菅野美穂は当たり役に恵まれる実力派。出演テレビドラマ・映画の魅力を原作ともに紹介

更新:2021.11.29

デビュー当時から確かな演技力が認められ、テレビドラマや映画など数多くの作品に出演してきた実力派女優・菅野美穂。2020年現在は母となり、子育てと両立させながらの女優業に励んでいます。仕事もプライベートも充実する姿は思わず憧れてしまいます。この記事では、そんな菅野美穂が演じた役柄と作品について紹介します。

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菅野美穂は朝ドラのほか『ギルティ』などの悪役でも好評!【プロフィール】

菅野美穂(かんのみほ)は、1977年8月22日生まれ埼玉県坂戸市出身です。『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』での共演がきっかけとなり、2013年に俳優の堺雅人と結婚。2020年現在は2児の母として、子育てと女優業を両立しています。

15歳でテレビドラマ『ツインズ教師』でデビュー。『君の手がささやいている』でエランドール賞新人賞を受賞し、その後も映画賞やドラマ賞など数々受賞している実力派女優です。

幅広い役柄を演じてきた菅野美穂は、悪役にも定評があります。2010年に出演した『ギルティ 悪魔と契約した女』では復讐を誓う主人公を演じ話題となりました。また、朝ドラにも多数出演。『走らんか!』『ちゅらさん』『べっぴんさん』『ひよっこ』と出演が続きました。

そんな菅野美穂は、多くの女性誌の表紙を飾るなどビジュアル面でも話題に。若い頃からショートやロングなどさまざまな髪型に挑戦しています。どんな髪型もよく似合って可愛らしく、参考にする女性も多いようです。

趣味は旅行というだけあって、独身の頃は撮影が終わると海外にひとり旅にいくほどでした。その他、ヨガも得意のようで、2007年にはNHKの『菅野美穂 インド・ヨガ聖地への旅』に出演。ヨガの腕前も見事でしたが、自然に対する畏敬の念や誰に対しても明るい人となりが画面を通して伝えられました。

40代に突入、ますます才能溢れる女優・菅野美穂の魅力を紹介!

10代でデビューを果たし、女優として脇目もふらずひた走ってきた菅野美穂。その出演作の多さに驚かされます。裏を返せば、それだけ求められてきたという証拠。たくさんの作品で必要とされる菅野美穂の魅力について紹介していきます。

菅野美穂といえば、その演技力の高さに定評があります。彼女の驚くべきところは、デビュー当初から高い演技力があったということ。それは幅広い役柄を演じてきた彼女の出演作が物語っています。

『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』の綱吉のような可憐さと妖しさを合わせ持つ女性。『ジーン・ワルツ』の曾根崎理恵のようなクールでありながら情熱的な女性。『べっぴんさん』の坂東はなのように優しくしっとりとした女性。『砂の塔』の高野亜紀のように母親としての強さを持つ女性……と、数々の役柄を見事に演じ分けています。台本への理解度と表現力がその演技力を高めてきたのでしょう。

もともとの才能に加え、さまざまな作品で経験を積み、人間としても女性としても成熟することで、ますます演技に磨きがかかることは間違いありません。2020年現在、菅野美穂は子育てに追われながらの女優業。落ち着いて本格的に復帰した際にはさらなる進化を遂げ、また新たな魅力を見せてくれることでしょう。

そんな菅野美穂の素の表情が見られる旅フォト・エッセー『カンタビ』。こちらもおすすめです。

著者
菅野 美穂
出版日

【ライターおすすめ】菅野美穂が1番輝く『アルジャーノンに花束を』(2002年)

これまで菅野美穂が出演してきた作品は100本を超えます。その中で特に注目したいのは岡田惠和脚本の作品。彼は菅野美穂の輝かせ方を誰よりも知っています。彼女を世に知らしめた『イグアナの娘』を手掛けた脚本家です。そこで今回は、岡田惠和脚本のなかでも、ダニエル・キイス原作のテレビドラマ『アルジャーノンに花束を』をおすすめします。

大人になっても幼児のまま発達しない知能障害を持つ主人公が、脳手術によって知能が向上することに。しかし、これまで知らずに済んだ悲しみや嫉妬も知ることとなり、人格まで変わってしまいます。本当の幸せとは何かを問う名作です。

ドラマでは菅野が演じた遠矢エリナは、主人公ハルの知的障害者学級の担任教師。ハルに脳手術を勧める女性です。一旦は成功したかに見えた手術は、実際は違っていました。そのことで彼女自身も悩み傷つくのですが、最終的には主人公によって救われていくのです。

苦しみを乗り越え再生していく役柄を演じさせたら菅野美穂の右に出るものはいません。不幸と希望を同時に、しかも自然に演じられる素晴らしい女優。そんな姿に私たちはいつの間にか励まされています。

テレビドラマ各回のあらすじは、フジテレビの『アルジャーノンに花束を』公式サイトにてご覧いただけます。

デビュー当初から実力派女優として活躍してきた菅野美穂。この後は、そんな彼女が出演した作品の中で、原作が存在する出演作品の魅力や役柄など紹介していきます。『アルジャーノンに花束を』の原作についてはこちらから。

【映画原作】8組のカップルの物語がリンクしていく『大失恋。』(1995年)

コラムニストとして活躍する清水ちなみが結成した「ペンだこの会(OL委員会)」。その会でOL仲間向けのアンケートを作成し、そこに寄せられた102の失恋体験談をまとめたのが『大失恋。』です。 ノウハウ本とは異なり、実際の失恋談がひたすら綴られていくというもの。

映画では、遊園地を舞台にくり広げられるある8組のカップルの失恋を群像劇として描いています。それぞれの物語が少しずつリンクしていくことにより、1本の映画としてまとまりが感じられる作りに。クリスマス・イブからバレンタインまでの物語です。

菅野美穂は、「ダブルデート」の話で登場。ハンバーガーショップでアルバイトをする佳江を演じています。

著者
清水ちなみ
出版日

【映画原作】菅野美穂が家出少女に!『企業戦士YAMAZAKI』(1995年)

「スーパージャンプ」に連載された富沢順の人気漫画『企業戦士YAMAZAKI』は、1995年にオリジナルビデオとして実写化。原作のキャラクターをイッセー尾形に似せていたことから、本人が主演に選ばれました。

NEO=SYSTEM社の特A級派遣社員・山崎宅郎は、伝説のスーパーサラリーマン。どんなビジネスも成功に導く術を持っていました。そんな彼の正体は、かつて過労死した尾崎達郎でした。彼が働くのは、この世に残した妻子のため。サイボーグとなっても働く企業戦士の活躍を描いています。

当時まだ10代の菅野美穂が演じるのは、家出中の不良少女・鹿島倫子。山崎の助手を務めるうちに、彼に影響され成長していきます。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『企業戦士YAMAZAKI』が無料!結末までの見所をネタバレ紹介!面白い>

著者
富沢 順
出版日

【映画原作】セーラー服姿の菅野美穂が呪文を唱える『エコエコアザラク』(1995年)

「月刊サスペリア」に連載され、カルト的な人気を誇る古賀新一の漫画『エコエコアザラク』。これを原作として実写映画が作られた後、テレビシリーズにもなり大人気を博した作品です。この実写映画第1弾『エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-』に菅野美穂が出演しています。

黒魔術を使う美少女魔女の黒井ミサ。彼女が遭遇するさまざまな怪奇事件を得意の黒魔術により解決していていきます。「エコエコアザラク」とはミサが唱える黒魔術の呪文のこと。思わず真似したくなりますね。

菅野美穂は、倉橋みずきという女子高生を演じました。衝撃的な役柄で、菅野の圧倒的な演技力が見所です。劇中で菅野美穂が唱えるオリジナルの呪文も必見の価値ありです。

著者
古賀 新一
出版日

【映画原作】雑誌編集部で働く女性の物語『ベル・エポック』(1998年)

ヤング・レディースコミック誌の先がけ「ヤング・ユー」に連載されていた逢坂えみこ原作の漫画『ベル・エポック』。ベル・エポックとは華やいだ時代のパリを象徴した言葉で、フランス語では「よき時代」という意味。女性が華やぐ世代のことを意味しています。

芸能雑誌の編集部で働く主人公・鈴木綺麗の恋と仕事、それにまつわる人生を描いた物語です。そんな彼女を取り巻く30代の働く女性たちを描いた一話完結のストーリー。

実写映画では、一部原作と重なる5人の女性たちの恋愛や仕事におけるそれぞれの悩みなどを描いた群像劇になっています。菅野美穂はゲストとして登場し、作品にさらなる華を添えています。

著者
逢坂 みえこ
出版日

【映画原作】三角関係の恋人らが同居⁉『落下する夕方』(1998年)

『落下する夕方』は、女性の心理を優しい文章で描き、絶大な人気を誇る江國香織原作の小説です。それを原作に実写映画化されました。監督は映画『幻の光』のプロデューサー・合津直枝。内外の映画祭で高い評価を受けました。

梨果は、恋人の健悟から別れを切り出されます。他に好きな人ができたというのです。ある日、健悟の新しい恋人・華子が、梨果のもとに突然やって来て同居することに。やがて健悟は華子に会いに梨果の家にやってきます。いつしか3人の共同生活になっていくのですが……。そんな不思議な三角関係を描いた物語です。

心に沁みる女性の心理を巧みに描いた作品です。菅野美穂が演じるのが華子。健悟を虜にする魅力的な女性を見事に演じています。

著者
江國 香織
出版日

【映画原作】菅野美穂の美しさと恐ろしさは紙一重『富江』(1999年) 

人気ホラー漫画家として知られる伊藤潤二。彼は第1回楳図かずお賞佳作入選作『富江』でデビューしました。伊藤潤二の代表作です。1999年に実写映画化されています。

主人公の川上富江は、絶世の美少女。その美しさで、さまざまな男性を虜にしてしまいます。富江に魅了された男たちは、富江への想いの強さから嫉妬にかられ、彼女の殺害を実行。しかしながら、富江が死ぬことはありませんでした。幾度殺しても必ず甦る富江の怪しい魅力を伊藤の美麗な作画と巧みなストーリーテリングでさらに盛り上げています。

実写映画で富江を演じたのが、菅野美穂です。ホラー作品が続きましたが、それは美少女ゆえのこと。その美しさと恐ろしいまでの演技力をとくと堪能ください。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<伊藤潤二『富江』の怖い魅力。何度も殺される美少女の結末は【ネタバレ注意】>

著者
潤二, 伊藤
出版日

【映画原作】菅野美穂がまたまたホラー作品に抜擢「催眠」シリーズ(1999年)

作家・松岡圭祐デビュー作である「催眠」シリーズは、催眠による連続殺人事件を心理カウンセラーと老刑事のコンビが解決していくサイコ・サスペンスです。この人気シリーズが、実写映画として製作されました。

ある偽物の催眠術師・実相寺則之のもとに現れた不気味な女性。彼女の名は入江由香。高笑いしながら自分は宇宙人だと叫び出します。そんな由香をうまく利用しようと企む実相寺でしたが、臨床心理士の嵯峨敏也に、由香が多重人格者であることを見抜かれてしまいます。そこから思いもよらぬ事実が明らかになっていくのでした。

実写映画では、よりホラー色が濃くなっています。この入江由香を演じているのが菅野美穂。持ち前の感受性で多重人格である由香を怖いくらい見事に演じていました。

著者
松岡 圭祐
出版日

【映画原作】自衛隊の知られざる生活も見所『守ってあげたい!』(2000年)

『守ってあげたい!』は、好奇心から婦人自衛官教育隊に入隊してしまった普通の女の子の奮闘を描いた、くじらいいく子漫画です。2000年に菅野美穂を主演に迎え、実写映画化されました。

安西サラサは彼氏のコージにぞっこん。同じ大学へ進学することを夢見ていた彼女は、コージの裏切りに遭います。怒ったサラサは、なんと自衛隊に入隊してしまうことに。そこで出会った一風変わった隊員たち。そんな彼女たちが厳しい訓練をこなし、徐々に成長していく姿を描きます。

原作も実写映画も、実際の自衛官用語が使われ、訓練課程の生活などが見れることも見所のひとつ。菅野美穂は主人公サラサを演じました。彼女の自衛官姿はなかなか新鮮でした。

著者
くじらい いく子
出版日

【映画原作】石ノ森章太郎の原作で江戸時代の空気を堪能『八百八町表裏 化粧師』(2002年)

『仮面ライダー』や『サイボーグ009』で知られる石ノ森章太郎原作の漫画『八百八町表裏 化粧師(はっぴゃくやちょうひょうりのけわいし)』。ビジネス漫画として描かれ、江戸時代後期に実在した化粧師という仕事のことを描いています。これを原作とした実写映画が『化粧師 KEWAISHI』です。

薬屋の式亭正舗の若旦那である式亭小三馬は、江戸で1番の腕を持つ化粧師(けわいし)です。ただ、化粧を施すだけでなく、着物の着方からさまざまな方法で女性たちを華やかに演出してしまいます。江戸の女性たちに大人気の化粧師の活躍を描きます。

実写映画では時代を江戸後期から大正へ。女性解放に向けて動き出す女性陣を後押しする小三馬を描いています。菅野美穂が演じたのは、天麩羅屋の娘・純江です。小三馬に秘かに想いを寄せるも別の男性に嫁ぐことに。その婚礼の化粧を施すのが小三馬というのが、なんともせつないですね。

著者
石ノ森 章太郎
出版日

【映画原作】菅野美穂が誘拐されて始まるミステリー『レディ・ジョーカー』(2004年)

高村薫の最高傑作と呼び声高いミステリー小説『レディ・ジョーカー』。この一大エンターテインメントを実写映画化しました。

ある日、巨大ビール会社・日之出麦酒社長が誘拐されます。その事件を軸に、犯行グループ「レディ・ジョーカー」、日之出麦酒、合田警部補を含む警察のそれぞれの視点で描かれる物語。かつてない規模の誘拐事件に興奮気味の新聞記者たちに、部落差別、在日朝鮮人、障害者など、日本社会の抱える闇を鋭く描きます。物語性に富み、なお且つ強いテーマ性を持つ傑作です。

実写映画は構想5年をかけて、壮大な原作をなんとか映像化し重厚な作品に仕上げました。菅野美穂は、誘拐される社長の姪・城山佳子を演じています

著者
高村 薫
出版日
2010-03-29

【映画原作】菅野美穂の肩出しセクシー姿の花魁に注目『さくらん』(2007年)

人気女性漫画家・安野モヨコの大ヒット漫画『さくらん』は、2007年、写真家の蜷川実花がメガホンをとり、煌びやかに実写映画化されました。江戸の吉原で育ったきよ葉が、花魁になるまでを描いた物語です。

吉原にある玉菊屋に8歳で売られてきたきよ葉。気が強くてケンカっぱやく問題児ではありましたが、郭のナンバー3の人気を誇っていました。花魁の高尾とは仲が悪く、何かと衝突することに。そんな折、高尾が心中しようとしたところ首を斬られてしまいます。玉菊屋では、きよ葉が花魁になるしかありませんでした。安野節炸裂の痛快エンターテインメントです。

実写映画で菅野美穂は、粧ひを演じました。きよ葉が禿だった頃、彼女の面倒を見た花魁です。きよ葉を一人前の女郎として育て、花魁になることを決心させました。

著者
安野 モヨコ
出版日
2003-11-05

【映画原作】8年ぶりの映画出演で主演『パーマネント野ばら』(2010年)

独特なタッチや哀しみを誘うストーリーで人気の西原理恵子。『ぼくんち』や『毎日かあさん』など、日常的で親しみやすい物語を多く世に送り出しています。そんな西原理恵子の傑作『パーマネント野ばら』が実写映画化されました。主演は菅野美穂。主人公のなおこを演じています

一人娘のももちゃんを連れ故郷に出戻ったなおこは、母まさ子が営む海辺の美容室「パーマネント野ばら」を手伝うことに。ここは町の女たちが集まり、女のザンゲ室です。彼女たちの恋愛話や嘘はとめどなく、ダメなことも恥ずかしいことも全て受け止める場所になっています。

実写映画では、原作ほどハチャメチャ感はありませんが忠実に再現。なおこの秘密の恋の結末なども見所です。8年振りの映画主演という菅野美穂の演技が、せつなく愛おしい作品にしています。

著者
西原 理恵子
出版日
2009-03-02

【映画原作】現役医師である海堂尊の思いを託されて主演『ジーン・ワルツ』(2011年)

『チームバチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』などで知られる現役医師作家・海堂尊のベストセラー小説の『ジーン・ワルツ』。菅野美穂を主演に迎え、実写映画化されました。

産婦人科医・曾根崎理恵は名門大学病院に勤務している傍ら、週に一度、非常勤の医師としてマリアクリニックにも通っていました。閉鎖間近のこのクリニックで最後のお産を請け負うことに。そこに集まった5人の妊婦たち。理恵の同僚医師・清川吾郎に代理母出産を行ったという疑惑をかけられてしまうのですが……。

実写映画で菅野美穂が演じたのが、主人公の曾根崎理恵。産科の現場にある闇に迫る、医師である作者の想いが詰まった役柄です。原作、映画ともに主人公に託したその想いをぜひ見届けてください。

著者
海堂 尊
出版日
2010-06-29

【映画原作】共演をきっかけに堺雅人と結婚へ『大奥』(2012年)

『大奥』はよしながふみの人気漫画。江戸時代、男子のみを襲う疫病が流行りその数が激変したことにより、男女の立場が逆転した世界を描いています。2010年に、原作における第1巻の「水野・吉宗篇」を実写映画化。その続編として、2012年に連続テレビドラマと映画の第2弾が製作されました。菅野美穂は、実写映画第2弾の『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』にてヒロインを務めています。

舞台は徳川5代将軍の綱吉の時代。主人公の右衛門佐は、御台所の信平から声が掛かり大奥へ。綱吉の側室候補を打診されるも辞退します。彼の望みは大奥総取締の座でした。

本作でのヒロインは女性将軍の綱吉。菅野美穂が艶やかに演じています。右衛門佐役の堺雅人は、テレビドラマでは主人公の有巧(ありこと)を演じました。菅野と堺は、このドラマでの共演をきっかけに結婚したことも話題となった作品です。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<よしながふみ作の漫画『大奥』を最新16巻まで徹底考察!時代別の魅力とは?>

著者
よしなが ふみ
出版日
2005-09-29

【映画原作】実在の夫婦を演じた『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録』(2013年)

2006年に放送されたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で紹介され、大きな反響を呼んだ実在のリンゴ農家・木村秋則。彼の記録を書籍としてまとめたものが『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録』です。この書籍をもとに実写映画化され、主演の木村を阿部サダヲ、 妻・美栄子を菅野美穂が務めました

木村秋則は家族とともに、不可能だといわれてきたリンゴの無農薬栽培を可能に。その成功の蔭には、壮絶な苦労がありました。長きに渡る極貧生活や孤独を家族の愛が支えた感動の物語です。

映画版での阿部サダヲや菅野美穂の熱演もさることながら、その子どもたちや日本が誇る名優たちなど脇を支える俳優陣の演技も魅力のひとつ。ハリウッドでのリメイクも進行中です。

著者
["石川 拓治", "NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班"]
出版日

【映画原作】菅野美穂が毒舌な主婦に『ファミレス』(2017年)

重松清の『ファミレス』は、料理好きの迷える中年オヤジの物語。これを原作とし、『家政婦のミタ』などの脚本で知られる鬼才・遊川和彦が大胆にアレンジを加え脚色し、初メガホンをとった実写映画が『恋妻家宮本』です。

原作では、主人公の宮本陽平を中心に、料理友だちの一博と康文も加わり、アラフィフ親父たちの日常を描いています。子どもが家を出て、妻も人生を謳歌する中、残されたオヤジたちは……。そんなある日、妻美代子の署名入りの離婚届を見つける陽平でした。

実写映画では、遊川ならではの造語「恋妻家」というのがテーマの1つ。離婚届けを見つけてしまった夫が、あらためて妻に恋する物語をコミカルに描いています。本作で菅野美穂が演じるのは、陽平と同じ料理教室に通う主婦・五十嵐真珠。陽平の不安を煽るなど毒舌キャラを面白おかしく演じています。

著者
重松 清
出版日

ここまでは、菅野美穂の出演した映画原作をみてきました。この後は、テレビドラマ原作を紹介していきます。

 

【テレビドラマ原作】作者・筒井康隆も住職として出演⁉『時をかける少女』(1994年)

筒井康隆原作のジュブナイルSF小説『時をかける少女』。実写映画やアニメ映画、テレビドラマなどさまざまな形でメディアミックスされてきた人気作品です。1994年にテレビドラマ化された作品に菅野美穂も出演しています。

芳山和子は、学校の理科室でラベンダーの香りを嗅いだ途端、倒れてしまいます。目を覚ました彼女には、時間を移動する能力が身についてしまいました。そのことを同級生の浅倉吾朗や深町一夫に相談する和子でしたが……。

何度もテレビドラマ化されていますが、1994年版はNOKKOの歌う主題歌「人魚」も人気を博しました。菅野美穂が演じたのは、岡本恵美。和子と同じバスケットボール部のチームメイトです。また、作者の筒井康隆が、和子の家の近くにある寺の住職を茶目っ気たっぷりに演じています。

著者
["筒井 康隆", "いとう のいぢ"]
出版日

【テレビドラマ原作】原作と映像、どちらの設定を楽しむ?『八神くんの家庭の事情』(1995年)

『八神くんの家庭の事情』は、「少年サンデー増刊号」で連載されていた楠桂の人気漫画です。主人公の八神裕司にはある大きな悩みが。それは、自分の母親が実年齢よりも異常なほど若く、同年代の美少女にみえてしまうことでした。そんな母親を女性として意識する八神は、重度のマザコン。八神の同級生や担任の先生も母親に猛アタックしていくというドタバタコメディです。

1995年にテレビドラマ化されました。このドラマは原作とは異なり、母が同世代にみえるという設定はありません。子離れできない母親の話といったところ。さらに母親は魔女だったということも追加されました。菅野美穂は、ゲストとして登場しています

著者
楠 桂
出版日

【テレビドラマ原作】 マイナス10億の借金をゼロにできるか『SALE!』(1995年)

村田順子の漫画『SALE!』は、ある資産家が莫大な借金を背負ってしまうという物語。1995年テレビドラマ化されました。

資産家の小原一家は、とにかく金に糸目なく贅沢三昧な毎日。ところが、日本経済の破綻の煽りを受け、一瞬にして資産がなくなってしまいます。代わりに残ったのは莫大な借金。長女・紅の提案で自宅だけは手放さず、「SALE!」大作戦により自分たちで商売を始める小原家の家族をコミカルに描いた物語です。

テレビドラマでは、資産家ではなく実業家という設定で、主人公は父親の大友銀次郎に。菅野美穂は、銀次郎の四女を演じました。家族力を合わせて人生を切り開いていく姿を描いています。

著者
村田 順子
出版日

【テレビドラマ原作】男性が主人公の朝ドラ「走らんか!」の原案『博多っ子純情』(1995年)

テレビ番組の司会やラジオのパーソナリティなどもこなす漫画家・長谷川法世。彼の原作『博多っ子純情』をもとに、長谷川本人が原案を書き下ろしたのが、NHK連続テレビ小説『走らんか!』です。「朝ドラ」では珍しい男性を主人公とした物語。

博多人形師を父に持つ郷六平は、普通の中学生です。中学2年の時から、博多祇園山笠に毎年参加する根っからの博多っ子。そんな六平のガールフレンド・小柳類子や仲間たちの成長を描いた物語です。博多の人情味あふれる風物を背景に、将来に悩みながらも自らの人生を掴んでいく若者たちに勇気をもらえる作品です。

テレビドラマでは原作とはまた異なるキャラクターに。菅野美穂は、主人公・前田汐に思いを寄せるヒロインの1人、三浦真理を演じています。彼女が汐に向かって声を掛ける「走らんか! とにかく走るったい!」というセリフが印象的です。

著者
長谷川 法世
出版日

【テレビドラマ原作】連続ドラマ初主演は、母との関係に悩む娘『イグアナの娘』(1996年)

『ポーの一族』や『トーマの心臓』で知られる萩尾望都の短編漫画『イグアナの娘』は、1996年に岡田惠和の脚本でテレビドラマ化されました。

青島リカが生まれた時から、母・ゆりこにはその姿がイグアナに見えていました。そのため、リカは、母に愛されることなく育っていきます。一方、妹のマミは普通に可愛い人間に見えるので、ゆりこが溺愛することに。母に愛されないことで、自身もまたイグアナに見えてしまうリカの葛藤や苦悩を描きます。作者自身の母との確執から生まれた作品です。

菅野美穂は主人公リカを演じ、この作品で連続ドラマの初主演を務めました。大人気ドラマとなり、菅野美穂の名を世に知らしめた作品です。非常に難しい役柄でしたが、その演技力で初主演とは思えぬほど、堂々と演じています。菅野美穂の代表作となりました。

著者
萩尾 望都
出版日

【テレビドラマ原作】自分が損でも周りがよければ幸せ『いいひと。』(1997年)

『いいひと。』は、高橋しん原作の漫画です。この漫画を原案として、草彅剛主演でテレビドラマ化され、高視聴率を記録しました。

主人公・北野優二は、スポーツメーカー「ライテックス」の就職試験を受けるため、北海道から上京します。その途中、困っている人を助けるなどハプニングに巻き込まれ、遅刻することに。やっとの思いで就職するも、新人研修でも遅刻する優二でした。そんな彼のモットー「周りの人の幸せが自分の幸せ」が、徐々に周囲の人間も変えていくことになります。そんな優二と周囲の人々の物語です。

テレビドラマでは、主人公やヒロインのキャラクターに変更が。菅野美穂は、そのヒロイン・桜妙子を演じています。草彅演じるいいひとすぎる主人公に、見ている方まで力をもらえる作品でした。主題歌となったSAMPの「セロリ」は、ドラマの人気とともに大ヒットを記録しました。

著者
高橋 しん
出版日

【テレビドラマ原作】不倫ドラマの先駆けに菅野美穂も『失楽園』(1997年)

渡辺淳一の最高傑作でもありベストセラー小説の『失楽園』は、実写映画化やテレビドラマ化もされ、いずれも大ヒット。「失楽園」という言葉が流行語にもなった程でした。菅野美穂は、テレビドラマ版に出演しています。

敏腕編集者の久木は、突然今のポストを奪われてしまいます。そんな彼の前に現れた美しい人妻の凛子。彼女もまた夫との冷めた関係を持て余していたのでした。互いに家庭を持つ身でありながら、自然と惹かれ合う2人。彼らは究極の愛の世界へと堕ちていくのでした。

菅野美穂が演じたのは、久木の娘・知佳です。知佳の婚約者が凛子に惹かれたため、婚約解消されてしまうという女性を演じました。後に、実父も凛子と関係を持つという複雑な立場となります。

著者
渡辺 淳一
出版日
2004-01-24

【テレビドラマ原作】当時最新だったサイバー犯罪がテーマ『クラッカー』(1997年)

横溝正史ミステリ大賞の佳作を受賞した建倉圭介のデビュー作『クラッカー』。「クラッカー」とは、コンピューターシステムに不正に侵入すること。この物語は、そんな「クラッカー」となり復讐する男を描いています。

ごく普通のサラリーマンだった主人公は、ある時、上司に裏切られることに。そんな彼はコンピュータに侵入しクラッカーとなり、復讐と同時に会社の金を横領します。しかし、なぜか予定以上の金が動いてしまうことになるのでした。この作品が世に出た頃は、まだコンピューター犯罪はなく、先見の目がある作品と言われていました。

テレビドラマは、藤田まことや菅野美穂が出演した2時間の単発ドラマ。菅野美穂は、岩崎実香という女性を演じています。

著者
建倉 圭介
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂が5年かけて成長する女性を演じ続けた『君の手がささやいている』(1997年)

『君の手がささやいている』は、「mimi」に連載されていた軽部潤子の漫画作品。聴覚障害のある女性が、就職、結婚、出産を経験するということは並大抵なことではありません。障害があるからと諦めず、周囲に支えられながら、それを実現したある女性の勇気と努力を描いた物語です。

1997年にテレビドラマ化され、菅野美穂が主演を務めています。このドラマは、毎年1回ずつ放送されていき、5年間続きました。その全5回で菅野が演じたのは、野辺美栄子。原作よりもちょっと泣き虫な美栄子が成長する姿を描いています。

5年間、同じキャストで放送されましたが、菅野美穂はいつまでも瑞々しい演技をみせ、観る者の涙を誘いました。

著者
軽部 潤子
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂がコメディもこなす『おそるべしっっ!!! 音無可憐さん』(1998年)

『白鳥麗子でございます!』や『カンナさん大成功です!』の原作者として知られる鈴木由美子の大人気漫画『おそるべしっっ!!! 音無可憐さん』。コメディセンス抜群の本作は、1998年にテレビドラマ化され、大人気ドラマとなりました。

ぶりっ子な性格の音無可憐は、大学生・武田軍司が大好き。武田を思うがあまり、突拍子もなくストーキングや追っかけをやってのけます。ハチャメチャですが純粋な可憐にいつしか惹かれていく武田。そんな二人のラブストーリーです。

菅野美穂は、第5話と第6話に登場。香坂良美という軍司の初恋相手を演じています。コメディ作品も難なくこなす菅野美穂の演技をどうぞ楽しんでください。

著者
鈴木 由美子
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂の新境地はこの役柄『ソムリエ』(1998年) 

『ソムリエ』は、「MANGAオールマン」に連載されていた原作・城アラキ、漫画・甲斐谷忍、監修・堀賢一の漫画です。天才ソムリエ、佐竹城の物語。テレビドラマ化されました。

フランスのソムリエコンテストで優勝する実力がありながら辞退した日本人ソムリエ・佐竹城。子供の時、継母が飲ませてくれたワインを求めて世界を周っています。ワインへの知識だけなく天才的な味覚の持ち主。ある賭けに負け、日本に帰国することになるのですが……。

テレビドラマでは、経営危機に陥ったレストランにやってくるという設定の佐竹城。菅野美穂は、城にライバル心を燃やすわがままヒロイン・木崎菜穂を演じました。菅野の新境地といった役柄。物語も気になりますが、毎回登場するワインも注目です。

著者
["アラキ, 城", "忍, 甲斐谷"]
出版日

【テレビドラマ原作】老人ケアハウスで働くアイドル姿も必見『鶴亀ワルツ』(1999年)

多くの漫画を世に送り出し、多彩な社会活動も行っている日本を代表する漫画家・里中満智子。里中が、老人ケアハウス「鶴亀ハウス」で個性豊かな人たちを描いた作品が、『鶴亀ワルツ』です。菅野美穂を主演にテレビドラマ化されました。

桂木あゆ子は、鶴亀ハウスのアイドル的存在のスタッフ。いつもミニスカートで元気に働いています。鶴亀ハウスは、60歳以上の人なら誰でも入居することができるケアハウス。入居条件がないので、いろいろな老人が暮らしていました。そんな彼らの生活を笑いあり、涙ありで描く物語です。

菅野美穂が演じたのが、主人公の桂木あゆ子。菅野にピッタリの明るくて元気な女性を演じています。

著者
里中 満智子
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂が悪女役に挑戦『恋の奇跡』(1999年)

「Kiss」で連載されたもりたゆうこ原作の衝撃作、漫画『恋の奇跡』。葉月里緒奈と菅野美穂を主演にテレビドラマ化されました。

自分の容姿にコンプレックスを持っている塚本妙子。そんな彼女は優しい両親に大事に育てられてきました。ある日、父の正春の遠縁だという倉田雪乃を家で預かることに。雪乃が来たことで、幸せだった家庭が崩壊へ向かうのでした。

菅野美穂が演じたのが、倉田雪乃です。菅野には珍しく今回の役柄は悪女。自分の欲望のためなら殺人も厭わない雪乃を演じました。葉月里緒奈演じる妙子は雪乃への復讐のため、ダイエットに励み美しい容姿を手に入れます。その後、この2人が壮絶な闘いをくり広げるのです。

2人の女優の演技のぶつかり合いが1番の見所。テレビドラマと原作は大きく異なっているので、別物としてそれぞれ楽しむことができます。

著者
もりた ゆうこ
出版日

【テレビドラマ原作】女同士のドロドロした対立が見所『週末婚』(1999年)

『週末婚』は、1999年春期に放送されたテレビドラマです。脚本は内館牧子。内館本人による同名小説も発表されました。またレギュラー放送終了後、同年秋に放送された『週末婚スペシャル』に菅野美穂が出演しています。

仕事で成功を収める華やかな世界で生きる姉・陽子とその陰で地味に生きてきた妹・月子。正反対の姉妹が、結婚を巡りそれぞれの愛の形を模索していく姿を描いています。その中で、夫婦として生活をともにするのが週末だけという「週末婚」という新しい生き方がこのドラマのテーマです。果たして週末婚で幸せになれるのか、語りかけています。

小説版では、陽子が結婚してから5年後を月子の視点からみた物語。登場人物が自分自身と向き合う姿を中心に描かれています。

スペシャルドラマでは菅野美穂が登場し、月子の夫・航一の愛人となる小野田杉江を演じました。週末婚といえば、女の対立や戦いが見所。演技力のある女優たちが激しいバトルを繰り返すところは迫力満点です。

著者
内館 牧子
出版日

【テレビドラマ原作】心の交流に涙腺がゆるむ実話『心のノート』(2000年)

千晶ちゃんは4年生の頃からバドミントンを始め、シングルスで優勝した腕前。そんな元気な千晶ちゃんでしたが、中学への進学を目前に控え、髄膜炎で亡くなってしまいます。彼女が亡くなった後、母親が部屋に残されていたノートを見つけました。そこには、友達や学校、家族のこと、そして自分自身のことが書かれていたのです。

このノートに、千晶ちゃんの母親が綴っていた闘病の記録、千晶ちゃんへの手紙、友達のメッセージなどをまとめて1冊の本にしたものが『心のノート』です。

これを原作にテレビドラマが作られました。短くも懸命に生きた1人の女の子と彼女を支えた人たちを描いています。千晶ちゃんを演じたのが鈴木杏。このドラマに菅野美穂は、友情出演という形で出演しています

著者
麻生 千晶
出版日

【テレビドラマ原作】池井戸潤のデビュー作『果つる底なき』(2000年)

「半沢直樹」シリーズや直木賞受賞作『下町ロケット』などで知られる池井戸潤のデビュー作『果つる底なき』。江戸川乱歩賞受賞した傑作です。元銀行員の経験を生かした作品を多く世に送り出している池井戸の原点となる本作もまた、銀行の内幕が描かれています。

謎の言葉を残して亡くなった債権回収担当の銀行員・坂本健司。事故として処理されてしまいましたが、一般融資を担当している課長代理の伊木遥は、実は殺人ではないかと疑い始めます。調べていくうちに新たな事件が発生していくのですが……。

この原作をもとにテレビドラマ化されました。このテレビドラマで菅野美穂が演じたのは、東京シリコンという倒産企業の娘・柳葉奈緒。伊木と組んで銀行の闇を暴いていきます。そんな奈緒を菅野が熱演しました。

著者
池井戸 潤
出版日
2001-06-15

【テレビドラマ原作】菅野美穂がお岩さんを実在のものに『四谷怪談』(2002年)

『四谷怪談』は、江戸時代に本当にあった事件に沿って作られた怪談話のこと。「お岩さん」の物語として有名です。怪談の定番話なので、舞台化や映像化など幾度となくされていますが、その都度違う作品となっています。

ベースになっているのは、岩という女性が男たちに騙されて半狂乱になり、その後、岩の呪いで裏切った男たちに次々に不幸が起こるというもの。2002年に『怪談百物語』としてテレビドラマ化されました。第1話として作られたのが、『四谷怪談』です。

テレビドラマでは、鶴屋南北作『東海道四谷怪談』という歌舞伎狂言の中にあるエピソードが盛り込まれています。岩に毒薬を盛ると顔半分が醜く腫れ上がり、苦しみのあまり髪をごそっと抜くというもの。この作品でお岩を演じたのが菅野美穂です。迫力のあるお岩をゾッとする演技で演じています。

著者
高橋 克彦
出版日

【テレビドラマ原作】主人公を見守るハマり役の先生を熱演『アルジャーノンに花束を』(2002年)

アメリカの作家・ダニエル・キイス原作の小説『アルジャーノンに花束を』。世代を超え、時を超え、いつまでも愛され続けている不朽の名作です。

体は32歳になっても、知能は幼児の頃から発達しないチャーリイ・ゴードンに、脳手術の話が持ち上がります。手術後、知能がぐんぐん向上し天才となるチャーリイは、これまで感じたことのない喜びや愛を知る一方、孤独や裏切りなども知ることになります。ところがある日、先に動物実験で知能が向上していたハツカネズミの「アルジャーノン」に異変が起こるのでした。人の幸福とは……。考えさせられる物語です。

日本でも何度かテレビドラマ化されていますが、2002年版に菅野美穂が登場します。原作でいうところのアリス・キニアン役。チャーリイに脳手術を勧める女教師です。菅野が演じたのは、遠矢エリナ。チャーリイと同じ手術を受けたハルの先生です。ハルを最後まで見守り続けます。悩みながらも優しく包み込むエリナは、菅野美穂にピッタリの役柄でした。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<5分で分かる『アルジャーノンに花束を』!タイトルの意味や結末から考察!>

著者
ダニエル・キイス
出版日
2015-03-13

【テレビドラマ原作】猟奇的かつ官能的な作風は原作でも『吸血鬼』(2004年)

大正から昭和期にかけて活躍した推理作家・江戸川乱歩原作の名探偵明智小五郎シリーズは現代でも人気のシリーズです。このシリーズを原作に、2004年『乱歩R』というテレビシリーズが放送されました。毎回豪華ゲストが出演し、明智小五郎の名を継ぐ孫が事件を解決するという1話完結のストーリー。その中で第2話の『吸血鬼』は、吸血鬼のような冷酷な犯人と明智小五郎の対決を描いています。

ある美しい女性・倭文子を巡り、美青年の三谷房夫と画家の岡田道彦との決闘が行われます。その戦いに敗れた岡田は失踪することに。それ以降、蛭田嶺蔵と名乗る唇のない怪人が倭文子の前に出現します。事件解決のため、明智小五郎に依頼をするのですが……。

このテレビドラマで倭文子を演じたのが菅野美穂です。ドラマでは原作とはまったく異なる物語となっています。1番恐ろしいのは人間の欲。あらためてそう思う作品です。

著者
["江戸川乱歩", "落合教幸"]
出版日

【テレビドラマ原作】さだまさしによる小説をもとに映像化『解夏』(2004年)

『解夏』は、歌手のさだまさしの短編小説。これを原作に作られたテレビドラマが『愛し君へ』です。同じ原作で、小説と同名タイトルで映画化もされています。「解夏」とは仏教用語のこと。修行が明けたことを意味しています。

短編集の中の最初の物語が解夏。小学校の教師をしていた隆之は、視力を失っていく病に冒されます。そのため、故郷の長崎に帰郷する彼は、婚約者・朝村陽子との将来について想い悩むのでした。果たして彼が選んだ決断とは……。短い物語ながら、胸に刺さる感動作です。

テレビドラマでは、また別の物語に。小児科研修医の四季はカメラマンの俊介に惹かれます。しかしながら、俊介は視力を失う病に罹ってしまうのでした。彼を支えようと決意する四季と俊介の愛の物語です。四季を演じたのが菅野美穂。ひたむきに愛する四季を真摯に演じています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『解夏』5つのポイントをネタバレ解説!失明の恐怖と戦う、感動の物語>

著者
さだ まさし
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂が職人を支える妻に『海峡を渡るバイオリン』(2004年)

バイオリン製作者として世界に名を馳せた陳昌鉉。『海峡を渡るバイオリン』は、陳昌鉉の半生に関する口述を作家の鬼塚忠と岡山徹が小説という形に書き起こしたものです。これを原作として、テレビドラマも製作されました。

幼い頃、流しの薬屋が奏でるバイオリンの音に心引かれ、日本人教師相川に美しさとは何か学んだ陳昌鉉。14歳で韓国から日本に渡り、独学でバイオリン作りを学んだ陳が、世界に5人だけの「無監査マスターメーカー」に認定されるまでの半生を描いた物語です。そこには、彼の才能を信じ支え続けた妻・南伊子の存在がありました。差別や貧困に苦しみながらも自らの夢を追い求める姿を描いています。

テレビドラマで菅野美穂が演じたのは、妻・南伊子です。苦しい生活の中で、バイオリン作りに没頭する夫を健気に支える妻を見事に演じています。このテレビドラマは、原作だけなく、多くの取材をもとに丁寧に作られています。心に残る感動作です。

著者
["陳 昌鉉", "忠, 鬼塚", "徹, 岡山"]
出版日

【テレビドラマ原作】あらゆる恐怖の原点となった名作『悪魔のような女』(2005年)

フランスの作家・ボワロー=ナルスジャックの不朽の名作『悪魔のような女』は、あらゆる恐怖の原点と言われる程、有名なサスペンスです。これまで世界中で映像化されています。

日本では2005年にスペシャルドラマとして放送されました。

小説では、病弱な妻を持つ小学校の校長ミシェルが、女教師ニコールと愛人関係に。暴力的なミシェルに嫌気がさしたニコールは妻のクリスティーナに話を持ち掛け、ミシェルを殺害し、死体をプールに沈めます。ところが、その死体がなくなってしまうのでした。

日本版では、キャラクターなど独自の設定にしつつも、病弱な妻と愛人が結託して夫を殺害し、その遺体を池に沈めるというもの。菅野美穂は、この病弱な妻・若桜綾を演じました

この物語の面白さは、予測不可能などんでん返しにあります。その面白さに感動すら覚えます。幾度となくリメイクされ、どの作品も原作同様、あらゆる方法でサプライスに挑んでいます。どれをとってもゾクっとさせてくれえる面白さです。

著者
["ボアロー", "ナルスジャック", "Boileau", "Narcejac", "北村 太郎"]
出版日

【テレビドラマ原作】江戸後期の大作で悪女を怪演『南総里見八犬伝』(2006年)

『南総里見八犬伝』は、江戸時代後期に発表された滝沢馬琴原作の読本です。超大作で、28年をかけてついに完結。江戸時代を代表する戯作です。この作品は、勧善懲悪や因果応報がテーマのエンターテインメント作品となっています。

安房の国滝田の城主である里見義実は、隣国に責められるも、愛犬八房の働きにより勝利します。その功績のため、八房は義実の娘・伏姫を連れて洞窟に籠ることに。姫を取り戻しにきた義実と許嫁の金砲大輔でしたが、八房の子を宿す伏姫は自害してしまいます。その死によって、八方へ飛び散る八つの玉。時が流れ、八つの玉を持つ犬士たちが運命に導かれ出会っていく物語です。今なお、映像化、舞台化、漫画化などされる人気作品です。

2006年に初のテレビドラマ化。菅野美穂は、里見家に呪いをかけて苦しめる玉梓と八犬士の犬塚信乃に似た山林房八の母・妙真の2役を演じました。メインで演じたのが玉梓。その悪女っぷりは見応え十分です。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『南総里見八犬伝』をざっくり解説!あらすじ、登場人物、結末などを紹介>

著者
曲亭馬琴
出版日
2003-02-05

【テレビドラマ原作】原案はノンフィクションの有名高校の記録『ダンス・ラブ★グランプリ〜県立厚木高校ダンスドリル部全米制覇の記録』(2006年)

2004年、神奈川県立厚木高校ダンスドリル部が、全米チアダンスコンテストでグランプリを獲得。その実話をもとに、ノンフィクションライターの長谷川晶一がその記録をまとめたものが『ダンス・ラブ★グランプリ〜県立厚木高校ダンスドリル部全米制覇の記録』です。ダンスドリル部部員たちや顧問、チアダンス協会などを取材し、彼らがいかに成功に至ったのかが書かれています。ごく普通の女子高生の汗と涙の青春ストーリーに胸が熱くなること間違いなしです。

この実話を原案とし、2006年にテレビドラマ化。完全オリジナルストーリーの『ダンドリ。~Dance☆Drill~』というタイトルで放送されました。東京近郊にある市立さつき高校を舞台に、この高校に通う普通の女の子たちが、チアダンスを通して高校最後の夏を締めくくる青春ドラマです。

菅野美穂は、チアダンス同好会顧問の石橋渡の元婚約者・高宮深雪を演じました。渡の父は日本舞踊・鷺村流家元の誠三で、深雪はその弟子となります。渡と誠三の仲を取り持とうとする健気な女性を菅野が演じました。

著者
長谷川 晶一
出版日

【テレビドラマ原作】静かに愛を育む夫婦を、時代背景とともに『李王家悲史 秘苑の花』(2006年)

在日朝鮮人の作家である張赫宙(野口赫宙)が描く日韓現代史の悲劇『李王家悲史 秘苑の花』。10歳で日本に連れてこられた韓国李朝最後の皇太子・李垠と日本の皇族・梨本宮家の長女・方子。彼らは激動の時代、「日韓親善」の名のもと政略結婚します。そんな運命ながらも、愛を貫こうと生きた2人。たび重なる悲しい出来事。歴史に翻弄されながらも懸命に生きた彼らの真実を描いた歴史小説です。現代に生きる我々に問うものとは……。

この物語を原案とし、『奇跡の夫婦愛スペシャル「虹を架ける王妃」』と題しテレビドラマ化されました。菅野美穂は主演を務め、李方子を熱演。スペシャルドラマというだけあり、衣装の豪華さ、世界文化遺産・重要文化財などの建造物も登場し作品を盛り上げます。また周囲の思惑とは裏腹に、互いに惹かれ合う垠と方子が、静かに愛を育んでいくところも見所です。

著者
張 赫宙
出版日

【テレビドラマ原作】宇宙飛行士・向井千秋について知るなら『君について行こう』『続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ』(2007年)

日本人女性初の宇宙飛行士となった向井千秋。彼女の夫で病理医の向井万起男が、そんな向井との日々を本にまとめたのが、『君について行こう』とその後を描いた『続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ』です。このエッセイを原作とし、菅野美穂主演でテレビドラマ化されました。タイトルは、『向井千秋〜夢を宇宙に追いかけた人〜』。

原作は宇宙飛行士の夫という視点から、2人の馴れ初めや、千秋の人となり、宇宙飛行士という仕事に関してなど気になるエピソードが盛りだくさん。そんななかでもお互いを思いやる夫婦の姿が微笑ましく描かれています。

テレビドラマでは、向井千秋が主人公。心臓外科医だった彼女がいかに困難を乗り越え、宇宙飛行士になったのかを楽しく描いています。チャーミングな向井をキュートに演じた菅野美穂でした

著者
向井 万起男
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂の決めポーズも印象的『働きマン』(2007年)

『ハッピーマニア』などで知られる人気漫画家・安野モヨコが、働く女性を描いた『働きマン』は、テレビドラマやアニメにもなった人気漫画です。テレビドラマでは、菅野美穂が主演を務め、主人公の松方弘子を原作に負けないくらいにパワフルに演じました。

「週刊JIDAI」の編集者の松方弘子はアラサー女子。世間が婚活に励む中、彼女はひたすら仕事に没頭し、ついたあだ名は「働きマン」。一旦、仕事モードに入ると、寝食や恋人も忘れてしまうほどです。男女も年齢も関係なく働くということ、仕事とは何かを問う物語です。

2020年現代の働き方改革などを考えると、少し温度差を感じることも。しかしながら、自身が働くということに関して考えるきっかけになる作品です。働く女性には、ぜひ読んでほしいところです。名言を紹介したこちらの記事もどうぞ。

<『働きマン』が無料で読める!名言満載の名作漫画をネタバレ紹介!>

著者
安野 モヨコ
出版日
2004-11-22

【テレビドラマ原作】近代日本の激動を生きた人物を描く『坂の上の雲』(2009年)

『坂の上の雲』は、司馬遼太郎が10年という歳月をかけて書き上げた歴史小説。明治日本を描いた作品です。混沌とした現代だからこそ、この原作がテレビドラマ化されたのでしょう。

明治初め、日本が近代国家へ歩み出したばかりの頃、のちの日本に多大なる影響を与える3人が松山で過ごしていました。日露戦争を勝利に導く秋山好古・真之兄弟と、俳句の世界に新風を送り込んだ歌人正岡子規です。弟でガキ大将の真之と弱虫の子規は親友でした。秀才の好之を含むこの3人を軸に、近代国家誕生にかけた人々を描いた物語です。

菅野美穂は、正岡子規の妹・律を演じました。真之に思いを寄せながらも結ばれることはなかった律。それでも、子規や真之を支え続ける真の強い女性でした。

著者
司馬 遼太郎
出版日
1999-01-10

【テレビドラマ原作】劇中劇にもなるほどの名作ミステリー『Wの悲劇』(2010年)

日本を代表する女性推理小説家の夏樹静子。彼女が、エラリー・クイーンの名作である『Yの悲劇』に挑戦する形で発表したのが『Wの悲劇』。Wは主人公の苗字・和辻とWOMANのこと。巧みなトリックと心理描写で「ミステリーの女王」が送る傑作ミステリーです。これまで幾度となく映像化され、2010年版では、菅野美穂が主人公・一条春生を演じました

大手製薬会社会長である和辻家当主・与兵衛が所有する山中湖畔の別荘に、一族の人間が集まりました。ある夜、和辻家の令嬢・摩子が血のついたナイフを手に、皆の前に現れます。「私、おじい様を殺してしまった」という知る人ぞ知る名台詞とともに泣き叫ぶのでした。

菅野美穂が出演したテレビドラマは「夏樹静子・作家40周年記念サスペンス特別企画」として放送。現代風のアレンジでオリジナルの展開となります。菅野演じる一条春生は、摩子の元先輩で別荘に呼ばれることになるのでした。この物語の最大の魅力は、トリックの面白さにつきます。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『Wの悲劇』家族で起きた殺害事件を結末までネタバレ!6回目のドラマ化>

著者
夏樹 静子
出版日

【テレビドラマ原作】母になった菅野美穂が母親役に挑戦『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』(2015年)

石川県羽咋市の神子原地区は過疎高齢化で人口が激減した「限界集落」でした。そこにやってきたスーパー公務員・羽咋市役所職員の高野誠鮮。彼はわずか4年で、この地区の農村の再生プロジェクトを成功させました。その軌跡を高野本人が書き記したのが『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』です。

これを原案に、2015年、新たなテレビドラマが誕生。その名も『ナポレオンの村』。高野をモデルとした浅井栄治が、消滅寸前の限界集落を立て直すため、奇抜なアイデアと飛び抜けた行動力で、東京の西の果て星河市神楽村を救います。

菅野美穂は、神楽村に越してきた橋尾家の病気の母・千恵を演じました。子どもたちが母親に美味しいお米を食べさせたいと奮闘。菅野本人も子を持つ母親。そんな菅野が、優しく見守る母を演じている姿は感慨深いものがありますね。

著者
高野 誠鮮
出版日
2015-06-23

【テレビドラマ原作】菅野美穂が幽霊の娘役に『お迎えです。』(2016年)

『お迎えです。』は、「LaLa」に連載されていた田中メカ原作の少女漫画。これを原作としたテレビドラマが『お迎えデス。』になります。

受験生の堤円はある夜、死んだ人間にお迎えが来るところを目撃してしまいます。そのお迎えを行っている会社・GSGのナベシマからバイトに誘われることに。この世に迷いを残した霊をあの世に送り届けることになる円。ナベシマの相棒・ゆずこや幽体離脱のできる女子高生・阿熊幸らとともに活躍する円の物語です。ホラー要素はなく、感動的な話ばかり。

テレビドラマでは、円も幸も大学生に変更されました。菅野美穂は第1話のゲスト・佐野玲子を演じました。お迎えに抵抗する陽造の娘です。玲子の結婚相手がフリーターなので、心配で成仏できない陽造でした。円と幸のコンビがいかにしてお迎えを成功させるか、毎回楽しみな展開になっています。

著者
田中 メカ
出版日
1999-12-04

【テレビドラマ原作】トヨタ創業者をモデルとした物語に華を添える『小説 日銀管理』『トヨタ自動車75年史』 (2017年)

新聞記者時代、運輸省や日本銀行の担当記者を務めた本所次郎が描く『小説 日銀管理』。トヨタ自動車がモデルのアイチ自動車が戦後まもなく経営危機に陥ります。そんなアイチ自動車とメインバンクである都銀との確執を描いています。

また『トヨタ自動車75年史』はその名のとおり、トヨタ自動車の社史。これらを原案に、日本の国産自動車開発を描いたテレビドラマが2014年に放送されました。トヨタ自動車創業者である豊田喜一郎をモデルにした『LEADERS』です。

その3年後、『LEADERS』では明かされなかった、新たな事実を描いた『LEADERS Ⅱ』がスペシャルドラマで帰ってきました。国産自動車開発から販売へとストーリーの軸を移し、開発に賭ける社長と、彼を支える社員たちの物語です。彼ら共通の夢は、日本車を世界で走らせること。その夢に向かって邁進する人々を描きます。

菅野美穂が演じたのは、飯田キヨ。愛知トヨタ自動車初代社長となる山崎亘の行きつけの料亭の娘で、山崎のことを見守る女性です。男だらけの物語に華を添える存在となっています。

著者
本所 次郎
出版日

【テレビドラマ原作】菅野美穂の意外な役柄に驚き『シャーロック・ホームズシリーズ』(2019年)

コナン・ドイルが描く世界中で愛される探偵小説『シャーロック・ホームズシリーズ』。主人公シャーロック・ホームズは、世界で唯一の「顧問探偵」。ロンドン、ベイカー街221Bにある未亡人・ハドソン婦人の所有するアパートに医師で相棒のワトソンと同居し、さまざまな事件を解決していくという物語です。

現代でも映像化され続けています。そんななか、2019年にはテレビドラマでお茶の間に登場。タイトルは『シャーロック』。シャーロックにあたえる誉獅子雄をディーン・フジオカ、ワトソンにあたる若宮潤一を岩田剛典が務め、東京を舞台に難事件に挑みます。

菅野美穂はこのドラマの第2話に出演。事件の鍵を握る博美の弁護士・青木藍子を演じました。冷淡な役柄に驚いた人も多かったようです。あらためて、菅野美穂の演技力に感服しました。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<簡単に分かる「シャーロック・ホームズ」!ディーンフジオカでドラマ化の原作>

著者
コナン ドイル
出版日

【出演作品一覧】菅野美穂が出演してきた映画やテレビドラマの歴史を一覧で紹介!

菅野美穂がこれまで出演してきた映画、テレビドラマを紹介します。

【映画】     

『大失恋。』(1995年)  原作『大失恋。』    

『企業戦士YAMAZAKI』(1995年)  原作『企業戦士YAMAZAKI』

『エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-』(1995年) 原作『エコエコアザラク』

『TANABATA2057』(1996年)

『THE DEFENDER』(1997年)

『ご存知!ふんどし頭巾』(1997年)

『ベル・エポック 』(1998年)  原作『ベル・エポック』

『落下する夕方』(1998年)  原作『落下する夕方』

『富江』(1999年)  原作『富江』

『催眠』(1999年)  原作「催眠」シリーズ

『守ってあげたい!』(2000年)  原作『守ってあげたい!』

『化粧師 KEWAISHI』(2002年)  原作『八百八町表裏 化粧師』

『Dolls』(2002年)

『COSMIC RESCUE』(2003年)

『レディ・ジョーカー』(2004年)  原作『レディ・ジョーカー』

『さくらん』(2007年)  原作『さくらん』

『パンダフルライフ』(2008年)

『パーマネント野ばら』(2010年)  原作『パーマネント野ばら』

『ジーン・ワルツ』(2011年)  原作『ジーン・ワルツ』

『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(2012年)  原作『大奥』

『奇跡のリンゴ』(2013年)  原作『奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録』

『恋妻家宮本』(2017年)  原作『ファミレス』

【テレビドラマ】

『いちご白書』 第7話(1993年)

『ツインズ教師』(1993年)

『街角』 第1話(1993年)

『パパと呼べないの!』(1993年)

『時をかける少女』(1994年)  原作『時をかける少女』

『恋するシティボーイ』(1994年)

『飛べないオトメの授業中』(1994年)

『お姉さんの朝帰り 第2シリーズ』(1994年)

『大家族ドラマ 嫁の出る幕』(1994年)

『海が見たいと君が言って』(1994年)

『ハートにS』「第3夜 エンジェル」(1994年)

『オ・ト・ナにして』 第4話・5話(1995年)

『私、味方です』 第4話(1995年)

『八神くんの家庭の事情』(1995年)  原案『八神くんの家庭の事情』

『SALE!』(1995年)  原作『SALE!』

『走らんか!』(1995年)  原案『博多っ子純情』

『ちゅらさん』(2001年)

『ちゅらさん2』(2003年)

『ちゅらさん3』(2004年)

『ちゅらさん4』(2007年)

『べっぴんさん』(2016年)

『ひよっこ』(2017年)

『木曜の怪談「シンデレラの靴」』(1995年)

『世にも奇妙な物語 春の特別編「ミッドナイトDJ」』(1996年)

『世にも奇妙な物語 秋の特別編「望みの夢」』(1997年)

『世にも奇妙な物語 秋の特別編「私は、女優」』(1999年)

『イグアナの娘』(1996年)  原作『イグアナの娘』

『ドク』(1996年)

『いいひと。』(1997年)  原案『いいひと。』

『Dの遺伝子「寿命遺伝子」』(1997年)

『失楽園』(1997年)  原作『失楽園』

『勇気ということ』(1997年)

『クラッカー 侵入者』(1997年)  原作『クラッカー』

『誰かが私を愛してる』(1997年)

『君の手がささやいているシリーズ』(1997年)  原作『君の手がささやいている』

『君の手がささやいている〜第一章』(1997年)

『君の手がささやいている〜第二章』(1998年)

『君の手がささやいている〜第三章』(1999年)

『君の手がささやいている〜第四章』(2000年)

『君の手がささやいている〜最終章』(2001年)

『おそるべしっっ!!!音無可憐さん』 第5話・第6話(1998年)  原作『おそるべしっっ!!! 音無可憐さん』

『Days』(1998年)

『ラブ・アゲイン』(1998年)

『せつない〜夏の終わりに』(1998年)

『ソムリエ』(1998年)  原作『ソムリエ』

『チェンジ!』(1998年)

『鶴亀ワルツ』(1999年)  原作『鶴亀ワルツ』

『恋の奇跡』(1999年)  原作『恋の奇跡』

『めぐりあい』(1999年)

『週末婚スペシャル』(1999年)  原作『週末婚』

『砂の上の恋人たち』 第1話(1999年)

『隣人は秘かに笑う』 第4話・5話(1999年)

『傷だらけの女スペシャル』(1999年)

『オアシス』(2000年)

『千晶、もう一度笑って』(2000年)  原作『心のノート』

『果つる底なき』(2000年)  原作『果つる底なき』

『女子刑務所東三号棟2』(2000年)

『愛をください』(2000年)

『百年の物語「第一夜」』(2000年)

『平成夫婦茶碗SP〜お母さんは風になった』(2000年)

『2001年のおとこ運』(2001年)

『スピードスター』(2001年)

『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』(2001年)

『明るいほうへ 明るいほうへ』(2001年)

『私立探偵濱マイク 「31→1の寓話」』第1話(2002年)

『怪談百物語「第1話 四谷怪談」』(2002年)  原作『四谷怪談』

『アルジャーノンに花束を』(2002年)  原作『アルジャーノンに花束を』

『大奥』(2003年)

『大奥スペシャル』(2004年)

『幸福の王子』(2003年)

『フジ子・ヘミングの軌跡』(2003年)

『乱歩 第2話「吸血鬼」』(2004年)  原作『吸血鬼』

『愛し君へ』(2004年)  原作『解夏』

『海峡を渡るバイオリン』(2004年)  原作『海峡を渡るバイオリン』

『太宰治物語』(2005年)

『特別企画「悪魔のような女」』(2005年)  原作『悪魔のような女』

『ラスト・プレゼント』(2005年)

『あいのうた』(2005年)

『里見八犬伝』(2006年)  原作『南総里見八犬伝』

『ダンドリ。〜Dance☆Drill〜』(2006年)  原案『ダンス・ラブ★グランプリ〜県立厚木高校ダンスドリル部全米制覇の記録』

『一生忘れない物語「そこにいた風」』(2006年)

『奇跡の夫婦愛スペシャル「虹を架ける王妃」』(2006年)  原案『李王家悲史 秘苑の花』

『向井千秋〜夢を宇宙に追いかけた人〜』(2007年)  原作『君について行こう』『続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ』

『わたしたちの教科書』(2007年)

『働きマン』(2007年)  原作『働きマン』

『Tomorrow〜陽はまたのぼる〜』(2008年)

『キイナ〜不可能犯罪捜査官〜』(2009年)

『坂の上の雲』(2009年)  原作『坂の上の雲』

『Wの悲劇』(2010年)  原作『Wの悲劇』

『曲げられない女』(2010年)

『ギルティ 悪魔と契約した女 』(2010年)

『蜜の味〜A Taste Of Honey〜』(2011年)

『結婚しない』(2012年)

『ナポレオンの村』 第2話(2015年)  原案『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』

『お迎えデス。』 第1話(2016年)  原作『お迎えです。』

『砂の塔〜知りすぎた隣人』(2016年)

『LEADERS II』(2017年)  原案『小説 日銀管理』『トヨタ自動車75年史』

『監獄のお姫さま』(2017年)

『シャーロック』 第2話(2019年)  原作『シャーロック・ホームズシリーズ』

10代でデビューしてから変わらぬ透明感を保ち続ける菅野美穂。40代となった現在もますます輝きを増し女優として進化してます。菅野美穂が輝けるのは、充実した仕事やプライベートからきているのではないでしょうか。そして、どの作品も全力で邁進してきたからこそ、素晴らしい作品に出会えてきたのでしょう。菅野美穂が出演した作品の原作を追うだけでも、充実した読書経験になること間違いありません。ぜひ参考にしてみてください。

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