ふくろうずの内田万里です。みなさん、いくつになっても胸がキュンキュンしていたいな、と思いませんか? 自分で言っててバカみたいだな、と心から思いますが、ここは胸を張って、わたしはいくつになっても胸がキュンキュンしていたいです。 でも、大人になると、10代の時に胸キュンしたものに、急に胸キュンしなくなったりしますよね。 ガッカリしなくて大丈夫です。 大人には、大人の胸キュンポイントがあるんだと思います。 それは時にしみったれています。 それも胸キュンです。
- 著者
- 眉月じゅん
- 出版日
- 2015-01-09
ファミレスで店長をしている中年男性と、その男性に恋をしてしまった女子高校生の話です。ファミレスの店長は、バツイチで子持ち。店長をしながら芥川賞を目指して小説を書いています。
そんな冴えない男性を一途に慕う女子高校生の姿に胸がキュンキュンしてしまうのですが、女子高校生との微妙な関係にモヤモヤしている中年男性の姿はもっとキュンキュンします。たまにキュンキュンを通り越して、とってもやりきれず、切ないです。
- 著者
- よしなが ふみ
- 出版日
- 2007-11-22
ゲイカップルの日常を描いた話です。
ゲイのカップルが主人公ではありますが、どんなカップル、どんな家族、どんな関係にも起こり得る普遍的な人間ドラマが描かれているので、誰が読んでも少なからず共感できる部分があるんじゃないかと思います。
思い当たる場面が出てくると、胸がキュンとします。キュンというか、グサッとくる時もあります。
それにしても、マンガに出てくるご飯が相変わらず美味しそう。よしながふみの『愛がなくても喰ってゆけます』で紹介されているお店も名店ばかり。この作品を読んで、改めて作者は食べるのが好きな人なんだなと思いました。
わたしは食いしん坊の人が大好きです。
- 著者
- 吉野朔実
- 出版日
- 2001-06-01
平凡な母親に嫌気がさしているフリーターの瞳子。芸術に理解のある友人の母親を羨ましく思い、余計に自分の母親に反発してしまう話です。
わたしの母親もどちらかというと音楽や本や絵が好きな人なので、かえって「普通のお母さん」というものに昔は憧れがありました。なので立場は逆ですが、他人の母親を見て羨む人の気持ちはよく分かります。
最後、主人公がそんな平凡な母親を曲がりなりにも受け入れる姿には胸がキュンとします。
- 著者
- 吉住 渉
- 出版日
- 2010-02-25
名作『ママレード・ボーイ』の作者が2012年までマーガレットで描いていた少女マンガです。この作品を紹介したいな、と思った動機は少し不純かもしれません。
もちろん作品自体も胸キュンで面白いのですが、わたしがこの作品に胸がキューとなった一番の理由は、作者のいつまでたっても若すぎる自由な精神に!なのです。 40代後半で対象年齢が中高生の少女コミック誌で隔週連載。絵やキャラクターの性格や服装も時代に合わせ、チャレンジ精神たっぷりで作品に取り組んでいる姿に胸が震えまくりました。地位も名誉もバッチリある方なのに、本当に凄いことだと思います。
この作品を予備知識なしに読んで、「ママレード・ボーイの作者だ」と思う人って少ないんじゃないでしょうか。いつまでも若い感性を持ち続けられる人って凄い。
心から尊敬します。
自分は凝り固まるタイプなので、なかなか難しい。頑張れ。