家族の愛について、冬にゆっくり考えてみませんか?

家族の愛について、冬にゆっくり考えてみませんか?

更新:2021.2.2

バクステ外神田一丁目の志賀優里香です。 今回は、冬だからこそおすすめしたい、家族愛についての本を3冊紹介します。家族や親戚で集まる機会も多くなるこの季節。もう一度、家族について考えてみてはいかがでしょうか。

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なぜだか淋しく、人肌恋しくなる冬に

バクステ外神田一丁目の志賀優里香です。もうすっかり冬になって、コート・マフラー・手袋が欠かせなくなってきました。冷え性の私は、手袋を2重にしたり、カイロを至るところに貼ったりするなど、防寒対策にはいつも悩まされています。

季節が過ぎるのはあっという間で、2016年ももうすぐ終わり、また新しい年がやってきます。今年が去年になって、去年が一昨年になって……この時期になると、なぜだか淋しく、人肌恋しくなるのは私だけでしょうか。そんな今回は、冬だからこそおすすめしたい、家族愛についての本を3冊紹介します。家族や親戚で集まる機会も多くなるこの季節。もう一度、家族について考えてみてはいかがでしょうか。

支え合う家族をユーモラスに描く

著者
奥田 英朗
出版日
2014-06-25
家族にまつわる、6つの短編からなる物語です。完璧な妻のせいで帰宅拒否症になってしまった夫、夫は仕事が出来ないと気づいてしまった妻、両親が離婚すると知ってしまった娘など、どの家にも起こりそうな、身近でささいな悩みを題材にしています。

私が好きなのは「夫とUFO」という物語です。UFOが見えると言い出した夫を、妻が意外な方法で助けに行くというところに、面白さと同時に、夫婦の絆を感じることが出来ます。

家族だからこそ抱く不安や悩みを、とてもユーモアに描いているので読みやすいです。家族にはそれぞれ家族の色があるのだと、気付かされました。そして、どのお話にも家族を思う愛が詰まっているので、読み終わった後はほっこりと温かい気持ちになれます。

知らない家族の顔が見えてくる

著者
斉木 香津
出版日
2013-02-14
この本は、表紙と題名に惹かれて読みました。私がよく行う、ジャケ買いというものです。
近所でも評判の仲良し3姉妹に起こった事件。それは、長女が次女を殺害するというもの。
美人で完璧だった長女がなぜ? 残された三女が真相を探っていくと、知らなかった家族の顔が見えてきた、というお話です。

このお話は、長女に共感するところが多くありました。長女の名前が百合というのですが、私の名前にも「ゆり」が付く、というのと、私も長女だというところです。長女であるが故に、我慢してきたことや、妹が羨ましく思ったりしたなと、自分と重ねて読んでいきました。

完璧な人間なんていない、そう思わされる作品です。本当の気持ちは何なのか、この事件をきっかけに家族が1つにまとまっていくラストは、希望が見えた瞬間でもありました。ミステリーですが、家族愛も考えられるお話です。

誰かに愛されたいと願うことの尊さや残酷さ

著者
湊 かなえ
出版日
2015-06-26
今まで湊かなえさんの作品はたくさん読んできましたが、その中で一番好きなお話です。母親のことが大好きで、母親が喜ぶことを判断基準としてきた〈私〉と、そんな〈私〉から生まれた〈わたし〉。母親離れが出来てない女性が親になるとどうなるか。そんな親をもつ娘はどうなるのか。母性とは何なのか。お互いの母親から愛されたいと思う、母娘を描いた物語です。

とても心理描写が細かく、読後は人間が怖いと思いました。私はこの本を読み、愛と憎しみは表裏一体なんだと痛感しました。愛しているから妬みが生まれ、嫉妬するほど愛している。これは、母娘関係だけでなく、友達、恋人、上司……などなど様々な関係に当てはまることではないでしょうか。誰かに愛されたいと願うことの、尊さや残酷さを思い知らされる物語です。ずっしりと重い作品ですが、女性はもちろん、男性にも読んで頂きたいと思っています。

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