女の子の憧れ、少女漫画のヒロインたち。王道ラブストーリーから、切ない片思いやもどかしい両思い、そして青春のすべてを詰め込んだ作品まで!可愛くて、つい応援したくなるヒロインたちが登場する作品をご紹介致します! スマホアプリで無料で読める作品もあるので、気になったらそちらから読むのもおすすめです。
20XX年の日本。少子高齢化と働かない若者、すなわちニートへの救済策として、「ニート保護法」という法律が成立しました。これは、国が指名した相手とニートを結婚させるというもの。結婚して家庭を築かせ、その分子供も生まれ少子化対策になる……という何とも安易なものだったのですが、本格的な実施がされる前の試験のため、国家公務員の秋保心は被験者第一号として選ばれてしまいます。
結婚願望のない秋保は乗り気ではありませんでしたが、とにかく被験者として選ばれたニートの女性・沢本陽茉梨の元を訪れます。しかし、陽茉梨は秋保との結婚を拒否して……。
- 著者
- 夕希実久
- 出版日
- 2016-01-15
舞台は少子化とニート対策のため、ニートを結婚させるという法律が成立した日本です。作中でも、「結婚させればニートが減って子供は増えるなんてそんな都合よく行くわけないだろ」と、秋保の上司が言っているように、かなり強引な法律。
しかし、秋保は国家公務員として、「議員のバカ共にこの法律は失敗だと分からせるだけでもいんだよ!!!!」と言われ、とにかく陽茉梨と結婚しなくてはなりませんでした。
一方、陽茉梨は、中学を卒業後に高校に進学したり就職やバイトをしたりしたこともなく、ずっと祖父母の家で、祖父母の世話と家事をしながら暮らしていましたが、その祖父母も亡くなってしまいました。1人になってしまう陽茉梨を心配した生前の祖母が、法律の被験者への応募を独断でやっていたのです。そのため、いきなり配偶者として訪れた秋保を、当然、陽茉梨は受け入れることができません。
いわゆる同居ものの少女漫画で、ひょんなことから男女が一緒に暮らし始め、次第に心を開いていく展開に。祖父母と飼い猫以外の世界を知らない陽茉梨が、秋保と暮らしながら彼と親しくなっていく様子はもちろん、彼女自身が変化していく様子が丁寧に描かれているので、自然と感情移入ができるでしょう。序盤はニートである彼女に対する好みが分かれることもあるかもしれませんが、話が進むにつれて好きになれるキャラクターなので、ぜひゆっくりと読み進めていただきたい少女漫画です。
『マリーミー!』については<漫画『マリーミー!』の見所を全巻ネタバレ紹介!ニートと公務員が強制結婚?>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
高校に入学したばかりの相川真白は、中学時代の苦い経験から目立たず普通に高校生活を過ごすことを望んでいました。しかし、地毛の茶髪のせいで抜き打ちの頭髪検査に引っかかってしまったクラスメイトを助けたことをきっかけに、クラス委員長に推薦されてしまい、過去の嫌な思い出がよみがえってしまいます。
中学時代に委員長をやっていた真白は、自分の内申点のために張り切って活動していましたが、結果、クラスメイトから疎まれ、無視されるようになってしまったのでした。
そんなトラウマから委員長として上手く立ち振る舞えない真白でしたが、そんな真白を、ひょんなことから知り合った学園の理事長の孫でありヤンチャし放題の楠田彗が振り回し始め……。
- 著者
- くも子
- 出版日
- 2016-06-15
恋愛、友情、部活、勉強、学園生活、青春のすべてがある!と銘打たれているように、学校という空間での立ち振る舞いや友人関係など、様々な葛藤や悩みを抱えながらも一生懸命にもがく高校生の姿が描かれています。同世代の方はもちろん、かつての自分を重ね合わせて共感する方も多いのではないでしょうか。
真白は中学時代、内申点のために委員長として張り切っていましたが、それは全て空回りしてしまい、結果としてクラスメイトから無視されるように。理由はどうあれ、頑張りや努力が空回りしてしまう真白は、どんなクラスにも1人はいそうなキャラクターである分、共感度の高い存在になっています。
そんな真白に対して、物語の序盤では、彗の無茶っぷりに少し真白がかわいそうにも思えてきますが、それも物語が進むにつれて化学反応のように関係性が変わっていくので、共感しながらもドキドキしながら読み進めることができるでしょう。青春真っ盛りの方も、過去の青春を思い出したい方も、少女漫画を存分に楽しみたい方もぜひ読んでみてください。
『ウラクラ!』については<漫画『ウラクラ!』をネタバレ紹介!自分らしさを取り戻す物語>の記事で紹介しています。
東京から田舎に引っ越してきた白河玲央は転校先の学校で、イケメンかつ恋愛に詳しいモテキャラとして、女子達から恋愛相談を受けていました。
そんな白河に、ある日、隣のクラスでいつもロリータの恰好をしている「夢星うさこ」(本名・村山田タネ)が恋愛相談にのってほしいと言ってきます。あまりにも周りから浮いているうさこからの相談に最初は恋愛相談を断る白河でしたが、授業料を払うとまで言ってくるうさこに、バイト代わりになると思い直して相談を受けることにします。
まずは手始めに、片想いの相手に合わせるためにも、うさこに恰好を変えるように言う白河でしたが、うさこはそれを拒否。頑なに自分を変えようとしないうさこに、白河は苛立ちを覚えますが……。
- 著者
- 深水 チロリ
- 出版日
- 2016-10-12
畑の広がる田舎町に引っ越してきた白河は、「東京もん」ということと、その容姿の力もあってモテキャラを確立させ、新しい生活をスタートさせていました。しかし実は、東京にいた頃は太った容姿をからかわれていたという過去があったのです。
一方、田舎町でロリータ服を身に纏ううさこは、片思いの相手である庵将(いおりしょう)に振り向いてもらうため、白河に相談するものの、ロリータの格好をやめるといった「自分」を変えることは頑なに拒否します。うさこは、ありのままの自分を好きになってもらいたいと考えていたのです。
しかし、そんなうさこに対して、自分の過去のことを思い出した白河は、「自分を変えずにありのまま見せてうまくいくなんてありえねー。そんな立派な自分を持った奴なんかいねー」と思います。
自分を変える努力をしてきた白河と、周りの目を気にせず自分を貫くうさこは、まるで正反対の考えを持っています。だからといって、どちらが正しいか間違っているかと描かれているわけでもないので、読者は2人の言い分をハラハラしながら読むことができるでしょう。ボーイミーツガール・ラブストーリーと銘打たれているように、青春がたっぷり詰まった少女漫画です。2人の考えがどう変化していくのか、ぜひ手に取って確認してみてください。
『アオヨビ』については<「アオヨビ」に共感!こじらせ登場人物の魅力をネタバレ紹介>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
高校1年生の三嶋夏芽は、幼馴染の小林裕貴に片想い中。しかし、幼馴染ゆえに何かと裕貴の世話を焼いている夏芽のことを、裕貴はオカンみたいと言って女の子として見ることはありません。そして夏芽もまた、自分の想いを伝えて気まずくなってしまうくらいなら、伝えずに友達のままでいたいと思っていました。
ある日、いつものように寝坊した裕貴と一緒に、遅刻ギリギリで学校に駆け込んだ夏芽は、クラスメイトの高槻ちかげが、電話で彼女ともめている場面を目撃してしまいます。
その後、ひょんなことから高槻に、彼を目撃していたことと夏芽の裕貴への恋心がバレてしまうはめに。交換条件に高槻から、自分と付き合っているとウソをついて欲しいと持ちかけられて……!?
- 著者
- 河井あぽろ
- 出版日
- 2016-05-14
幼馴染の仲の良い友達という関係を終わらせないために、夏芽は自分の気持ちに嘘をついています。それは、裕貴のことなんか好きではないという自分に対する嘘。しかしそれも、裕貴がクラスメイトの一色という女の子と仲良くなっていく様子を目の当たりにして、だんだんと嘘を吐き続けることが難しくなってしまっていました。
一方、夏芽に自分と交際しているフリをするという噓を持ちかけた高槻は、その噓をモメている自分の彼女との駆け引きに使うつもりでした。その噓にのることで、夏芽もまた、裕貴への恋を諦めることも終わらせることもせずにすむかもしれないと思うようになります。
お互いにそれぞれの好きな人のために、付き合っているという噓をつく展開は、少女漫画では見かけることも多い設定ではありますが、高槻との噓を吐くと決めた夏芽が「好きな人ができてその人と両想いになることなんて、きっと奇跡みたいなものなんだ」と思うなど、10代の恋愛感にきゅんとしたり共感したりする方は多いのではないでしょうか。
夏芽と高槻、それに裕貴がどうなっていくのか、その関係性に目が離せなくなってしまう少女漫画であること間違いなしです。
『嘘にも恋がいる』については<『嘘にも恋がいる』が面白い!切ない恋愛漫画を最終回までネタバレ紹介!>の記事で紹介しています。
何においても平均的で、いたって平凡な月白鹿子(つきしろかのこ)が子供の頃に唯一褒めてもらえたもの。それは自分で書いた物語でした。小説家になれるかと思いきや、26歳になった鹿子に作家になる才能はなく、せめて大好きな本に関わる仕事をするため出版社で編集担当をしていましたが、その仕事でもなかなか結果を残すことができずにいました。
そんな時、鹿子に売れっ子ミステリー作家・加賀屋朔の担当というチャンスがやってきます。気合いを入れて初めての打ち合わせに向かう鹿子でしたが、加賀屋には新作のたびに付き合う女を変えるという女グセの悪い噂があって……。
- 著者
- 中野まや花
- 出版日
- 2017-01-16
特別な才能を持っていない平凡な編集者の月白鹿子と、売れっ子だけど女グセが悪いと噂のミステリー作家、加賀屋朔とが出会い、衝突しながらも少しずつ惹かれ合っていく様子は、王道な設定とストーリーの少女漫画ではありますが、仕事に恋に一生懸命な鹿子が微笑ましく、素直に読むことができます。
また鹿子の同僚で、担当した作家の作品が何度も重版されている、優秀な編集者である望月も登場。彼は、ひそかに鹿子に片想いをしているのです。しかし、鹿子は優秀な望月に対して、ライバル心やコンプレックスを抱いており、彼の気持ちには気がついていません。仕事に一途なあまりに恋愛に不器用な鹿子と、売れっ子ゆえの悩みや影を抱える加賀屋との関わりに望月も加えた関係が少しずつ絡み合っていき……。目が離せない展開になっていきます。
ちなみに、この少女漫画の登場人物である鹿子は26歳であるのに対し、加賀屋は39歳。全体的に可愛らしい絵柄のため設定の年齢よりも若く思う方も多いかもしれませんが、童顔なキャラクターが好きな方には嬉しいポイントかもしれませんね。
『文学処女』の魅力を紹介した<『文学処女』の見所を4巻までネタバレ紹介!歪な恋模様を描く登場人物たち!>の記事もおすすめです。
嫌われ者だったプロ棋士の祖父から囲碁を教えてもらった和歌。囲碁を通じて知ったのは、祖父の隠れた優しさと、囲碁の魅力でした。そこから、和歌は囲碁に夢中になります。
- 著者
- モリエ サトシ
- 出版日
- 2013-02-20
しかし、倒れた自身の妻よりも囲碁の試合を優先した祖父のようにはなってほしくない、と母からは囲碁をすることに反対されてしまいます。そこで、囲碁を続けるために母と賭けをするのです。和歌は様々な困難にぶつかりながらも、ひたむきにプロを目指して道を拓いていきます。
勝つか負けるかのシビアな勝負の世界で、大人も子供も関係なく必死に立ち向かっていく和歌。彼女の姿を見ていると、自分も頑張ろうと思えてきます。囲碁を通じて自我も芽生え、成長していく姿は見守っていたくなるもの。
メインは囲碁の師匠である鷺坂 総司との交流を描いたものですが、この作品は家族愛も見どころ。複雑な気持ちと不器用な親子それぞれの気持ちが表現されています。
親に認めて欲しい、自分の目標を一緒になって応援してほしい、という子供の気持ち。心配ながらも、反対しながらも、最終的には、子供の背中を押してくれる親の大きな愛。両者が交わり、一緒に歩んでいく姿にグッとくる作品です。
『星空のカラス』については<『星空のカラス』が面白い!囲碁x恋愛漫画の魅力をネタバレ紹介!【無料】>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
美女とイケメンばかりでドキドキさせてくれるのが、『美女が野獣』。親の都合により、ある女子寮に入った主人公のエイミですが、女子寮は男子寮と違ってなんだか古臭い建物。そしてそんな女子寮でエイミを待ち受けていたのは驚くべき裏儀式でした。
- 著者
- マツモト トモ
- 出版日
- 2003-01-06
新入寮生への裏儀式というのは「男子寮に潜入し、ネームプレートを取ってくる」という学校にバレたら退学になり兼ねないハラハラドキドキもの。しかしそんな時に学校でみんなに恐れられている鰐淵に協力してもらい、なんとかネームプレートの奪取に成功する事が出来るのです。
この出来事をきっかけに仲良くなるエイミと鰐淵、そんな2人の話や、学校、寮での日常が描かれていきます。
背が低くて大食いで運動神経抜群、普段は小汚い格好ゆえに分かりにくいけれど、ちゃんと綺麗にするととんでもなく可愛らしい小柄なエイミ。誰もが怖がる鰐淵のことを勝手にわにちんと呼び、次第に2人は近づいていくのです。自分のペースを崩され振り回され、戸惑う鰐淵でしたが不思議な事に嫌悪感はなく、その距離を心地よく感じるようになります。
しかし少しずつエイミに惹かれる鰐淵ではありますが、実は彼には年上の彼女がいて……。他にも2人の恋の邪魔をするライバルも登場するので、この2人の恋愛が上手くいくのかどうかドキドキハラハラしながら楽しむことが出来ます。そして、この漫画には個性的で印象深いキャラがたくさん登場するので、ストーリーはもちろん、登場するイケメンや美女にもぜひ注目して読み進めてみてくださいね。
主人公は訳あってロングヘアーのウイッグをつけ、女装をして女子寮に入ることになった男の子・南野のえる。双子の姉が突然編入した全寮制の森ノ宮学園に、心配だからといって彼女を追って編入することに決めるのです。そこで女の子として生活する事になったのえるですが……。
- 著者
- 吉住 渉
- 出版日
バスケの試合で出会った他校のコーチに恋をしてしまい、彼を追って全寮制の森ノ宮学園に弟に内緒で編入してしまった双子の姉・まりあ。そんな姉の恋なんて許せないし、勝手に転校するなんてもっと許せない双子の弟・のえるが、まりあを追って森ノ宮学園に編入することを決めるのです。しかし全寮制のその学園でとんでもない問題が発生します。
それは男子寮には空きがなく女子寮で女装して、女の子として暮らす事。そしてまりあの恋の邪魔をするために編入してきたのえるは、なんとかして2人の仲を引き剥がそうと必死になるのです。女の子として学園ライフを送る上でいろいろな問題が発生するのですが、そんな中でのえる自身も恋に落ちたりと、飽きる事なくハプニングが起こります。色んな人を巻き込んで面白い展開になっていくのです。
恋愛の話の他にも兄弟愛や友情も盛り込まれ、楽しませてくれるこちらの作品。女子寮に男の子が紛れ込んで生活するというとんでもない話でドキドキワクワクさせてくれる面白さに加え、恋愛の部分では意外とシリアスな部分もあって読み応えがありますよ!
ある日突然、大親友の蛍が転校してしまいショックを受ける蜜柑。そしてその転校先の学校は1度入学してしまえば卒業まで親と会うことすら難しいと言われる学校だったのです。その話を知った蜜柑は蛍を追いかけて、転校先のアリス学園に入学することになるのですが、そのアリス学園とは特別な人ばかりが通う学校で……⁈
- 著者
- 樋口 橘
- 出版日
アリス学園という学校に通う生徒というのは何かしらの特異な才能を持っている人たちが通う学校で、「アリス」というのはその変わった才能の事なのです。突然押しかけるように入学しようとした蜜柑ですが、実は蜜柑にも人のアリスを無効化するという能力を持っているということに学園が気がつき、候補生になることを許可されます。
しかし蜜柑が入ることになったクラスというのが、今にも学級崩壊しそうなほど大荒れなクラスで、その中でも特に厄介なのが日向棗(なつめ)という男の子。
はじめはみんなに心を閉ざしていて誰にも笑顔を見せなかったところから、蜜柑に出会うことで少しずつみんなと歩み寄っていく棗。そして次第に棗と蜜柑、2人の関係が恋に発展する様子も描かれているので、そこにはぜひとも注目して読んでいただきたいです。そして学園の日常だけではなく、特異な才能を持った人が集まる学園だからこそ起こる様々な事件も、この作品が面白く読める要素です。
学園生活に、事件に、恋愛に、面白さが盛りだくさんなこちらの作品。気軽に手に取っても、どっぷりハマれる面白さを持っているので後悔しませんよ。ぜひ1度読んでみることをおすすめします。
『学園アリス』については<漫画『学園アリス』キャラの魅力を最終回までネタバレ紹介!【学アリ】>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
美人で勉強も得意、運動もできてモテモテのまろんは高校生。そんなパーフェクトガールの彼女には秘密があります。実は最近巷を騒がす「怪盗ジャンヌ」の正体はまろんなのです。しかし怪盗といえど、彼女は神様のもとで美術品に取り憑いた悪魔を盗んでいる正義の味方。
ある日、ひとり暮らしをする彼女の隣にイケメン転校生稚空が引っ越してきます。彼に惹かれるまろんですが、実は彼の正体は、ジャンヌの敵であり、同じく最近話題になっている「怪盗シンドバッド」で……。
- 著者
- 種村 有菜
- 出版日
アニメ化もされた人気作で、今もなお根強いファンが多い種村有菜の代表作です。本作はそのアクロバティックな展開も魅力的ですが、一番の見所は主人公まろんの成長。孤独な少女が、ジャンヌという役割と自分を無条件に愛してくれる人の支えで自分を再び見つけるストーリーなのです。
強がりな彼女ですが、仕事が忙しい両親が不在の部屋で毎日寂しい想いをしていました。そんな時に心の支えになったのがジャンヌの仕事、そして愛する人、稚空との出会いでした。彼によって愛される喜びを知った彼女は少しずつ本当の強さを手に入れていきます。彼女がジャンヌの仕事と稚空との出会いによってどう変化するのか。作品で寂しがり屋の少女の成長を見守ってみてください。
『神風怪盗ジャンヌ』について紹介した<種村有菜『神風怪盗ジャンヌ』は乙女の永遠バイブル!名言を全巻ネタバレ紹介>の記事もおすすめです。
高校2年生の春、少し内気な主人公、菜穂の元に一通の手紙が届きます。そこには、今日転校生が来るということと、彼の名は「成瀬翔」だということが書かれているのです。手紙の通り、その日菜穂は翔に出会います。そして手紙の内容は続きます。そこにはこれから起こる出来事や菜穂にして欲しいこと、「後悔」を繰り返さないで欲しいこと、そしてどうか翔を救って欲しいと書かれていました。
それは未来の菜穂からの手紙だったのです。
- 著者
- 高野苺
- 出版日
- 2013-12-25
2012年4月号から12月号まで連載された後に休載、その後「月刊アクション」に移籍し2014年2月号から2015年10月号まで不定期連載された高野苺の作品です。
まず、未来から手紙が届くという不思議な展開に心を奪われます。「後悔」とは何なのか、それを繰り返さないために、今何をするべきなのか。長野県を舞台にした、ほのぼのとしたラブストーリーでもありながら、ピリッとくる切なさや取り戻せない後悔の想いに胸が苦しくなる作品です。
また、主人公の菜穂と翔以外の登場人物も実に魅力的です。いつも菜穂を見守り、思い続ける須和。大人びた助言でみんなを思いやる貴子、なんだか夫婦漫才のような萩田とアズ。6人で過ごす、かけがえのない高校生活はまさに青春といえるでしょう。その中で、菜穂は翔を救えるのでしょうか。そして恋の結末は。
『orange』については<漫画『orange』(オレンジ)の見所を全巻ネタバレ紹介!切なくて泣ける>の記事で紹介しています。
交通事故で記憶をなくした青山月子。以前は明るく元気だったという彼女は事故後、表情も乏しく、入院のせいもあり留年した結果、クラスからも浮いた存在になってしまいました。
そんなある日、転校生の加賀美凌がやってきます。近づきがたい印象の加賀美と友達になるために、月子はがんばって話しかけ続けます。また加賀美も他のクラスメイトたちから月子の境遇を聞き、放って置けない存在になっていくのです。
- 著者
- 湯木 のじん
- 出版日
- 2015-02-25
2014年11月号から「別冊マーガレット」で連載された湯木のじんの作品です。
交通事故から目を覚ました月子は、「明るくて優しくて元気で 困ってる人がほっとけなくて 月子は本当に良い子」だったと聞かされます。以前の月子に近づこうと空回りする様子が少し痛々しく、周りからも冷たい態度を取られてしまいますが、月子が必死なのはとてもよく伝わります。
唯一覚えていた「青山月子」という名前。加賀美との不意の会話の中で、それは大好きなお母さんがつけてくれた大切な名前だったことも思い出します。でも今ではその母親も、以前とは違う月子に冷たい態度を向けるのです。かつての月子に戻りたい、だけど本当はありのままの今の「自分」を愛して欲しい、そんな想いに切なくなります。
加賀美との関係がどうなっていくのか、記憶は戻り、月子はかつての月子になれるのか、今後の展開に目が離せません!
西崎菜乃花、16歳。人生の目標は「最高の男」を捕まえて幸せになること。恋愛のテクニックで男を落とす主人公の菜乃花が次に見つけた相手は料理部部長のはるちゃん先輩でした。優しい一面に惹かれた菜乃花は初めて相手を「好き」になります。しかしモテ技を駆使してもはるちゃん先輩には効きません!なんと本当に好きになった相手に恋愛テクニックは使えなかったのです。そんな菜乃花と優しいはるちゃん先輩の恋の行方は?
- 著者
- 永田 正実
- 出版日
- 2009-10-23
2010年5月号から「別冊マーガレット」にて連載された永田正実の作品です。
モテ技を使う女の子、というと嫌なイメージを受けますが、菜乃花は違います。(女子の敵もいることにはいますが)サバサバしていて、素直で、そして何より大好きなはるちゃんの前ではどうにもこうにも上手く振る舞えない、そんな菜乃花が可愛く思えるのです。言ってることもとても正論で、つい「なるほど!」と共感してしまいます。
ラブストーリーと言うよりは、2人やその周りとのやりとりや空回りがコメディのように楽しめる作品です。
『好きって言わせる方法』については<『好きって言わせる方法』モテを漫画で学ぶ?最終回までネタバレ紹介【無料】>の記事で紹介しています。
狭いアパートで貧乏暮らしの美大生の竹本、真山、森田。毎日慌ただしく過ごしていた彼らは、馴染みの先生の従兄弟の娘、小さく可愛らしい花本はぐみと出会います。
「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」
課題や単位やバイト、ありふれた日々の中で、全員が抱える切ない片思い。そして圧倒的な才能を持つはぐみをはじめ、みんなが将来に不安を抱いています。この漫画には青春のすべてがここに詰まっているのです。
- 著者
- 羽海野 チカ
- 出版日
- 2002-08-19
2000年6月号より「CUTiEcomic」2001年11月号より「ヤングユー」2006年2月号より「コーラス」で掲載された羽海野チカの作品です。
映画化、ドラマ化、アニメ化もされたあまりにも有名な青春漫画の1つ。少女漫画の中では、ふわっとした可愛らしい雰囲気の絵が特徴的な作品です。
もちろん内容も素晴らしいのですが、この作品は何より名言が多いのです!
「人から見たら、どんなに情けなくても、みっともなくても、彼を思うこの気持ちが、そのたったひとつが、冷たくて明るい私の宝物だった。」(『ハチミツとクローバー』より引用)
「気付いたんだ。なぜ迷うか。地図がないからじゃない。おれにないのは目的地なんだ。」(『ハチミツとクローバー』より引用)
恋に将来にハッとさせられるような、苦しくなるようなセリフがこの漫画には溢れています。今同じ思いを抱いている人、過去に同じ経験がある人、きっと必ずあなたの胸を打つ言葉に出会えます。
『ハチミツとクローバー』について紹介した<『ハチミツとクローバー』が無料!名作恋愛漫画の魅力をキャラクターから紹介>の記事もおすすめです。
学校一の美少女、すいれん。声をかけるのもためらうような美少女でついたあだ名は「高嶺ちゃん」。周りの男子は目を合わせただけで大騒ぎな中、1人だけ目が合わない男の子がいました。それが硬派な空手男子、川澄。ある日、上級生に絡まれていたすいれんを川澄が助けてくれます。それ以来お互いに気になるけど、2人とも喋り下手で異性が苦手でした。恋にも気づかないような奥手な2人の恋物語はここから始まります。
- 著者
- 森下 suu
- 出版日
- 2012-07-25
2012年6号から「マーガレット」で掲載された森下suuの作品です。
絵がとても綺麗でなおかつ可愛らしいので、「美少女」のすいれんには、ただただ納得です。
すいれんと川澄の2人はとても無口です。2人で会話をするまでにもとても時間がかかるような奥手ぶりですが、それが読者を尚更きゅんきゅんさせるのは間違いありません。そしてやっと話し始めたかと思ったら、ずっと敬語だったり、ポツリポツリと言葉をかわすだけだったり……。
あれやこれやと展開の起こる少女漫画も魅力的ですが、『日々蝶々』は2人の雰囲気と同じ様にふわりゆらりとした印象を受けます。この2人、いつお互いの気持ちに気付くんだろうと、やきもきしながらも、でもそれも愛おしく、見守りたくなるのです。
『日々蝶々』については<『日々蝶々』を最終回まで全巻ネタバレ!可愛すぎるすいれんの恋物語【無料】>の記事で紹介しています。
気になる作品は見つかったでしょうか。もちろん全てオススメです!是非読んでみてください。