『ちびまる子ちゃん』作者・さくらももこのエッセイを読んで心を明るくしませんか?最近ついてない、子育てや人間関係に疲れた、という方にこそ読んで欲しいエッセイです。疲れた心を癒していただけるような作品を6冊お届けします!
さくらももこは1965年5月8日、静岡県清水市出身の漫画家です。大人気ヒット作である『ちびまる子ちゃん』は自身の小学校時代を元に描かれており、エッセイにも色濃く書き綴られています。初期エッセイ集3部作の『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』はミリオンセラーになる大ヒットで、子供のみならず大人の読者の心も掴んだきっかけとなりました。
さくらももこのエッセイには、表紙、さし絵と彼女のイラストが描かれてあり漫画のファンの方でも手に取りたくなる可愛らしいものばかりです。エッセイの出版は数十冊ありますが、昔を振り返るものから、日常を切り取ったもの、旅の珍道中のものと独創的な切り口で読者の心を掴みます。
独特な世界観で描かれたギャグマンガ『コジコジ』について紹介した<漫画「コジコジ」キャラの名言&神回まとめ!面白さの理由を考察!>の記事もおすすめです。
1991年3月に出版された、さくらももこ初のエッセイ。ただただ笑いたい時にお薦めです!自虐ともとれる内容であったり、共感できる所であったり、なんだか人生に疲れたと感じた時に何も考えず読みふけることができる作品です!
- 著者
- さくら ももこ
- 出版日
- 2001-03-16
「イヤだけど命にはかかわりない病気界」の3本柱のひとつ、水虫に侵された、女子高生時代の作者が家族の冷徹な視線に耐え、友達にも隠し、遂には姉にもうつってしまう…そんなお話を面白おかしく書きあげた短編集10話を収録してあります。
短大時代、OL時代など漫画家になる前の話などから、アニメ『ちびまる子ちゃん』で主人公・さくらももこのおじいさんである、友蔵はアニメでも愛されているキャラクターのひとりですが、原作との違いなどが描かれており、エッセイを初めて読む人にも入りやすい内容です。
エッセイ本第1号で大ベストセラーとなったこの作品。さくらももこの人柄を感じられる面白い一冊です。
1996年7月に出版されたもので、てきやに騙され買わされたおもちゃの話や家庭訪問の思い出など、『ちびまる子ちゃん』の世界が味わえる幼少期の頃の話が15話収録してあります。
夏休み、ラスト3日で作者の宿題を家族総出で間に合うよう頑張る……まるちゃんの夏休みって本当にこうだったんだ!とまるで漫画の裏話を見ているかのようで得した気分になれるかもしれません。
- 著者
- さくら ももこ
- 出版日
- 2004-03-19
皆さんにもある「あのころ」、さくらももこの「あのころ」が一味違っていて面白おかしくなってしまうのは、作者の視点が素敵だからなのかもしれませんね!日々の出来事肩の力を抜いてだらしなく、おもしろく、でもどこか郷愁を誘うようなしみじみとした優しさがあります。
大人から子供まで楽しめる内容で、面白さの中に懐かしさも併せ持つ素敵な本です。難しいことはない、まさに「ちびまる子ちゃん」とリンクする、さくらももこ王道の一冊です。
1998年11月に出版された作品で、ある絵本との出会いからエッセイが始まります。作者が高校2年生の時に出会った素晴らしい本「おどる12人のおひめさま‐グリム童話」。一目でその本に恋をしてしまった……とその当時を振り返っています。その本の絵を描いていたのは「エロール・ル・カイン」という絵本作家でした。
- 著者
- さくら ももこ
- 出版日
しかし憧れていた「エロール・ル・カイン」の死を知り、彼に想いを馳せてイギリスを巡る旅に出ることになりました。旅の内容は、死を悼むことばかりではなく面白い旅の珍道中も描かれ、暗く沈んだ話ではなく気持ちが上がるお話が収録されています。さくらももこの「憧れのまほうつかい」への想いが伝わってきます。
作者のイラストに加え、カインのイラストも載っていて素晴らしい一冊となっており、心が躍るようなイラストと旅を一緒にできるような素敵で面白い本です。
1999年7月に出版され、さくらももこファンの中では賛否が分かれる作品。14話の短編と付録、おまけがついたラインナップです!
「おめでとう新福さん」では新福さんをただただ褒めたたえる会を開くことしたさくらももこ。脚本まで作り本気のイタズラが炸裂します。その場に立ち会いたかったなと思わような楽しい雰囲気が伝わってきます。
- 著者
- さくら ももこ
- 出版日
また作者のやんちゃな息子の話や、息子にさくらももこであることを知られそうになる話など、作家ならではの苦労話も面白おかしく綴っています。また作者の広い交友関係から生まれた面白い話などもあり、漫画のまるちゃんのイメージが強い方にはびっくりされる内容かもしれません。しかしももこ節は変わらず、面白いので吹き出し笑いに注意です!
作者の幼少時代のエッセイに共感していた読者には、大人になったさくらももこの生活に違和感を感じる方もいるかもしれませんが独創的な発想の元、生活している作者の楽しそうな日常は面白いですよ。ぜひご覧ください!
2003年11月に出版された1冊です。まだ旧式の携帯電話が盛んだった頃、i-mode サイト「@さくらももこ」という人気コーナーで、作者が読者の質問や悩みに答えた内容がまとめられていますを
真剣な悩みからゆるゆるとした悩みまで、さくらももこならではの視点で独創的かつ温かさがにじみ出た回答が読めます。恋や子育てに悩む読者には作者ならではの視点で真剣に、そしてゆるゆると答えています。
- 著者
- さくら ももこ
- 出版日
中には「痔なんですが、どうすればいいですか?」という質問に、「液体プロポリスをホホバオイルに混ぜて患部に塗って下さい。」と答えるという場面もあります。的確なのかは分かりませんが作者の健康オタクな一面が見られる回答を引き出したものには、やはりさくらももこファンは一味違う質問をするな!と驚かされます。
ほっこり癒されたい方や、悩んでいる人は肩の力を抜くには持ってこい一冊です。さくらももこの世界観のようにゆるゆると読んではいかがでしょうか?肩の力を抜くには持って来いの内容になっています。
2006年11月に出版され、今までのように面白い話をこれでもか!と書いているのではなく、読んだ方がこぞって共感したという感想に至るそんな内容になっており、しみじみと幼少期の作者自身について掘り下げています。
24話からなるエッセイですが、「乳母車から見た景色」など、年を取れば忘れてしまうはずの記憶が作者には残っており、驚かされます。
- 著者
- さくら ももこ
- 出版日
- 2006-10-27
またアニメでも人気のキャラクターで、主人公・さくらももこの親友、「たまちゃん」こと穂波たまえというキャラクターとの出会いを描いた、「たまちゃんとの出会い」などアニメでは語ることがないであろう部分も収録されています。
誰にでもある、少し暗くて大人になればなるほど記憶から抹消していたものを、作者は真正面から向き合っています。さくらももこ王道のエッセイとは少し毛色の違う内容ではありますが、読んで損はない一冊です。
読み終わった後、自分の幼少期に思いを馳せる……そんな切なく、ほろ苦い、けれど味わい深い印象です。大人の方にこそ読んでいただきたい本です。
小説を読む時間はとれない、難しく考える本はちょっと苦手と感じる方には持ってこいのエッセイが多く、心を軽くするのに一役買いそうな作品が多いので、本が苦手な方でもよい気分転換になると思います。
心が疲れている時は、思い切り笑うことも、じっくり考えることも大事かもしれません。その時のお伴の一冊が見つかれば幸いです。