松坂桃李の出演作は「攻め」揃い!実写化した映画、テレビドラマの魅力を発掘

更新:2021.9.8

特撮ヒーローでのデビュー以来、多様な役柄を演じてきた俳優・松坂桃李。好青年からクズ男、ミステリアスな犯罪者まで、演技の幅は留まるところを知りません。映画『娼年』では、ベッドシーンの演技が話題になり、注目されました。 この記事では、松坂桃李が演じた役柄と作品について紹介します。

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松坂桃李のプロフィール

松坂桃李は1988年10月17日生まれ、神奈川県出身、身長は183cmです。産業能率大学に入学しましたが、俳優業に専念するため中退しています。

2009年に「侍戦隊シンケンジャー」でデビュー。シンケンレッド/志葉丈瑠役としての演技が注目され、その後も数々のドラマ・映画に出演してきました。

俳優の菅田将暉と仲が良く、彼がMCを務めるラジオ番組「菅田将暉のオールナイトニッポン」で松坂がTikTokのことを「チックタック」だと思っていたことなどが語られています。意外にも天然な一面もあるようですね。

また、同番組にゲスト出演した際には、ハマっているカードゲームアプリ「遊戯王デュエルリンクス」について熱く語っていることも話題になりました。出演映画の宣伝もそっちのけで遊戯王の話をしてしまうほど、筋金入りのデュエリスト(遊戯王プレイヤー)のようです。

ラジオ番組で遊戯王を好きなことが明らかになってからは、ツイッターでも遊戯王の話題を呟いたり、YouTuberのRYUにリプライを送るなど、自身の趣味をオープンにした発言が見られるようになりました。一部のファンには困惑も見られますが、堂々と好きなゲームについて語る姿には清々しさも感じられます。

受け身から「攻め」へ。松坂桃李の魅力

デビュー当初は「イケメン俳優」として、さわやかな好青年の役などが多かった松坂桃李。しかし、20代半ばごろから「このままではいけない」と感じ、役者としての幅を広げるために、積極的にさまざまな役にチャレンジしてきたそうです。

平気で不倫をするクズ男や、影のある犯罪者、童貞男やオカマキャラなど、実際にバラエティ豊かな役柄を演じてきました。映画『パディントン』では吹き替え声優にも挑戦しています。

また、役作りに対して真面目なことが伺えるのも彼の魅力のひとつ。アイドルオタクの役を研究するために実際にライブ鑑賞をしたり、『新聞記者』に出演した際は、内閣情報調査室についても可能な限り調べて勉強したそうです。

地道ながらも、役柄をより深く理解しようという努力が説得力ある演技につながり、さまざまな人物の演じ分けが可能になっているのでしょう。 これから彼はどんな役に挑戦していくのか、未だ見ぬ新たな一面を予感させられ、今後の活躍も楽しみです。 

写真集『妄想・松坂桃李 2』は、架空に映画のチラシやストーリーを妄想するという企画が収録されています。演技と芝居に夢中な松坂の頭を覗き込んでいるようなを楽しさを堪能できる1冊になっているので、彼の人柄や芝居への姿勢をより深く知りたい人にオススメです。

著者
浦田 大作
出版日

それではここから、彼が出演してきた映画作品のなかから、原作があるものを選んで紹介していきます。

【映画原作】『僕たちは世界を変えることができない。』(2011年)

大学生がチャリティーで150万円を集め、カンボジアに小学校を建てるまでの奮闘を綴ったノンフィクション。

主人公の医大生・甲太は、偶然目にしたボランティアのパンフレットをきっかけに、カンボジアに小学校を建てようと奮起します。

松坂桃李は、甲太の活動に協力してくれる仲間の1人・本田充役。合コンで甲太と出会った本田は、チャラそうな見た目だけど性格は真面目というギャップが感じられる人物です。

等身大の大学生の、飾らない素直な言葉で綴られているところに好感を持って読めるでしょう。 また、彼らの活動を通じてカンボジアという国が直面している問題を知ることもできます。 「誰かのために何かをする」というボランティア活動について、考えさせられる作品です。

著者
葉田 甲太
出版日

【映画原作】『アントキノイノチ』(2011年)

主人公は過去にトラウマを抱える青年・杏平。松坂桃李は、杏平が心を病む原因となった高校の友人・松井新太郎役です。いじめを苦にした杏平は主犯の松井を殺しかけ、それが原因で人とうまく関わることができなくなりました。

そんな杏平ですが、父の紹介で遺品整理の会社に勤め始めます。仕事では虫が湧いているような悲惨な現場もありました。しかし、杏平はこの仕事を通じて、命や生きることの意義と向き合い始めるのです。

上司の仕事ぶりや優しさ、そして後に恋人となる女性・ゆきとの出会いを通じ、杏平は少しずつ立ち直っていきます。その様子に、読者は心がじんわりと温かくなっていくことでしょう。

元気づけられると言うよりは、挫けた心に寄り添うような優しさに癒される作品です。

著者
さだ まさし
出版日

【映画原作】『麒麟の翼』(2012年)

刑事・加賀恭一郎を主人公としたミステリーシリーズの第9作目となる作品です。

日本橋の麒麟の像の下で発見された男性の遺体。捜査を進めると、男性は胸を刺された後に、自ら歩いて像の下へ移動したとわかります。そして、容疑者の男性は事件直後に交通事故に遭い、意識不明の重体となっていました。

胸を刺された被害者はなぜ、助けを求めることもせず日本橋まで歩いたのでしょうか?そして被害者と容疑者の関係は?事件の真相を巡って、次々と状況が変化していくので目が離せません。

松坂桃李が演じるのは、被害者男性の息子・青柳悠人。最初はただの被害者遺族かと思われますが、意外な形で事件に関わってくるので注目です。

著者
東野 圭吾
出版日

【映画原作】『王様とボク』(2012年)

18歳になったミキヒコと、子供の頃の事故で12年間眠り続けていたモリオが再会する物語です。モリオは見た目は18歳ですが、心は事故に遭った6歳の時のまま。モリオとの再会と触れ合いの中で、ミキヒコは「大人になる」とはどういうことなのか、悩んでいきます。

子供時代への懐かしさと、大人になることへの憧れ、そして恐れ。さまざまな感情が混ざり合い、どこか感傷的な気持ちになる作品です。

松坂桃李は本作でミキヒコを演じています。

著者
やまだ ないと
出版日

【映画原作】『ツナグ』(2012年)

ツナグとは、人生で一度だけ、死者と再会を叶えてくれる「使者」。

松坂桃李が演じる主人公・渋谷歩美が、ツナグ見習いとして依頼人と死者を引き合わせていきます。原作は連作短編で、何人かの依頼人と死者のエピソードが綴られていくという構成。急死したアイドルに会いたいOLや、失踪した恋人を探す男性など、さまざまな依頼人が登場します。

それぞれの死者との面会を通じて、人の生死や生き方について考えさせられる作品です。

また、最終章となる「使者の心得」では、歩美の両親やツナグに関する秘密が明らかになり、巧妙に伏線が回収されていくので驚かされます。

著者
辻村 深月
出版日
2012-08-27

共演した佐藤隆太の出演作を見たい方は、こちらの記事がおすすめです。

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原作者の辻村深月のその他の著作については、こちらの記事で紹介しています。

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【映画原作】『今日、恋をはじめます』(2012年)

真面目が取り柄の女子高生・つばき。「おしゃれなんて自分には似合わない」といつも地味な容姿をしています。松坂桃李が演じるのは、つばきの恋の相手となる椿京汰です。

初めは京汰にひどいことを言われて喧嘩にもなりましたが、彼のさりげない優しさに惹かれていくつばき。しかし、京汰がつばきに近づいたのは、友人と真面目な女子を弄ぶ賭けをしていたからでした。

一度は振られ、傷つきながらも諦めず、つばきは可愛くなる努力を始めます。そんなつばきの姿に、京汰も心を動かされ始め……。

始まりは京汰の趣味の悪いゲームが発端ですが、地味な女の子が恋をして変わっていく様子が可愛らしく、2人の恋を応援したくなっていくでしょう。

著者
水波 風南
出版日

【映画原作】『風俗行ったら人生変わったwww』(2013年)

2ちゃんねるの書き込みから生まれたラブストーリー。

主人公は29歳童貞の遼太郎です。一大決心をしてデリヘルに電話したものの、過呼吸で倒れてしまいます。しかし、このデリヘルが彼の人生を大きく変えるのです。やってきたデリヘル嬢・かよに優しく介抱され、遼太郎は彼女に一目惚れしてしまします。そして、元カレの借金返済のためにデリヘルで働いているかよを助けたいという想いから動き出し…… 。

2ちゃんねる掲示板の雰囲気もそのまま書籍にしているので、皆でわいわい身の上話を聞いているような気持ちで楽しく読むことができます。遼太郎はかよを幸せにできるのか、遼太郎の人生はどう変わったのか、結末が気になってどんどん読み進めてしまうでしょう。

映画で松坂桃李が演じる晋作は、ネットを通じて遼太郎と知り合った仲間。遼太郎にアドバイスや手助けをしてくれる頼もしい存在です。

著者
["@遼太郎", "山口 かつみ"]
出版日

【映画原作】『ケルベロスの肖像』(2014年)

架空の都市・桜宮市の「東城大学医学部付属病院」を舞台に、主人公・田口公平と白鳥圭輔が活躍する医療ミステリーシリーズの、最終章となる作品です。

日本初となる国際Ai(死亡時画像診断)センターの発足と、MRI「リヴァイアサン」の導入に向けて奔走する田口と白鳥。そんな時、東城大学に「ケルベロスの塔を破壊する」という脅迫状が届きます。

「ケルベロスの塔」が、発足を控えた国際Aiセンターを指していることは明白です。

一体誰が、何のために脅迫状を送ってきたのか、そして東城大学は国際Aiセンターを守りきることができるのか。シリーズ最終章ということもあり、結末が気になってハラハラすることでしょう。

松坂桃李は、研修医から救命医の道を選んだ滝沢秀樹役として登場します。

著者
海堂 尊
出版日

【映画原作】『万能鑑定士Qの事件簿IX』(2014年)

絵画や骨董、ブランド品だけでなく漫画や映画など、幅広いジャンルを即座に鑑定してしまう凜田莉子。「万能鑑定士Q」という店を営む彼女は、その優れた観察眼と論理的な思考で事件の真相を見破ります。

シリーズを通して人が亡くなる事件が起こらないことも特徴なので、「人が死ぬ描写は苦手だけれどミステリーは読みたい」という人には特にオススメの作品です。

40年ぶりに来日する名画『モナ・リザ』の展覧会で、莉子は臨時学芸員に選ばれます。 本作では莉子の最大の武器である鑑定眼が封じられるピンチが訪れ、どうやって事件を解決していくのか、目が離せない展開です。 

松坂桃李が演じる小笠原悠斗は、莉子の相棒的なポジションを務める雑誌記者。2人の恋愛的な進展も、楽しめる見所となっています。

著者
["松岡 圭祐", "清原 紘"]
出版日

【映画原作】『マエストロ』(2015年)

謎の天才指揮者・天道徹三郎が、一度は解散したオーケストラを復活させていく音楽漫画。天道にスカウトされた元コンサートマスター・香坂真一の役を演じるのが松坂桃李です。

一見すると天道は見窄らしく胡散臭いジジイなのですが、ストーリーが進むにつれて過去が明らかになり、香坂との意外な繋がりがあることもわかっていきます。

また、集まったオーケストラのメンバーはそれぞれに異なる背景を抱えており、その1人ひとりにスポットが当てられていく構成です。彼らがどんな想いで演奏に臨んでいるのかが伝わり、感情移入できるので、演奏シーンがより一層感動的なものになっています。

オーケストラの熱量と音が画面を飛び越えて伝わってくるような迫力を、ぜひ実際に堪能してください。 

著者
さそう あきら
出版日

【映画原作】『日本のいちばん長い日 決定版』(2015年)

日本が終戦を迎えた8月15日、ポツダム宣言受諾までの24時間に焦点を当てたノンフィクション。

昭和天皇をはじめ、当時の首相・鈴木貫太郎や阿南惟幾陸軍大臣など、政府の中心であった人々が終戦を目前にどのような想いを抱いていたのかが丁寧に描かれています。学校の授業だけでは知ることのできない、生きた人間の歴史を感じることができるでしょう。

それぞれアプローチの違いはあれど、敗戦を目前にした彼らが国家と国民のことを想って全力をつくしていたことはひしひしと伝わってきます。彼らのはたらきの結果が、私たちの現代に繋がっていることを考えると、感慨深いものがありますね。

松坂桃李が演じたのは、クーデターを企てた畑中少佐です。彼もまた、本気で日本の未来を案じ、日本のために行動した1人でした。

著者
半藤 一利
出版日
2006-07-01

【映画原作】『ピース オブ ケイク』(2015年)

長い期間付き合っていた彼氏・正樹に別れを告げられた主人公・志乃。引っ越しをして心機一転、新しい生活を始めます。新天地で出会った京志郎に、志乃は惹かれていきますが、彼には同棲している女性がいて……。

恋人がいるくせに思わせぶりな態度の京志郎に、志乃も読者もヤキモキさせられます。また、京志郎の恋人・あかりも何か秘密を抱えているようで、3人の関係がどうなっていくのか、予想ができないまま、どんどん読み進めてしまうでしょう。

松坂桃李が演じたのは、志乃の友人でバイト仲間でもある天ちゃん。オカマキャラのゲイという、松坂にとっては新境地となる役柄でした。

著者
ジョージ朝倉
出版日
2004-05-08

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【映画原作】「図書館戦争」シリーズ(2015年)

昭和の次の年号が平成ではなく、「正化」になった架空の日本が舞台。「メディア良化法」が制定された日本では、あらゆる創作物が検閲を受け、情報や表現の自由が制限されていました。ときには武力もともなう過激な検閲に対抗したのが図書館です。

主人公は、図書館の武力組織「図書隊」に入隊した笠原郁。彼女を中心に、図書隊の戦いが描かれています。

図書館という文科系の領域と思える組織が、武力を持って戦うという世界観が面白いです。また、軍隊ものとしての面白さもありますが、郁が憧れる「王子様」の正体をめぐる恋模様も、ドキドキを楽しめる見どころとなっています。

松坂桃李が演じる手塚慧は、郁の同期・手塚光の兄。「未来企画」という組織を立ち上げ、法務省との連携を狙ってさまざまな策略を巡らせていきます。

著者
有川 浩
出版日
2011-04-23

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【映画原作】『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』(2015年)

『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』という2つの小説が実写作品『MOZU』の原作になっています。

公安警察の倉木尚武は新宿の爆破事件に妻が巻き込まれ、真相究明のために独自に操作を開始。一方で、能登半島の崖で見つかった記憶喪失の男が命を狙われ……。一見関係ない2つの事件が実は繋がっており、やがて巨大な陰謀にたどり着いていくという展開に驚かされます。

登場人物たちがそれぞれ抱える闇には鬱々としたものを感じますが、事件がどう繋がっていくのか、先の展開が気になり読み進めてしまうでしょう。

松坂桃李は『劇場版MOZU』に権藤剛役で登場します。青い髪にオッドアイが特徴のテロ組織のリーダーです。

著者
逢坂 剛
出版日
2014-03-20

【映画原作】『秘密 -トップ・シークレット-』(2016年)

死者の脳をMRIで分析し、生前の記憶を映像化する技術が可能となった近未来を舞台に、MRI捜査の特別チーム通称「第九」のメンバーが事件に挑んでいく物語です。

まず、死者の脳を分析して記憶映像を再生するという未来の技術に、ワクワクと少しの恐ろしさを感じます。

主人公・薪はこの「第九」の室長を務める切れ者。過去の苦い経験から他人を寄せ付けなくなった薪ですが、新たに配属された青木と徐々に相棒になっていくところも見どころです。

最終章となる事件では、それまでに関わってきた数々の事件に伏線が散りばめられていたことが分かり、見事に回収されていく展開に驚かされます。

松坂桃李が演じるのは、薪のかつての相棒・鈴木。捜査中に命を落とした鈴木の「死体」も熱演しています。

著者
清水 玲子
出版日

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【映画原作】『DEATH NOTE』(2016年)

「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という「デスノート」を、偶然手にした天才高校生・夜神月。犯罪が横行する世界を嘆いていた月はノートに名前を書き連ね、次々に犯罪者を粛清していきます。やがて犯罪者を裁く者「キラ」として、月を崇める者も世間に現れてきました。正体不明のキラを捕まえるため、警察と名探偵・Lが動き始めます。

月とLたちによる頭脳バトルは先の展開が読めず、ハラハラと驚きの連続です。

また、最初は犯罪を撲滅したいという正義感から殺人を行っていた月が、徐々に自分にとって邪魔な人間を排除するためにノートを使うようになっていくので、その表情の変化にはゾッとするものがあります。

映画『デスノート Light up the NEW world』は6冊のノートが登場し、3人の天才が頭脳戦をくり広げるオリジナルストーリー。松坂桃李はノートを所持する死神・べポの声を担当しています。

著者
大場 つぐみ
出版日

【映画原作】『ユリゴコロ』(2017年)

松坂桃李が演じるのは、田舎でカフェを営む亮介。平穏な日々を過ごしていましたが、ある日父親が余命僅かであることがわかり、婚約者も突然姿を消してしまいました。

失意の亮介は、実家の押入れで1冊のノートを発見します。そのタイトルが「ユリゴコロ」。中に記されていたのは、ある殺人者の半生……。

「ユリゴコロ」に描かれた殺人者が何者なのかという疑問が募り、物語に引き込まれていきます。やがて物語は亮介の出生の秘密にも迫っていくので、次にどんな過去が明らかになるのかが気になり、目が離せなくなることでしょう。

映画ではヒューマンドラマの要素が強くなっていますが、原作ではミステリー要素もあり、叙述トリックに驚かされます。

著者
沼田 まほかる
出版日
2014-01-09

【映画原作】『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)

恋人・佐野陣治のもとで自堕落な生活を送る主人公・北原十和子。十和子は陣治に嫌気がさしており、2人の生活の描写からは読者も彼への嫌悪感を煽られます。

松坂桃李は十和子の浮気相手・水島役。家庭がある身で十和子と不倫の関係を続けるという非道な男です。

十和子は水島に過去に失踪した恋人・黒崎を重ねているのですが、陣治が水島に嫌がらせする様子を見て、ある疑いを抱き始めます。黒崎の失踪は、陣治によるものではないかと……。

登場人物が全員が浮気や嫌がらせをしており、あまり気持ちのいい物語ではないように感じられます。しかし、結末まで読むと十和子と陣治の間に秘められた真実が明らかになり、彼らの間には確かに愛があったことが感じられるのです。衝撃の結末に驚かされることでしょう。

著者
沼田 まほかる
出版日

【映画原作】『不能犯』(2018年)

松坂桃李が演じるのは主人公となる宇相吹正。数々の変死事件の現場に現れ、事件との関わりを感じさせますが、決定的な証拠はなく、誰も彼の犯罪を証明できません。これが彼が「不能犯」と呼ばれる理由です。

宇相吹は依頼を受けて殺人をおこなうのですが、マインドコントロールと暗示によるプラシーボ効果で相手を死に追いやるという独特の方法を使います。マインドコントロールだけで人を殺すなど、にわかには信じがたい話です。

しかし実際にターゲットたちは死んでいき、また、依頼人も破滅するケースが多く、「人を呪わば穴二つ」という言葉が思い起こされます。

幻覚や妄想に惑わされて破滅していく人間たちの描写に、背筋が凍るような恐ろしさを感じる作品です。 

著者
神崎 裕也
出版日
2014-01-09

【映画原作】『娼年』(2018年)

なんとなく毎日を退屈に過ごしていた大学生、森中領は、ひょんなことから御堂静香と出会い、娼夫の仕事を紹介されます。松坂桃李はこの主人公・森中領役です。

静香の「テスト」を受け、退屈から脱脚できる可能性を感じた領は、彼女が経営するクラブで働くことを決意するのでした。娼夫の仕事を通じて、領はさまざまな女性の欲望の在り方を知り、心を動かされていきます。

本作は「性」を扱っており、確かに官能的な描写もありますが、いやらしさや下品な感じはありません。性行為は単なる欲望を満たすためではなく、その人自身の在り方を理解するための行為なのです。肉体的な快楽よりも、人間の多様さに好奇心を刺激され、領は娼夫の仕事を好きになっていきます。叙情的な文章の美しさに、圧倒されることでしょう。

著者
石田 衣良
出版日
2004-05-20

【映画原作】「狐狼の血」シリーズ(2018年)

昭和末期の広島を舞台に、暴力団対策を担当する刑事(マル暴)の活躍を描いた作品です。

捜査2課に配属された新人・日岡秀一は、ベテラン刑事の大上とコンビを組むことに。ヤクザとの癒着が噂され、違法ともいえる強引な捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は徐々に彼に感化されていきます。

暴力団対策法が制定される以前である昭和という時代背景もあり、ヤクザと警察の荒々しさが生々しく感じられる世界観です。物語を通じて大上の影響を受け、徐々に荒々しくなっていく日岡の変化には2人の絆も感じられます。映画では松坂桃李は日岡を演じており、真面目なエリート警官に粗暴さが加わっていく過程の演技が絶妙です。

著者
柚月裕子
出版日
2017-08-25

【映画原作】『陽炎ノ辻』「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズ(2019年)

松坂桃李が演じる主人公・坂崎磐音は、豊後席前藩の藩士。まるで日向で眠る老猫のように見える構えから、彼の剣は「居眠り剣法」と呼ばれています。

江戸での勤番を終えて故郷へと帰った直後、事件に巻き込まれて幼馴染の武士を斬り捨てることになり、失意のまま江戸へ出奔。江戸で用心棒の職についた磐音は、そこで幕府にも関わるある陰謀に巻き込まれていくことになります。

陰謀を暴くミステリー要素もあり、颯爽と悪者を斬っていくアクションもあり、さまざまな楽しめる要素が盛り込まれたストーリーです。

また、磐音が故郷に残してきた許嫁・奈緒と、江戸で出会ったおこん、2人の女性との恋模様も必見。奈緒は実家が傾いたため、花魁として再び磐音の前に現れます。

著者
佐伯 泰英
出版日
2002-04-09

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

『居眠り磐音』あらすじなどネタバレ!主人公は優しすぎる浪人【映画化】

『居眠り磐音』あらすじなどネタバレ!主人公は優しすぎる浪人【映画化】

2018年10月時点で、シリーズ累計2000万部を突破!時代小説ブームを巻き起こした、佐伯泰英のヒット作です。 爽やかで剣の達人でもある主人公が、幾多の困難に立ち向かっていく物語。ドラマも好評でしたが、2019年5月には松坂桃李主演で映画化も決定し、ますます目が離せません。 今回は、そんな本作の魅力や見所などをご紹介しましょう。ネタバレ注意です。

【映画原作】『蜂蜜と遠雷』(2019年)

芳ヶ江国際ピアノコンクールを舞台にくり広げられる、4人のピアニスト物語。 これに優勝すると、その後の活躍が約束されると言われ、大きな注目を集めるコンクールです。 

養蜂家の父のもとで育ち、「ピアノを買ってもらうために」コンクールに出場する風間塵。かつて天才少女と呼ばれながら、一時はピアノから遠ざかっていた栄伝亜夜。幼い頃に亜夜とともにピアノを習ったマサル・カルロス・レヴィ・アナトール。そして自らの最後の可能性に賭ける最年長出場者・高島明石。松坂桃李はこの高島明石役です。

出場者たちはそれぞれに異なる想いを胸に、舞台に挑んでいきます。

まるで本当にピアノの音が聴こえてくるかのような美しい文章には圧倒されるでしょう。 また、登場人物たちがお互いの演奏に影響され、洗練されていく様子も感じられ 、不思議な高揚感を味わうことができます。 

果たして優勝を勝ち取るのは誰なのか、その結果はぜひご自身の目で確かめてください。

著者
恩田 陸
出版日
2019-04-10

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

小説『蜜蜂と遠雷』4人の登場人物、結末の見所をネタバレ!天才の葛藤を描く

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国際ピアノコンクールの予選・本選の演奏と、奏者の生きざまを描いた小説、『蜜蜂と遠雷』。コンクールには、ある4人の人物が出場しました。それは自他ともに認める天才、かつて天才だった者、音楽の道を諦めた者……。それぞれ道のりや音楽性が異なる彼らの勝敗は、果たしてどうなるのでしょうか。 この記事では、松岡茉優など出演で映画化も決定し、これからますます注目の本作について、あらすじから結末まで詳しく解説!ぜひ最後までご覧ください。

【映画原作】『耳をすませば』(2020年)

主人公・月島雫は、読書が大好きな中学1年生。図書館の貸出カードでたびたび目にする天沢聖司という名前が気になり、彼がどんな人物なのか空想するのが楽しみでした。

ある日、黒猫に導かれ、雫は不思議なお店「地球屋」に辿り着きます。すると、なんとその店の店主の孫が天沢聖司だったのです。

初めは聖司の正体にがっかりした雫でしたが、交流が深まるにつれて恋心を抱いていきます。恋の青春に甘酸っぱい気持ちを楽しむことができるでしょう。

また、将来の夢をハッキリ持っている聖司に影響されて、雫は自身でも物語を書くことに挑戦します。物語の執筆を通して、彼女の繊細な感性と成長を感じられるところも見所です。

スタジオジブリのアニメ映画としても人気の本作。実写映画で、松坂桃李は天沢聖司役です。原作の10年後を描いたオリジナルエピソードも追加されています。

著者
柊 あおい
出版日

『耳をすませば』の魅力を語るこちらの記事もあわせてご覧ください。

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【映画原作】『あの頃。男子かしまし物語』(2021年)

人気バンド「神聖かまってちゃん」などのマネージャーを務めた劔樹人の半生を綴った自伝的作品。文章とコミックが織り交ぜられたエッセイで、軽快に語られています。

大学院受験に失敗し、バンド活動もうまくいかず悩んでいた劔。彼は友人が貸してれた松浦亜弥のDVDをきっかけに、「ハロー!プロジェクト」のアイドルにのめり込んでいきました。好きなものに夢中になり、「中学10年生の夏休みのよう」だと称された日々は、読んでいて愛おしさと切なさが募ります。

劔樹人を演じる松坂桃李は、役作りのためにモーニング娘。のライブ鑑賞をして研究を重ねたそうです。映画での熱演に期待が高まります。

著者
劔樹人
出版日

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『あの頃。男子かしまし物語』はハロー!プロジェクトのアイドルオタクたちの何気ない生活を描く青春物語。2021年2月に映画公開が決まり、主演の松坂桃李が「あややで泣く」と話題です。 この記事では、気になるあらすじをネタバレとともに紹介。個性的な登場人物たちがくり広げるゆるいエピソードが詰まっていますよ。

攻めた作品の多かった松坂桃李の映画出演作。ここからは、テレビドラマの原作を一挙に紹介します。

【テレビドラマ原作】『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2010年)

先に紹介した『ケルベロスの肖像』と同じく、東城大学医学部付属病院を舞台にした医療ミステリーシリーズの一作。

『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』と 『チーム・バチスタSP2011〜さらばジェネラル!天才救命医は愛する人を救えるか〜』、2つのドラマの原作になっています。こちらでも松坂桃李は滝沢秀樹役です。 

院内の倫理委員長に任命された田口のもとに、一通の告発文が届きます。それは「ジェネラル・ルージュ」の異名を持つ救命救急センターの速水が、医療メーカーと癒着しているという内容でした。

癒着は事実なのか、そして告発文を送ったのは誰だったのか。速水への疑惑を追っていくと、意外にも彼の医療に対する情熱や信念が伝わってきます。それだけに、告発事件の真相には医療の在り方について考えさせられ、複雑な気持ちにもなるでしょう。

著者
海堂 尊
出版日

【テレビドラマ原作】『アスコーマーチ!』(2011年)

女子校の受験に失敗し、不本意ながら県立明日香工業高校(通称・アスコー)に入学した吉野直。クラスに女子は自分1人だけ。友達もできず、不器用で授業もうまくいかず、直は苛立ちます。

松坂桃李は直のクラスメート・横山有人役。彼の助言がきっかけで、直は少しずつクラスの皆と打ち解けていきます。

生徒たちがそれぞれに将来の目標や目的をもっている様子も描かれており、入学当初の直のように工業高校によい印象を持っていない人には、考えを改めるきっかけになるかもしれません。

また、高校生らしく恋愛に悩むシーンもあります。周りが男子生徒ばかりの環境で、直がどんな選択をするのかが気になるところです。

著者
アキヤマ 香
出版日
2010-09-24

【テレビドラマ原作】『名探偵コナン』(2011年)

謎の組織に毒薬を飲まされた高校生探偵・工藤新一。目が覚めると、身体が小学生の姿に縮んでいました。新一は素性を隠し、「江戸川コナン」としてさまざまな事件を解決しながら、謎の組織と元の姿に戻るための手がかりを探していきます。

殺人や誘拐など、周りで起こる事件を華麗に解決していくコナンの推理力には脱帽です。一方で、隠している正体が思いがけずバレそうになるなど、ハラハラする展開もあります。

ドラマ『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』などで、松坂桃李は服部平次を演じています。新一のライバルであり、良き友でもある頼もしい存在です。

著者
青山 剛昌
出版日

【テレビドラマ原作】『花の鎖』(2013年)

梨花、美雪、紗月という3人の女性を主人公に、それぞれの物語が綴られています。

病気の祖母の手術費が必要なのに、勤め先が経営破綻してしまった梨花。子供に恵まれないながらも、夫と幸せに暮らす美雪。水彩画の講師をしながらバイトで生計をたてているが、恋人がいないことで母親から嫌味を言われる紗月。

まったく別々の人生を送っている3人ですが、読み進めるにつれて「K」という謎の人物が彼女たちの人生を繋げる手がかりになっています。

結末に辿り着き、物語の全容がわかると、もう一度最初から読み直したくなるでしょう。きっと一度目とは違った感想や発見があるはずです。

松坂桃李が演じる北神浩一は紗月の元恋人。しかし、紗月だけでなく他の2人の女性とも浅からぬ関わりを持っています。

著者
湊 かなえ
出版日

【テレビドラマ原作】『ダンダリン一〇一 』(2013年)

労働基準監督官の主人公・段田凛が、さまざまな労働問題に立ち向かっていく漫画です。

ストーリーを通じて、労基署が労働者を守るためにどんな仕事をしているのかを知ることができます。いわゆるブラック企業の経営者たちをビシバシ摘発していく様子は痛快です。

時には警察や他の役所とぶつかり、一筋縄ではいかないこともありますが、労働者のために凛たちが懸命に働いている姿には励まされるところもあるでしょう。

読者が労働問題で悩んだ際に、どうやって労基署に助けに求めたらよいか、参考になる部分もあります。

松坂桃李が演じる南三条和也は、凛の指導係となる監督署の先輩です。原作では土手山にあたる凛の指導係の役割を担っています。

著者
["鈴木 マサカズ", "とんたに たかし"]
出版日

【テレビドラマ原作】『全盲の僕が弁護士になった理由』(2014年)

盲目の弁護士・大胡田誠が、その半生を描いたノンフィクションです。

著者は12歳で全盲となり、苦学を重ねて司法試験を突破。そこに至るまでは勉学以外にもさまざまな困難がありました。

盲目の弁護士がどうやって証拠品などを判断するのか、どのように依頼人の要求に応えていくのかなど、興味をそそられる部分も多いです。また、司法試験に向けた勉強法などは、視力に関係なく読者も参考になるでしょう。そして何よりも主人公の夢を諦めない姿勢が感動的です。やり遂げようという前向きな心と、社会の役に立ちたいという熱意に胸を打たれます。

ドラマで松坂桃李が演じているのは、著者をモデルにした大河内健介という主人公です。

著者
大胡田誠
出版日

【テレビドラマ原作】『サイレーン』(2015年)

松坂桃李が演じる主人公・里見偲は、武蔵県警機動捜査隊に所属する警察官です。同じく機動捜査隊に所属する猪熊夕貴とは秘密の恋人関係。

ある日、風俗店に勤める女性が死亡する事件が発生します。警察は自殺として処理しますが、納得できない里見は独自に捜査を進め、橘カラというキャバクラ嬢が怪しいと睨むのですが……。

カラが事件にどう関わっているのか、その狙いが何なのかが気になります。彼女の怪しい雰囲気を不気味に感じながらも、次々と読み進めてしまうでしょう。 夕貴がカラに拉致されてしまうなど、主人公たちにも危険が差し迫っていくのでハラハラが止まりません。 

著者
山崎 紗也夏
出版日
2013-09-20

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。 

『サイレーン』の魅力全巻ネタバレ紹介!ドラマ化サイコ恋愛漫画が面白い!

『サイレーン』の魅力全巻ネタバレ紹介!ドラマ化サイコ恋愛漫画が面白い!

本作はドラマ化もされた、警察漫画の秀作ともいえる漫画原作です。本作のタイトル「サイレーン」とは、「サイレン」と、その語源になった「セイレーン」を混ぜた作者の造語。 セイレーンとは、海に現れるギリシャ神話の魔物で、美しい女性の顔を持つ上半身と、怪鳥の下半身を合わせ持った恐ろしい魔物のこと(人魚の姿であるともいわれています)。その美しい歌声で船乗りを惑わし、座礁、もしくは沈没させてしまうと言われている架空の生き物です。 本作『サイレーン』の重要人物は、まさにそんなセイレーンのような女性なのです。今回は、そんな本作について全巻分ご紹介したいと思います。

【テレビドラマ原作】「探偵・日暮旅人」シリーズ(2015年)

松坂桃李が演じるのは、視覚以外の感覚を全て失っている主人公・日暮旅人。彼は、音や匂いなどを目で見ることができる特殊能力を持っています。この超人的な視覚を使って手がかりを掴み、事件を解決へと導いていくのです。

旅人の周りには、気になる人物が多数登場します。彼を「アニキ」と呼び慕い、ヤクザから警察まで顔が広い雪路雅彦、苗字が違い血も繋がっていない旅人の娘・百代灯衣、旅人の過去に関わりがあるらしい保育士・山川陽子など……。

ストーリーが進むにつれて、旅人の壮絶な過去や彼らとの意外な繋がりが明らかになっていきます。

なぜ旅人が特殊な視覚を持つことになったのか、その理由も衝撃的です。ぜひ原作を読んで真相を確かめてください。

著者
山口 幸三郎
出版日

【テレビドラマ原作】『この世界の片隅に』(2018年)

戦争の悲惨さや、兵士たちの勇姿を描いた作品は数多くあります。しかし本作は、「戦時下の日常生活を送る女性」という一風変わった視点で描かれている作品です。

広島で生まれ育った主人公・すずは、戦時中に呉の北條家に嫁ぎ、新しい生活が始まります。

松坂桃李が演じているのが、すずの夫となる北條周作です。

最初は小姑に小言を言われることもあったすずですが、持ち前のユーモアと知恵で厳しい生活を乗り切ろうと励んでいく姿が、嫁ぎ先でも受け入れられていきます。

全体的に柔らかな印象を受ける絵柄で描かれており、この作風によって、戦時中という厳しい時代の描写が暗くなりすぎず、どこか優しい明るさを感じることができるでしょう。

空襲で家族や大切な人を失ったり、すず自身も右手を失うなど、戦争の辛さに悲しくなる場面もあります。しかし、それ以上にすずが懸命に生きていく姿に胸を打たれる作品です。

著者
こうの 史代
出版日
2008-01-12

【テレビドラマ原作】『パーフェクトワールド』(2019年)

インテリアデザインの会社に勤める川奈つぐみは、偶然にも高校時代に好きだったクラスメート・鮎川樹と仕事を通じて再会します。しかし、驚いたことに鮎川は事故で脊椎を損傷し、車椅子の生活をしていました。ドラマではこの鮎川樹を松坂桃李が演じています。

障害を持つ人が誰かを愛するとき、そして愛する人が障害を持ったときに直面する苦悩について、障害者本人と周囲の人々のそれぞれの視点から考えさせられる作品です。

つぐみと鮎川がそれぞれに抱える葛藤、そしてすれ違い続ける過程を見守る読者は、何度も切ない気持ちになるでしょう。最後に2人は幸せになることができるのか、結末まで目が離せません。

松坂と交友のある菅田将暉が歌う主題歌の「まちがいさがし」も作品にぴったりだと話題になりました。

著者
有賀 リエ
出版日
2015-02-13

菅田将暉の出演作が見たい方はこちらの記事がおすすめです。

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菅田将暉は今や、押しも押されもせぬ大人気俳優です。テレビドラマや映画に限らず、CMや音楽活動でも成功を収めている彼は、これまでどのような俳優生活を歩んできたのでしょうか。 今回はそんな彼の詳しいプロフィールをはじめとして、ドラマや映画などの出演作を一挙にご紹介してきます。原作付き作品は、原作の魅力についてもご紹介するので、ぜひ合わせてご覧ください。

【テレビドラマ原作】『微笑む人』(2020年)

松坂桃李が演じる仁藤俊美は、やわなかな物腰で人望も厚いエリート銀行マン。しかし、その妻と娘が川で溺死します。当初は事故と思われましたが、仁藤が殺害したことが明らかに。さらに、別の殺人事件についても、彼が犯人である可能性が出てくるのです。 
 

次々と仁藤への疑惑が沸き上がってきますが、その動機は到底理解できるものではありません。また、仁藤の半生には「ショウコ」という名前の女性が多く関わっていることも分かっていき、「ショウコ」が仁藤にとってどういう人物なのか、謎が深まります。

「本の置き場所に困ったので妻子を殺した」という彼の供述は本心なのか?「ショウコ」という女性は仁藤にどのような影響を及ぼしてきたのか?その真相と過去が気になり、モヤモヤした気持ちを抱えながらも読み進める手を止められなくなる作品です。

著者
貫井 徳郎
出版日
2015-10-03

【出演作品一覧】際どい映画やテレビドラマにも果敢に挑戦する俳優・松坂桃李

『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』(2009年)

『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG‼』(2010年)

『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』(2011年)

『僕たちは世界を変えることができない。』(2011年) 原作『僕たちは世界を変えることができない。』

『アントキノイノチ』(2011年) 原作『アントキノイノチ』

『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(2012年) 原作『麒麟の翼』

『グッドカミング〜トオルとネコ、たまに猫〜』(2012年)

『王様とボク』(2012年) 原作『王様とボク』

『ツナグ』(2012年) 原作『ツナグ』

『今日、恋をはじめます』(2012年) 原作『今日、恋をはじめます』

『ガッチャマン』(2013年)

『風俗行ったら人生変わったwww』(2013年) 原作『風俗行ったら人生変わったwww』

『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(2014年) 原作『ケルベロスの肖像』

『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(2014年) 原作『万能鑑定士Qの事件簿IX』

『BUMP OF CHICKEN "WILLPOLIS 2014" 劇場版』(2014年)

『マエストロ!』(2015年) 原作『マエストロ』

『エイプリルフールズ』(2015年)

『日本のいちばん長い日』(2015年) 原作『日本のいちばん長い日 決定版』

『ピース オブ ケイク』(2015年) 原作『ピース オブ ケイク』

『図書館戦争 THE LAST MISSION』(2015年) 原作「図書館戦争」シリーズ

『劇場版 MOZU』(2015年) 原作『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』

『人生の約束』(2016年)

『秘密 THE TOP SECRET』(2016年) 原作『秘密 -トップ・シークレット-』

『真田十勇士』(2016年)

『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)

『デスノート Light up the NEW world』(2016年) 原作『DEATH NOTE』

『キセキ -あの日のソビト-』(2017年)

『ユリゴコロ』(2017年) 原作『ユリゴコロ』

『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年) 原作『彼女がその名を知らない鳥たち』

『不能犯』(2018年) 原作『不能犯』

『娼年』(2018年) 原作『娼年』

『孤狼の血』(2018年) 原作「狐狼の血」シリーズ

『居眠り磐音』(2019年) 原作『陽炎ノ辻』「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズ

『新聞記者』(2019年)

『蜜蜂と遠雷』(2019年) 原作『蜂蜜と遠雷』

『耳をすませば』(2020年9月18日公開予定) 原作『耳をすませば』

『あの頃。』(2021年公開予定) 原作『あの頃。男子かしまし物語』

【テレビドラマ】

『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)

『仮面ライダーディケイド』 第24・25話(2009年)

『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』(2010年) 原作『ジェネラル・ルージュの凱旋』

『チーム・バチスタSP2011〜さらばジェネラル!天才救命医は愛する人を救えるか〜』(2011年) 原作『ジェネラル・ルージュの凱旋』

『GOLD』(2010年)

『クローン ベイビー』(2010年)

『アスコーマーチ〜明日香工業高校物語〜』(2011年) 原作『アスコーマーチ!』

『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』 第9話(2011年)

『名探偵コナン ドラマスペシャル 工藤新一 京都新撰組殺人事件』(2012年) 原作『名探偵コナン』

『怪盗ロワイヤル』(2011年)

『海賊戦隊ゴーカイジャー』 第40話(2011年)

『梅ちゃん先生』(2012年)

『梅ちゃん先生〜結婚できない男と女スペシャル〜』(2012年)

『わろてんか』(2017年)

『尾根のかなたに〜父と息子の日航機墜落事故〜』(2012年)

『リバース〜警視庁捜査一課チームZ〜』(2013年)

『TAKE FIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜』(2013年)

『花の鎖』(2013年) 原作『花の鎖』

『ダンダリン 労働基準監督官』(2013年) 原作『ダンダリン一〇一 』

『世にも奇妙な物語'13 秋の特別編 「ある日、爆弾がおちてきて」』(2013年)

『チキンレース』(2013年)

『軍師官兵衛』(2014年)

『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)

『全盲の僕が弁護士になった理由〜実話に基づく感動サスペンス!〜』(2014年) 原作『全盲の僕が弁護士になった理由』

『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』(2015年)

『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(2015年) 原作『サイレーン』

『特別ドラマ企画 視覚探偵 日暮旅人』(2015年) 原作「探偵・日暮旅人」シリーズ

『視覚探偵 日暮旅人』(2017年)

『ゆとりですがなにか』(2016年)

『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』(2017年)

『この世界の片隅に』(2018年) 原作『この世界の片隅に』

『パーフェクトワールド』(2019年) 原作『パーフェクトワールド』

『微笑む人』(2020年) 原作『微笑む人』

原作を読んでみると、あらためて松坂桃李が多彩な作品・役柄に挑んでいることが実感できます。映画やドラマではカットされたれたり、設定が改変されている作品もあるので、彼が演じるキャラクターについて違った側面からの発見があるかもしれません。ぜひ原作を読んで、松坂桃李の魅力を再発見してください。

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