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大泉洋だから実写化できた映画やテレビドラマをとことん紹介!出演作も個性的!

更新:2020.11.29 作成:2020.6.1

北海道出身の俳優・大泉洋。気さくな人柄で、老若男女問わず人気のタレントです。しかし実は、大泉の真骨頂は役者としての高い演技力。特に原作のある実写作品では、原作ファン納得のクオリティを誇ります。 では、彼は今までにどんな作品に出演したのでしょう?この記事では、大泉が演じた役柄と作品についてご紹介します!

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大泉洋のプロフィール

大泉洋は1973年4月3日生まれ。身長は178㎝です。演劇ユニット「TEAM NACS」の一員であり、個人でも幅広く活躍しています。事務所はCREATIVE OFFICE CUE。北海道以外の仕事はアミューズに一任しています。

1995年に北海道テレビの深夜番組『モザイクな夜V3』に出演し、在学中に芸能活動を開始。入部した演劇研究部で大泉は、後のTEAM NACSの面々と出会います。そして、芸能活動わずか1年で転機が訪れました。彼の代名詞であるバラエティ番組『水曜どうでしょう』(以下「水どう」)出演です。

大泉は一躍、北海道の人気者になります。31歳でついに東京進出を果たし、翌年『救命病棟24時』で全国ネットの連続ドラマに初主演。彼の魅力は全国に広がっていきました。

そんな彼の趣味は料理。特技はギターソロです。その他にもテレビ鑑賞と答えたり、多趣味多芸なようです。また、笑いを誘う有名人のものまねも彼ならではの特技といえます。バラエティ番組などで見せるコミカルな一面に惹かれてファンになる方も多いでしょう。

新型コロナウイルスによる外出自粛中でも大泉は人々を笑顔にしました。歌手・俳優の星野源が投稿したインスタグラム動画とコラボレーションした、大泉の言動が人気に。大泉の大胆な寝癖や無精ひげ姿を披露しています。

【出演作品一覧】大泉洋は映画やテレビドラマも個性的な作品揃い!

大泉洋のキャリアは、北海道から始まります。そのため初期の出演作は、北海道を舞台に地元のスタッフの手によって制作された作品が多いのも特徴です。

【映画】

『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年)

『man-hole』(2001年)

『今昔伝奇 花神 Flowers』(2001年)

『パコダテ人』(2002年)

『river』(2003年)

『銀のエンゼル』(2004年)

『シムソンズ』(2006年)

『釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!』(2006年)

『UDON』(2006年)

『シュガー&スパイス 風味絶佳』(2006年) 原作『風味絶佳』

『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年) 原作『ゲゲゲの鬼太郎』

『アフタースクール』(2008年)

『銀色の雨』(2009年) 原作『月のしずく』

『半分の月がのぼる空』(2010年) 原作『半分の月がのぼる空』

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(2011年) 原作『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

『探偵はBARにいる』(2011年) 『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(2013年) 『探偵はBARにいる3』(2017年) 原作「ススキノ探偵」シリーズ

『ステキな金縛り』(2011年)

『しあわせのパン』(2012年)

『グッモーエビアン!』(2012年) 原作『グッモーエビアン!』

『清須会議』(2013年) 原作『清須会議』

『青天の霹靂』(2014年) 原作『青天の霹靂』

『ぶどうのなみだ』(2014年)

『トワイライト ささらさや』(2014年) 原作『ささら さや』

『駆込み女と駆出し男』(2015年) 原案『東慶寺花だより』

『アイアムアヒーロー』(2016年) 原作『アイアムアヒーロー』

『金メダル男』(2016年)

『東京喰種トーキョーグール』(2017年) 原作『東京喰種トーキョーグール』

『鋼の錬金術師』(2017年) 原作『鋼の錬金術師』

『恋は雨上がりのように』(2018年) 原作『恋は雨上がりのように』

『焼肉ドラゴン』(2018年)

『パパはわるものチャンピオン』(2018年) 原作『パパはわるものチャンピオン』

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年) 原作『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』

そらのレストラン』(2019年)

『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』(2020年)

『ママをやめてもいいですか⁉』(2020年)

『騙し絵の牙』(公開日未定) 原作『騙し絵の牙』

『新解釈・三國志』(2020年12月11日公開予定)


【アニメーション映画】

『千と千尋の神隠し』(2001年)

『猫の恩返し』(2002年)

『茄子 アンダルシアの夏』(2003年) 原作『茄子』

『ハウルの動く城』(2004年)

『星をかった日』(三鷹の森ジブリ美術館内映像展示室「土星座」にて限定公開)

『ブレイブ ストーリー』(2006年) 原作『ブレイブ・ストーリー』

『レイトン教授と永遠の歌姫』(2009年)

『豆富小僧』(2011年) 原作『豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録』

『思い出のマーニー』(2014年) 原作『思い出のマーニー』

『バケモノの子』(2015年)

『ドラえもん のび太の宝島』(2018年) 原作『ドラえもん』、モチーフ『宝島』


【吹き替え】

『グリンチ』(2018年) 原作『いじわるグリンチのクリスマス』


【テレビドラマ】

『エリアコードドラマ テレビ局物語 今にみてろ!』(1995年)

『四国R-14』(2000年)

『六月のさくら』(2004年)

『救命病棟24時』(2005年)

『救命病棟24時 アナザーストーリー』(2005年)

『おかしなふたり』(2006年)

『小早川伸木の恋』(2006年) 原作『小早川伸木の恋』

『おかしなふたり 特別版』(2006年)

『イッセー尾形の『たった二人の人生ドラマ』』(2006年)

『大麦畑でつかまえて』(2006年)

『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(2006年) 原作『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』

『明智光秀〜神に愛されなかった男〜』(2007年)

『ハケンの品格』(2007年)

『暴れん坊ママ』(2007年)

『いぬ会社』(2008年)

『ロス:タイム:ライフ』(2008年)

『おせん』 (2008年) 原作『おせん』

『あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった~カウラ捕虜収容所からの大脱走~』(2008年)

『歓喜の歌』(2008年)

『the波乗りレストラン』(2008年)

『赤鼻のセンセイ』(2009年)

『働くゴン!』(2009年)

『ミエルヒ』(2009年)

『龍馬伝』(2010年)

『わが家の歴史』(2010年)

『黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-』(2010年)

『99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜』(2010年)

『宇宙犬作戦』(2010年)

『ラッキーセブン』(2012年)

『スープカレー』(2012年)

『プラチナタウン』(2012年) 原作『プラチナタウン』

『ラッキーセブン スペシャル』(2013年)

『シェアハウスの恋人』(2013年)

『バッケンレコードを超えて』(2013年)

『地の塩』(2014年)

『おやじの背中』(2014年)

『まれ』(2015年)

『不便な便利屋』(2015年)

『真田丸』(2016年)

『不便な便利屋 2016 初雪』(2016年)

『LEADERS リーダーズ ‼』(2017年)

『ドラマ・ミステリーズ〜カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊〜〈妻の女友達〉』(2017年) 原作『妻の女友達』

『黒井戸殺し』(2018年) 原作『アクロイド殺し』

『あにいもうと』(2018年) 原作『あにいもうと』

『チャンネルはそのまま!』(2019年) 原作『チャンネルはそのまま!』

『ノーサイド・ゲーム』(2019年) 原作『ノーサイド・ゲーム』

『なつぞら』(2019年)

『ハケンの品格 第2シリーズ』(2020年予定)


【テレビアニメ】

『onちゃん夢パワー大冒険』(2003年)

『チビナックス』 (2006年)

『チビナックス 2.0』(2007年)

『チビナックス シーズン3』(2008年)


【OVA】

『茄子 スーツケースの渡り鳥』(2007年)

大泉洋の魅力は、「水どう」で培われた対応力!

意外にも高身長でスタイルがいい大泉はスーツも似合います。特に、写真集や雑誌の表紙ではビシッと決めた姿を見せてくれます。普段のコミカルな姿も魅力的ですが、大人の男性らしい姿もギャップがあって素敵ですね。

また、「水どう」での進行役としての振る舞いにも定評があります。簡単にしか台本がないドキュメンタリーに近いバラエティであるため、行き当たりばったりの展開が見所の番組。大泉はそんな番組でも体当たりで全体をまとめています。

くわえて、実は歌手としての一面も持ち合わせているのです。後述する映画のボーカル役も含め、舞台役者である大泉は劇中歌でその美声を披露しています。全国的に人気になってからはCMでも歌で活躍。爽やかで温かみのある歌声です。

弁達者でスタイルも良く、役者であり歌手でもある大泉。充分すぎるほど才溢れる彼ですが、さらに作家としても活躍しています。

なかでも代表的な著書が『大泉エッセイ~僕が綴った16年』です。これは大泉が雑誌に8年間連載されたエッセイをまとめたものです。「水どう」出演中の若き大泉の文章に加え、40代の彼の書き下ろしまで収録されています。

大泉洋という稀有な愛され男の16年が詰まった贅沢な一冊。彼と、彼の家族や仲間達のエピソードも捧腹絶倒の必見です。

著者
大泉 洋
出版日
2015-04-25
彼の多彩な面が伝わったでしょうか。しかし、彼の本領はやはり、映画やテレビドラマの演技でこそ発揮されます。彼が実写化した作品を、原作の魅力や役どころとともに紹介していきます。個性的な作品が並んでいます。

【映画原作】『風味絶佳』(2006年)

高校生の志郎は友人に囲まれて毎日楽しく過ごしていました。しかし、その一方で大学に進学する意味を見出せず、ガソリンスタンドで働くことにしました。そこで史郎は乃里子という女の子と親しくなります。やがて互いに惹かれていく二人。しかし、乃里子はまだ元彼を愛していたのです。

原作は山田詠美の短編集。映画名は『シュガー&スパイス 風味絶佳』です。青年の淡い初恋と失恋を繊細に描いたラブストーリーです。大泉はこの映画で、史郎が働くガソリンスタンドの所長を演じています。

原作は短歌のような美しい一文が多く登場するのが特徴です。ほろ苦い純愛を美しい文体で読むと、より胸が締め付けられるかと思います。

著者
山田 詠美
出版日
2008-05-09
大泉洋の出演映像を観る

【映画原作】『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)

ゲゲゲの鬼太郎は黒と黄色のちゃんちゃんこが印象的な妖怪の少年です。普段はゲゲゲの森で父親とのんびり暮らしています。しかしひとたび妖怪ポストに手紙が届くと、鬼太郎は助けを求める人間を守るために現れます。彼を慕う個性的で頼もしい仲間達とともに、鬼太郎は悪い妖怪と戦うのです。

原作は言わずと知れた水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』。映画名は『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)および『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年)です。大泉はこの映画でねずみ男を演じています。鬼太郎の仲間ですがずる賢い役ですね。容姿や声の調子など、彼以外にはいないほどのハマり役だと話題になりました。

映画の内容としては、2008年版は完全オリジナルストーリーです。より大衆向けの作品と言えます。一方で、2007年版は原作ストーリーの複合です。映画のモデルとなった話が気になる方はぜひ、原作の水木ワールドにも触れてみてください。

著者
水木 しげる
出版日

【映画原作】『月のしずく』(2009年)

高校2年生の和也は陸上部に励みつつ新聞配達の毎日。しかしある日、新聞販売店の店主と衝突し、母の幸緒とも喧嘩してしまいます。雨の中、駅前で途方に暮れる和也。そんな時、かつて弟のように可愛がってくれた菊枝が現れたのです。

原作は浅田次郎による短編小説。映画名は『銀色の雨』です。『鉄道員(ぽっぽや)』と肩を並べる人気作家の代表的なヒューマンドラマです。映画は鈴井貴之が約5年ぶりに監督を手掛けたことでも話題になりました。

大泉はこの映画で、スナック「愛」の客として登場しています。しかし実は、大泉の他にもTEAM NACSの面々がどこかで登場しているのです。彼らがどんな役で現れるのか?カメオ出演にもご注目です。

著者
浅田 次郎
出版日

【映画原作】『半分の月がのぼる空』(2010年)

肝炎で入院中の祐一は里香という女の子と友達になります。何でも命令してくる里香ですが、実は重い心臓病を患っていました。すでに死を覚悟している里香。やがて2人はお互いを意識し始めるのでした。

原作は橋本紡によるライトノベル。映画は原作と同名です。原作の雰囲気を守りつつ、映画では人物構成やセリフ等でオリジナリティを出しています。

大泉はこの映画で元心臓外科医の内科医を演じています。ある理由でメスが持てなくなった彼が、主人公達の恋模様とともにどんな変貌を遂げるのか……。映画と原作では、後半のストーリーが大きく異なるのも見どころです。 

著者
橋本 紡
出版日
2006-02-27

【映画原作】『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(2011年)

東京都立程久保高校の野球部マネージャー・川島みなみ。彼女は親友の頼みでマネージャーを始めました。始める以上は野球部を甲子園に連れて行きたいみなみ。しかし監督も部員もやる気がありません。そこで彼女は手始めに「マネージャー」のことを知ろうと、ある本を手にするのでした。

原作は岩崎夏海による小説。映画は原作と同名です。難しい印象のマネジメント術を分かりやすく学べます。大泉はこの映画で野球部監督の加地誠を演じています。大人の加地にもみなみのマネジメント術は通用するのか?必見です。

ライトな実用書として有名な本作ですが、その物語は切なさも含んだ青春ストーリーです。映画とは最終話の演出など所々で異なる描写がありますので、ぜひ見比べてみてください。 

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

岩崎 夏海

【映画原作】「ススキノ探偵」シリーズ(2011年)

探偵をしている「俺」は、ススキノのいきつけのバーで飲んでいました。ある日、コンドウキョウコという謎の女の依頼を「俺」は引き受けます。捜査を進めていた「俺」ですが、突然拉致されて雪原で生き埋めにされかけます。それは事件に関わるなという警告だったのです。

原作は東直己の推理小説『ススキノ探偵シリーズ』。映画名は『探偵はBARにいる』です。コミカルな雰囲気ながら、大人っぽいビターなストーリーが魅力のシリーズです。この作品で大泉は、探偵の「俺」を演じています。地元・北海道が舞台であることもあり、彼自身お気に入りのシリーズだそう。

紹介したあらすじは映画第一弾のものですが、映画シリーズは第3弾まで。なかでも『探偵はBARにいる3』は映画のオリジナルストーリーです。原作の雰囲気を守りつつ、新たな物語を楽しめます。

著者
東 直己
出版日

【映画原作】『グッモーエビアン!』(2012年)

パンクバンドでギタリストだった母親のアキと、成績優秀な中学3年生の娘・ハツキ。そして父親のような存在・ヤグ。ある日、自由人のヤグが2年ぶりに返ってきました。再会を喜ぶアキとヤグですが、思春期のハツキはそんなヤグに苛々するのでした。

原作は吉川トリコの小説。映画は原作と同名です。ちぐはぐな家庭が見せる自由な生き方と、惜しみない愛情が魅力の作品です。明るいストーリー展開は多くの原作読者を魅了し、心を温かくしてくれます。

この作品で大泉が演じたのは、自由奔放なヤグ。映画では大泉の貴重なパンキッシュな姿と、その歌唱力にご注目です。

著者
["吉川 トリコ", "くまおり純"]
出版日

【映画原作】『清須会議』(2013年)

天正10年(1582年)本能寺の変。英雄・織田信長の死をきっかけに跡継ぎ問題が勃発しました。後見に名乗りを上げたのは筆頭家老の柴田勝家と羽柴秀吉。それぞれが信長の子を後継者として推し、騙し騙されの駆け引きが行われます。一進一退の頭脳戦。日本史上、初めて話し合いにより歴史が動いたという清須会議の物語です。

原作は三谷幸喜の小説。映画は原作と同名です。17年ぶりの三谷小説としても話題になりました。三谷作品といえば泣いて笑えるコメディですが、この作品のお笑い要素は控えめです。

その中で、大泉演じる羽柴秀吉ははまり役だと高評価を得ています。また、題材が史実と言う事もあり、歴史好きはより深く楽しめる作品です。

歴史上の「清須会議」について知りたいという方は、こちらの記事もどうぞ。

<5分でわかる清須会議!開催の理由や参加者の思惑、その後をわかりやすく解説>

著者
三谷 幸喜
出版日
2012-06-27

【映画原作】『青天の霹靂』(2014年)

場末のマジックバーで働く冴えないマジシャン・晴夫。母は家を出たと聞いて育ち、父とも長らく会ってません。ある日、晴夫はホームレスになった父親の死を知ります。「俺はなんで生まれてきたのだろう」思わず呟く晴夫。すると雲一つない空から雷が落ちます。彼が気づいた時、そこは昭和48年の浅草でした。

原作はお笑い芸人の劇団ひとりの小説。映画は原作と同名です。 彼の監督デビュー作でもあり、本人も出演しています。

この映画で大泉が演じたのは、主人公の轟晴夫。マジックのシーンは彼自身が行っています。一方、原作小説は登場人物の性格など映画とは異なる点があります。さらには映画未収録のエピソードもあるので、映画鑑賞後も楽しく読める1冊です。

著者
劇団ひとり
出版日
2013-08-01

【映画原作】『ささら さや』(2014年)

売れない落語家のユウタロウは、結婚し息子も生まれた直後に交通事故で死んでしまいます。死してなお妻と子が心配なユウタロウ。やがて、妻のサヤは乳母車一つで田舎町・ささらに移り住みます。ユウタロウは他人に乗り移りつつ、彼女を見守ることにしました。

加納朋子のファンタジーミステリー小説。映画名は『トワイライト ささらさや』です。この物語で大泉は主人公のユウタロウを演じています。

幽霊の彼を含め、それぞれが成長を遂げるラストは必見です。また、映画は所々で原作とは異なる点もありますが、雰囲気は忠実に再現されています。原作はささらでの出来事を描いたシリーズ小説です。どれも優しくて温かな物語ですので、興味のある方はぜひ。

著者
加納 朋子
出版日
大泉洋の出演映像を観る

【映画原作】『東慶寺花だより』(2015年)

江戸時代後期。縁切寺の東慶寺に入るには、まず御用宿での聞き取り調査が必要です。そんな御用宿の1つ、柏屋には信次郎という駆け出しの医者がいました。彼は奇抜なアイデアで、柏屋の主人・源兵衛とともにワケあり女達の再出発を手助けしていたのです。

原作は井上ひさしの小説。映画は『駆込み女と駆出し男』という名前です。コメディ要素を挟みつつ、江戸時代の離婚の大変さが分かる作品です。事前に時代背景や東慶寺のことを調べていると、より深く映画を楽しめます。

この映画で大泉が演じたのは主人公の信次郎です。原作ではさらにこの信次郎という人物を知ることが出来ます。原作の設定を知るほど、信次郎には大泉が適任と語る読者もいるのです。

どういうことか気になる方はぜひ、原作の信次郎もご覧ください。

著者
ひさし, 井上
出版日

【映画原作】『アイアムアヒーロー』(2016年)

鈴木英雄は彼女と破局寸前の漫画家アシスタント。しかし、彼の日常は謎の感染により地獄と化しました。街は「ZQN(ゾキュン)」という生命体に溢れ、日本中が感染パニックに陥ります。それは生き残りを賭けた、極限のサバイバルの始まりでした。

花沢健吾による漫画が原作。映画は原作と同名です。迫りくるZQNから逃げる恐怖感とともに、極限状態での人間の恐ろしさが描かれた人気作です。そのため映画はR15+指定となり、アクの強い豪華俳優達の迫真の演技が続きます。

とりわけ好評なのが、大泉演じる主人公の英雄です。極限状態の中でZQNに囲まれる、「普通の男」ぶりが名演と評判です。

原作に興味がある方には、こちらの記事もおすすめです。

<漫画『アイアムアヒーロー』が無料で読める!多くの謎をネタバレ考察!>

著者
花沢 健吾
出版日
2009-08-28

【映画原作】『東京喰種トーキョーグール』(2017年)

人間に酷似した姿で、人間に紛れて人間を喰らう喰種(グール)。 そんな都市伝説が飛び交うある日、大学生の金木研(カネキ)はリゼという女性と親しくなります。しかし、リゼの正体は噂の怪物・喰種でした。

偶然が重なりリゼは事故死。カネキは傷を負い気を失ってしまいます。目を覚ました時、カネキの体にはリゼの臓器が移植されていました。それは、半喰種となったカネキの苦悩の始まりだったのです。

石田スイによる漫画が原作。映画は漫画と同名です。映画化したのは作品初期のお話ですが、 原作は常に手に汗握る展開です。主人公のカネキにも衝撃的な展開が待ち受けています。

一方、映画で大泉が演じたのは真戸呉緒という人物。喰種専門のベテラン捜査官であり、喰種には徹底して冷酷です。その再現率はファンの間で話題になるほど。普段の愛されキャラとは真逆の、俳優・大泉洋の手腕にご注目ください。

原作と原作者についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もどうぞ。

<石田スイの意外な4つの事実!冨樫が好きすぎて、ヒソカの外伝を作成!?>

著者
石田 スイ
出版日

【映画原作】『鋼の錬金術師』(2017年)

幼い頃、エルリック兄弟は人体錬成という錬金術最大の禁忌を犯します。その結果は最悪であり、兄弟は禁忌の「等価交換」として体の一部を失います。右手左足を失った兄のエド(エドワード)と、鎧に魂のみを宿した弟のアル(アルフォンス)。やがて国家錬金術師となったエドは、弟とともに肉体を取り戻す手がかりを探し始めました。

荒川弘による漫画が原作。映画は原作と同名です。生命の尊厳や民族紛争など重いテーマを扱っています。その一方で漫画的な魅力に溢れており、今なおファンの多い作品です。

この映画で大泉が演じたのは「綴命」の国家錬金術師、ショウ・タッカー 。凡庸な雰囲気を持ちつつ演技力が必要とされる役柄です。

映画はCGと実写の融合に定評があります。また、兄弟の掛け合いシーンなどは原作者からも絶賛されています。

その他の登場人物や、原作についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事で解説しています。

<『鋼の錬金術師』は少年漫画の邪道だった?登場人物から魅力をネタバレ紹介!>

著者
荒川 弘
出版日
2011-06-22

【映画原作】『恋は雨上がりのように』(2018年)

高校2年の橘あきらは陸上競技に打ち込んでいました。しかし怪我が原因で自信を失い。鬱鬱と過ごす日々。そんな彼女はある日、ファミレスで店長の近藤正己と出会い恋をします。近藤はバツイチ子持ちな上にあきらより28歳も年上です。しかしそれでも、あきらの想いは日増しに大きくなっていくのでした。

眉月じゅん原作による全10巻の漫画。映画は原作と同名です。あきらの若さ溢れる猛アタックと近藤のやりとりは笑いを誘うも胸にじんと沁みます。

映画と原作ではラストの描写が少し異なりますが、どちらも好評なのが特徴です。丁寧に描かれたあきらと近藤の恋模様を、映画と原作で見比べてほしい作品ですね。

大泉はこの映画で、あきらが恋する近藤を演じました。冴えないおじさんが魅力的な感性を取り戻していく、その過程にもご注目です。

結末までのストーリーを詳しく知りたいという方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

<漫画『恋は雨上がりのように』の魅力を最終回まで全巻ネタバレ紹介!映画化!>

著者
眉月じゅん
出版日
2015-01-09

【映画原作】 『パパはわるものチャンピオン』(2018年)

大村孝志は悪役覆面レスラー・ゴキブリマスクとして活躍する一児の父。そんな姿を9歳の息子・祥太は知りません。ところがある日、ゴキブリマスクの正体が祥太にバレてしまいます。大きなショックを受けた祥太は、孝志に「わるもののパパなんて大嫌い」と言い放つのでした。

原作は文・板橋雅弘、絵・吉田尚令による絵本。「パパわる」シリーズとして人気で、なかでも父親からの支持が高い作品です。シリーズを通しての「ぼく」(翔太)の成長が目覚ましく、「なぜその仕事をするのか」を考えさせられます。

映画で主人公を演じるのは現役プロレスラーの棚橋弘至。その他にも新日本プロレスの選手が多数出演しています。一方、大泉がこの映画で演じるのは雑誌の編集長。ストーリーにどう絡んでくるのか見ものです。

著者
["板橋 雅弘", "吉田 尚令"]
出版日

【映画原作】『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』(2018年)

医学生の田中はボランティア活動中に鹿野という男性と出会います。鹿野は難病・筋ジストロフィー患者です。しかし鹿野は少しも難病患者っぽくなくてやりたい放題。どこか憎めない存在です。

そんな鹿野はある日、新人ボランティアの美咲に恋をします。鹿野はラブレターの代筆を田中に依頼しますが、田中は複雑です。実は美咲は、田中と付き合っていたのです。

映画名は『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』。原作は渡辺一史 によるノンフィクション小説です。「自立生活宣言」を貫いた実在の人物を描きます。この映画で大泉は鹿野を演じ、役作りの一環で10㎏も減量しました。

大泉演じる鹿野の台詞はどれも重く、原作はさらに彼の言葉が痛切に伝わって来ます。生きるとは何か、対等な関係とは何か……難病患者との接し方に一石を投じる作品です。

興味を持った方には、難病についても解説しているこちらの記事もおすすめです。

<『こんな夜更けにバナナかよ』をネタバレ!難病と戦った男の、笑いと涙の実話>

著者
渡辺 一史
出版日
2013-07-10
大泉洋の出演映像を観る

【映画原作】『騙し絵の牙』(公開日未定)

大手出版の薫風社に勤める速水輝也。彼はカルチャー誌「トリニティ」の編集長です。速水は「天性の人たらし」と呼ばれる笑顔とコミュニケーション能力の持ち主でした。ある時、苦手な上司である相沢が廃刊の可能性を突きつけてきました。人たらしの才を活かし、速水は廃刊回避を目指して奔走します。やがて少しずつ、彼の笑顔の裏に潜む「牙」が明らかになるのでした。

原作は塩田武士によるミステリー小説。 映画は原作と同名です。同時に、大泉を主人公に想定して書いた異色の当て書き小説です。出版界と大泉を4年間取材した渾身の作品であり、随所に伏線が散りばめられています。

映画は2020年6月に公開予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で公開延期中です。しかし原作を読んだ読者の期待は高く、特にラストは映画が楽しみと言われるほど秀逸です。

登場人物や詳しい見所は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『騙し絵の牙』の魅力、あらすじをネタバレ!大泉洋を当て書きした異色作>

著者
["塩田 武士", "大泉 洋"]
出版日

【アニメーション映画原作】『茄子』(2003年)

自転車レーサーのペペは地元スペインのアンダルシアでレースに出ていました。近頃マンネリ気味のペペ。しかし地元に帰りたくない彼は、チームをクビになるわけには行きません。レースをおこなうその日は、故郷でペペの兄とかつての恋人が結婚式を挙げていたのです。

原作は黒田硫黄の短編漫画集。映画名は『茄子 アンダルシアの夏』です。高坂監督は「水どう」の大ファンで、その繋がりで主役ペペに大泉を抜擢しました。また、作中ではエンディングテーマなど「水どう」ファンには嬉しいサプライズもあります。

原作は短編漫画集ですが、全3巻分あります。今作はそのうちの第1巻に収録された漫画が原作です。そして第3巻にはこの物語の続編にあたる「スーツケースの渡り鳥」が収録されています。

著者
黒田 硫黄
出版日
2009-01-23

【アニメーション映画原作】『ブレイブ・ストーリー』(2006年)

10歳のワタルはごく普通の楽しい毎日を送っていました。しかし突然、ワタルの父が愛人の元へ行き、母も塞ぎ込んでしまいます。途方に暮れるワタル。そんな時、転校生のミツルが不思議な話をしてくれました。「幻界」に行って女神に会えれば、願いが叶う。ワタルは家族を元通りにしたい一心で、「幻界」に向かう決意をしました。

原作は宮部みゆき著のファンタジー冒険小説。映画は原作と同名です。児童向けの冒険譚のようですが、原作は1000ページ超えの長編小説です。そのため、原作はアニメ映画よりもさらに重厚に作品の世界観に浸れます。

この映画で大泉が演じたのは、水人族の男キ・キーマです。長身のトカゲのような彼がたまに北海道弁を喋るなど、大泉のお茶目なアドリブが見られます。

著者
宮部 みゆき
出版日
2006-05-23

【アニメーション映画原作】『豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録』(2011年)

江戸時代。豆富小僧は妖怪なのに人を驚かせることが出来ません。いつも父親の見越し入道に怒られてばっかりです。悲しくなった小僧は別れたおっかさんを探すために、お目付け役の達磨とともに旅に出ます。ところがその道中で小僧は狸に騙され、お堂に閉じ込められてしまいます。ようやく外に出られたと思えば、なんとそこは200年後の現代の世界だったのです……。

原作は京極夏彦のユーモア妖怪小説。映画名は『豆富小僧』です。作者の京極夏彦は妖怪研究家であり妖怪を題材にした小説で有名です。本作は彼の作品のなかでもコミカルな部類ですが、豊かな妖怪知識や考察が溢れています。

映画では、大泉は死神を演じています。人が死ぬ前に現れる神でありながら、死神らしからぬお茶目な振る舞いにもご注目です。

著者
京極 夏彦
出版日
2010-10-23

【アニメーション映画原作】『思い出のマーニー』(2014年)

12歳の少女・杏奈は両親のいない孤独な少女です。喘息の療養のために訪れた海辺の田舎町で、杏奈は大きな屋敷を見付けます。なぜかあの屋敷を知っている気がする杏奈。そして杏奈はその日から、あの屋敷に住む金髪の少女の夢を見るのでした。

原作はイギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学作品 。映画は原作と同名です。

北海道を舞台にした初のジブリ作品です。原作はイギリスのものですが、アニメ映画化に伴い舞台を北海道に変更しています。大泉が演じたのは山下医師。杏奈の事情をよく知っている頼りになるお医者さんです。

原作は映画よりもマーニーとの交流が多く、映画とは違う部分もあるようです。マーニーと別れた後の杏奈の様子など、原作独自のフォーカスを楽しめます。

著者
["ジョーン ロビンソン", "ペギー・フォートナム", "Joan G. Robinson", "松野 正子"]
出版日

【アニメーション映画原作】『ドラえもん』『宝島』(2018年)

夏休みのある日、のび太は出木杉から小説『宝島』の話を聞きました。すっかり宝島に憧れたのび太はドラえもんに相談します。やがて、ひみつ道具「宝探し地図」により1つの島が確認出来ました。のび太達は早速、帆船「ノビタオーラ号」に乗って島を目指します。ところが、島に上陸する手前で海賊が襲い掛かってきたのでした。

原作は藤子・F・不二雄 の代表作『ドラえもん』シリーズ。映画名は『ドラえもん のび太の宝島』です。映画は、大人も子供楽しめる冒険譚としてロバート・ルイス・スティーヴンソンの児童文学『宝島』をモチーフにしています。 同時に、当時話題となっていた西之島を連想させる時事ネタでもあります。

この映画で大泉が演じたのは海賊のキャプテン・シルバー。単なる敵役ではない、この映画のキーパーソンです。また、シルバーのキャラクターは脚本の段階から大泉を想定していたそうです。

ドラえもんに関して、まだまだ知らない事実があります。こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

<ドラえもんに関する11の事実!『ドラえもん』の体には、秘密がいっぱい!>

著者
藤子・F・不二雄
出版日
1974-07-31

また、モチーフとなった『宝島』については、こちらの記事もおすすめです。

<『宝島』の魅力は、ダメな大人たちにあった?今だからよみたい児童書の名作本>

著者
["ロバート・ルイス スティーヴンソン", "洋子, 横山", "冽, 館尾", "恭太, 吉上"]
出版日

【アニメーション映画原作】『いじわるグリンチのクリスマス』(2018年)

山の洞窟に住むグリンチはクリスマスが大嫌い。買い出しで近くのフーの村を訪れてみれば、皆がクリスマスに浮足立っていました。うんざりしたグリンチですが、ある悪戯を思いつきます。彼は、サンタクロースに化けて皆のクリスマスを盗み出すことにしたのです。

原作はドクター・スースの児童文学。映画名はシンプルに『グリンチ』です。大泉は主役のグリンチに声を吹き込んでいます。

映画は最先端のCGアニメで描いた美しいクリスマス風景が魅力です。また、グリンチの感情表現など動きの滑らかさにも目を奪われます。

一方で、原作はグリンチがクリスマスを嫌う理由は不明のままです。その代わり、意味深なグリンチの台詞で読者の想像を掻き立てます。フーの村も「だれそれ村」と訳されていたり、絵本ならではの言葉使いが楽しい本です。

著者
ドクター・スース
出版日
さて、ここからはテレビドラマの出演作を取り上げていきます。

【テレビドラマ原作】『小早川伸木の恋』(2006年)

大学病院に勤務する小早川伸木は誠実な医師です。しかし職場での悩みは尽きず、家庭でも嫉妬深い妻に翻弄される毎日です。そんなある日、彼はカナという謎多き女性と関係を持ってしまいます。やがてこの過ちは、小早川の周りに波乱を呼び寄せるのでした……。

原作は柴門ふみ作の漫画。ドラマは原作と同名です。夫婦関係や職場の軋轢など、見応えのあるリアルなストーリー展開が特徴です。ドラマでは恋愛要素を強めに描いていますが、原作漫画は主人公の「新たな人生の構築を目指す」さまを描きます。

 このドラマで大泉が演じたのは、沼津壮太という研修医。正義感に溢れる熱血漢を演じています。

著者
柴門 ふみ
出版日
大泉洋の出演映像を観る

【テレビドラマ原作】『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(2006年)

九州の小倉でオカンと暮らしていた「ボク」は15歳で上京しました。やがて働き始めた「ボク」は、オカンを東京に呼んで一緒に暮らし始めます。楽しい毎日でしたが、しだいにオカンの身体をガンが蝕んでいったのです。

原作はリリー・フランキーの同名自伝小説。ドラマは原作と同名です。また、ドラマは演出家の久世光彦 が最後に手掛けた作品でもあります。作者が久世ドラマのファンであり、久世の意思を継ぐ形でドラマ制作が行われました。

この映画で大泉が演じたのは主人公の「ボク」。作中の「おかん」と「ボク」の在り方には、自身に置き換えた人も多いのではないでしょうか。普遍的な家族愛の物語です。

著者
リリー・フランキー
出版日
2010-06-29

【テレビドラマ原作】『おせん』 (2008年)

老舗料亭「一升庵」の女将・半田仙(おせん)は天然ぎみの飲んべえです。しかしひとたび店に立てば、その天才的な美的感覚でお客に最高のもてなしを提供します。お店にやってくるのは一癖も二癖もあるお客ばかり。一体、今日のおせんはどんな活躍を見せるのでしょうか?

原作はきくち正太によるグルメ漫画。ドラマは原作と同名です。原作は食にまつわるエピソードの他に、日本伝統文化も主題として扱っています。

大泉が演じたのは、ドラマ第4話登場のビル開発プランナー・台場建二。ドラマはおせんを演じる和装の蒼井優が魅力的ですが、原作とはかなり雰囲気が違います。原作は作者の情熱を強く感じられるため、ドラマ視聴者にもぜひ読んで欲しい作品です。

著者
きくち 正太
出版日
2000-08-21

【テレビドラマ原作】『プラチナタウン』(2012年)

大手商社に勤めるエリートサラリーマンの山崎鉄朗。彼の故郷が、150億円もの負債を抱えて財政破綻の危機に陥りました。同窓生に乞われ、やむを得なく新町長に就任した鉄朗は町の立て直しを図るのですが……。

原作は楡周平による小説。ドラマは原作と同名です。高齢化社会と地方の過疎化をテーマに、財政再建までの道のりを描いた社会派ドラマです。

ドラマでは、大泉は主役の山崎鉄郎を演じています。それに伴い、物語の舞台が原作の宮城県から北海道に変更されました。原作は重厚ながら元気を与えてくれる展開で読みやすく、読者から評判です。また原作には『和僑』という続編小説があり、こちらも好評です。

著者
楡 周平
出版日
2011-07-25

【テレビドラマ原作】『妻の女友達』(2017年)

広中は愛する家族との平凡な毎日に暮らしに満足していました。そんなある日、妻の志津子のかつての同級生・多田美雪が近所に引っ越してきます。愛する妻を家政婦のように扱う美雪に広中は内心不愉快です。そんなある日、広中は広中は美雪を殺す機会を得るのでした。

大泉出演回の原作は小池真理子によるミステリー小説。ドラマ名は、『ドラマ・ミステリーズ〜カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊〜〈妻の女友達〉』です。このドラマはカリスマ書店員推薦の複数の短編ミステリーを映像化した、いわゆるオムニバス作品です。

この作品で大泉は、家族を愛する平凡な夫・広中を演じています。どんどん印象が変わる広中の変貌は見ものです。

また原作はドラマよりも淡々と進み、ラストの描写が少し異なります。衝撃的な結末とともにそれまでの伏線に気付くので、騙されたい方にはおすすめの1冊です。

著者
小池 真理子
出版日

【テレビドラマ原作】『アクロイド殺し』(2018年)

昭和27年3月、片田舎の殿里村で未亡人・唐津佐奈子が死亡しました。死因は睡眠薬の過剰摂取。村1番の富豪・黒井戸禄助は大変ショックを受けます。黒井戸は佐奈子に結婚を申し込んでいたのです。ところが程なくして、今度は黒井戸が何者かに殺害されてしまいます。事態はいよいよ本格的な捜査が必要でした。

原作はアガサ・クリスティのエルキュール・ポアロシリーズ3作目『アクロイド殺し』。ドラマは三谷幸喜の脚本により設定を日本に変えて映像化したものです。

このドラマで大泉は、 柴平祐という村で唯一の医師を演じています。三谷は「ミステリーの女王」たるクリスティへ敬意を表し、舞台設定以外は原作に忠実に作っています。そのため、原作ファンからも好評なドラマとなりました。

原作は海外の長編ミステリーのため慣れない方はとっつきにくい面もありますが、ハヤカワ文庫版は比較的読みやすいそうです。ドラマとともに、稀代のミステリー小説もぜひご堪能ください。

著者
アガサ クリスティー
出版日

【テレビドラマ原作】『あにいもうと』(2018年)

東京下町で工務店を営む赤座家。兄の伊之助と妹の桃子は、ともに血気盛んですが仲のよい兄妹です。ある日、桃子が妊娠し流産したことが発覚します。相手のことを話さない桃子に伊之助は激怒。激しい兄妹喧嘩の末、桃子は家を出てしまいました。半年後、伊之助は父の古希祝いを理由に桃子を家に呼び戻そうとします。ところがそこに現れたのは、桃子の恋人だった小畑でした。

原作は室生犀星の短編小説。ドラマは原作と同名です。原作とドラマのストーリーはほぼ同じですが、登場人物の設定が所々で違います。このドラマで大泉は兄の伊之助を演じました。兄妹喧嘩のシーンは苛烈で迫力満載です。

また、原作はさらに続編小説があります。続編では今度は桃子とその息子の喧嘩が描かれます。桃子の性格がグレードアップしている点も見どころです。

著者
["室生 犀星", "中沢 けい"]
出版日
大泉洋の出演映像を観る

【テレビドラマ原作】『チャンネルはそのまま!』(2019年)

北海道☆(ホシ)テレビに『バカ枠』で採用された雪丸花子。彼女は配属された初日、いきなり大雨中継を任されます。報道は滅茶苦茶ですが、雪丸の体当たりぶりに皆が釘付けです。その後も雪丸は周りの人々を巻き込みつつ、騒動を起こしては奮闘するのでした。

原作は佐々木倫子による漫画。ドラマは原作と同名です。HTB開局50周年記念のドラマです。モデルとなった社屋を撮影に使うなど、HTBの全面協力で制作されました。

大泉はこのドラマで農業NPO法人の代表・蒲原正義 を演じています。ドラマのオリジナルキャラクターである重要な役です。

また、大泉の出演回は「水どう」でお馴染みの藤村Dが演出します。原作ファンにとって嬉しいのは、藤村が小倉部長という人物も演じる点。漫画の小倉部長は、藤村本人にしか見えないほどそっくりなのです。気になる方はぜひ、原作漫画も手に取ってみてください。

【テレビドラマ原作】『ノーサイド・ゲーム』(2019年)

トキワ自動車の君嶋隼人は本社のエリート社員でした。しかし上司に反対意見を述べた彼は、府中工場に飛ばされてしまいます。異動後、君嶋はトキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャー(GM)を任されました。かつての強豪アストロズは、今や14億の赤字の源です。しかし後がないのは君嶋も同じ。自らの再起を考えた君嶋は、アストロズ復興を目指すのでした。

原作は池井戸潤の小説。ドラマは原作と同名です。大泉はこのドラマで主役の君島を演じています。ドラマの君島は原作よりも感情表現が豊かです。このほか原作と違う設定がたびたび登場します。

また、ドラマでは一流の元ラガーマン達も登場。白熱した試合模様が見どころです。一方で原作小説も試合の臨場感があり、ラグビーを知らなくても面白いと評判です。

さらにはマネジメント術が組織を変える様子がつぶさに見られ、人気作家の手腕を感じられます。

興味を持った方は、こちらの記事もおすすめです。

<小説『ノーサイド・ゲーム』見所を紹介!左遷サラリーマンを大泉洋が熱演!>

著者
池井戸 潤
出版日
2019-06-13

大泉の演技は原作ファンを唸らせるほどハイクオリティです。2次元の存在に息吹を吹き込むため、逆に原作を知りたくなったという方もいることでしょう。大泉の名演技をとおして興味を持った方は、ぜひ原作も手に取ってみてください!