熱すぎる展開と台詞回しで数々の名シーン・名言を生み出してきた漫画『ONE PIECE』。麦わらの一味をはじめとしたキャラ達の熱い想い・感情の爆発に感動し、涙を流した方も多いはずです。今回は特にファンの心を震わせた26の名場面達をランキング形式にまとめてみました。ルフィや仲間達はもちろん、あの強敵も実は結構いいこと言ってたり?
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 1997-12-24
『ONE PIECE』には今まで数多くの名言が登場しており、その言葉の厚みや素晴らしさは老若男女問わず感動させ、芸能人や海外でもファンが多いです。
今回はそんな数多くの名言から厳選して各登場人物の印象に残る名言を選びました。もしかしたら「この人はこれじゃなくこっちの方が名言だよ」と思われるのもあるかもしれませんが、なるべく共感して頂けるような名言を選んだつもりなので、ぜひ温かい目で楽しんで頂けたらなと思います。
王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴがマリンフォード頂上戦争真っ只中に言った名言。
勝者だけが 正義だ!!!!(第57巻556話「正義は勝つ!!」参照)
常識的であろう考え方「海賊が悪」「海軍が正義」が正しいのではなく、これまでの歴史でお互い「正義と悪」を散々塗り替えしており、戦いに勝利した頂点に立ちしものこそが「正義」を名乗れるという事ですが、奥が深くてドフラミンゴらしい考えです。
この言葉と意味、頂上戦争の展開が進む事で、より一層理解できる深い言葉だと思い選ばせてもらいました。
ドフラミンゴについておさらいしたい方は<「ワンピース」ドフラミンゴの魅力を徹底解説!国宝の伏線も考察!>の記事もあわせてご覧ください。
アーロン一味との戦いを終えた翌日、ココヤシ村出航時にナミがココヤシ村のみんなに言った別れの挨拶。
じゃあね みんな!!!!行って来る!!!!(第11巻95話参照)
ココヤシ村のみんなに別れの挨拶を告げず一直線にメリー号へと走り抜けるナミ。別れるのが辛いのかと思いきゃ、走り抜けた一瞬の間にみんなの財布を抜き取ってました、怒りつつも今までの感謝の気持ちと別れの挨拶を告げていったココヤシ村のみんなに最後に言ったのがこの言葉。
財布を盗んでいきましたが、村に集めた1億ベリーを置いていっており、何だか湿っぽくなく泥棒(主に海賊)だったナミらしい別れの仕方。清々しい笑顔とセリフが印象的です。
ゾロと顔見知りの賞金稼ぎで、バラティエ編~アーロンパーク編まで麦わらの一味と行動を共にしたヨサク&ジョニー。彼らがアーロンパークで、ゲンさんの問いかけに対し言った名言。
ナミの姉貴が泣いていた/命を賭けるのにこれ以上の理由が要るのかい(第10巻82話参照)
もうこれ以上ナミ1人だけを苦しませることは出来まいと、ノジコやゲンさん達が死を覚悟でアーロンパークへと向かった時、扉の前で待っていたヨサク&ジョニーの2人。ルフィがアーロンを一発殴った後、赤の他人ましてや一度ナミに裏切られたのに命をかけて戦うルフィ達に対し、ゲンさんが「どうしてそこまで…」の問いかけに答えたのがこの言葉でした。
確かに「仲間が泣いている」それだけで命を賭けて戦う理由には十分です。登場時は小物感が漂う2人でしたが、ここぞという時にキメてくれました。
ちなみに2人は2年後でココヤシ村で漁師をやってることが判明します(扉絵連載「世界の甲板から」で)。弱かったので漁師になって正解だったと思いますが、その後の活躍する姿も見てみたかったと思わせるぐらい味のある良いキャラですよね。
ドレスローザで助けた女性の正体がドンキホーテファミリーの殺し屋ヴァイオレットだったことが判明してなお、彼女のことを疑わなかったサンジの名言。
おれは女の涙を疑わねェっ!!!!(第72巻712話参照)
正体はリク王の娘ヴィオラで、父親の助命を理由に憎きドフラミンゴに手を貸してた訳ですが、ドフラミンゴの命令で接触した時、罠にハメるために言ったはずの「殺して欲しい男がいる」が演技でなく本心で言ってると感じ取り、ドフラミンゴの仲間だったと知って攻撃を食らい続けてなお彼女の事を信じ切ったサンジ。実際にこんな展開でこのような事を言われたら胸キュンなんでしょうね。
サンジと言えばバラティエ編ラストの別れの挨拶やボン・クレーとの決着後にかけた言葉など他にもたくさんあったのですが、一番サンジを表すのにふさわしい言葉だったなと思い、あえてこのセリフを選びました。
サンジについては<漫画「ワンピース」サンジの魅力5選!ついに明かされた壮絶な過去!>の記事でも紹介しています。
スリラーバーク編のラスト、ブルックがピアノを弾きながら過去を振り返ります(過去エピソード)、。そして振り返り終わった後、双子岬で50年以上待ち続けてるラブーンに向けた想い。
私にも……海賊の意地がある!!!壁に向かって待つお前とは 約束通り〝正面〟から再会したい!!!(第50巻488話参照)
ルフィからラブーンが今も双子岬で待ち続けてると聞かされ、ブルックはルンバ海賊団とラブーンとの思い出に浸ります。その頃のラブーンは親とはぐれた子クジラで、ルンバ海賊団の陽気な音楽に釣られて一緒に来るようになるのですが、「偉大なる航路」に連れて行くことが出来ないと判断したルンバ海賊団はラブーンを双子岬の灯台守クロッカスに預け、必ず制覇して2・3年で戻るとラブーンと約束しました。
この名言ですが、今から双子岬に戻って会いに行くのではなく、50年以上前に交わした約束どおり「偉大なる航路」を制覇(世界1周)して双子岬で再会しようという意味が込められてます。
ブルックはどの名言にすべきか迷いましたが、やはり正式に仲間になる手前のシーンで言ったこの言葉が心に残っていて、この場面から少し先に描かれてるラブーンがブルックの想いを感じ取ったであろう見開きがまた良いんですよね。
チョッパーの過去エピソードで、Dr.くれはに医学の技術を教えてもらう際に言ったチョッパーの名言。
お゛れが〝万能薬〟に゛なる゛んだ!!!何でも治せる医者になる゛んだ!!! / だっで ごの世に゛…治ぜない病気はないんだがら゛!!!!(第16巻145話参照)
少し前にチョッパーは、ヒルルクの病気を治そうと図鑑で見たキノコを毒があると知らずに食べさせており、ヒルルクはそれが毒キノコだと知っていてチョッパーの気持ちに応えて食べました。チョッパーが毒キノコだと知ったのはヒルルクに食べさせたキノコをDr.くれはに見せた時。くれはに「万病に効く薬はない、だから医者がいる。命を救いたけれ知識と技術を身につけな」と言われます。ヒルルクの死後、くれはの元へと向かいこの言葉を誓いました。
このチョッパーの言う「万能薬」は、ヒルルクが話してくれた「奇跡の桜」のような医者になりたいという意味も含まれるのだと思います。
お茶会・結婚式でのビッグ・マム暗殺計画中、ジンベエがビッグ・マムに啖呵切って言った名言。
未来の「海賊王」の仲間になろうっちゅう男が「四皇」ごときに臆しておられるかァ!!!/これにて ――ビッグ・マム海賊団をやめさせて貰う!!! どうもお世話んなりやした(第86巻863話参照)
ベッジ、シーザーとの当初の計画どおりルフィがマザーカルメルの写真立てを壊そうとしますが、カタクリに見破られて失敗。この時ジンベエはルフィを助けて写真の事は自分が話したと言い、作戦中にも関わらずビッグ・マムに傘下を抜けて麦わらの一味に入ることを伝えます。ビッグ・マムは傘下を抜ける落とし前としてジンベエの寿命を取ろうとしますが、まったく恐怖を感じていないジンベエの寿命を奪うことが出来ず、そしてジンベエはビッグ・マムにこの言葉を言ったのでした。
作戦が成功するかすら分からない状況で、あのビッグ・マムに一切ビビらず啖呵を切って麦わらの一味に入ることを告げたジンベエ。任侠映画の主人公を見てるかのようなかっこいいシーン&名言ですよね。
ジンベエについて紹介した<「ワンピース」ジンベエは仲間になる⁉︎ビッグマムとの争い後、ワノ国に⁉︎>の記事もおすすめです。
バラティエ編クリーク海賊団との戦い。命の恩人であるサンジとの戦いで、サンジを追い詰めたギンが言った名言。
…あんなに人に優しくされたのは おれは 生まれてはじめてだから………!!!おれには…この人を殺せません!!!(第7巻61話参照)
クリーク海賊団の戦闘総隊長 冷酷非道で知られる〝鬼人のギン〟。クリークの命令で、餓死寸前の自分にメシを食わせてくれたサンジと戦うことになり、圧倒的強さであと一歩のところまで追い詰めます。とどめを刺そうとしたのですが、自分を助けてくれたサンジを殺すことが出来ず涙を流してこの言葉を言いました。
忠誠を誓ってるクリークの命令に背いてまで、恩人の命を奪おうとしなかったギン。義理堅くかっこいい名言&名シーンです。
ところでクリーク海賊団はあれから一切登場していませんが、どうなったんでしょうか?ギンとか意外と格好よくて強いキャラなので、成長した姿を見てみたいのですが新世界に行けたのか気になります。
ドレスローザ編、ドフラミンゴを倒すべく王の台地へと登るルフイ達をサポートすべく、海軍を1人で足止めするサボ。そしてサボは藤虎にこの名言を言います。
覚えとけ…ルフィがもしおれに助けを求めたら ――たとえ世界のどこにいてもおれは立場を押して駆け付ける!!(第75巻751話参照)
サボは2年前の頂上戦争の段階では記憶を失っており、エースの死の報道で記憶が戻った経緯があります。大切な兄弟の危機に駆けつけてやれなかった無念さ、もう二度と兄弟は失いたくない、だからこそルフィの事はどんな場所だろうと参謀総長の立場関係なしに必ず助けに行くと言ってる訳です。
こんなお兄ちゃん欲しかったと思わせるぐらい強くてかっこいいサボ。少し過保護な気もしますが、兄達に大切にされてるルフイが羨ましいですね。
サボについては<「ワンピース」サボの死亡はフェイクニュース?今後ストーリーにどう関わる?>の記事で紹介しています。
ドレスローザ編SMILE工場でのセニョールピンクとの戦いにて、フランキーが倒したセニョールピンクにかけてあげた名言。
……!!いつかまたどこかで会ったら 酒飲みながら…話してくれよ〝ルシアン〟って…女の話(第77巻775話参照)
お互いの技を受けながらの熱いバトルを繰り広げるフランキーとセニョールピンク。最後セニョールの大技に耐えてフランキーの必殺技で勝利を収めるのですが、この時セニョールは自分のせいで植物状態となった妻ルシアンの事を思い出し涙します。フランキーはセニョールの涙を拭き取ってこの言葉をかけました。
どちらも見た目は変態ですが、中身は男気あふれるシブくてかっこいい2人。セニョールピンクの過去エピソードで明らかになった現在の服装の理由も泣けますが、ついさっきまで死闘を繰り広げた相手の涙を拭き取ってこのセリフを言ったフランキーもかっこよすぎです。
セニョールピンクも捕まったはずなのでインペルダウンに投獄されてると思いますが、いつか出所出来る日が来たら、フランキーと飲み交わしてほしいですよね(出所ってあるのかな…?)。
チョッパー過去エピソード、Dr.ヒルルクが最後にワポル達やドルトンに言った名言。
…人に忘れられた時さ…!!!(第16巻145話参照)
ドラム王国の医者「イッシー20」が病気で倒れたと聞きつけドラム王国へと向かったヒルルクでしたが、しかしそれはヒルルクを捕まえるための罠。しかしヒルルクは病人がいなかったことに安堵し、そして「人はいつ死ぬと思う?」の問いかけをし、この言葉を言いました。
どんな原因で死のうとも人の心の中で覚えていてくれてる限り生き続ける。これから先、自分がいなくなっても心の中で生き続けてる限り自分の夢は叶えられる、意志は受け継がれるという意味があり、この後ヒルルクは自分の夢(桜)と意志(医者の心)をチョッパーとくれはに託し自ら爆発して命を落とします。
チョッパーの回想エピソードに登場し、チョッパーに多大な影響を与えたヒルルク。この短めのストーリーの中で名言をいくつも残しており、その中でもこの言葉が心に残ってたので選びました。
左腕を犠牲してまでルフィを海王類から守ったシャンクス。翌日(数日?)フーシャ村を出航する赤髪海賊団を見送りに来たルフィに言ったシャンクスの名言。
この帽子をお前に預ける(第1巻1話参照)
幼い頃のルフィとの別れの際、「この一味(赤髪海賊団)にも負けない仲間を集め、世界一の財宝を見つけて海賊王になってやる」というルフィの言葉に、立派な海賊になって返しに来いと大切な帽子を託すシーン。これが『ONE PIECE』伝説の始まりと言ってもいい名シーン&名言です。
のちにこの麦わら帽子はロジャーからシャンクスに託されたものだったと分かる訳ですが、ルフィもいずれこの帽子を誰かに託すのでしょうか?シャンクスに返すのではなく、同じ夢を持つ者に麦わら帽子を託して、ロジャーの「麦わら帽子」と「意志」は受け継がれていくといった感じのラストもありそうですよね。
ドレスローザ編、コロシアムに参加してた中将メイナードは、オモチャ化にされてた事でドフラミンゴの実態を知り大将藤虎へと報告しますが、藤虎はドフラミンゴを捕らえようとせずこの名言を問いかけます。
この…怒りに満ちた悲鳴を――彼らは泣いてんじゃねェよ……怒ってんだよ…!!……!!!(第75巻747話)
この時ドフラミンゴの「鳥カゴ」の発動によって島は少しずつ切り崩され、そして無数に降り注がれた「寄生糸」の餌食になった人達の無差別殺人により、ドレスローザは大混乱に陥ります。全盲の藤虎は、目が見えないからこそ犠牲になった彼らの「怒り」を心で感じ取り、メイナードに言ったのでしょう。
藤虎って優しい性格の良い人で、海軍とはいえルフィ達の良き味方になってくれそうな感じがします。
フランキー一家の一員でリーダー的存在のザンバイは、ウォーターセブン編のラストで心に響く名言を残してます。
あんたの幸せも考えたらダメですか!!!?(第45巻437話参照)
ウォーターセブンからの出航の日、フランキーはルフィから仲間になるよう言われますが断り続けます。理由は「自分のせいでトムさんが連行された」事に対する償い。旧友アイスバーグに「子供の頃の夢」の事、そして「償い」の事を見抜かれ、「もう自分を許してやれ」と言われ心に刺さるフランキー。
この時フランキー一家が総出でフランキーの旅の荷物を持ってきます。その行為にフランキーは「俺の人生だ全て自分が決める。子分共に敷かれたレールの上を喜んで歩けるか」と怒り出すのですが、ザンバイが想いのこもったこの言葉をぶつけました。
このザンバイの名言、心に響くものがありますよね。フランキーもザンバイと他の子分達の言葉に涙し、麦わらの一味の仲間になる事を決意します。
ザンバイの役割としては「ウォーターセブン編」の単なる脇役ですが、このシーンと言葉があまりにも素晴らしかったので選びました。
ドレスローザ編、白熱するローとドフラミンゴとの戦いの最中ローがドフラミンゴに言った名言。
おれは…優しいコラさんがあの日引けなかった引き金を!!代わって引きに来ただけだ!!!(第77巻768話参照)
この時ローは「ルフィ」の事、そして「D」についてどう思ってるか問いかけ、自身も「D」を名に持ってると伝えます。ドフラミンゴは「Dが天竜人の天敵は迷信だ」と言いますが、ローは「それは百も承知、それはきっかけ」と言って、この言葉を言います。
この「あの日引けなかった」とは、ローの過去エピソード終盤で、ローを宝箱に隠してドフラミンゴに撃たれて亡くなった日の事だと思います(確証はありませんが)。ドフラミンゴが「お前におれは撃てねェよ…!!!」と言っており、宝箱で隠れていながらコラソンがドフラミンゴに銃を向けてた事が分かります。
ロー自身も優しかったコラさんが実の兄を撃つことが出来ないとも元々分かってたはず。だから自分を救ってくれた大好きなコラさんの仇、そしてコラさんの代わりにドフラミンゴを止める(殺す)という意味が込められてるんでしょうね。
バラティエ編で世界一の大剣豪 鷹の目のミホークと戦うことになったゾロ。しかし圧倒的な力の差で敗北して瀕死の重傷を負います。この時ゾロがルフィに誓ったのがこの名言。
おれはもう!!二度と敗けねェから!!!!あいつに勝って大剣豪になる日まで絶対に もうおれは敗けねェ!!!!(第6巻52話参照)
暇つぶしでクリーク海賊団を壊滅させ、バラティエまで追ってきたミホーク。ゾロは目標でもある世界一の大剣豪であるミホークに戦いを挑みますが、十字架の首飾りに仕込まれた小さな刃で軽くあしらわれます。
刃が胸に刺さっても一歩も退こうとしないゾロ。「ここで退くなら死んだほうがマシ」と言ったゾロに対し、ミホークはゾロの心力を認め「強き者」への剣士の礼儀として愛刀の「黒刀」でゾロを切り伏せます。ギリギリ生かされミホークに「己を知り、もっと世界を知って強くなって俺を超えてみろ」と言われたゾロは、己の夢のため・海賊王の船員にふさわしい世界一の剣豪になるため、この言葉を誓ったのでした。
アラバスタからの出航の際、海軍本部大佐 黒檻のヒナに目をつけられて絶体絶命のピンチに陥る中、ボン・クレーが船員に語った名言。
命を賭けて友達を迎えに行く友達を…見捨てておめェら明日食うメシが美味ェかよ!!!(第23巻215話参照)
この時アラバスタは海軍の包囲網に敷かれて簡単には出られなくなっており、ボン・クレーは麦わらの一味と協力して脱出するつもりでメリー号で待ってました。しかし「仲間を迎えに行く」というルフィの言葉に胸を打たれたボン・クレーは一味を逃がすため囮になることを決意。船員に語ったのがこの言葉でした。
ボン・クレーの海賊団は捕まってインペルダウンへと投獄されてしまうわけですが、確かにこれで見捨ててしまったら後味悪いですよね。メシだって美味しく食べれません。
自分を犠牲にしてでもダチを助ける『ONE PIECE』屈指の義理堅く、友情を大切にするオカマ、ボン・クレー。インペルダウン編でも兄貴を助けに行くルフィのために残って正義の門を開くなど、オカマといえど心は男らしくて惚れ惚れするかっこよさがありますね。
海軍大将赤犬の策によって騙されて白ひげを刺してしまった傘下の大渦蜘蛛スクアードに対して言った白ひげの名言。
バカな息子を ――それでも愛そう…(第58巻563話参照)
傘下の43人の船長の命を差し出せば白ひげ海賊団とエースの命は見逃す手筈の仕組まれた戦いだと嘘の情報を聞かされた事、昔ロジャー海賊団に仲間達を殺されてロジャーを恨んでいた事が原因で、エースがロジャーの息子だと聞かされなかった事による怒りで白ひげを刺してしまったスクアード。それをあえて許す白ひげの「家族(仲間)」に対する優しさと器のでかさに心打たれました。
白ひげ海賊団について紹介した<漫画『ワンピース』白ひげ海賊団メンバー一覧!>の記事もおすすめです。
ローの過去エピソード終盤、ローだけでも島から逃がす事を決意したコラソンのローへの名言。
おれは笑顔で死ぬからよ…!!だってお前…いつかおれを思い出して貰うなら笑顔の方がいいもんな(第77巻766話参照)
「ミニオン島」で撃たれながらもバレルズ海賊団から「オペオペの実」を盗んだコラソン。しかしひょんなことから海軍に潜入していたヴェルゴに海兵だとバレてしまいます。ヴェルゴの攻撃を受け瀕死の中、何とかローを連れその場から逃げ出すのですが、ドフラミンゴが「鳥カゴ」を発動してもう逃げられないと悟ったコラソンは何とかローだけでも逃がす事を決意。そして心の中でのローへの想いがこの言葉でした。
優しくて、ローのその後の人生に大きな影響を与えたコラソン。ローが驚いてしまうほど笑顔が締まりませんが、ハートの海賊団の海賊旗マークもコラソンスマイルが元になってるんですよね。
アラバスタ編最高潮、麦わらの一味とB・Wとの戦い。Mr.4&ミス・メリークリスマス戦で瀕死になりながらもチョッパーに語ったウソップの名言。
仲間の夢を笑われた時だ!!!!(第20巻186話参照)
B・WエージェントMr.4&ミス・メリークリスマスの連携攻撃に追い込まれるウソップとチョッパー。ウソップはメリークリスマスの「モグモグ玉砕」を食らい、そしてMr.4の「4番交差点」を直撃して頭蓋骨にヒビが入りながらもチョッパーにこの言葉を語りました。
ミス・メリークリスマスに「ルフィが海賊王になる」を笑われた事による怒りで根性を見せ、ズタボロになりながらも奇策と連携技で勝利を収めた、「ウソップすげぇ」と思わせる心に残るバトルと名言でした。
マリンフォード頂上戦争編終盤、目的は果たしたのに、なお止まらず加速してゆく戦いに対しコビーが言った名言。
もうやめましょじょうよ!!!もうこれ以上戦うの!!!やめましょうよ!!!命がも゛ったいだいっ!!!!(第59巻579話参照)
白ひげ・エースが死んで目的は果たしたのに、手当をすれば助けられる海兵の命を見捨てて、新たな犠牲者を出してまで戦意のない海賊達を追いかけ殺そうとする海軍。頂上戦争の最中、見聞色の覇気を開花させ次々と消え行く命を感じ取ってしまうコビー。そして瀕死のルフィを乗せたロー達の船を黄猿が狙おうとした時、コビーはこの言葉を叫びました。
現コビーのこの叫びの後、赤犬は「数秒無駄にした。正しくない兵は海軍にいらん」と言ってコビーを狙い、その攻撃をシャンクスが止めて「よくやった若い海兵、勇気ある数秒は世界の運命を大きく変えた」と言って助けました。先程紹介したドフラミンゴの名言の意味が理解できる展開でもあります。
ちなみにコビーは2年後の原作ではまだ登場していませんが、劇場版で登場して海軍大佐に昇進してる事が判明します。「海軍将校」が夢だったので、もう夢は叶えたことになります(少尉からが将校)。大将に楯突いて一時はどうなるかと思いましたが、夢が叶ってほんと良かったですよね……というかおよそ2年ちょいの間で大佐って、スピード出世すぎですよね(笑)。
コビーについては<「ワンピース」コビーの成長が止まらない!海軍大将を目指す男は、裏主人公かラスボスか。>の記事で紹介しています。
エニエス・ロビー編、処刑されてしまうニコ・ロビンを助けに来た麦わらの一味。ロビンの本当の気持ちを知りたかったルフィが言った言葉に応えたロビンの名言。
生ぎたいっ!!!!(第41巻398話参照)
やっと出会えた気を許せる仲間を巻き込んで失いたくない、厄介払いされて裏切られたくない、だから一味には何も告げず処刑されて死のうとしたのに、自分のために世界政府の象徴の旗を打ち抜き政府に宣戦布告した麦わらの一味。そしてルフィの「生きたいと言え」に、ロビンが自分の本当の気持ちを伝えた心に残る名言です。
仲間になった時点ではどこかミステリアスでクールなイメージがあった彼女ですが、このウォーターセブン編~エニエス・ロビー編でロビンの壮絶な過去と仲間を想う優しさを知れました。またバトルでは一味のかっこいい新技やメリー号との別れなど、とても良い長編ストーリーでしたよね。
アラバスタ出航の日、ビビを迎えに来た麦わらの一味。しかしアラバスタに残る事を伝えたビビが最後に麦わらの一味に尋ねた名言。
…私はここに残るけど……!!!いつかまた会えたら!!!もう一度 仲間と呼んでくれますか!!!?(第23巻216話参照)
B・Wとの戦いが終わり平和が訪れたアラバスタ王国。共に旅してきたアラバスタの王女ビビは一味と再び旅するか国に残るか迷ってました。ナミから「一度だけ東の港に立ち寄るから一緒に行くのであれば歓迎する」と言われ悩むビビ。一味はビビが来ることを願って待ち合わせの場所へと向かいますが、ビビは愛した国に残ることを決意しました。
この後、一味全員無言で(海軍がいたのでビビに迷惑をかけないため)腕を上げて仲間の印を見せます。アラバスタ編のラストを締めくくるにふさわしい名言&名シーンでした。ウィスキーピークでミス・ウェンズデーとして「メマーイダンス」をしてた頃、実はこんなにも国想いの優しい子だったと誰が想像できたでしょうか(笑)。
ちなみに作者尾田栄一郎も、ミス・ウェンズデー登場段階では王女の設定は考えてなかったらしく、髪を下ろした姿を描いた時、王女っぽく見えたから王女の設定が誕生したんだとか。
マリンフォードで助けるはずだったエースに助けられて死なせてしまい、その事で自分を見失っていたルフィ。しかしジンベエに言われた一言で、今自分に残ってる大切なものを思い出します。
仲間がいる゛よ!!!!(第60巻590話参照)
エースを失った事による失意と自身の怒りで我を失って何も見えなくなっていたルフィ。ジンベエが気にかけるものの、ルフィはジンベエに殴りかかってしまいます。しかしジンベエに軽くあしらわれ、そして諭されます。この時ジンベエが「今お前に残ってるものは?」の問いに、ルフィが涙を流しながら言ったのがこの言葉でした。
ルフィは数多くの名言を残してるので正直どれにするか迷ったのですが、やっぱし悲しみから立ち直れたこのシーンとセリフが一番心に残る名言だったなと思い選びました。またこのセリフも良いですが、背景に仲間達が描かれたこの見開きの絵も素晴らしくて、このセリフの良さを引き立ててます。
本作の主人公・ルフィの溢れる魅力を紹介した<漫画「ワンピース」麦わらのルフィの8の魅力!懸賞金15億の男!>
ここまでの航海でもう限界だったメリー号。もう役目を終えて眠らせてあげるため船体へ火をつけた際にメリー号が一味に伝えた名言。
今まで大切にしてくれて どうもありがとう ぼくは本当に幸せだった(第44巻430話参照)
エニエス・ロビーで、CP9を倒しロビンを取り返した麦わらの一味。しかしバスターコールにより絶対絶命のピンチに陥ります。そこに海へと流されたはずのメリー号が駆けつけ何とかその場から脱出。しかしすでに限界だったメリー号の船体は折れてしまいます。
アイスバーグに「もう眠らせてやれ」と言われ、メリー号と別れることを決断。メリー号を燃やし今までのメリー号との思い出に浸る一味達。この時メリー号の「ごめんね」という心の声が聞こえ、メリー号が最後に伝えた一味への感謝の気持ちがこの言葉でした。
東の海から一緒に航海してきた仲間メリー号との最後の別れ。好きな感動シーンでも上位に選ばれるほど心に残る名シーンと名言。自分も大好きなシーンの一つで、メリー号が大切にされて愛されてきたんだなと感じさせるメリー号のこの一味への感謝の言葉を名言として2位に選びました。
マリンフォード頂上戦争編の終盤、赤犬の攻撃に体を貫かれたエース。意識消えゆく中、エースが白ひげ達とルフィに伝えた名言。
今日までこんなどうしよもねェおれを 鬼の血を引くこのおれを……!!愛してくれて………ありがとう!!!(第59巻574話参照)
ルフィ達は無事エースを救出しマリンフォード脱出を試みるのですが、赤犬が白ひげをバカにした発言を言い、エースはその挑発に乗ってしまいます。その時エースのビブルカードを落として気を取られたルフィを狙ってサカズキが攻撃するのですが、それをエースが庇って直撃。エースは最後、オヤジ(白ひげ)と仲間達、ルフィに感謝を告げて命を引き取りました。
エースを語る上では避けては通れない名シーン&名言です。無事助け出されて一安心かと思った矢先の死、当時は衝撃的でショッキングでした。
エースは、ロジャーの子供として生まれてきた事とロジャーに対する世間の反応を見て「自分は本当に生まれてきて良かったのか?」と悩み続けました。しかしサボやルフィと出逢い、そして白ひげ達と出逢った事で知った「名声」ではない本当に欲しかったもの、それは「生まれてきても良かったのか?」の答え、そして先程の名言です。
白ひげが若い頃欲しがってた「家族」、そして手に入れた「家族(仲間)」を大切にする愛とか、白ひげ海賊団って愛あふれる素晴らしい海賊団ですよね。それだけにこのエースの死とセリフは……もう泣くしかありません。
エースの魅力を紹介した<『ワンピース』エースがワノ国編で復活⁉7つの魅力を解説!【ネタバレ注意】>の記事もおすすめです。
名言ランキングはいかがだったでしょうか?『ONE PIECE』は名言が多すぎるのでかなり迷いましたが、各登場人物の共感持って頂けるような名言を選んだつもりなので、記事を読んで良かったと思って頂ければ幸いです。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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