後の金融業界をリアルに描いた経済小説です。フィクションながら、大蔵省解体に繋がる当時の空気感が見事に再現されているのが見所。映画では時勢を反映してジェンダー視点が新たに加わっている分、原作の方がストーリー自体に集中できるかもしれません。文字媒体ならではの緊迫感は小説ならではの面白さなので、ぜひ実際に読んでみてください。

著者
高杉 良
出版日

【映画原作】オダギリジョー自身に似ているという役『プラトニック・セックス』(2001年)

家族への不信感が元となって、不良まがいの行為を繰り返す主人公の少女。ついに家を飛び出した彼女は水商売の経験を経て、人生の転機となるアダルトビデオへの出演を決めます……。

オダギリジョーは主人公の門倉愛を受け止める寡黙な恋人、岩崎敏海役でした。不器用でも思いやりのある人物で、オダギリジョー自身は岩崎敏海が自分に似ているとも語っています。

見所はなんと言っても、セクシータレントの先駆けとなった飯島愛の半生です。万引き、カツアゲ、シンナーに強姦未遂などの壮絶な体験や、自ら体を売る決意に至る心情がありありと描かれています。原作は作者の飯島愛の自伝小説であるため、登場人物の名前や性格が変更されています。そんな点に注目しながら原作を読めば、より作品を楽しめるのではないでしょうか。

著者
飯島 愛
出版日

【映画原作】珍しい不良キャラに注目『目下の恋人』(2002年)

主人公のアカリは同居中の恋人シュウの他に、バードという妻子持ちの男と不倫状態にありました。上手く2人の男と付き合っていたものの、ある時アカリの妊娠が発覚します。アカリは悩んだ末に不倫を告白し、本当の愛を探してもがいていきます。

オダギリジョーは不良青年コウジ役です。名前が設定されているだけのちょい役に等しい出番でしたが、オダギリジョーとしては非常に珍しい不良キャラで、暴力的な言動を怪演しました。

原作は計10編からなる短編集で、映画化されたのは表題作のエピソードだけです。男女それぞれの目線で綴られる大人の恋愛模様は、ドロドロしつつもどこかロマンチック。しっとりした面白さが魅力なので、映画が気に入った方は原作小説もオススメです!

著者
辻 仁成
出版日

【映画原作】残虐なジェンダーレス剣士⁉『あずみ』(2003年)

戦国時代、子供を訓練してひそかに組織された暗殺集団。少女あずみはそこで育てられました。あずみを含む少年少女達は、浪人を焚き付け内乱を企てる武将を襲いますが、あえなく返り討ちに。半死半生で逃れたあずみは、わずかな仲間と命懸けの戦いに挑みます。

オダギリジョーの演じた最上美女丸は、名前の通り女性のような美男子の剣豪で、あらゆる手を尽くして戦う危険な敵でした。

映画は原作3巻までが映像化された内容となっていますが、後に出てくる最上美女丸を早めに登場させるために、アレンジが加えられています。映画も充分よくできていましたが、作品の世界観を真に味わうにはやはり原作が一番です。オダギリジョーが熱演した最上美女丸の妖しい魅力を、ぜひ原作でも堪能してください。

著者
小山 ゆう
出版日
2013-04-01

【映画原作】実話に震え上がる『血と骨』(2004年)

1930年代、第2次世界大戦前の大阪に金俊平という凶悪な男がいました。非常に粗野で疑り深く、腕っぷしが立つことから、ヤクザですら関わるのを嫌がった怪物です。物語は彼の人生の成功と転落、そして死を克明に綴ってきます。

オダギリジョーは金俊平の異母兄弟、朴武の役で出演しています。金俊平と約30年振りに再会した時、朴武は暴力団に身を寄せる暗殺者となっていました。

原作は作者の梁石日の実父をモチーフとして、実話を盛り込んだ物語です。実話が元になっているからこそ伝わる戦前の在日韓国人の実情、震えるほどの暴力性が見所となっています。映画は一部エピソードを抜き出して再構成しているので、原作を読まなければ金俊平の本当の姿は見えてきません。

著者
梁 石日
出版日

【映画原作】オダギリジョーが下ネタの悩み『イン・ザ・プール ドクター伊良部』(2005年)

伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎は、実績や腕の良さは別として、汚らしい身なりで問題行動の多い男です。患者が訪れるたび、伊良部一郎は奇行に走り、患者を翻弄します。しかし不思議と、患者のさまざまな悩みは解決していくのでした。

オダギリジョーはとある悩みで受診する、サラリーマンの田口哲也を演じました。その悩みとはなんと、かなりの下ネタ。爽やかなオダギリジョー本人とは結びつかない、アンバランスな役どころが笑いを誘いました。

原作は精神科医をモチーフにした短編コメディ小説です。破天荒な伊良部一郎を笑い飛ばす作風が非常に痛快。映画化されたのはほんのわずかなエピソードなので、続編と合わせてぜひ原作も読んでみてください。詳細が気になる方は、こちらでも魅力を紹介しています。

<コメディ小説『イン・ザ・プール』6の魅力をネタバレ!変な精神科へようこそ>

著者
奥田 英朗
出版日
2006-03-10

【映画原作】戦う運命の男女『甲賀忍法帖』(2005年)

甲賀と伊賀。長年反目する2派の忍者集団は、南光坊天海の発案によって徳川の後継ぎを決めるという名目の下、忍法戦争によって決着をつけることになりました。互いに選出された10人の中には、流派のいさかいを超えて愛し合う甲賀弦之介と朧の姿がありました。

本作はオダギリジョーと仲間由紀恵のW主演で、それぞれ甲賀弦之介と朧を演じました。戦う運命にある、2人の男女の悲恋が感動的でした。

原作はトンデモ忍者を描かせれば右に出る者はいない、山田風太郎の時代小説です。映像化にあたって映画はコンパクトにまとめられているので、原作のダイナミックで破天荒な展開がやや薄れています。能力バトル漫画の元祖とも言える作品なので、アクション漫画好きならぜひ原作も読んでみてはいかがでしょうか?

著者
山田 風太郎
出版日
2010-07-24

【映画原作】兄を信じるべきかどうか『ゆれる』(2006年)

久しぶりに故郷へ帰った早川猛は、兄・稔とかつての恋人・智恵子とともに、渓流へと出かけました。ところが猛が目を離した隙に智恵子が橋から落下死し、稔が突き落とした犯人として逮捕されてしまいます。猛は兄の無実を証言しますが、果たして事件の真相は……?

オダギリジョーは主人公の早川猛役です。兄を信じるべきか、悩み苦しみ、揺れ動く好青年を熱演しました。

都会で成功する弟、田舎で燻る兄。本作は人物の対比と、さまざまな伏線が入り乱れる驚きが面白い作品です。小説は映画公開と前後して出版された原案ストーリーですが、智恵子の謎めいた背景などの描写は小説版でしか描かれていません。物語のすべてを知りたい方は、ぜひ小説も読んでみてはいかがでしょうか?

著者
西川 美和
出版日
2008-07-31

【映画原作】オダギリジョーが香椎由宇と出会った作品『パビリオン山椒魚』(2006年)

天才レントゲン技師の飛島芳一のもとに、奇妙な依頼が舞い込んできます。サラマンドル・キンジロー財団の誇る動物国宝、オオサンショウウオのキンジローのレントゲン撮影です。しかし飛島芳一と二宮家の四女あづきが出会ったことから、物語は予想不能の方向へと転がり出します。

オダギリジョーは主人公の飛島芳一役です。めくるめく展開に翻弄されれる飛島芳一が、オダギリジョーのコミカルな演技と非常にマッチしています。ちなみにあづきを演じたのが香椎由宇で、2人はこの作品で出会ったそう。

小説と映画の登場人物は一致していますが、話の印象は全く異なります。作者の冨永昌敬が映画制作の初期に構想した案があり、それをそのまま作り上げたのが小説で、改変したのが映画なので異なるのも無理ありません。話の軸となるオオサンショウウオの視点も書かれるので、映画を見た方もぜひ読んでみてください。

著者
冨永 昌敬
出版日

【映画原作】オダギリジョーのイメージにぴったり『蟲師』(2007年)

いつの時代かさだかではない、奇妙な日本。人々は穏やかに暮らしていますが、その間近には目に見えない「蟲」と呼ばれる存在がいました。蟲師ギンコは蟲にまつわる問題を解決しながら、国中を放浪しています。

オダギリジョーはギンコを演じました。ギンコは主人公ながら過去が不明のミステリアスな存在で、オダギリジョーのイメージにはぴったりでした。

原作は蟲とそれに関わる人間の生活を描いたファンタジーです。和風らしい不思議な読後感が魅力的で、完結後も根強い人気を誇っています。映画化された内容は原作のほんの一部。アニメ化もされていますが、やはり原作の持ち味にはかないません。世界中にファンのいる傑作和風ファンタジーなので、ぜひ原作も読んで楽しんでください。

著者
漆原 友紀
出版日
2013-11-21

【映画原作】リリー・フランキーの自伝小説を主演『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』(2007年)

舞台は高度成長期まっただ中の1960年代の日本。主人公の「ボク」と「オカン」は、酔っ払って手の付けられない「オトン」に愛想を尽かし、筑豊の実家へと家出します。季節は過ぎ、やがて成長した「ボク」は東京で働き、「オカン」を故郷から呼び寄せました。

オダギリジョーは成長した姿の「ボク」役です。オダギリジョーは浮ついたところがあるものの、根が優しい「ボク」を好演。

原作はリリー・フランキーの自伝的小説です。母親と過ごした半生が感動的に綴られており、大変なロングセラーとなりました。映画のストーリーは原作どおりですが、時間の関係で少し急な展開となっています。感動秘話をじっくり味わいたい方には、原作小説がオススメです。

著者
リリー・フランキー
出版日
2010-06-29

【映画原作】陰のあるオダギリジョーがピカイチ『サッド・ヴァケイション』(2007年)

密航の仲介をしていた白石健次は、中国人マフィアから身を隠すため、ある時に運転代行へ職を変えました。そして白石健次は泥酔客を送り届けた先で、彼を捨てた母・千代子と運命的に再会します。白石健次はその日から、母への愛憎に苦しむこととなります。

オダギリジョーは物語の中心となる、間宮運送で働く後藤役でした。間宮運送はさまざまな事情で寄り添う共同体と化しており、オダギリジョーは陰のある後藤を見事に演じきりました。

作品のテーマは絆です。親子の関係、共同体の関係、愛情と憎しみ。フィクションだからこそ、ありありと浮き彫りになる真実の絆が本作の魅力です。原作では絆がより強く感じられます。前日譚にあたる『Helpless』、『EUREKA』とあわせて原作も読んでみてはいかがでしょうか?

著者
青山 真治
出版日

【映画原作】東京を散歩したくなる作品『転々』(2007年)

大学8年生の貧乏青年・文哉は、返すあてのない多額の借金で困っていました。そんなある時、借金取りの男が100万円と引き換えに、東京を一緒に散歩しろと持ちかけて来ます。そして2人の男の奇妙な東京散歩が始まりました。

文哉役のオダギリジョーは、うだつの上がらないダメ青年を見事に演じきっています

奇妙な散歩を通して、人間性が垣間見えてくるのが本作の面白いところ。映画がかなりコメディ寄りだったのに対して、原作は突拍子もない設定にもかかわらず、意外にシリアスな部分に違いがあります。映画と合わせて読めば新しい驚きがあり、さらに原作片手に東京を歩けば、より深く作品世界を楽しめること請け合いです。

著者
藤田 宜永
出版日

【映画原作】人形を思いやる優しい男『ゴーダ哲学堂 空気人形』(2009年)

性欲処理用の空気人形・純が、なぜか人間同様の「心」を獲得し、しかも持ち主とは別人のF夫に片想いするようになります。ある日、持ち主が新しい空気人形を手に入れたと知った純は……。

オダギリジョーの役は、空気人形を作った人形師の園田です。名前や展開が原作と映画ではかなり違いますが、オダギリジョーの演じた園田は、人形を思いやる優しい男でした。

作品のテーマはずばり「心」で、人間だろうと空気人形だろうと「心」の大切さがひしひちと伝わって来ます。原作は短編集なので、ストーリーがかなり短いです。しかしその分、作者の重要なメッセージが凝縮されているので、ぜひ原作も読んでみていただきたいです。

また、こちらが収録されている短編集『ゴーダ哲学堂』について興味を持った方はこちらもどうぞ。

<不条理な世の中を嘆くあなたに贈る『ゴーダ哲学堂』>

著者
業田 良家
出版日

【映画原作】無情な性格の兵士を演じるオダギリジョー『狼災記』(2011年)

紀元前200年頃の中国に、陸という将兵がいました。陸は将軍に目をかけられて職務に励みましたが、やがてその将軍の死でやる気を失って、故郷へ帰ることに。途中で吹雪に遭遇した陸は、ある集落へ避難し、そこで不思議な女と出会いました。

映画はストーリーが改変されていますが、登場人物の役割はおおむね同じです。オダギリジョーの演じた陸沈康は、原作よりもかなりきつい性格の無情な兵士として描かれました。

原作は井上靖の短編小説です。仕事一筋の男が身を持ち崩し、文字どおり人間性を失って獣と化すのが見所。かなり古い作品ですが、普遍的な面白さがあるので必読です。

著者
靖, 井上
出版日

【映画原作】主人公を引き立てる演技で日本アカデミー賞『舟を編む』(2013年)

出版社の玄武書房に勤める主人公の馬締光也は、ベテラン編集者の荒木に能力を見込まれ、営業から辞書編集部に突然異動となります。ちょうどその頃、社内で新しい国語辞典の計画が進行中でした。新人編集・馬締光也は徐々に辞書作りへ没頭していきます。

オダギリジョーが演じたのは、辞書編集部の西岡正志です。馬締光也の先輩に当たりますが、当初は非常にやる気のない男でした。しかし馬締光也の熱意に影響され、見事な活躍を見せます。

世間一般には知られていない編集の内情、それも辞書の作成というメインテーマが作品最大の魅力。綿密な取材に基づくリアルな内容が興味深いです。映画では駆け足で描写された部分もあるので、気になる方は原作もぜひどうぞ。

著者
三浦 しをん
出版日
2015-03-12

【映画原作】スリルありの渾身のミステリー『完全なる首長竜の日』(2013年)

主人公は大切な人を目覚めさせるため、最新医療技術「センシング」で相手の意識に潜り続けていました。しかしある日を境に、主人公の周りで奇妙な出来事が起こり始めます。

映画は原作から、登場人物の名前や設定が大幅に変更されました。オダギリジョーが演じた沢野は原作と変わらず漫画編集者ですが、原作では主人公・淳美の担当だったのが、映画では昏睡状態の淳美の担当となっています。

SFテイストこそありますが、原作はかなり練り込まれた珠玉のミステリー小説です。映画とは途中の展開も結末もまったく違うので、ぜひ別物を楽しむつもりで原作も読んでみていただきたいです。

著者
乾 緑郎
出版日
2012-01-13

【映画原作】成果を求められる投資のリアリティ『人類資金』(2013年)

戦後日本から突如消えたと言われる莫大な資産「M資金」。真舟雄一は架空のM資金を利用した詐欺師でしたが、ある日突然「M」と名乗る謎の男から、本物のM資金を盗む計画が持ちかけられます……。

オダギリジョーはロシアのヘッジファンドマネージャー・鵠沼英司を演じました。物語にリアリティと説得力を与える名脇役でした。

本作は原作と映画がほぼ同時進行で作られました。しかし原作の完結と映画の公開がズレることから、世界観を共有しつつも別の物語となっています。原作は経済サスペンスの緊迫感が何よりも魅力。ぜひ小説で映画とは異なる興奮を味わってみてください。

著者
福井 晴敏
出版日
2013-08-09

【映画原作】「このミステリーがすごい!」受賞作『果てしなき渇き』(2014年)

警備員の藤島秋弘はある時、別れた妻から行方不明になった娘の加奈子について相談されました。藤島秋弘は元刑事の捜査力で娘を探していきますが、その過程で加奈子が大規模犯罪に手を染めていることに気づきます。

オダギリジョーは藤島秋弘の元職場である、大宮署の現職刑事・愛川役でした。愛川は名前が変更されており、原作では小山内に当たるキャラです。役どころはほぼ同じですが、私生活になんの問題もない家族思いの刑事となっています。

愛川のように名前が変更されている例はありますが、映画はかなり原作に忠実に制作されています。ただし意図的な誇張表現によって、暴力シーンがコミカルに感じるという違いはあります。原作はよりバイオレンスかつシリアスな展開が際立っているので、映画を過剰に感じた方にもオススメできます。

著者
深町 秋生
出版日

【映画原作】大ヒットのテレビドラマとは別人役で出演『深夜食堂』(2015年)

華やかな新宿の裏通りにある小さな食堂は、夜中しか営業しないことから常連客に「深夜食堂」と呼ばれ、親しまれていました。メニュー表はほとんどありませんが、客が望めばマスターはどんなものでもリクエストに応えてくれます。

本作は客とマスターの拘留を描いたヒューマンドラマで、食事をメインとした食ドラマの先駆けとなりました。オダギリジョーはテレビドラマ版にも和装の常連客・片桐役で出ていますが、映画では警察官の小暮を演じました

原作、テレビドラマ、映画ともに大ヒットしました。どれも長く続いていますが、原作漫画は22巻も出ています。映像化されていない話も多いので、ドラマ映画のファンはぜひ原作も読んでみてください。

著者
安倍 夜郎
出版日

【映画原作】オダギリジョーの散り際が見逃せない『合葬』(2015年)

将軍の警護と江戸守護が任務だった武士集団「彰義隊」は、幕末の大政奉還で解散を余儀なくされました。しかし一部の若き武士は認めようとせず、明治政府との大義なき戦いへ突入することとなります。

オダギリジョーは血気に逸る若者を諫める彰義隊の上司、森篤之進の役でした。森篤之進は穏健派として若者を導くも、戦いを目前に控えて興奮した強硬派に殺害され、結果としてさらなる混迷を招いてしまいました。

作品の見所は、無為に消費されてしまう若者の命の儚さです。原作漫画は杉浦日向子の独特の筆致によって、映像よりも儚さが際立っています。原作も合わせて読んだ方が、より映画を楽しめることでしょう。

著者
杉浦 日向子
出版日

【映画原作】ダメ男だけど憎めないオダギリジョー『オーバー・フェンス』(2016年)

妻と離婚した主人公の男は、故郷の函館に帰って、地元の職業訓練校に通い始めました。妻子と別れたばかりにもかかわらず、花屋の娘と距離を縮めていきます。自分のこと、別れた家族のこと、これからのこと。さまざまな悩みが主人公の心を掻き乱します。

オダギリジョーは映画の主人公・白岩義男を演じました。名前こそ原作の主人公・健一から変更されていますが、ダメ男なのにどこか憎みきれない主人公の人物像は、オダギリジョーの演技力で原作以上の魅力となっています。

原作は中編集に収められた1編です。いずれも等身大の大人の青春が描かれており、明るく爽やかな読後感が見所。映像化が困難な表現も原作には詰まっているので、どちらも観賞するとより楽しめますよ。

著者
佐藤 泰志
出版日

【映画原作】ボリビアの方言を習得して挑戦『革命の侍〜チェ・ゲバラの下で戦った日系2世フレディ前村の生涯』(2017年)

日系ボリビア人のフレディ前村ウルタードは1962年、キューバの医療学校に留学しますが、入学後まもなくキューバ危機が勃発しました。やがて反政府運動に志願した彼は、チェ・ゲバラと出会います。

オダギリジョーは日本人離れした容貌を活かし、優しくも力強い信念の人だったフレディ前村ウルタードを熱演しました

ゲバラのキューバ革命は有名ですが、そこに日系人が身を投じていたことはほとんど知られていません。フレディ前村ウルタードの家族は彼の没後数十年間、いわれなき差別の的になっていました。映画の元になった原作では、家族の残した詳細な記録によって、フレディ前村ウルタードと家族の名誉回復が図られているのが最大のポイントです。映画で描ききれなかった知られざる日系ボリビア人の真実は、ぜひ原作でご覧ください。

著者
["前村ウルタード,マリー", "ソラーレス前村,エクトル", "浩昭, 伊高", "Maemura Hurtado,Mary", "Solares Maemura,Hector", "愛, 松枝"]
出版日

【映画原作】女性の心をもてあそぶクズ男『南瓜とマヨネーズ』(2017年)

恋人せいいちと同棲しながら、彼を支える主人公の女性ツチダ。ツチダは貯蓄の不安から水商売に手を出してしまいますが、それが原因でせいいちとギクシャクしてしまいます。そんな頃、ツチダは偶然にも昔交際していたハギオと再会するのでした。

オダギリジョーが演じたハギオは、ツチダの心の隙間に入り込むプレイボーイです。ハギオは真面目一徹のせいいちとは正反対の奔放な男で、オダギリジョーの清々しいまでのクズっぷりが印象的でした。

原作は男に依存する主人公を描いた大人向け恋愛漫画です。共感できる人こそ多くはないかもしれませんが、どこか心に刺さるような読後感が魅力となっています。登場人物の過去を描いた話が『魚喃キリコ短編集』に収録されているので、原作漫画と合わせて読めばさらに楽しめますよ。より詳しい物語を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

<『南瓜とマヨネーズ』の魅力ネタバレ考察!魚喃キリコの名作漫画!【映画化】>

著者
魚喃 キリコ
出版日

【映画原作】家庭のリアルな実情を描き出す『酔うと化け物になる父がつらい』(2020年)

平凡な4人家族の田所一家。しかし表向きは小心者の父トシフミは毎晩泥酔して大暴れし、母サエコは宗教に逃避、娘2人が振り回され続ける問題家族だったのです。

オダギリジョーは名もなき食堂の店員を演じました。主要人物ではないものの、トシフミの重要な会話シーンを引き締める名演技を見せました。

原作は作者の菊池真理子の実体験を元にしたエッセイ漫画です。アルコール依存症、家庭崩壊、人間の心の複雑さが非常にリアルで話題となりました。映画はコミカル仕立てですが、原作は朴訥な絵柄と相まってより多くのことを考えさせられます。より詳しい家族の事情は、こちらの記事で。

<『酔うと化け物になる父がつらい』結末までの見所ネタバレ!泣ける実話映画化>

著者
菊池 真理子
出版日
ここからは、テレビドラマの原作を紹介していきます。

【テレビドラマ原作】お見合い相手に言い寄る金持ち役『OLヴィジュアル系』(2001年)

【テレビドラマ原作】お見合い相手に言い寄る金持ち役『OLヴィジュアル系』(2001年)
www.amazon.co.jp

社内随一の美女と言われる桜田門真恵は、先輩の関口隆太郎を振り向かせるため、不細工な素顔を隠してメイクや整形で涙ぐましい努力を続けていました。ところがそんな彼女の前に、美人の後輩OLと仕事のできる先輩OLが現れて、日常に大波乱が巻き起こっていきます。

オダギリジョーが出演したのは2001年放送のドラマ第2シーズンです。役は桜田門真恵のお見合い相手、美形の大金持ち一ノ宮華都比呼でした

表面的には美女とされる人物が、水面下でいかに弛まぬ努力を続けているか。本作はその実情をコミカルに笑い飛ばすコメディとなっています。ドラマはやや抑え気味な表現だったので、より突っ込んだ話を楽しみたい方には原作漫画がオススメです。

読みたいと思った方は、こちらからチェックしていただけます。

【テレビドラマ原作】匂いの表現を原作でぜひ『嫉妬の香り』(2001年)

アロマセラピストのミノリは、同棲中の恋人テツシと今一歩踏み込めないでいました。ミノリは建築家の政野英二に気に入られスタッフに招かれますが、これが政野英二の妻・早希の嫉妬を招き、男女の泥沼に発展していきます。

オダギリジョーの役どころは、早希を敬愛する部下の浅井誠です。早希を尊重するあまり、彼女を苦しめるミノリを排除しようとする狂気の演技が印象的でした。

原作は男女の嫉妬に加えて、「匂い」に重点を置いた作品です。地の文の「匂い」への言及はかなり独特なので、ドラマの視聴者でも新鮮な気分で楽しめることでしょう。もちろん未見の方にもオススメです。

著者
辻 仁成
出版日

【テレビドラマ原作】オダギリジョーの思考が筒抜けに⁉『サトラレ』(2002年)

この世界には「サトラレ」という、特殊な人々がいました。サトラレは周囲に思考が伝わる先天性の病気ですが、1人の例外もなく世界を変えうる天才ばかりでした。政府は本人に知られることなく、彼らの才能を引き出しつつ、自然な日常生活を送らせる努力を続けています。

原作には何人もサトラレが登場しますが、ドラマの主人公は天才医師・里見健一です。オダギリジョーは思考が何もかも筒抜けとなる里見健一を好演しました

特殊能力サトラレが話の軸となっていますが、本質的には人間の生き方を描くヒューマンドラマです。原作ではドラマで描ききれなかったサトラレにまつわるさまざまな事情、社会情勢までしっかり描写されています。ドラマを120%楽しむためにも、ぜひ原作を手に取ってみてはいかがでしょうか?名言も紹介したこちらの記事もおすすめです。

<漫画『サトラレ』が無料!泣ける名言を最終巻まで紹介【ネタバレ注意】>

著者
佐藤 マコト
出版日

【テレビドラマ原作】記憶喪失の作者のリアリティ『僕らはみんな生きている』(2003年)

18歳の主人公がある日目覚めると、すべてを失っていました。彼は交通事故に遭い、言葉も含めてすべて忘れる記憶喪失となっていたのです。周囲の支えでゼロからやり直していく様が、切々と綴られていきます。

原作はノンフィクションです。作者の坪倉優介が実際に体験した出来事だけに、かなりショッキングな内容となっています。18年間が白紙となり、新しい人格を形成していく12年間が非常に感動的です。

オダギリジョー主演のドラマは、主人公を沢村修一という架空人物に置き換えてあります。作品のエッセンスは充分感じられますが、リアリティの点で原作に劣るのは否めません。ぜひ原作を手に取って、想像を絶する出来事を追体験してみてください。

著者
["一色 伸幸", "山本 直樹"]
出版日

【テレビドラマ原作】バイオリンをとおして美しさを伝えるオダギリジョー『海峡を渡るバイオリン』(2004年)

陳昌鉉は日韓併合時代に韓国で生まれました。敗戦と朝鮮半島独立の情勢に煽られて、彼は日本で孤立します。絶望する彼を救ったのは、幼い頃から好きだったバイオリンの音色でした。貧乏と差別に見舞われながらも、陳昌鉉は一流のバイオリン制作者へと成長していきます。

オダギリジョーは陳昌鉉に多大な影響を与えた恩師・相川を演じました。相川は人間性やバイオリンの素晴らしさなど、後の陳昌鉉を形作るきっかけとなった重要人物。

原作は陳昌鉉の実体験を記したノンフィクションです。重要な部分はドラマで映像化されていますが、言葉でしか表現できない微妙な感覚は、原作にしかない要素です。ドラマをより深く理解するためにも、一読してみるのをオススメします。

著者
["陳 昌鉉", "忠, 鬼塚", "徹, 岡山"]
出版日

【テレビドラマ原作】テロリストのオダギリジョーが恐怖『S -最後の警官-』(2014年)

警察庁内に設置された特殊捜査班NPS。凶悪犯罪者の生け捕りが主任務の特殊部隊ですが、彼らは上層部から活躍を期待されていませんでした。NPS隊員はそれを承知の上で、多発する凶悪犯罪に敢然と立ち向かっていきます。

オダギリジョーはNPSと敵対し、いくつもの事件に関わる国際テロリストの正木圭吾を演じました。要所に登場する危険人物として、視聴者を震え上がらせました。

原作は非常にダイナミックなアクション漫画で、しかもドラマ化と映画化の際にはまだ連載中でした。本当の結末は原作でしか読めないので、ファンならぜひこちらも読むべきです。

著者
["小森 陽一", "藤堂 裕"]
出版日

【テレビドラマ原作】妙な事件に隠された人間ドラマ『リバースエッジ 大川端探偵社』(2014年)

隅田川沿いのこぢんまりした雑居ビルに、大川端探偵社がありました。所員3人の寂れた小さな探偵事務所には、毎度思いもよらない奇妙な依頼者が訪れます。

オダギリジョーはたった1人しかいない大川端探偵社の調査員・村木タケシ役でした。普段はぼんやりしていますが、いざ仕事となると豊富な情報網を駆使する有能振りを発揮します。

普通の探偵モノにはない、風変わりな依頼が魅力的です。とっかかりは奇妙ながら、ほぼ毎回人情話に帰結するのも面白いところ。原作独自のエピソードも豊富なので、ドラマしか知らない人もこの機会に原作を読んでみてはいかがでしょうか?具体的なエピソードはこちらの記事をご覧ください。

<無料で読める名作探偵漫画「リバースエッジ」が泣ける!【ネタバレ注意】>

著者
ひじかた 憂峰
出版日
2009-10-19

【テレビドラマ原作】オダギリジョーが広島弁のワル刑事に『極悪がんぼ』(2014年)

主人公の神埼は長く底辺生活を送っていましたが、4000万円もの借金を背負ってしまい、秦秘密探偵事務所でこき使われることとなります。神埼は借金返済と立身出世のため、無謀な仕事に身を投じていきます。

オダギリジョーはテレビドラマに登場する刑事・伊集院保を演じました。伊集院保は探偵事務所所員の後輩ですが、広島弁を駆使するインパクト抜群の凶悪刑事です。

主人公・神崎の性別が男性から女性に変更されているなど、ドラマの変更点は多岐に渡ります。ドラマの迫力も捨てがたいですが、やはり原作の面白さは別格です。続編も描かれているので、この機会にシリーズに触れるのも良いのではないでしょうか。

著者
["田島 隆", "東風 孝広"]
出版日

【テレビドラマ原作】アイドルに才能を見出してスカウト『夢を与える』(2015年)

主人公の夕子は幼少期から芸能界で過ごし、誰もが彼女を知る国民的アイドルです。仕事で「夢を与える」反面、彼女自身は決して幸せとは言えませんでした。やがて年相応の恋愛によって、身を持ち崩してしまいます。

テレビドラマでオダギリジョーの演じる村野は、幼い夕子に才能を見出し、彼女を芸能界に引き入れました。活躍は限られているものの、非常に重要な存在感のある人物でした。

夢を与える職業なのに、自分自身には夢がない。そんな二律背反なつらさが、原作からはひしひしと伝わって来ます。芥川賞を受賞した綿矢りさの純文学作品だけに、全編に渡る繊細な筆致は必読。ドラマとは違った発見が必ずあるので、機会があれば原作も読んでみるべきです。

著者
綿矢 りさ
出版日
2012-10-05

【テレビドラマ原作】原作協力はコミカル裁判記録!『うちのネコが訴えられました!? - 実録ネコ裁判 -』(2015年)

ある日、食堂を経営していた山田タロウの下へ、彼の飼い猫が車を傷つけた旨を訴える訴状が届きました。宛名は故人の祖父で、訴状に添えられた写真は山田家の飼い猫ではありませんでしたが、山田タロウは裁判で争うことを決意します。

テレビドラマ版の『おかしの家』で主演したオダギリジョーは、駄菓子屋の店主・桜井太郎役でした。原作が裁判記録をコミカルに描いたノンフィクションなのに対して、テレビドラマは下町の人間模様を中心とした人情ドラマとなっています。

上記の解説からもわかる通り、テレビドラマと原作はまったく違う作品です。あくまでも原作協力なので、共通しているのはコメディータッチのキャラ立て程度となっています。両者は似ても似つきませんが、笑って学べるので原作もぜひどうぞ。

著者
山田 タロウ
出版日

【テレビドラマ原作】オダギリジョーがハマり役の上司に『重版出来!』(2016年)

将来を嘱望された黒沢心は、故障での柔道の引退を機に、幼い頃に胸打たれた柔道漫画を思い出します。漫画の感動を1人でも多く届けたいと願った彼女は編集者を志望し、見事に大手出版社に就職。熱意ある新人編集者の第一歩を踏み出しました。

オダギリジョーが演じたのは、原作・テレビドラマともに印象深い黒沢心の上司、五百旗頭敬です。眼鏡の似合う理知的な風貌、カジュアルなロングヘアなど、まさにイメージどおりのはまり役でした。

今や漫画家の実情を描く漫画家漫画は1つのジャンルとなっていますが、それを売り出す編集の苦労はあまり知られていません。原作は出版業界全体をじっくりリアルに描いているので、ドラマ以上に興味深い発見が目白押しとなっています。

著者
松田 奈緒子
出版日
2013-03-29

【テレビドラマ原作】オダギリジョー演ずる非凡な狂人が最終話で魅せる『刑事ゆがみ』(2017年)

弓神適当は非常に優秀な刑事でしたが、ある事件をきっかけにやる気を失った問題刑事になりました。しかし件を目の当たりにすると本来の優秀さを取り戻し、驚くべき解決手腕を見せます。大抵やり過ぎてしまうので、それはそれで問題となるのでした。

オダギリジョーは謎めいた小説家・横島不二実を演じました。自作に沿って事件を起こした連続殺人犯ですが、10年以上前に自殺しています。ところが横島不二実そっくりの人物が再び現れたことから、謎が謎を呼ぶ展開になっていきます。

普通の刑事モノと違って、予想外の方向に突っ切るのが本作の持ち味です。意外な展開、人物描写は原作漫画の方がより深く描かれているので、テレビドラマ版が好きだった人にもオススメです。詳しいストーリーや名言はこちらの記事で紹介しています。

<漫画『刑事ゆがみ』が最高!『弁護士のくず』作者の新作を名言でネタバレ紹介>

著者
井浦 秀夫
出版日
2016-10-28

【テレビドラマ原作】名キャラクターの部活顧問『チア☆ダン』(2018年)

福井商業高校のチアダンス部「JETS」。彼らは実力も実績もない、ド素人集団でした。女性教師の五十嵐が奮起し、あらゆる手を尽くして生徒を導いたのが奏功して、本場アメリカでも評価されることになります。

テレビドラマは実話を基にした映画の続編という位置付けです。オダギリジョーは、テレビドラマでスポットの当たる福井西高校のチアダンス部顧問、漆戸太郎を演じまし。かなり滅茶苦茶な経緯で顧問になったものの、最終的にチアダンス部に活を入れる名キャラクターとなりました。

映画、テレビドラマともに脚色されているので、回顧録である原作を読むと面食らうかもしれません。先生視点は原作にしかないので、映画やテレビドラマと合わせて読めば、ファンならより楽しめることでしょう。

著者
円山 夢久
出版日

【出演作品一覧】オダギリジョーは映画やテレビドラマで長く愛される多彩な俳優

【映画】

『金融腐蝕列島 呪縛』(1999年)※「小田切譲」名義 原作『呪縛—金融腐蝕列島2』

『プラトニック・セックス』(2001年) 原作『プラトニック・セックス』

『目下の恋人』(ドラマ『愛の手前 恋のとなり』再編集、劇場公開版)(2002年) 原作『目下の恋人』

『アカルイミライ』(2003年)

『曖昧な未来、黒沢清』(2003年)

『あずみ』(2003年) 原作『あずみ』

『監督感染 payday』(2003年)

『この世の外へ クラブ進駐軍』(2004年)

『日常恐怖劇場 オモヒノタマ〜念珠 七ノ珠「ECHOES」』(2004年)

『血と骨』(2004年) 原作『血と骨』

『パッチギ!』(2005年)

『イン・ザ・プール』(2005年) 原作『イン・ザ・プール ドクター伊良部』

『オペレッタ狸御殿』(2005年)

『夢の中へ』(2005年)

『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年)

『懲戒免職』(メゾン・ド・ヒミコDVD収録オリジナル・ショートムービー)

『SHINOBI-HEART UNDER BLADE-』(2005年) 原作『甲賀忍法帖』

『スクラップ・ヘブン』(2005年)

『THE 有頂天ホテル』(2006年)

『ブラックキス』(2006年)

『BIG RIVER』(2006年)

『ゆれる』(2006年) 原案『ゆれる』

『パビリオン山椒魚』(2006年) 原作『パビリオン山椒魚』

『HAZARD ハザード』(2006年)

『叫』(2007年)

『蟲師』(2007年) 原作『蟲師』

『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(2007年) 原作『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン』

『サッド ヴァケイション』(2007年) 原作『サッド・ヴァケイション』

『転々』(2007年) 原作『転々』

『たみおのしあわせ』(2008年)

『悲夢』(2009年)

『プラスティック・シティ』(2009年)

『空気人形』(2009年) 原作『ゴーダ哲学堂 空気人形』

『奇跡』(2011年)

『ウォーリアー&ウルフ』(2011年) 原作『狼災記』

『マイウェイ 12,000キロの真実』(2012年)

『プンサンケ』(2012年)

『舟を編む』(2013年) 原作『舟を編む』

『リアル〜完全なる首長竜の日〜』 (2013年) 原作『完全なる首長竜の日』

『人類資金』(2013年) 原作『人類資金』

『ミスターGO!』(2014年)

『ひもかわラプソディ』(2014年)

『渇き。』(2014年) 原作『果てしなき渇き』

『深夜食堂』(2015年) 原作『深夜食堂』

『Present For You』(2015年)

『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 』(2015年)

『合葬』(2015年) 原作『合葬』

『FOUJITA』(2015年)

『オーバー・フェンス』(2016年) 原作『オーバー・フェンス』

『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)

『続・深夜食堂』(2016年)

『エルネスト もう一人のゲバラ』(2017年) 原作『革命の侍〜チェ・ゲバラの下で戦った日系2世フレディ前村の生涯』

『緑色音楽』(2017年)

『南瓜とマヨネーズ』(2017年) 原作『南瓜とマヨネーズ』

『ルームロンダリング』(2018年)

『宵闇真珠』(英題:The White Girl)(2018年)

『酔うと化け物になる父がつらい』(2020年) 原作『酔うと化け物になる父がつらい』

『人間の時間 (原題:Human, Space, Time and Human)』(2020年)

『サタデー・フィクション』(2020年公開予定)

 

【テレビドラマ】

『週末婚スペシャル』(1999年)

『温泉へ行こう』(1999年)

『仮面ライダークウガ』(2000年)

『仮面ライダークウガ 新春スペシャル』(2001年)

『OLヴィジュアル系 第2シーズン』(2001年) 原作『OLヴィジュアル系』

『嫉妬の香り』(2001年) 原作『嫉妬の香り』

『ドラマDモード夏の王様』(2001年)

『初体験』(2002年)

『愛の手前 恋のとなり』(2002年)

『天体観測 searchin' for my polestar』(2002年)

『サトラレ』(2002年) 原作『サトラレ』

『顔』(2003年)

『ぼくらはみんな生きている』(2003年) 原作『僕らはみんな生きている』

『さとうきび畑の唄』(2003年)

『ビギナー』(2003年)

大河ドラマ(NHK)

『新選組!』(2004年)

『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(2006年)

『八重の桜』(2013年)

『海峡を渡るバイオリン』(2004年) 原作『海峡を渡るバイオリン』

『不機嫌なジーン』(2005年)

『時効警察』(2006年)

『帰ってきた時効警察』(2007年)

『復活スペシャル』(2019年)

『時効警察はじめました』(2019年)

『ぼくの妹』(2009年)

『深夜食堂』 第2、6、7、9、10話(2009年)

『深夜食堂2』 第13、16、19、20話(2011年)

『深夜食堂3』 (2011年)

『熱海の捜査官』(2010年)

『大魔神カノン』最終話(2010年)

『塀の中の中学校』(2010年)

『家族のうた』(2012年)

『都市伝説の女』最終話(2012年)

『都市伝説の女 第2シリーズ』最終話(2013年)

『大空港2013』(2013年)

『S -最後の警官-』 第3話〜 最終話(2014年) 原作『S -最後の警官-』

『アリスの棘』(2014年)

『リバースエッジ 大川端探偵社』(2014年) 原作『リバースエッジ 大川端探偵社』

『極悪がんぼ』(2014年) 原作『極悪がんぼ』

『夢を与える』(2015年) 原作『夢を与える』

『経世済民の男 第一部「高橋是清」』(2015年)

『おかしの家』(2015年) 原作協力『うちのネコが訴えられました!? - 実録ネコ裁判 -』

『重版出来!』(2016年) 原作『重版出来!』

『刑事ゆがみ』 第5話〜最終話(2017年) 原作『刑事ゆがみ』

『チア☆ダン』(2018年) 原作『チア☆ダン 「女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の真実 』

『ルームロンダリング』 第1〜4話(2018年) 

今回ご紹介したオダギリジョー出演の原作付き作品は、どれも名作ばかりです。原作と合わせて鑑賞すれば、映像化された作品をより深く楽しめますよ。ぜひお気に入り作品の原作も読んでみてください。