清原果耶は人気沸騰の若手女優!出演した映画・テレビドラマ一覧から見所と原作を解説

更新:2021.12.13

若くして演技力が注目され、テレビドラマや映画、CMなど多くのメディアに起用されている清原果耶。透明感のある演技は確かな実力を感じさせます。2021年の朝ドラで主演を務めることが発表され、ますます注目が高まっている女優です。この記事では、清原果耶が演じた役柄と作品について紹介します。

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清原果耶はCM出演で話題騒然!プロフィールと経歴を紹介

三井不動産グループやアステラス製薬のCMに起用されたことで「あの子は誰?」と注目を集めた清原果耶。透明感のある彼女に憧れて、ロングストレートの黒髪という彼女の髪形を真似する女性ファンもいるようです。そんな彼女をプロフィールから紹介していきます。

清原果耶は2002年1月30日生まれの18歳(2020年7月現在)、身長は162cm、大阪府出身の女優です。高校進学を機に上京したそうですが、どこの学校に通っているかは公開されていません。

子供の頃からPerfumeのファンで、彼女たちに憧れて歌やダンスを習い始めたそうです。2014年、憧れのPerfumeの所属事務所・アミューズの新人オーディションに応募。見事グランプリとポイント賞を受賞し、翌年から本格的に芸能活動を始めました。

朝ドラ『あさが来た』に出演した当時は13歳。まだ幼さを感じさせながらも、女中のふゆ役を見事に務め、その演技力の高さで視聴者を驚かせました。映画『ちはやふる』では、原作には登場しない我妻伊織というキャラクターを演じ、原作にいても違和感がないと原作者が驚くほど作品の世界観に溶け込んでいます。

その後に再度出演した朝ドラ『なつぞら』では、姉妹役で共演した女優・広瀬すずと仲良しに。清原が広瀬の20歳の誕生日を祝うツーショットがInstagramに投稿され、ファンの心を和ませました。

また、他作品の共演者とも良好な関係を築いているようで、映画『愛唄 ー約束のナクヒトー』のメイキング映像では、横浜流星や飯島寛騎とともに撮影の合間の楽しく過ごしている姿を垣間見ることができます。

「等身大の少女」ともひと味違う、清原果耶の魅力

具体的に、清原のどんなところが人々を魅了しているのでしょうか。

それは、確かな実力を感じさせる演技力にあります。

若い新人俳優は、恋や青春を謳歌する等身大の役柄を演じることも多いですが、清原の演技はそれだけではありません。

朝ドラ『あさが来た』では、ヒロインの夫に道ならぬ恋心を抱き、告白する大胆さに多くの視聴者が驚き、胸を打たれたのです。その演技力は「いつかヒロインをやってほしい」という声があがるほど。そしてその期待に応えるかのように、2021年の朝ドラ『おかえりモネ』での主演が発表されました。

「精霊の守り人」シリーズでは凛々しい女用心棒・バルサの少女時代を演じ、槍使いとしてだけではない、内に秘めた強さを表現。 『螢草 菜々の剣』では父の仇討ちを誓って剣を握る少女の役を演じています。 

産婦人科医院の現実を描いた『透明なゆりかご』では、おめでたいことや綺麗ごとだけではない妊娠と出産の現実に向き合う姿が描かれ、真摯ながらも明るさを感じさせる表情が視聴者の心に響きました。

こうした「等身大の少女」からは少し離れた非日常や、違う時代、違う世界を生きている人物を演じているときでも、清原は役柄に寄り添った演技ができるのです。彼女の演技がキャラクターに現実味や説得力を与え、ひいてはそれが作品全体の魅力にも繋がっていきます。 

2020年7月時点では、清原の写真集などは発売されていませんが、ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルであるため、同誌でモデルとして活躍する彼女のさまざまな表情を堪能できるでしょう。また、2019年5月号からは「かやのなんやかんや」というコーナーを連載しているので、清原のことをもっと深く知りたい方はぜひ目を通してみてください。 

【ライターおすすめ】清原果耶が1番輝く『宇宙を駆けるよだか』

美人で明るい女子高生・小日向あゆみと、太っていて暗い性格の海根然子の心と体が入れ替わってしまうストーリー。清原はあゆみを演じ、然子を富田望生が演じています。

1人2役であり、2人1役でもある清原と富田。彼女たちの演技は背筋の伸び具合や細かい仕草から、2人の人物が入れ替わっていることがよく分かるものになっています。入れ替わりの前後で纏う雰囲気がガラッと変わるのです。それでいて、清原が演じるあゆみと富田が演じるあゆみが同一人物であることも感じられます。 

人物の体と中身が入れ替わるというストーリーはよくありますが、なかでも清原と富田の2人の実力派女優の名演は光るものがあります。設定に違和感なく没頭し、楽しむことができるでしょう。

では、ここからは、清原果耶の出演作のなかから原作があるものを順に紹介していきます。『宇宙を駆けるよだか』の原作はこちらです。

 

【映画原作】恋人たちの時間のすれ違いが切ない『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)

京都の美術大学に通う20歳の南山高寿は、ある日電車で出会った福寿愛美に一目惚れ。勇気を出して声をかけ、高寿は彼女と付き合うことになります。ときどき予言のような言動をする愛美と、それを不思議に思う高寿。

じつは愛美はパラレルワールドから来た人間で、彼女の世界と高寿の世界は時間が逆行しているのです。

パラレルワールドというSF要素が加わることで、普通では起こりえない障害が2人の間に立ちはだかります。ただでさえ恋人でいられる期間は限られており、さらにその限られた時間のなかでも、気持ちはすれ違っていくのです。そのすれ違いに苦悩しながらも、互いを思いやる2人の姿には切なくなるでしょう。

本作で、清原は愛美の中学生時代の姿を演じています。

著者
七月 隆文
出版日
2014-08-06

【映画原作】清原果耶が若きプロ棋士を癒す『3月のライオン』(2017年)

中学生にして将棋のプロ棋士になった桐山零。 家を出て独立し、高校でも馴染めず孤独を感じていた彼は、ひょんなことから川本3姉妹と出会いました。 

川本家との交流で零のかたくなだった心は少しずつ解れていき、人と関わることのあたたかさを学んでいきます。清原は川本家の次女・ひなた役。彼女の天真爛漫さは、零の心を癒す一助になります。

そして、将棋の世界でも自分のことを認めてくれる先輩やライバルと出会い、零は棋士として、人間として成長していくのです。彼とプロの世界で戦う棋士たちも個性豊かで魅力的な人物が多く、楽しめるでしょう。

また、零はひなたのことを特別な存在として大切に思い始めますが、ひなたは「零は姉のあかりとお似合いだ」と思っており、すれ違いがもどかしくもあります。2人の恋の行方も気になる見どころです。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

名作漫画『3月のライオン』。アニメも映画もおすすめできる理由とは?

著者
羽海野 チカ
出版日
2008-02-22

【映画原作】清原果耶が殺人犯の若き日を演じる『ユリゴコロ』(2017年)

田舎でカフェを営み平穏な日々を過ごしていた亮介。しかし、ある日父親が余命僅かであることがわかり、婚約者も姿を消してしまいます。

失意に暮れていたある日、彼は実家の押入れから「ユリゴコロ」というタイトルのノートを発見。そこに記されていたのは、ある殺人者の半生でした。

清原は、この「ユリゴコロ」にしるされた人物・美紗子の中学生時代の姿を演じています。映画主題歌『ミチシルベ』のMVでは、劇中では描かれなかった彼女の中学生時代を描き、こちらにも清原が出演しました。

読者は美紗子の正体が気になり、物語に引き込まれていきます。やがては亮介の出生の秘密にも迫っていくので、次にどんな過去が明らかになるのか、目が離せなくなることでしょう。

映画ではヒューマンドラマの要素が強くなっていますが、原作ではミステリー要素もあり、叙述トリックに驚かされます。

著者
沼田 まほかる
出版日
2014-01-09

【映画原作】清原果耶が競技カルタに青春を懸ける『ちはやふる』(2018年)

百人一首競技かるたブームの火付け役ともなった作品。「畳の上の格闘技」とも称される競技かるたの世界での、激しい戦いや仲間との絆が読者の胸を熱くさせるでしょう。

小学生のときに競技かるたを通じて友情を結んだ千早・新・太一の3人。 千早と太一は高校でかるた部を立ち上げ、遠方に引っ越してしまった新と大会で再会できることを目指します。 

千早たちのかるたに懸ける情熱だけでなく、恋愛や友情も描かれており、青春の眩しさを感じられる作品です。

清原が演じている我妻伊織は原作には登場しない映画のオリジナルキャラクター。新に片思いする後輩です。フラれても何度も告白する姿がコミカルに描かれる一面もありますが、1年生ながら準クイーンという実力には目を見張るものがあります。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

漫画『ちはやふる』の名言から最新34巻までネタバレ紹介!

著者
末次 由紀
出版日
2008-05-13

【映画原作】銀杏BOYZの歌詞から想起された青春の1ページが眩しい『いちごの唄』(2019年)

脚本家・岡田惠和が、ロックバンド「銀杏BOYZ」の歌詞から着想を得て執筆した小説です。主人公・コウタたちの中学生時代から24歳までが描かれており、清原はコウタの憧れの女子・あーちゃんこと天野千日の中学時代の姿を演じています

中学生時代の恋バナや、自転車を坂で駆け下りる描写などは、青春の1ページとして眩しく感じられるでしょう。それだけに、コウタの大切な友人である伸二の死はショッキングです。

大人になったコウタは伸二の命日にあーちゃんと再会し、その後は1年に1日だけ会う約束をします。2人の恋がどのような結末を迎えるのか、最後まで気になる展開です。楽曲の世界ともリンクしているので、あわせて鑑賞するとより感動が深まるでしょう。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

小説『いちごの唄』あらすじなどをネタバレ!峯田和伸×岡田惠和【映画化】

著者
["岡田惠和", "峯田和伸"]
出版日

【映画原作】清原果耶と不思議な老婆のひと夏の交流『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020年)

清原が演じるのは中学生・つばめ。平穏に暮らしているけれど、となりに住んでいる大学生への恋心や近々生まれる予定の弟のこと、いろいろと悩みがあって、時々息苦しさを感じています。

ある夜、彼女が出会ったのは派手な身なりのあやしい老婆・星ばあ。そして、星ばあはキックボードは空を飛ぶのです。

星ばあという個性的なキャラクターに最初は驚きます。いじわるなところもありますが、距離が縮んでいくにつれて、読者もつばめと同じように彼女のことが好きになっていくでしょう。

星ばあの謎めいた正体や、彼女がずっと探しているという孫の存在も気になります。不思議な世界に引き込まれながら、2人のひと夏の思い出が愛おしくなる物語です。

著者
野中 ともそ
出版日

【映画原作】清原果耶が失踪した兄の身を案じる『望み』(2020年)

平穏な家庭・石川家。しかしある日、長男の規士(ただし)が家に帰らず、行方不明に。そして規士の友人が遺体となって発見され、事態は一気に緊迫した雰囲気になっていきます。

友人を殺したのは規士なのか?それとも巻き込まれてしまっただけなのか?生死は、安否は?

さまざまな可能性が考えられるなか、何も分からない状況で、不安な気持ちや世間の誹謗中傷に押し潰されそうな石川家に胸が痛みます。

清原は石川家の娘・雅役。兄の事件が原因で自分の将来が閉ざされてしまうのではと恐れている妹です。

家族の規士に対する望みが少しずつ食い違っているのですが、それぞれに一理ある、共感できる部分があります。それだけに、意見の食い違いで家族に軋轢が生じてしまうところが悲しいです。

果たして規士は生きているのか、事件の真相は如何なるものなのか。そして、それが明らかになったとき、家族は何を思うのでしょうか。最後まで目が離せません。

著者
雫井 脩介
出版日

『望み』の他にも原作者・雫井脩介の作品を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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【映画原作】青春とサスペンスのギャップに驚愕『砕け散るところを見せてあげる』(2020年)

正義感の強い男子高校生・濱田清澄は、ある日1年生の蔵本玻璃がいじめられている現場を見つけ、助けに入ります。清澄に支えられ、玻璃がいじめを克服していくなかで2人はしだいに惹かれ合い……という青春を感じさせる前半ですが、後半は玻璃が抱えていた家庭の問題が恐ろしい事件に発展します。

物語が青春恋愛小説からサスペンスホラーにシフトチェンジする、その落差に驚かされ、予想できない結末にハラハラさせられるでしょう。

そして、本作には叙述トリックが仕込まれており、一度読んだだけでは疑問が残る部分も多いです。何度も読み返して謎を解き明かしてみてください。

清原は玻璃をいじめから守りたいと思っているクラスメート・尾崎役で出演しています

著者
竹宮 ゆゆこ
出版日
2016-05-28

【映画原作】生活保護の実情に一石を投じる『護られなかった者たちへ』(2020年)

仙台市で手足を縛られた男性の餓死死体が発見され、宮城県警に勤める笘篠(とましの)が事件の謎を追っていきます。

被害者は福祉保健事務所の課長・三雲。その数日後、県議会議員の城之内も同様に遺体となって発見されました。2人は過去に生活保護の受付窓口の業務をしていたという共通点があり、笘篠はここから犯人の手がかりを探っていくのですが……。

笘篠が謎を追う一方で、刑務所から出所したばかりの利根という男はある事件の関係者の行方を探しています。利根は連続殺人と何か関わりがあるのか、続きが気になって読み進めてしまうでしょう。

凄惨な殺人事件の真相が明らかになるとき、日本の生活保護制度の問題点も浮かび上がってきます。立場が違えば完全とはいえない福祉制度について考えさせられる作品です。

清原が演じている円山幹子は、原作では円山菅生という人物にあたります。福祉保健事務所の従業員の1人で、じつは物語の鍵を握る重要な人物です。

著者
中山 七里
出版日

ここからは、テレビドラマの原作を紹介していきます。

【テレビドラマ原作】清原果耶の朝ドラ初出演作『小説 土佐堀川』(2015年)

朝ドラ『あさが来た』の原作小説。明治時代に実業家・教育者として活躍した女性・広岡浅子の人生を描いた作品です。

子どもの頃から男勝りな性格の彼女が、嫁ぎ先では頼りない夫に変わって商売を切り盛りしていく姿は見ていて気持ちがよくなります。七転八起ならぬ「九転十起」というモットーも彼女の生きざまをよく表しています。

自分のやりたいことにどんどん挑戦し、大学や銀行を設立していく彼女のエネルギーに、読者は元気をもらえるでしょう。

テレビドラマでは清原は、主人公の実家である今井家の女中・ふゆ役です。物語の終盤では、ふゆの娘・ナツとしても登場しています。

著者
古川智映子
出版日

【テレビドラマ原作】綾瀬はるかの少女時代を清原果耶が担当『精霊の守り人』(2016年)

人間の世界と精霊の世界がともにあるファンタジー世界を舞台に、短槍を操る女用心棒・バルサが活躍する「守り人」シリーズの第1作目となる作品です。

シリーズを通して、綾瀬はるかが演じる主人公・バルサの少女時代の姿を清原が演じています

偶然にも新ヨゴ皇国の第2皇子・チャグムを助けたバルサは、それをきっかけに正式に彼の護衛を依頼されることに。命を狙われているチャグムには、「精霊の卵」が宿っているというのです。

神秘的な世界観と、強く凛々しく逞しいバルサの魅力に引き寄せられ、どんどん読み進めてしまいます。チャグムに宿る精霊の卵も不思議な力が感じられ、壮大ななにかが起こりそうな予感に胸がドキドキするでしょう。彼を狙って追ってくる刺客とバルサのアクションシーンも手に汗握る展開です。

原作の詳細が気になる方は、こちらの記事もご覧ください。

「守り人」シリーズの魅力とは。『精霊の守り人』や新刊のあらすじもネタバレ> 

著者
["二木真希子", "上橋菜穂子"]
出版日

【テレビドラマ原作】広大な世界観に圧倒される『神の守り人』『蒼路の旅人』『天と地の守り人 第一部』(2017年)

テレビドラマ『精霊の守り人II 悲しき破壊神』の原作となる作品で、本作でも清原はバルサの少女時代を演じています。

シリーズ5作目となる『神の守り人』は、ロタ王国を中心とした物語。幼馴染タンダの付き添いで宿場町を訪れたバルサは不思議な兄妹・チキサとアスラに出会います。アスラはタルハマヤという神を呼び出す異能の力を持っているために命を狙われており、バルサは彼女を助けようと動くのですが……。

ロタの昔話などからは、物語の世界観の奥深さを感じさせられます。また、タルハマヤという強大で恐ろしい神にどう対処していくのか、バルサはアスラを守りきれるのか、気になる展開から目が離せません。

『蒼路の旅人』はチャグムが主人公で、新ヨゴ皇国の皇太子としてタルシュ帝国との問題に直面していきます。自国の小ささと世界の大きさを目の当たりにしながらも、国を救う方法を懸命に考える姿に彼の成長を感じるでしょう。

そして『天と地の守り人』ではタルシュ帝国との緊張状態から新ヨグ皇国が鎖国状態に。戦争を予感させる展開に、続きが気になります。

著者
["二木真希子", "上橋菜穂子"]
出版日

【テレビドラマ原作】シリーズ完結!『闇の守り人』『天と地の守り人 第二部・第三部』(2017年)

テレビドラマ『精霊の守り人 最終章』の原作となる作品。こちらでも清原は少女時代のバルサ役です。

『闇の守り人』では、バルサは故郷であるカンバル王国を訪れます。この物語ではバルサの出生や過去が明らかに。シリーズ2作目にあたる作品ですが、バルサが精神的に大きな決着をつけるエピソードでもあるため、テレビドラマではシリーズ終盤に編成されています。

シリーズ最終章となる『天と地の守り人』では、国同士の緊張感にハラハラさせられます。強大なタルシュ帝国に立ち向かうため、カンバル王国やロタ王国と同盟を結ぼうと奔走するチャグム。各国の思惑が錯綜するなか、チャグムは新ヨグ皇国を守りきることができるのでしょうか。

戦争という大きな戦いに巻き込まれ、チャグムやバルサがどのような結末を迎えるのか、最後まで目が離せません。

著者
["二木真希子", "上橋菜穂子"]
出版日

【テレビドラマ原作】他愛もないおしゃべりが楽しい『セトウツミ』(2017年)

2人の男子高校生が放課後の川辺でだらだら雑談をする漫画です。ツンツン頭がトレードマークの瀬戸小吉と、クールなメガネの内海想。ただただ2人が喋っているだけなのですが、まるで漫才でも見ているかのようなテンポの良さと、男子高校生の会話のくだらなさが妙にリアルで、クセになる面白さがあります。

清原が演じる樫村一期は、ちょっとあざとい可愛さを持つ女子高生。瀬戸から想いを寄せられていますが、一期は内海に恋しています。そして内海にはまったく相手にされていません。3人の恋の一方通行による空回ったやりとりも笑えます。

そして、最終回ではそれまでの穏やかな日常が嘘だったかのような意外な展開に驚かされるので必見です。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

漫画『セトウツミ』の面白さを、登場人物とストーリーからネタバレ紹介!

著者
此元 和津也
出版日
2013-12-06

【テレビドラマ原作】罪を背負った女性の悲劇的な人生『イノセント・デイズ』(2018年)

物語は、田中幸乃が元恋人の家に放火し、彼の妻と子どもを殺した罪で死刑を言い渡されるところから始まります。なぜ彼女がその罪を犯すに至ったのか、背景や真相が気になって序盤から引き込まれるでしょう。

幸乃が生まれる時に出産に立ち会った医師、義理の姉、中学校時代の親友など、彼女に関わったさまざまな人物が過去を振り返る形で、幸乃の人生が語られていきます。清原は幸乃の中学生時代を演じており、このときに幸乃は不良グループに巻き込まれ、友人の罪を被るかたちで児童自立支援施設に入ることになりました。

読み進めていくほど、彼女が歩んできた悲劇的な人生に同情を感じるでしょう。そして、同時に彼女が本当に放火の犯人なのか疑問も感じます。最後まで掴めない彼女の本心を考えさせられる作品です。

著者
和真, 早見
出版日

【テレビドラマ原作】清原果耶が産婦人科の現実と向き合う『透明なゆりかご』(2018年)

原作者自身が産婦人科医で働いていたときの実体験をもとにした漫画です。妊娠・出産には一般的にお祝い事としてのイメージがありますが、一方では中絶やDV、虐待などの残酷な問題もあります。

中絶した胎児の処理や、自宅の浴室で出産した女子高生、出産時に亡くなってしまう母親など、心が痛むシーンも多いです。しかし、こうした「妊娠・出産はただ幸せなだけじゃない」という産婦人科の現実を知ることで、生命の尊さをより深く感じることができるでしょう。

清原は、原作者をモデルにした主人公・青田アオイ役。非常に重たいテーマを扱った本作ですが、彼女の透明感のある演技によって、どこか希望を感じられるものになっています。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

『透明なゆりかご』の名言を全巻ネタバレ紹介!看護師→風俗嬢になった作者?

著者
沖田 ×華
出版日
2015-05-13

【テレビドラマ原作】フランスの名作小説を現代日本にアレンジ『レ・ミゼラブル』(2019年)

原作はヴィクトル・ユーゴーによる小説。罪人として19年を監獄で過ごしたジャン・ヴァルジャンは、ミリエル司教との出会いで生まれ変わります。名前を変え、街の人たちからの信頼も篤く、新たな人生を歩みだしていたヴァルジャン。しかし、彼の過去を知るジャヴェール警部の登場によって平穏は脅かされていくのです。次々と降りかかる困難を乗り越え、ジャヴェールの追跡を躱し、やがては市民革命に巻き込まれていきます。

罪人としての過去を背負いながらも、新たな人生を誠実に生きようとするヴァルジャンの姿を見ていると、読者は彼の幸せを願わずにはいられません。

舞台を現代日本にアレンジしたテレビドラマでは、ジャン・ヴァルジャンは馬場純、ジャヴェールは斎藤涼介という人物に変更されています。清原は原作のメインヒロイン・コゼットにあたる不破梢役で登場。純に引き取られ、義理の娘として彼のことを慕っています。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

ヴィクトル・ユーゴーのおすすめ作品3選!『レ・ミゼラブル』他傑作多数

著者
["ユーゴー", "豊島 与志雄"]
出版日

【テレビドラマ原作】本当に罪深いのは誰?『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(2019年)

湊かなえの短編シリーズ作品で、清原はテレビドラマ第3話「罪深き女」の主人公・天野幸奈を演じています

幸奈は中学生のころ、同じマンションに住んでいた黒田正幸と出会いました。マンションで火事が起こり、2人は母親を失います。そして数年後、幸奈と再会した直後に、正幸は無差別殺傷事件を起こすのでした。

一連のできごとは、幸奈の視点と正幸の視点ではまったく異なる印象を受けます。

幸奈の語る内容だけを聞いていると、彼女に感情移入して同情できるのですが、正幸から見た現実と照らし合わせていくとどんどん違和感を覚えていくのです。彼女の言うことの何が本当なのか、本気なのか、最後までモヤモヤした気持ちを抱えてしまうでしょう。

著者
湊 かなえ
出版日

【テレビドラマ原作】清原果耶が仇討ちのために剣を握る『螢草』(2019年)

清原が演じる主人公・菜々は、武家の娘ですが、父が無実の罪で切腹し、家が取り潰しになりました。彼女は出自を隠して風早家に女中奉公に出ます。

主人の市之進は藩内での人望もあつく、彼の妻・佐知もまるで娘のように菜々に接してくれます。しかし、市之進の政敵である轟平九郎という人物が、じつは菜々の父の仇でもありました。父を死に追いやり、主人をも陥れようとする轟と戦うため、菜々は剣術を習い始めます。

多くの困難に見舞われながらも、菜々が諦めず懸命に生きていく姿が健気です。また、彼女を手助けしてくれる仲間たちも個性的な人物が多く、楽しめます。菜々が団子を奢った壇浦五兵衛には「だんご平衛さん」、髑髏柄の羽織を着ているお舟には「おほねさん」など、クスッとするようなあだ名をつけて呼んでいるところも可愛いです。

著者
葉室 麟
出版日
2015-11-12

【配信ドラマ原作】清原果耶は1人2役!女子高生が入れ替わる『宇宙を駆けるよだか』(2018年)

小日向あゆみは、かわいい容姿に性格も明るい女子高生。ある日、クラスメイトの然子の策略により、あゆみは然子と体を入れ替えられてしまいます。

然子は太っていて、周りからブスと罵られ、友達もいませんでした。入れ替わりを周りに信じてもらえるはずもありません。容姿や家族、交友関係、恋人さえ奪われてしまったあゆみは、もとの姿に戻ることができるのでしょうか。

然子の体になって、今まで周りから向けられたことのない視線にあゆみは戸惑います。それでも前向きに頑張ろうとする姿を、読者は応援したくなるでしょう。

あゆみに密かに恋心を抱き、入れ替わりにいち早く気付く火賀や、あゆみの恋人・公史郎との恋の行方も気になる展開です。

清原は主人公のあゆみ役であり、入れ替わった後はあゆみの体に入った然子役でもあります。2人の違いを見事に演じ分けているところに注目です。

原作の詳細が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

漫画『宇宙を駆けるよだか』が3巻完結なのに面白すぎ!全巻ネタバレ紹介!

著者
川端 志季
出版日
2015-02-25

【出演作品一覧】清原果耶は話題の映画やテレビドラマでスターダムを駆け上がる女優

【映画】

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年) 原作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

『3月のライオン 前編 / 後編』(2017年) 原作『3月のライオン』

『ユリゴコロ』(2017年) 原作『ユリゴコロ』

『ちはやふる -結び-』(2018年) 原作『ちはやふる』

『愛唄 -約束のナクヒト-』(2019年)

『デイアンドナイト』(2019年)

『いちごの唄』(2019年) 原作『いちごの唄』

『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020年) 原作『宇宙でいちばんあかるい屋根』

『望み』(2020年) 原作『望み』

『まともじゃないのは君も一緒』(2020年)

『砕け散るところを見せてあげる』(2020年) 原作『砕け散るところを見せてあげる』

『護られなかった者たちへ』(2020年) 原作『護られなかった者たちへ』

【テレビドラマ】

『あさが来た』(2015年) 原案『小説 土佐堀川』

『あさが来たスピンオフ 割れ鍋にとじ蓋』(2016年)

『なつぞら 第79回 - 第156回』(2019年)

『おかえりモネ』(2021年)

『精霊の守り人』

『精霊の守り人』 第2回・第3回(2016年) 原作『精霊の守り人』

『精霊の守り人II 悲しき破壊神』 第4回(2017年) 原作『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』、『蒼路の旅人』、『天と地の守り人〈第一部〉』 ほか

『精霊の守り人 最終章』 第1回・第2回・第5回(2017年) 原作『闇の守り人』『天と地の守り人』

『素敵な選TAXI スペシャル〜湯けむり連続選択肢〜』(2016年)

『毒島ゆり子のせきらら日記』 第7話・第8話(2016年)

『死幣-DEATH CASH-』(2016年)

『CDTV春スペシャル 卒業ソング音楽祭2017 ショートドラマ「ひまわりの約束」』(2017年)

『母になる』 第8話 - 最終話(2017年)

『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』(2017年)

『セトウツミ』(2017年) 原作『セトウツミ』

『必殺仕事人』(2018年)

『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』 第5話(2018年)

『イノセント・デイズ』 第2話・最終話(2018年) 原作『イノセント・デイズ』

『透明なゆりかご』(2018年) 原作『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』

『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(2019年) 原作『レ・ミゼラブル』

『湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー 第3話 「罪深き女」』(2019年) 原作『ポイズンドーター・ホーリーマザー』

『螢草 菜々の剣』(2019年) 原作『螢草』

『螢草 菜々の剣』(2020年)

『マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜』(2019年)

『俺の話は長い』(2019年)

【配信ドラマ】

『ちはやふる -繋ぐ- 第4話』(2018年)

『宇宙を駆けるよだか』(2018年) 原作『宇宙を駆けるよだか』

女優としてのデビューから現在に至るまで、彼女の年齢を鑑みるとかなり幅広い役柄を演じてきたことが分かります。原作を読むと、役柄や世界観に対する清原の解釈もより深く感じ取ることができるかもしれません。ぜひ一度手に取ってみてください。

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