能力×バトル漫画おすすめ6選!スピード感ある展開が止まらない!

更新:2021.11.27

今回、紹介する6作品はバトル漫画です。特殊能力者達による戦闘、スピード感のある展開がたまらない作品を楽しんでみませんか?

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能力×頭脳のハイスピードバトル!『出会って5秒でバトル』

高校生の白柳啓は、超が付くほどのゲーム好きで、登校中や授業中ですら、スマホをいじるほど夢中になっています。学校ではすっかり変人扱いの彼ですが、突如として、謎の怪物に襲われたのをきっかけに謎の組織に捉えられ、目的も理由もわからない能力者バトルに巻き込まれていき……。

著者
出版日
2016-02-26


本作では、手を大砲に変える能力や、身体能力を通常の何倍も向上させるといった能力といった様々な能力が登場します。注目すべきポイントは、主人公の能力がなんと「相手があなたの能力だと思った能力」である点でしょう。相手に「コイツの能力はコレだ!」と思った瞬間、その能力を手に入れるという変わった能力。主人公はこの能力と培われたゲーム脳を駆使し、バトルを繰り広げていくのです。

能力に加え、頭脳戦の要素があるのが特に魅力的といえます。圧倒的な破壊力のある能力に対して駆け引きで勝利していく……単純な能力者バトルとはひと味違う展開をお楽しみください!

日常の中に紛れた独特な世界観『バイオーグ・トリニティ』

世界中で広がる病「バグ」による能力者バトルを描きます。

人の両手にバグ穴と呼ばれる穴ができ、その穴から吸い込んだものと融合して能力を発揮できるという謎の症状「バグ」。融合の許容範囲を超えると、その人間は得体の知れない化物となります。本作では、それを狩るバイオーグ・ハンターとの戦いが描き出されます。

主人公のふたり、藤井とホサを中心に展開される能力者によるバトル。舞台は現代の日本ですが、近未来な世界観で描かれており、一風変わった作品といえます。

著者
["舞城 王太郎", "大暮 維人"]
出版日
2013-04-19


本作で素晴らしい点は、独特な世界観でしょう。異常な現象を前にしたら、人はうろたえるのが普通ですが、能力を持たない人たちでも、さも日常であるかのような反応をしています。たちえば、突如として主人公の両手にバグ穴が出来たときも、周囲は「ふーん」と蛋白な反応をします。その蛋白さが作品のミステリアスな世界観を、なおさら引き立てているのです。

独特な世界観の中で様々な謎や伏線を交えながら進む物語から、目が離せません。他では味わえない物語と設定になっているので、バトル漫画を数多く読んでいる人でも、新鮮さを感じることができるでしょう。

剣と魔法による圧倒な的迫力!『七つの大罪』 

物語の中心は「リオネス」という名の王国。聖騎士という軍事力を抱えるリオネス王国。聖騎士の中でも秀でた力を持つ英雄は「七つの大罪」と呼ばれていました。しかし彼らは国を裏切り逃走。リオネス王妃エリザベスは国の危機に際し、七つの大罪を探し求めます。彼女は、ひっそりと酒場を営んでいた「七つの大罪」のリーダー・メリオダスを見つけ出します。王妃とメリオダスは、再び仲間を集める旅に出たのでした……。

著者
鈴木 央
出版日
2013-02-15


作中、武器を振りかざした動作はないのに、いつの間にか切られているといったような「早すぎて止まって見える」という戦闘シーンの表現が多々有り、そのスピード感がたまりません。スピード感のみならず、スケールの大きさにも圧倒されます。たとえば、一撃で1つの街や山を破壊したり、何kmも先まで武器を放り投げたりと、ファンタジー漫画の世界観ならではのスケールで、バトルが繰り広げられていきます。

1ページ1ページを惜しみなく使い、ダイナミックに描かれる本作に、誰もが圧倒されること間違いなしです!

人類vs怪物のSFアクション『ワールドトリガー』

日本の三門市に突如として現れた門(ゲート)から異世界の怪物たちが侵略し、人や街を襲います。そこに、怪物たちを撃退する界境防衛組織「ボーダー」が登場します。彼らは怪物たちの侵略から町を守り、防衛システムを作り上げたのでした。本作では、異世界は近界(ネイバー)と呼ばれ、近界民(ネイバーフッド)という侵略者と、地球と人間を守るボーダーの戦いが描かれていきます。

著者
葦原 大介
出版日
2013-07-04


ジャンルでいうと、SFアクションの本作。本作の魅力は、なんといってもシンプルなところでしょう。登場人物のやりとりやストーリーなどに無駄がないため、展開がとても早いのです。雑多な背景などはあまり描かれていないため、際立つストーリーやバトルシーン。細かい背景などで読むことが大変になることも一切なく、他作品と比較して倍のスピードで読み進められるはずです!

ダークヒーローによる復讐劇『ファイアパンチ』

物語の舞台は「氷の魔女」とよばれる祝福者(=超能力者)によって、極寒の地になった世界。多くの生物は死に絶え、生き残った者は飢えと寒さに耐えながら、貧しい生活を送っていました。

主人公アグニも祝福者の1人であり、再生能力を持っています。アグニの村を統治する祝福者で兵士のドマは、アグニの腕を食べていた村人は人食いであるから「野放しにしてはいけない」と村を焼き払い、アグニの妹を殺します。怒り狂ったアグ二はドマを探して殺そうと、戦いに身を投じます。こうしてアグニの復讐劇と、ドマ側の祝福者による壮絶な戦いが幕を開けたのでした……。

著者
藤本 タツキ
出版日
2016-07-04


バトルシーンのスピード感もさることながら、とにかくキャラ設定が斬新な本作。まともな人間が1人もいないのではないかと思うほど、キテレツな人達ばかりです。その代表格が、トガタという人物です。愉快主義者であり、復讐に燃えるアグニを元にドキュメンタリー映画を撮り始め……。

基本的に登場人物の多くがモラルや常識がないというダークな設定。狂気が蔓延する壮絶な世界観に大注目です!

『ファイアパンチ』については<『ファイアパンチ』衝撃作の魅力を全巻考察!【最終8巻ネタバレ注意】>で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

ヒロアカこと『僕のヒーローアカデミア』。本物のヒーローとは?

まず特筆すべきポイントは、「ヒーロー」という存在に対する捉え方です。

少年漫画の主人公には皆、確固たる意思と明確な目標があります。例えば、「海賊王に俺はなる!」のようなものですね。出久の場合それは、「ヒーローになる事」なのです。ではヒーローになるとは、具体的に何をする事なのでしょうか。

著者
堀越 耕平
出版日
2014-11-04


例えば、困っている人を助ける、誰も成しえなかった偉業を達成する、悪を倒して世界を救う……なんて事を華々しくやってのければ、誰の目から見ても間違いなくその人はヒーローでしょう。ですがここでいうヒーローは、あくまで行動した結果ついてきた称号であって、目指すものではありません。

『僕のヒーローアカデミア』では、ヒーローという言葉をれっきとした「職業の一種」だと位置付けられています。

先天的にもって生まれる“個性”という名の超常能力を、悪用する敵(ヴィラン)。このヴィランを取り締まるための組織または個人の総称が、「ヒーロー」なのです。

警察の下部組織として公に周知されている他、ヒーローになるための勉強ができる専門学校も多数存在しています。出久が通う事になる雄英高校ヒーロー科も、多くのプロヒーローを世に輩出する名門校です。

つまり出久の言う「ヒーローになりたい!」とは、「学校の先生になりたい!」「音楽家になりたい!」などの発言と同じ意味合い。純粋かつ具体的な将来の夢、という事になります。着眼点が独特で、今までにない設定と世界観になっていますね。

もう一つのポイントは、“個性”です。

世界人口の約8割が何かしらの超常能力をもって生まれ、多くの場合子供のうちに発現します。自身の身体能力を増強するもの、周囲の物質に作用するもの、新たな何かを創造するものなど、能力の幅も多種多様。また能力は、訓練によって強化する事も可能です。

正義VS悪という構図のヒーローとヴィランですが、両者とも使っているのは自分の“個性”。個人差はありますが、同じ条件で戦っています。有り余る力を持ち暴走してしまうのが人間なら、それを止めるのもまた人間なのです。

三次元の人間社会にも通ずるところがあり、親近感をもって作品に入り込む事ができます。作り込まれた設定の上に展開される、笑って泣ける熱い物語をぜひご覧になってみてください。

今回ご紹介した作品は、展開が早く読み進めやすいものばかりです。スピード感もおすすめポイントではありますが、それぞれの独特な世界観にも是非注目して欲しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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